第五巻

107 :1)「主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と、 :2)主にあがなわれた者は言え。主は彼らを悩みからあがない、 :3)もろもろの国から、東、西、北、南から彼らを集められた。 :4)彼らは人なき荒野にさまよい、住むべき町にいたる道を見いださなかった。 :5)彼らは飢え、またかわき、その魂は彼らのうちに衰えた。 :6)彼らはその悩みのうちに主に呼ばわったので、主は彼らをその悩みから助け出し、 :7)住むべき町に行き着くまで、まっすぐな道に導かれた。 :8)どうか、彼らが主のいつくしみと、人の子らになされたくすしきみわざとのために、主に感謝するように。 :9)主はかわいた魂を満ち足らせ、飢えた魂を良き物で満たされるからである。 :10)暗黒と深いやみの中にいる者、苦しみと、くろがねに縛られた者、 :11)彼らは神の言葉にそむき、いと高き者の勧めを軽んじたので、 :12)主は重い労働をもって彼らの心を低くされた。彼らはつまずき倒れても、助ける者がなかった。 :13)彼らはその悩みのうちに主に呼ばわったので、主は彼らをその悩みから救い、 :14)暗黒と深いやみから彼らを導き出して、そのかせをこわされた。 :15)どうか、彼らが主のいつくしみと、人の子らになされたくすしきみわざとのために、主に感謝するように。 :16)主は青銅のとびらをこわし、鉄の貫の木を断ち切られたからである。 :17)ある者はその罪に汚れた行いによって病み、その不義のゆえに悩んだ。 :18)彼らはすべての食物をきらって、死の門に近づいた。 :19)彼らはその悩みのうちに主に呼ばわったので、主は彼らをその悩みから救い、 :20)そのみ言葉をつかわして、彼らをいやし、彼らを滅びから助け出された。 :21)どうか、彼らが主のいつくしみと、人の子らになされたくすしきみわざとのために、主に感謝するように。 :22)彼らが感謝のいけにえをささげ、喜びの歌をもって、そのみわざを言いあらわすように。 :23)舟で海にくだり、大海で商売をする者は、 :24)主のみわざを見、また深い所でそのくすしきみわざを見た。 :25)主が命じられると暴風が起って、海の波をあげた。 :26)彼らは天にのぼり、淵にくだり、悩みによってその勇気は溶け去り、 :27)酔った人のようによろめき、よろめいて途方にくれる。 :28)彼らはその悩みのうちに主に呼ばわったので、主は彼らをその悩みから救い出された。 :29)主があらしを静められると、海の波は穏やかになった。 :30)こうして彼らは波の静まったのを喜び、主は彼らをその望む港へ導かれた。 :31)どうか、彼らが主のいつくしみと、人の子らになされたくすしきみわざとのために、主に感謝するように。 :32)彼らが民の集会で主をあがめ、長老の会合で主をほめたたえるように。 :33)主は川を野に変らせ、泉をかわいた地に変らせ、 :34)肥えた地をそれに住む者の悪のゆえに塩地に変らせられる。 :35)主は野を池に変らせ、かわいた地を泉に変らせ、 :36)飢えた者をそこに住まわせられる。こうして彼らはその住むべき町を建て、 :37)畑に種をまき、ぶどう畑を設けて/多くの収穫を得た。 :38)主が彼らを祝福されたので彼らは大いにふえ、その家畜の減るのをゆるされなかった。 :39)彼らがしえたげと、悩みと、悲しみとによって/減り、かつ卑しめられたとき、 :40)主はもろもろの君に侮りをそそぎ、道なき荒れ地にさまよわせられた。 :41)しかし主は貧しい者を悩みのうちからあげて、その家族を羊の群れのようにされた。 :42)正しい者はこれを見て喜び、もろもろの不義はその口を閉じた。 :43)すべて賢い者はこれらの事に心をよせ、主のいつくしみをさとるようにせよ。 

:0)ダビデの歌、さんび 

108 :1)神よ、わが心は定まりました。わが心は定まりました。わたしは歌い、かつほめたたえます。わが魂よ、さめよ。 :2)立琴よ、琴よ、さめよ。わたしはしののめを呼びさまします。 :3)主よ、わたしはもろもろの民の中であなたに感謝し、もろもろの国の中であなたをほめたたえます。 :4)あなたのいつくしみは大きく、天にまでおよび/あなたのまことは雲にまで及ぶ。 :5)神よ、みずからを天よりも高くし、みさかえを全地の上にあげてください。 :6)あなたの愛される者が助けを得るために、右のみ手をもって救をほどこし、わたしに答えてください。 :7)神はその聖所で言われた、「わたしは大いなる喜びをもってシケムを分かち、スコテの谷を分かち与えよう。 :8)ギレアデはわたしのもの、マナセもわたしのものである。エフライムはわたしのかぶと、ユダはわたしのつえである。 :9)モアブはわたしの足だらい、エドムにはわたしのくつを投げる。ペリシテについては、かちどきをあげる」。 :10)だれがわたしを堅固な町に至らせるであろうか。だれがわたしをエドムに導くであろうか。 :11)神よ、あなたはわれらを捨てられたではありませんか。神よ、あなたはわれらの軍勢と共に出て行かれません。 :12)われらに助けを与えて、あだにむかわせてください。人の助けはむなしいからです。 :13)われらは神によって勇ましく働きます。われらのあだを踏みにじる者は神だからです。 

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 

109 :1)わたしのほめたたえる神よ、もださないでください。 :2)彼らは悪しき口と欺きの口をあけて、わたしにむかい、偽りの舌をもってわたしに語り、 :3)恨みの言葉をもってわたしを囲み、ゆえなくわたしを攻めるのです。 :4)彼らはわが愛にむくいて、わたしを非難します。しかしわたしは彼らのために祈ります。 :5)彼らは悪をもってわが善に報い、恨みをもってわが愛に報いるのです。 :6)彼の上に悪しき人を立て、訴える者に彼を訴えさせてください。 :7)彼がさばかれるとき、彼を罪ある者とし、その祈を罪に変えてください。 :8)その日を少なくし、その財産をほかの人にとらせ、 :9)その子らをみなしごにし、その妻をやもめにしてください。 :10)その子らを放浪者として施しをこわせ、その荒れたすまいから追い出させてください。 :11)彼が持っているすべての物を債主に奪わせ、その勤労の実をほかの人にかすめさせてください。 :12)彼にいつくしみを施す者はひとりもなく、またそのみなしごをあわれむ者もなく、 :13)その子孫を絶えさせ、その名を次の代に消し去ってください。 :14)その父たちの不義は主のみ前に覚えられ、その母の罪を消し去らないでください。 :15)それらを常に主のみ前に置き、彼の記憶を地から断ってください。 :16)これは彼がいつくしみを施すことを思わず、かえって貧しい者、乏しい者を責め、心の痛める者を殺そうとしたからです。 :17)彼はのろうことを好んだ。のろいを彼に臨ませてください。彼は恵むことを喜ばなかった。恵みを彼から遠ざけてください。 :18)彼はのろいを衣のように着た。のろいを水のようにその身にしみこませ、油のようにその骨にしみこませてください。 :19)またそれを自分の着る着物のようにならせ、常に締める帯のようにならせてください。 :20)これがわたしを非難する者と、わたしに逆らって悪いことを言う者の/主からうける報いとしてください。 :21)しかし、わが主なる神よ、あなたはみ名のために、わたしを顧みてください。あなたのいつくしみの深きにより、わたしをお助けください。 :22)わたしは貧しく、かつ乏しいのです。わたしの心はわがうちに傷ついています。 :23)わたしは夕日の影のように去りゆき、いなごのように追い払われます。 :24)わたしのひざは断食によってよろめき、わたしの肉はやせ衰え、 :25)わたしは彼らにそしられる者となりました。彼らはわたしを見ると、頭を振ります。 :26)わが神、主よ、わたしをお助けください。あなたのいつくしみにしたがって、わたしをお救いください。 :27)主よ、これがあなたのみ手のわざであること、あなたがそれをなされたことを、彼らに知らせてください。 :28)彼らはのろうけれども、あなたは祝福されます。わたしを攻める者をはずかしめ、あなたのしもべを喜ばせてください。 :29)わたしを非難する者にはずかしめを着せ、おのが恥を上着のようにまとわせてください。 :30)わたしはわが口をもって大いに主に感謝し、多くの人のなかで主をほめたたえます。 :31)主は貧しい者の右に立って、死罪にさだめようとする者から/彼を救われるからです。 

:0)ダビデの歌 

110 :1)主はわが主に言われる、「わたしがあなたのもろもろの敵を/あなたの足台とするまで、わたしの右に座せよ」と。 :2)主はあなたの力あるつえをシオンから出される。あなたはもろもろの敵のなかで治めよ。 :3)あなたの民は、あなたがその軍勢を/聖なる山々に導く日に/心から喜んでおのれをささげるであろう。あなたの若者は朝の胎から出る露のように/あなたに来るであろう。 :4)主は誓いを立てて、み心を変えられることはない、「あなたはメルキゼデクの位にしたがって/とこしえに祭司である」。 :5)主はあなたの右におられて、その怒りの日に王たちを打ち破られる。 :6)主はもろもろの国のなかでさばきを行い、しかばねをもって満たし、広い地を治める首領たちを打ち破られる。 :7)彼は道のほとりの川からくんで飲み、それによって、そのこうべをあげるであろう。 

