第四巻

:0)神の人モーセの祈 

90 :1)主よ、あなたは世々われらのすみかで/いらせられる。 :2)山がまだ生れず、あなたがまだ地と世界とを造られなかったとき、とこしえからとこしえまで、あなたは神でいらせられる。 :3)あなたは人をちりに帰らせて言われます、「人の子よ、帰れ」と。 :4)あなたの目の前には千年も/過ぎ去ればきのうのごとく、夜の間のひと時のようです。 :5)あなたは人を大水のように流れ去らせられます。彼らはひと夜の夢のごとく、あしたにもえでる青草のようです。 :6)あしたにもえでて、栄えるが、夕べには、しおれて枯れるのです。 :7)われらはあなたの怒りによって消えうせ、あなたの憤りによって滅び去るのです。 :8)あなたはわれらの不義をみ前におき、われらの隠れた罪をみ顔の光のなかにおかれました。 :9)われらのすべての日は、あなたの怒りによって過ぎ去り、われらの年の尽きるのは、ひと息のようです。 :10)われらのよわいは七十年にすぎません。あるいは健やかであっても八十年でしょう。しかしその一生はただ、ほねおりと悩みであって、その過ぎゆくことは速く、われらは飛び去るのです。 :11)だれがあなたの怒りの力を知るでしょうか。だれがあなたをおそれる恐れにしたがって/あなたの憤りを知るでしょうか。 :12)われらにおのが日を数えることを教えて、知恵の心を得させてください。 :13)主よ、み心を変えてください。いつまでお怒りになるのですか。あなたのしもべをあわれんでください。 :14)あしたに、あなたのいつくしみをもって/われらを飽き足らせ、世を終るまで喜び楽しませてください。 :15)あなたがわれらを苦しめられた多くの日と、われらが災にあった多くの年とに比べて、われらを楽しませてください。 :16)あなたのみわざを、あなたのしもべらに、あなたの栄光を、その子らにあらわしてください。 :17)われらの神、主の恵みを、われらの上にくだし、われらの手のわざを、われらの上に/栄えさせてください。われらの手のわざを栄えさせてください。 

91 :1)いと高き者のもとにある/隠れ場に住む人、全能者の陰にやどる人は :2)主に言うであろう、「わが避け所、わが城、わが信頼しまつるわが神」と。 :3)主はあなたをかりゅうどのわなと、恐ろしい疫病から助け出されるからである。 :4)主はその羽をもって、あなたをおおわれる。あなたはその翼の下に避け所を得るであろう。そのまことは大盾、また小盾である。 :5)あなたは夜の恐ろしい物をも、昼に飛んでくる矢をも恐れることはない。 :6)また暗やみに歩きまわる疫病をも、真昼に荒す滅びをも恐れることはない。 :7)たとい千人はあなたのかたわらに倒れ、万人はあなたの右に倒れても、その災はあなたに近づくことはない。 :8)あなたはただ、その目をもって見、悪しき者の報いを見るだけである。 :9)あなたは主を避け所とし、いと高き者をすまいとしたので、 :10)災はあなたに臨まず、悩みはあなたの天幕に近づくことはない。 :11)これは主があなたのために天使たちに命じて、あなたの歩むすべての道で/あなたを守らせられるからである。 :12)彼らはその手で、あなたをささえ、石に足を打ちつけることのないようにする。 :13)あなたはししと、まむしとを踏み、若いししと、へびとを足の下に踏みにじるであろう。 :14)彼はわたしを愛して離れないゆえに、わたしは彼を助けよう。彼はわが名を知るゆえに、わたしは彼を守る。 :15)彼がわたしを呼ぶとき、わたしは彼に答える。わたしは彼の悩みのときに、共にいて、彼を救い、彼に光栄を与えよう。 :16)わたしは長寿をもって彼を満ち足らせ、わが救を彼に示すであろう。 

