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二 教会組織

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1 組織の必要性

 これからは公開的な命令ではなく、系統的な命令をしなければなりません。ですから系統を失ってはいけません。組織を離れては生命が存在できません。前後(食口)左右(三位基台)上下(父母)の関係を失えば、存在価値がなくなります。(一一―二四九)

 組織を必要とするのは位置を決定するためです。自分の位置を知らなければなりません。皆さんは知っていますか? 位置を決定するのは因縁を結び、関係を結ぶためなのです。私を中心として結ばなければなりません。連結させる権勢力をもった者がその主体になります。指導を受ける者はその相対になります。ですからそういう関係を結んで立っている位置を決定すれば、すなわち四方八方と因縁を結び、自分の位置を決定すれば、前後・左右・上下どういう方位から見ても厳然と立てるようになります。

 位置を決定して、その四方八方立体圏内において、あらゆる因縁の立場、自分と関係したすべてのものを一つにします。そういう原動力をもった人にならなければなりません。ですから組織を必要とするなら、位置を決定しなければなりません。主体圏をつくろうとするなら、その人を中心として一つの相対存在を正しく立てたのち、その圏をつくらなければ、それは一つの存在として永遠に存続することができないのです。崩れてしまうのです。位置が自然淘汰されてしまうのです。

 組織力と団結力、それらが一つになれば、初めて行動することができるのです。中心がこういうことをするときに、「私には関係ない。お前は西の方へ行け。私は東の方へ行く」と言うようになれば、それは遠からず滅亡する状態となってしまいます。ですから組織と団結と行動、これはすべての発展要素なのです。

 ですから、すべてのものがその目的に向かって、そういう位置を決定した基準で相対基準を立て、全体が一体化できる、そういうものを早くつくらなければなりません。統一された行動がとられなければなりません。そうなればそれはどこででも繁栄します。それは原則なのです。(一五―一九二)

 位置を移動し、そうして関係を失ったのが堕落の根源です。神様のみ言のとおりに行動しなければ堕落の始まりです。ですからはっきりすることは、位置を知り、組織圏の内に入って関係を結ばなければならないということです。そうするためには、自分が必ず相対位置に立たなければなりません。自分が天的作用をすることのできる団結力をそこから現さなければなりません。これを皆さんの頭の中からいつも忘れないように、考えなければなりません。

 第一に何であろうが組織です。組織は何のためにあるのですか? 位置を決定するためにあるのです。第二は何ですか? 団結です。その位置を決定した基準を中心にして、自分は主体に対して対象の位置を決定しなければなりません。そうなれば一つになります。一つになるためには一つの目的をもって、一つの世界に向かわないといけません。目的に向かっていくのには、統一された行動がなければなりません。この原則を離れてはすべてが駄目になります。そうすれば、上が誰か確実に分かります。皆さんの上下関係、これを失えばすべて駄目になります。(一五―一九三)

 既成教会では長老制度、執事制度、区域制度があります。そして伝道婦人たちがいて、互いに関係を結び巡回しながら伝道活動をしています。いつでも、一人の牧師の計画のもとで、盛り立ててくれる人々がいるというのです。

 ところが私たちの教会にはそういうことがありません。人々が来れば、それこそ原理講義とかしてあげますが、そうしていては駄目なのです。細部組織までつくって、中央からその細部要員たちまですべて管理できるようにしなければなりません。新しい食口たちが教会に入ってきても、教会内容を知らなければ活動できません。それゆえにその人々を納得させるためには、個人的に直接対する時間を多くもたなければなりません。責任者たちがそういうことができないので、身代わりできる人が必要なのです。(四二―一五七)

 組織には目的があり、系統があり、人的な連結があります。(一九六六・五・二三)

 皆さんが教会のために働くときに先生が願うのは、今まで主軸としてきた、垂直に下りてくる伝統的思想を、横的に拡大させ、すべての部署に連結させ発展させることです。これを少しずつもっと拡大させるのです。そのためにはその中心がなければなりませんが、その中心を立てていけるのが教会組織です。(三四―一二)

