第三巻

:0)アサフの歌 

73 :1)神は正しい者にむかい、心の清い者にむかって、まことに恵みふかい。 :2)しかし、わたしは、わたしの足がつまずくばかり、わたしの歩みがすべるばかりであった。 :3)これはわたしが、悪しき者の栄えるのを見て、その高ぶる者をねたんだからである。 :4)彼らには苦しみがなく、その身はすこやかで、つやがあり、 :5)ほかの人々のように悩むことがなく、ほかの人々のように打たれることはない。 :6)それゆえ高慢は彼らの首飾となり、暴力は衣のように彼らをおおっている。 :7)彼らは肥え太って、その目はとびいで、その心は愚かな思いに満ちあふれている。 :8)彼らはあざけり、悪意をもって語り、高ぶって、しえたげを語る。 :9)彼らはその口を天にさからって置き、その舌は地をあるきまわる。 :10)それゆえ民は心を変えて彼らをほめたたえ、彼らのうちにあやまちを認めない。 :11)彼らは言う、「神はどうして知り得ようか、いと高き者に知識があろうか」と。 :12)見よ、これらは悪しき者であるのに、常に安らかで、その富が増し加わる。 :13)まことに、わたしはいたずらに心をきよめ、罪を犯すことなく手を洗った。 :14)わたしはひねもす打たれ、朝ごとに懲らしめをうけた。 :15)もしわたしが「このような事を語ろう」と言ったなら、わたしはあなたの子らの代を誤らせたであろう。 :16)しかし、わたしがこれを知ろうと思いめぐらしたとき、これはわたしにめんどうな仕事のように思われた。 :17)わたしが神の聖所に行って、彼らの最後を悟り得たまではそうであった。 :18)まことにあなたは彼らをなめらかな所に置き、彼らを滅びに陥らせられる。 :19)なんと彼らはまたたくまに滅ぼされ、恐れをもって全く一掃されたことであろう。 :20)あなたが目をさまして/彼らの影をかろしめられるとき、彼らは夢みた人の目をさました時のようである。 :21)わたしの魂が痛み、わたしの心が刺されたとき、 :22)わたしは愚かで悟りがなく、あなたに対しては獣のようであった。 :23)けれどもわたしは常にあなたと共にあり、あなたはわたしの右の手を保たれる。 :24)あなたはさとしをもってわたしを導き、その後わたしを受けて栄光にあずからせられる。 :25)わたしはあなたのほかに、だれを天にもち得よう。地にはあなたのほかに慕うものはない。 :26)わが身とわが心とは衰える。しかし神はとこしえにわが心の力、わが嗣業である。 :27)見よ、あなたに遠い者は滅びる。あなたは、あなたにそむく者を滅ぼされる。 :28)しかし神に近くあることはわたしに良いことである。わたしは主なる神をわが避け所として、あなたのもろもろのみわざを宣べ伝えるであろう。 

:0)アサフのマスキールの歌 

74 :1)神よ、なぜ、われらをとこしえに捨てられるのですか。なぜ、あなたの牧の羊に怒りを燃やされるのですか。 :2)昔あなたが手に入れられたあなたの公会、すなわち、あなたの嗣業の部族となすために/あがなわれたものを思い出してください。あなたが住まわれたシオンの山を/思い出してください。 :3)とこしえの滅びの跡に、あなたの足を向けてください。敵は聖所で、すべての物を破壊しました。 :4)あなたのあだは聖所の中でほえさけび、彼らのしるしを立てて、しるしとしました。 :5)彼らは上の入口では、おのをもって/木の格子垣を切り倒しました。 :6)また彼らは手おのと鎚とをもって/聖所の彫り物をことごとく打ち落しました。 :7)彼らはあなたの聖所に火をかけ、み名のすみかをけがして、地に倒しました。 :8)彼らは心のうちに言いました、「われらはことごとくこれを滅ぼそう」と。彼らは国のうちの神の会堂をことごとく焼きました。 :9)われらは自分たちのしるしを見ません。預言者も今はいません。そしていつまで続くのか、われらのうちには、知る者がありません。 :10)神よ、あだはいつまであざけるでしょうか。敵はとこしえにあなたの名をののしるでしょうか。 :11)なぜあなたは手を引かれるのですか。なぜあなたは右の手を/ふところに入れておかれるのですか。 :12)神はいにしえからわたしの王であって、救を世の中に行われた。 :13)あなたはみ力をもって海をわかち、水の上の龍の頭を砕かれた。 :14)あなたはレビヤタンの頭をくだき、これを野の獣に与えてえじきとされた。 :15)あなたは泉と流れとを開き、絶えず流れるもろもろの川をからされた。 :16)昼はあなたのもの、夜もまたあなたのもの。あなたは光と太陽とを設けられた。 :17)あなたは地のもろもろの境を定め、夏と冬とを造られた。 :18)主よ、敵はあなたをあざけり、愚かな民はあなたのみ名をののしります。この事を思い出してください。 :19)どうかあなたのはとの魂を/野の獣にわたさないでください。貧しい者のいのちをとこしえに忘れないでください。 :20)あなたの契約をかえりみてください。地の暗い所は暴力のすまいで満ちています。 :21)しえたげられる者を恥じさせないでください。貧しい者と乏しい者とに/み名をほめたたえさせてください。 :22)神よ、起きてあなたの訴えをあげつらい、愚かな者のひねもすあなたをあざけるのを/みこころにとめてください。 :23)あなたのあだの叫びを忘れないでください。あなたの敵の絶えずあげる騒ぎを/忘れないでください。 

