文鮮明先生の教育哲学
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 世界平和と統一に関する文鮮明先生のビジョンと実践 3

第五章 教育に全生涯を捧げた文鮮明先生

一 文鮮明先生が人類の教育に立ち上がった理由

 人類のために私が真なる教育をしなければならず、真なる愛を教えてあげる先生にならなけれぱならないというのです。それは何かというと、神様がなさることです。神様は体がありません。ですから、体のある人が必要なので、そのような人さえ現れれば、「私の代わりにしなさい」とおっしゃるのです。

 それで今日、統一教会は、神様が願われる世界を代表して、神様の代わりに登場したのであり、それゆえに、統一教会員を訓練して、世界を代表して神様の代わりに、父母の立場で愛を施す人にしようと思うのです。父母の愛を中心として教育しなければなりません。統一教会に入ってきてみ旨を知るようになれば、素晴らしい君子になります。「私は一度世界を愛さなければならない」、そのようになります。それは良いことです。立派だというのです。神様の代わりに教育し、神様の代わりに愛してみようというのです。(一〇二−二三八、一九七九・一・一)

 私は、人類と神様の究極的な理想である地上天国を実現するために、統一運動を創設しました。私たちの運動は、すべての人間の努力を傾注して宗教を復興させ、人間を教育する運動です。私たちのような霊的な運動が、他の関心事や方向を宣言した既成の勢力からの反対に直面したのは、歴史的に不可避なことだったのです。すべての宗教運動は、最初から激しい迫害と敵意を呼び起こしました。その運動は、このような困難を克服することによってのみ、未来世界のための主流思想と指導力になることができたのです。ユダヤ教、キリスト教、さらには民主主義と共産主義までもこの類型的な例でした。(一二九−二九八、一九八三・一一・二五)

 東洋の韓国から来た私が、神様のみ旨を中心として、積極的にアメリカを目覚めさせようとするとき、既に信仰的基盤が崩れていたので、悔い改めて従ってくる代わりに、誹謗し謀略する反発と抵抗がどれほど強かったでしょうか。私が受けた天命は、準備された基盤をもって目覚めさせる教育をし、駄目ならば勝手に放棄することができる、そのような性質のものではありません。私自ら、去る十三年間、激しい迫害と冷遇を受ける中でも、神様が理想とされる世界を代表して「ため」に生きる個人、そのような家庭、そのような氏族の代わりとならなければなりませんでした。そして、アメリカの若者たちの前に、私が実践して手本を見せることによって、神様に従い、世界を代表して「ため」に生きることができる家庭と氏族を編成しました。それは、アメリカと全キリスト教に代わって、世界のために生き得る新しい天民を育成していく作業でした。

 去る三十年間、私は第一に、神様を中心とした理想の普遍化と教育のために、全世界の学者たちを動員して、うまずたゆまず努力した結果、既に百カ国以上で確固たる思想的基盤を構築しました。第二に、地上天国の理想は、霊的な要求だけで成されるものではないので、技術と先端科学分野の発展のための投資と努力を継続し、驚異的な成果を収めました。第三に、神様のみ旨を地上に実現するための世界的な経済基盤を確保し、各種の経済活動と未来の金融秩序のための国際協力方案を模索、研究しています。第四に、正しい言論によって社会を教導するために、世界的な言論機関を育成しました。これ以外にも、多方面にわたって創意的な活動を積極的に展開しているのですが、これらのすべてのことは、神様のみ旨を地上に実現する課題と直接関係があるものです。(一三五−二三六、一九八五・一二・一一)

 愛の公的世界だけを立てるために、歴史始まって以来、今まで生涯を捧げてきました。去る六十六年間の生活自体を、私的生活ではなく公的生活をしてきてみると、世界的に有名になりました。今、大韓民国も私の手助けが必要であり、アメリカも私の手助けが必要であり、日本も私に世話にならなければならず、中国も私に世話にならなければなりません。すべて終わるというのです。あと残されたことは教育です。それで最近、私たちは教育しているのです。私は、私の行くべき道が忙しいのです。(一四〇−三二二、一九八六・二・一四)

 今日、私たちは、どのようにしなければならないのでしょうか。私個人は、神様を愛し、人類を愛さなければなりません。「人類を愛した」という表題と「神様を愛した」という表題を成就しなくては、その答えを出さなくては、神様の前に行く者がいません。それゆえに、今まで先生も人類を愛してきたのです。アメリカの国は怨讐の国ですが、愛するのです。監獄に入っていき、法廷闘争をしながら「ワシントン・タイムズ」をつくり、アメリカのために彼らを教育し得る機関をすべてつくっておきました。すべての人類を愛さなければなりません。ですから、私たち統一教会の五色人種が私を好むのです。(一四七−二一四、一九八六・九・二一)