2 理想的な組織の形態

 統一教会が地上天国を建設しようというこの時において、私たちは何をすべきなのでしょうか? 今後私たちは面、郡に支所を組織し、その地方の人々をして私たちの教会を通過するようにしないといけません。そういうことを、教会自体内で実施しようというのです。

 教会自体に、このような組織がすべてなければなりません。司法部のようなものがあり、行政府のようなものがなければいけません。こういう形態で展開されないといけません。私たちの教会の組織がこうでないといけないのです。

 では、立法部に該当するものとは何ですか? これは家庭単位です。家庭が社会の核心として主導的な役割をしなければなりません。主体と対象がこの責任を果たさないといけません。私たちは今までそういうとてつもない使命を展開してきました。天の国は、こういう組織が山奥から都市に至るまですべて一体化されてこそ、初めて成されるようになります。

 どうすればこのようになるのですか? こういう責任を家庭が担わなければなりません。天国はどこから成されるのですか? 家庭から成されます。家庭でなくては駄目なのです。

 それでは堕落しない世界の伝統的なその思想を誰が継承しなければならないのですか? アダムの宗族たちです。アダムの宗族の家庭が継承しなければならないのです。これからそういう組織を世界的に展開していかなければなりません。そうすることによって、環境的な天国が成されるのです。

 地上天国を成すためには、原理的なすべての法度を社会環境に適応させられる制度をつくらなければなりません。結局人の構造に似ていくというのです。今日の情報機関は、人間の聴覚器官と同じものです。大韓民国が栄えるためにはどうならなければならないのですか? 外部から侵犯して入ってくるすべての適性的要素を即刻報告を受けて処断できる、強力な体系を備えてこそ、国家が栄えることができるのです。結局、今後発展した社会は何に似ていくのですか? 私に似ていくのです。心と体と物質の間には三大原則があるので、どの一つも引き離すことができません。この三つが合わさって、蘇生・長成・完成を成し、一つの形態を完結させなければならないのです。

 我々人間には唯一の天の父母がいます。その神様は二性性相になっているので我々人間も二性性相です。万物もプラス、マイナス型の二性性相になっています。神様と人間と万物を合わせ、連結させれば七数になります。これは段階で見れば三段階で、広げれば四位基台です。この三数と四数が調和を成し、統一されれば七数になるのです。七数は創造目的完成数です。

 皆さんは全部このようになっています。全部三つが一つになっているのです。目も一つに連結されており、鼻もずっと入ってみると一つになっており、耳もやはりそうです。すべて一つになっています。

 また、顔を見れば、これ(目)は神様を象徴し、これ(鼻)は人を象徴し、これ(口)は万物を象徴します。顔で一番高い部分は鼻でしょう? これ(歯)は三十二個で万物を象徴します。(四×八=三十二)このように顔に天地要素を全部集めておきました。すべてこのように三個の器官が連結しています。これを蘇生、長成、完成三段階原則に則って見ると、人間がどれぐらい素晴らしいか分かりません。こういう創造原則を中心にして天の国を成すために、今後地上天国を開拓しなければなりません。

 今日、人間世界において一番問題となるのは何かといえば、肺のような器官がないというのです。生命の源泉となる酸素を吸収できる肺のような器官がないので、世界人類を幸福にできる新しい政策を立てるための理想的な材料を吸収できないというのです。ですから今日、この地が疲弊するようになったのです。理想的な主義、思想がない中で、今までの歴史はその理想を迎える過程にあるのです。統一教会はこういう過程を越えて、新しい理念を提示しています。(二七―一八七)

