訪韓修練会御言集(女性)
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 現地の整備

 1993年12月21日 韓国・済州研修院

絶対信念、絶対信仰に立つ

 きょうで最後ですから、こういうような仕上げをしておかないと霊界も整頓されないのです。地上の事情を整理しなければならないのです。

 結論として先生が一言残したいことは、精誠を尽くして、真なるものを植えた場合には、その結果がどうなるかというと、それは間違いなく世界中のどこででも、その収穫が得られるのです。君たちは日本国内で精誠を尽くしてきたのですが、周辺では誰も知らないし、日本の国も知らないし、誰も分かってくれなくても、真なるものを植えた場合には、世界のどこででも収穫されるのです。分かりますか? (はい)。ですから、心配する必要がないというのです。

 先生が修練会において、そのような一念で精誠を尽くし、真を尽くした場合には、その収穫は日本の国を越えて収穫されるのです。先生のアメリカでの三十四年間の活動も、すべての精誠を尽くして、真なる実を植えたので、アメリカが歓迎しなかった場合は、必ず他の国々で収穫できるのです。それは南米とか、ソ連とかです。ですから天に向けた自分の忠誠心は、永遠に実るものであるという信念を持たなければなりません。分かりましたか?(はい)。

 あすは、ここに二〇〇〇人の済州島の人々が集まるのです。それからあさっては、お母様がこちらに帰ってきます。それで一九九四年の一月一日には、お母様の世界的な講演の成功を祝う祝賀会とともに、五万人修練会成功の大歓迎会を準備しているのです。ですから君たちは、今から何をしましょうか? 一時四十分まで(時間が)あります。

 (先生が黒板に題目を書かれる)これは何ですか? (現地の整備)。現地の整備です。今、日本に帰れば、すぐにも問題になることがいろいろあるのですね。それは、旦那さんの問題とか、姑さんの問題とかです。真剣な目で(皆さんの)周辺では、「ああ、あの奥さんは頭がおかしくなってしまった」とか、行く先々でいろいろな噂をされているのです。町ならば町なりに、部落ならば部落なりに、いろいろな噂をされているのです。五万人が済州島に行って、そこでレバレンド・ムーンに教育されたということが、全国的に知れわたっているのです。政府のほうでも、「みんな修練に行って感化された者たちが、日本の地に帰ってきて、自分の親近の者に涙を流しながら済州島の修練会に参加させる競争をするので、韓国の政府に働きかけて、何とかそれを防ぐ方法として文先生に働きかけて、制御することができないでしょうか?」と言うのです。しかし、政治と宗教は分離しているのです。

 ですから、みんなが知っているように、政治の力が宗教に加わったら大変なことになるのです。そういうことはできないことです。そういう検討をして方針を出したので、日本全体が問題になっているのです。分かりましたか? (はい)。このような噂には、絶対に流されてはいけないのです。それは宗教を知らない者たちの考えです。

 君たちも体験して知っているように、宗教というものは、一般の団体の結合体とは違うのです。お金を中心として結合した組織とは違うのです。統一教会は、霊的現象を中心としてつながっているのです。人間の力以上の縦的な力でつながっているのですから、人間がいくら切っても切っても、流れる水道の水と同じなのです。パイプを切ってしまったからといって、それで止まるものではないのです。水が下に流れるのと同じように、霊界が強く干渉するのです。それ以上の力でもって援助するのです。ですから、宗教は迫害の時に発展するようになっているのです。それは歴史的なことなのです。宗教は迫害があればあるほど発展するのです。

 そのように見た場合、日本の全国的な反対は悪いことではないというのです。本当に信じる者は、本当にかたくななのです。深い根を下ろすためには、いいチャンスなのです。深い根を下ろして、周辺の反対圏をずーっと押しのけて膨張拡大していった場合には、すべてを乗り越える力が、そこから生まれてくるのです。

 ですから、宗教の分からない人は、迫害すればそれで終わると思うのですが、そうはいきません。宗教は迫害されることによって、逆に発展していくのです。なぜかというと、サタンが攻撃する以上に霊界が援助するからです。信者たちの信仰が固くなるし、強くなるのです。今まで以上の絶対信念に立つというと、神様が力を尽くして環境を押し出すのです。絶対信仰という、いくら反対されても問題にしないところには、神様が本当に背後から援助して、勝利の道を行くように押し出すのです。そういう信念を持って、今の日本の現状、噂の(悪い)台風が吹き寄せるようなことを、もっと(逆の)台風になるように、全国的にいかに転換するかということです。それは口で言うとともに、文章でもって連結させなければなりません。


全国的な御言のブームを起こす

 ですから、お母様の演説文を各家庭ごとに分配するのです。また原理(講論)の本を三十冊以上、毎日一冊ずつ貸し出すのです。それに、ビデオテープとか、いろいろなカセットテープなど、材料はいくらでもあるのです。それらを活用して、各自が周辺に配るのです。

 五万人がそういう材料を持って十人ずつ伝道すれば、一日に五十万人になるのです。一日に五十万人だったら、五十万人の百倍は何人ですか? 十倍で五百万人、百倍で五千万人です。それが、三年たてば、一億人を超えるのです。そう考えると、簡単なことです。

 それで、一人がビデオテープを持って周辺の村々を十軒ずつ巡回しながら、見せていけば感動するのです。ソ連の学生の運動や合同結婚式の映画などを見せた場合には大変です。そういうものを親近関係にずーっと回して、一人が毎日十人ずつ伝道して見せてあげるというと、一年以内に、日本一億二千万人は復帰され、一年三六〇日がたったら、大変なものです。八か月で、みんな終わってしまうのです。ですから、五万人が結束するということは大変なことです。

 それで一年間、そういう決心をすれば、できないことは何もないのです。十人ずつ、そうすれば、ある所には何百人、ある所には何千人も集まるのです。ですから、そういう数字を中心として、みんなが感動するような結果をつくっていくということを考えれば、それは問題ないことです。それから、君たちが原理の内容を語る力を持った時には、恐ろしいことです。このような者たちが動き出した場合には、いっぺんで日本は落ち着くのです。分かりましたか?(はい)。

 それを、今から男たちまでもがやったと考えてみてください。夫と共にそうやった場合には、自分の親近の家族の中には、父母がいるし、兄弟がいるので、その三人を復帰したと考えてみてください。三人を復帰した場合には、問題は何もありません。三人から援助してもらうとすれば、一〇〇日間に日本全国民はみな、私たちの本や講義など、いろいろなものを見ることができるのです。そうなれば「反対せよ」と言っても反対できないのです。

 反対するのは分からないからです。ですから、五万人が結束して、全国的なブームを起こして、北海道から鹿児島まで往来して、上がったり下がったりした場合には、日本はみんなきれいになってしまうというのです。それは難しいことではありません。一人一人が全体を考えれば大変だけれど、分配すれば大変なことではないのです。分かりましたか?(はい)。

 何人を感化させることができるか、自分みたいな人を使った場合、もし一〇〇人の友達があるとするならば、一日でいいのです。夫婦共々に決意した場合には、一〇〇人が問題ではないのです。

 これを原理から見た場合に、今は長子権が復帰されているのですから、成約時代は絶対的な可能圏の始まりなのです。それで、自分よりも年下の弟や妹を引っ張りだこにして、「何が悪いのか! 聞かないで、この者! 聞くだけでも聞いて、調べもしないで反対するとは動物よりも悪い!」と言うのです。万物の霊長として、人間として、自分の兄さんや姉さんのやっていることを聞いてみないで、調べもしないで反対するとは、そんな常識外れのことはないのです。そんな態度は、この世界では通じません。自分の兄さんや姉さんに対して、誤解してきたことを悔い改めさせなければなりません。「あなたよりも、社会的にも豊かな経験でもって、この道を求めて献身してきたのに、何も知らないで、座っていて何だ!」と、談判するのです。分かりましたか? (はい)。

 お母さんやお父さんにも談判するのです。旦那さんにも談判するのです。(正しいことを)証明しなければなりません。「誰から聞いたのか?」と、言った者を連れてくるのです。第一人者、第二人者、第三人者まで、どんどんどんどん連れてくるのです。そうなった場合には、二人、三人と詰めていかないうちに「自分が悪い」と言い出すのです。それは、間違いないことです。

 これまではずーっと黙っていたのですが、黙っているのは愛でも何でもないのです。自分の威信、兄としての威信を固めて、周辺の妹や弟を愛する時にこそ、その愛が成立するのです。何の威信も権威もないところで、いくらやってもそれは実りません。

 サタンもそうです。悪魔というものは力があればいつも攻めてくるのです。それを知った以上、力がついた場合には、もっと攻撃してくるのです。そうすれば、完全にこれはもう弱くなってしまうのです。分かりますか? 戦略を組むのです。五万人の一人一人が、そういう決意をするのです。自分一人で難しい場合には、二人でやるのです。二人でやった場合には、それは二分の一です。四人でやったら四分の一で、十人でやった場合には、それはどんどんどんどん減っていくのです。

 これまで語ったように、一人が一〇〇人を集めて、友達や親近者の組織体系をつくって、いろいろな催しをするのです。そのようにして一〇〇人のグループを組んだとすれば、一年で復帰できるのです。そのように分化して、細分化して、責任分担を分けてやれば、全国はそう難しいことではないのです。分かりましたか?(はい)。

 成約(時代)の三年以内に、完全に都市のすべての家庭を訪問するのです。全家庭を訪ねると、その中で歓迎するのが何パーセントかすぐに分かるのです。第一回、第二回と、半年ごとに回った場合には、統一教会に対するパーセントもはっきり分析することができるのです。そういう現状と環境を、はっきりと知らなければなりません。

 今からは、そういうふうにして、あなたたちの基盤をつくれば何でもできるのです。この済州島もそうなっているのです。県には県の議会があるのです。それは、国会と同じなのです。中央政府の直轄下にあるとしても、県は県なりにすべてを計画してやっていくようになっているのです。ですから、その県の議会に入るのです。「自分はこういうような素晴らしい統一教会である」と言ってです。

 統一教会は、素晴らしい武器を持っているのです。原理以上の武器はありません。それで打てば、打たれない者はいないという、強大な力を持っているのです。考えてみなさい。共産党は、共産主義理論を中心として、一九七三年には世界を風靡して、自分の執権下に世界をまとめてきたのですが、そのソビエトも四泊五日の修練会で、共産主義を捨てて神様を信じるようになったのです。(原理は)そういう恐ろしい力を持っているのです。


原理の本をマスターする

 君たちは原理の価値を知らないのです。今でも、そのことを先生は言い続けているのです。壇上で原理の内容を講義することを誇ってはなりません。読んであげるのです。それが立派な講義なのです。何の話か分かりますか?(はい)。十人でも五十人でもいいから、部落全体の人々を集めて、堕落論だったら堕落論をずーっと読んであげるのです。

 自分が講義できないということを嘆く必要は全くありません。本を読んであげるのです。本を一〇〇〇人に貸し出したとするならば、その一〇〇〇人を集めれば、何でも本でもって教育できるのです。それから、先生の説教集もあるのです。日本も翻訳をしていますか?(はい)。その題目を中心として、「自分は、御言のどこまで読みました」と言うようにするのです。また、そのような題目だけをまとめた本(文鮮明先生御言選集総目録T〜V)もあるのです。その本を見て、適当な題目を選んで読んであげればいいのです。それで全体を解説していくのです。そういうようにして、本でもって教育していくのです。

 小学校にも中学校にも教科書があるように、教科書を中心として、それに関係のある参考書を用いてやった場合には、一人でも勉強することができるのです。みんな人でもって教育して、全世界の要員をつくることはできません。共産党は本でもって世界を七十年間もリードしてきたのです。私たちもそれを考えなければなりません。

 ですから、高等学校以上を卒業した者は、みな問題ありません。本を読みながら、質問に応じて内容を解説してあげれば、それが立派な講義になるのです。そうなれば、五万人がみな講師なのです。この前、先生がチェックしたところ、日本で二十一修の講義に責任を持てる者は何人かというと、四十七人でした。それは、罪悪です。罪です。そんなことでもって、日本が発展すると思うのですか! 原理の本を棚に置いて、ちりに染まるようにしておいて、二十一修の修練を終えたからといっても統一教会の正式の信者ではありません。四十修が終わればおしまいなどと、そんな馬鹿なことはないのです。それは、原理の本を解読し初歩の知識を紹介することなのです。問題は原理の本をマスターしないといけないのです。ですから、みんなが講師にならなければなりません。五万人がそういうようにやらないといけないのです。分かりましたか?(はい)。

 最初は読んであげればいいのです。十回、二十回、三十回と読んであげれば、立派な講師になります。そういうふうにして、模範講義をするのです。二十一修の講義も、そのような、原理の本を読んだ実力の上でやった場合には、一、二回でもって、すぐにその内容をキャッチして、堂々と壇上で講義するのも問題ありません。分かりましたか?(はい)。

 これから、あなたたちが集まって大衆を指導するようになると、噂になります。「いやー、この本がそんな内容とは知らなかった!」と。それを聞いた者がみな感動するようになっているのです。(この)世界にはない言葉なのです。すべてが、神学界にあった内容ではありません。全部が新しいものなのです。図書館にもない内容なのです。分かりましたか?(はい)。