:0)聖歌隊の指揮者によって、「滅ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたアサフの歌、さんび 

75 :1)神よ、われらはあなたに感謝します。われらは感謝します。われらはあなたのみ名を呼び、あなたのくすしきみわざを語ります。 :2)定まった時が来れば、わたしは公平をもってさばく。 :3)地とすべてこれに住むものがよろめくとき、わたしはその柱を堅くする。〔セラ :4)わたしは、誇る者には「誇るな」と言い、悪しき者には「角をあげるな、 :5)角を高くあげるな、高慢な態度をもって語るな」と言う。 :6)上げることは東からでなく、西からでなく、また荒野からでもない。 :7)それはさばきを行われる神であって、神はこれを下げ、かれを上げられる。 :8)主の手には杯があって、よく混ぜた酒があわだっている。主がこれを注ぎ出されると、地のすべての悪しき者は/これを一滴も残さずに飲みつくすであろう。 :9)しかしわたしはとこしえに喜び、ヤコブの神をほめうたいます。 :10)悪しき者の角はことごとく切り離されるが/正しい者の角はあげられるであろう。 

:0)聖歌隊の指揮者によって琴にあわせてうたわせたアサフの歌、さんび 

76 :1)神はユダに知られ、そのみ名はイスラエルにおいて偉大である。 :2)その幕屋はサレムにあり、そのすまいはシオンにある。 :3)かしこで神は弓の火矢を折り、盾とつるぎと戦いの武器をこわされた。〔セラ :4)あなたは永久の山々にまさって/光栄あり、威厳がある。 :5)雄々しい者はかすめられ、彼らは眠りに沈み、いくさびとは皆その手を施すことができなかった。 :6)ヤコブの神よ、あなたのとがめによって、乗り手と馬とは深い眠りに陥った。 :7)しかし、あなたこそは恐るべき方である。あなたが怒りを発せられるとき、だれがみ前に立つことができよう。 :8)あなたは天からさばきを仰せられた。神が地のしえたげられた者を救うために、さばきに立たれたとき、地は恐れて、沈黙した。〔セラ :9)(8節に合節) :10)まことに人の怒りはあなたをほめたたえる。怒りの余りをあなたは帯とされる。 :11)あなたがたの神、主に誓いを立てて、それを償え。その周囲のすべての者は/恐るべき主に贈り物をささげよ。 :12)主はもろもろの君たちのいのちを断たれる。主は地の王たちの恐るべき者である。 

:0)聖歌隊の指揮者によってエドトンのしらべにしたがってうたわせたアサフの歌 

77 :1)わたしは神にむかい声をあげて叫ぶ。わたしが神にむかって声をあげれば、神はわたしに聞かれる。 :2)わたしは悩みの日に主をたずね求め、夜はわが手を伸べてたゆむことなく、わが魂は慰められるのを拒む。 :3)わたしは神を思うとき、嘆き悲しみ、深く思うとき、わが魂は衰える。〔セラ :4)あなたはわたしのまぶたをささえて閉じさせず、わたしは物言うこともできないほどに悩む。 :5)わたしは昔の日を思い、いにしえの年を思う。 :6)わたしは夜、わが心と親しく語り、深く思うてわが魂を探り、言う、 :7)「主はとこしえにわれらを捨てられるであろうか。ふたたび、めぐみを施されないであろうか。 :8)そのいつくしみはとこしえに絶え、その約束は世々ながくすたれるであろうか。 :9)神は恵みを施すことを忘れ、怒りをもって/そのあわれみを閉じられたであろうか」と。〔セラ :10)その時わたしは言う、「わたしの悲しみは/いと高き者の右の手が変ったことである」と。 :11)わたしは主のみわざを思い起す。わたしは、いにしえからの/あなたのくすしきみわざを思いいだす。 :12)わたしは、あなたのすべてのみわざを思い、あなたの力あるみわざを深く思う。 :13)神よ、あなたの道は聖である。われらの神のように大いなる神はだれか。 :14)あなたは、くすしきみわざを行われる神である。あなたは、もろもろの民の間に、その大能をあらわし、 :15)その腕をもっておのれの民をあがない、ヤコブとヨセフの子らをあがなわれた。〔セラ :16)神よ、大水はあなたを見た。大水はあなたを見ておののき、淵もまた震えた。 :17)雲は水を注ぎいだし、空は雷をとどろかし、あなたの矢は四方にきらめいた。 :18)あなたの雷のとどろきは、つむじ風の中にあり、あなたのいなずまは世を照し、地は震い動いた。 :19)あなたの大路は海の中にあり、あなたの道は大水の中にあり、あなたの足跡はたずねえなかった。 :20)あなたは、その民をモーセとアロンの手によって/羊の群れのように導かれた。 