111 :1)主をほめたたえよ。わたしは正しい者のつどい、および公会で、心をつくして主に感謝する。 :2)主のみわざは偉大である。すべてそのみわざを喜ぶ者によって尋ね窮められる。 :3)そのみわざは栄光と威厳とに満ち、その義はとこしえに、うせることがない。 :4)主はそのくすしきみわざを記念させられた。主は恵みふかく、あわれみに満ちていられる。 :5)主はおのれを恐れる者に食物を与え、その契約をとこしえに心にとめられる。 :6)主はもろもろの国民の所領をその民に与えて、みわざの力をこれにあらわされた。 :7)そのみ手のわざは真実かつ公正であり、すべてのさとしは確かである。 :8)これらは世々かぎりなく堅く立ち、真実と正直とをもってなされた。 :9)主はその民にあがないを施し、その契約をとこしえに立てられた。そのみ名は聖にして、おそれおおい。 :10)主を恐れることは知恵のはじめである。これを行う者はみな良き悟りを得る。主の誉は、とこしえに、うせることはない。 

112 :1)主をほめたたえよ。主をおそれて、そのもろもろの戒めを/大いに喜ぶ人はさいわいである。 :2)その子孫は地において強くなり、正しい者のやからは祝福を得る。 :3)繁栄と富とはその家にあり、その義はとこしえに、うせることはない。 :4)光は正しい者のために暗黒の中にもあらわれる。主は恵み深く、あわれみに満ち、正しくいらせられる。 :5)恵みを施し、貸すことをなし、その事を正しく行う人はさいわいである。 :6)正しい人は決して動かされることなく、とこしえに覚えられる。 :7)彼は悪いおとずれを恐れず、その心は主に信頼してゆるがない。 :8)その心は落ち着いて恐れることなく、ついにそのあだについての願いを見る。 :9)彼は惜しげなく施し、貧しい者に与えた。その義はとこしえに、うせることはない。その角は誉を得てあげられる。 :10)悪しき者はこれを見て怒り、歯をかみならして溶け去る。悪しき者の願いは滅びる。 

113 :1)主をほめたたえよ。主のしもべたちよ、ほめたたえよ。主のみ名をほめたたえよ。 :2)今より、とこしえに至るまで主のみ名はほむべきかな。 :3)日のいずるところから日の入るところまで、主のみ名はほめたたえられる。 :4)主はもろもろの国民の上に高くいらせられ、その栄光は天よりも高い。 :5)われらの神、主にくらぶべき者はだれか。主は高き所に座し、 :6)遠く天と地とを見おろされる。 :7)主は貧しい者をちりからあげ、乏しい者をあくたからあげて、 :8)もろもろの君たちと共にすわらせ、その民の君たちと共にすわらせられる。 :9)また子を産まぬ女に家庭を与え、多くの子供たちの喜ばしい母とされる。主をほめたたえよ。 

114 :1)イスラエルがエジプトをいで、ヤコブの家が異言の民を離れたとき、 :2)ユダは主の聖所となり、イスラエルは主の所領となった。 :3)海はこれを見て逃げ、ヨルダンはうしろに退き、 :4)山は雄羊のように踊り、小山は小羊のように踊った。 :5)海よ、おまえはどうして逃げるのか、ヨルダンよ、おまえはどうしてうしろに退くのか。 :6)山よ、おまえたちはどうして雄羊のように踊るのか、小山よ、おまえたちはどうして小羊のように踊るのか。 :7)地よ、主のみ前におののけ、ヤコブの神のみ前におののけ。 :8)主は岩を池に変らせ、石を泉に変らせられた。 

115 :1)主よ、栄光を/われらにではなく、われらにではなく、あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、ただ、み名にのみ帰してください。 :2)なにゆえ、もろもろの国民は言うのでしょう、「彼らの神はどこにいるのか」と。 :3)われらの神は天にいらせられる。神はみこころにかなうすべての事を行われる。 :4)彼らの偶像はしろがねと、こがねで、人の手のわざである。 :5)それは口があっても語ることができない。目があっても見ることができない。 :6)耳があっても聞くことができない。鼻があってもかぐことができない。 :7)手があっても取ることができない。足があっても歩くことができない。また、のどから声を出すこともできない。 :8)これを造る者と、これに信頼する者とはみな、これと等しい者になる。 :9)イスラエルよ、主に信頼せよ。主は彼らの助け、また彼らの盾である。 :10)アロンの家よ、主に信頼せよ。主は彼らの助け、また彼らの盾である。 :11)主を恐れる者よ、主に信頼せよ。主は彼らの助け、また彼らの盾である。 :12)主はわれらをみこころにとめられた。主はわれらを恵み、イスラエルの家を恵み、アロンの家を恵み、 :13)また、小さい者も、大いなる者も、主を恐れる者を恵まれる。 :14)どうか、主があなたがたを増し加え、あなたがたと、あなたがたの子孫とを/増し加えられるように。 :15)天地を造られた主によって/あなたがたが恵まれるように。 :16)天は主の天である。しかし地は人の子らに与えられた。 :17)死んだ者も、音なき所に下る者も、主をほめたたえることはない。 :18)しかし、われらは今より、とこしえに至るまで、主をほめまつるであろう。主をほめたたえよ。 

116 :1)わたしは主を愛する。主はわが声と、わが願いとを聞かれたからである。 :2)主はわたしに耳を傾けられたので、わたしは生きるかぎり主を呼びまつるであろう。 :3)死の綱がわたしを取り巻き、陰府の苦しみがわたしを捕えた。わたしは悩みと悲しみにあった。 :4)その時わたしは主のみ名を呼んだ。「主よ、どうぞわたしをお救いください」と。 :5)主は恵みふかく、正しくいらせられ、われらの神はあわれみに富まれる。 :6)主は無学な者を守られる。わたしが低くされたとき、主はわたしを救われた。 :7)わが魂よ、おまえの平安に帰るがよい。主は豊かにおまえをあしらわれたからである。 :8)あなたはわたしの魂を死から、わたしの目を涙から、わたしの足をつまずきから助け出されました。 :9)わたしは生ける者の地で、主のみ前に歩みます。 :10)「わたしは大いに悩んだ」と言った時にもなお信じた。 :11)わたしは驚きあわてたときに言った、「すべての人は当にならぬ者である」と。 :12)わたしに賜わったもろもろの恵みについて、どうして主に報いることができようか。 :13)わたしは救の杯をあげて、主のみ名を呼ぶ。 :14)わたしはすべての民の前で、主にわが誓いをつぐなおう。 :15)主の聖徒の死はそのみ前において尊い。 :16)主よ、わたしはあなたのしもべです。わたしはあなたのしもべ、あなたのはしための子です。あなたはわたしのなわめを解かれました。 :17)わたしは感謝のいけにえをあなたにささげて、主のみ名を呼びます。 :18)わたしはすべての民の前で/主にわが誓いをつぐないます。 :19)エルサレムよ、あなたの中で、主の家の大庭の中で、これをつぐないます。主をほめたたえよ。 

117 :1)もろもろの国よ、主をほめたたえよ。もろもろの民よ、主をたたえまつれ。 :2)われらに賜わるそのいつくしみは大きいからである。主のまことはとこしえに絶えることがない。主をほめたたえよ。 

118 :1)主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :2)イスラエルは言え、「そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と。 :3)アロンの家は言え、「そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と。 :4)主をおそれる者は言え、「そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と。 :5)わたしが悩みのなかから主を呼ぶと、主は答えて、わたしを広い所に置かれた。 :6)主がわたしに味方されるので、恐れることはない。人はわたしに何をなし得ようか。 :7)主はわたしに味方し、わたしを助けられるので、わたしを憎む者についての願いを見るであろう。 :8)主に寄り頼むは人にたよるよりも良い。 :9)主に寄り頼むはもろもろの君にたよるよりも良い。 :10)もろもろの国民はわたしを囲んだ。わたしは主のみ名によって彼らを滅ぼす。 :11)彼らはわたしを囲んだ、わたしを囲んだ。わたしは主のみ名によって彼らを滅ぼす。 :12)彼らは蜂のようにわたしを囲み、いばらの火のように燃えたった。わたしは主のみ名によって彼らを滅ぼす。 :13)わたしはひどく押されて倒れようとしたが、主はわたしを助けられた。 :14)主はわが力、わが歌であって、わが救となられた。 :15)聞け、勝利の喜ばしい歌が正しい者の天幕にある。「主の右の手は勇ましいはたらきをなし、 :16)主の右の手は高くあがり、主の右の手は勇ましいはたらきをなす」。 :17)わたしは死ぬことなく、生きながらえて、主のみわざを物語るであろう。 :18)主はいたくわたしを懲らされたが、死にはわたされなかった。 :19)わたしのために義の門を開け、わたしはその内にはいって、主に感謝しよう。 :20)これは主の門である。正しい者はその内にはいるであろう。 :21)わたしはあなたに感謝します。あなたがわたしに答えて、わが救となられたことを。 :22)家造りらの捨てた石は/隅のかしら石となった。 :23)これは主のなされた事で/われらの目には驚くべき事である。 :24)これは主が設けられた日であって、われらはこの日に喜び楽しむであろう。 :25)主よ、どうぞわれらをお救いください。主よ、どうぞわれらを栄えさせてください。 :26)主のみ名によってはいる者はさいわいである。われらは主の家からあなたをたたえます。 :27)主は神であって、われらを照された。枝を携えて祭の行列を祭壇の角にまで進ませよ。 :28)あなたはわが神、わたしはあなたに感謝します。あなたはわが神、わたしはあなたをあがめます。 :29)主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに/絶えることがない。 

