(五) 復帰の公式路程

七、祝福

@「このような責任者として来られた彼のなすぺきことは、世界的なことであるが、出発はどこからなされたかというなら家庭からである。なぜ家庭から出発するかといえば、すべての事件が家庭から始まったからである。アダム・エバの家庭から始まったのである。

 神を家庭から追い出したのもアダム・エバである。男性と女性が道を誤って、追い出したのである。また天使世界を追放したのも、男性と女性が誤った故である。そうだろう?万物世界を失い、人間の価値を失い、人間の愛を失ったそのすへてが何のためであったかというと、男性と女性が誤ったことによるのである。

 では、反対にこれを連結させるためにはどうしたら良いのかというなら、正しく会わなければならないのである。誰がですか? 神と人間がですか? そうではなく、男性と女性が誤ることによってすべてを失ったので、原理的内容からみる時、男性と女性が正しく出会うことによって、これを再びなすことができるのである。それで、統一教会の祝福というのは何かと言えば、男性と女性が自分勝手に会うのではなく、神様を中心として正しく会うのである。誤って会った男性と女性により、世界すべてを失ったので、正しく会うことによって、全体が再び神のもとに帰れるよう基盤を整えようとするのが、統一教会の祝福であることを、君たちは知らなければならない。

 それではその祝福を神の代りに誰がなすのかといえば、メシヤが来てなさなければならない。わかる?一人の男性が来て、新婦に会わなければならない。キリスト教の再臨時代には、新郎たるメシヤが新婦を尋ねてくるのである。その新婦を尋ねてくるということが、例え個人として会うということでも、縦を逆に上って横的時代における一つの基点を中心として会うそのところである故、これはあくまでも全世界を中心とした、中央の場において会うことを意味する。わかる?( 「はい」 )。このように中央で会うということは、サタン世界が完全に破壊されてしまうことを意味する。それ故、あらゆるサタン世界は、すべてを総動員して、これが成立できないように打ち砕こうとするのである。宗教という宗教はみんな一つとなって支持しない限り、それは必ずサタン側になるのである。支持しない限り、黙っているとしても、それはみんなサタン側に入っていくのである。

 キリスト教が支える事ができなかったために、全体宗教圏と全体国家圏はサタン側に入って、キリスト教が基盤としているすべてを、悪辣な中心がサタン側に利用して攻撃するようになるのである。攻撃を受ける立場において、場を定めなければならない。わかる?歴史上かつてなかった最大の戦いの中において、立場を定めなければならない。それを一九六〇年に聖婚式を通してやった。三十六家庭の祝福の時も決死的であった。それで、三十六家庭の時代を経て七十二家産、百二十家庭時代にきてからは地上に立場を定め、七七七家庭時代に入ってからは、東西南北三六〇度に対する方向を定めて、世界的な発展をなしていくのが統一教会の歴史である。そうしながら二十一年問において、数多くの人類と数多くの氏族圏をすべて連結させる家庭の門口を開くのである。そこには五色の人種がみんな入るのである。

 結局、神の接埋というものは家庭を中心として、個人的、家庭的、氏族的、民族的、国家的、世界的家庭編成を目標として復帰の理想を求めているのである。それで今、統一教会は世界的な家庭復帰建設の道を、本格的に進んでいるのである。

 このように考えてみる時、堕落した人間が祝福を得る一日を迎えるために、神御自身か長い歴史を犠牲にして努力してこられたのである。そしてその問、個人が滅び、家庭、氏族、民族、国家と数千数百万の犠牲を払ってきたのである。それでもこのような神を中心とした祝福の位置を迎えることができなかった。それを統一教会に人のいて戦いぬいて、日本とかアメリカとか世界的になすようになったということは、時代的に非常な勝利圏を造ったということである。わかりましたね。

 君たちは祝福される前に、自分の存在はこのような歴史的な中心性をもっているということを考えなければならない。神の摂理が今までずっと数千年の犠牲的歴史を通過してきたのは、結局自分を救うためだったのである。そこに神が動員し、数多くの預言者とか先駆者とか多くの犠牲を払ってきた各宗教とか、そのすべては自分を一人の勝利者として立たせるための、神の愛だったのである。統一教会の歴史もそうである。先生がこのように苦労したのは、先生の救いの道を開拓するとともに、万民に自分と同じような祝福の道を授けるためであった。結局、私のために天は動いてくれたという感謝の念に打たれながら一生を捧げても、なお神に報いることの足りない負債をしているのである。一生を捧げても、神が喜んで迎えてくれるような、そういう者ではない。