 先生は、今でもそうです。祝福対象者たちを集めて、夜を徹して教育しているので、今でも疲れがとれていません。しかし、私が果たすべき責任を中心として見てみるとき、どれほどすべきことが多いか分かりません。ある時は、ジープに乗りながら居眠りしてしまう時があります。私は、居眠りする時も、「私は誰のために居眠りしているのか!」と考えます。自分が豊かに暮らすために居眠りしているという時は、それは恥ずかしいことです。自分の息子、娘のためにそのようにしているのならば、天地の前に面目が立ちません。しかし、天地のためなのでかまわないというのです。(一五八−一三九、一九六七・一二・二六)

 人生問題において誰よりも苦労した人がここに立っている人です。神様がいらっしゃるのか、その有無に関することを、自分で触ってみて、体験するまでは信じることができません。くまなく解き明かして、理論体系を中心として教育することによって、どのような知性人でも三泊四日で教化して余りある、三泊四日ではなく一日で教化して余りあるこのような実績をもっています。この素晴らしい武器は、大韓民国を代表して世界を指導することができる武器だ、ということを大韓民国は知らずにいます。知らないので、今からは知るようにするのです。誰が出てきてですか。大韓民国の人ではありません。西欧の人たちが来て教えてあげるのです。(一六三−一二三、一九八七・四・一九)

 共産主義は、政治をしますが、世界に利益になるようにしようという概念はありません。共産主義は、共産主義絶対理念の標準のもとで、共産主義の利益基盤拡大を通して自由世界の基盤を弱化させ、共産主義の拡大圏内に追い込もうというのが問題なのです。これは、情報世界の不均衡です。それでは、今後、何がこの均衡を正してくれるのでしょうか。それは、道義的な教育です。ところが、今、道義的教育をすることができません。

 それゆえに、影響を与えることができる世界的な言論人たちを一つにして、アメリカやソ連が、自らの利益を中心としていこうとすることにプレーキをかけなければなりません。そのように世界に公表して、その均衡をとり得る方法として宣伝しなければならないのですが、それができずにいます。今、それが問題です。それで今、私が言論界を教育しているのです。それが言論人大会です。ですから、ソ連に関してよく知り、アメリカに関してもよく知らなければならず、ヨーロッパに関してもよく知らなければならないというのです。第三世界に関しても、アフリカや南米の実情に関してもよく知らなければなりません。それを暴いて、今まで言論人たちが報道した事実は一方的な報道だった、ということを知らせるのです。

 世界の利益を考慮した立場や、公的な立場でせずに、自分の利益、二国の利益、一社会の利益のために報道したので、世界に致命的な損害をもたらしてきました。この均衡を正してあげなければなりません。ですから、今後、言論機関がこの世界を教導しなければなりません。言論機関が一つになって世界を教導しなければならないのですが、それは、言論人だけではできません。それで世界的な学者、全世界の学者たちと言論人が一つになり、一つの指導体制をもたなければ、一般の人が信じません。言論界は、既に世界が不信する段階にあるのです。しかし、教授たちは信認するのです。それで、有名な教授たちを中心として、言論界を連結させ、今後人類が向かわなければならない新しい方向に教育するのです。

 これを一つの指導的な教育センターとして残し、頂上会談のようなことをするときも、ソ連の力だけでするようにしてはならず、またアメリカが自分の利益のために、世界に不利になるように問題を解決させてはいけないというのです。ですから、世界が損害を被ってはいけません。頂上級の国家元首たちに指令を出して、会談をコントロールすることができるような体制をつくらなければなりません。それをしようとすれば、現在の言論界ではできないので、そこに世界的な学者たちを連結させて、公証された立場で明らかにしながら教導していかなければなりません。私たちは、そのようなものをつくらなければなりません。

 それで私がすることとは何かというと、言論人と学者たち、有名な人たちを集めて協会組織をつくり、方向性を世界に向かうように教えてあげるのです。そのように組織すれば、左右に分かれて争っていますが、「じっと聞いてみると、そうでなければならない」と言うのです。それで、世界の公益のための言論をつくろうと思います。しかし、そのようにするためには、これだけではできません。今、それを誰も公証しません。人々が公証し得る結果をもってこようとすれば、十年、二十年の歳月が必要です。ですから、ここで最も重要なことは、学者たちを中心とした言論人たちが、その主流をすべて変えなければならないということです。それで今、私がアメリカでそれをしているのです。(一六五−一六〇、一九八七・五・二〇)