:0)アサフのマスキールの歌 

78 :1)わが民よ、わが教を聞き、わが口の言葉に耳を傾けよ。 :2)わたしは口を開いて、たとえを語り、いにしえからの、なぞを語ろう。 :3)これはわれらがさきに聞いて知ったこと、またわれらの先祖たちが/われらに語り伝えたことである。 :4)われらはこれを子孫に隠さず、主の光栄あるみわざと、その力と、主のなされたくすしきみわざとを/きたるべき代に告げるであろう。 :5)主はあかしをヤコブのうちにたて、おきてをイスラエルのうちに定めて、その子孫に教うべきことを/われらの先祖たちに命じられた。 :6)これは次の代に生れる子孫がこれを知り、みずから起って、そのまた子孫にこれを伝え、 :7)彼らをして神に望みをおき、神のみわざを忘れず、その戒めを守らせるためである。 :8)またその先祖たちのようにかたくなで、そむく者のやからとなり、その心が定まりなく、その魂が神に忠実でないやからと/ならないためである。 :9)エフライムの人々は武装し、弓を携えたが、戦いの日に引き返した。 :10)彼らは神の契約を守らず、そのおきてにしたがって歩むことを拒み、 :11)神がなされた事と、彼らに示されたくすしきみわざとを忘れた。 :12)神はエジプトの地と、ゾアンの野で/くすしきみわざを彼らの先祖たちの前に行われた。 :13)神は海を分けて彼らを通らせ、水を立たせて山のようにされた。 :14)昼は雲をもって彼らを導き、夜は、よもすがら火の光をもって彼らを導かれた。 :15)神は荒野で岩を裂き、淵から飲むように豊かに彼らに飲ませ、 :16)また岩から流れを引いて、川のように水を流れさせられた。 :17)ところが彼らはなお神にむかって罪をかさね、荒野でいと高き者にそむき、 :18)おのが欲のために食物を求めて、その心のうちに神を試みた。 :19)また彼らは神に逆らって言った、「神は荒野に宴を設けることができるだろうか。 :20)見よ、神が岩を打たれると、水はほとばしりいで、流れがあふれた。神はまたパンを与えることができるだろうか。民のために肉を備えることができるだろうか」と。 :21)それゆえ、主は聞いて憤られた。火はヤコブにむかって燃えあがり、怒りはイスラエルにむかって立ちのぼった。 :22)これは彼らが神を信ぜず、その救の力を信用しなかったからである。 :23)しかし神は上なる大空に命じて天の戸を開き、 :24)彼らの上にマナを降らせて食べさせ、天の穀物を彼らに与えられた。 :25)人は天使のパンを食べた。神は彼らに食物をおくって飽き足らせられた。 :26)神は天に東風を吹かせ、み力をもって南風を導かれた。 :27)神は彼らの上に肉をちりのように降らせ、翼ある鳥を海の砂のように降らせて、 :28)その宿営のなか、そのすまいのまわりに落された。 :29)こうして彼らは食べて、飽き足ることができた。神が彼らにその望んだものを与えられたからである。 :30)ところが彼らがまだその欲を離れず、食物がなお口の中にあるうちに、 :31)神の怒りが彼らにむかって立ちのぼり、彼らのうちの最も強い者を殺し、イスラエルのうちのえり抜きの者を打ち倒された。 :32)すべてこれらの事があったにもかかわらず、彼らはなお罪を犯し、そのくすしきみわざを信じなかった。 :33)それゆえ神は彼らの日を息のように消えさせ、彼らの年を恐れをもって過ごさせられた。 :34)神が彼らを殺されたとき、彼らは神をたずね、悔いて神を熱心に求めた。 :35)こうして彼らは、神は彼らの岩、いと高き神は/彼らのあがないぬしであることを思い出した。 :36)しかし彼らはその口をもって神にへつらい、その舌をもって神に偽りを言った。 :37)彼らの心は神にむかって堅実でなく、神の契約に真実でなかった。 :38)しかし神はあわれみに富まれるので、彼らの不義をゆるして滅ぼさず、しばしばその怒りをおさえて、その憤りをことごとくふり起されなかった。 :39)また神は、彼らがただ肉であって、過ぎ去れば再び帰りこぬ風であることを思い出された。 :40)幾たび彼らは野で神にそむき、荒野で神を悲しませたことであろうか。 :41)彼らはかさねがさね神を試み、イスラエルの聖者を怒らせた。 :42)彼らは神の力をも、神が彼らをあだからあがなわれた日をも/思い出さなかった。 :43)神はエジプトでもろもろのしるしをおこない、ゾアンの野でもろもろの奇跡をおこない、 :44)彼らの川を血に変らせて、その流れを飲むことができないようにされた。 :45)神ははえの群れを彼らのうちに送って彼らを食わせ、かえるを送って彼らを滅ぼされた。 :46)また神は彼らの作物を青虫にわたし、彼らの勤労の実をいなごにわたされた。 :47)神はひょうをもって彼らのぶどうの木を枯らし、霜をもって彼らのいちじく桑の木を枯らされた。 :48)神は彼らの家畜をひょうにわたし、彼らの群れを燃えるいなずまにわたされた。 :49)神は彼らの上に激しい怒りと、憤りと、恨みと、悩みと、滅ぼす天使の群れとを放たれた。 :50)神はその怒りのために道を設け、彼らの魂を死から免れさせず、そのいのちを疫病にわたされた。 :51)神はエジプトですべてのういごを撃ち、ハムの天幕で彼らの力の初めの子を撃たれた。 :52)こうして神はおのれの民を羊のように引き出し、彼らを荒野で羊の群れのように導き、 :53)彼らを安らかに導かれたので/彼らは恐れることがなかった。しかし海は彼らの敵をのみつくした。 :54)神は彼らをその聖地に伴い、その右の手をもって獲たこの山に伴いこられた。 :55)神は彼らの前からもろもろの国民を追い出し、その地を分けて嗣業とし、イスラエルの諸族を彼らの天幕に住まわせられた。 :56)しかし彼らはいと高き神を試み、これにそむいて、そのもろもろのあかしを守らず、 :57)そむき去って、先祖たちのように真実を失い、狂った弓のようにねじれた。 :58)彼らは高き所を設けて神を怒らせ、刻んだ像をもって神のねたみを起した。 :59)神は聞いて大いに怒り、イスラエルを全くしりぞけられた。 :60)神は人々のなかに設けた幕屋なる/シロのすまいを捨て、 :61)その力をとりことならせ、その栄光をあだの手にわたされた。 :62)神はその民をつるぎにわたし、その嗣業にむかって大いなる怒りをもらされた。 :63)火は彼らの若者たちを焼きつくし、彼らのおとめたちは婚姻の歌を失い、 :64)彼らの祭司たちはつるぎによって倒れ、彼らのやもめたちは嘆き悲しむことさえしなかった。 :65)そのとき主は眠った者のさめたように、勇士が酒によって叫ぶように目をさまして、 :66)そのあだを撃ち退け、とこしえの恥を彼らに負わせられた。 :67)神はヨセフの天幕をしりぞけ、エフライムの部族を選ばず、 :68)ユダの部族を選び、神の愛するシオンの山を選ばれた。 :69)神はその聖所を高い天のように建て、とこしえに基を定められた地のように建てられた。 :70)神はそのしもべダビデを選んで、羊のおりから取り、 :71)乳を与える雌羊の番をするところからつれて来て、その民ヤコブ、その嗣業イスラエルの牧者とされた。 :72)こうして彼は直き心をもって彼らを牧し、巧みな手をもって彼らを導いた。 