:0)安息日の歌、さんび 

92 :1)いと高き者よ、主に感謝し、み名をほめたたえるのは、よいことです。 :2)あしたに、あなたのいつくしみをあらわし、夜な夜な、あなたのまことをあらわすために、 :3)十弦の楽器と立琴を用い、琴のたえなる調べを用いるのは、よいことです。 :4)主よ、あなたはみわざをもって/わたしを楽しませられました。わたしはあなたのみ手のわざを喜び歌います。 :5)主よ、あなたのみわざは/いかに大いなることでしょう。あなたのもろもろの思いは、いとも深く、 :6)鈍い者は知ることができず、愚かな者はこれを悟ることができません。 :7)たとい、悪しき者は草のようにもえいで、不義を行う者はことごとく栄えても、彼らはとこしえに滅びに定められているのです。 :8)しかし、主よ、あなたはとこしえに/高き所にいらせられます。 :9)主よ、あなたの敵、あなたの敵は滅び、不義を行う者はことごとく散らされるでしょう。 :10)しかし、あなたはわたしの角を/野牛の角のように高くあげ、新しい油をわたしに注がれました。 :11)わたしの目はわが敵の没落を見、わたしの耳はわたしを攻める悪者どもの/破滅を聞きました。 :12)正しい者はなつめやしの木のように栄え、レバノンの香柏のように育ちます。 :13)彼らは主の家に植えられ、われらの神の大庭に栄えます。 :14)彼らは年老いてなお実を結び、いつも生気に満ち、青々として、 :15)主の正しいことを示すでしょう。主はわが岩です。主には少しの不義もありません。 

93 :1)主は王となり、威光の衣をまとわれます。主は衣をまとい、力をもって帯とされます。まことに、世界は堅く立って、動かされることはありません。 :2)あなたの位はいにしえより堅く立ち、あなたはとこしえよりいらせられます。 :3)主よ、大水は声をあげました。大水はその声をあげました。大水はそのとどろく声をあげます。 :4)主は高き所にいらせられて、その勢いは多くの水のとどろきにまさり、海の大波にまさって盛んです。 :5)あなたのあかしはいとも確かです。主よ、聖なることはとこしえまでもあなたの家にふさわしいのです。 

94 :1)あだを報いられる神、主よ、あだを報いられる神よ、光を放ってください。 :2)地をさばかれる者よ、立って/高ぶる者にその受くべき罰をお与えください。 :3)主よ、悪しき者はいつまで、悪しき者はいつまで勝ち誇るでしょうか。 :4)彼らは高慢な言葉を吐き散らし、すべて不義を行う者はみずから高ぶります。 :5)主よ、彼らはあなたの民を打ち砕き、あなたの嗣業を苦しめます。 :6)彼らはやもめと旅びとのいのちをうばい、みなしごを殺します。 :7)彼らは言います、「主は見ない、ヤコブの神は悟らない」と。 :8)民のうちの鈍き者よ、悟れ。愚かな者よ、いつ賢くなるだろうか。 :9)耳を植えた者は聞くことをしないだろうか、目を造った者は見ることをしないだろうか。 :10)もろもろの国民を懲らす者は/罰することをしないだろうか、人を教える者は知識をもたないだろうか。 :11)主は人の思いの、むなしいことを知られる。 :12)主よ、あなたによって懲らされる人、あなたのおきてを教えられる人はさいわいです。 :13)あなたはその人を災の日からのがれさせ、悪しき者のために穴が掘られるまで/その人に平安を与えられます。 :14)主はその民を捨てず、その嗣業を見捨てられないからです。 :15)さばきは正義に帰り、すべて心の正しい者はそれに従うでしょう。 :16)だれがわたしのために立ちあがって、悪しき者を責めるだろうか。だれがわたしのために立って、不義を行う者を責めるだろうか。 :17)もしも主がわたしを助けられなかったならば、わが魂はとくに音なき所に住んだであろう。 :18)しかし「わたしの足がすべる」と思ったとき、主よ、あなたのいつくしみは/わたしをささえられました。 :19)わたしのうちに思い煩いの満ちるとき、あなたの慰めはわが魂を喜ばせます。 :20)定めをもって危害をたくらむ悪しき支配者は/あなたと親しむことができるでしょうか。 :21)彼らは相結んで正しい人の魂を責め、罪のない者に死を宣告します。 :22)しかし主はわが高きやぐらとなり、わが神はわが避け所の岩となられました。 :23)主は彼らの不義を彼らに報い、彼らをその悪のゆえに滅ぼされます。われらの神、主は彼らを滅ぼされます。 