 ですから、今からは本を中心としてやらなければなりません。みんな三十冊を持つようになったのですから、三十冊を貸し出した者に、みんな電話して来るようにするのです。三分の一が来たとしても、十二人が集まるのです。そのようにして、一か月間貸し出しても読まない者は、本を回収していくのです。一日に一冊ずつやれば、三十日間で三十冊できるのです。周辺からずーっとやるのです。電話して、その内容や感想を聞きながら、難しいところはさらに読んであげて指導していけば、自動的にだんだんだんだん増えていくのです。分かりましたか?(はい)。

 そういうふうにすれば、立って講義するよりも座って読んであげるのがもっと効果的です。共に読みながら勉強するのです。そのようにして、十人、二十人とやった場合には、その中に優秀な大学を卒業した人、あるいは有名な博士がいた場合、すぐに理解する範囲が大きくなるのです。そうなれば、その人を中心として、その人が責任を持つように、解説をするように指名するのです。どこどこを読んで、その内容を話すようにするのです。そのようにすれば、日曜日の礼拝の代わりに、それが説教になるのです。

 そのような形式をとって教会体制を早く、全国に二万か所以上準備しなければならないのです。それが先生の計画です。だから、短大以上の卒業者を緊急に、再び八日から教育するようになっているのです。その人を、二万か所の教会の責任者として立てて、先生のいうとおりに講義できる力があった場合には、本を読んであげながら指導するので、各自が本を三十冊買うようになっていくのです。そして、貸した本をみんなが持って集まるようにして、そこで読んであげるのです。そのように読んでもらうことによって、関心を持つようになるのです。そのような人は、絶対に落ちません。

 本でもって理解した人は、一人になっても絶対に落ちません。いくら原理を聞いても、本を読まない者はみな忘れてしまうのです。自分が、だんだんだんだん世俗化された環境に入った場合には、昔と同じになってしまうのです。環境を主管して引っ張っていく中心性を持たないので、自動的に周辺に吸い込まれてしまうのです。分かりますか?(はい)。


女性時代の到来

 五万人がみ言を中心として、ぶっかけ合う(討議し合う)運動をしないといけません。それとともに、本でもって拡大しなければなりません。話をするだけでは、その人を絶対に信じることができないのです。本でもって統一教会の本質的内容を伝達することによって、その内容に(その人の話が)もっとも近い場合には、「いやー、あの人は正直な人だ。正しい人だ」と、信頼度が深まってくるのです。それがなかったならば信頼されません。分かりましたか?(はい)。

 話をするとともに、それを文章でもって勉強させるのです。それは先生や、お母様の演説文などによってです。そこには旧約、新約の聖書がみんな入っているのです。すべての歴史観が入っているのです。今まで誰も知らなかった内容の新しい世界観が入っているのです。そのことは、ちょっと世界を考える者にはすぐに気づくのです。今からは、世界を感じるような観を持たない人は、いくら日本の統一教会に入ったとしても、必要ないのです。我々が必要なのは、世界を指導するようになれる人です。分かりましたか?(はい)。

 今からは、みんな四〇〇〇人以上のメンバーが同時に出発するとしても、同じレベルの者が、この内容をいかに活用して、いかに早く周辺に拡大するかということが、社会的にも出世し、成功する基盤になります。現実問題に直結するようになっているのです。このような内容をすべて準備して、周辺を教育した場合には、その村や町を全部カバーするような時が来るのです。それで、今からは女性時代が来るのです。先生がそう考えるから、そうなるのです。そういう戦略を組んでいかなければなりません。分かりましたか?(はい)。

 そのように、組織体制をつくっていくのです。ですから、たくさんの催しをしなさい。たくさんの組織体制をつくるのです。世界文学書を読む運動などをしながら、その中で原理を読むのです。それをやらないから伝道ができないのです。いろいろ何でもやってみて、その内容を中心として原理のほうにつなげるのです。何も、問題ありません。分かりましたか?(はい)。

 いろいろ自分の特技や技術があったとすれば、それを中心として、いろいろなクラブをつくって、組織化するのです。文学の好きな人々を集めて、文学雑誌を読むクラブもつくるのです。韓国には「契」というものがあるのです。お金を出し合うのです。十人から二十人くらいで、何百万円、何千万円と決めて毎月、払い込みながら、それをいっぺんに一人が持つようにするのです。それから、その次の者が持つようにして、十人から二十人が順番でもって分け合うようにするのです。毎月払った者がそうするのです。みんなが配当を受けるのです。日本でもやっていますか? こちらでは大変です。たくさんのグループがあるのです。

 ですから、それを、女たちが中心としてやるのです。アメリカ行きの旅費が必要になるので、二十人、三十人、五十人と募集して集めるのです。そのようにして集めておいた場合には、いっぺんでアメリカにも行けるのです。そういうグループがあった場合には、それを五十人ずつで分けるのです。こういう運動を展開して、旅行に行くにしても一人で行くのではなく、団体で募金をしながら準備していくのです。大変なことです。それを部落全体、町全体に適用させるのです。

 私たちには「世界平和女性連合」の組織があるので、これからは引っ張りだこです。各自がみんな世界平和女性連合の会員になるのです。分かりましたか?(はい)。今から強調しなければならないことは、世界平和女性連合です。日本ばかりでなく、この組織は世界に通じるのです。そして大移動するのです。もし、イギリスの世界平和女性連合と日本の世界平和女性連合で、同じクラス、同じレベルの係長だったら係長と、文化部の担当者であれば文化部の担当者と、宣伝部の担当者はやはり宣伝部の担当者と交代することもできます。そういう世界的交流が可能になるのです。なぜかというと、思想的な基調が同じ食口のようになれば可能なのです。

 そうすると、「誰々の奥さんはイギリスに何か月行って住んでいた。それからアメリカに行った。ドイツに行った。フランスに行った。四か国を回ってきた」と、有名になるのです。有名人になると、友達を連れてきて、みんなを集めて紹介するのです。「この人は、こういうことをやってきました」と。そして、大会をたくさんやっていくのです。そういうふうにして環境を動かすのです。そういう催しをいかに拡大するかということと、反対する環境をいかにまとめるかということが絶対に必要です。

 共産党はデモを行って、自分たちの発展の基盤をつくってきたのですが、統一教会は大会を行うのです。小さなグループの集会をたくさんやるのです。一つの町でも十人ぐらいまとまれば、一〇〇人を集めるのは問題ありません。そして、有名人を呼んできて話をさせるのです。その中に三人くらいメンバーを入れるのです。その話の内容を聞けば、いくら有名人でもメンバーの話の内容に負けるのです。

 そういう環境をつくって、宗教界、政治界をまとめるのです。そうすれば国会議員なんかは命を懸けてでもついて来るのです。それを教育してあげながら、自分の基台のほうに発展させるのです。彼らは教育しても、人脈を結ぶことはできないのですが、私たちは素晴らしい教育の思想と内容を持っているので、人脈をつなげていけるのです。ですから国会議員の組織を、私たちのほうに向けさせることは問題ありません。既成基盤をいかに自分の活動基台につなぐことができるか、それを考えなければ世界を救済することはできません。

 ですから外交的能力が必要なのです。また、いくら外交的能力があったとしても、説得能力がなければなりません。統一教会の指導者になるには、第一は説得能力です。実力がなければならないということです。それから経済自立能力です。責任者はいつも世話になっていてはだめです。その団体で使うお金の三分の一は、いつでも責任を持つような信念を持たないと、みんなを引っ張っていけないのです。そうすれば、集まった者が十分の一を出す時、三分の一を出す者が経済的な指導者になるのです。

 経済的自立能力があり、外交能力があり、説得力があった場合には、その団体は、自分に消化されるなといっても消化されていきます。みんな偉くなりたい、みんな成功したいと思うのだったら、今はそういう徹底した内容を持っているし、その武器を持っているのです。先生が一人で、これだけの世界的な基盤をつくった要因は何かというと、こぶしの力ではないのです。原理の力です。分かりましたか?(はい)。

 ですから、まず本を読むのです。何回もすらすらと読めるようになるまで読むのです。それを十回やり、一〇〇回ぐらいやれば、みんな覚えるのです。分かりますか?(はい)。四〇〇〇人以上の者がみんな原理の本でもって伝道するブームを起こすのです。原理の本を中心として全国に連結させれば、ブーム台風になるのです。言葉で起こした台風は消えていくのですが、原理の本で起こした台風は絶対に消えないのです。だんだんだんだんと大きくなるのです。分かりましたか?(はい)。


先生の精神を相続して全体を救済する

 それで今からは、『原理講論』は講師だけが講義するのではないのです。講義を撤廃させるのです。全世界は本を見て教育し、講義をするのです。そういう命令を出しているのです。ですから、全世界の統一教会のメンバーは、三十冊の原理を、訪問して、毎日一冊ずつ貸し出しするようになっているのです。そうすれば、一年に何冊かというと、三六〇軒で三六〇人が読むようになるのです。その十分の一でも三十六人です。読んで感動した者には、訪問して質問しながら説明してあげるのです。「感動されたところはどこですか?」と聞いて、そこを再び読んであげながら、その内容を説明するのです。

 こういうように原理の本を中心として伝道された者は、噂によって決して消えてはいきません。もし、父親が読まなかったならば子供が読みます。自分が読めなかった場合には、親戚の者に「この内容はちょっと何ですか?」と、読んでもらうのです。また旦那さんでも読む時間がないとするならば、自分の弟とか、妹とか親戚の者に読んでもらうのです。そして良かったという場合には、自分が読むようになるのです。決着していく道は素晴らしいのです。分かりましたか?(はい)。

 このように見た場合、一人が十人ずつやった場合には、今までの六〇〇〇人の女たちが、みんなやるとすれば六千万人は問題ないのです。一人が十二人ですから、一二〇〇人は、一人十二人ずつで一〇〇回です。本を三冊ずつ持ってやった場合には、一〇〇回ですから三十回です。それは大したことではないのですが、一生懸命にやれば感動するのです。読んで感動した者に、「どこに感動したのですか?」とチェックして、多くの人々を連れてくるようにして、もう一回、集会をしながら、自分が直接関係持って読んでやった場合には、すぐに高まるのです。そういうような関係でもってやれば、一二〇〇人を超えるのは問題ありません。分かりましたか? (はい)。

 ですから、遠い所でやる必要はないのです。今から先生の言うことは、教育することにおいても、本部はなく、地方から東京へ何千人を連れてきても、一つの郡からは一人か二人しか来れないのです。郡を中心としてやれば、一〇〇人を集めるのは問題ではありません。地方から移動して本部まで来るのは大変なことです。経費の問題なども大変です。みんなが異郷の地に行くのですから大変です。周辺だったら何でもないことです。部落だったら、町だったら、「どこどこに集まれ」と言えば、食堂であれば、すぐに一〇〇人、二〇〇人は問題ないことです。昼食代も助かるしね。(笑い)。そのようにするのです。話をしたり、証をしたりして、原理の内容を伝え合うのです。

 それで、お金が必要になったらファンダレイジングをしなさい。いろいろな方法を研究するのです。当然、人間として経済問題を逃れることはできないのですから、自立体制をつくらないというと、いつどうなるか分からないのです。この複雑な世の中では、自動車事故もたくさんあるのです。だから、女は女なりに十人の子供がいた場合には、十人を(育てる)訓練が必要です。ですからファンダレイジングをするのです。今、アメリカに行っている宣教師もそうです。自給自足なのです。

 ですから、ここに来た者たちは、奥さんから子供たちまでみんなファンダレイジングをしなさい。一週間に二回やりなさい。女は、自分の旦那さんが会社に出勤しないと生活できないようではいけません。そういう方策を変えたのが先生です。一週間に二日やれば、もう問題はありません。一週間の他の日々は、公的な伝道活動ができるのです。週に二回やれば、十か月で八十日です。そういう訓練をしないといけないのです。そのように、週に二回、八十日間、公的な時間を天に捧げるのです。

 今、韓国の神学生も、学費は自分でつくるのです。夏休みはみんな勤めるのです。働いて自分の学費をつくるのです。ブリッジポート大学も、統一教会のメンバーは自分で学費はつくるようにするのです。国家的なチームをつくって、先生は訓練しようと思っているのです。経済問題を解決し得ないで卒業しても、社会的な寄生虫になるのみです。分かりましたか?(はい)。

 これから君たちが日本に帰った時も、先生はそのまま放ってはおきません。このように訓練された者がみんな全国に散らばって、そのようにやるのです。分かりましたね。(はい)。それは、統一教会の特別なやり方です。国を超えて、そういうことを考えています。それでドイツの半分をフランスに、フランスの半分をイタリアに分けて、他の国に本部をつくってやるのです。そうすると両方の言葉を勉強できるのです。活動も同じくするのです。日本と韓国もビザの問題が解決すれば、問題はありません。その時は、韓日交差結婚した者がみんな責任者になるのです。韓国の責任者になるし、日本の責任者になるのです。その準備をするのです。分かりましたか?(はい)。