:0)アレフ 

119 :1)おのが道を全くして、主のおきてに歩む者はさいわいです。 :2)主のもろもろのあかしを守り/心をつくして主を尋ね求め、 :3)また悪を行わず、主の道に歩む者はさいわいです。 :4)あなたはさとしを命じて、ねんごろに守らせられます。 :5)どうかわたしの道を堅くして、あなたの定めを守らせてください。 :6)わたしは、あなたのもろもろの戒めに目をとめる時、恥じることはありません。 :7)わたしは、あなたの正しいおきてを学ぶとき、正しい心をもってあなたに感謝します。 :8)わたしはあなたの定めを守ります。わたしを全くお捨てにならないでください。/ベス :9)若い人はどうしておのが道を/清く保つことができるでしょうか。み言葉にしたがって、それを守るよりほかにありません。 :10)わたしは心をつくしてあなたを尋ね求めます。わたしをあなたの戒めから/迷い出させないでください。 :11)わたしはあなたにむかって/罪を犯すことのないように、心のうちにみ言葉をたくわえました。 :12)あなたはほむべきかな、主よ、あなたの定めをわたしに教えてください。 :13)わたしはくちびるをもって、あなたの口から出る/もろもろのおきてを言いあらわします。 :14)わたしは、もろもろのたからを喜ぶように、あなたのあかしの道を喜びます。 :15)わたしは、あなたのさとしを思い、あなたの道に目をとめます。 :16)わたしはあなたの定めを喜び、あなたのみ言葉を忘れません。/ギメル :17)あなたのしもべを豊かにあしらって、生きながらえさせ、み言葉を守らせてください。 :18)わたしの目を開いて、あなたのおきてのうちの/くすしき事を見させてください。 :19)わたしはこの地にあっては寄留者です。あなたの戒めをわたしに隠さないでください。 :20)わが魂はつねにあなたのおきてを慕って、絶えいるばかりです。 :21)あなたは、あなたの戒めから迷い出る/高ぶる者、のろわれた者を責められます。 :22)わたしはあなたのあかしを守りました。彼らのそしりと侮りとを/わたしから取り去ってください。 :23)たといもろもろの君が座して、わたしをそこなおうと図っても、あなたのしもべは、あなたの定めを深く思います。 :24)あなたのあかしは、わたしを喜ばせ、わたしを教えさとすものです。/ダレス :25)わが魂はちりについています。み言葉に従って、わたしを生き返らせてください。 :26)わたしが自分の歩んだ道を語ったとき、あなたはわたしに答えられました。あなたの定めをわたしに教えてください。 :27)あなたのさとしの道を/わたしにわきまえさせてください。わたしはあなたのくすしきみわざを深く思います。 :28)わが魂は悲しみによって溶け去ります。み言葉に従って、わたしを強くしてください。 :29)偽りの道をわたしから遠ざけ、あなたのおきてをねんごろに教えてください。 :30)わたしは真実の道を選び、あなたのおきてをわたしの前に置きました。 :31)主よ、わたしはあなたのあかしに堅く従っています。願わくは、わたしをはずかしめないでください。 :32)あなたがわたしの心を広くされるとき、わたしはあなたの戒めの道を走ります。/ヘ :33)主よ、あなたの定めの道をわたしに教えてください。わたしは終りまでこれを守ります。 :34)わたしに知恵を与えてください。わたしはあなたのおきてを守り、心をつくしてこれに従います。 :35)わたしをあなたの戒めの道に導いてください。わたしはそれを喜ぶからです。 :36)わたしの心をあなたのあかしに傾けさせ、不正な利得に傾けさせないでください。 :37)わたしの目をほかにむけて、むなしいものを見させず、あなたの道をもって、わたしを生かしてください。 :38)あなたを恐れる者にかかわる約束を/あなたのしもべに堅くしてください。 :39)わたしの恐れるそしりを除いてください。あなたのおきては正しいからです。 :40)見よ、わたしはあなたのさとしを慕います。あなたの義をもって、わたしを生かしてください。/ワウ :41)主よ、あなたの約束にしたがって、あなたのいつくしみと、あなたの救をわたしに臨ませてください。 :42)そうすれば、わたしをそしる者に、答えることができます。わたしはあなたのみ言葉に信頼するからです。 :43)またわたしの口から真理の言葉を/ことごとく除かないでください。わたしの望みはあなたのおきてにあるからです。 :44)わたしは絶えず、とこしえに、あなたのおきてを守ります。 :45)わたしはあなたのさとしを求めたので、自由に歩むことができます。 :46)わたしはまた王たちの前に/あなたのあかしを語って恥じることはありません。 :47)わたしは、わたしの愛するあなたの戒めに/自分の喜びを見いだすからです。 :48)わたしは、わたしの愛するあなたの戒めを尊び、あなたの定めを深く思います。/ザイン :49)どうか、あなたのしもべに言われた/み言葉を思い出してください。あなたはわたしにそれを望ませられました。 :50)あなたの約束はわたしを生かすので、わが悩みの時の慰めです。 :51)高ぶる者は大いにわたしをあざ笑います。しかしわたしはあなたのおきてを離れません。 :52)主よ、わたしはあなたの昔からのおきてを思い出して、みずから慰めます。 :53)あなたのおきてを捨てる悪しき者のゆえに、わたしは激しい憤りを起します。 :54)あなたの定めはわが旅の家で、わたしの歌となりました。 :55)主よ、わたしは夜の間にあなたのみ名を思い出して、あなたのおきてを守ります。 :56)わたしはあなたのさとしを守ったことによって、この祝福がわたしに臨みました。/ヘス :57)主はわたしの受くべき分です。わたしはあなたのみ言葉を守ることを約束します。 :58)わたしは心をつくして、あなたの恵みを請い求めます。あなたの約束にしたがって、わたしをお恵みください。 :59)わたしは、あなたの道を思うとき、足をかえして、あなたのあかしに向かいます。 :60)わたしはあなたの戒めを守るのに、すみやかで、ためらいません。 :61)たとい、悪しき者のなわがわたしを捕えても、わたしはあなたのおきてを忘れません。 :62)わたしはあなたの正しいおきてのゆえに/夜半に起きて、あなたに感謝します。 :63)わたしは、すべてあなたを恐れる者、またあなたのさとしを守る者の仲間です。 :64)主よ、地はあなたのいつくしみで満ちています。あなたの定めをわたしに教えてください。/テス :65)主よ、あなたはみ言葉にしたがって/しもべをよくあしらわれました。 :66)わたしに良い判断と知識とを教えてください。わたしはあなたの戒めを信じるからです。 :67)わたしは苦しまない前には迷いました。しかし今はみ言葉を守ります。 :68)あなたは善にして善を行われます。あなたの定めをわたしに教えてください。 :69)高ぶる者は偽りをもって/わたしをことごとくおおいます。しかしわたしは心をつくして/あなたのさとしを守ります。 :70)彼らの心は肥え太って脂肪のようです。しかしわたしはあなたのおきてを喜びます。 :71)苦しみにあったことは、わたしに良い事です。これによってわたしはあなたのおきてを/学ぶことができました。 :72)あなたの口のおきては、わたしのためには/幾千の金銀貨幣にもまさるのです。/ヨード :73)あなたのみ手はわたしを造り、わたしを形造りました。わたしに知恵を与えて、あなたの戒めを学ばせてください。 :74)あなたを恐れる者はわたしを見て喜ぶでしょう。わたしはみ言葉によって望みをいだいたからです。 :75)主よ、わたしはあなたのさばきの正しく、また、あなたが真実をもって/わたしを苦しめられたことを知っています。 :76)あなたがしもべに告げられた約束にしたがって、あなたのいつくしみをわが慰めとしてください。 :77)あなたのあわれみをわたしに臨ませ、わたしを生かしてください。あなたのおきてはわが喜びだからです。 :78)高ぶる者に恥をこうむらせてください。彼らは偽りをもって、わたしをくつがえしたからです。しかしわたしはあなたのさとしを深く思います。 :79)あなたをおそれる者と、あなたのあかしを知る者とを/わたしに帰らせてください。 :80)わたしの心を全くして、あなたの定めを守らせてください。そうすればわたしは恥をこうむることがありません。/カフ :81)わが魂はあなたの救を慕って絶えいるばかりです。わたしはみ言葉によって望みをいだきます。 :82)わたしの目はあなたの約束を待つによって衰え、「いつ、あなたはわたしを慰められるのですか」と/尋ねます。 :83)わたしは煙の中の皮袋のようになりましたが、なお、あなたの定めを忘れませんでした。 :84)あなたのしもべの日はどれほど続くでしょうか。いつあなたは、わたしを迫害する者を/さばかれるでしょうか。 :85)高ぶる者はわたしをおとしいれようと/穴を掘りました。彼らはあなたのおきてに従わない人々です。 :86)あなたの戒めはみな真実です。彼らは偽りをもってわたしを迫害します。わたしをお助けください。 :87)彼らはこの地において、ほとんどわたしを滅ぼしました。しかし、わたしはあなたのさとしを捨てませんでした。 :88)あなたのいつくしみにしたがって/わたしを生かしてください。そうすればわたしはあなたの口から出る/あかしを守ります。/ラメド :89)主よ、あなたのみ言葉は/天においてとこしえに堅く定まり、 :90)あなたのまことはよろずよに及びます。