95:01)さあ、われらは主にむかって歌い、われらの救の岩にむかって喜ばしい声をあげよう。 :2)われらは感謝をもって、み前に行き、主にむかい、さんびの歌をもって、喜ばしい声をあげよう。 :3)主は大いなる神、すべての神にまさって大いなる王だからである。 :4)地の深い所は主のみ手にあり、山々の頂もまた主のものである。 :5)海は主のもの、主はこれを造られた。またそのみ手はかわいた地を造られた。 :6)さあ、われらは拝み、ひれ伏し、われらの造り主、主のみ前にひざまずこう。 :7)主はわれらの神であり、われらはその牧の民、そのみ手の羊である。どうか、あなたがたは、きょう、そのみ声を聞くように。 :8)あなたがたは、メリバにいた時のように、また荒野のマッサにいた日のように、心をかたくなにしてはならない。 :9)あの時、あなたがたの先祖たちは/わたしのわざを見たにもかかわらず、わたしを試み、わたしをためした。 :10)わたしは四十年の間、その代をきらって言った、「彼らは心の誤っている民であって、わたしの道を知らない」と。 :11)それゆえ、わたしは憤って、彼らはわが安息に入ることができないと誓った。 

96 :1)新しい歌を主にむかってうたえ。全地よ、主にむかってうたえ。 :2)主にむかって歌い、そのみ名をほめよ。日ごとにその救を宣べ伝えよ。 :3)もろもろの国の中にその栄光をあらわし、もろもろの民の中にそのくすしきみわざをあらわせ。 :4)主は大いなる神であって、いともほめたたうべきもの、もろもろの神にまさって恐るべき者である。 :5)もろもろの民のすべての神はむなしい。しかし主はもろもろの天を造られた。 :6)誉と、威厳とはそのみ前にあり、力と、うるわしさとはその聖所にある。 :7)もろもろの民のやからよ、主に帰せよ、栄光と力とを主に帰せよ。 :8)そのみ名にふさわしい栄光を主に帰せよ。供え物を携えてその大庭にきたれ。 :9)聖なる装いをして主を拝め、全地よ、そのみ前におののけ。 :10)もろもろの国民の中に言え、「主は王となられた。世界は堅く立って、動かされることはない。主は公平をもってもろもろの民をさばかれる」と。 :11)天は喜び、地は楽しみ、海とその中に満ちるものとは鳴りどよめき、 :12)田畑とその中のすべての物は大いに喜べ。そのとき、林のもろもろの木も/主のみ前に喜び歌うであろう。 :13)主は来られる、地をさばくために来られる。主は義をもって世界をさばき、まことをもってもろもろの民をさばかれる。 

97 :1)主は王となられた。地は楽しみ、海に沿った多くの国々は喜べ。 :2)雲と暗やみとはそのまわりにあり、義と正とはそのみくらの基である。 :3)火はそのみ前に行き、そのまわりのあだを焼きつくす。 :4)主のいなずまは世界を照し、地は見ておののく。 :5)もろもろの山は主のみ前に、全地の主のみ前に、ろうのように溶けた。 :6)もろもろの天はその義をあらわし、よろずの民はその栄光を見た。 :7)すべて刻んだ像を拝む者、むなしい偶像をもってみずから誇る者は/はずかしめをうける。もろもろの神は主のみ前にひれ伏す。 :8)主よ、あなたのさばきのゆえに、シオンは聞いて喜び、ユダの娘たちは楽しむ。 :9)主よ、あなたは全地の上にいまして、いと高く、もろもろの神にまさって大いにあがめられます。 :10)主は悪を憎む者を愛し、その聖徒のいのちを守り、これを悪しき者の手から助け出される。 :11)光は正しい人のために現れ、喜びは心の正しい者のためにあらわれる。 :12)正しき人よ、主によって喜べ、その聖なるみ名に感謝せよ。 