 太陽のようなものがお父さんなので、お母さんはお父さんを中心に回り、地球のようなものがお母さんなので、月のような息子、娘はお母さんを中心に回らなければなりません。このように今後は宇宙形態を中心にした家庭組織にならなければならないし、すべての社会組織にならなければなりません。また、そういう世界にならなければなりません。そして教会もそのようにならなければならないのです。教会責任者にお父さんのように対さなければなりません。教会にはお父さんのような人がいなくてはならないし、お母さんの使命をする人がいなければなりません。そうやってお母さんの役割をして、四方に食口を育てる仕事をし、一つとなる家庭形態をつくらなければならないのです。国も同じことです。また、世界も同じことです。結局はこの世界の組織が、一人の人間と、一つの家庭形態を備えなければならないのです。すなわち、世界というのは組織が大きいだけで、一人の人間と同じになり、一つの家庭のようにならなければならないのです。(七二―一八九)

 教区長を中心にして、教区長の下には何がありますか? 部長がいますか? (教域長)。教域長がいて、教会長まで一つの体制です。ですから教会長に指示できます。教域長たちは知らないといけないようになっています。責任者が来たのに知らないのは、家の暮らしがでたらめだからです。違いますか? 私が今釜山へ行けば、釜山の責任者たちはどうにかして知らなければなりません。先生が指示したことを即刻自分の体制を通して教会長に報告するならし、しないならしないで、私は仕事をするのです。ですからそれが理想なる組織なのです。おかしな組織のことをいうのではありません(注:韓国語で理想という語と、異常である、とは同じ文字で、同じ発音である)。理想組織です。それを幹部会議の時に全部通告してあげなさい。それを今韓国に来て教えてあげるのです。アメリカは既にそういう体制になっています。どこへ行っても州責任者には話をしてあげず、すぐその下の責任者に指示するのです。何々せよとです。

 教区長が知らなくても、先生の指示だと下から報告すれば、即刻是正して一元化させなければなりません。(一七四―九八)

3 草創期の組織

 私たちの当面目標は原理武装、人格訓練、心情訓練です。今から私たちの生活と行動は地区の三位基台を中心にしなければなりません。地区の三位基台が中心であり、その他の別の事業機関は全部このための補助機関です。

 審判にはみ言審判、人格審判、心情審判の三つがあります。今、私たちはみ言で原理武装段階を越え、人格訓練段階に入る時です。

 人格者となるためには組織的訓練が必要です。それを通過しなければなりません。すなわち、全体的理念や制度を通じることができるかが問題です。そういう関門を通過しなければなりません。

 三位基台単位の属会(注:区域を分けて集まる祈祷会)は、各自の住む家を順繰りするのがよいです。横的な関係は属会を通して固めるようにしなさい。新しく来た人々は組長、班長たちが導き地区に配置、編入させるようにしなさい。

 少ししたら教会優勝旗も作ろうと思います。天が喜ばれることは、一線で戦い実績を上げることです。今後は班単位で属会をするようにしなさい。もう少し発展すれば三位基台を中心にして、これが十二人に拡大すればまた分けなければなりません。連絡は自分を中心にして、上に三段階、下に三段階、七数形態をとらなければなりません。

 今後はある事件に対して判決をするにも、その環境的な限界圏の中で解決するようになります。例を挙げると、三位基台圏なら班、組、地区までの圏内で解決し、本部でも地区、組、班まで管轄するようになるのです。

 できるだけ三位基台は死んでも共に死に、生きるにも共に生きるようにし、上部の世話にならないようにしないといけません。上部に害を加えれば、天の悲しみであり、サタンに害を加えれば天の栄光になります。

 本部の人々は第一線で働く食口たちと心情的に一致しなければなりません。今後は先生の言葉を聞くように地区長や組長、班長の話も絶対的に聞かなければなりません。

 今後は本部で巡回伝道師を派遣し、面倒を見るようにするでしょう。

 すべての民族や国家においても一線将兵と後方の国民たちが、心情を合わせて力を注げば必ず繁栄します。組までは命令を待機する把守者(注:見張る人)がいないといけません。(九―八)

4 三段階組織

 先生が今までした仕事はそうですが、教会長がいるにもかかわらず教区長や道責任者に指示します。これを教会長は知らなければなりません。

 先生は三段階体制です。分かりますか? 三段階体制、これが天の国の組織型です。この組織が何の組織ですか? (行動組織)。行動組織です。管理組織ではありません。管理組織だったらそのまま後ろに従ってきつつやればいいですが、行動組織は戦闘的でなければなりません。