 今日、文先生が祖国統一を願うのは、滅びざるを得ない国家背景を中心としたものではありません。歴史始まって以来なかった、超国家的で、神様が取り戻そうとされる祖国光復のための途上において、すべてのものを消化し得る思想的体系を備え、論理的な教育を通して変化し得る、社会を吸収、消化し得る主体思想を備えた人をつくっていこうというのです。ですから、共産主義が問題ではなく、民主主義が問題ではありません。それで共産主義が私を恐れ、民主主義が私を恐れるのです。丸ごとのみ込んでしまうと考えているのです。(一七二−四一、一九八八・一・三)

 私たち人類は、思想的な葛藤を克服し、道徳性を回復した基台の上に、国際協力を通した愛の地球村家族理想を実現しなければならないという課題を抱えています。長い歴史を通して、人類の精神文化を創出してきたアジアにおいて、新しい時代を指導する理念が出てこなければならないのですが、それが正に私が主張し、世界的に教育している「神主義」です。(一九三−三二二、一九八九・一〇・一二)

 レバレンド・ムーンが共産党に反対し、共産党に勝利すれば、どのようにするでしょうか。そのような問題を考えてみるとき、共産党をたたきつぶすのが目的ではありません。共産党をたたきつぶして何をするのだろうか、そのようなことをすぐに考えるのです。どのような対策を中心として共産党と闘争するのかというのです。滅ぼすことが目的ではありません。その後の問題をどのようにするのですか。それで、今は、日本をして教育させているのです。

 今までは、私がアメリカを教育しましたが、これからは、共産世界や民主世界や国家の最高峰を中心として後援会をつくり、全世界の人々を引っ張ってきて教育するのです。私たちが行う教育を凌駕する者はいません。それは、既に判定勝ちしました。アメリカの議会でも、すべて終わりました。このような立派な武器をもって、天下を掌握することができず、天下を一つにすることができなければ、指導層の実力が不足なのです。頭が不足だからです。そのような時が来ました。

 アメリカでも、有色人種を結束させるのは私しかいません。それは、黒人からスパニッシュ系、アジア系、ヨーロッパ系、アフリカ系を問わず、すべてそのようにできるというのです。今まで私がしなかったのは、なぜでしょうか。それをすれば、ケネディ大統領とキング牧師が暗殺されたようになるのです。それを知っているので、しなかったのです。ソ連を押さえておいて、アメリカ政界の指導者たちの名前を引き合いに出してすれば生きるのです。今、そのような時が来ました。ですから、教育をしなければなりません。アメリカでも、毎年四千人ずつ教育しています。今、五年目の教育を行っています。ですから、指導層は、すべて知っています。知らない人がいません。(二〇一−二四五、一九九〇・四・二八)

 私たち統一教会は、座れば教育します。先生は、会えば教育します。話をすれば、夜の十二時を過ぎます。すると、私のことを引き合いに出して、「先生、お年を召して疲れていらっしゃるので、もう十二時を過ぎましたから中に入ってお休みください」と言いながら、さっと立ち上がるのです。「あなたは、自分が疲れて休みたいから、先生を口実にして立ち上がったのではないですか。座りなさい!」と言えば、その人は顔を赤くして座るのです。そのように恥をかいて、面目を失う指導者が多いのです。教えてあげようと、どれほど血と汗を流したか分かりません。(二〇三−三〇九、一九九〇・六・二七)

 今ではもう、韓国全体において、教育問題を中心としては、私たちでなければならず、共産党や思想的世界において、腐敗した社会を正すのは統一教会の理念でなければならない、ということは既に決定された事実です。そのような時になったので、「真の父母宣布」が可能なのです。(二〇四一九五、一九九〇・七・一一)

 今日まで聖人たちが現れて、対社会問題を扱ってそれを整備する教育をしましたが、自分自身をきれいに整備してこれを祭壇で燃やし、新しい花畑に種として植えて香りを備えた実を刈り取り得るこのような花畑をつくりなさい、このように教えてあげた人はいません。今、文先生が現れて初めて根本を探し出して、「世界平和を願う前に自分自身の心と体の統一を成しなさい」と言うのです。(二〇六−八三、一九九〇・一〇・三)

