第二巻

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたコラの子のマスキールの歌 

42 :1)神よ、しかが谷川を慕いあえぐように、わが魂もあなたを慕いあえぐ。 :2)わが魂はかわいているように神を慕い、いける神を慕う。いつ、わたしは行って神のみ顔を/見ることができるだろうか。 :3)人々がひねもすわたしにむかって/「おまえの神はどこにいるのか」と言いつづける間は/わたしの涙は昼も夜もわたしの食物であった。 :4)わたしはかつて祭を守る多くの人と共に/群れをなして行き、喜びと感謝の歌をもって彼らを神の家に導いた。今これらの事を思い起して、わが魂をそそぎ出すのである。 :5)わが魂よ、何ゆえうなだれるのか。何ゆえわたしのうちに思いみだれるのか。神を待ち望め。わたしはなおわが助け、わが神なる主をほめたたえるであろう。 :6)わが魂はわたしのうちにうなだれる。それで、わたしはヨルダンの地から、またヘルモンから、ミザルの山からあなたを思い起す。 :7)あなたの大滝の響きによって淵々呼びこたえ、あなたの波、あなたの大波は/ことごとくわたしの上を越えていった。 :8)昼には、主はそのいつくしみをほどこし、夜には、その歌すなわちわがいのちの神にささげる/祈がわたしと共にある。 :9)わたしはわが岩なる神に言う、「何ゆえわたしをお忘れになりましたか。何ゆえわたしは敵のしえたげによって/悲しみ歩くのですか」と。 :10)わたしのあだは骨も砕けるばかりに/わたしをののしり、ひねもすわたしにむかって/「おまえの神はどこにいるのか」と言う。 :11)わが魂よ、何ゆえうなだれるのか。何ゆえわたしのうちに思いみだれるのか。神を待ち望め。わたしはなおわが助け、わが神なる主をほめたたえるであろう。 

43 :1)神よ、わたしをさばき、神を恐れない民にむかって、わたしの訴えをあげつらい、たばかりをなすよこしまな人から/わたしを助け出してください。 :2)あなたはわたしの寄り頼む神です。なぜわたしを捨てられたのですか。なぜわたしは敵のしえたげによって/悲しみ歩くのですか。 :3)あなたの光とまこととを送ってわたしを導き、あなたの聖なる山と、あなたの住まわれる所に/わたしをいたらせてください。 :4)その時わたしは神の祭壇へ行き、わたしの大きな喜びである神へ行きます。神よ、わが神よ、わたしは琴をもってあなたをほめたたえます。 :5)わが魂よ、何ゆえうなだれるのか。何ゆえわたしのうちに思いみだれるのか。神を待ち望め。わたしはなおわが助け、わが神なる主をほめたたえるであろう。 

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたコラの子のマスキールの歌 

44 :1)神よ、いにしえ、われらの先祖たちの日に、あなたがなされたみわざを/彼らがわれらに語ったのを耳で聞きました。 :2)すなわちあなたはみ手をもって、もろもろの国民を/追い払ってわれらの先祖たちを植え、またもろもろの民を悩まして、われらの先祖たちをふえ広がらせられました。 :3)彼らは自分のつるぎによって国を獲たのでなく、また自分の腕によって勝利を得たのでもありません。ただあなたの右の手、あなたの腕、あなたのみ顔の光によるのでした。あなたが彼らを恵まれたからです。 :4)あなたはわが王、わが神、ヤコブのために勝利を定められる方です。 :5)われらはあなたによって、あだを押し倒し、われらに立ちむかう者を、み名によって踏みにじるのです。 :6)わたしは自分の弓を頼まず、わたしのつるぎもまた、わたしを救うことができないからです。 :7)しかしあなたはわれらをあだから救い、われらを憎む者をはずかしめられました。 :8)われらは常に神によって誇り、とこしえにあなたのみ名に感謝するでしょう。〔セラ :9)ところがあなたはわれらを捨てて恥を負わせ、われらの軍勢と共に出て行かれませんでした。 :10)あなたがわれらをあだの前から退かせられたので、われらの敵は心のままにかすめ奪いました。 :11)あなたはわれらをほふられる羊のようにし、またもろもろの国民のなかに散らされました。 :12)あなたはわずかの金であなたの民を売り、彼らのために高い価を求められませんでした。 :13)あなたはわれらを隣り人にそしらせ、われらをめぐる者どもに侮らせ、あざけらせられました。 :14)またもろもろの国民のなかにわれらを笑い草とし、もろもろの民のなかに笑い者とされました。 :15)わがはずかしめはひねもすわたしの前にあり、恥はわたしの顔をおおいました。 :16)これはそしる者と、ののしる者の言葉により、敵と、恨みを報いる者のゆえによるのです。 :17)これらの事が皆われらに臨みましたが、われらはあなたを忘れず、あなたの契約にそむくことがありませんでした。 :18)われらの心はたじろがず、またわれらの歩みはあなたの道を離れませんでした。 :19)それでもあなたは山犬の住む所でわれらを砕き、暗やみをもってわれらをおおわれました。 :20)われらがもしわれらの神の名を忘れ、ほかの神に手を伸べたことがあったならば、 :21)神はこれを見あらわされないでしょうか。神は心の秘密をも知っておられるからです。 :22)ところがわれらはあなたのためにひねもす殺されて、ほふられる羊のようにみなされました。 :23)主よ、起きてください。なぜ眠っておられるのですか。目をさましてください。われらをとこしえに捨てないでください。 :24)なぜあなたはみ顔を隠されるのですか。なぜわれらの悩みと、しえたげを/お忘れになるのですか。 :25)まことにわれらの魂はかがんで、ちりに伏し、われらのからだは土につきました。 :26)起きて、われらをお助けください。あなたのいつくしみのゆえに、われらをあがなってください。 

:0)聖歌隊の指揮者によってゆりの花のしらべにあわせてうたわせたコラの子のマスキールの歌、愛の歌 

45 :1)わたしの心はうるわしい言葉であふれる。わたしは王についてよんだわたしの詩を語る。わたしの舌はすみやかに物書く人の筆のようだ。 :2)あなたは人の子らにまさって麗しく、気品がそのくちびるに注がれている。このゆえに神はとこしえにあなたを祝福された。 :3)ますらおよ、光栄と威厳とをもって、つるぎを腰に帯びよ。 :4)真理のため、また正義を守るために/威厳をもって、勝利を得て乗り進め。あなたの右の手はあなたに恐るべきわざを/教えるであろう。 :5)あなたの矢は鋭くて、王の敵の胸をつらぬき、もろもろの民はあなたのもとに倒れる。 :6)神から賜わったあなたの位は永遠にかぎりなく続き、あなたの王のつえは公平のつえである。 :7)あなたは義を愛し、悪を憎む。このゆえに神、あなたの神は喜びの油を/あなたのともがらにまさって、あなたに注がれた。 :8)あなたの衣はみな没薬、芦薈、肉桂で、よいかおりを放っている。琴の音は象牙の殿から出て、あなたを喜ばせる。 :9)あなたの愛する女たちのうちには王の娘たちがあり、王妃はオフルの金を飾って、あなたの右に立つ。 :10)娘よ、聞け、かえりみて耳を傾けよ。あなたの民と、あなたの父の家とを忘れよ。 :11)王はあなたのうるわしさを慕うであろう。彼はあなたの主であるから、彼を伏しおがめ。 :12)ツロの民は贈り物をもちきたり、民のうちの富める者もあなたの好意を請い求める。 :13)王の娘は殿のうちで栄えをきわめ、こがねを織り込んだ衣を着飾っている。 :14)彼女は縫い取りした衣を着て王のもとに導かれ、その供びとなるおとめらは/彼女に従ってその行列にある。 :15)彼らは喜びと楽しみとをもって導かれ行き、王の宮殿にはいる。 :16)あなたの子らは父祖に代って立ち、あなたは彼らを全地に君とするであろう。 :17)わたしはあなたの名をよろず代におぼえさせる。このゆえにもろもろの民は世々かぎりなく/あなたをほめたたえるであろう。 