 しかし、すべてを捧げた場合、神は勝利者として霊肉ともに永遠の世界で、勝利圏の世界で、栄光の世界で迎えてくれるということを考えた場合、恐しいことである。だから君たちは歴史的中心性を背負っている自分であると、そういう過去と現在を背負っている自分であると自覚して欲しい。現在の世界の四十億の生命を自分によって救わなければならい、全体的な関係をもっているのである。そのような価値の存在を得るために、神が犠牲を払い、各宗教が努力をしてきた。しかしこのように歴史的に犠牲を払っても、その価値の存在を迎えた場合には、すべてが報いられる。そのような中心的使命を持っているということを、はっきり知らなければならない。だから君たちが動けば歴史が運行し、日本はもちろん世界が動くのである。」(一九七八・九・二十二)

A「堕落によって人間は自己中心的になり、自己を中心として愛を求め、サタンの血統に生きるようになってしまったのだから、我々がサタン圏から解放されるためには、まず我々自身が、自己中心の人間から脱却しなければならない。そうすることによって、我々は善なる天使界に相当する立場に立つことができるのである。

 次に重要なのは愛によって霊の子女を生み殖やすことである。霊の子女を育て、一人前に完成させることによって、あなたたちもまた、完成した立場に立つことができるのである。このような霊の子女を少なくとも三名立てた時、それを基台としてあなたたちは、自分自身の肉の子女を生み殖やすに値する者となれるのである。

 神が、エデンの園でアダムとエバを創造された時、神は一人で人間を創造されたのではなく、天使の助けを借りて、天使と共に人間を創造された。同じように再創造である復帰の過程においても、我々が自らを再創造するためには、神の助けと天使の助けを共に必要とする。そしてこれらの助けによって初めて我々は、自分自身を、完成したアダムへと再創道することができるのである。そうして後に、自ら自身の子女を創造することになる。

 これらの過程を通過するには、七年間が必要である。それ故に、あなたたちが完成に至るためには、三段階を通過することになるのである。第一段階は、堕落したサタン世界から分別することによって、復帰された天使の位置に立つ。第二は復帰されたアダム・エバの位置に立つ段階である。さらに第三は、子女を産むことによって父母の立場に立つ段階である。子女がなければ父兄となることはできない。

 我々自身は、サタン世界の中に生まれてきたのだから、復帰されたとはいっても、完全にサタン世界から分別しているわけではない。しかし、我々の子女は、祝福によって神の血統の中に生まれて来るから、我々もそれらの子女によって、より高い基準にまで高められるのである。だからそれらの子女が成長し、結婚するまで、あなた方はほんとうに細心の注意と愛を注がなければならない。

 ではあなたたちがサタンの血統圏から神の血統圏へ入籍した、と認められるのはいつかというと、真の父母によって祝福される時である。この世に多くの結婚が行なわれているが、それらはすべてサタン圏の中での結婚である。我々統一教会が、裏に誇り得るのは、我々の結婚は神の御名によってなされ、それを通して、神の血統圏に入籍したと認められる祝福であるということである。

 我々は祝福を通して、堕落と道程路を辿ることにより復帰されるのである。先生はこの秘密を解明することによって、サタンの妨害を退けて堕落人間が神に帰る復帰の道を開拓したのである。こうしたすべての路程を開拓するためには、誰かが、人一倍苦労して、道を切り開かなければならなかった。先生はこの道を開拓して、復帰の公式を確立したのである。後に続くあなたたちはこの公式をよく理辞して、それを応用して歩みさえすればいいのである。

 最初に必要な子女は霊の子女である。あなたたちは、霊の子女を基台として祝福を受け、肉の子女を持つことができるようになるのである。それらの子女がどんどん生み殖えることによって、あなたたちを中心として、あなたたちの家系が拡大していくことになるのである。すなわちあなたたち自身がそれぞれの家系における真の父母の立場に立つのである。

 先生の願いは、あなたたちすべてが真の父母になってくれることである。これは単なる理論ではなく、先生自身が実際に歩んできた路程であり、この路程の公式が、個人、家庭氏族、民族、国家、世界、天宙へと拡大してゆくのである。」(一九七七・四・十八)

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