 皆さん、「アメリカン・リーダーズ・カンファレンス」(American Leaders Conference)、「アメリカ指導者協会」というものを中心として、世界の優れた人をすべて、いわゆるオピニオン・メーカー(政策決定者)、自分が一番優秀だという人たちを集めて教育をしてきたのです。その人たちの頭の方向を変えなければなりません。五十億人類の頭の方向を変えようとすれば大変です。五十億人類の国家を支配しているのは、五十人にしかなりません。その約五十人の頭の方向を変えておけば、世界は回っていくのです。そのような体制をもって教育してみると、今アメリカでレバレンド・ムーンの思想を凌駕できるものはありません。哲学思想であれ、宗教思想であれ、理論的に凌駕することができません。(二一〇−二〇八、一九九〇・一二・二三)

 「頭翼思想」は、文総裁の思想ではなく人類思想です。神様の思想が人類の思想です。文総裁個人の思想ではなく、統一教会のための原理ではありません。それは、万民がもつべき原則的な道です。文総裁が霊界を通して預言者的使命を果たすことによって探し出されたものです。それは、文総裁の一族のためのものではなく、万民のためのものです。万民のものです。大学教授から中・高等学校の校長たちがすべて理解して、挙国的な人類教育の方向を備えるための原理です。文総裁の原理ではありません。そうであってこそ、既成教会から自由になるのです。統一教会の教理ではありません。(二一四−三四一、一九九一・二・七)

 私は、世界第一の反共指導者として知られてきました。しかし、政治的、経済的目的による反共運動ではありませんでした。私は、共産思想自体の非真理性を批判し、その代案を提示する教育的勝共運動を展開してきました。(二一九−一二三、一九九一・八・二八)

 人間と神様を一体化させたその功労の中心は、先生です。これは普通のことではありません。今まで、聖人の教えは、外的なものを収拾するものでした。外的な理想をこのように教育するものだったのです。しかし、いくら教育をしたとしても、心と体が闘っているという問題は解くことができませんでした。(二二四−一六四、一九九一・一一・二四)

 先生は、十二時間、十七時間までも伏して祈祷しました。そのようなことに耐えて、すべてを探し出したのです。十年を越えて、悲惨な中で涙を流して痛哭しました。それに比べれば、皆さんはどれほど楽ですか。皆さんが先生と同じ立場に立ったと考えてみてください。いつどこでも教育するのです。それをどのように相続するのか、それが神様と真の御父母様が願うことです。眠ることができず、食べることができず、寝ること、遊ぶこと、食べることをすべて忘れて、どのようにすれば昼夜教育することができるかということが、先生の一生の課題でした。皆さんが先生のあとに従ってきて一つになろうとすれば、そのような目的をもっていなければなりません。先生が行った道に従って行かなければなりません。(二四六−七九、一九九三・三・二三)

 私は、復帰摂理の先頭に立ち、ここまで開拓してきました。今からは、貧民たち、食べることができずに貧しく暮らす、死にゆく人を標準として、その人たちを生かすことができるモデルをつくっておこうと思います。これが先生の最後の事業です。

 金剛山も、金日成が部下に指令を下して私に譲ってくれましたが、今までそこに関心を傾けずにきたのは、それよりも教育が優先されなければならないからです。教育が優先されなければなりません。文総裁は、思想的基準を中心として、北朝鮮の思想的空白を埋めてあげる責任を果たそうとしました。ソ連でも同じです。(二六七−四〇、一九九四・一二・二七)

 先生は、どこに座っていても、一生の間教育をします。どこに行っても教育します。そのように生きるのです。そのように生きれば、心に負い目を感じません。負債がありません。語る時には、汗を流さなければなりません。涙を流さなければなりません。力が力を創造します。精誠が精誠を創造します。先生は、原稿をすべて自分で書いてはっきりと知っている言葉であっても、講演する日になれば、五回以上精誠を尽くして準備しなければなりません。(二七九−一三一二、一九九六・九・二二)

 私が執り行う三億六千万双祝福結婚式の第一次儀式は、私が生涯を捧げて理想家庭に関する教育をしてきた結実の一つです。祝福の式に同参する者は、既に神様の前に婚約し、神様の真の愛を中心として真の夫婦、真の父母となり、真の家庭を築く人たちです。平和世界実現のために、真の家庭運動を通した歴史的な真の愛の革命をとうとうと進行しているのです。(二九四−六八、一九九八・六・一一)


二 韓民族よ、目覚めなさい

 今日、皆さんは、統一の理念をもって壁を越え、境界線を越えて、三千里半島と三千万民族の前に立ち上がらなければなりません。今の韓国の実情は、道端の青年であっても、捕まえてきて統一理念を教育しなければなりません。そのようなことが起きてこなければなりません。そうでなければ、滅びるようになることを、すぐに感じるでしょう。(一五−三四一、一九六五・一二・七)