あなたが地を定められたので、地は堅く立っています。 :91)これらのものはあなたの仰せにより、堅く立って今日に至っています。よろずのものは皆あなたのしもべだからです。 :92)あなたのおきてがわが喜びとならなかったならば、わたしはついに悩みのうちに滅びたでしょう。 :93)わたしは常にあなたのさとしを忘れません。あなたはこれをもって、わたしを生かされたからです。 :94)わたしはあなたのものです。わたしをお救いください。わたしはあなたのさとしを求めました。 :95)悪しき者はわたしを滅ぼそうと/待ち伏せています。しかし、わたしはあなたのあかしを思います。 :96)わたしはすべての全きことに/限りあることを見ました。しかしあなたの戒めは限りなく広いのです。/メム :97)いかにわたしはあなたのおきてを/愛することでしょう。わたしはひねもすこれを深く思います。 :98)あなたの戒めは常にわたしと共にあるので、わたしをわが敵にまさって賢くします。 :99)わたしはあなたのあかしを深く思うので、わがすべての師にまさって知恵があります。 :100)わたしはあなたのさとしを守るので、老いた者にまさって事をわきまえます。 :101)わたしはみ言葉を守るために、わが足をとどめて、すべての悪い道に行かせません。 :102)あなたがわたしを教えられたので、わたしはあなたのおきてを離れません。 :103)あなたのみ言葉はいかにわがあごに/甘いことでしょう。蜜にまさってわが口に甘いのです。 :104)わたしはあなたのさとしによって知恵を得ました。それゆえ、わたしは偽りのすべての道を憎みます。/ヌン :105)あなたのみ言葉はわが足のともしび、わが道の光です。 :106)わたしはあなたの正しいおきてを守ることを誓い、かつこれを実行しました。 :107)わたしはいたく苦しみました。主よ、み言葉に従って、わたしを生かしてください。 :108)主よ、わがさんびの供え物をうけて、あなたのおきてを教えてください。 :109)わたしのいのちは常に危険にさらされています。しかし、わたしはあなたのおきてを忘れません。 :110)悪しき者はわたしのためにわなを設けました。しかし、わたしはあなたのさとしから迷い出ません。 :111)あなたのあかしはとこしえにわが嗣業です。まことに、そのあかしはわが心の喜びです。 :112)わたしはあなたの定めを終りまで、とこしえに守ろうと心を傾けます。/サメク :113)わたしは二心の者を憎みます。しかしあなたのおきてを愛します。 :114)あなたはわが隠れ場、わが盾です。わたしはみ言葉によって望みをいだきます。 :115)悪をなす者よ、わたしを離れ去れ、わたしはわが神の戒めを守るのです。 :116)あなたの約束にしたがって、わたしをささえて、ながらえさせ、わが望みについて恥じることの/ないようにしてください。 :117)わたしをささえてください。そうすれば、わたしは安らかで、常にあなたの定めに心をそそぎます。 :118)すべてあなたの定めから迷い出る者を/あなたは、かろしめられます。まことに、彼らの欺きはむなしいのです。 :119)あなたは地のすべての悪しき者を、金かすのようにみなされます。それゆえ、わたしはあなたのあかしを愛します。 :120)わが肉はあなたを恐れるので震えます。わたしはあなたのさばきを恐れます。/アイン :121)わたしは正しく義にかなったことを行いました。わたしを捨てて、しえたげる者に/ゆだねないでください。 :122)しもべのために保証人となって、高ぶる者にわたしを、しえたげさせないでください。 :123)わが目はあなたの救と、あなたの正しい約束とを待ち望んで衰えます。 :124)あなたのいつくしみにしたがって、しもべをあしらい、あなたの定めを教えてください。 :125)わたしはあなたのしもべです。わたしに知恵を与えて、あなたのあかしを知らせてください。 :126)彼らはあなたのおきてを破りました。今は主のはたらかれる時です。 :127)それゆえ、わたしは金よりも、純金よりもまさってあなたの戒めを愛します。 :128)それゆえ、わたしは、あなたのもろもろの/さとしにしたがって、正しき道に歩み、すべての偽りの道を憎みます。/ペ :129)あなたのあかしは驚くべきものです。それゆえ、わが魂はこれを守ります。 :130)み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます。 :131)わたしはあなたの戒めを慕うゆえに、口を広くあけてあえぎ求めました。 :132)み名を愛する者に常にされるように、わたしをかえりみ、わたしをあわれんでください。 :133)あなたの約束にしたがって、わが歩みを確かにし、すべての不義に支配されないようにしてください。 :134)わたしを人のしえたげからあがなってください。そうすればわたしは、あなたのさとしを守ります。 :135)み顔をしもべの上に照し、あなたの定めを教えてください。 :136)人々があなたのおきてを守らないので、わが目の涙は川のように流れます。/ツァデー :137)主よ、あなたは正しく、あなたのさばきは正しいのです。 :138)あなたの正義と、この上ない真実とをもって/あなたのあかしを命じられました。 :139)わたしのあだが、あなたのみ言葉を忘れるので、わが熱心はわたしを滅ぼすのです。 :140)あなたの約束はまことに確かです。あなたのしもべはこれを愛します。 :141)わたしは取るにたらない者で、人に侮られるけれども、なお、あなたのさとしを忘れません。 :142)あなたの義はとこしえに正しく、あなたのおきてはまことです。 :143)悩みと苦しみがわたしに臨みました。しかしあなたの戒めはわたしの喜びです。 :144)あなたのあかしはとこしえに正しいのです。わたしに知恵を与えて、生きながらえさせてください。/コフ :145)わたしは心をつくして呼ばわります。主よ、お答えください。わたしはあなたの定めを守ります。 :146)わたしはあなたに呼ばわります。わたしをお救いください。わたしはあなたのあかしを守ります。 :147)わたしは朝早く起き出て呼ばわります。わたしはみ言葉によって望みをいだくのです。 :148)わが目は夜警の交代する時に先だってさめ、あなたの約束を深く思います。 :149)あなたのいつくしみにしたがって、わが声を聞いてください。主よ、あなたの公義にしたがって、わたしを生かしてください。 :150)わたしをしえたげる者が/悪いたくらみをもって近づいています。彼らはあなたのおきてを遠くはなれているのです。 :151)しかし主よ、あなたは近くいらせられます。あなたのもろもろの戒めはまことです。 :152)わたしは早くからあなたのあかしによって、あなたがこれをとこしえに/立てられたことを知りました。/レシ :153)わが悩みを見て、わたしをお救いください。わたしはあなたのおきてを忘れないからです。 :154)わが訴えを弁護して、わたしをあがない、あなたの約束にしたがって、わたしを生かしてください。 :155)救は悪しき者を遠く離れている。彼らはあなたの定めを求めないからです。 :156)主よ、あなたのあわれみは大きい。あなたの公義に従って、わたしを生かしてください。 :157)わたしをしえたげる者、わたしをあだする者は多い。しかしわたしは、あなたのあかしを離れません。 :158)不信仰な者があなたのみ言葉を守らないので、わたしは彼らを見て、いとわしく思います。 :159)わたしがいかにあなたのさとしを/愛するかをお察しください。主よ、あなたのいつくしみにしたがって、わたしを生かしてください。 :160)あなたのみ言葉の全体は真理です。あなたの正しいおきてのすべては/とこしえに絶えることはありません。/シン :161)もろもろの君はゆえなくわたしをしえたげます。しかしわが心はみ言葉をおそれます。 :162)わたしは大いなる獲物を得た者のように/あなたのみ言葉を喜びます。 :163)わたしは偽りを憎み、忌みきらいます。しかしあなたのおきてを愛します。 :164)わたしはあなたの正しいおきてのゆえに、一日に七たびあなたをほめたたえます。 :165)あなたのおきてを愛する者には大いなる平安があり、何ものも彼らをつまずかすことはできません。 :166)主よ、わたしはあなたの救を望み、あなたの戒めをおこないます。 :167)わが魂は、あなたのあかしを守ります。わたしはいたくこれを愛します。 :168)わがすべての道があなたのみ前にあるので、わたしはあなたのさとしと、あかしとを守ります。/タウ :169)主よ、どうか、わが叫びをみ前にいたらせ、み言葉に従って、わたしに知恵をお与えください。 :170)わが願いをみ前にいたらせ、み言葉にしたがって、わたしをお助けください。 :171)あなたの定めをわたしに教えられるので、わがくちびるはさんびを唱えます。 :172)あなたのすべての戒めは正しいので、わが舌はみ言葉を歌います。 :173)わたしはあなたのさとしを選びました。あなたのみ手を、常にわが助けとしてください。 :174)主よ、わたしはあなたの救を慕います。あなたのおきてはわたしの喜びです。 :175)わたしを生かして、あなたをほめたたえさせ、あなたのおきてを、わが助けとしてください。 :176)わたしは失われた羊のように迷い出ました。あなたのしもべを捜し出してください。わたしはあなたの戒めを忘れないからです。 