 これからは、十八歳、二十歳以上の者はみんな交差結婚をして、日韓・韓日は一つになって、アダムとエバの一つになって、一つの家庭に住むようにしないといけないのです。そういうふうにすることで、世界が一つになるのです。先生以外に、そういうことをやれる人はいないのです。先生以外に、交差結婚とか、国際結婚を三十六万双もやれる人はいないのです。今や白系ロシアの国が、先生の結婚式に対して相当の関心を持っているのです。この前、大統領が参席して、「自分の国でやるのでしたら、三十六万双は自分の国の青年たちを出します」と言うのです。そうなれば、その国がアダム・エバを超えた価値の国になってしまうのです。そういう時代になりました。

 アメリカも、今やそのように動くようになっているのです。先生は来年の正月にある大物に会うようになっているのです。それで世界はびっくりすることでしょう。いつ、どういうことが起こるか分からないのです。アメリカ人も太平洋を越えて、五万人ぐらい移動して教育するとしたらどうですか? それは、問題ありません。韓国はその台風に吹かれてみんな飛んでいってしまうのです。日本もそうです。「あんなことのやれる男は、歴史上に文先生以外にいない」ということは、みんなもう既に分かっているのです。レバレンド・ムーンとミセス・ムーンを知らない者はいないのです。家庭を中心として、いかに周辺を自分のほうに引きつけるかということです。分かりましたか?(はい)。

 ですから、自分の家は小さい部屋でもいいのです。そこに人が来た場合、狭い所に缶詰みたいに詰め込んで座って話し合うのがいいのです。鳥の雛もそういう巣の中で育って、だんだん大きくなってきた場合に、巣の中にはとどまらなくなるのです。みんな大きくなって出ていくのです。そういうふうにして発展していくのです。大きな所から小さくなるのではなく、小さな所から大きくなっていくのです。分かりましたか?(はい)。

 そういうふうにして、自分なりの決意をして、先生が一人で世界に向かって発展してきたと同じように、皆さんが先生の精神を相続して、自分自身を中心としていかに大きい波動をつくるかということの競争です。自分一人のための真理ではないのです。全体を救済するためのみ言だから、全体に分けてやるのです。分かりましたか?(はい)。


長子権の顕現

 ところで、旦那さんの問題のある人は手を挙げてみてください。ちょっとでも(問題のある人は)手を挙げてみてください。霊界が援助するかもしれないのです。ああ、騒がないで、旦那さんの問題のある者は手を挙げてみなさい。相当いますね。かわいそうだね。帰るのが心配だね。心配無用ですか?(はい)。今度帰れば引っ張りだこにされるような態度をとってはなりません。堂々と一対一で弁明しなさい。「聞いてください! そんな話が本当だと思いますか、誰がそんな失礼なことを言ったのですか、その友達はどこにいるのですか?」と、三人ぐらい旦那さんの所に連れていって、「何だ! 奥さんを人間扱いしてないじゃないか! 豚みたいに動物扱いをして何だ! 引っ張りだこにして何だ!」と。アメリカでは、すぐに告訴されるのです。分かりましたか?(はい)。

 そのままであった場合には、先生が放っておきません。今までは、時がそうではなかったのですが、いよいよ長子権復帰です。今までは、ずーっと神様がやられてきたけれど、今からは、そうはいきません。主人として堂々たる権限を持つのです。そういう時代になりました。僕にやられるようなことは、神様は大嫌いです! 分かりますか?(はい)。

 ですから長子権を中心として、数千万年の歴史を通して、人類創世以来今まで戦ってきたのです。長子権を復帰して勝利した者が、天使長より以上の能力を持たなければならないのです。堕落したアダムではなく、完成したアダムは天使長に命令をするようになっているのです。今までは、それを果たせるような男がいなかったのです。神様の秘密とサタンの秘密を凌駕するような者が生まれなかったのですから、長子権が復帰されなかったのです。いつもやられてきたのですが、今からそうではありません。

 先生は一人でもって、全世界の反対の境地を凌駕しているのです。日本もいくら反対してもだめです。このごろでは、もう静まってきているのでしょう。いかなる者を出してきたとしても、みんな過去の新聞に出た者たちであり、みんな分かっているのです。文先生はびくともしません。それは今に始まったことではないのです。みんな新聞に出た輩が集まって、それでもって金でも儲けようという態度でやっているのです。日本の言論界を利用して、金を儲けようと考えているのです。彼らが分からないのではないのです。ちゃーんと韓国の新聞に掲載されているのです。彼らが先生の前に来たら屈伏させてしまうのです。

 しかし、先生の名前で神様の前に誓ったことがあるので、彼らを全部救ってやるために黙っているのです。本当は堂々と訪問して処分してしまいたいのです。先生の性格からして、放ってはおかないのです。神様の心情が分かるから、こういうような先生の性格であっても忍耐するのです。み旨を成し遂げるまで忍んでいるのです。先生は何の過ちもない立場ですから、一発でも打たれたら、もう眠れないのです。それは、幼い時から有名なことです。流されていくような男ではありません。徹底してやるのです。「イエス」か「ノー」か、はっきりしているのです。女たちもそのように、ただ殴られて悲惨な影の女になることを願いません。分かりましたか?(はい)。

 先生は、無力な男ではありません。今までは放っておいたのですが、今からそうはいきません。日本もそういうことをした場合は、大使館を攻撃するのです。先生には、百数十か国がついているのです。大使も困るようになる力を持っているのです。公言しなさい。分かりましたか?(はい)。宣布しなさい。「何が悪いのですか! 何か悪いことしているのを見たことがあるのですか! 君たちは何か悪いことをしましたか!」と。 男女関係は徹底しているのです。それは世界中が知っていることです。いろんな宗教団体が、悪いことをみんな統一教会にかぶせてやっているだけなのです。


血統転換

 血統転換とは、サタンと神様の前で決闘することであり、殺し合いなのです。血統転換は、決闘して探してきたものです。分かりますか? 一九四五年から六〇年までの十四年間、先生は一人でした。一人でいたので、たくさんの女たちがやってきたのです。みんなお母様の候補者としてです。大統領選挙と同じように、みんな候補者なのです。三代が一つになって、おばあさんから孫娘までの三代が一つになって、みんな先生を婿にしようとして秘密に準備するのです。それは霊界が教えてくれるからです。

 先生の着物の寸法がいくらいくらだと、みんな霊界が教えてくれるのです。それで準備するのです。国家的最高の準備をするのです。それが一軒だけではないのです。数十軒もあるので、みんな大変です。宇宙のお母様、真の母を自分の家から出そうとするのです。霊界では、全先祖が動員して、みんな教えてくれるのです。大変です。それが十二歳から八十代のおばあさんまでです。八十代のおばあさんが二十代の先生を呼んできて、「自分は十人の子供を生むように万全の準備をしているから、いつでもおいでください」と言うのです。それを考えてみてください。それでも、仕方がないのです。

 そうでもしないと、世界中を代表したお母様になれないのです。そのようなおばあさんたちですから大変です。みんな伝道されて集まった者たちではないのです。啓示によってみんな集まってきているのですから、説明の必要がありません。先生の使命が何か教えなくても、ちゃーんと知っているのです。先生がどこかの地方巡回に行くと、ちゃーんと前夜、既に夜通しでそこに行って待っているのです。

 そして、「私は、ここに来ました」と。「この者、何で顔を出すのか!」と叱り飛ばしても仕方がないのです。「ここに来ざるを得なかったのです。霊界が勧めるのだから仕方がないのです」と言うのです。いやー、大変です。ですから部屋には、鍵を二つかけて寝るのです。本当です。そういうことは誰も知らないのです。それで聖別生活をするのです。お母様を選定していないので、絶対祝福されることはないのですから、みんなが聖別生活です。夫婦関係は絶対に禁止するのです。先生が教えなくても、霊界が教えてくれるのです。「聖別生活をしなさい」と。

 それから、旦那さんが二つ頭の蛇に見えるのです。頭が二つ、尾が二つです。旦那さんが会社に行く時、門を開ける前は自分の旦那さんなのですが、門の外に出た場合には二つ頭の蛇が現れるのです。また帰ってきた時も、門の前に蛇が現れるのです。そして門の内に入ると旦那さんになるのですが、寝る時はちゃーんと蛇の格好をしているのです。ですから夫婦関係した場合、間違いなく出血するのです。

 そういうことを誰に話せますか? 自分の旦那さんも分からないことなのです。旦那さんが蛇になるのですから、どうしますか? 分かるのは先生しかいないのです。自分の父母も知らないし、自分の旦那さんも知らないのです。だから聖別するなと言われなくても、聖別せざるを得ないのです。なぜかというと、お母様を選抜中なので、夫婦関係すると、そのレースから外れるのです。


真のお母様の選定

 そこで、みんなが先生を婿として引き込もうとするのです。先生は、そんな話は聞かないのです。エバがアダムを選択するということになるからです。みんな原理の反対になるので、それを収拾しないといけないのです。先生が、主管性転倒したことをみんな正してやらないといけないのです。だから、そういうことが八十代から七十代に移行するのです。神様の蒔いた恩恵なのです。全世界に、みんなが新婦の結実体になることを願って蒔いたのだから、収穫の時代の主人の立場の人が現れたので、主人の前にそういう態度を取らざるを得ないのです。

 それらをみんな収穫する責任を先生が持って、まとめないといけないのです。ティーンエイジャーの十代から三十代へと発展してきたのだから、それを逆に収拾しないといけないのです。八十代のおばあさんを中心としてです。このことは、原理として知っているのですが、決定は先生がすることです。

 それで、「こうこう、こういうことだから」と先生に言われて、「分かりました」と手を挙げて誓った後であっても、その次の日には、「先生、そういうふうに決めても、自分にはどうにもなりません」と言ってきて、また元に返ってしまうのです。それを何回も繰り返すのです。何回もなだめて帰すのです。それを追い出してしまったら大変なことになるのです。死んでしまうのです。

 「私は、統一教会の文先生のために死んだ」と、噂されると大変なことになるのです。誰にも言うことはできないのです。こんな話のできる者は誰もいないのです。先生以外にはいないのです。だから、それをなだめながら自分の姉さんみたいに、自分のお母さんみたいに慰めながら、なだめていくのです。そういうふうにして、八十代から七十代、七十代から六十代、五十代、四十代と大変です。三十代、四十代の女は、みんなあの当時の印象があるので大変です。

 本当に気持ちがよくないのです。女は嫉妬するのです。「女がいい」と言う男は、ちょっと変わっているのです。本当です。みんな命を懸けて、先生を飲み込もうとするのです。それをずーっと四十代、三十代、二十代まで来るのです。ティーンエイジャー前後まで縮小して、まとめないといけないのです。

 そういうふうにして、お母様を選抜して、お母様に伝授してあげないといけないのです。しかし、肉的に霊的に伝授された内容は伝わっても実体としては、その女性のために、おばあさんとお母さんと孫娘三代が、みんな乗っ取られてしまったと思うのです。それをなだめるために、三年半はお母様を迎えて一緒に暮らすことをしなかったのです。三年半は、お母様を他の所に置いて、電話で連絡しながらやってきたのです。

 ですから、お母様のお母さん(洪順愛大母様)が霊界から詳細に教えられて、先生が何をするかという一日のプログラムを、霊界で見せられるのです。それをお母様に報告するのです。お母さんが教えることは間違いないのです。そういうふうにして、お母様のお母さんが正門で自分の娘に文を手渡したら、みんなおばあさんたちがにらみつけるのです。「うー、悪いおばあさんだ! あの女が先生を誘惑して、自分の娘を奥さんにしてしまった」と思うのです。間違いなく、そう信じているのです。そういう環境を三年半通過しながら、それでどういうことが起きるかというと、青少年たちが、中高等学生たちが、そのことが分かると反対するようになるのです。

 それは、娘や孫娘のような者たちなのです。周辺の若者たちが、若い女の子たちがみんな励まして、逆のほうに影響を及ぼすのです。「何だ! 若いお母様をお迎えしたのに、共にいられないようにしたのは、あなたたちが悪いからだ」と。そういう噂をされて、それをずーっと、孫娘を通じてなだめさせることに三年半かかりました。もし、そういう環境を無視して一緒に暮らしたとすれば、薬を飲ませて殺されてしまうのです。それは気違いみたいなものです。だから女は恐ろしいのです。自分の知らない霊的現象で、先祖がそうするのです。「薬を入れよ」と言えば、薬を入れるのです。それはどれぐらい真剣になるかというと、目玉が一方向しか見えないのです。

 それで、いつも先生がどこに行っているかと目を見開いて見ているのです。距離が問題ではないのです。先生が何をしているか、ちゃーんと知っているのです。みんながそうです。だから市内に出かけた場合には、「先生が出かけられた。早く行け!」と、みんながいっぺんに、二、三人が集まってくるのです。まるで嘘みたいな話です。聖書でもいろいろ啓示なんか書いてあるけれど、それは何でもないことです。いろいろな奇跡があるのですが、そういうことは、先生は言わないのです。言ったって誰も信じる者はいないのです。これはもう嘘みたいな話なのです。そういうふうにして、もう大変です。