 これが何かといえば、公的なみ旨を立てることです。生存圏を保護するための組織体制なのです。すべてのことがそうではないですか? 木の葉一枚も、そこに何かの虫が侵食すれば、即刻その枝と葉自体が保護するようになっています。そういう組織です。分かりますか、何のことか。

 それは木が育つのと同じことです。芽を中心にして枝と葉、三段階過程を中心にした組織システム、これが行動組織です。(一七三―一九六)

 今、基地の決定をどこでするのですか? 面を中心にして里・班・統ですが、蘇生・長成・完成三段階です。これを皆さんは知らなければなりません。統一教会組織体は三段階体制です。これを前後にして拡大させていくのが、創造原理を中心にした組織編成観だというのです。(一七四―九六)

 先ほどした話は何かといえば、三段階組織に関するものです。皆さんはこれを知らなければなりません。三段階論法がどこから出たのですか? その本質を解けばですね……。ここで、金榮輝、分かるか? こういう言葉、初めて聞くだろう? (はい)。三段階組織論法がここから出るのです。統一教会は先生の上に神様がいます。先生の思いどおりにはできません。三段階で見ると、私が中央にいます。思いどおりにやれば大変なことになります。中央に愛のすべての核が集結します。球形の中心ポイントですが、これが移動すれば天地が浮気するということです。ですから思いどおりにできません。上下をいつでも合わせなければなりません。横的に合わせ、上下垂直線にぴしっと立たなければなりません。

 中央はどうですか。上からは押し加えるし、下からは引っ張ります。これがどれほどつらい場所ですか? 私はそのように考えます。ですから手本にならなければなりません。上からは称賛を受けなければならないし、下からはお手本となるようにしなければなりません。こういう意味で、私が統一教会の先生の資格があるか分かりません。どうですか? 李教授? (十分過ぎるほどです)。嫌々そうではないですか、うん? (御謙遜です)。それがつらいことです。天からは称賛を受けなければならないし、下に手本を示さなければならないし……。ですから二十四時間休む暇がありません。東にいる人は休むことができます。中央に来るまでは休めるというのです。南にいる人も休めます、中央に来るまでは。ところが中央にいるから休む暇がありません。

 ですからこういう責任を負った人、自分の家庭に責任を負った人、また国に責任を負った国の責任者たち、ましてや世界に責任を負った責任者たちはより中央であるだけ……。

 神様を中心にして私がおり、その次に私の中に全世界統一教会の教会員たちがいます。これが一つのシステムです。ですから私が思いどおりに教会長をこうだ、ああだ、人事処置できないのです。上から全部指示を受けてしないといけません。世間とは違います。分かりますか?

 地上で私を中心にして見ると、ここに教会長がいて、その次に私たちの教会組織でいえば局長級がいます。会社でいえば会社の社長と部長です。この三段階が一つのシステムです。ですから統一教会の組織が異なるのは、ここに教会長がいても私はここから教会長に命令せず、局長に命令できます。また、局長たちはいつも報告しなければなりません。その局で誤ったことと、み旨にそぐわないことは、即刻報告しなければなりません。報告しなければ問題が起こります。

 なぜそうなのでしょうか? 一つの幹が育てばそこから枝が出ます。この幹は天に合わせていかなければなりません。これが三段階です。また、根を中心に見ると、根はいらない根を抜くのですが、根の端を中心にしてさらに伸びていきます。根を中心にして大きくなるのです。それが蘇生です。このように三段階ですが、それが一つのシステムです。このように違います。

 ですから統一教会の組織は、さっきも話しましたが、管理組織ではなく発展組織、行動組織です。ですから否定できません。教会長が、「先生に報告するな!」こういうことはあり得ません。違う? そうではないですか、お前たち! 郭錠煥は違うのですか? (違います)。朴普煕はそうでしょう? (違います)。盗人ども!