:0)聖歌隊の指揮者によって女の声のしらべにあわせてうたわせたコラの子の歌 

46 :1)神はわれらの避け所また力である。悩める時のいと近き助けである。 :2)このゆえに、たとい地は変り、山は海の真中に移るとも、われらは恐れない。 :3)たといその水は鳴りとどろき、あわだつとも、そのさわぎによって山は震え動くとも、われらは恐れない。〔セラ :4)一つの川がある。その流れは神の都を喜ばせ、いと高き者の聖なるすまいを喜ばせる。 :5)神がその中におられるので、都はゆるがない。神は朝はやく、これを助けられる。 :6)もろもろの民は騒ぎたち、もろもろの国は揺れ動く、神がその声を出されると地は溶ける。 :7)万軍の主はわれらと共におられる、ヤコブの神はわれらの避け所である。〔セラ :8)来て、主のみわざを見よ、主は驚くべきことを地に行われた。 :9)主は地のはてまでも戦いをやめさせ、弓を折り、やりを断ち、戦車を火で焼かれる。 :10)「静まって、わたしこそ神であることを知れ。わたしはもろもろの国民のうちにあがめられ、全地にあがめられる」。 :11)万軍の主はわれらと共におられる、ヤコブの神はわれらの避け所である。

〔セラ :0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたコラの子の歌 

47 :1)もろもろの民よ、手をうち、喜びの声をあげ、神にむかって叫べ。 :2)いと高き主は恐るべく、全地をしろしめす大いなる王だからである。 :3)主はもろもろの民をわれらに従わせ、もろもろの国をわれらの足の下に従わせられた。 :4)主はその愛されたヤコブの誇を/われらの嗣業として、われらのために選ばれた。〔セラ :5)神は喜び叫ぶ声と共にのぼり、主はラッパの声と共にのぼられた。 :6)神をほめうたえよ、ほめうたえよ、われらの王をほめうたえよ、ほめうたえよ。 :7)神は全地の王である。巧みな歌をもってほめうたえよ。 :8)神はもろもろの国民を統べ治められる。神はその聖なるみくらに座せられる。 :9)もろもろの民の君たちはつどい来て、アブラハムの神の民となる。地のもろもろの盾は神のものである。神は大いにあがめられる。 

:0)コラの子の歌、さんび 

48 :1)主は大いなる神であって、われらの神の都、その聖なる山で、大いにほめたたえらるべき方である。 :2)シオンの山は北の端が高くて、うるわしく、全地の喜びであり、大いなる王の都である。 :3)そのもろもろの殿のうちに神はみずからを/高きやぐらとして現された。 :4)見よ、王らは相会して共に進んできたが、 :5)彼らは都を見るや驚き、あわてふためき、急ぎ逃げ去った。 :6)おののきは彼らに臨み、その苦しみは産みの苦しみをする女のようであった。 :7)あなたは東風を起してタルシシの舟を破られた。 :8)さきにわれらが聞いたように、今われらは万軍の主の都、われらの神の都でこれを見ることができた。神はとこしえにこの都を堅くされる。〔セラ :9)神よ、われらはあなたの宮のうちで/あなたのいつくしみを思いました。 :10)神よ、あなたの誉は、あなたのみ名のように、地のはてにまで及びます。あなたの右の手は勝利で満ちています。 :11)あなたのさばきのゆえに、シオンの山を喜ばせ、ユダの娘を楽しませてください。 :12)シオンのまわりを歩き、あまねくめぐって、そのやぐらを数え、 :13)その城壁に心をとめ、そのもろもろの殿をしらべよ。これはあなたがたが後の代に語り伝えるためである。 :14)これこそ神であり、世々かぎりなくわれらの神であって、とこしえにわれらを導かれるであろう。 

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたコラの子の歌 

49 :1)もろもろの民よ、これを聞け、すべて世に住む者よ、耳を傾けよ。 :2)低きも高きも、富めるも貧しきも、共に耳を傾けよ。 :3)わが口は知恵を語り、わが心は知識を思う。 :4)わたしは耳をたとえに傾け、琴を鳴らして、わたしのなぞを解き明かそう。 :5)わたしをしえたげる者の不義が/わたしを取り囲む悩みの日に、どうして恐れなければならないのか。 :6)彼らはおのが富をたのみ、そのたからの多いのを誇る人々である。 :7)まことに人はだれも自分をあがなうことはできない。そのいのちの価を神に払うことはできない。 :8)とこしえに生きながらえて、墓を見ないために/そのいのちをあがなうには、あまりに価高くて、それを満足に払うことができないからである。 :9)(8節に合節) :10)まことに賢い人も死に、愚かな者も、獣のような者も、ひとしく滅んで、その富を他人に残すことは人の見るところである。 :11)たとい彼らはその地を自分の名をもって呼んでも、墓こそ彼らのとこしえのすまい、世々彼らのすみかである。 :12)人は栄華のうちに長くとどまることはできない、滅びうせる獣にひとしい。 :13)これぞ自分をたのむ愚かな者どもの成りゆき、自分の分け前を喜ぶ者どもの果である。〔セラ :14)彼らは陰府に定められた羊のように/死が彼らを牧するであろう。彼らはまっすぐに墓に下り、そのかたちは消えうせ、陰府が彼らのすまいとなるであろう。 :15)しかし神はわたしを受けられるゆえ、わたしの魂を陰府の力からあがなわれる。〔セラ :16)人が富を得るときも、その家の栄えが増し加わるときも、恐れてはならない。 :17)彼が死ぬときは何ひとつ携え行くことができず、その栄えも彼に従って下って行くことは/ないからである。 :18)たとい彼が生きながらえる間、自分を幸福と思っても、またみずから幸な時に、人々から称賛されても、 :19)彼はついにおのれの先祖の仲間に連なる。彼らは絶えて光を見ることがない。 :20)人は栄華のうちに長くとどまることはできない。滅びうせる獣にひとしい。 