:0)アサフの歌 

79 :1)神よ、もろもろの異邦人はあなたの嗣業の地を侵し、あなたの聖なる宮をけがし、エルサレムを荒塚としました。 :2)彼らはあなたのしもべのしかばねを/空の鳥に与えてえさとし、あなたの聖徒の肉を地の獣に与え、 :3)その血をエルサレムのまわりに水のように流し、これを葬る人がありませんでした。 :4)われらは隣り人にそしられ、まわりの人々に侮られ、あざけられる者となりました。 :5)主よ、いつまでなのですか。とこしえにお怒りになられるのですか。あなたのねたみは火のように燃えるのですか。 :6)どうか、あなたを知らない異邦人と、あなたの名を呼ばない国々の上に/あなたの怒りを注いでください。 :7)彼らはヤコブを滅ぼし、そのすみかを荒したからです。 :8)われらの先祖たちの不義をみこころにとめられず、あわれみをもって、すみやかにわれらを/迎えてください。われらは、はなはだしく低くされたからです。 :9)われらの救の神よ、み名の栄光のためにわれらを助け、み名のためにわれらを救い、われらの罪をおゆるしください。 :10)どうして異邦人は言うのでしょう、「彼らの神はどこにいるのか」と。あなたのしもべらの流された血の報いを/われらのまのあたりになして、異邦人に知らせてください。 :11)捕われ人の嘆きを/あなたのみ前にいたらせ、あなたの大いなる力により、死に定められた者を守りながらえさせてください。 :12)主よ、われらの隣り人があなたをそしったそしりを/七倍にして彼らのふところに報い返してください。 :13)そうすれば、あなたの民、あなたの牧の羊は、とこしえにあなたに感謝し、世々あなたをほめたたえるでしょう。 