 先生に報告しなければならないのです。中央を中心として四方に保護しなければなりません。保護するためには幹に合わせなければなりません。「こっちへ行ったら駄目だ。こう行かないといけない。こう行っては駄目、こう行かないと」と押し出さなければなりません。誰が押してやるのかといえば、頂上からしません。皆さんが下からしないといけません。これが調整方法です。即刻報告しなければなりません。(一七三―二一六)

5 三位基台組織編成を生命視せよ

 三位基台とは何でしょうか? その地域は祭壇であり、この三人は三大祭物なのです。アブラハムの三大祭物があったし、ノアにおいても三層の箱舟があったでしょう? 全部三大祭物です。このように祭壇を積んでおいて、三人が祭物をささげ、その地域の民のために忠誠と誠心を尽くし、自分の息子、娘に対して福を祈る心情をもって、その地域を抱けることを知る人々にならなければならないのです。こうして、そういう地域を受け持って三年間だけ動けば……。

 こういう理念が立っており、こういう理念の中に組織があり、こういう組織の中に生活がなければなりません。組織であると同時に生活、生活であると同時に理念です。理念は遠いものでしたし、組織は私たちに相対的でしたが、生活水準においてこれが一度に、神様の心中の望み、心中の目標、心中の生活基点が一つになって、その生活の中心を身代わりし、全体価値に比べられる自分になる時、神様は私たちを通じて六千年の間探していた息子、娘として見つけることになるのです。

 こういう事実を今まで誰も知らなかったので、そういう場所に出ていけるのは最も貴いことです。これができなければなりません。いくら先生を知り、いくら先生に従っても、これをしなければならないのです。心情を通して、事情を通して、天の祭壇を父の前に必ず立てることを知る人になってこそ、天国の心情を身代わりした、事情を身代わりした生活をもった息子、娘になるのです。(一五〇―二七)

 三人の役事がなければいけません。その基盤と一体にならなければ、三時代の目的は成されません。エバ国家の条件的な平面的基盤をつくらないと、復帰されません。だからそのような貴い方々が三人の役事なのです。ですから皆さんの地区を中心にして祈祷しなさい。何人かの韓国の僑胞を含めて、四方八方に十二名を立てて、祈祷しなさい。イエス様はそれが立たなかったので死んだのです。(三五―一七七)

 神様に侍っていく人間として、精誠をささげることは生命線と同じことです。水源地に水道パイプを連結するのと同じことなので、いつも精誠をささげなければならないのです。

 まして教会に責任を負っている教会長の立場においては、悪くても男性の食口三人と女性の食口三人と、一つにならないといけません。教会長を合わせて七人がいつも一つの心にならないと、教会は発展しないというのです。三人と一つになるのに、自分の心にかなう人とだけ一つになってはいけません。自分と心の合う人、自分と一番心の合わない人、中間の人を中心にして、いつも一つになって教役者なら教役者のために精誠をささげるようにつくり上げなければなりません。

 教役者がどこかに巡回するとき、教役者一人で行く立場になっては駄目なのです。教役者が巡回に行くために、背後で祈祷する人がいなければならないというのです。祈祷してあげる人が必ずいなければならないのです。まして先生が巡回する間に、皆さんが「きょうは先生がどこへ行き、どこへ行く」ということを知って、行くことについて祈祷し、精誠をささげる動きがあったことによって……。そういうことをするところには、必ず神様が共にいてくださるのです。

 それと同じことで、責任者には必ず基地がなければなりません。基地を中心に機動活動をしなければならないのですが、その基地はいつも機動活動する所より強くなければ発展しません。木を見ると、幹から枝が伸びていきます。幹は枝より大きいのです。同じように、教会長がいる基地は、必ず機動活動する現地よりいつも強力な力の母体にならなければなりません。そういう土台をもたないと発展できないのです。

 ですから教会長は、どうすればいつも男性三人と女性三人が教会のために一心同体になって、一つになって動けるようにできるか、そのことが教会の発展に重大な礎になることを知って、こういう活動体制を強化していかなければならないというのです。