:0)都もうでの歌 

120 :1)わたしが悩みのうちに、主に呼ばわると、主はわたしに答えられる。 :2)「主よ、偽りのくちびるから、欺きの舌から、わたしを助け出してください」。 :3)欺きの舌よ、おまえに何が与えられ、何が加えられるであろうか。 :4)ますらおの鋭い矢と、えにしだの熱い炭とである。 :5)わざわいなるかな、わたしはメセクにやどり、ケダルの天幕のなかに住んでいる。 :6)わたしは久しく平安を憎む者のなかに住んでいた。 :7)わたしは平安を願う、しかし、わたしが物言うとき、彼らは戦いを好む。 

:0)都もうでの歌 

121 :1)わたしは山にむかって目をあげる。わが助けは、どこから来るであろうか。 :2)わが助けは、天と地を造られた主から来る。 :3)主はあなたの足の動かされるのをゆるされない。あなたを守る者はまどろむことがない。 :4)見よ、イスラエルを守る者は/まどろむこともなく、眠ることもない。 :5)主はあなたを守る者、主はあなたの右の手をおおう陰である。 :6)昼は太陽があなたを撃つことなく、夜は月があなたを撃つことはない。 :7)主はあなたを守って、すべての災を免れさせ、またあなたの命を守られる。 :8)主は今からとこしえに至るまで、あなたの出ると入るとを守られるであろう。 

:0)ダビデがよんだ都もうでの歌 

122 :1)人々がわたしにむかって「われらは主の家に行こう」/と言ったとき、わたしは喜んだ。 :2)エルサレムよ、われらの足は/あなたの門のうちに立っている。 :3)しげくつらなった町のように/建てられているエルサレムよ、 :4)もろもろの部族すなわち主の部族が、そこに上って来て主のみ名に感謝することは、イスラエルのおきてである。 :5)そこにさばきの座、ダビデの家の王座が設けられてあった。 :6)エルサレムのために平安を祈れ、「エルサレムを愛する者は栄え、 :7)その城壁のうちに平安があり、もろもろの殿のうちに安全があるように」と。 :8)わが兄弟および友のために、わたしは/「エルサレムのうちに平安があるように」と言い、 :9)われらの神、主の家のために、わたしは/エルサレムのさいわいを求めるであろう。 

:0)都もうでの歌 

123 :1)天に座しておられる者よ、わたしはあなたにむかって目をあげます。 :2)見よ、しもべがその主人の手に目をそそぎ、はしためがその主婦の手に目をそそぐように、われらはわれらの神、主に目をそそいで、われらをあわれまれるのを待ちます。 :3)主よ、われらをあわれんでください。われらをあわれんでください。われらに侮りが満ちあふれています。 :4)思い煩いのない者のあざけりと、高ぶる者の侮りとは、われらの魂に満ちあふれています。 

:0)ダビデがよんだ都もうでの歌 

124 :1)今、イスラエルは言え、主がもしわれらの方におられなかったならば、 :2)人々がわれらに逆らって立ちあがったとき、主がもしわれらの方におられなかったならば、 :3)彼らの怒りがわれらにむかって燃えたったとき、彼らはわれらを生きているままで、のんだであろう。 :4)また大水はわれらを押し流し、激流はわれらの上を越え、 :5)さか巻く水はわれらの上を越えたであろう。 :6)主はほむべきかな。主はわれらをえじきとして/彼らの歯にわたされなかった。 :7)われらは野鳥を捕えるわなをのがれる/鳥のようにのがれた。わなは破れてわれらはのがれた。 :8)われらの助けは天地を造られた主のみ名にある。 

:0)都もうでの歌 

125 :1)主に信頼する者は、動かされることなくて、とこしえにあるシオンの山のようである。 :2)山々がエルサレムを囲んでいるように、主は今からとこしえにその民を囲まれる。 :3)これは悪しき者のつえが/正しい者の所領にとどまることなく、正しい者がその手を/不義に伸べることのないためである。 :4)主よ、善良な人と、心の正しい人とに、さいわいを施してください。 :5)しかし転じて自分の曲った道に入る者を/主は、悪を行う者と共に去らせられる。イスラエルの上に平安があるように。 

:0)都もうでの歌 

126 :1)主がシオンの繁栄を回復されたとき、われらは夢みる者のようであった。 :2)その時われらの口は笑いで満たされ、われらの舌は喜びの声で満たされた。その時「主は彼らのために大いなる事をなされた」と/言った者が、もろもろの国民の中にあった。 :3)主はわれらのために大いなる事をなされたので、われらは喜んだ。 :4)主よ、どうか、われらの繁栄を、ネゲブの川のように回復してください。 :5)涙をもって種まく者は、喜びの声をもって刈り取る。 :6)種を携え、涙を流して出て行く者は、束を携え、喜びの声をあげて帰ってくるであろう。 

:0)ソロモンがよんだ都もうでの歌 

127 :1)主が家を建てられるのでなければ、建てる者の勤労はむなしい。主が町を守られるのでなければ、守る者のさめているのはむなしい。 :2)あなたがたが早く起き、おそく休み、辛苦のかてを食べることは、むなしいことである。主はその愛する者に、眠っている時にも、なくてならぬものを与えられるからである。 :3)見よ、子供たちは神から賜わった嗣業であり、胎の実は報いの賜物である。 :4)壮年の時の子供は勇士の手にある矢のようだ。 :5)矢の満ちた矢筒を持つ人はさいわいである。彼は門で敵と物言うとき恥じることはない。 

:0)都もうでの歌 

128 :1)すべて主をおそれ、主の道に歩む者はさいわいである。 :2)あなたは自分の手の勤労の実を食べ、幸福で、かつ安らかであろう。 :3)あなたの妻は家の奥にいて/多くの実を結ぶぶどうの木のようであり、あなたの子供たちは食卓を囲んで/オリブの若木のようである。 :4)見よ、主をおそれる人は、このように祝福を得る。 :5)主はシオンからあなたを祝福されるように。あなたは世にあるかぎりエルサレムの繁栄を見、 :6)またあなたの子らの子を見るであろう。どうぞ、イスラエルの上に平安があるように。 

:0)都もうでの歌 

129 :1)今イスラエルは言え、「彼らはわたしの若い時から、ひどくわたしを悩ました。 :2)彼らはわたしの若い時から、ひどくわたしを悩ました。しかしわたしに勝つことができなかった。 :3)耕す者はわたしの背の上をたがやして、そのうねみぞを長くした」と。 :4)主は正しくいらせられ、悪しき者のなわを断ち切られた。 :5)シオンを憎む者はみな、恥を得て、退くように。 :6)彼らを、育たないさきに枯れる/屋根の草のようにしてください。 :7)これを刈る者はその手に満たず、これをたばねる者はそのふところに満たない。 :8)かたわらを過ぎる者は、「主の恵みがあなたの上にあるように。われらは主のみ名によって/あなたがたを祝福する」と言わない。 

:0)都もうでの歌 

130 :1)主よ、わたしは深い淵からあなたに呼ばわる。 :2)主よ、どうか、わが声を聞き、あなたの耳をわが願いの声に傾けてください。 :3)主よ、あなたがもし、もろもろの不義に/目をとめられるならば、主よ、だれが立つことができましょうか。 :4)しかしあなたには、ゆるしがあるので、人に恐れかしこまれるでしょう。 :5)わたしは主を待ち望みます、わが魂は待ち望みます。そのみ言葉によって、わたしは望みをいだきます。 :6)わが魂は夜回りが暁を待つにまさり、夜回りが暁を待つにまさって主を待ち望みます。 :7)イスラエルよ、主によって望みをいだけ。主には、いつくしみがあり、また豊かなあがないがあるからです。 :8)主はイスラエルを/そのもろもろの不義からあがなわれます。 