:0)聖歌隊の指揮者によってゆりの花のしらべにあわせてうたわせたアサフのあかしの歌 

80 :1)イスラエルの牧者よ、羊の群れのようにヨセフを導かれる者よ、耳を傾けてください。ケルビムの上に座せられる者よ、光を放ってください。 :2)エフライム、ベニヤミン、マナセの前に/あなたの力を振り起し、来て、われらをお救いください。 :3)神よ、われらをもとに返し、み顔の光を照してください。そうすればわれらは救をえるでしょう。 :4)万軍の神、主よ、いつまで、その民の祈にむかって/お怒りになるのですか。 :5)あなたは涙のパンを彼らに食わせ、多くの涙を彼らに飲ませられました。 :6)あなたはわれらを隣り人のあざけりとし、われらの敵はたがいにあざわらいました。 :7)万軍の神よ、われらをもとに返し、われらの救われるため、み顔の光を照してください。 :8)あなたは、ぶどうの木をエジプトから携え出し、もろもろの国民を追い出して、これを植えられました。 :9)あなたはこれがために地を開かれたので、深く根ざして、国にはびこりました。 :10)山々はその影でおおわれ、神の香柏はその枝でおおわれました。 :11)これはその枝を海にまでのべ、その若枝を大川にまでのべました。 :12)あなたは何ゆえ、そのかきをくずして/道ゆくすべての人にその実を/摘み取らせられるのですか。 :13)林のいのししはこれを荒し、野のすべての獣はこれを食べます。 :14)万軍の神よ、再び天から見おろして、このぶどうの木をかえりみてください。 :15)あなたの右の手の植えられた幹と、みずからのために強くされた枝とを/かえりみてください。 :16)彼らは火をもってこれを焼き、これを切り倒しました。彼らをみ顔のとがめによって滅ぼしてください。 :17)しかしあなたの手をその右の手の人の上におき、みずからのために強くされた人の子の上に/おいてください。 :18)そうすれば、われらはあなたを/離れ退くことはありません。われらを生かしてください。われらはあなたのみ名を呼びます。 :19)万軍の神、主よ、われらをもとに返し、み顔の光を照してください。そうすればわれらは救をえるでしょう。 

:0)聖歌隊の指揮者によってギテトのしらべにあわせてうたわせたアサフの歌 

81 :1)われらの力なる神にむかって高らかに歌え。ヤコブの神にむかって喜びの声をあげよ。 :2)歌をうたい、鼓を打て。良い音の琴と立琴とをかきならせ。 :3)新月と満月とわれらの祭の日とに/ラッパを吹きならせ。 :4)これはイスラエルの定め、ヤコブの神のおきてである。 :5)神が出てエジプトの国を攻められたとき、ヨセフのなかにこれを立てて、あかしとされた。わたしはかしこでまだ知らなかった言葉を聞いた、 :6)「わたしはあなたの肩から重荷をのぞき、あなたの手をかごから免れさせた。 :7)あなたが悩んだとき、呼ばわったので/わたしはあなたを救った。わたしは雷の隠れた所で、あなたに答え、メリバの水のほとりで、あなたを試みた。〔セラ :8)わが民よ、聞け、わたしはあなたに勧告する。イスラエルよ、あなたがわたしに聞き従うことを望む。 :9)あなたのうちに他の神があってはならない。あなたは外国の神を拝んではならない。 :10)わたしはエジプトの国から、あなたをつれ出したあなたの神、主である。あなたの口を広くあけよ、わたしはそれを満たそう。 :11)しかしわが民はわたしの声に聞き従わず、イスラエルはわたしを好まなかった。 :12)それゆえ、わたしは彼らを/そのかたくなな心にまかせ、その思いのままに行くにまかせた。 :13)わたしはわが民のわたしに聞き従い、イスラエルのわが道に歩むことを欲する。 :14)わたしはすみやかに彼らの敵を従え、わが手を彼らのあだに向けよう。 :15)主を憎む者も彼らに恐れ従い、彼らの時はとこしえに続くであろう。 :16)わたしは麦の最も良いものをもってあなたを養い、岩から出た蜜をもってあなたを飽かせるであろう」。 

:0)アサフの歌 

82 :1)神は神の会議のなかに立たれる。神は神々のなかで、さばきを行われる。 :2)「あなたがたはいつまで不正なさばきをなし、悪しき者に好意を示すのか。〔セラ :3)弱い者と、みなしごとを公平に扱い、苦しむ者と乏しい者の権利を擁護せよ。 :4)弱い者と貧しい者を救い、彼らを悪しき者の手から助け出せ」。 :5)彼らは知ることなく、悟ることもなくて、暗き中をさまよう。地のもろもろの基はゆり動いた。 :6)わたしは言う、「あなたがたは神だ、あなたがたは皆いと高き者の子だ。 :7)しかし、あなたがたは人のように死に、もろもろの君のひとりのように倒れるであろう」。 :8)神よ、起きて、地をさばいてください。すべての国民はあなたのものだからです。 