:0)歌 

98 :1)新しき歌を主にむかってうたえ。主はくすしきみわざをなされたからである。その右の手と聖なる腕とは、おのれのために勝利を得られた。 :2)主はその勝利を知らせ、その義をもろもろの国民の前にあらわされた。 :3)主はそのいつくしみと、まこととを/イスラエルの家にむかって覚えられた。地のもろもろのはては、われらの神の勝利を見た。 :4)全地よ、主にむかって喜ばしき声をあげよ。声を放って喜び歌え、ほめうたえ。 :5)琴をもって主をほめうたえ。琴と歌の声をもってほめうたえ。 :6)ラッパと角笛の音をもって/王なる主の前に喜ばしき声をあげよ。 :7)海とその中に満ちるもの、世界とそのうちに住む者とは鳴りどよめけ。 :8)大水はその手を打ち、もろもろの山は共に主のみ前に喜び歌え。 :9)主は地をさばくために来られるからである。主は義をもって世界をさばき、公平をもってもろもろの民をさばかれる。 

99 :1)主は王となられた。もろもろの民はおののけ。主はケルビムの上に座せられる。地は震えよ。 :2)主はシオンにおられて大いなる神、主はもろもろの民の上に高くいらせられる。 :3)彼らはあなたの大いなる恐るべきみ名を/ほめたたえるであろう。主は聖でいらせられる。 :4)大能の王であり、公義を愛する者であるあなたは/堅く公平を立て、ヤコブの中に正と義とを行われた。 :5)われらの神、主をあがめ、その足台のもとで拝みまつれ。主は聖でいらせられる。 :6)その祭司の中にモーセとアロンとがあった。そのみ名を呼ぶ者の中にサムエルもあった。彼らが主に呼ばわると、主は答えられた。 :7)主は雲の柱のうちで彼らに語られた。彼らはそのあかしと、彼らに賜わった定めとを守った。 :8)われらの神、主よ、あなたは彼らに答えられた。あなたは彼らにゆるしを与えられた神であったが、悪を行う者には報復された。 :9)われらの神、主をあがめ、その聖なる山で拝みまつれ。われらの神、主は聖でいらせられるからである。 

:0)感謝の供え物のための歌 

100 :1)全地よ、主にむかって喜ばしき声をあげよ。 :2)喜びをもって主に仕えよ。歌いつつ、そのみ前にきたれ。 :3)主こそ神であることを知れ。われらを造られたものは主であって、われらは主のものである。われらはその民、その牧の羊である。 :4)感謝しつつ、その門に入り、ほめたたえつつ、その大庭に入れ。主に感謝し、そのみ名をほめまつれ。 :5)主は恵みふかく、そのいつくしみはかぎりなく、そのまことはよろず代に及ぶからである。 

:0)ダビデの歌 

101 :1)わたしはいつくしみと公義について歌います。主よ、わたしはあなたにむかって歌います。 :2)わたしは全き道に心をとめます。あなたはいつ、わたしに来られるでしょうか。わたしは直き心をもって、わが家のうちを歩みます。 :3)わたしは目の前に卑しい事を置きません。わたしはそむく者の行いを憎みます。それはわたしに付きまといません。 :4)ひがんだ心はわたしを離れるでしょう。わたしは悪い事を知りません。 :5)ひそかに、その隣り人をそしる者を/わたしは滅ぼします。高ぶる目と高慢な心の人を耐え忍ぶ事はできません。 :6)わたしは国のうちの忠信な者に好意を寄せ、わたしと共に住まわせます。全き道を歩む者はわたしに仕えるでしょう。 :7)欺くことをする者は/わが家のうちに住むことができません。偽りを言う者はわが目の前に立つことができません。 :8)わたしは朝ごとに国の悪しき者を/ことごとく滅ぼし、不義を行う者をことごとく主の都から断ち除きます。 