:0)ダビデがよんだ都もうでの歌 

131 :1)主よ、わが心はおごらず、わが目は高ぶらず、わたしはわが力の及ばない大いなる事と/くすしきわざとに関係いたしません。 :2)かえって、乳離れしたみどりごが、その母のふところに安らかにあるように、わたしはわが魂を静め、かつ安らかにしました。わが魂は乳離れしたみどりごのように、安らかです。 :3)イスラエルよ、今からとこしえに/主によって望みをいだけ。 

:0)都もうでの歌 

132 :1)主よ、ダビデのために、そのもろもろの辛苦をみこころにとめてください。 :2)ダビデは主に誓い、ヤコブの全能者に誓いを立てて言いました、 :3)「わたしは主のために所を捜し出し、ヤコブの全能者のためにすまいを求め得るまでは、わが家に入らず、わが寝台に上らず、わが目に眠りを与えず、わがまぶたにまどろみを与えません」。 :4)(3節に合節) :5)(3、4節に合節) :6)見よ、われらはエフラタでそれを聞き、ヤアルの野でそれを見とめた。 :7)「われらはそのすまいへ行って、その足台のもとにひれ伏そう」。 :8)主よ、起きて、あなたの力のはこと共に、あなたの安息所におはいりください。 :9)あなたの祭司たちに義をまとわせ、あなたの聖徒たちに喜び呼ばわらせてください。 :10)あなたのしもべダビデのために、あなたの油そそがれた者の顔を、しりぞけないでください。 :11)主はまことをもってダビデに誓われたので、それにそむくことはない。すなわち言われた、「わたしはあなたの身から出た子のひとりを、あなたの位につかせる。 :12)もしあなたの子らがわたしの教える/契約と、あかしとを守るならば、その子らもまた、とこしえに/あなたの位に座するであろう」。 :13)主はシオンを選び、それをご自分のすみかにしようと望んで言われた、 :14)「これはとこしえにわが安息所である。わたしはこれを望んだゆえ、ここに住む。 :15)わたしはシオンの糧食を豊かに祝福し、食物をもってその貧しい者を飽かせる。 :16)またわたしはその祭司たちに救を着せる。その聖徒たちは声高らかに喜び呼ばわるであろう。 :17)わたしはダビデのために/そこに一つの角をはえさせる。わたしはわが油そそがれた者のために/一つのともしびを備えた。 :18)わたしは彼の敵に恥を着せる。しかし彼の上にはその冠が輝くであろう」。 

:0)ダビデがよんだ都もうでの歌 

133 :1)見よ、兄弟が和合して共におるのは/いかに麗しく楽しいことであろう。 :2)それはこうべに注がれた尊い油がひげに流れ、アロンのひげに流れ、その衣のえりにまで流れくだるようだ。 :3)またヘルモンの露がシオンの山に下るようだ。これは主がかしこに祝福を命じ、とこしえに命を与えられたからである。 

:0)都もうでの歌 

134 :1)見よ、夜、主の家に立って/主に仕えるすべてのしもべよ、主をほめよ。 :2)聖所にむかってあなたがたの手をあげ、主をほめよ。 :3)どうぞ主、天と地を造られた者、シオンからあなたを祝福されるように。 

135 :1)主をほめたたえよ、主のみ名をほめたたえよ。主のしもべたちよ、ほめたたえよ。 :2)主の家に立つ者、われらの神の家の大庭に立つ者よ、ほめたたえよ。 :3)主は恵みふかい、主をほめたたえよ。主は情ぶかい、そのみ名をほめ歌え。 :4)主はおのがためにヤコブを選び、イスラエルを選んで、おのれの所有とされた。 :5)わたしは主の大いなることと、われらの主のすべての神に/まさることとを知っている。 :6)主はそのみこころにかなう事を、天にも地にも、海にもすべての淵にも行われる。 :7)主は地のはてから雲をのぼらせ、雨のためにいなずまを造り、その倉から風を出される。 :8)主は人から獣にいたるまで、エジプトのういごを撃たれた。 :9)エジプトよ、主はおまえの中に、しるしと不思議とを送って、パロとそのすべてのしもべとに臨まれた。 :10)主は多くの国民を撃ち、力ある王たちを殺された。 :11)すなわちアモリびとの王シホン、バシャンの王オグ、ならびにカナンのすべての国々である。 :12)主は彼らの地を嗣業とし、その民イスラエルに嗣業として与えられた。 :13)主よ、あなたのみ名はとこしえに絶えることがない。主よ、あなたの名声はよろずよに及ぶ。 :14)主はその民をさばき、そのしもべらにあわれみをかけられるからである。 :15)もろもろの国民の偶像はしろがねと、こがねで、人の手のわざである。 :16)それは口があっても語ることができない。目があっても見ることができない。 :17)耳があっても聞くことができない。またその口には息がない。 :18)これを造る者と、これに信頼する者とはみな、これと等しい者になる。 :19)イスラエルの家よ、主をほめよ。アロンの家よ、主をほめよ。 :20)レビの家よ、主をほめよ。主を恐れる者よ、主をほめまつれ。 :21)エルサレムに住まわれる主は、シオンからほめたたえらるべきである。主をほめたたえよ。 

136 :1)主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :2)もろもろの神の神に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :3)もろもろの主の主に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :4)ただひとり大いなるくすしきみわざを/なされる者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :5)知恵をもって天を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :6)地を水の上に敷かれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :7)大いなる光を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :8)昼をつかさどらすために日を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :9)夜をつかさどらすために月と、もろもろの星とを造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :10)エジプトのういごを撃たれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :11)イスラエルをエジプトびとの中から/導き出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :12)強い手と伸ばした腕とをもって、これを救い出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :13)紅海を二つに分けられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :14)イスラエルにその中を通らせられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :15)パロとその軍勢とを紅海で/打ち敗られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :16)その民を導いて荒野を通らせられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :17)大いなる王たちを撃たれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :18)名ある王たちを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :19)アモリびとの王シホンを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :20)バシャンの王オグを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :21)彼らの地を嗣業として与えられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :22)そのしもべイスラエルに嗣業として/これを与えられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :23)われらが卑しかった時に/われらをみこころにとめられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :24)われらのあだからわれらを/助け出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :25)すべての肉なる者に食物を与えられる者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 :26)天の神に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。 

137 :1)われらは/バビロンの川のほとりにすわり、シオンを思い出して涙を流した。 :2)われらはその中のやなぎにわれらの琴をかけた。 :3)われらをとりこにした者が、われらに歌を求めたからである。われらを苦しめる者が楽しみにしようと、「われらにシオンの歌を一つうたえ」と言った。 :4)われらは外国にあって、どうして主の歌をうたえようか。 :5)エルサレムよ、もしわたしがあなたを忘れるならば、わが右の手を衰えさせてください。 :6)もしわたしがあなたを思い出さないならば、もしわたしがエルサレムを/わが最高の喜びとしないならば、わが舌をあごにつかせてください。 :7)主よ、エドムの人々がエルサレムの日に、「これを破壊せよ、これを破壊せよ、その基までも破壊せよ」と/言ったことを覚えてください。 :8)破壊者であるバビロンの娘よ、あなたがわれらにしたことを、あなたに仕返しする人はさいわいである。 :9)あなたのみどりごを取って/岩になげうつ者はさいわいである。 

:0)ダビデの歌 

138 :1)主よ、わたしは心をつくしてあなたに感謝し、もろもろの神の前であなたをほめ歌います。 :2)わたしはあなたの聖なる宮にむかって伏し拝み、あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、み名に感謝します。あなたはそのみ名と、み言葉を/すべてのものにまさって高くされたからです。 :3)あなたはわたしが呼ばわった日にわたしに答え、わが魂の力を増し加えられました。 :4)主よ、地のすべての王はあなたに感謝するでしょう。彼らはあなたの口のもろもろの言葉を/聞いたからです。 :5)彼らは主のもろもろの道について歌うでしょう。主の栄光は大きいからです。 :6)主は高くいらせられるが低い者をかえりみられる。しかし高ぶる者を遠くから知られる。 :7)たといわたしが悩みのなかを歩いても、あなたはわたしを生かし、み手を伸ばしてわが敵の怒りを防ぎ、あなたの右の手はわたしを救われます。 :8)主はわたしのために、みこころをなしとげられる。主よ、あなたのいつくしみは/とこしえに絶えることはありません。あなたのみ手のわざを捨てないでください。 