:0)アサフの歌、さんび 

83 :1)神よ、沈黙を守らないでください。神よ、何も言わずに、黙っていないでください。 :2)見よ、あなたの敵は騒ぎたち、あなたを憎む者は頭をあげました。 :3)彼らはあなたの民にむかって巧みなはかりごとをめぐらし、あなたの保護される者にむかって相ともに計ります。 :4)彼らは言います、「さあ、彼らを断ち滅ぼして国を立てさせず、イスラエルの名を/ふたたび思い出させないようにしよう」。 :5)彼らは心をひとつにして共にはかり、あなたに逆らって契約を結びます。 :6)すなわちエドムの天幕に住む者とイシマエルびと、モアブとハガルびと、 :7)ゲバルとアンモンとアマレク、ペリシテとツロの住民などです。 :8)アッスリヤもまた彼らにくみしました。彼らはロトの子孫を助けました。〔セラ :9)あなたがミデアンにされたように、キション川でシセラとヤビンにされたように、彼らにしてください。 :10)彼らはエンドルで滅ぼされ、地のために肥料となりました。 :11)彼らの貴人をオレブとゼエブのように、そのすべての君たちを/ゼバとザルムンナのようにしてください。 :12)彼らは言いました、「われらは神の牧場を獲て、われらの所有にしよう」と。 :13)わが神よ、彼らを巻きあげられるちりのように、風の前のもみがらのようにしてください。 :14)林を焼く火のように、山を燃やす炎のように、 :15)あなたのはやてをもって彼らを追い、つむじかぜをもって彼らを恐れさせてください。 :16)彼らの顔に恥を満たしてください。主よ、そうすれば彼らはあなたの名を求めるでしょう。 :17)彼らをとこしえに恥じ恐れさせ、あわて惑って滅びうせさせてください。 :18)主という名をおもちになるあなたのみ、全地をしろしめすいと高き者であることを/彼らに知らせてください。 

:0)聖歌隊の指揮者によってギテトのしらべにあわせてうたわせたコラの子の歌 

84 :1)万軍の主よ、あなたのすまいはいかに麗しいことでしょう。 :2)わが魂は絶えいるばかりに主の大庭を慕い、わが心とわが身は生ける神にむかって喜び歌います。 :3)すずめがすみかを得、つばめがそのひなをいれる巣を得るように、万軍の主、わが王、わが神よ、あなたの祭壇のかたわらに/わがすまいを得させてください。 :4)あなたの家に住み、常にあなたをほめたたえる人はさいわいです。〔セラ :5)その力があなたにあり、その心がシオンの大路にある人はさいわいです。 :6)彼らはバカの谷を通っても、そこを泉のある所とします。また前の雨は池をもってそこをおおいます。 :7)彼らは力から力に進み、シオンにおいて神々の神にまみえるでしょう。 :8)万軍の神、主よ、わが祈をおききください。ヤコブの神よ、耳を傾けてください。〔セラ :9)神よ、われらの盾をみそなわし、あなたの油そそがれた者の顔をかえりみてください。 :10)あなたの大庭にいる一日は、よそにいる千日にもまさるのです。わたしは悪の天幕にいるよりは、むしろ、わが神の家の門守となることを願います。 :11)主なる神は日です、盾です。主は恵みと誉とを与え、直く歩む者に良い物を拒まれることはありません。 :12)万軍の主よ、あなたに信頼する人はさいわいです。 

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたコラの子の歌 

85 :1)主よ、あなたはみ国にめぐみを示し、ヤコブの繁栄を回復されました。 :2)あなたはその民の不義をゆるし、彼らの罪をことごとくおおわれました。〔セラ :3)あなたはすべての怒りを捨て、激しい憤りを遠ざけられました。 :4)われらの救の神よ、われらを回復し、われらに対するあなたの憤りをおやめください。 :5)あなたはとこしえにわれらを怒り、よろずよまで、あなたの怒りを延ばされるのですか。 :6)あなたの民が、あなたによって喜びを得るため、われらを再び生かされないのですか。 :7)主よ、あなたのいつくしみをわれらに示し、あなたの救をわれらに与えてください。 :8)わたしは主なる神の語られることを聞きましょう。主はその民、その聖徒、ならびにその心を主に向ける者に、平和を語られるからです。 :9)まことに、その救は神を恐れる者に近く、その栄光はわれらの国にとどまるでしょう。 :10)いつくしみと、まこととは共に会い、義と平和とは互に口づけし、 :11)まことは地からはえ、義は天から見おろすでしょう。 :12)主が良い物を与えられるので、われらの国はその産物を出し、 :13)義は主のみ前に行き、その足跡を道とするでしょう。 