 そういう人々の中で、今も一人で結婚しないでいる女性もいるのです。「祝福を受けるように」と言っても、祝福を受けないのです。「自分は先生を慕った者です。誰と結婚するのですか」と言って、大変なことです。もし、先生がキスでも握手でもやってあげたら大変なことです。これはもう間違いなく「関係した」と言う人が出てくるのです。そういう女の乱れ切った環境を泳いで、よくも女に引っかからないでここまで来たものです。

 それで、女はどれぐらい真剣になるかというと、食べることも寝ることも忘れるのです。だから他の女とつき合ったとなると大変です。すぐに分かるのです。聖別生活を二十年続けて、祝福されないで亡くなった食口もいるのです。君たちは、このごろでは一週間だけ講義を聞いて、祝福を受けられる恵沢時代が来たのですが、みんな先輩が蕩減し犠牲になった基台の上にあるのです。簡単に、そういうふうになったのではありません。分かりましたか? (はい)。

 それで女たちがどうなるかというと、先生を慕う時には、何も考えないのです。何も考えないのです。今から十年前までは、お母様の部屋に来て「この部屋は自分がいるべきであって、あなたがいるべきではない。部屋を出なさい!」と、喧嘩みたいに騒ぐ女もいたのです。間違いなく啓示を受けたのに、そうならなかったのだから、考えても考えても不思議なのです。それで、みんな乗っ取ろうとするのです。だから、もし先生がキスでもしてやったら大変です。手で握手でもしてやったら、それを条件としてどんなことでも引っかけてくるのです。

 ですからお母さんは、お母様がお母様として立つまでには、相当の心的な苦労があったということを知らなければなりません。みんなそういう女ですから、お母様が死ぬように内緒で考えているのです。それで、「死んだら自分の娘が入る」と言うのです。いろいろと噂をするのです。「先生は結婚を間違った」とか、「今のお母様はお母様ではない」とか、「蘇生、長成、完成で、三人いる」とか、いろいろ噂するその中で、先生を巻き込んでしまおうとするのです。ですから、原理を知らなければ大変なことになるのです。

 統一教会という存在もなくなってしまうのです。正しく原理を知っているから、そういうことをコントロールしてきたのであって、たくさんの霊的な競争を通過して勝利基盤に立って、こういう無理のない立場で無事に通行できる基盤をつくったということを、君たちは知らないのです。でなければ、こういう集会などできないのです。そういう女自体が反対するのです。


四大心情圏の蕩減復帰

 女は自分が悪くても、「先生が悪い」と言うのです。「いやー、先生が悪い。先生のせいだ」と言うのだから、みんな先生が悪いように思うのです。何か関係があるように言うのです。それを、いちいち弁解する必要はないのです。それで、いろいろな絡み合いの噂が流れて、それに巻き込まれていろいろなことが起こるようになったのです。そういうふうにして、一般の女たちも、先生を慕って教会に行かざるを得なくなったのです。

 市場に行こうとして買い物籠を持って出た者が、自分でも知らないうちに教会へ向かって歩いているのです。だから、自分の精神ではないのです。そうなると、先生を見ないと一日中が大変なのです。一日に一回は必ず教会に来て先生に挨拶しないと、御飯も食べられないし、自分が霊的に責められるのです。しかし自分の環境の中で、旦那さんとか子供たちは、それが理解できないのです。

 「統一教会に行くな」と言っても行くのだから、いろいろなことが起こるのです。女の髪を刈ってしまって、パンツだけをはかせて柱にロープで縛っておいても、霊界が「こうやれ、こうやれ」と言って、ロープを解いて出てくるのですが、パンツしかはいていないのです。誰かに見つかると大変です。もう「捕まる」と言って、町を走ってくるのです。それは夜だから、(当時の韓国は夜間外出禁止で交通止め)四時ごろの冬の夜の真っ暗い中を一人で走ってくるのです。

 そのようにして、先生の所にみんなやって来るのだから問題になるのです。垣根をよじ登って越えてくるのですが、女は尻が重いので、手がすべって落ちた場合には、周りの犬が、「ワン、ワン、ワン」と吠えるのです。それで表に出てみると、裸の女が転がっているのです。それを考えてみなさい。そういう噂が一人だけではないのです。ですから、周辺では「あの文先生によって、みんなが気違いになった」と言って、いろいろな噂がたったのです。

 ですから、みんな「文先生が悪い」と言うのです。そういうふうにして、女たちによってたくさん被害を被ったのが、ここに立っている文先生なのです。「この女たち!」。アメリカでも女を見たら、そういうふうにするのです。

 なぜ、そういうふうになるかというと、それは仕方がないのです。蕩減復帰をしなければならないからです。蕩減復帰です。堕落した時に、エバが四大心情圏を一人の男のために、みんな破ってしまったのです。それを復帰するには、この世の中で、そういう心情圏をいっぺんで体恤できるような男を迎えないと、越える道がないのです。父母として、お母様の立つ道が生まれてきません。ですから、そういう四大心情圏をいっぺんに体恤させるためなのです。分かりますか? (はい)。

 ですから、先生を見た場合には、息子の王様であり、それから兄さんの王様、旦那さんの王様なのです。そして、お父さんの王様です。四大心情圏は、子女と兄弟と夫婦と父母です。(先生は)四大心情圏を勝利した結実体の中心なのです。だから女としては、先生が自分の旦那さんそっくりなのです。

 自分の心では思わないのですが、抱擁してあげるのです。そういう心情を、子供の心情から、兄弟の心情から、父母の心情から、お母さんの心情を通過した条件を立てさせないと、それが収まらないのです。蕩減復帰ですから仕方がないのです。蕩減復帰というのは、そういう同じ状況をもって、サタンのほうへ越えて地獄へ行ったのだから、同じ立場を越えて転覆するのです。一八〇度違うのです。だから、そういう心情圏に立った女が、それを反対の方向に行くのは大変なことです。それで、たくさんの霊的な女たちが落ちていったのです。「自分は、こういうふうに霊界と直接関係をもって、先生を見つけてきたのに、先生は無慈悲であった」と言ってです。

 ある程度までは、霊的にみんなコントロールされていくのです。こういうふうに妹として、それから姉として、相対関係でもって、約婚段階で堕落したのだから、そこまでずーっと霊的に教えてくれるのです。

 それで、いろんな所を歩きながら、花の首飾りをかけてやったり、結婚式の準備まで、みんな霊的にコントロールされるのです。だから一〇〇パーセント自分の旦那さんだと思うのです。みんなが、そうなのです。ですから、今までの自分の旦那さんや父母は見たくもなくなるのです。統一教会の原理は、否定することができないのです。堕落したということは、否定することができないのです。

 四大心情圏の体恤を通過して反対の方向に行かないと、天国に入る道がありません。そういう原則があるから、君たちも女として、先生に会った場合には、先生が嫌ではないのです。みんな先生と双子の兄さんみたいになっているのです。それから自分の旦那さんみたいなのです。だから、お母様は姉さんであり、君たちは妹なのです。お母様の分身にならなければなりません。お母様が、そういう四大心情圏を体恤し勝利した代表として立っているのだから、そのお母様の分身にならなければ復帰ができません。

 それで「一体になりなさい」と言うのです。そういう内容が背後で絡んでいるということは話さなくても、そういう意味において一つになるのです。だから先生を、そっくりそのように思うのです。女たちは自分の相対として、先生のような男を夫にできればいいと思うのです。だから女たる者は、先生に惹かれない者がいないというのです。本当ですか? 先生が殴っても皆さんは痛くないのですか? これは、牧師が一般の教会でやったら大変です。いくらそうやっても、心の柵に先生がいじめたという思いが残らないように、水が流れていくように流れていくのです。流れても大きくなっていくのだから大変です。日本全国に台風が吹くのです。春の台風を先生が起こすのです。春風を起こしているのです。そうなると、一度でも先生に会うと、先生のことを忘れられなくなるのです。

 春風が吹くのです。「ずーっと先生の所にいたい」と。本当は、先生の所に来て話を聞くよりも、子供のように先生と遊ぶことのほうが印象に残るというのです。そういうような原理原則を中心とした蕩減の道があるから、そういうふうにならざるを得ないのです。だから、たくさんの女たちが先生のために涙を流してきました。あなたたちは、そういう時代に先生に会っていないから幸福なのです。

 みんな初めて会ったのですね? 半分以上が初めて二日ばかり前に会ったのですね? だから、それは一般には分からないのです。霊的に、みんな先生が教えるようになっているのです。一〇〇パーセント教えるようになっているのです。だから、このような組織や団体は世の中にはないというのです。とても一般の人々には理解できません。統一教会は、いくら研究しても分からないのです。


お母様の基盤をつくるための苦労

 四大心情圏の内容が分かりましたか? (はい)。こういう現象の根本的転換をなさないと、韓国に帰れないのです。そういう深い内容を一般の人は知らないのです。先生が誰かというと、皆さんが神様の娘だったら先生は神様の息子です。双子の息子であり、兄さんなのです。旦那さんの中の旦那さんです。もっと高い次元において、自分の心霊的な相対関係であり、話より事実が先に立つのだから、先生について来ざるを得ないのです。おばさん、分かりますか? (はい)。こういうことは初めて聞く話ですね。

 ですから、復帰の道がいかに難しいか、先生はよく知っているのです。普通の人では行けないのです。四十年以上の信仰歴がないと行けないのです。そのような一家に、そういう現象が起きてくるのです。神様は公平です。先生はそれを無視することができないのです。

 先生は、若い時には美男子でした。本当にみんなが、「美男子だ」と言ったのです。先生は、そうは思わないのですが二十代、二十五、六歳はもう、若い先生に対して八十代のおばあさんが、行く先々で足を抱えて離さないのです。まるで子供みたいにです。先生は女のために十字架にかかったのです。一生涯、女のために先生は苦労したのです。今はお母様がいるので、誰もそういう心配はないのです。それで統一教会は、男女問題が徹底していることで世界中に知られているのです。アメリカに行っても、「統一教会は、模範的に男女関係が徹底している」と噂になっているのです。

 お母様の基盤をつくるために、女の世界の悪辣なすべての過程を通過したのです。蕩減として仕方がないことです。反対現象として、逆にいくのだから、お母様を殺したかった女がたくさんいたのです。だから先生は謎の男なのです。

 アメリカへ行ってもそうです。アメリカの女たちも先生を慕ってくるのです。アメリカの女は露骨です。好きになったら「アイ・ラヴ・ユー」と、走ってくるのです。だから、一メートル以内に入らないように命令しているのです。それは、蕩減の原則で仕方がないのです。そういうことは、誰も知らないのです。

 そういうふうにして、お母様は女世界の過程を通過しながら訓練されてきたのです。だから先生は一〇〇パーセント信じています。共にプログラムを越えてきたのです。それがいかに難しい路程であったかしれません。だから君たちを妹みたいに思い、立派な奥さんに育て、立派な旦那さんと組んであげようという思いがあるのです。分かりましたか? (はい)。

 ですから、女たちは先生に感謝する者がたくさんいるのです。先生はそんなに近い男なのです。兄さんであり、旦那さんよりももっと近い、お母さんよりももっと近いのです。そうでなければ嘘です。サタンの血統を受け継いだその基準から抜け出すには、先生に帰る心情がなくては抜け出すことができません。父母が反対し、旦那さんが反対し、三代が反対するのですが、何の未練もないことです。それが、皆さんたちの救われる最も近道なのです。それを乗り越える力をどこかで得なければなりません。分かりましたか? (はい)。

 そこから違った国、違った世界に分かれていくのです。だから、全世界の男たちは、みんな先生を怨讐だと思うのです。「自分の娘を乗っ取っていった、自分の奥さんを乗っ取っていった、自分のお母さんを全部悪くしてしまった」と思うのです。夜考えても、昼考えても、「自分の娘と、自分の奥さんと、自分のお母さんと、三代をめちゃくちゃにした」と思うのです。三代の女が引っかかるのです。

 第一代のアダムを殺したのはエバです。第二代のイエス様を殺したのもエバです。第三代の再臨主まで、四十年間苦労させたのもエバです。そのように三代の男を殺したのです。そういう女を、愛でもって本妻として迎えなければならないのが再臨の主なのです。だから蘇生、長成、完成の三代を通過してきたのです。それで、みんなが先生を利用しようとするのです。みんなが何とか先生を幽閉してもいいから、自分の孫娘と一緒にしようと大変です。しかし、そのような戦略に先生は巻き込まれないのです。それは原理を知っているからです。そういう困難な戦場を通過して、原理の内容を勝利した先生なのです。ですから先生をつかんで、先生の指導どおりに生きれば間違いなく、目的地に到達することができるのです。

 あなたたちも、先生をそういうふうに思いながら、真剣に先生の代わりを果たしたならば、霊界が同じように活動してくれます。だから、それが恐ろしいのです。「お父様の言うことは間違いない」と信じてやった場合には、何でもできます。病気した者をかわいそうだと思って、涙ながらに祈祷した場合には、すぐに治ります。そのように先生が祈祷して治した場合には、イエス様の奇跡のようなことはたくさん起きるのですが、そういうことをするのは良くないのです。蕩減条件に引っかかるのです。

 病気になったことは、先祖の悪い条件に引っかかっているのです。それをみんな治してやった場合には、治してやった誰かが、その何十分の一でも蕩減をしないといけないのです。それをしないので、イエス様も殺されたのです。奇跡を起こさなかったならば、十字架はなかったのです。病気をしても、自分が責任を持つことによって、すぐに病気も引っ越していくのです。先祖の病気は、蕩減しなければならないことです。

 ですから教会内で病気をした場合には、誰かが教会内で犠牲になって、病気が治るのです。分かりますか? (はい)。十人ぐらいの人々の病気を治した場合には、十人以上の善なる人が犠牲になるのです。それで、統一教会のハイクラスのメンバーたちが、そういう条件でたくさん霊界に行ったのです。だから先生は、病人に対して祈祷などしないように言っているのです。

 このようにして、先生が涙を流して痛哭しながら、激烈な話をした場合には、病気がたくさん治るのですが、今はそんなことをしたくないのです。今は涙で感動する時代は過ぎ去りました。真理でもってやるのです。先生と君たちとの因縁が、そんなにも近いということが分かりましたか? (はい)。あなたたちの心も、そう近く感じますか? (はい)。本当ですか? (はい)。霊界の心情圏がそうなのです。みんな神様を中心としていく所に、心情がみんなつながるようになっているのです。接ぎ木は、一人では大変です。そのような真剣な顔で見なくてもいいのです。「現地の整備」が何か分かりましたか? (はい)。戦略戦術を組みなさい。男の性格をよく知ることです。分かりましたか? (はい)。


繁栄と天国に通じる道

 先生は結婚生活の美術化、芸術化のことを言っているのです。「芸術的な結婚生活、美術的な結婚生活をしなさい」と言うのです。女が結婚するのは、愛を受けるためだというのですが、そうではありません。女は、家庭においては、愛の女王様です。この前は、女は空き箱だと言ったね。女は何も持っていないと聞いたでしょう? しかし、この正面のものは誰のものですか? その話もしたでしょう? 顔と、それから女のそのものは誰のものですか? 忘れたのですか?