:0)苦しむ者が思いくずおれてその嘆きを主のみ前に注ぎ出すときの祈 

102 :1)主よ、わたしの祈をお聞きください。わたしの叫びをみ前に至らせてください。 :2)わたしの悩みの日にみ顔を隠すことなく、あなたの耳をわたしに傾け、わが呼ばわる日に、すみやかにお答えください。 :3)わたしの日は煙のように消え、わたしの骨は炉のように燃えるからです。 :4)わたしの心は草のように撃たれて、しおれました。わたしはパンを食べることを忘れました。 :5)わが嘆きの声によって/わたしの骨はわたしの肉に着きます。 :6)わたしは荒野のはげたかのごとく、荒れた跡のふくろうのようです。 :7)わたしは眠らずに/屋根にひとりいるすずめのようです。 :8)わたしの敵はひねもす、わたしをそしり、わたしをあざける者はわが名によってのろいます。 :9)わたしは灰をパンのように食べ、わたしの飲み物に涙を交えました。 :10)これはあなたの憤りと怒りのゆえです。あなたはわたしをもたげて投げすてられました。 :11)わたしのよわいは夕暮の日影のようです。わたしは草のようにしおれました。 :12)しかし主よ、あなたはとこしえにみくらに座し、そのみ名はよろず代に及びます。 :13)あなたは立ってシオンをあわれまれるでしょう。これはシオンを恵まれる時であり、定まった時が来たからです。 :14)あなたのしもべはシオンの石をも喜び、そのちりをさえあわれむのです。 :15)もろもろの国民は主のみ名を恐れ、地のもろもろの王はあなたの栄光を恐れるでしょう。 :16)主はシオンを築き、その栄光をもって現れ、 :17)乏しい者の祈をかえりみ、彼らの願いをかろしめられないからです。 :18)きたるべき代のために、この事を書きしるしましょう。そうすれば新しく造られる民は、主をほめたたえるでしょう。 :19)主はその聖なる高き所から見おろし、天から地を見られた。 :20)これは捕われ人の嘆きを聞き、死に定められた者を解き放ち、 :21)人々がシオンで主のみ名をあらわし、エルサレムでその誉をあらわすためです。 :22)その時もろもろの民、もろもろの国は/ともに集まって、主に仕えるでしょう。 :23)主はわたしの力を中途でくじき、わたしのよわいを短くされました。 :24)わたしは言いました、「わが神よ、どうか、わたしのよわいの半ばでわたしを取り去らないでください。あなたのよわいはよろず代に及びます」と。 :25)あなたはいにしえ、地の基をすえられました。天もまたあなたのみ手のわざです。 :26)これらは滅びるでしょう。しかしあなたは長らえられます。これらはみな衣のように古びるでしょう。あなたがこれらを上着のように替えられると、これらは過ぎ去ります。 :27)しかしあなたは変ることなく、あなたのよわいは終ることがありません。 :28)あなたのしもべの子らは安らかに住み、その子孫はあなたの前に堅く立てられるでしょう。 

:0)ダビデの歌 

103 :1)わがたましいよ、主をほめよ。わがうちなるすべてのものよ、その聖なるみ名をほめよ。 :2)わがたましいよ、主をほめよ。そのすべてのめぐみを心にとめよ。 :3)主はあなたのすべての不義をゆるし、あなたのすべての病をいやし、 :4)あなたのいのちを墓からあがないいだし、いつくしみと、あわれみとをあなたにこうむらせ、 :5)あなたの生きながらえるかぎり、良き物をもってあなたを飽き足らせられる。こうしてあなたは若返って、わしのように新たになる。 :6)主はすべてしえたげられる者のために/正義と公正とを行われる。 :7)主はおのれの道をモーセに知らせ、おのれのしわざをイスラエルの人々に知らせられた。 :8)主はあわれみに富み、めぐみふかく、怒ること遅く、いつくしみ豊かでいらせられる。 :9)主は常に責めることをせず、また、とこしえに怒りをいだかれない。 :10)主はわれらの罪にしたがってわれらをあしらわず、われらの不義にしたがって報いられない。 :11)天が地よりも高いように、主がおのれを恐れる者に賜わるいつくしみは大きい、 :12)東が西から遠いように、主はわれらのとがをわれらから遠ざけられる。 :13)父がその子供をあわれむように、主はおのれを恐れる者をあわれまれる。 :14)主はわれらの造られたさまを知り、われらのちりであることを/覚えていられるからである。 :15)人は、そのよわいは草のごとく、その栄えは野の花にひとしい。 :16)風がその上を過ぎると、うせて跡なく、その場所にきいても、もはやそれを知らない。 :17)しかし主のいつくしみは、とこしえからとこしえまで、主を恐れる者の上にあり、その義は子らの子に及び、 :18)その契約を守り、その命令を心にとめて行う者にまで及ぶ。 :19)主はその玉座を天に堅くすえられ、そのまつりごとはすべての物を統べ治める。 :20)主の使たちよ、そのみ言葉の声を聞いて、これを行う勇士たちよ、主をほめまつれ。 :21)そのすべての万軍よ、そのみこころを行うしもべたちよ、主をほめよ。 :22)主が造られたすべての物よ、そのまつりごとの下にあるすべての所で、主をほめよ。わがたましいよ、主をほめよ。 