:0)ダビデの祈 

86 :1)主よ、あなたの耳を傾けて、わたしにお答えください。わたしは苦しみかつ乏しいからです。 :2)わたしのいのちをお守りください。わたしは神を敬う者だからです。あなたに信頼するあなたのしもべをお救いください。あなたはわたしの神です。 :3)主よ、わたしをあわれんでください。わたしはひねもすあなたに呼ばわります。 :4)あなたのしもべの魂を喜ばせてください。主よ、わが魂はあなたを仰ぎ望みます。 :5)主よ、あなたは恵みふかく、寛容であって、あなたに呼ばわるすべての者に/いつくしみを豊かに施されます。 :6)主よ、わたしの祈に耳を傾け、わたしの願いの声をお聞きください。 :7)わたしの悩みの日にわたしはあなたに呼ばわります。あなたはわたしに答えられるからです。 :8)主よ、もろもろの神のうちにあなたに等しい者はなく、また、あなたのみわざに等しいものはありません。 :9)主よ、あなたが造られたすべての国民は/あなたの前に来て、伏し拝み、み名をあがめるでしょう。 :10)あなたは大いなる神で、くすしきみわざをなされます。ただあなたのみ、神でいらせられます。 :11)主よ、あなたの道をわたしに教えてください。わたしはあなたの真理に歩みます。心をひとつにしてみ名を恐れさせてください。 :12)わが神、主よ、わたしは心をつくしてあなたに感謝し、とこしえに、み名をあがめるでしょう。 :13)わたしに示されたあなたのいつくしみは大きく、わが魂を陰府の深い所から助け出されたからです。 :14)神よ、高ぶる者はわたしに逆らって起り、荒ぶる者の群れはわたしのいのちを求め、彼らは自分の前にあなたを置くことをしません。 :15)しかし主よ、あなたはあわれみと恵みに富み、怒りをおそくし、いつくしみと、まこととに/豊かな神でいらせられます。 :16)わたしをかえりみ、わたしをあわれみ、あなたのしもべにみ力を与え、あなたのはしための子をお救いください。 :17)わたしに、あなたの恵みのしるしを/あらわしてください。そうすれば、わたしを憎む者どもは/わたしを見て恥じるでしょう。主よ、あなたはわたしを助け、わたしを慰められたからです。 

:0)コラの子の歌、さんび 

87 :1)主が基をすえられた都は聖なる山の上に立つ。 :2)主はヤコブのすべてのすまいにまさって、シオンのもろもろの門を愛される。 :3)神の都よ、あなたについて、もろもろの栄光ある事が語られる。〔セラ :4)わたしはラハブとバビロンを/わたしを知る者のうちに挙げる。ペリシテ、ツロ、またエチオピヤを見よ。「この者はかしこに生れた」と言われる。 :5)しかしシオンについては「/この者も、かの者もその中に生れた」と言われる。いと高き者みずからシオンを/堅く立てられるからである。 :6)主がもろもろの民を登録されるとき、「この者はかしこに生れた」としるされる。〔セラ :7)歌う者と踊る者はみな言う、「わがもろもろの泉はあなたのうちにある」と。 

:0)聖歌隊の指揮者によってマハラテ・レアノテのしらべにあわせてうたわせたコラの子の歌、さんび。エズラびとヘマンのマスキールの歌 

88 :1)わが神、主よ、わたしは昼、助けを呼び求め、夜、み前に叫び求めます。 :2)わたしの祈をみ前にいたらせ、わたしの叫びに耳を傾けてください。 :3)わたしの魂は悩みに満ち、わたしのいのちは陰府に近づきます。 :4)わたしは穴に下る者のうちに数えられ、力のない人のようになりました。 :5)すなわち死人のうちに捨てられた者のように、墓に横たわる殺された者のように、あなたが再び心にとめられない者のように/なりました。彼らはあなたのみ手から断ち滅ぼされた者です。 :6)あなたはわたしを深い穴、暗い所、深い淵に置かれました。 :7)あなたの怒りはわたしの上に重く、あなたはもろもろの波をもって/わたしを苦しめられました。〔セラ :8)あなたはわが知り人をわたしから遠ざけ、わたしを彼らの忌みきらう者とされました。わたしは閉じこめられて、のがれることはできません。 :9)わたしの目は悲しみによって衰えました。主よ、わたしは日ごとにあなたを呼び、あなたにむかってわが両手を伸べました。 :10)あなたは死んだ者のために/奇跡を行われるでしょうか。なき人のたましいは起きあがって/あなたをほめたたえるでしょうか。〔セラ :11)あなたのいつくしみは墓のなかに、あなたのまことは滅びのなかに、宣べ伝えられるでしょうか。 :12)あなたの奇跡は暗やみに、あなたの義は忘れの国に知られるでしょうか。 :13)しかし主よ、わたしはあなたに呼ばわります。あしたに、わが祈をあなたのみ前にささげます。 :14)主よ、なぜ、あなたはわたしを捨てられるのですか。なぜ、わたしにみ顔を隠されるのですか。 :15)わたしは若い時から苦しんで死ぬばかりです。あなたの脅かしにあって衰えはてました。 :16)あなたの激しい怒りがわたしを襲い、あなたの恐ろしい脅かしがわたしを滅ぼしました。 :17)これらの事がひねもす大水のようにわたしをめぐり、わたしを全く取り巻きました。 :18)あなたは愛する者と友とをわたしから遠ざけ、わたしの知り人を暗やみにおかれました。 

