文鮮明先生の平和思想
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 世界平和と統一に関する文鮮明先生のビジョンと実践 1

はじめに

世界平和のビジョンと実践

 この地に人類が存在して以降、最も重要なテーマは平和でした。強いて人間始祖アダムとエバの子供であるカインとアベルの殺人事件を記録した聖書の創世記を取り上げなくても、人類歴史は、最初から互いに殺し殺される闘争に染まってきました。二〇〇一年九月十一日、アメリカの心臓部であるニューヨークの世界貿易センターとワシントンD・Cの国防総省の建物へのテロ、そしてこれに対する報復、イスラエルとパレスチナ間の果てしない中東戦争、インドとパキスタンのカシミール紛争など、地球村の各地に起こる数多くの戦争を私たちは目撃しています。

 現在、全世界で進行中の紛争は、八十三箇所に至っています。特に、先の二十世紀は「戦争の世紀」と言うことができるほど、数多くの紛争が発生しました。二度にわたる世界大戦と韓国戦争、ベトナム戦争、中東戦争、湾岸戦争など、数多くの地域紛争で大量殺傷兵器が総動員されると同時に、数億人が殺傷されました。


人類平和のために生涯を生きてこられた文鮮明先生

 しかし、平和問題がどうして世界紛争の解決だけに局限されるでしょうか。国家内においても、人種と政党、地域などの様々な要因による葛藤が生じているのであり、社会は、あらゆる不正、腐敗と倫理道徳の堕落、階層間の葛藤などで病んでいます。社会の根幹である家庭も、夫婦の葛藤による離婚の増加と淪落行為の増加などで崩壊の危機に直面しています。人間自身も、心と体が闘争しながら、常に不幸の底から抜け出ることができずにいます。

 それでは平和世界は、はるかに遠いものなのでしょうか。国連は、一九四八年に平和維持活動を開始して以来、今まで五十三地域で「紛争の解決士」を自任してきましたが、強大国の利害関係に縛られてその役割を果たすことができずにいます。人類は、政治や宗教、思想、科学など、あらゆる手段を動員して人間世界の葛藤を治癒するために努力してきましたが、それらは、紛争の原因を根本的に解決できませんでした。

 それで、文鮮明先生は、平和世界実現のための根源的処方を与えられたのです。神様を中心として心と体が一つになった真なる人間像を提示されたのであり、そのような真なる人間が夫婦を成して真なる家庭を築き、その真なる家庭が氏族と国家、世界に拡散されるとき、世界に初めて平和の園が実現されると考えられました。先生は、個人と家庭、社会、国家、世界の平和の根本的代案を提示されたのです。

 先生は、そのような平和思想を実践するためには、精神問題を扱う宗教が一つにならなければならないとされ、宗教の和解と一致運動を展開されました。また、数多くの教育・言論機関、文化芸術団体、企業、NGOなどを立てて、平和運動を展開してこられました。特に先生は、世界平和は南・北韓の統一が成し遂げられる時に可能であると考えられ、分断以降今に至るまで、統一のために献身してこられました。

 先生は、「世界平和のためには共産主義がこの地から消滅しなければならない」と主張され、勝共運動を国内・外に展開されました。先生の勝共運動は、国際共産主義運動に対抗して、韓半島はもちろん、日本、北米、南米等々、全世界的に拡散され、理論と実践、言論と社会教育、市民運動へと展開していきました。先生は、冷戦構造が先鋭化された一九八五年、著名な世界指導者たちの前で共産主義の終焉を天の啓示として宣言され、共産主義の克服と資本主義以降の理念である「頭翼思想」を発表されました。最近では、国境撤廃と世界平和地帯宣言、国連改革など、実に驚くべき提案をされるとともに、二十一世紀の新しい平和運動を展開していらっしゃいます。

 先生が平和のために流された血と汗の滴は、筆舌に尽くし難い真実そのものの生き方であられました。「世界平和統一家庭連合」、「南北統一運動国民連合」、「世界平和超宗教超国家連合」、「世界平和女性連合」、「世界平和青年連合」、「世界平和学生連合」、「世界平和教授アカデミー」、「天宙平和統一家庭堂」など、すべての組織の前に「世界平和」という名前を掲げるほど、平和と統一のためにすべてのものを投入されました。


人類平和実現の指針書、万人の訓読教材

 「平和」は、私たちの時代の最も高貴な価値であることに間違いありません。先生は、平和は、他人、他国、他人種、他文化の存在自体を認めるとき、すなわち私が他者を排斥するのではなく、認めて受け入れるときに可能になると教えられています。テロや国家間の紛争は、相手の「違い」を容認できず、敵対視するときに発生するので、お互いの立場を理解する文明間の対話が大切であるという指摘です。また、平和は相対的関係において成立するものであり、関係回復は「ために生きる存在」としての自己認識があってこそ可能であると強調されています。

 このたび発刊される「平和思想」は、先生が一生涯心血を注いで説き明かしてこられた神様と人間、世界と歴史、そして霊界の実相を明らかはした「み言選集」三百五十巻の中から「平和」に関連するみ言を集大成したものです。この本は、先生の平和思想とその実践、すなわち平和の真の意味とは何であり、平和世界はどのようにして成され、先生はどのように平和運動を展開してこられたのかということが一目瞭然に整理されており、今後、世界平和実現のための貴重な指針書となると同時に、「万人の訓読教材」となることでしょう。どうぞ、読者の皆様に平和が訪れ、皆さんの家庭と国家、世界に平和の新しい気運が満ちあふれることを祈願いたします。

 最後に、八十数星霜を平和世界実現のために尽力してこられた私たちの真の父母であられる文鮮明先生御夫妻に頭を垂れて感謝を捧げ、すべての人々がその高貴なみ旨を支持して、平和のために先頭に立つことを誓いましょう。

 二〇〇二年一月














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