:0)アサフの歌 

50 :1)全能者なる神、主は詔して、日の出るところから日の入るところまで/あまねく地に住む者を召し集められる。 :2)神は麗しさのきわみであるシオンから光を放たれる。 :3)われらの神は来て、もだされない。み前には焼きつくす火があり、そのまわりには、はげしい暴風がある。 :4)神はその民をさばくために、上なる天および地に呼ばわれる、 :5)「いけにえをもってわたしと契約を結んだ/わが聖徒をわたしのもとに集めよ」と。 :6)天は神の義をあらわす、神はみずから、さばきぬしだからである。〔セラ :7)「わが民よ、聞け、わたしは言う。イスラエルよ、わたしはあなたにむかってあかしをなす。わたしは神、あなたの神である。 :8)わたしがあなたを責めるのは、あなたのいけにえのゆえではない。あなたの燔祭はいつもわたしの前にある。 :9)わたしはあなたの家から雄牛を取らない。またあなたのおりから雄やぎを取らない。 :10)林のすべての獣はわたしのもの、丘の上の千々の家畜もわたしのものである。 :11)わたしは空の鳥をことごとく知っている。野に動くすべてのものはわたしのものである。 :12)たといわたしは飢えても、あなたに告げない、世界とその中に満ちるものとは/わたしのものだからである。 :13)わたしは雄牛の肉を食べ、雄やぎの血を飲むだろうか。 :14)感謝のいけにえを神にささげよ。あなたの誓いをいと高き者に果せ。 :15)悩みの日にわたしを呼べ、わたしはあなたを助け、あなたはわたしをあがめるであろう」。 :16)しかし神は悪しき者に言われる、「あなたはなんの権利があってわたしの定めを述べ、わたしの契約を口にするのか。 :17)あなたは教を憎み、わたしの言葉を捨て去った。 :18)あなたは盗びとを見ればこれとむつみ、姦淫を行う者と交わる。 :19)あなたはその口を悪にわたし、あなたの舌はたばかりを仕組む。 :20)あなたは座してその兄弟をそしり、自分の母の子をののしる。 :21)あなたがこれらの事をしたのを、わたしが黙っていたので、あなたはわたしを全く自分とひとしい者と思った。しかしわたしはあなたを責め、あなたの目の前にその罪をならべる。 :22)神を忘れる者よ、このことを思え。さもないとわたしはあなたをかき裂く。そのときだれも助ける者はないであろう。 :23)感謝のいけにえをささげる者はわたしをあがめる。自分のおこないを慎む者にはわたしは神の救を示す」。 

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌、これはダビデがバテセバに通った後預言者ナタンがきたときによんだもの 

51 :1)神よ、あなたのいつくしみによって、わたしをあわれみ、あなたの豊かなあわれみによって、わたしのもろもろのとがをぬぐい去ってください。 :2)わたしの不義をことごとく洗い去り、わたしの罪からわたしを清めてください。 :3)わたしは自分のとがを知っています。わたしの罪はいつもわたしの前にあります。 :4)わたしはあなたにむかい、ただあなたに罪を犯し、あなたの前に悪い事を行いました。それゆえ、あなたが宣告をお与えになるときは正しく、あなたが人をさばかれるときは誤りがありません。 :5)見よ、わたしは不義のなかに生れました。わたしの母は罪のうちにわたしをみごもりました。 :6)見よ、あなたは真実を心のうちに求められます。それゆえ、わたしの隠れた心に知恵を教えてください。 :7)ヒソプをもって、わたしを清めてください、わたしは清くなるでしょう。わたしを洗ってください、わたしは雪よりも白くなるでしょう。 :8)わたしに喜びと楽しみとを満たし、あなたが砕いた骨を喜ばせてください。 :9)み顔をわたしの罪から隠し、わたしの不義をことごとくぬぐい去ってください。 :10)神よ、わたしのために清い心をつくり、わたしのうちに新しい、正しい霊を与えてください。 :11)わたしをみ前から捨てないでください。あなたの聖なる霊をわたしから取らないでください。 :12)あなたの救の喜びをわたしに返し、自由の霊をもって、わたしをささえてください。 :13)そうすればわたしは、とがを犯した者に/あなたの道を教え、罪びとはあなたに帰ってくるでしょう。 :14)神よ、わが救の神よ、血を流した罪からわたしを助け出してください。わたしの舌は声高らかにあなたの義を歌うでしょう。 :15)主よ、わたしのくちびるを開いてください。わたしの口はあなたの誉をあらわすでしょう。 :16)あなたはいけにえを好まれません。たといわたしが燔祭をささげても/あなたは喜ばれないでしょう。 :17)神の受けられるいけにえは砕けた魂です。神よ、あなたは砕けた悔いた心を/かろしめられません。 :18)あなたのみこころにしたがってシオンに恵みを施し、エルサレムの城壁を築きなおしてください。 :19)その時あなたは義のいけにえと燔祭と、全き燔祭とを喜ばれるでしょう。その時あなたの祭壇に雄牛がささげられるでしょう。 

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデのマスキールの歌。これはエドムびとドエグがサウルにきて、「ダビデはアヒメレクの家にきた」と告げたときにダビデがよんだもの 

52 :1)力ある者よ、何ゆえあなたは/神を敬う人に与えた災について誇るのか。あなたはひねもす人を滅ぼすことをたくらむ。 :2)虚偽を行う者よ、あなたの舌は鋭いかみそりのようだ。 :3)あなたは善よりも悪を好み、まことを語るよりも偽りを語ることを好む。〔セラ :4)欺きの舌よ、あなたはすべての滅ぼす言葉を好む。 :5)しかし神はとこしえにあなたを砕き、あなたを捕えて、その天幕から引き離し、生ける者の地から、あなたの根を絶やされる。〔セラ :6)正しい者はこれを見て恐れ、彼を笑って言うであろう、 :7)「神をおのが避け所とせず、その富の豊かなるを頼み、その宝に寄り頼む人を見よ」と。 :8)しかし、わたしは神の家にある/緑のオリブの木のようだ。わたしは世々かぎりなく神のいつくしみを頼む。 :9)あなたがこの事をなされたので、わたしはとこしえに、あなたに感謝し、聖徒の前であなたのみ名をふれ示そう。これはよいことだからである。 

:0)聖歌隊の指揮者によってマハラテのしらべにあわせてうたわせたダビデのマスキールの歌 

53 :1)愚かな者は心のうちに「神はない」と言う。彼らは腐れはて、憎むべき不義をおこなった。善を行う者はない。 :2)神は天から人の子を見おろして、賢い者、神を尋ね求める者があるかないかを見られた。 :3)彼らは皆そむき、みなひとしく堕落した。善を行う者はない、ひとりもない。 :4)悪を行う者は悟りがないのか。彼らは物食うようにわが民を食らい、また神を呼ぶことをしない。 :5)彼らは恐るべきことのない時に大いに恐れた。神はよこしまな者の骨を散らされるからである。神が彼らを捨てられるので、彼らは恥をこうむるであろう。 :6)どうか、シオンからイスラエルの救が出るように。神がその民の繁栄を回復される時、ヤコブは喜び、イスラエルは楽しむであろう。 

:0)聖歌隊の指揮者によって琴をもってうたわせたダビデのマスキールの歌。これはジフびとがサウルにきて、「ダビデはわれらのうちに隠れている」と言った時によんだもの 

54 :1)神よ、み名によってわたしを救い、み力によってわたしをさばいてください。 :2)神よ、わたしの祈をきき、わが口の言葉に耳を傾けてください。 :3)高ぶる者がわたしに逆らって起り、あらぶる者がわたしのいのちを求めています。彼らは神をおのが前に置くことをしません。〔セラ :4)見よ、神はわが助けぬし、主はわがいのちを守られるかたです。 :5)神はわたしのあだに災をもって報いられるでしょう。あなたのまことをもって彼らを滅ぼしてください。 :6)わたしは喜んであなたにいけにえをささげます。主よ、わたしはみ名に感謝します。これはよい事だからです。 :7)あなたはすべての悩みからわたしを救い、わたしの目に敵の敗北を見させられたからです。 