104 :1)わがたましいよ、主をほめよ。わが神、主よ、あなたはいとも大いにして/誉と威厳とを着、 :2)光を衣のようにまとい、天を幕のように張り、 :3)水の上におのが高殿のうつばりをおき、雲をおのれのいくさ車とし、風の翼に乗りあるき、 :4)風をおのれの使者とし、火と炎をおのれのしもべとされる。 :5)あなたは地をその基の上にすえて、とこしえに動くことのないようにされた。 :6)あなたはこれを衣でおおうように大水でおおわれた。水はたたえて山々の上を越えた。 :7)あなたのとがめによって水は退き、あなたの雷の声によって水は逃げ去った。 :8)山は立ちあがり、谷はあなたが定められた所に沈んだ。 :9)あなたは水に境を定めて、これを越えさせず、再び地をおおうことのないようにされた。 :10)あなたは泉を谷にわき出させ、それを山々の間に流れさせ、 :11)野のもろもろの獣に飲ませられる。野のろばもそのかわきをいやす。 :12)空の鳥もそのほとりに住み、こずえの間にさえずり歌う。 :13)あなたはその高殿からもろもろの山に水を注がれる。地はあなたのみわざの実をもって満たされる。 :14)あなたは家畜のために草をはえさせ、また人のためにその栽培する植物を与えて、地から食物を出させられる。 :15)すなわち人の心を喜ばすぶどう酒、その顔をつややかにする油、人の心を強くするパンなどである。 :16)主の木と、主がお植えになったレバノンの香柏とは豊かに潤され、 :17)鳥はその中に巣をつくり、こうのとりはもみの木をそのすまいとする。 :18)高き山はやぎのすまい、岩は岩だぬきの隠れる所である。 :19)あなたは月を造って季節を定められた。日はその入る時を知っている。 :20)あなたは暗やみを造って夜とされた。その時、林の獣は皆忍び出る。 :21)若きししはほえてえさを求め、神に食物を求める。 :22)日が出ると退いて、その穴に寝る。 :23)人は出てわざにつき、その勤労は夕べに及ぶ。 :24)主よ、あなたのみわざはいかに多いことであろう。あなたはこれらをみな知恵をもって造られた。地はあなたの造られたもので満ちている。 :25)かしこに大いなる広い海がある。その中に無数のもの、大小の生き物が満ちている。 :26)そこに舟が走り、あなたが造られたレビヤタンはその中に戯れる。 :27)彼らは皆あなたが時にしたがって/食物をお与えになるのを期待している。 :28)あなたがお与えになると、彼らはそれを集める。あなたが手を開かれると、彼らは良い物で満たされる。 :29)あなたがみ顔を隠されると、彼らはあわてふためく。あなたが彼らの息を取り去られると、彼らは死んでちりに帰る。 :30)あなたが霊を送られると、彼らは造られる。あなたは地のおもてを新たにされる。 :31)どうか、主の栄光がとこしえにあるように。主がそのみわざを喜ばれるように。 :32)主が地を見られると、地は震い、山に触れられると、煙をいだす。 :33)わたしは生きるかぎり、主にむかって歌い、ながらえる間はわが神をほめ歌おう。 :34)どうか、わたしの思いが主に喜ばれるように。わたしは主によって喜ぶ。 :35)どうか、罪びとが地から断ち滅ぼされ、悪しき者が、もはや、いなくなるように。わがたましいよ、主をほめよ。主をほめたたえよ。 

