四、金

@「神の恵みで、まあ十円の硬貨を一つもったとすると、これはどこから回ってきたかを考えてみる。『お金よ、どこから回ってきたのか?』と金の歴史を聞く。十円の言うにはね、『私はもともと日本銀行のどこどこで十円硬貨として作られて・・・・・・』と言う。それで結局、『あなたの歴史は善の人によって出発したか悪の人によって出発したか?』、こう聞くんだよ。『最初に使われる時、あなたを持っていった者は善の者か悪の者か? そして、あなたの願いは何だったか、善の者に最初に行きたかったか悪の者に行きたかったか?』と。すると、それは言うまでもなく、『悪の者ではなく善の者だ』と言う。『それじゃ、それが願い通りではなく、悪の者に行ってしまった場合、君、気持ちはどうだ』と聞いてみるんだよ。それを聞いていけば、それは金ではなくて、自分と同じような立場に立つんだよ。そういう金の歴史がわからなきゃならない。
 それで、最後に、ここに今現在、手中に入れて掴んでいる人はどういう人かというと、自分だというんだね。自分という者は、あなたの歴史上において、触った人のうちで一番か。何番か、そういうふうに思うんだよ。自分が一番と金が言えるか。その十円をどういう所に使っているか。金の願いは最善の所に使われることだ。最善の所だろうか。日本のために使う所か、それより、世界のために使う所か、天宙のために使う所か、神のために使う所か、どこだ。神のために使う所だ。神の愛情心と共に使える所だろう。そういうふうに考えるんだよ。
 そう考えると、その金はそういう所に使われたことがあるか。なかった。そういう、ない歴史をいかに蕩減するか。『そういう人がいて、可愛がって使ってやれば蕩減になるのにね』、そう言って、お金十円を持って蕩減してやる気持ちになるんだよ。そうすれば、お金が話するよ、『御主人様、永遠に自分を他にやらないで下さい』と。しかしお金は流行するもんだからね、『さあ、回って行って来い』と言うんだね。」(一九七〇・十一・二十六)

A「先生は、自分のためにお金を使わないんだよ。一銭でもそれは貴だよ。昼御飯を食べるとしても、お金に、『良いもの食べようか、悪いもの食べようか』相談してみるんだ
よ。 『あなたの気持ちはどうだ』。すると金が言うにはね、『先生としては良いものを食べるのが本当なんだけど、世界とか、万物復帰全体をするには悪いものを食べる方がもっといいです』と言うんだね。そう言うんだよ。そういう気持ろになるんだよ。だから、良いものは食べないで、一番悪いものを食べる。良いものを食べている者より、天国を造るのに、その使命を果たす者に食べられるその悪い食べ物が何百倍、何千倍も喜ぶじゃないか、というんだね。悪いのを食べながらも、良いのを食べるより良い気持ちで食べられる、そういう生活をやるんだよ。だからいずこに行っても、生活環境すべてのものに対して、主人として、子供みたいに相談しながら、内心の因縁を高い公的因緑に結びつけようという生活を続ける。・・・・・・あなた達はそういう背後関係の基盤が全然ないだろうっそうだろう。根のない浮き草みたいだ。いくらそこに現われた芽生えが小さくても、根が大きければ、一遍で大きくなっちゃうよ。こういうような心情的な背後関係が必要だよ。」(一九七〇・十一・二十六)

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