 女性たちは、赤ん坊の包み、夫の包みを背負って第二の行軍をしなければなりません。今からは、学校や官公署のような所に行って、その人たちを訓練し、教育しようと考えています。それが失礼ですか。男性たち、考えてみてください。失礼ですか、そうではないですか。若い人たち、どのように思いますか。どれほど良いですか。全員、命を差し出すほど良いですか。考える余地がありません。いい加減な姿勢ではいけません。(一七−一五三、一九六六・一二・一一)

 出ていって闘うときは、父母の資格で闘わなければなりません。すなわち、闘う相手が怨讐だとしても、究極的な意味においては自分の息子と同じです。ですから、私たちの標語は、「父母の心情、僕の体。汗は地のために、涙は人類のために、血は天のために流そう」というのです。そうしてこそ、完全復帰が成されます。このような人をつくるということが、神様の最高の教育指針です。(一七−三三八、一九六七・四・三〇)

 韓民族は、個人的に見ればとても優秀です。世界のどの民族と比較しても、一対一で見たときには、最高に優秀な民族です。ところが、父母たちが教育を間違いました。ですから、実父が教育を正しくできないので、私たちが義父のような立場で連れてきて、正しく教育して立派な人にしようというのです。これを統一教会がしようというのです。(一八−二三七、一九六七・六・一一)

 今ではもう、先生が死んだとしても、「統一思想」は残るのです。このように教会を中心として心配する時は過ぎていきました。ですから、今からは、国のために心配しなければなりません。だからといって、「政治的に何かをするようだ」と考えないでください。違います。教育しなければなりません。思想的な教育をしなければならず、生活的な教育をしなければなりません。このような面で、一九七〇年代には、三千万民族を再教育する運動をしなければなりません。これが神様の望まれる願いだ、ということを知らなければなりません。(二七−二四五、一九六九・一二・一四)

 皆さんは、寝ても覚めてもこの民族、大韓民国をどのように復帰するのか、また北朝鮮をどのように復帰するのかという問題を考えなければなりません。外的な世界が問題ではありません。今後、南北が統一されたとしても、解放以降、北朝鮮の地で育った若者たちをどのように教育するのですか。彼らは、完全に赤化されています。そのような彼らをどのように導くのでしょうか。彼らをどのように教育して私たちの側に立つようにし、私たちの代わりに一線に出ていき、中国の共産党、あるいはソ連の共産党に対して闘うことができるようにするのですか。言い換えれば、どのようにして、彼らをしてアベルの前に自然屈服したカインの立場で、責任をもって闘っていくことができるようにするのかというのです。そのようにしてこそ、韓国の山河が統一されるのです。そのようにしてこそ、南北が統一され、倍達民族(注:朝鮮民族の古風な表現)は初めて歴史的な恨を解き、天の前に一つの主権国家として立つことができ、また世界の前に登場することができるのです。このような運命の道が残っているということを、皆さんは知らなければなりません。(三〇−二一、一九七〇・三・一四)

 私たちが最初に勝共教育を始めたときは、田植えをする農繁期でした。そのような時期に、一週間も農作業をする人たちがいなければ、その村の農業はすべて台無しになってしまいます。そうではないですか。秋や冬ならば分かりませんが、この忙しい時期に何の教育なのかと不平を言って逃げ回るというのです。しかし、今回で十次の教育ですが、今まで成功率が一〇〇パーセントです。また霊界でも協助してくれるようになっています。今の時が、彼らの先祖を動員しなければならないようになっているのです。

 先生が精誠を尽くしたところに対しては、霊界が先生の立場を後援しなければならないので、彼らの先祖たちが協助するのです。それゆえに、その人たちが教育を受けて帰ると、「もう一度この修練所に来たい」と思うのです。(三四−四一、一九七〇・八・二九)

 大学街では、統一運動の傘下にある「原理研究会」が強力な団体として現れています。このように、内外に問題になっていくので、学者たちも自分たちが知らないでいてはいけないというのです。それで今回、クリスチャン・アカデミー・ハウスで、五十五人の学者たちが「統一思想」の教育を受けました。このような内容が新聞に載ったのです。この記事の内容が、また問題になるでしょう。