:0)聖歌隊の指揮者によって琴をもってうたわせたダビデのマスキールの歌 

55 :1)神よ、わたしの祈に耳を傾けてください。わたしの願いを避けて身を隠さないでください。 :2)わたしにみこころをとめ、わたしに答えてください。わたしは悩みによって弱りはて、 :3)敵の声と、悪しき者のしえたげとによって/気が狂いそうです。彼らはわたしに悩みを臨ませ、怒ってわたしを苦しめるからです。 :4)わたしの心はわがうちにもだえ苦しみ、死の恐れがわたしの上に落ちました。 :5)恐れとおののきがわたしに臨み、はなはだしい恐れがわたしをおおいました。 :6)わたしは言います、「どうか、はとのように翼をもちたいものだ。そうすればわたしは飛び去って安きを得るであろう。 :7)わたしは遠くのがれ去って、野に宿ろう。〔セラ :8)わたしは急ぎ避難して、はやてとあらしをのがれよう」と。 :9)主よ、彼らのはかりごとを打ち破ってください。彼らの舌を混乱させてください。わたしは町のうちに暴力と争いとを見るからです。 :10)彼らは昼も夜も町の城壁の上を歩きめぐり、町のうちには害悪と悩みとがあります。 :11)また滅ぼす事が町のうちにあり、しえたげと欺きとはその市場を/離れることがありません。 :12)わたしをののしる者は敵ではありません。もしそうであるならば忍ぶことができます。わたしにむかって高ぶる者はあだではありません。もしそうであるならば身を隠して/彼を避けることができます。 :13)しかしそれはあなたです、わたしと同じ者、わたしの同僚、わたしの親しい友です。 :14)われらはたがいに楽しく語らい、つれだって神の宮に上りました。 :15)どうぞ、死を彼らに臨ませ、生きたままで陰府に下らせ、恐れをもって彼らを墓に去らせてください。 :16)しかしわたしが神に呼ばわれば、主はわたしを救われます。 :17)夕べに、あしたに、真昼にわたしが嘆きうめけば、主はわたしの声を聞かれます。 :18)たといわたしを攻める者が多くとも、主はわたしがたたかう戦いから/わたしを安らかに救い出されます。 :19)昔からみくらに座しておられる神は/聞いて彼らを悩まされるでしょう。〔セラ/彼らはおきてを守らず、神を恐れないからです。 :20)わたしの友はその親しき者に手を伸ばして、その契約を破った。 :21)その口は牛酪よりもなめらかだが、その心には戦いがある。その言葉は油よりもやわらかだが、それは抜いたつるぎである。 :22)あなたの荷を主にゆだねよ。主はあなたをささえられる。主は正しい人の動かされるのを決してゆるされない。 :23)しかし主よ、あなたは彼らを/滅びの穴に投げ入れられます。血を流す者と欺く者とは/おのが日の半ばも生きながらえることはできません。しかしわたしはあなたに寄り頼みます。 

:0)聖歌隊の指揮者によって、「遠き所におる音をたてぬはと」のしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの歌。これはダビデがガテでペリシテびとに捕えられたときによんだもの 

56 :1)神よ、どうかわたしをあわれんでください。人々がわたしを踏みつけ、あだする人々がひねもすわたしをしえたげます。 :2)わたしの敵はひねもすわたしを踏みつけ、誇りたかぶって、わたしと戦う者が多いのです。 :3)わたしが恐れるときは、あなたに寄り頼みます。 :4)わたしは神によって、そのみ言葉をほめたたえます。わたしは神に信頼するゆえ、恐れることはありません。肉なる者はわたしに何をなし得ましょうか。 :5)彼らはひねもすわたしの事を妨害し、その思いはことごとくわたしにわざわいします。 :6)彼らは共に集まって身をひそめ、わたしの歩みに目をとめ、わたしのいのちをうかがい求めます。 :7)神よ、彼らにその罪を報い、憤りをもってもろもろの民を倒してください。 :8)あなたはわたしのさすらいを数えられました。わたしの涙をあなたの皮袋にたくわえてください。これは皆あなたの書に/しるされているではありませんか。 :9)わたしが呼び求める日に、わたしの敵は退きます。これによって神がわたしを守られることを知ります。 :10)わたしは神によってそのみ言葉をほめたたえ、主によってそのみ言葉をほめたたえます。 :11)わたしは神に信頼するゆえ、恐れることはありません。人はわたしに何をなし得ましょうか。 :12)神よ、わたしがあなたに立てた誓いは/果さなければなりません。わたしは感謝の供え物をあなたにささげます。 :13)あなたはわたしの魂を死から救い、わたしの足を守って倒れることなく、いのちの光のうちで神の前に/わたしを歩ませられたからです。 

:0)聖歌隊の指揮者によって、「滅ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの歌。これはダビデが洞にはいってサウルの手をのがれたときによんだもの 

57 :1)神よ、わたしをあわれんでください。わたしをあわれんでください。わたしの魂はあなたに寄り頼みます。滅びのあらしの過ぎ去るまでは/あなたの翼の陰をわたしの避け所とします。 :2)わたしはいと高き神に呼ばわります。わたしのためにすべての事をなしとげられる神に/呼ばわります。 :3)神は天から送ってわたしを救い、わたしを踏みつける者をはずかしめられます。〔セラ/すなわち神はそのいつくしみとまこととを/送られるのです。 :4)わたしは人の子らをむさぼり食らうししの中に/横たわっています。彼らの歯はほこ、また矢、彼らの舌は鋭いつるぎです。 :5)神よ、みずからを天よりも高くし、みさかえを全地の上にあげてください。 :6)彼らはわたしの足を捕えようと網を設けました。わたしの魂はうなだれました。彼らはわたしの前に穴を掘りました。しかし彼らはみずからその中に陥ったのです。〔セラ :7)神よ、わたしの心は定まりました。わたしの心は定まりました。わたしは歌い、かつほめたたえます。 :8)わが魂よ、さめよ。立琴よ、琴よ、さめよ。わたしはしののめを呼びさまします。 :9)主よ、わたしはもろもろの民の中であなたに感謝し、もろもろの国の中であなたをほめたたえます。 :10)あなたのいつくしみは大きく、天にまで及び、あなたのまことは雲にまで及びます。 :11)神よ、みずからを天よりも高くし、みさかえを全地の上にあげてください。 

:0)聖歌隊の指揮者によって、「滅ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの歌 

58 :1)あなたがた力ある者よ、まことにあなたがたは正しい事を語り、公平をもって人の子らをさばくのか。 :2)否、あなたがたは心のうちに悪い事をたくらみ、その手は地に暴虐を行う。 :3)悪しき者は胎を出た時から、そむき去り、生れ出た時から、あやまちを犯し、偽りを語る。 :4)彼らはへびの毒のような毒をもち、魔法使または巧みに呪文を唱える者の声を聞かない/耳をふさぐ耳しいのまむしのようである。 :5)(4節に合節) :6)神よ、彼らの口の歯を折ってください。主よ、若いししのきばを抜き砕いてください。 :7)彼らを流れゆく水のように消え去らせ、踏み倒される若草のように衰えさせてください。 :8)また溶けてどろどろになるかたつむりのように、時ならず生れた日を見ぬ子のようにしてください。 :9)あなたがたの釜がまだいばらの熱を感じない前に/青いのも、燃えているのも共につむじ風に/吹き払われるように彼らを吹き払ってください。 :10)正しい者は復讐を見て喜び、その足を悪しき者の血で洗うであろう。 :11)そして人々は言うであろう、「まことに正しい者には報いがある。まことに地にさばきを行われる神がある」と。 