 真剣な話です。これは旦那さんのもの、これは子供のものです。旦那さんと子供のためのものです。自分のためのものは一つもないのです。だから愛の相対者は、自分よりも立派な人を願うのです。それは、神様から来たものです。神様がそうだったのです。自分よりも立派な者になるように、一〇〇パーセントの神様が一〇〇パーセント投入しても、同じものしか生まれてきませんが、何億以上も立派なものを願うのだったら、何億回も忘れて投入しないと、そういう相対は生まれてきません。だから真の愛の道は、投入して忘れるような立場をとらないというと、そういう真の愛は生まれてきません。自分の生命を投入して忘れるところから、真の愛が出発するのです。分かりましたか? (はい)。

 真の旦那さんとは、奥さんのために命を捧げて、再び生まれ変わっても奥さんのために生きるという男でなければ、真の男ではありません。真の旦那さんではありません。女も同じことです。父母も、子供に対して自分の命を犠牲にしても、再び 蘇 っても、また子供を愛したいと思うところに、真の愛が出発するのです。これをはっきりとしないといけないのです。分かりましたか? (はい)。

 真の愛とは、平常ではないのです。自分の地上の父母より以上でなければなりません。父母として命を犠牲にし、蘇った場合にも、再び命を投入し得るような立場にならないと、真の父母として神様に似た父母の後につくことはできません。分かりますか? (はい)。真の愛という出発点は、そこです。だから聖書は、はっきりと教えているのです。「死なんとする者は生きるのです」。死の峠を越えることによって、真の愛を迎えることができるので生きるというのです。分かりましたか? (はい)。

 「死なんとする者は生きる」。生きるということは、真の愛によって生きるようになっているのだから、死を越えないというと真の愛は迎えられないのです。こういうことを原則的に、理論的に、整理しておかなければならないのです。だから末の時代には、後の者が先になり、先の者が後になるのです。それは何かというと、統一教会に、初期に入った者と今入った者とは、心霊基準が違っているということです。

 あなたたちも考えてみてください。最初に統一教会に入る時、原理を聞いて「いやー、これだったら自分も天下を統一できる」という自信を持つのです。それがだんだんだんだん消えていって、小さくなってしまうというと、出発より悪くなってしまうのです。いくら感動的な話を聞いても、感動しなくなるのです。いくら自分の昔の基準に帰ろうとしても帰れないのです。それは病人になったのと同じことです。それは死亡と地獄に通じます。しかしそれに比べて後から来た者は、よく興奮するのです。興奮する者は、時が違っているのです。

 昔は迫害が多かったのだけれど、今は迫害がないので、後の者が先になりやすい時代になりました。古くなった統一教会のメンバーは覚醒しなければなりません。だから先生がいつも考えることは、きのうよりもきょうと、一歩でも新しいことをプラスさせる発想です。それは成長することです。分かりましたか? (はい)。

 きのうやったことよりも、きょうは一つでもいいからプラスさせるのです。そうすれば、少しでも成長したことになるので、繁栄と天国に通じるのです。一歩落ちた場合には、後退と地獄に通じるのです。神様はいつも新しいものを願います。古いものが三日たまった場合には、神様は要らないのです。分かりましたか? (はい)。だから何かしないといけないのです。何か新しいものを開拓していくのです。先生もそういうふうにして、世界的な基盤をつくりました。秘訣はそこにあるのです。

 きのうよりもきょう、新しいものに向かって前進するのです。辛く難しいことでも、死亡圏に結ぶことはできないのです。命懸けです。真剣です。未来のために準備するのが、一番の後退しない秘訣です。分かりましたか? (はい)。未来のために準備することです。こういう修練会も、五年前はみんな気違いのように思ったかもしれないのです。しかし、きょう院長さんが言ったように、未来のために準備していたのでできたのです。だから参加した者は、五年、十年先に、自分が発展する条件になるのです。分かりましたか? (はい)。それが生き残る秘訣なのです。

 それでアメリカにおいて、先生は十年以上、二十年以上先のことを、みんな準備しているのです。だからお母様は、今まで国を動かしてきた全国家的最高の者たちの歓迎する中で、講演ができたのです。国を超えた全世界の人々のために、四十年前から準備してきたからです。

 そのように、一日の中で発展させたプラスの状況を残すことです。そうすることによって、繁栄の基盤をどこまでも残したことになるので、神様も関心を持たざるを得ないのです。理論的なことです。

 それで先生は、山に登っても必ず、「一、二、三」以上の数を足踏みしてから座るのです。そういう精神で、新しくプラスさせるのです。寝ることにしてもそうです。勉強をするにしても必ずそうするのです。何事においてもそういう伝統、そういう精神を生涯続けることによって、大きな実績が、普通の人にはできない実績が残るのです。ですから休む暇がないというのです。

 この周辺に神様が憂うる人がいた場合には、「誰か教えてください」と祈ると、さーっと教えてくださるのです。そうなれば「伝道するな」と言われても、伝道せざるを得ないのです。ただ生きていて、人生がそれでおしまいではないのです。生まれた価値以上の基準に立てるかどうか、それが自分の生涯を懸けた価値になるのです。その価値が、永遠の神の国を相続する基準になるのです。

 ですから、未来に向かってたくさんのことを準備した場合には、神様の思いが何十年も長く続くのです。そのために、自分が保護されるのです。未来を考えず準備しない者は、個人も国も滅んでいきます。流れていきます。先生は、この歴史とともに流れていく現状を考えて、世界を止めて引っ張り出そうとするのです。それは、未来の基準を持っているからです。アメリカもそうです。先生がアメリカの大統領まで指導するようになったので、問題なのです。一人で世界を指導し、国の運命を左右する見本をつくるのは簡単なことではないのです。四十年以上の歴史が必要だったのです。そこには、悲惨なことがたくさんあったのです。そういうことも過ぎ去った場合には、歴史になるのです。分かりますか? (はい)。真剣なのです。

 女さんたちも旦那さんを迎えて、十年、二十年が過ぎた場合には、旦那さんに対して二十年間プラスさせながらやってきた自分があるかというのです。もし、なかった場合には、この公式において落第です。どう思いますか?


真の父母と完全に一つとなって良心の本然の基準を回復する

 もう帰る時間の十二時が一時になりました。現地の整備の話として、旦那さんをどういうふうに処理するのですか? ただ座っていて殴られたり、叱りとばされたりするようになってはなりません。先生は大嫌いです。主張すれば必ず勝つようになるのです。「先生の言うとおりにやれば、大変です。今は週刊誌でやられます。周辺が大変です」と。周辺には何もありません。分からないことを吹っかけてくるのです。証言しなさい。証を立てなさい。裁判所でも、証言がなかった場合には判決が出ないのです。

 「君は、何でそんなことをやるのか! 一方的に悪いと誰が決めたのか。裁判所でもない」。裁判所には検事がいて、弁護士がいて、互いに弁論し合って、そこで証人と証拠物を比べて判断するのです。新聞の噂は、人間がいくらでもつくることができるのです。野党は与党をいくらでも攻撃することができるのです。サタンは神様のほうをいくらでも犠牲にさせることができるのです。何を言っているのですか! 証を立てなさい。分かりましたか? (はい)。それに、今は時が違うのです。向こうは天使長であり、こちらはエバの立場です。今から引っ張り合いになった場合には、価値が逆転するのです。

 この前も話したように、神様を信じる女たちを助けるために結婚を自由化したのです。この話は、もう聞いたでしょう。真剣に考えないといけません。それが神様の法則なのです。結婚していても、そんな男は相手にしなくていいのです。先生がもっと立派な旦那さんを紹介してあげます。本当です。霊界には、たくさんの旦那さんが待っています。

 それはそうとして、男は天使長です。間違いないのです。だから男たちが今まで世界を支配してきたのです。天使長が支配しているのです。それは失敗者であり、失敗せざるを得ないのです。天使長は、神様の前に復帰されていく世界をめちゃくちゃにしてしまったのです。しかし神様は、めちゃくちゃにされても、その破壊されたものを再建設します。先生がきれいに建設していきます。

 君たちも、過去にやってきたことが、サタン世界のことであるとはっきり分かった場合には、先生の話を聞かざるを得ません。高次元な人間の価値が明らかに分かるようになるのですから、これを聞かなければなりません。「良心は両親に優る、良心は先生に優る、良心は神様に優る」と訴えたでしょう。それが大切なのです。それを体恤して一つにならないというと、四大心情圏につなぐ道がありません。心身を一体にさせなければ、四大心情圏に通じる道がありません。分かりましたか? (はい)。

 四大心情圏を知らないと、堕落したということが分からないのです。堕落したことによって、良心を失ってしまったし、良心が無力になってしまったのです。それで再臨主が、長成期完成級基準まで下がってきて、現状まで解決して梯子をつくったのです。ですから真の父母と絶対に一つになった場合には、真の父母の代わりに、どこにでも上がったり下がったりできるというのです。アダムは、分からなくて堕落したのですが、先生は分かっているのです。分かっているのだから「君、何だ、これは!」と、堕落した基準に下がって讒訴することができるのです。

 ですから、真の父母と完全に一つになると、良心はもっと神様と一体となるような道が近寄ってくるので、だんだんと力が強くなって、肉身の主管は問題ないのです。そうして、肉身と一つになることによって四大心情圏の因縁を結び始めるのです。四大心情圏は、良心の本然の基準を回復しないとできないのです。分かりましたか? (はい)。

 旦那さんを、そういうふうに正していきなさい。一方的に反対する父母がいた場合には、談判しなさい。「お父さんお母さん、なぜ統一教会に反対しますか! 自分の娘が、自分の息子夫婦が信仰するのに、新聞社の新聞紙より娘をなぜ信じないのですか?」と。「いっぺんも調べないで、こんなむちゃな暴力的なことがありますか? それがお父さんの使命ですか! そんなことはできません。さあ、お父さんお母さん行きましょう。その噂が本当だとすれば証明してください。でなければ娘の話を聞いて、修練所で統一教会の原理を聞いてみてください」と。

 (両親は)娘の話を聞くべきですか、新聞社の話を聞くべきですか? 新聞社が今やっているように、野党は与党をいくらでも攻撃することができます。事件はいくらでもつくることができます。今や、みんな何十回、何百回とお金をやって噂を流して、それで三人以上が証言をすれば、裁判所で勝つというような世界になっているのです。文先生は黙っているのですが、悪い人ではないのです。偉大だからです。偉大だから、黙っているのです。分かりましたか? (はい)。

 そういうふうに正していきなさい。「お母様とか、統一教会の話を聞いてみなさい。それも聞かないで何ですか!」と。弁護士の話は裁判所でも聞くのです。「娘が弁護士みたいになっているのに、なぜ話を聞かないのですか? 文先生は悪くないと言っていることを聞いてみてください!」と、談判するのです。

 先生は十二歳の時に、おじいさんから父母まで、みんな教育してきたのです。朝も挨拶に行くのです。ちょっと遅くなったら、「なぜ遅くなったのですか?」「ちょっと用がありました」。「おじいさんは早く来るのがいいですか?」「はい」。そう言って、入っていくのです。