105 :1)主に感謝し、そのみ名を呼び、そのみわざをもろもろの民のなかに知らせよ。 :2)主にむかって歌え、主をほめうたえ、そのすべてのくすしきみわざを語れ。 :3)その聖なるみ名を誇れ。主を尋ね求める者の心を喜ばせよ。 :4)主とそのみ力とを求めよ、つねにそのみ顔を尋ねよ。 :5)そのしもべアブラハムの子孫よ、その選ばれた者であるヤコブの子らよ、主のなされたくすしきみわざと、その奇跡と、そのみ口のさばきとを心にとめよ。 :6)(5節に合節) :7)彼はわれらの神、主でいらせられる。そのさばきは全地にある。 :8)主はとこしえに、その契約をみこころにとめられる。これはよろず代に命じられたみ言葉であって、 :9)アブラハムと結ばれた契約、イサクに誓われた約束である。 :10)主はこれを堅く立てて、ヤコブのために定めとし、イスラエルのために、とこしえの契約として :11)言われた、「わたしはあなたにカナンの地を与えて、あなたがたの受ける嗣業の分け前とする」と。 :12)このとき彼らの数は少なくて、数えるに足らず、その所で旅びととなり、 :13)この国からかの国へ行き、この国から他の民へ行った。 :14)主は人の彼らをしえたげるのをゆるさず、彼らのために王たちを懲らしめて、 :15)言われた、「わが油そそがれた者たちに/さわってはならない、わが預言者たちに害を加えてはならない」と。 :16)主はききんを地に招き、人のつえとするパンをことごとく砕かれた。 :17)また彼らの前にひとりをつかわされた。すなわち売られて奴隷となったヨセフである。 :18)彼の足は足かせをもって痛められ、彼の首は鉄の首輪にはめられ、 :19)彼の言葉の成る時まで、主のみ言葉が彼を試みた。 :20)王は人をつかわして彼を解き放ち、民のつかさは彼に自由を与えた。 :21)王はその家のつかさとして/その所有をことごとくつかさどらせ、 :22)その心のままに君たちを教えさせ、長老たちに知恵を授けさせた。 :23)その時イスラエルはエジプトにきたり、ヤコブはハムの地に寄留した。 :24)主はその民を大いに増し加え、これをそのあだよりも強くされた。 :25)主は人々の心をかえて、その民を憎ませ、そのしもべたちを悪賢く扱わせられた。 :26)主はそのしもべモーセと、そのお選びになったアロンとをつかわされた。 :27)彼らはハムの地で主のしるしと、奇跡とを彼らのうちにおこなった。 :28)主は暗やみをつかわして地を暗くされた。しかし彼らはそのみ言葉に従わなかった。 :29)主は彼らの水を血に変らせて、その魚を殺された。 :30)彼らの国には、かえるが群がり、王の寝間にまではいった。 :31)主が言われると、はえの群れがきたり、ぶよが国じゅうにあった。 :32)主は雨にかえて、ひょうを彼らに与え、きらめくいなずまを彼らの国に放たれた。 :33)主は彼らのぶどうの木と、いちじくの木とを撃ち、彼らの国のもろもろの木を折り砕かれた。 :34)主が言われると、いなごがきたり、無数の若いいなごが来て、 :35)彼らの国のすべての青物を食いつくし、その地の実を食いつくした。 :36)主は彼らの国のすべてのういごを撃ち、彼らのすべての力の初めを撃たれた。 :37)そして金銀を携えてイスラエルを出て行かせられた。その部族のうちに、ひとりの倒れる者もなかった。 :38)エジプトは彼らの去るのを喜んだ。彼らに対する恐れが彼らに臨んだからである。 :39)主は雲をひろげておおいとし、夜は火をもって照された。 :40)また彼らの求めによって、うずらを飛びきたらせ、天から、かてを豊かに彼らに与えられた。 :41)主が岩を開かれると、水がほとばしり出て、かわいた地に川のように流れた。 :42)これは主がその聖なる約束と、そのしもべアブラハムを覚えられたからである。 :43)こうして主はその民を導いて喜びつつ出て行かせ、その選ばれた民を導いて歌いつつ出て行かせられた。 :44)主はもろもろの国びとの地を彼らに与えられたので、彼らはもろもろの民の勤労の実を自分のものとした。 :45)これは彼らが主の定めを守り、そのおきてを行うためである。主をほめたたえよ。 