 これは、統一教会が願ってそのようになったのではありません。彼らが来て、私たちの思想を聞いてみると、「統一思想」こそ今後世界の宗教を統合して余りある真理の内容だ、と思ったのです。また韓国の実情において、さらには、大学街の若い青年たちの価値観問題と倫理問題など、一番の難問題を解決するにおいて、新しい指導理念として遜色ないと考えて、立ち上がるようになったのです。彼らは、すべてを聞いてみて、ただただ喜んでいました。そして、「このように良い内容だということを知っていたならば、立派な教授たちを連れてきていたものを」と言うのです。調べてみると、悪い内容ではなかったというのです。(三九−二六九、一九七一・一・一五)

 四十日修練まで受ければ、大概、自分がみ旨のために命を捧げる覚悟をする段階になります。七日修練までは、原理を聞いて、自分の過去を清算し、み旨の前に働かなければならないと決心するようになります。それで、七日修練の中で、内的に献身を決意するように目標を定めました。過去のすべてを清算することができるように、面接しながら「清算して献身するのですか」と言えば、決意するのです。決意したのちに、二十一日修練では何をするのでしょうか。その時は、み旨のために生命を懸けることができるかということが問題になります。み旨のために一生を捧げることができるかという問題を中心として教育します。そして、二十一日修練が終わることによって、自らが神様の息子であることを自覚します。このような基準まで引き上がっていくのです。

 それから四十日修練は、「唯一であられる神様の代身者になろう」と、それこそ完全に出ていって闘わなければならないと思うのです。神様が復帰摂理をするために、今まで歴史時代の先頭に立って闘ってこられたと同じように、すべての責任を負われたように、四十日修練のときには、自らが神様の代身者だということを自覚するように修練させようというのです。すべての課程をそのように組みます。それで、教育制度から公式化しようというのです。様々なことをやってみて、一番良い方法を中心として公式化するのです。東部の教育制度や西部の教育制度、そしてアメリカの全州の教育制度も同様です。(七五−九三、一九七五・一・二)

 私は、一九六七年度に「北朝鮮五道民を私に任せなさい。彼らを教育しなければならない。彼らは、共産主義の苦味を味わったので、自分の家庭で直接若い人たちに『勝共思想』を教育するようにして、防御陣を張らなければならない」と言いました。その時、韓国の情報部では、「レバレンド・ムーンが、統一教会が勝共組織をつくって北朝鮮の五道民を教育するというのか。ぷぷぷ」と言ったのです。その時に受けた悲しみは言葉にすることができません。そのような悲しみを受けながら、今までこの基盤を築いてきました。

 既に数年前から強調してきたことは、「里の支部長教育を急ぎなさい。七万近い里支部長を教育しなければならない」ということです。これは何かというと、一つの枝です。葉が出てくるためのものが枝です。ここから葉が出てこなければなりません。葉は、里の町民です。その里の人です。これが生きなければなりません。共産党がいう細胞組織です。細胞が生きていなければなりません。葉が虫に食われれば、その木は、枝も枯れ、幹も根もすべて枯れます。ですから、これが設定されれば、七万人を投入するのです。七万人投入は、どのようにするのでしょうか。皆さんは分かりませんが、アメリカで、空軍、陸軍、海軍はもちろん、すべての傷痍軍人の将軍級の名の通った有名な人は、すべてカウサ教育を受けています。そこにアメリカ在郷軍人全体の組織の長まで連結させる運動を促進させています。(一三五−二五三、一九八五・一二・一二)

 今は、様々な面から見ても、人類に新しい春風が吹いてきていることを知ることができます。自由世界の春風、共産世界にも春風が吹いたかもしれませんが、そのような時代はすべて過ぎ去っていきました。すべて失敗したのです。

 今、レバレンド・ムーン主義を中心として、世界に新しい春風が吹き始めました。皆さんの心に新芽が芽生えているのです。それで、韓国の統・班長を教育し始めたのです。花が咲くのに、下の枝から咲きますか。どこから咲きますか。花は柔らかい枝から咲きます。統支部長を中心とした所属において、班長を中心とした家庭は新芽に該当します。その新芽が花を咲かせる日には、韓国に希望があるのであり、絶対にソウルはスパイたちに籠絡されないでしょう。私がくまなく捕まえるのです。

 彼らを捕まえておかなければ、北朝鮮を解放することはできません。やられてしまうのです。それをしようとすれば、皆さんが班支部長を至急に編成しなければならず、班支部長を中心として、班の例会を通して徹底的に教育しなければなりません。ここから新しい芽を植えなければなりません。統支部長から班長を中心に芽が出てくれば、それを一本の枝として植えなければなりません。(一四二−二五五、一九八六・三・一二)