 それで、夜十二時過ぎに門を叩いて、「ああ、おじいさん」「何だ?」。「私です」「なぜ来た?」。「入ります」と、門ごしに入るのです。たいがい田舎は門を閉めないのです。入ると、もうびっくりして起きるのです。そこで、先生が「おじいさんとおばあさんは、寝たまま挨拶するのですか?」と言うので、びっくりするのです。そうして「上がりなさい」と言うのです。「何時に来たらいいですか?」「昼の十二時過ぎに来なさい」ということで、とうとう、おじいさんも、先生を迎えるようになりました。

 それからお母さんも、みんな十二歳で集めてしまったのです。そういう作戦をしなさい。先生も子供の時に、そういう作戦をしたのです。そのようなたくさんのことがあるのです。先生には謎が多いのです。十五、六歳の時は、みんな家まで引っ越しさせたのです。先生が裁判所へ行きながら、みんな取っていったのです。悪い者は放ってはおかないのです。分かりましたか? (はい)。

 今からは、自分が一家を治める整理をしないといけないのです。今からは国を整理しないといけないのです。そういうためにも、こういう運動が必要なのです。誰もできないことを、どんどんやるのです。先生が何回もやってみて言うのだから、信じてやりなさい。分かりましたか? (はい)。

 ちゃーんと周辺をまとめて、堂々たる生活をする奥さんになりなさいというのです。そのようになりたいですか? (はい)。なりたいのですか、なりたくないのですか? (なります)。やりなさい。(やります)。はい、ありがとう。(拍手)


立派な旦那さんをつくる道

 そうなったら、旦那さんが問題ですね。旦那さんは、簡単です。今まであなたたちは、旦那さんを知らなかったのです。男を知らなかったのです。男を知らないからそうなるのです。女と男は違うのです。まるで正反対なのです。女の 懐 に男を巻き込んでいくようなことを考えてはいけません。男の懐に女がジャンピングして飛び込まないといけないのです。方向が間違ったからそうなるのです。分かりましたか? (はい)。

 女は自分の旦那さんを、立派な旦那さんにしなければなりません。立派なお母さんは何も持っていませんが、愛の心でもって立派な子供を養育することができるのです。分かりますか?(はい)。それ以上は必要ありません。愛の心でもって子供を養育していくのです。子供は一〇〇パーセントお母さんを真似るのです。それで夫婦生活も、自分の兄弟と同じにするのです。夫婦生活をする時に、兄弟の中に自分たち夫婦と同じような者がいたら、みんな比べ合うのです。

 お母さんは、娘の旦那さんとお父さんと比べてみるのです。娘は自分の旦那さんを兄さんと比べてみるのです。それでお母さんが毎日、何かと言いつけた場合には、娘が自分の兄さんに何かと言いつけるのです。本当です。子供は親を真似るのです。子供は真似して習うのです。誰も横で教育する者がいないのです。お母さんを八〇パーセント習うのです。これは大変なことです。ですから親不孝なお母さんは、不孝者をつくるというのです。

 それで、自分の旦那さんに対して、相対的な立場に立ってはだめです。天は高いし、地は低いのです。愛を絞り出すようにしなければなりません。女が高い所に立てば、愛は下に流れるものであって、上に上がるものではありません。女が垂直に立てば、完全に愛のパッケージがそのままになるのです。角度があればあるほど、流れが多くなるのです。だから女は、男のために完全に奉仕しなさいと言うのです。

 お母さんが本当に、自分の子供を養育する秘訣は、子供に奉仕することです。そのことによって立派な子供に成長していくのです。奉仕しなければ、めちゃくちゃになるのです。奉仕しかないのです。旦那さんもそうです。

 結婚生活は、すべてが初めてです。自分の主張を奥さんと共に分けあったり、自分の主張を譲るような立場になってはいけません。ぶつかる立場なのですから、自分も共に高くなると思うとだめです。誰かが低くならなければなりません。そうなった場合には、殴ろうとしても、低いから殴るのが大変です。殴る時には、こういうふうに殴りたいのです。高いから殴られるのです。下を向いている女を殴る者はいないのです。

 君たちはたくさん殴られたでしょう? 殴るのは口数が多いからです。口のためにそうなったのです。だから、口を閉めよと言うのです。だから堕落した女たちは口を恥ずかしがるのです。堕落は口からきたのです。口を慎めと言うのです。それを「ちょっこく」というのです。(直告=事実をありのままに告げるという意味)良心が「ちょっこく」しないというと、寿命を延長させられないのです。一瞬でも延長してもらうことによって、復帰の時間を得ることができるのです。

 ですから良心は、自分の知らないうちに悪いことをした場合には、夢の中でも発表します。それを「ちょっこく」というのです。そのように発表するようになっているのです。女は口に注意しなければなりません。聖人とは、口と耳の王様です。人間は口と耳を守れば聖人に近くなるのです。「成長して、正常になるには、口と耳を守れ」と言うのです。王様は、なかなか発表しない人です。みんな聞いて発表した場合には、それが法律の代わりになるからです。一言で、国が行ったり来たりするのです。だから、慎重になるのです。

 旦那さんは天です。愛する時には旦那さんが上にいくのですか、女が上にいくのですか? 男でしょう。愛という尊いものを中心として関係する時には、男は上、女は下です。だから愛を中心としてみれば、夫婦生活は、女が下になったほうが安全なのです。上になると転覆するのです。基本的に、男から愛を貰おうとする時、愛は一番下へ流れていくのです。空気と同じです。だから旦那さんも、愛を貰うには奥さんに頭を下げないといけないのです。その愛がぐにゃぐにゃ曲がれば、死んでも大変です。死んでも求めなければならないのが愛です。死んででも愛を曲げてはだめです。愛を失うようにしては駄目です。夫婦がぶつかって、「あなたみたいな男は駄目だ」とか、「結婚すべきじゃなかった」とか、「運が悪い」などと言うのは、めちゃくちゃにならざるを得ないのです。そういう天下はないのです。分かりましたか? (はい)。


旦那さんは男の子が大きくなったものである

 女は愛の空箱だから、いくら愛を貰っても足りないのです。女を満足させる宝物はないのです。それ知っていますか? 小さな一カラットのダイヤモンドを貰った場合には三カラットが欲しくなり、三カラットを貰った場合には五カラットが欲しくなります。限界がないのです。分かりましたか? (はい)。だから、エデンの園で堕落が始まったのです。基準を越えていく行動を取ったので脱線したのです。

 女を満足させる宝物はないということが分かりましたか? (はい)。そういうことを考えて行動しないといけないのです。いくらよい物をやっても、さらによい物を持ちたがるのです。いくら愛しても、もっと愛されたいのだから限りがないのです。だから、それをコントロールするには、いつも旦那さんの下にいることを考えれば、それで治まるのです。簡単なことです。

 ですから愛する時も、上に上がらないで下に降りるのです。それが原則です。水は凹んだ所で貰うのと同じです。水がいっぱいになったら、コップを越えてしまうのです。それは、天下に合わない行動です。分かりましたか? (はい)。女さんたち、分かりましたか? (はい)。女はコップみたいです。水がいっぱい入ったのに、まだ貰いたいと思うので、最後にはコップが割れてしまうのです。コップを投げ出して割れてしまうのです。本当です。女は器になっているから、貰う立場なのです。ですから、下にいる場合が安全です。これで、離婚したいという女たちも、半分ぐらいは収まるでしょう。(笑い)

 それから旦那さんを育てて、立派な旦那さんをつくるのは簡単です。あなたたちも男の子を生んで育てていることでしょうが、男の子は腕白ですね。でたらめで、朝きれいな着物を着せたのに、一時間もたたないうちに泥水ですべっているのです。そんなにしていても、「お母さん!」と言って走ってきたらどうしますか? け飛ばすのですか。

 それを、「この子は大変だったね」と、独り言をいいながら抱擁してやるのです。何も恥ずかしがらずに、お母さんを信頼して、そのように飛び込んで抱かれる姿にみんな感動するのです。そいうふうにして、旦那さんもいろいろと教育していくのです。強制では効かないのです。優しい姿勢でもって、甘い愛の言葉をかけて、子供をなだめることと同じようにするのです。男というのは、別の生き物ではないのです。子供がちょっと大きくなったものです。

 そのような男の世界を、君たちは知らないのです。先生が今でも忘れることができないのは、お母さんのことです。幼い時、乳を飲んで、お母さんの胸に抱擁されて愛されたことは、一生涯忘れられないのです。男はそういうような気持ちだから、奥さんに対して、お母さんの代わりになってくれればいいと思っているのです。ですから皆さんが、お母さんの代わりになって、よい奥さんになれるようだったら、それ以上効果的なことはないのです。分かりましたか? (はい)。

 酒を飲んできたからといって、「もう酔っぱらってきた! この野郎! いつからこんなになったのか!」と言うのではなく、めちゃくちゃになって帰ってきた場合にも、自分の旦那さんだと思う心ではなく、お母さんの心で、自分の子供が一家を支えるために悩みながら、いろいろの複雑な外交の舞台において、酒も飲まざるを得ないような思いであることを知って、帰ってきた子供を抱くようにして、ずーっと寝かしてキスをしてあげるのです。お母さんはそうするのです。そっくり、そのようにやりなさいというのです。

 そういうことを二回、三回とやってあげると、旦那さんはみんな分かるのです。寝たふりをしながら、「いやー、ありがたい奥さんだ。昔のお母さんよりもいいな」と思うようになれば、もう永遠に別れることができないのです。それが男性の弱点なのです。先生は男性のことをよく知っているのです。旦那さんに妻として対すれば、喧嘩ばかりするのです。旦那さんに対しては、親の心でもって、お母さんの代わりに対した場合には満点なのです。

 しかし、お母さんの 懐 はよいのですが、お母さんとは愛の関係ができません。ですから、お母さんみたいな妻と夫婦生活をする以上のものはないのです。男として、それ以上に望むことはないのです。先生もそうです。ずーっと学校に行っていて、帰ってきたのは二十代も過ぎていたのです。それでも、必ずお母さんの横に寝るのです。寝ながら、昔みたいにお母さんの乳房に触るのです。その思い出が非常に幸福なのです。その感動は一生涯、忘れられないのです。

 それから、いろいろ自分のために犠牲になったことがたくさんあるのです。そのお母さんに、こんなにも親不孝して、悪い立場に立たせるとは夢にも思いませんでした。分かりますか? それと同じです。お母さんみたいに、立派な母の心情で抱擁してあげて、その基台の上で、奥さんとして夫婦生活をすれば、それ以上の幸福はないのです。だから、夫も子供を持ったお母さんに対して「お母さん」と言うのです。自分が昔呼んだお母さんのことを連想したいのだから、自分でも知らずに「お母さん」と言うのです。分かりましたか? (はい)。

 でたらめな男の子を、立派な愛でもって育てるように、お母さんの代わりになって旦那さんを抱擁しつつ、父母の心情で看病しながら大きな子供みたいに、大きな子供の兄さんみたいに、大きな子供の王様みたいに扱いなさい。そうすれば、女として一〇〇点満点以上になります。これを今から実践するのです。練習ではなく実践するのです。

 そして旦那さんが帰ってきた場合には、会社から帰ってきた場合には、奥の間にいないで、玄関の近くにいて「あなたさま!」と、言ってみなさい。そういう言葉を誰でも三回は聞いてみたいのです。

 旦那さんが疲れ切って、しおれきった格好でもって、子供と奥さんに会って何とか慰めてほしいという思いで帰ってきたのに、奥さんが奥の間から「誰ですか!」と、旦那さんが苦しいのも知らないで、三回言ってみなさい。今までの感情がみんななくなってしまうのです。だから、そういうことをよく考えて、ちゃーんと時間になった場合には、旦那さんを待ちながら、「あなたさまー!」と言った場合には、もうそれ以上にうれしいことはないのです。元気が出るのです。そして、「やっぱり、家は天国の続きだ!」と思うのです。


お母さんと妻を合わせたような奥さんになる

 日本の女は、きれいに掃除することにおいてチャンピオンです。日本の女は、旦那さんが帰ってきた場合、すぐに「あなた、風呂に入りなさい」と、それは大変です。(笑い)女は一日中、昼寝をしていて、旦那さんが帰ってくると、御飯もつくらないで、「お風呂に入りなさい」と言うのです。

 旦那さんがストレスいっぱいで、倒れるような心情も知らないで、そう言うのです。「風呂に入りなさい」と。それは、先生も嫌がることです。ですから、「ああ、風呂は後でもいいです」と言って、疲れている場合には食事のおぜんを準備して「食べてください」、「休んでください」と、自分の膝の上に子供のように寝かせてあげるのです。寝かせてあげて、耳のアカを取ってあげるのです。(笑い)

 先生の言うとおりにするのです。その時間が、五時前だったら、夏ならまだ明るいので爪を見て、伸びていたら、きれいに摘んであげるのです。それだけの奉仕をしないと、男から愛を受ける資格がないのです。分かりましたか? (はい)。それを一か月に二回ぐらい必ずやってあげるのです。先生の言うとおりにやりなさい。それから靴下を脱がせてあげるのです。汚い汗のにおいがするからといって、それを投げ捨てるのではなく、ちゃーんと丁寧に横に置いて汗もみんなきれいに拭いてあげるのです。そういうふうにした場合には、旦那さんが「風呂に入ってもいいよ」と言うのです。その順序が逆さまになったら、転覆して駄目になるのです。分かりましたか? (はい)。