 そこで一人が三人を中心にして三位基台をつくっておけば、自動的に二十四名になるのです。三人を中心にして三位基台を成すようになれば、自然と十二名になり、男性三人の三位基台と女性三人の三位基台を合わせるようになると、自然に二十四名になるのです。このように一つの主体を中心にして、離そうにも離せない立場で結んでいかなければならないのです。

 そうなるためには、教会長自身がその人たちのためにどれだけ精誠を尽くしたかということが、その人たちが教会長のためにどれだけ精誠をささげるか、ということを決定するのです。教会長が何の精誠もささげず、因縁も結ばなければ、いくらやっても駄目なのです。

 ですから教会長は、必ず教会員のために精誠を尽くさなければならないし、彼らを教えてあげなければなりません。夜も昼も、「こうしてこうしてやらないといけない」と教えてあげ、精誠を尽くさなければなりません。精誠を尽くした基盤が成されるには、必ず道がなければなりません。その道を開くのに、自分たちだけでは無理です。ですからその次に教会員たちのために道を整えてあげなければならないのです。三人がいれば、その三人で終わるのではなく、そこに三位基台を編成せよというのです。三位基台組織を中心にして、組織編成の拡大方法を皆さんはいつも考えなければなりません。

 教会長自身を中心にして、女性三人をつくり、男性三人をつくって七人になるのです。こういう立場で三位基台を結んでいき、さらに結んでいけば、自然と発展するようになっています。ですから三位基台組織編成を生命視していかなければなりません。(五六―九)

 今回帰ったなら三位基台を編成しなさい。堕落人間は一人では駄目なのです。皆さん一人では駄目なのです。四位基台を編成しなければならないのです。教会長を中心にして、全部四位基台を編成しなければなりません。そのように四人が一つにならないと、東西南北を一つにつくれません。

 今、世界的に文化圏がいくつ残ったかといえば、四つ残ったのです。共産文化圏、回教文化圏、キリスト教文化圏、統一文化圏、このように四つです。イエス様を中心にして二人の強盗がいたでしょう。右側の強盗と左側の強盗です。左側が左翼ではありませんか? バラバ圏が回教圏なのです。そう、ソ連と回教圏が一つになって決裂するのは、バラバとサタンが一つになって決裂する型です。ですから世界的情勢から見るとき、イエス様が植えたとおりに収めるといったように、そういう現象が起こるのです。(六〇―二四二)

6 組織強化のための体系をつくらなければならない

 今、アメリカで、日本だとか韓国から入ってきた人たちがたくさん離教したのは何ゆえかといえば、私たちの教会は体制がなっていないからです。ですから今回、先生がアメリカへ行って一気に急いだことが体系化運動です。今、組織化、組織強化のための体系をつくらないといけないと言ったのです。

 ですからこれからは、誰でも統一教会の責任者になれるわけではありません。責任者になるには、世界が共通して公認する試験過程を経ないといけないのです。分かりますか? (はい)。ですからもし韓国の「郡責任者」と言うようになると、アメリカにも郡があるので、その責任者に匹敵する資格を世界共通にあげるのです。そうなるとどこへ行っても「あなた、何の責任者ですか?」と言うとき、「郡責任者です」と言えば、すぐ何級ということが分かるようになっているのです。もう一度言えば、「国民学校教師」と言えば、どこへ行っても通じるのと同じことなのです。このように制度化しなければならないのです。(七五―九一)

 今後、私たちの教会がすべきことは何かといえば、いろいろな訓練機関と教育機関をたくさんつくらなければならないのです。段階的な復帰路程を経ないといけません。七年なら七年段階を経ていかないといけません。ところが今までそういう立場になれず、漠然と甲や乙を誰でも活動させて、ごちゃまぜにしておいたので問題があるのです。ですから組織的な段階を経ていかないといけないのが、皆さんの運命の道であることを知らなければなりません。(二四―一六三)











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