:0)エズラびとエタンのマスキールの歌 

89 :1)主よ、わたしはとこしえにあなたのいつくしみを歌い、わたしの口をもってあなたのまことを/よろずよに告げ知らせます。 :2)あなたのいつくしみはとこしえに堅く立ち、あなたのまことは天のように/ゆるぐことはありません。 :3)あなたは言われました、「わたしはわたしの選んだ者と契約を結び、わたしのしもべダビデに誓った、 :4)『わたしはあなたの子孫をとこしえに堅くし、あなたの王座を建てて、よろずよに至らせる』」。〔セラ :5)主よ、もろもろの天/にあなたのくすしきみわざをほめたたえさせ、聖なる者のつどいで、あなたのまことをほめたたえさせてください。 :6)大空のうちに、だれか主と並ぶものがあるでしょうか。神の子らのうちに、だれか主のような者があるでしょうか。 :7)主は聖なる者の会議において恐るべき神、そのまわりにあるすべての者にまさって/大いなる恐るべき者です。 :8)万軍の神、主よ、主よ、だれかあなたのように/大能のある者があるでしょうか。あなたのまことは、あなたをめぐっています。 :9)あなたは海の荒れるのを治め、その波の起るとき、これを静められます。 :10)あなたはラハブを、殺された者のように打ち砕き、あなたの敵を力ある腕をもって散らされました。 :11)もろもろの天はあなたのもの、地もまたあなたのもの、世界とその中にあるものとは/あなたがその基をおかれたものです。 :12)北と南はあなたがこれを造られました。タボルとヘルモンは、み名を喜び歌います。 :13)あなたは大能の腕をもたれます。あなたの手は強く、あなたの右の手は高く、 :14)義と公平はあなたのみくらの基、いつくしみと、まことはあなたの前に行きます。 :15)祭の日の喜びの声を知る民はさいわいです。主よ、彼らはみ顔の光のなかを歩み、 :16)ひねもす、み名によって喜び、あなたの義をほめたたえます。 :17)あなたは彼らの力の栄光だからです。われらの角はあなたの恵みによって/高くあげられるでしょう。 :18)われらの盾は主に属し、われらの王はイスラエルの聖者に属します。 :19)昔あなたは幻をもってあなたの聖徒に告げて/言われました、「わたしは勇士に栄冠を授け、民の中から選ばれた者を高くあげた。 :20)わたしはわがしもべダビデを得て、これにわが聖なる油をそそいだ。 :21)わが手は常に彼と共にあり、わが腕はまた彼を強くする。 :22)敵は彼をだますことなく、悪しき者は彼を卑しめることはない。 :23)わたしは彼の前にもろもろのあだを打ち滅ぼし、彼を憎む者どもを打ち倒す。 :24)わがまことと、わがいつくしみは彼と共にあり、わが名によって彼の角は高くあげられる。 :25)わたしは彼の手を海の上におき、彼の右の手を川の上におく。 :26)彼はわたしにむかい『あなたはわが父、わが神、わが救の岩』と呼ぶであろう。 :27)わたしはまた彼をわがういごとし、地の王たちのうちの最も高い者とする。 :28)わたしはとこしえに、わがいつくしみを彼のために保ち、わが契約は彼のために堅く立つ。 :29)わたしは彼の家系をとこしえに堅く定め、その位を天の日数のようにながらえさせる。 :30)もしその子孫がわがおきてを捨て、わがさばきに従って歩まないならば、 :31)もし彼らがわが定めを犯し、わが戒めを守らないならば、 :32)わたしはつえをもって彼らのとがを罰し、むちをもって彼らの不義を罰する。 :33)しかし、わたしはわがいつくしみを/彼から取り去ることなく、わがまことにそむくことはない。 :34)わたしはわが契約を破ることなく、わがくちびるから出た言葉を変えることはない。 :35)わたしはひとたびわが聖によって誓った。わたしはダビデに偽りを言わない。 :36)彼の家系はとこしえに続き、彼の位は太陽のように常にわたしの前にある。 :37)また月のようにとこしえに堅く定められ、大空の続くかぎり堅く立つ」。〔セラ :38)しかしあなたは、あなたの油そそがれた者を/捨ててしりぞけ、彼に対して激しく怒られました。 :39)あなたはそのしもべとの契約を廃棄し、彼の冠を地になげうって、けがされました。 :40)あなたはその城壁をことごとくこわし、そのとりでを荒れすたれさせられました。 :41)そこを通り過ぎる者は皆彼をかすめ、彼はその隣り人のあざけりとなりました。 :42)あなたは彼のあだの右の手を高くあげ、そのもろもろの敵を喜ばせられました。 :43)まことに、あなたは彼のつるぎの刃をかえして、彼を戦いに立たせられなかったのです。 :44)あなたは彼の手から王のつえを取り去り、その王座を地に投げすてられました。 :45)あなたは彼の若き日をちぢめ、恥をもって彼をおおわれました。〔セラ :46)主よ、いつまでなのですか。とこしえにお隠れになるのですか。あなたの怒りはいつまで火のように燃えるのですか。 :47)主よ、人のいのちの、いかに短く、すべての人の子を、いかにはかなく造られたかを、みこころにとめてください。 :48)だれか生きて死を見ず、その魂を陰府の力から/救いうるものがあるでしょうか。〔セラ :49)主よ、あなたがまことをもってダビデに誓われた/昔のいつくしみはどこにありますか。 :50)主よ、あなたのしもべがうけるはずかしめを/みこころにとめてください。主よ、あなたのもろもろの敵はわたしをそしり、あなたの油そそがれた者の足跡をそしります。わたしはもろもろの民のそしりを/わたしのふところにいだいているのです。 :51)(50節に合節) :52)主はとこしえにほむべきかな。アァメン、アァメン

 

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