 今まで世界的な反対を受けながらも、このような基盤を築きました。歓迎を受けることができる環境では、何十倍、何百倍も早い速度で間違いなくできるでしょう。なぜ私がこのような話をするのかというと、皆さんを一食口だと考えているからです。そのような責任を肝に銘じて、ここで休むことはできません。もうすべて終わったと思うかもしれませんが、今からがスタートです。一万二千人統支部長の十倍である十二万人の班長を中心として、種を蒔かなければなりません。ですから、班員を中心として教育しなければなりません。そこに根を下ろさなければなりません。今まで政府も、それができていないではないですか。ですから、政府が大騒ぎです。それができなければ浮草になります。ここで根を下ろさなければなりません。(一四二−二五六、一九八六・三・一二)

 文総裁は、「勝共理論」、「統一思想」、「統一原理」という本を既に注文しました。班支部長をするという人に分けてあげるのです。その本が教材です。時間さえあれば、班の例会をしなければなりません。教育すれば滅びません。大韓民国が、六・二五動乱以降、今に至るまで、悲惨な立場から二十年目にこのように上がってきたのは、「大学は牛骨格」(注:農村の青年が牛を売って大学に行ったことから出てきた言葉)という言葉もありますが、学ばせたからです。思想武装しなければなりません。そのようになれば、全世界の国家に私たちの民族が出ていって指導者になるのです。それは間違いないことを私は知っています。

 皆さんの息子、娘をこの思想で教育しておけば……。これは、私の思想ではありません。どの社会、どの文化、どの先進国に行っても、その国の人々を指導することができます。その先進文化に土着させ得る実力者を育てることができます。大韓民国は、今移民のために大変なことになっているでしょう? 私に任せなさい、私の言うことを聞くようにしなさいというのです。大学の卒業生十八万人が就職できずに大騒ぎしていますが、この思想で武装すれば、外国に出ていってどのようなことでもすべてすることができます。

 私たちは、教育しなければなりません。三年間、一九八八年まで準備すればよいのです。八六年アジアンゲームを経て、八八年世界のオリンピックが終わったのち、金日成は、間違いなく「三週間以内に南北総選挙をしよう」と言ってくるのです。それは、自由世界でも歓迎します。そのようになれば、韓国が後退し得ないコーナーに追い込まれるようになるのです。彼らは、既に二重組織をすべて編成しておいたので、できる限り近い日に選挙日を定めるでしょう。そのようなことを前にして、楽に昼寝をし、酒を飲んで遊ぼうという人は滅びます。滅ぶことはできないので準備するのです。準備した人は滅びません。(一四二−二六〇、一九八六・三・一二)

 誰が大韓民国の啓蒙をすることができますか。私がしました。再建国民運動を起こして啓蒙運動をし、十九万五千人を啓蒙したと報告したというのですが、私が十六万五千人と縁をもって教育したそのすべての人員数をそのように報告したのです。「それを、再建国民運動をしたと報告しようと思う」と言って、そのようにしなさいと言ったのです。今、そのようにしています。セマウル運動を誰が指導することができますか。私が農道院を最初につくったのです。ですから、統一運動のような思想でなければ、この国を救うことはできません。その教育方法に従って、最近セマウル教育だ何だと言いながら、政府で四十日修練をするというのです。その四十日修練は、私から出てきたものです。(一四八−一二一、一九八六・一〇・五)

 共産主義理論は膨大です。哲学思潮から解いて、一対一で正しく認識させるということは、簡単なことではありません。膨大な思想体系をもった共産主義に関して教えてあげるためには、経験がなければなりません。さらには、短期間の内に四千万を教育するだけでなく、今から南北総選挙をすれば、北朝鮮の地まで拡大させなければならないのですが、実際、共産主義に染まった人たちを教育して、逆方向に転換させるということは全く不可能です。

 私たち韓国でもそうではないですか。長期間刑務所にいるスパイたちに教育して、教化運動をしたのです。そこで一番有名なスパイたちは、理論的に武装した責任者たちです。北朝鮮から派遣された人ですが、そのように捕まっている人たちを理論的に教育します。すると、「負けた」と言って手を挙げるのです。しかし、おいしいものをどうして食べないのかというのです。タバコは発癌物質があって悪いということを知っているのに、どうしておいしいものは食べないのかということです。