:0)聖歌隊の指揮者によって、「滅ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの歌。これはサウルがダビデを殺そうとして人をつかわし、その家をうかがわせたときダビデのよんだもの 

59 :1)わが神よ、どうかわたしをわが敵から助け出し、わたしに逆らって起りたつ者からお守りください。 :2)悪を行う者からわたしを助け出し、血を流す人からわたしをお救いください。 :3)見よ、彼らはひそみかくれて、わたしの命をうかがい、力ある人々が共に集まってわたしを攻めます。主よ、わたしにとがも罪もなく、 :4)わたしにあやまちもないのに、彼らは走りまわって備えをします。わたしを助けるために目をさまして、ごらんください。 :5)万軍の神、主よ、あなたはイスラエルの神です。目をさまして、もろもろの国民を罰し、悪をたくらむ者どもに、あわれみを施さないでください。〔セラ :6)彼らは夕ごとに帰ってきて、犬のようにほえて町をあさりまわる。 :7)見よ、彼らはその口をもってほえ叫び、そのくちびるをもってうなり、「だれが聞くものか」と言う。 :8)しかし、主よ、あなたは彼らを笑い、もろもろの国民をあざけり笑われる。 :9)わが力よ、わたしはあなたにむかってほめ歌います。神よ、あなたはわたしの高きやぐらです。 :10)わが神はそのいつくしみをもって/わたしを迎えられる。わが神はわたしに敵の敗北を見させられる。 :11)どうぞ、わが民の忘れることのないために、彼らを殺さないでください。主、われらの盾よ、み力をもって彼らをよろめかせ、彼らを倒れさせないでください。 :12)彼らの口の罪、そのくちびるの言葉のために/彼らをその高ぶりに捕われさせてください。彼らが語るのろいと偽りのために :13)憤りをもって彼らを滅ぼし、もはやながらえることのないまでに、彼らを滅ぼしてください。そうすれば地のはてまで、人々は神がヤコブを治められることを/知るに至るでしょう。〔セラ :14)彼らは夕ごとに帰ってきて、犬のようにほえて町をあさりまわる。 :15)彼らは食い物のためにあるきまわり、飽くことを得なければ怒りうなる。 :16)しかし、わたしはあなたのみ力をうたい、朝には声をあげてみいつくしみを歌います。あなたはわたしの悩みの日にわが高きやぐらとなり、わたしの避け所となられたからです。 :17)わが力よ、わたしはあなたにむかってほめうたいます。神よ、あなたはわが高きやぐら、わたしにいつくしみを賜わる神であられるからです。 

:0)聖歌隊の指揮者によって、「あかしのゆり」というしらべにあわせて教のためにうたわせたダビデのミクタムの歌。これはダビデが、アラムナハライムおよびアラムゾバと戦ったとき、ヨアブがその帰りに、塩の谷でエドムびと一万二千人を殺したときによんだもの 

60 :1)神よ、あなたはわれらを捨て、われらを打ち破られました。あなたは憤られました。再びわれらをかえしてください。 :2)あなたは国を震わせ、これを裂かれました。その破れをいやしてください。国が揺れ動くのです。 :3)あなたはその民に耐えがたい事をさせ、人をよろめかす酒をわれらに飲ませられました。 :4)あなたは弓の前からのがれた者を再び集めようと/あなたを恐れる者のために/一つの旗を立てられました。〔セラ :5)あなたの愛される者が助けを得るために、右の手をもって勝利を与え、われらに答えてください。 :6)神はその聖所で言われた、「わたしは大いなる喜びをもってシケムを分かち、スコテの谷を分かち与えよう。 :7)ギレアデはわたしのもの、マナセもわたしのものである。エフライムはわたしのかぶと、ユダはわたしのつえである。 :8)モアブはわたしの足だらい、エドムにはわたしのくつを投げる。ペリシテについては、かちどきをあげる」と。 :9)だれがわたしを堅固な町に至らせるでしょうか。だれがわたしをエドムに導くでしょうか。 :10)神よ、あなたはわれらを捨てられたではありませんか。神よ、あなたはわれらの軍勢と共に出て行かれません。 :11)われらに助けを与えて、あだにむかわせてください。人の助けはむなしいのです。 :12)われらは神によって勇ましく働きます。われらのあだを踏みにじる者は神だからです。 

:0)聖歌隊の指揮者によって琴にあわせてうたわせたダビデの歌 

61 :1)神よ、わたしの叫びを聞いてください。わたしの祈に耳を傾けてください。 :2)わが心のくずおれるとき、わたしは地のはてからあなたに呼ばわります。わたしを導いて/わたしの及びがたいほどの高い岩に/のぼらせてください。 :3)あなたはわたしの避け所、敵に対する堅固なやぐらです。 :4)わたしをとこしえにあなたの幕屋に住まわせ、あなたの翼の陰にのがれさせてください。〔セラ :5)神よ、あなたはわたしのもろもろの誓いを聞き、み名を恐れる者に賜わる嗣業を/わたしに与えられました。 :6)どうか王のいのちを延ばし、そのよわいをよろずよに至らせてください。 :7)彼をとこしえに神の前に王たらしめ、いつくしみとまこととに命じて/彼を守らせてください。 :8)そうすればわたしはとこしえにみ名をほめうたい、日ごとにわたしのもろもろの誓いを果すでしょう。 

:0)聖歌隊の指揮者によってエドトンのしらべにしたがってうたわせたダビデの歌 

62 :1)わが魂はもだしてただ神をまつ。わが救は神から来る。 :2)神こそわが岩、わが救、わが高きやぐらである。わたしはいたく動かされることはない。 :3)あなたがたは、いつまで人に押し迫るのか。あなたがたは皆、傾いた石がきのように、揺り動くまがきのように人を倒そうとするのか。 :4)彼らは人を尊い地位から落そうとのみはかり、偽りを喜び、その口では祝福し、心のうちではのろうのである。〔セラ :5)わが魂はもだしてただ神をまつ。わが望みは神から来るからである。 :6)神こそわが岩、わが救、わが高きやぐらである。わたしは動かされることはない。 :7)わが救とわが誉とは神にある。神はわが力の岩、わが避け所である。 :8)民よ、いかなる時にも神に信頼せよ。そのみ前にあなたがたの心を注ぎ出せ。神はわれらの避け所である。〔セラ :9)低い人はむなしく、高い人は偽りである。彼らをはかりにおけば、彼らは共に息よりも軽い。 :10)あなたがたは、しえたげにたよってはならない。かすめ奪うことに、むなしい望みをおいてはならない。富の増し加わるとき、これに心をかけてはならない。 :11)神はひとたび言われた、わたしはふたたびこれを聞いた、力は神に属することを。 :12)主よ、いつくしみもまたあなたに属することを。あなたは人おのおののわざにしたがって/報いられるからである。 