106 :1)主をほめたたえよ。主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :2)だれが主の大能のみわざを語り、その誉をことごとく言いあらわすことができようか。 :3)公正を守る人々、常に正義を行う人はさいわいである。 :4)主よ、あなたがその民を恵まれるとき、わたしを覚えてください。あなたが彼らを救われるとき、わたしを助けてください。 :5)そうすれば、わたしはあなたの選ばれた者の繁栄を見、あなたの国民の喜びをよろこび、あなたの嗣業と共に誇ることができるでしょう。 :6)われらは先祖たちと同じく罪を犯した。われらは不義をなし、悪しきことを行った。 :7)われらの先祖たちはエジプトにいたとき、あなたのくすしきみわざに心を留めず、あなたのいつくしみの豊かなのを思わず、紅海で、いと高き神にそむいた。 :8)けれども主はその大能を知らせようと、み名のために彼らを救われた。 :9)主は紅海をしかって、それをかわかし、彼らを導いて荒野を行くように、淵を通らせられた。 :10)こうして主は彼らをあだの手から救い、敵の力からあがなわれた。 :11)水が彼らのあだをおおったので、そのうち、ひとりも生き残った者はなかった。 :12)このとき彼らはそのみ言葉を信じ、その誉を歌った。 :13)しかし彼らはまもなくそのみわざを忘れ、その勧めを待たず、 :14)野でわがままな欲望を起し、荒野で神を試みた。 :15)主は彼らにその求めるものを与えられたが、彼らのうちに病気を送って、やせ衰えさせられた。 :16)人々が宿営のうちでモーセをねたみ、主の聖者アロンをねたんだとき、 :17)地が開けてダタンを飲み、アビラムの仲間をおおった。 :18)火はまたこの仲間のうちに燃え起り、炎は悪しき者を焼きつくした。 :19)彼らはホレブで子牛を造り、鋳物の像を拝んだ。 :20)彼らは神の栄光を/草を食う牛の像と取り替えた。 :21)彼らは、エジプトで大いなる事をなし、ハムの地でくすしきみわざをなし、紅海のほとりで恐るべき事をなされた/救主なる神を忘れた。 :22)(21節に合節) :23)それゆえ、主は彼らを滅ぼそうと言われた。しかし主のお選びになったモーセは/破れ口で主のみ前に立ち、み怒りを引きかえして、滅びを免れさせた。 :24)彼らは麗しい地を侮り、主の約束を信ぜず、 :25)またその天幕でつぶやき、主のみ声に聞き従わなかった。 :26)それゆえ、主はみ手をあげて、彼らに誓い、彼らを荒野で倒れさせ、 :27)またその子孫を、もろもろの国民のうちに追い散らし、もろもろの地に彼らをまき散らそうとされた。 :28)また彼らはペオルのバアルを慕って、死んだ者にささげた、いけにえを食べた。 :29)彼らはそのおこないをもって主を怒らせたので、彼らのうちに疫病が起った。 :30)その時ピネハスが立って仲裁にはいったので、疫病はやんだ。 :31)これによってピネハスはよろず代まで、とこしえに義とされた。 :32)彼らはまたメリバの水のほとりで主を怒らせたので、モーセは彼らのために災にあった。 :33)これは彼らが神の霊にそむいたとき、彼がそのくちびるで軽率なことを言ったからである。 :34)彼らは主が命じられたもろもろの民を滅ぼさず、 :35)かえってもろもろの国民とまじって/そのわざにならい、 :36)自分たちのわなとなった偶像に仕えた。 :37)彼らはそのむすこ、娘たちを悪霊にささげ、 :38)罪のない血、すなわちカナンの偶像にささげた/そのむすこ、娘たちの血を流した。こうして国は血で汚された。 :39)このように彼らはそのわざによっておのれを汚し、そのおこないによって姦淫をなした。 :40)それゆえ、主の怒りがその民にむかって燃え、その嗣業を憎んで、 :41)彼らをもろもろの国民の手にわたされた。彼らはおのれを憎む者に治められ、 :42)その敵にしえたげられ、その力の下に征服された。 :43)主はしばしば彼らを助けられたが、彼らははかりごとを設けてそむき、その不義によって低くされた。 :44)それにもかかわらず、主は彼らの叫びを聞かれたとき、その悩みをかえりみ、 :45)その契約を彼らのために思い出し、そのいつくしみの豊かなるにより、みこころを変えられ、 :46)彼らをとりこにした者どもによって、あわれまれるようにされた。 :47)われらの神、主よ、われらを救って、もろもろの国民のなかから集めてください。われらはあなたの聖なるみ名に感謝し、あなたの誉を誇るでしょう。 :48)イスラエルの神、主は/とこしえからとこしえまでほむべきかな。すべての民は「アァメン」ととなえよ。主をほめたたえよ。

 

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