 お母様は、先生の髪もみんな切ってくれるのです。先生のお母様は、利口な奥さんです。(拍手)なぜかというと、先生は普通の人間ではないのです。先生を狙っている者がたくさんいるのです。だから床屋ほど危ない所はないのです。それで「私がやってあげます」と言って、お母様が先生の髪を切ってくれるのです。そうすると、どういうことが起こるかというと、子供たちが「お母様は、お父様ばっかり髪を切ってあげて」と言って泣くのです。それで、お父様の次に、ちゃーんと待っているのです。待っているのですから、切ってあげざるを得ないのです。それでみんな髪が長くなってくると、「お母様が髪を切ってくれる日は何日か?」と言って、待っているのです。それは、非常に平和な郷です。お母様を中心として、みんな周りの男たちがそうなった場合には、美しい環境です。分かりましたか? (はい)。

 そういうような雰囲気を女がつくるのです。男にはそういう暇がないのです。一日中大変です。社会に出れば、上から、下から、横から、みんなが狙っているのです。自分の足元を掘り下げてしまうような、たくさんの謀略を重ねる世界なのです。それは、女の世界では分からないことです。女は、旦那さんだけを収めれば、万事無事通過なのです。男はそうはいきません。会社全体を収めないというと、自分の立つ所がないのです。そのように神経を使っている、旦那さんはかわいそうです。だから、お母さんみたいに、子供を養育するように面倒見てあげるのです。そうすれば、立派な旦那さんになることは間違いありません。分かりましたか? (はい)。

 そういうふうにやったにもかかわらず悪くする人には、相手が離婚してくれと言えば、すぐにハンコを押してやるのです。そんな男はいらないのです。

 お母さんと妻とを併せたような奥さんになることです。それが理想の旦那さんの願うところです。それが秘密です。それで旦那さんの問題は解決するのです。

 それから愛の生活においての芸術化というのは、みんな日記に書いておくのです。「何年何月にはどういうことがあって……」と。みんな昔の思い出を大切にするのです。ですから、できるならば、昔の思い出のコースを繰り返して、印象を回復してやるのです。そういう生活をするのです。それで信頼の度が高まるのです。だから、故郷というものは大切です。故郷の月夜を旦那さんと共に散歩するのです。そして、どこかに座って、二人が会った昔を思い出しながら語り合うのです。そういうようにしながら、奥さんとしては、いかに旦那さんによく見られるか、いかにして尊ばれるようになるかを注意深く考えていくのです。その姿勢を忘れないようにするのです。二人が会った三か月間の生活を基準として、三年間生活すれば問題はないのです。

 三年間が問題です。子供を一人、二人と生めば、ちゃーんと定着していくのです。だから、いつも結婚初夜の思い出を旦那さんは思うのです。変わっていくか、もっと高まっていくか、深くなっていくか、年を取れば取るほど、自分を中心としてもっと考えようか、旦那さんを中心としてもっと考えようか、子供を中心としてもっと考えようか、というようになるのです。

 そういうことを予備知識として、あらかじめ準備しないといけないのです。だから家に帰るにしても、万年同じ着物ではいけません。女として考えてみなさい。女の持っている財産は、目と鼻と口しかないのです。その顔を一生涯見て、かわいがってくれればいいと思うのですが、君たちは自分の顔を見て、自分の目と鼻と口を見て喜ぶような男がいったい何人ぐらいいると考えますか?

 すぐに、飽きるのです。本当です。だから顔のスタイルも大切なのです。「今月の私のスタイルは、春のタイプだ」と、いろいろのスタイルが必要です。冬の気持ちの時に、朝、旦那さんが出かけた場合には、春の陽気の色とりどりの香りの花が咲くような姿で部屋を明るくして待つのです。


夫婦生活の芸術化、美術化

 また、白いテーブルを黄色にすることもできるのです。いくらでも変えるのです。昼食を一食、二食食べなくても、それは変えることができるのです。それができないという人は、女としての資格がありません。妻になる資格がありません。ですから環境を変えていくことです。万年タンスを死ぬまで置いておくのではなく、一年くらいで色とりどりのタンスに変えて芸術化するのです。また、旦那さんが好きな写真はどういうものか、一緒に店に連れていくのです。壺を売る商店などで、「あなたはどれが好きですか?」と聞けば、すぐに好みが分かるのです。それを買ってきて飾っておくのです。それで、自分の好きなものも買ってきて飾っておいた場合「あー、そうか」と、旦那さんはそれを見て、自分の奥さんの好みを知るのです。

 そういうふうに美術化させていくのです。その中で、夫婦が主体となって周囲をハーモナイズさせていく関係をつくっていくのです。ですから、女が色盲だったら大変です。(笑い)。本当です。それで、奥さんは着物なんかを買ってもらうのに、春夏秋冬の四回だけ連れていってもらえば、その時に買ってもらえなくても旦那さんの好みのカラーが分かるのです。「あー、彼は、春はあんなカラー、夏はあんなカラー、秋はあんなカラー、冬はあんなカラーが好きなんだ」と。そうしたら、そのカラーの高くない着物を自分で選んで買って、それを着て現れるのです。そうすると旦那さんが喜ぶのです。

 そのように、みんな周辺の芸術品を美術化して、旦那さんの喜びの心情をいかに引き出すかということです。そうなると話も、話題が笑いとなって、旦那さんも喜ぶのです。そして一回、二回とキスし合って、二人の芸術的キスになるのです。それが必要です。万年同じように、木でもって作ったような木石みたいな女では駄目です。だから下着なんかもいつも研究するのです。万年同じ下着には、しらみがついているかもしれないのです。(笑い)本当です。

 そういうふうにして、芸術的な環境にするのです、花も色とりどりの花を飾って、旦那さんが好きだったら、その花を八〇パーセント、自分の好きな花を二〇パーセントにすれば、「いやー、こんなにたくさんの花を!」と。それで、「奥さんは家庭の女王様だ」と尊敬するようになるのです。夫婦生活の芸術化が何か分かりましたか?(はい)。

 そして、内的な夫婦関係の生活においては、女と男は時間が違うのです。男より女が五倍も遅いのです。遅い人は二倍から五倍以上にもなるのです。だから、夫婦関係においても、夫婦関係の味を知らないで一生涯を終えて死んでいく女がいるのです。それは男の罪です。夫婦関係が満足しなかった場合には、一日中、一か月、その余波が続くのです。絶対に女の健康のため、生理的にも絶対に必要なことです。分かりましたか、奥さんたち? (はい)。

 それをみんな教育をしないといけないのです。お父さんは自分の息子に、お母さんは自分の娘に教育しないといけないのです。みんな知らないで嫁に行くのだから大変です。分かりますか? それで、みんなを立派に教育するのです。「あなたは、それをどういうふうにするの?」と相談するのです。自分はそういう感じがまだだから、旦那さんに時間を延長してもらいたいとすれば予備運動をたくさんするのです。

 この話は堕落以降の環境ではなく、堕落前の世界でのことをいっているのです。分かりましたか? 重大な話です。


フィーリングが最も重要である

 きのうも話したことですが、稲妻と共に雷が鳴るのは、自然のキスと結婚式だというのです。それと同じことです。そういうふうに一つになる夫婦関係の愛の美しさは、一身の細胞がすべて目覚めて拍子を合わせていくようなものです。みんな、そういうふうになっているのです。五感が一つになるのです。それは尊いものです。もし、それが合わなかった場合には離婚問題とか、一生不満が残るのです。それがぴったり合うようになれば、奥さんと離れることはできません。顔がきれいということは後の問題です。

 フィーリングがいいということは、良心を見ることができないように愛も見ることができないのですが、すべてがフィーリングで分かるのです。フィーリングが最も重要です。一〇〇パーセントのフィーリングが爆発して一〇〇〇パーセントになった場合には、女として生まれたことの栄光と価値を抱くようになります。だから、そういうことを体験することによって、男の尊さが分かるのです。反対に、男がそれを体験すると女の尊さが分かるのです。分かりましたか? (はい)。立派な旦那さんをつくり、立派な夫婦になる方法が分かりましたね? 生活を美術化するのです。

 旦那さんの靴も、万年一足きりではだめです。芸術化させるということは、白い靴を買ってあげたり、黄色い靴を買ってあげたり、赤い靴を買ってあげたりするのです。それは、いくらもしないことです。君たちは、結婚生活が長くなるほど旦那さんのお小遣いをだんだん減らしていくのですか、増やしていくのですか? (増やしていきます)。本当ですか? 初めて聞く話です。今回のグループはどうにかなっているんじゃないですか? 今までは、みんな「減らしていく」と言うのが続いたのに、「増やしていく」と言うのですか? (笑い)。

 それは、減らすようになるのです。子供も大きくなると学費などが嵩んでくるのです。また女というものは、時々映画を見たり、中国料理店などに行ったり、何かを買ってきたりして、旦那さんや子供よりも、自分の小遣いをつくるのです。大半の女がそうです。そうですか、そうではないですか? それはいい女ですか、悪い女ですか? (悪い女です)。

 もし係長から部長になった場合には、多くのお金が入るのです。しかし、外交をしないと出世できません。上司や部下を顧みないと出世しないのです。それをしないで、ただ仕事だけをしていたのでは万年係長です。「金を稼ぐように」と、いくらラッパを吹いて太鼓を叩いても、それは通じません。女は、家庭生活がそう豊かでなくても、旦那さんが外交できるような資金を補給してやらなければなりません。分かりましたか? (はい)。そうすると、旦那さんが「いやー、済州島には二人で行け、その時はいくらでも出していいよ」と言うのです。立派な旦那さんをつくることは、もう問題ありませんね。殴られるようなことは絶対ありませんね。こういうことをやって、殴られた場合には、もうその家にいる必要はありません。風呂敷を包んで先生の所へ来なさい。もっといい旦那さんを紹介してあげます。これで、旦那さんはもう勝利できますね? (はい)。


家庭の伝統を立てる

 それから、次は子供です。子供を立派に教育することです。それは、八〇パーセントが母親によるのです。分かりますか? だから、お母さんが外へ行って帰ってくると、子供たちがみんな「お母さん!」と言って、走って迎えに出るのです。そうした場合、男の子が右、女の子が左で、礼の仕方を教えるのです。「お父さんに礼をしなさい。共にしましょう」と、教えてあげるのです。

 「お父様に挨拶しましたか」と言って、もししていなかったならば、共に旦那さんの前に行って、服装を正して、丁寧に教えてあげるのです。そんなことをしたことのある女は手を挙げてみなさい? (「おはようございます」と言います)。「おはよう」と言うのは、隣の組の人に言うことです。「おはようございます」ではないのです。それは、家庭の伝統を正すために、仕方がないことです。家には中心が必要なのです。

 もし、山に虎がいなかったら大変です。虎の食事の時間は、一時から三時、真っ暗な夜中です。朝なんかに食べ物を取って食べていた場合には、小さい動物がみんなぺちゃんこになるのです。神様はそのように、系列をちゃーんと安全地帯につくっているのです。だから、虎なんかは一晩中獲物を求めて四十里も走り回らなければならないのです。四十里は大変です。そういう活動をするのだから、昼間は寝るのです。寝るにしても山の高い所に寝るのだから、小さい獣たちは乱暴できません。勝手なことをすることはできないのです。だから注意しながら、静かにしてやっているのです。それと同じように、家庭には虎みたいな男が必要なのです。奥さんが虎みたいに構えて、ポーズをとっても似合わないのです。それは男以外にはないのです。分かりましたか? (はい)。

 家庭の伝統をつくるには、祖先伝来の伝統を中心として、「あなたのお父さんも偉いのだけれど、おじいさんはもっと偉いのです。そのまたおじいさんは、もっともっと偉いのですよ」と教育しながら、新しく家系をつくっていくための伝統的な内容をお母さんがつくってやらなければ、将来、子供の立つ所がないのです。分かりましたか? (はい)。

 もし旦那さんが、学力や出身からして、自分より下であっても、家というものは、家系というものは、個人よりも尊いものだから、一家を正していくには、そのようにちゃーんと敬礼をして、旦那さんを中心に虎みたいな主体をつくっておかなければなりません。そんなことを考えたことがありますか? 「あの男は死ねばいい」と思ういろんな女がいるのです。今の世界はそうです。旦那さんが死んでも、「かえって便利だ。お金儲けもしないで、女に頼って」と、めちゃくちゃにあつかう女がたくさんいるのです。そういうことをしては駄目です。(男は)女の主体なのです。分かりましたか? (はい)。

 なぜ、男が主体ですか? 女が主体ではないのです。女は空箱です。男は子供の種を持っているのです。その種を空箱に移して育てるのです。だから、男を無視する女は、将来がだんだん狭くなっていくのです。通りすぎる気違いの男に対しても悪いことは言えないのです。尊敬語を使わなくてはいけないのです。その人が将来、どのような後孫を残すか分からないからです。先生も乞食みたいな生活をたくさんしてきた男です。だから、出家した坊さんたちは六か月、乞食の生活をするようになっているのです。