:0)ユダの野にあったときによんだダビデの歌 

63 :1)神よ、あなたはわたしの神、わたしは切にあなたをたずね求め、わが魂はあなたをかわき望む。水なき、かわき衰えた地にあるように、わが肉体はあなたを慕いこがれる。 :2)それでわたしはあなたの力と栄えとを見ようと、聖所にあって目をあなたに注いだ。 :3)あなたのいつくしみは、いのちにもまさるゆえ、わがくちびるはあなたをほめたたえる。 :4)わたしは生きながらえる間、あなたをほめ、手をあげて、み名を呼びまつる。 :5)わたしが床の上であなたを思いだし、夜のふけるままにあなたを深く思うとき、わたしの魂は髄とあぶらとをもって/もてなされるように飽き足り、わたしの口は喜びのくちびるをもって/あなたをほめたたえる。 :6)(5節に合節) :7)あなたはわたしの助けとなられたゆえ、わたしはあなたの翼の陰で喜び歌う。 :8)わたしの魂はあなたにすがりつき、あなたの右の手はわたしをささえられる。 :9)しかしわたしの魂を滅ぼそうとたずね求める者は/地の深き所に行き、 :10)つるぎの力にわたされ、山犬のえじきとなる。 :11)しかし王は神にあって喜び、神によって誓う者はみな誇ることができる。偽りを言う者の口はふさがれるからである。 

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 

64 :1)神よ、わたしが嘆き訴えるとき、わたしの声をお聞きください。敵の恐れからわたしの命をお守りください。 :2)わたしを隠して、悪を行う者の/ひそかなはかりごとから免れさせ、不義を行う者のはかりごとから免れさせてください。 :3)彼らはその舌をつるぎのようにとぎ、苦い言葉を矢のように放ち、 :4)隠れた所から罪なき者を射ようとする。にわかに彼を射て恐れることがない。 :5)彼らは悪い企てを固くたもち、共にはかり、ひそかにわなをかけて言う、「だれがわれらを見破ることができるか。 :6)だれがわれらの罪をたずね出すことができるか。われらは巧みに、はかりごとを考えめぐらしたのだ」と。人の内なる思いと心とは深い。 :7)しかし神は矢をもって彼らを射られる。彼らはにわかに傷をうけるであろう。 :8)神は彼らの舌のゆえに彼らを滅ぼされる。彼らを見る者は皆そのこうべを振るであろう。 :9)その時すべての人は恐れ、神のみわざを宣べ伝え、そのなされた事を考えるであろう。 :10)正しい人は主にあって喜び、かつ主に寄り頼む。すべて心の直き者は誇ることができる。 

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌、さんび 

65 :1)神よ、シオンにて、あなたをほめたたえることは/ふさわしいことである。人はあなたに誓いを果すであろう。 :2)祈を聞かれる方よ、すべての肉なる者は罪のゆえにあなたに来る。われらのとががわれらに打ち勝つとき、あなたはこれをゆるされる。 :3)(2節に合節) :4)あなたに選ばれ、あなたに近づけられて、あなたの大庭に住む人はさいわいである。われらはあなたの家、あなたの聖なる宮の/恵みによって飽くことができる。 :5)われらの救の神よ、地のもろもろのはてと、遠き海の望みであるあなたは/恐るべきわざにより、救をもってわれらに答えられる。 :6)あなたは大能を帯び、そのみ力によって、もろもろの山を堅く立たせられる。 :7)あなたは海の響き、大波の響き、もろもろの民の騒ぎを静められる。 :8)それゆえ、地のはてに住む人々も、あなたのもろもろのしるしを見て恐れる。あなたは朝と夕の出る所をして/喜び歌わせられる。 :9)あなたは地に臨んで、これに水をそそぎ、これを大いに豊かにされる。神の川は水で満ちている。あなたはそのように備えして/彼らに穀物を与えられる。 :10)あなたはその田みぞを豊かにうるおし、そのうねを整え、夕立をもってそれを柔らかにし、そのもえ出るのを祝福し、 :11)またその恵みをもって年の冠とされる。あなたの道にはあぶらがしたたる。 :12)野の牧場はしたたり、小山は喜びをまとい、 :13)牧場は羊の群れを着、もろもろの谷は穀物をもっておおわれ、彼らは喜び呼ばわって共に歌う。 

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせた歌、さんび 

66 :1)全地よ、神にむかって喜び呼ばわれ。 :2)そのみ名の栄光を歌え。栄えあるさんびをささげよ。 :3)神に告げよ。「あなたのもろもろのみわざは恐るべきかな。大いなるみ力によって、あなたの敵はみ前に屈服し、 :4)全地はあなたを拝み、あなたをほめうたい、み名をほめうたうであろう」と。〔セラ :5)来て、神のみわざを見よ。人の子らにむかってなされることは恐るべきかな。 :6)神は海を変えて、かわいた地とされた。人々は徒歩で川を渡った。その所でわれらは神を喜んだ。 :7)神は大能をもって、とこしえに統べ治め、その目はもろもろの国民を監視される。そむく者はみずからを高くしてはならない。〔セラ :8)もろもろの民よ、われらの神をほめよ。神をほめたたえる声を聞えさせよ。 :9)神はわれらを生きながらえさせ、われらの足のすべるのをゆるされない。 :10)神よ、あなたはわれらを試み、しろがねを練るように、われらを練られた。 :11)あなたはわれらを網にひきいれ、われらの腰に重き荷を置き、 :12)人々にわれらの頭の上を乗り越えさせられた。われらは火の中、水の中を通った。しかしあなたはわれらを広い所に導き出された。 :13)わたしは燔祭をもってあなたの家に行き、わたしの誓いをあなたに果します。 :14)これはわたしが悩みにあったとき、わたしのくちびるの言い出したもの、わたしの口が約束したものです。 :15)わたしは肥えたものの燔祭を/雄羊のいけにえの煙と共にあなたにささげ、雄牛と雄やぎとをささげます。〔セラ :16)すべて神を恐れる者よ、来て聞け。神がわたしのためになされたことを告げよう。 :17)わたしは声をあげて神に呼ばわり、わが舌をもって神をあがめた。 :18)もしわたしが心に不義をいだいていたならば、主はお聞きにならないであろう。 :19)しかし、まことに神はお聞きになり、わが祈の声にみこころをとめられた。 :20)神はほむべきかな。神はわが祈をしりぞけず、そのいつくしみをわたしから取り去られなかった。 

 

:0)聖歌隊の指揮者によって琴にあわせてうたわせた歌、さんび 

67 :1)どうか、神がわれらをあわれみ、われらを祝福し、そのみ顔をわれらの上に照されるように。〔セラ :2)これはあなたの道があまねく地に知られ、あなたの救の力がもろもろの国民のうちに/知られるためです。 :3)神よ、民らにあなたをほめたたえさせ、もろもろの民にあなたをほめたたえさせてください。 :4)もろもろの国民を楽しませ、また喜び歌わせてください。あなたは公平をもってもろもろの民をさばき、地の上なるもろもろの国民を導かれるからです。〔セラ :5)神よ、民らにあなたをほめたたえさせ、もろもろの民にあなたをほめたたえさせてください。 :6)地はその産物を出しました。神、われらの神はわれらを祝福されました。 :7)神はわれらを祝福されました。地のもろもろのはてにことごとく/神を恐れさせてください。 