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 

139 :1)主よ、あなたはわたしを探り、わたしを知りつくされました。 :2)あなたはわがすわるをも、立つをも知り、遠くからわが思いをわきまえられます。 :3)あなたはわが歩むをも、伏すをも探り出し、わがもろもろの道をことごとく知っておられます。 :4)わたしの舌に一言もないのに、主よ、あなたはことごとくそれを知られます。 :5)あなたは後から、前からわたしを囲み、わたしの上にみ手をおかれます。 :6)このような知識はあまりに不思議で、わたしには思いも及びません。これは高くて達することはできません。 :7)わたしはどこへ行って、あなたのみたまを離れましょうか。わたしはどこへ行って、あなたのみ前をのがれましょうか。 :8)わたしが天にのぼっても、あなたはそこにおられます。わたしが陰府に床を設けても、あなたはそこにおられます。 :9)わたしがあけぼのの翼をかって海のはてに住んでも、 :10)あなたのみ手はその所でわたしを導き、あなたの右のみ手はわたしをささえられます。 :11)「やみはわたしをおおい、わたしを囲む光は夜となれ」とわたしが言っても、 :12)あなたには、やみも暗くはなく、夜も昼のように輝きます。あなたには、やみも光も異なることはありません。 :13)あなたはわが内臓をつくり、わが母の胎内でわたしを組み立てられました。 :14)わたしはあなたをほめたたえます。あなたは恐るべく、くすしき方だからです。あなたのみわざはくすしく、あなたは最もよくわたしを知っておられます。 :15)わたしが隠れた所で造られ、地の深い所でつづり合わされたとき、わたしの骨はあなたに隠れることがなかった。 :16)あなたの目は、まだできあがらないわたしのからだを見られた。わたしのためにつくられたわがよわいの日の/まだ一日もなかったとき、その日はことごとくあなたの書にしるされた。 :17)神よ、あなたのもろもろのみ思いは、なんとわたしに尊いことでしょう。その全体はなんと広大なことでしょう。 :18)わたしがこれを数えようとすれば、その数は砂よりも多い。わたしが目ざめるとき、わたしはなおあなたと共にいます。 :19)神よ、どうか悪しき者を殺してください。血を流す者をわたしから離れ去らせてください。 :20)彼らは敵意をもってあなたをあなどり、あなたに逆らって高ぶり、悪を行う人々です。 :21)主よ、わたしはあなたを憎む者を憎み、あなたに逆らって起り立つ者を/いとうではありませんか。 :22)わたしは全く彼らを憎み、彼らをわたしの敵と思います。 :23)神よ、どうか、わたしを探って、わが心を知り、わたしを試みて、わがもろもろの思いを/知ってください。 :24)わたしに悪しき道のあるかないかを見て、わたしをとこしえの道に導いてください。 

:0)聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌 

140 :1)主よ、悪しき人々からわたしを助け出し、わたしを守って、乱暴な人々からのがれさせてください。 :2)彼らは心のうちに悪い事をはかり、絶えず戦いを起します。 :3)彼らはへびのようにおのが舌を鋭くし、そのくちびるの下にはまむしの毒があります。〔セラ :4)主よ、わたしを保って、悪しき人の手からのがれさせ、わたしを守って、わが足をつまずかせようとする/乱暴な人々からのがれさせてください。 :5)高ぶる者はわたしのためにわなを伏せ、綱をもって網を張り、道のほとりにわなを設けました。〔セラ :6)わたしは主に言います、「あなたはわが神です。主よ、わが願いの声に耳を傾けてください。 :7)わが救の力、主なる神よ、あなたは戦いの日に、わがこうべをおおわれました。 :8)主よ、悪しき人の願いをゆるさないでください。その悪しき計画をとげさせないでください。〔セラ :9)わたしを囲む者がそのこうべをあげるとき、そのくちびるの害悪で彼らをおおってください。 :10)燃える炭を彼らの上に落してください。彼らを穴に投げ入れ、再び上がることのできないようにしてください。 :11)悪口を言う者を世に立たせないでください。乱暴な人をすみやかに災に追い捕えさせてください」。 :12)わたしは主が苦しむ者の訴えをたすけ、貧しい者のために正しいさばきを行われることを知っています。 :13)正しい人は必ずみ名に感謝し、直き人はみ前に住むでしょう。 

:0)ダビデの歌 

141 :1)主よ、わたしはあなたに呼ばわります。すみやかにわたしをお助けください。わたしがあなたに呼ばわるとき、わが声に耳を傾けてください。 :2)わたしの祈を、み前にささげる薫香のようにみなし、わたしのあげる手を、夕べの供え物のようにみなしてください。 :3)主よ、わが口に門守を置いて、わがくちびるの戸を守ってください。 :4)悪しき事にわが心を傾けさせず、不義を行う人々と共に/悪しきわざにあずからせないでください。また彼らのうまき物を食べさせないでください。 :5)正しい者にいつくしみをもってわたしを打たせ、わたしを責めさせてください。しかし悪しき者の油をわがこうべに/そそがせないでください。わが祈は絶えず彼らの悪しきわざに/敵しているからです。 :6)彼らはおのれを罪に定める者にわたされるとき、主のみ言葉のまことなることを学ぶでしょう。 :7)人が岩を裂いて地の上に打ち砕くように、彼らの骨は陰府の口にまき散らされるでしょう。 :8)しかし主なる神よ、わが目はあなたに向かっています。わたしはあなたに寄り頼みます。わたしを助けるものもないままに/捨ておかないでください。 :9)わたしを守って、彼らがわたしのために設けたわなと、悪を行う者のわなとをのがれさせてください。 :10)わたしがのがれると同時に、悪しき者をおのれの網に陥らせてください。 

:0)ダビデがほら穴にいた時によんだマスキールの歌、祈 

142 :1)わたしは声を出して主に呼ばわり、声を出して主に願い求めます。 :2)わたしはみ前にわが嘆きを注ぎ出し、み前にわが悩みをあらわします。 :3)わが霊のわがうちに消えうせようとする時も、あなたはわが道を知られます。彼らはわたしを捕えようと/わたしの行く道にわなを隠しました。 :4)わたしは右の方に目を注いで見回したが、わたしに心をとめる者はひとりもありません。わたしには避け所がなく、わたしをかえりみる人はありません。 :5)主よ、わたしはあなたに呼ばわります。わたしは言います、「あなたはわが避け所、生ける者の地でわたしの受くべき分です。 :6)どうか、わが叫びにみこころをとめてください。わたしは、はなはだしく低くされています。わたしを責める者から助け出してください。彼らはわたしにまさって強いのです。 :7)わたしをひとやから出し、み名に感謝させてください。あなたが豊かにわたしをあしらわれるので、正しい人々はわたしのまわりに集まるでしょう」。 

:0)ダビデの歌 

143 :1)主よ、わが祈を聞き、わが願いに耳を傾けてください。あなたの真実と、あなたの正義とをもって、わたしにお答えください。 :2)あなたのしもべのさばきに/たずさわらないでください。生ける者はひとりもみ前に義とされないからです。 :3)敵はわたしをせめ、わがいのちを地に踏みにじり、死んで久しく時を経た者のように/わたしを暗い所に住まわせました。 :4)それゆえ、わが霊はわがうちに消えうせようとし、わが心はわがうちに荒れさびれています。 :5)わたしはいにしえの日を思い出し、あなたが行われたすべての事を考え、あなたのみ手のわざを思います。 :6)わたしはあなたにむかって手を伸べ、わが魂は、かわききった地のように/あなたを慕います。〔セラ :7)主よ、すみやかにわたしにお答えください。わが霊は衰えます。わたしにみ顔を隠さないでください。さもないと、わたしは穴にくだる者のように/なるでしょう。 :8)あしたに、あなたのいつくしみを聞かせてください。わたしはあなたに信頼します。わが歩むべき道を教えてください。わが魂はあなたを仰ぎ望みます。 :9)主よ、わたしをわが敵から助け出してください。わたしは避け所を得るためにあなたのもとにのがれました。 :10)あなたのみむねを行うことを教えてください。あなたはわが神です。恵みふかい、みたまをもって/わたしを平らかな道に導いてください。 :11)主よ、み名のために、わたしを生かし、あなたの義によって、わたしを悩みから救い出してください。 :12)また、あなたのいつくしみによって、わが敵を断ち、わがあだをことごとく滅ぼしてください。わたしはあなたのしもべです。 

:0)ダビデの歌 

144 :1)わが岩なる主はほむべきかな。主は、いくさすることをわが手に教え、戦うことをわが指に教えられます。 :2)主はわが岩、わが城、わが高きやぐら、わが救主、わが盾、わが寄り頼む者です。主はもろもろの民をおのれに従わせられます。 :3)主よ、人は何ものなので、あなたはこれをかえりみ、人の子は何ものなので、これをみこころに、とめられるのですか。 :4)人は息にひとしく、その日は過ぎゆく影にひとしいのです。 :5)主よ、あなたの天を垂れてくだり、山に触れて煙を出させてください。 :6)いなずまを放って彼らを散らし、矢を放って彼らを打ち敗ってください。 :7)高い所からみ手を伸べて、わたしを救い、大水から、異邦人の手から/わたしを助け出してください。 :8)彼らの口は偽りを言い、その右の手は偽りの右の手です。 :9)神よ、わたしは新しい歌をあなたにむかって歌い、十弦の立琴にあわせてあなたをほめ歌います。 :10)あなたは王たちに勝利を与え、そのしもべダビデを救われます。 :11)わたしを残忍なつるぎから救い、異邦人の手から助け出してください。彼らの口は偽りを言い、その右の手は偽りの右の手です。 :12)われらのむすこたちはその若い時、よく育った草木のようです。われらの娘たちは宮の建物のために刻まれた/すみの柱のようです。 :13)われらの倉は満ちて様々の物を備え、われらの羊は野でちよろずの子を産み、 :14)われらの家畜はみごもって子を産むに誤ることなく、われらのちまたには悩みの叫びがありません。 :15)このような祝福をもつ民はさいわいです。主をおのが神とする民はさいわいです。 

