八、僕の僕から王の王まで

・聖人の道

 この世界のすべてを知り、そのすべてを越え得た先生の心は、もはや何ものによっても動かされることはない。巌の如く堅く立った先生である。自らの指を切って血で誓約を書き、先生の前に忠誠を示さんとした多くの女性たちもいた。宗教的試練を乗り越えるということは実に容易い業ではない。周囲に押し寄せてくるすべての誘惑を乗り越えて、基台を築いてきた創立に至るまでの苦難には、実にはかり知れないものがある。

 そして先生がすべての十字架を越えて勝利したその結実に、今与っている自分たちであり、神と先生の前にひと言もないあなたたちであることを知るなら、常に自らを謙虚な感謝に満ちた立場に置くべきである。それは、あらゆる摂理的勝利を成した今もなお、先生が神の前に持ち続けている姿勢でもある。

 この七年路程が、かかる苦難の結果としての恵みであることを知ったんだから、この期間をあらゆる体験をなす絶好の機会と思って、呪われ、嘲けられ、飢え、打たれ、迫害されるすべての体験を貴重なるものとしながら、『そういう体験があったからこそ、私は神と先生とイエス様の心清を知ることができました』というような歩みをなしたいものである。

 先生のこの小さな手は、実に影大なることを成し遂げてきた手である。そして、このような人知れぬ霊的開拓の道の上に、創立に至る教会の基盤が築かれてきたが、それは真に容易い業ではなかった。

 あなたたちも御旨のための活動中に、人々から殴られたり、蹴られたり、顔に唾されたりしたことがあるかもしれないが、そういう時こそこう考えるのである。『ああ、これが、歴史上のすべての義人、聖人、神の人が歩んできた道だったのだ』と。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送