 女にとっては、子供の種は天宙よりも尊い神様の代わりなのです。それを無視するという女は、後孫が縮まっていくのです。分かりますか? (はい)。だから、男に対して尊敬する姿勢は、自分が祝福されることです。その籠の中に、いっぱい尊い物を入れるのが女の本性なのだから、そういう女は天運が保護するのです。籠いっぱいに立派な旦那さんを迎えるようにしなければなりません。立派な旦那さんになれば、立派な子供を中心として、その一家を褒めて余るような関係であることが判明するのです。女はそういうような重大な立場に立っているのです。分かりましたか? (はい)。

 子供たちには、父母として一生涯、喧嘩する姿を見せてはなりません。子供はそれを見習うからです。何の罪もない愛すべき子供たちなのです。夫婦が喧嘩して、子供たちが横に立って「お母さん、お父さん、やめなさい!」「エーン、エーン」。そういう家庭がたくさんあります。それは普通ではありません。破壊的な父母です。そうなった場合には、その子供たちが、それを見習うのです。絶対にそういうことを見せてはなりません。一生涯見せてはいけないのです。子供は父母を慕い、父母のやることを全部相続するのです。分かりましたか? (はい)。

 それから、男と女を見れば、涙もろいのは女です。夫婦共々に口喧嘩をすることは、なきにしもあらずですが、もし、そうなっても子供の前では絶対に涙を流したら駄目です。分かりましたか? (はい)。

 いつも朝になると子供が挨拶しようとして、走ってきます。トントントンと走って来て「お母さん!」と、もう抱かれたくて飛んでくるのです。そこでキスするのです。ですから夫婦喧嘩をした場合、すぐにフィーリングで分かるのです。フィーリングで分からないように、その訓練をしないといけないのです。

 夫婦共に約束して、絶対に涙を見せることのないように、常にゼロに帰る訓練をしないといけないのです。涙を流しても、即時に笑えるように、急激な変化に合わせられるような準備をしないといけないのです。子供たちは天才的な分析力を持っているので、すぐに分かるのです。それを分からせないような母の態度が重要です。

 それで、ちゃーんとキスをして、旦那さんが横に座っていても、今まで口喧嘩していても気持ちが悪いと思ってはだめです。お母さんとお父さんが笑いながら、キスをするようなポーズを取らないといけません。そして、子供が無事通過していった場合に、もう二人は喧嘩しようとしてもできないのです。それで笑いながら、「やー、立派な子供たちが、先生になりました」と言うのです。そういうことがいくらでもあるというのです。分かりましたか? 涙を見せないように注意しなければなりません。

 そうなると、子供たちはどうなるかというと、お母さんとお父さんが一緒にいなければ全部、家庭の雰囲気が合わないと思うのです。二人が共にいる姿を見習うのです。それで、学校から帰ってきて、家にお母さんしかいないと、すぐに「お父さんはどこへ行ったの?」「外で何か仕事しています」と言うと、その子供たちが、「お母さんが一人でいます。お父さん!」と呼びに来るのです。そのことは、ありがたいことです。未来の一家は繁栄のうちにあるというのです。夫婦共々に二人でいるのを喜ぶ子供たち、それを正義として考える子供たちは、自分たちも結婚してそういうような夫婦になるのです。分かりましたか? (はい)。

 先生の子供たちは、父母に対して十以上のことを考えているのです。お母さんお父さんのキスも、先を競って「自分がやる。自分がやる」と言うのです。そのような姿を見れば、そういう家は素晴らしいのです。今回ニューヨークに行った時、先生とお母様が講演するのがいかに難しいことかを体験するために、子供たちが四十か所くらいみんなで分けてやったのです。きのうでみんな終わりましたが、もう大変な噂です。

 アメリカの家庭には、そういう子女はいないのです。一人、二人がやっても、全部が反対するのです。しかし先生の家庭は、すべての子供が、十四歳の子供までもが、一〇〇〇名以上の大衆の前で、先生とお母様の講演をそのまま真似て行うのです。ですから感動するのです。また父母に反対する地では、痛哭しながら訴えるのです。「私の父母は悪い人ではない!」と。それで聴衆はみんな感動するのです。そういうような立派な子供たちです。だから、お母様と共に六人の立派な美男子の子供たちがずらりと並んだ場合、いやー、それはもう大変です。お母様もそれを見た場合、「自分が生んだ子供たちとは思えない」と言うほどです。立派で、それ以上の宝はないのです。ですから、女は空箱ではないのです。

 それで、女は優秀なのです。みんな優秀なのです。天才的な頭なのです。そのように、お母さんの籠いっぱいに詰めるのです。お母さんの体の九九パーセント以上は、お父さんから分かれてきたのです。それは、第二の尊い存在です。お母さん一人とお父さん一人を代えることはできないのです。それを持ったお母さんは金持ちです。宝物です。籠だけ残してもらっても不幸ではありません。最後の仕上げをよくやって、そこに天下一品の尊いものを入れることによって平等な価値を持つのです。神様に感謝しなければなりません。分かりましたか? (はい)。

 それを成せば、立派な父母になります。ここで、どうこう言う必要はありません。先生も、子供には申し訳ないと思うのです。いつも公的な活動をしているので、見守ってあげられない父母なのです。しかし、父母と共に築いてきた心情が子供たちの安息の基台になっているので、父母を愛さざるを得ないのです。たくさんの言葉よりも、心情の基本的な態度が最も貴重だということを忘れてはなりません。分かりましたか? (はい)。

 これから帰った場合には、「喧嘩をよくしたお母さんが、済州島で修練を受けて、喧嘩の好きなお母さんではなく、喧嘩の嫌いなお母さんになりました」と言って、旗を揚げて万歳する証の聞けるようなお母さんになってもらいたいのです。約束しますか? (はい!)。


実の親子以上に近くなれる姑との関係

 それから、問題は姑さんです。旦那さんの問題、子供の問題は解決したので、後は姑さんの問題です。お嫁に行った場合は、自分の実家のお母さんと同じような考えを持つことです。だから、何か難しいことがあった場合には、直ちに相談することです。

 結婚してお嫁に行った場合、若い嫁さんを迎える姑さんは、自分のお母さんと同じです。旦那さんが出かけた後は、お嫁さんは誰にも相談できる人がいないのです。それで何でも聞くのです。姑さんに会って「お母さん」「何ですか?」。最初は、みんな関心もって立派なお嫁さんになるように、姑さんは心から歓迎するのです。ですから優しく言い出した場合は、喜んで「何ですか?」と答えます。そこで、率直に言うのです。「私は結婚して、初めて男性を迎えました。夫婦関係はどういうふうにやればいいのでしょうか? ただ一方的に、やっていいのでしょうか?」と言うと、姑さんは笑うのです。(笑い)

 「キスもこんなにやったらいいのでしょうか?」と、みんな率直に言うのです。姑さんは笑いながらも、「そうか、こんなにやってみなさい」と言ったら、すぐに、三日以内に実験して必ず報告するのです。「お母さん、ありがとうございます。昨晩、その実験しまして、女としてこれ以上の幸福感を感じたことはありません」。そう言うのです。そうすると、姑さんは何でも教えてくれるのです。自分の知っていることをみんな教えてくれるのです。

 そういうようにして、自分の夫婦関係の内容を語り合うのです。それで、みんな学校を出ているので、雑誌なんかをたくさん読んだ場合には、「お母さん、こんなことも、こんなこともあるのですね。お母さんは知っていましたか? こういうことも書いてありましたよ」と、説明してあげるのです。「こうやったら、もう傑作だというようなことが書いてありましたけど、お母さんは、どう思いますか?」。「あー、そうか」と言って、姑さんは、二、三日たった後、自分たちで試してみて、「あなたはいいことを教えてくれたね」と、自分たちの夫婦関係まで話すようになったら、完全に姑問題は万事「オーケー」です。分かりましたか? (はい)。

 そういうふうに語り合い、教育し合い、指導し合うようになった場合には、実の親子以上に近い関係になります。分かりましたか? だから、今から帰った場合には、年を取った女は、そんなことを姑さんに言えなかったのでしょうが、率直に言うのです。「今まで、こうこうやってきたのですが、どうでしょうか?」と、姑さんに言うのです。そのように夫婦生活を共に相談し合えるような関係になれば、立派です。

 若い嫁が帰っていった場合には、そういうことで励まし合い、教えてもらえるように、悩みを相談し合った場合には、それ以上の近道はありません。それは友達同士でも話さないことなのです。今まで、自分の夫のことで、子供を奪われた狐みたいに思ったこともあったでしょうが、「そんなことはありません。何でも不便なことがあればいくらでも言ってください。夫と相談してお母さんの満足するように何でもしてあげます」と、一か月に一回ぐらいは食堂に連れて行って中国料理をごちそうしたり、一年に二度くらい着物を買ってあげれば、それですべてが「オーケー!」です。

 そのようになった場合には、その姑さんは部落中を回って、「いやー、うちの嫁さんは変わりました!」と、みんな口づてに宣伝するのです。そうなれば、それを聞いたおばあさんたちを連れてきた時、立派に昼食を作ってごちそうするのです。すると、その人たちが、また部落中を回って、宣伝して歩くのです。それがまた話題となって、どんどんどんどん広がって、町中で有名になるのです。そういうふうになったならば、「あの嫁さんの話を聞きたい」ということになり、そこで済州島の修練で習ったことを先生の話としてではなく、自分が生活した内容として紹介するのです。すると、みんなが感動します。

 それで、どんどんどんどん日本中、津々浦々、山を越えて、谷を越えて、川を越えて、北海道から鹿児島まで、鹿児島から北海道まで行ったり来たりすれば、みんなが関心を持つのです。そして、そのとおりやってみて、効果が良かったならば、一生涯死ぬまでやってもいいのです。こういうような現地の整備を完成して、統一教会の偉大さを部落ごとに、町ごとに、国中を風靡させるように努力するのが修練を終えて帰った者の任務であり、使命であると思いますが、どうですか? (はい、そうです)。

 そのように思う者は手を挙げてください。それを成すと決意しましょう! 両手を挙げて立ってください。記念として、忘れないようにみんな先生のするとおりにしてください。(拍手)回って、回って、回って、三回回って、一、二、三、四、五、六、七、八。反対に回って。(拍手)次は、横の人の手を取ってください。

 それから、横の人と手を組んでください。手を合わせて、手を挙げて、前の人の肩に手を乗せて、こういうふうに握って、それを離さないで、こういうふうに曲げてください。反対に曲げてください。では「万歳! 万歳! 万歳!」。

 きょうの話を忘れないようにしてください。これで、みんなお別れいたしましょう、さようなら。「左様なら」は、左の人のように並んで行きなさいということが「左様なら」です。そういうふうにきれいに並んで日本に帰るのです。涙を流さないで、さようならです。分かりましたか? (はい)。


第二十五回の修練会を終えて、代表者による感謝の祈祷

 愛するお父様。きょうは、一九九三年十二月二十二日です。八月よりアラスカのコディアックにおいて始まり、さらに十月六日から済州島において始まりましたこの修練会によって、五万一千八百名の姉妹たちが重生、復活し、真の父母様の限りない愛によって無事に終えることができましたことを感謝申し上げます。

 歴史上にかつてなく、また今後もないような、たった一回きりの、たった一人しか宇宙におられない真の父母様を通して得られたこの内容こそ、我々の生涯にとって忘れないばかりか、我が民族にとっても、この人類の歴史上においても、このような修練を受けた例がないことを知るものでございます。

 お父様。このようにして、真のお父様と結んだ因縁、双子の子女としての因縁、真の兄と妹としての因縁、真の夫と妻としての因縁、真の父と母としての因縁という、神様が人間を創造するその最初の出発から考えておられた四大心情圏を、このようにして時間を惜しみ、昼夜を分かたず与えてくださったということを我々は生涯忘れないばかりか、子々孫々に至るまで永久にこれを伝えていきたいと思う次第でございます。

 二十五回、五万一千八百名にわたる姉妹たちが、このようにして愛を受けまして、きょうは特別に、その最終日に特別の愛と恵みを受けた、この瞬間を心から感謝申し上げます。

 そして霊界が真の父母様を通して、このように日本の六千万の女性を代表し、二十五億の女性を代表して、受けた恩であることを知るものでございます。

 ですから、これを我々一人にとどめてはならないし、必ず日本の地から世界の果てまで、お母様の分身となっていくことを誓い、真のお父様が神と人類のために流してきた血と汗と涙を、我々はこのような喜びの収穫をもって、あなたの前に栄光として返していきたいと思う次第でございます。

 きょう、このように別れて、我々は日本の地に帰っても、世界の果てにまで行くために再び、この地にやってまいりますから、どうぞその間、ご父様のご苦労、そしてお母様のご苦労、子女様たちのご苦労に報いることができるような我々になっていきたいと思いますので、どうぞ我々の今後の行く道を守り導きください。

 そして、ご父母様の健康と永遠なる恩恵の上に、あなたの恵みがあらんことを切に切に乞い願いつつ、今までの五万一千八百名の姉妹たちの祈りとともに、感謝とともに、尊き真の父母様の御名によって、御前にお祈り捧げ申し上げます。アーメン。(アーメン)。

















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