:0)ダビデのさんびの歌 

145 :1)わが神、王よ、わたしはあなたをあがめ、世々かぎりなくみ名をほめまつります。 :2)わたしは日ごとにあなたをほめ、世々かぎりなくみ名をほめたたえます。 :3)主は大いなる神で、大いにほめたたえらるべきです。その大いなることは測り知ることができません。 :4)この代はかの代にむかって/あなたのみわざをほめたたえ、あなたの大能のはたらきを宣べ伝えるでしょう。 :5)わたしはあなたの威厳の光栄ある輝きと、あなたのくすしきみわざとを深く思います。 :6)人々はあなたの恐るべきはたらきの勢いを語り、わたしはあなたの大いなることを宣べ伝えます。 :7)彼らはあなたの豊かな恵みの思い出を言いあらわし、あなたの義を喜び歌うでしょう。 :8)主は恵みふかく、あわれみに満ち、怒ることおそく、いつくしみ豊かです。 :9)主はすべてのものに恵みがあり、そのあわれみはすべてのみわざの上にあります。 :10)主よ、あなたのすべてのみわざはあなたに感謝し、あなたの聖徒はあなたをほめまつるでしょう。 :11)彼らはみ国の栄光を語り、あなたのみ力を宣べ、 :12)あなたの大能のはたらきと、み国の光栄ある輝きとを人の子に知らせるでしょう。 :13)あなたの国はとこしえの国です。あなたのまつりごとはよろずよに/絶えることはありません。 :14)主はすべて倒れんとする者をささえ、すべてかがむ者を立たせられます。 :15)よろずのものの目はあなたを待ち望んでいます。あなたは時にしたがって彼らに食物を与えられます。 :16)あなたはみ手を開いて、すべての生けるものの願いを飽かせられます。 :17)主はそのすべての道に正しく、そのすべてのみわざに恵みふかく、 :18)すべて主を呼ぶ者、誠をもって主を呼ぶ者に/主は近いのです。 :19)主はおのれを恐れる者の願いを満たし、またその叫びを聞いてこれを救われます。 :20)主はおのれを愛する者をすべて守られるが、悪しき者をことごとく滅ぼされます。 :21)わが口は主の誉を語り、すべての肉なる者は世々かぎりなく/その聖なるみ名をほめまつるでしょう。 

146 :1)主をほめたたえよ。わが魂よ、主をほめたたえよ。 :2)わたしは生けるかぎりは主をほめたたえ、ながらえる間は、わが神をほめうたおう。 :3)もろもろの君に信頼してはならない。人の子に信頼してはならない。彼らには助けがない。 :4)その息が出ていけば彼は土に帰る。その日には彼のもろもろの計画は滅びる。 :5)ヤコブの神をおのが助けとし、その望みをおのが神、主におく人はさいわいである。 :6)主は天と地と、海と、その中にあるあらゆるものを造り、とこしえに真実を守り、 :7)しえたげられる者のためにさばきをおこない、飢えた者に食物を与えられる。主は捕われ人を解き放たれる。 :8)主は盲人の目を開かれる。主はかがむ者を立たせられる。主は正しい者を愛される。 :9)主は寄留の他国人を守り、みなしごと、やもめとをささえられる。しかし、悪しき者の道を滅びに至らせられる。 :10)主はとこしえに統べ治められる。シオンよ、あなたの神はよろず代まで統べ治められる。主をほめたたえよ。 

147 :1)主をほめたたえよ。われらの神をほめうたうことはよいことである。主は恵みふかい。さんびはふさわしいことである。 :2)主はエルサレムを築き、イスラエルの追いやられた者を集められる。 :3)主は心の打ち砕かれた者をいやし、その傷を包まれる。 :4)主はもろもろの星の数を定め、すべてそれに名を与えられる。 :5)われらの主は大いなる神、力も豊かであって、その知恵ははかりがたい。 :6)主はしえたげられた者をささえ、悪しき者を地に投げ捨てられる。 :7)主に感謝して歌え、琴にあわせてわれらの神をほめうたえ。 :8)主は雲をもって天をおおい、地のために雨を備え、もろもろの山に草をはえさせ、 :9)食物を獣に与え、また鳴く小がらすに与えられる。 :10)主は馬の力を喜ばれず、人の足をよみせられない。 :11)主はおのれを恐れる者と/そのいつくしみを望む者とをよみせられる。 :12)エルサレムよ、主をほめたたえよ。シオンよ、あなたの神をほめたたえよ。 :13)主はあなたの門の貫の木を堅くし、あなたのうちにいる子らを祝福されるからである。 :14)主はあなたの国境を安らかにし、最も良い麦をもってあなたを飽かせられる。 :15)主はその戒めを地に下される。そのみ言葉はすみやかに走る。 :16)主は雪を羊の毛のように降らせ、霜を灰のようにまかれる。 :17)主は氷をパンくずのように投げうたれる。だれがその寒さに耐えることができましょうか。 :18)主はみ言葉を下してこれを溶かし、その風を吹かせられると、もろもろの水は流れる。 :19)主はそのみ言葉をヤコブに示し、そのもろもろの定めと、おきてとを/イスラエルに示される。 :20)主はいずれの国民をも、このようにはあしらわれなかった。彼らは主のもろもろのおきてを知らない。主をほめたたえよ。 

148 :1)主をほめたたえよ。もろもろの天から主をほめたたえよ。もろもろの高き所で主をほめたたえよ。 :2)その天使よ、みな主をほめたたえよ。その万軍よ、みな主をほめたたえよ。 :3)日よ、月よ、主をほめたたえよ。輝く星よ、みな主をほめたたえよ。 :4)いと高き天よ、天の上にある水よ、主をほめたたえよ。 :5)これらのものに主のみ名をほめたたえさせよ、これらは主が命じられると造られたからである。 :6)主はこれらをとこしえに堅く定め、越えることのできないその境を定められた。 :7)海の獣よ、すべての淵よ、地から主をほめたたえよ。 :8)火よ、あられよ、雪よ、霜よ、み言葉を行うあらしよ、 :9)もろもろの山、すべての丘、実を結ぶ木、すべての香柏よ、 :10)野の獣、すべての家畜、這うもの、翼ある鳥よ、 :11)地の王たち、すべての民、君たち、地のすべてのつかさよ、 :12)若い男子、若い女子、老いた人と幼い者よ、 :13)彼らをして主のみ名をほめたたえさせよ。そのみ名は高く、たぐいなく、その栄光は地と天の上にあるからである。 :14)主はその民のために一つの角をあげられた。これはすべての聖徒のほめたたえるもの、主に近いイスラエルの人々の/ほめたたえるものである。主をほめたたえよ。 

149 :1)主をほめたたえよ。主にむかって新しい歌をうたえ。聖徒のつどいで、主の誉を歌え。 :2)イスラエルにその造り主を喜ばせ、シオンの子らにその王を喜ばせよ。 :3)彼らに踊りをもって主のみ名をほめたたえさせ、鼓と琴とをもって主をほめ歌わせよ。 :4)主はおのが民を喜び、へりくだる者を勝利をもって飾られるからである。 :5)聖徒を栄光によって喜ばせ、その床の上で喜び歌わせよ。 :6)そののどには神をあがめる歌があり、その手にはもろ刃のつるぎがある。 :7)これはもろもろの国にあだを返し、もろもろの民を懲らし、 :8)彼らの王たちを鎖で縛り、彼らの貴人たちを鉄のかせで縛りつけ、 :9)しるされたさばきを彼らに行うためである。これはそのすべての聖徒に与えられる誉である。主をほめたたえよ。 

150 :1)主をほめたたえよ。その聖所で神をほめたたえよ。その力のあらわれる大空で主をほめたたえよ。 :2)その大能のはたらきのゆえに主をほめたたえよ。そのすぐれて大いなることのゆえに/主をほめたたえよ。 :3)ラッパの声をもって主をほめたたえよ。立琴と琴とをもって主をほめたたえよ。 :4)鼓と踊りとをもって主をほめたたえよ。緒琴と笛とをもって主をほめたたえよ。 :5)音の高いシンバルをもって主をほめたたえよ。鳴りひびくシンバルをもって主をほめたたえよ。 :6)息のあるすべてのものに主をほめたたえさせよ。主をほめたたえよ。

 

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