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌、さんび 

68 :1)神よ、立ちあがって、その敵を散らし、神を憎む者をみ前から逃げ去らせてください。 :2)煙の追いやられるように彼らを追いやり、ろうの火の前に溶けるように悪しき者を神の前に滅ぼしてください。 :3)しかし正しい者を喜ばせ、神の前に喜び踊らせ、喜び楽しませてください。 :4)神にむかって歌え、そのみ名をほめうたえ。雲に乗られる者にむかって歌声をあげよ。その名は主、そのみ前に喜び踊れ。 :5)その聖なるすまいにおられる神は/みなしごの父、やもめの保護者である。 :6)神は寄るべなき者に住むべき家を与え、めしゅうどを解いて幸福に導かれる。しかしそむく者はかわいた地に住む。 :7)神よ、あなたが民に先だち出て、荒野を進み行かれたとき、〔セラ :8)シナイの主なる神の前に、イスラエルの神なる神の前に、地は震い、天は雨を降らせました。 :9)神よ、あなたは豊かな雨を降らせて、疲れ衰えたあなたの嗣業の地を回復され、 :10)あなたの群れは、そのうちにすまいを得ました。神よ、あなたは恵みをもって/貧しい者のために備えられました。 :11)主は命令を下される。おとずれを携えた女たちの大いなる群れは言う、 :12)「もろもろの軍勢の王たちは/逃げ去り、逃げ去った」と。家にとどまる女たちは獲物を分ける、 :13)たとい彼らは羊のおりの中にとどまるとも。はとの翼は、しろがねをもっておおわれ、その羽はきらめくこがねをもっておおわれる。 :14)全能者がかしこで王たちを散らされたとき、ザルモンに雪が降った。 :15)神の山、バシャンの山、峰かさなる山、バシャンの山よ。 :16)峰かさなるもろもろの山よ、何ゆえ神がすまいにと望まれた山をねたみ見るのか。まことに主はとこしえにそこに住まわれる。 :17)主は神のいくさ車幾千万をもって、シナイから聖所に来られた。 :18)あなたはとりこを率い、人々のうちから、またそむく者のうちから/贈り物をうけて、高い山に登られた。主なる神がそこに住まわれるためである。 :19)日々にわれらの荷を負われる主はほむべきかな。神はわれらの救である。〔セラ :20)われらの神は救の神である。死からのがれ得るのは主なる神による。 :21)神はその敵のこうべを打ち砕き、おのがとがの中に歩む者の/毛深い頭のいただきを打ち砕かれる。 :22)主は言われた、「わたしはバシャンから彼らを携え帰り、海の深い所から彼らを携え帰る。 :23)あなたはその足を彼らの血に浸し、あなたの犬の舌はその分け前を/敵から得るであろう」と。 :24)神よ、人々はあなたのこうごうしい行列を見た。わが神、わが王の、聖所に進み行かれるのを見た。 :25)歌う者は前に行き、琴をひく者はあとになり、おとめらはその間にあって手鼓を打って言う、 :26)「大いなる集会で神をほめよ。イスラエルの源から出た者よ、主をほめまつれ」と。 :27)そこに彼らを導く年若いベニヤミンがおり、その群れの中にユダの君たちがおり、ゼブルンの君たち、ナフタリの君たちがいる。 :28)神よ、あなたの大能を奮い起してください。われらのために事をなされた神よ、あなたの力をお示しください。 :29)エルサレムにあるあなたの宮のために、王たちはあなたに贈り物をささげるでしょう。 :30)葦の中に住む獣、もろもろの民の子牛を率いる雄牛の群れを/いましめてください。みつぎ物をむさぼる者たちを足の下に踏みつけ、戦いを好むもろもろの民を散らしてください。 :31)青銅をエジプトから持ちきたらせ、エチオピヤには急いでその手を/神に伸べさせてください。 :32)地のもろもろの国よ、神にむかって歌え、主をほめうたえ。〔セラ :33)いにしえからの天の天に乗られる/主にむかってほめうたえ。見よ、主はみ声を出し、力あるみ声を出される。 :34)力を神に帰せよ。その威光はイスラエルの上にあり、その力は雲の中にある。 :35)神はその聖所で恐るべく、イスラエルの神はその民に力と勢いとを与えられる。神はほむべきかな。 

:0)聖歌隊の指揮者によってゆりの花のしらべにあわせてうたわせたダビデの歌 

69 :1)神よ、わたしをお救いください。大水が流れ来て、わたしの首にまで達しました。 :2)わたしは足がかりもない深い泥の中に沈みました。わたしは深い水に陥り、大水がわたしの上を流れ過ぎました。 :3)わたしは叫びによって疲れ、わたしののどはかわき、わたしの目は神を待ちわびて衰えました。 :4)ゆえなく、わたしを憎む者は/わたしの頭の毛よりも多く、偽ってわたしの敵となり、わたしを滅ぼそうとする者は強いのです。わたしは盗まなかった物をも/償わなければならないのですか。 :5)神よ、あなたはわたしの愚かなことを/知っておられます。わたしのもろもろのとがは/あなたに隠れることはありません。 :6)万軍の神、主よ、あなたを待ち望む者が/わたしの事によって、はずかしめられることのないようにしてください。イスラエルの神よ、あなたを求める者が/わたしの事によって、恥を負わせられることのないようにしてください。 :7)わたしはあなたのためにそしりを負い、恥がわたしの顔をおおったのです。 :8)わたしはわが兄弟には、知らぬ者となり、わが母の子らには、のけ者となりました。 :9)あなたの家を思う熱心がわたしを食いつくし、あなたをそしる者のそしりが/わたしに及んだからです。 :10)わたしが断食をもってわたしの魂を悩ませば、かえってそれによってそしりをうけました。 :11)わたしが荒布を衣とすれば、かえって彼らのことわざとなりました。 :12)わたしは門に座する者の話題となり、酔いどれの歌となりました。 :13)しかし主よ、わたしはあなたに祈ります。神よ、恵みの時に、あなたのいつくしみの豊かなるにより、わたしにお答えください。 :14)あなたのまことの救により、わたしを泥の中に沈まぬよう助け出してください。わたしを憎む者から、また深い水からわたしを助け出してください。 :15)大水がわたしの上を流れ過ぎることなく、淵がわたしをのむことなく、穴がその口をわたしの上に閉じることのないように/してください。 :16)主よ、あなたのいつくしみの深きにより、わたしにお答えください。あなたのあわれみの豊かなるにより、わたしを顧みてください。 :17)あなたの顔をしもべに隠さないでください。わたしは悩んでいるのです。すみやかにわたしにお答えください。 :18)わたしに近く寄って、わたしをあがない、わが敵のゆえにわたしをお救いください。 :19)あなたはわたしの受けるそしりと、恥と、はずかしめとを知っておられます。わたしのあだは皆あなたの前にあります。 :20)そしりがわたしの心を砕いたので、わたしは望みを失いました。わたしは同情する者を求めたけれども、ひとりもなく、慰める者を求めたけれども、ひとりも見ませんでした。 :21)彼らはわたしの食物に毒を入れ、わたしのかわいた時に酢を飲ませました。 :22)彼らの前の食卓を網とし、彼らが犠牲をささげる祭を、わなとしてください。 :23)彼らの目を暗くして見えなくし、彼らの腰を常に震わせ、 :24)あなたの憤りを彼らの上にそそぎ、あなたの激しい怒りを彼らに追いつかせてください。 :25)彼らの宿営を荒し、ひとりもその天幕に住まわせないでください。 :26)彼らはあなたが撃たれた者を迫害し、あなたが傷つけられた者をさらに苦しめるからです。 :27)彼らに、罰に罰を加え、あなたの赦免にあずからせないでください。 :28)彼らをいのちの書から消し去って、義人のうちに記録されることのないようにしてください。 :29)しかしわたしは悩み苦しんでいます。神よ、あなたの救が/わたしを高い所に置かれますように。 :30)わたしは歌をもって神の名をほめたたえ、感謝をもって神をあがめます。 :31)これは雄牛または角とひずめのある雄牛にまさって/主を喜ばせるでしょう。 :32)へりくだる者は、これを見て喜べ。神を求める者よ、あなたがたの心を生きかえらせよ。 :33)主は乏しい者に聞き、その捕われ人をかろしめられないからである。 :34)天と地は主をほめたたえ、海とその中に動くあらゆるものは主をほめたたえよ。 :35)神はシオンを救い、ユダの町々を建て直されるからである。そのしもべらはそこに住んでこれを所有し、 :36)そのしもべらの子孫はこれを継ぎ、み名を愛する者はその中に住むであろう。 

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの記念の歌 

70 :1)神よ、みこころならばわたしをお救いください。主よ、すみやかにわたしをお助けください。 :2)わたしのいのちをたずね求める者どもを/恥じあわてさせてください。わたしのそこなわれることを願う者どもを/うしろに退かせ、恥を負わせてください。 :3)「あはぁ、あはぁ」と言う者どもを/自分の恥によって恐れおののかせてください。 :4)すべてあなたを尋ね求める者は/あなたによって喜び楽しむように。あなたの救を愛する者は/つねに「神は大いなるかな」ととなえるように。 :5)しかし、わたしは貧しく、かつ乏しい。神よ、急いでわたしに来てください。あなたはわが助け、わが救主です。主よ、ためらわないでください。 

71 :1)主よ、わたしはあなたに寄り頼む。とこしえにわたしをはずかしめないでください。 :2)あなたの義をもってわたしを助け、わたしを救い出してください。あなたの耳を傾けて、わたしをお救いください。 :3)わたしのためにのがれの岩となり、わたしを救う堅固な城となってください。あなたはわが岩、わが城だからです。 :4)わが神よ、悪しき者の手からわたしを救い、不義、残忍な人の支配から、わたしを救い出してください。 :5)主なる神よ、あなたはわたしの若い時からの/わたしの望み、わたしの頼みです。 :6)わたしは生れるときからあなたに寄り頼みました。あなたはわたしを母の胎から取り出されたかたです。わたしは常にあなたをほめたたえます。 :7)わたしは多くの人に/怪しまれるような者となりました。しかしあなたはわたしの堅固な避け所です。 :8)わたしの口はひねもす、あなたをたたえるさんびと、頌栄とをもって満たされています。 :9)わたしが年老いた時、わたしを見離さないでください。わたしが力衰えた時、わたしを見捨てないでください。 :10)わたしの敵はわたしについて語り、わたしのいのちをうかがう者は共にはかって、 :11)「神は彼を見捨てた。彼を助ける者がないから/彼を追って捕えよ」と言います。 :12)神よ、わたしに遠ざからないでください。わが神よ、すみやかに来てわたしを助けてください。 :13)わたしにあだする者を恥じさせ、滅ぼしてください。わたしをそこなわんとする者を、そしりと、はずかしめとをもっておおってください。 :14)しかしわたしは絶えず望みをいだいて、いよいよあなたをほめたたえるでしょう。 :15)わたしの口はひねもすあなたの義と、あなたの救とを語るでしょう。わたしはその数を知らないからです。 :16)わたしは主なる神の大能のみわざを携えゆき、ただあなたの義のみを、ほめたたえるでしょう。 :17)神よ、あなたはわたしを若い時から教えられました。わたしはなお、あなたのくすしきみわざを宣べ伝えます。 :18)神よ、わたしが年老いて、しらがとなるとも、あなたの力をきたらんとするすべての代に/宣べ伝えるまで、わたしを見捨てないでください。 :19)神よ、あなたの大能と義とは高い天にまで及ぶ。あなたは大いなる事をなされました。神よ、だれかあなたに等しい者があるでしょうか。 :20)あなたはわたしを多くの重い悩みに/あわされましたが、再びわたしを生かし、地の深い所から引きあげられるでしょう。 :21)あなたはわたしの誉を増し、再びわたしを慰められるでしょう。 :22)わが神よ、わたしはまた立琴をもって/あなたと、あなたのまこととをほめたたえます。イスラエルの聖者よ、わたしは琴をもってあなたをほめ歌います。 :23)わたしがあなたにむかってほめ歌うとき、わがくちびるは喜び呼ばわり、あなたがあがなわれたわが魂もまた/喜び呼ばわるでしょう。 :24)わたしの舌もまたひねもす/あなたの義を語るでしょう。わたしをそこなわんとした者が/恥じあわてたからです。 

:0)ソロモンの歌 

72 :1)神よ、あなたの公平を王に与え、あなたの義を王の子に与えてください。 :2)彼は義をもってあなたの民をさばき、公平をもってあなたの貧しい者をさばくように。 :3)もろもろの山と丘とは義によって/民に平和を与えるように。 :4)彼は民の貧しい者の訴えを弁護し、乏しい者に救を与え、しえたげる者を打ち砕くように。 :5)彼は日と月とのあらんかぎり、世々生きながらえるように。 :6)彼は刈り取った牧草の上に降る雨のごとく、地を潤す夕立のごとく臨むように。 :7)彼の世に義は栄え、平和は月のなくなるまで豊かであるように。 :8)彼は海から海まで治め、川から地のはてまで治めるように。 :9)彼のあだは彼の前にかがみ、彼の敵はちりをなめるように。 :10)タルシシおよび島々の王たちはみつぎを納め、シバとセバの王たちは贈り物を携えて来るように。 :11)もろもろの王は彼の前にひれ伏し、もろもろの国民は彼に仕えるように。 :12)彼は乏しい者をその呼ばわる時に救い、貧しい者と、助けなき者とを救う。 :13)彼は弱い者と乏しい者とをあわれみ、乏しい者のいのちを救い、 :14)彼らのいのちを、しえたげと暴力とからあがなう。彼らの血は彼の目に尊い。 :15)彼は生きながらえ、シバの黄金が彼にささげられ、彼のために絶えず祈がささげられ、ひねもす彼のために祝福が求められるように。 :16)国のうちには穀物が豊かにみのり、その実はレバノンのように山々の頂に波打ち、人々は野の草のごとく町々に栄えるように。 :17)彼の名はとこしえに続き、その名声は日のあらん限り、絶えることのないように。人々は彼によって祝福を得、もろもろの国民は彼をさいわいなる者と/となえるように。 :18)イスラエルの神、主はほむべきかな。ただ主のみ、くすしきみわざをなされる。 :19)その光栄ある名はとこしえにほむべきかな。全地はその栄光をもって満たされるように。アァメン、アァメン。 :20)エッサイの子ダビデの祈は終った。

 

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