 「おいしく感じることができるようにする力があなた方の理論にはないではないか。習慣化されたものをどうすればよいのか」と言うのです。「あなた方の理論に負けた。既に負けている。理論を見れば、『神様はいない』と言うことができず、もともと人間は、二重構造になっており、私たちの根本がそのようになっているので、結果の世界も二重構造となって統一圏に越えていくということは分かった。しかし、それは実感がわかない」と言います。実感がわかないというのです。共産主義者たちは、どこかに行ってさっと会えば電気が通じるのですが、私たちとは電気が通じません。ですから、そのような人たちに、新しい習慣をもたせるようにするためには、どれほど犠牲にならなければならないだろうか、という事実を知らなければならないのです。(一七二−一九〇、一九八八・一・二一)

 勝共連合を創設し、二十年間で三泊四日の正式教育をした人たちが九十万人になります。誰ももつことができなかったこのような人的宝を連結させたという誇りをもっています。勝共連合だけでなく、教会が教育した人だけでも二百万人を超えます。二百万人を超えるこの人たちが、統一教会の教会員にはなりませんでしたが、全国の村々、津々浦々に私たちの縁故として連結しており、脈を打って血が流れていくことができる基地になっているという事実を、政府も知らず、どの党も知りませんでした。(二〇三−一三九、一九九〇・六・二四)

 勝共連合で二泊三日の教育をした人が百万人を超えます。そして、勝共大会に参席した人だけでも、延べ何千万になります。四千万以上、約七千万になります。何回か参席したのです。誰もいないようですが、「先生が来る」と言えば、いくら大きな体育館を借りて講演をしたとしても、三日以内に何十万人がぎっしり埋まるのです。(二三二−一七二、一九九二・七・三)


三 きょうも世界の人々への教育に走る

 日本の人たちに、「反共運動をしなさい」と言ったので、みな目を丸くしていました。韓国が日本の圧政下にあった時、先生は日本で勉強したので、日本に対して多くの関心があります。それゆえに、先生が日本の食口たちに、反共教育をして反共運動をしなさいと言ったのです。先生がしなさいと言うのに、しないでいることができますか。「反共運動をしなければ、すべて死ぬようになっているのに、しますか、しませんか」と言えば、「します」と言うようになっているのです。それで、反共運動をしてみると、本当に実感がわくというのです。そのようになるので、日本の政府が、「反共運動は私たちがしなければならないのに……」と思いながら、統一教会に関心をもっているのです。(二二−一〇〇、一九六九・一・二六)

 日本では現在、先生の指導に従って政界人に勝共教育をしています。彼らを教育しなければならないので、県議会などを中心として、いわゆる赤に染まった各都市の県議員を五千人近く勝共教育したのです。ここで、全国的に外的組織を編成し、共産党に対して質的・量的準備をしなければならないのですが、外形を備えることができなかったので、至急に日刊紙の創刊を提唱したのです。(七四−二九五、一九七四・一二・三一)

 今日、この背後にある宗教問題の団体も、すべてダンベリーに入っていってつくったのです。週刊誌、月刊誌を創刊したのも、怨讐であるアメリカを生かし、自由世界を生かし、キリスト教を生かしてあげるためです。七千人から七万人のキリスト教の牧師を教育しました。そして、三十万以上の牧師や聖職者に、大型トラックで百台に相当する統一教会の原理講義ビデオを贈りました。これが今、問題になっています。その人たちは、頭が良いので、本の要点をつかんで読むのです。それで、師に尋ねてみても「受け取った」と言い、友人に尋ねてみても「受け取った」と言うのです。「あなたは何章を読んだのか」と言えば、「ああ、何章を読んだ」と言い、感想がどうだこうだと言って今大きな話題になっているのです。(一三七−一七三、一九八六・一・一)

 なぜ、マッカーサーに関する映画の製作を提唱したのでしょうか。お金のためにそのようにしたのではありません。アメリカの国民たちを教育するためです。アメリカの方向を完全に提示してあげるためにそのようにしたのです。(一二五−三二八、一九八三・三・三一)

 今日、アメリカが世界を支配することができたのは、教育方法において、全体の環境で自己の主観を立て、すべての相対的なものを分析し得る能力を育てていったからです。それゆえに、今日、短期間の内に世界の文化を導き、指導することができ、また創建することができる立場に立ったのです。そのような牧師たちが−文先生は、今生きている先生です──凡一洞を聖地だといって訪ねてくるのです。彼らは、昔私が座って祈祷した所で祈祷するのです。それは、「何十年後にはこのようになるだろう」と言いながら、空想する人のように話していた所です。

 かつてその町内で、私が最初に出発する時は、「あの凡一洞の頂に、賢くて立派だが、狂った人がいる」といううわさが立ちました。「今後、世界がこのようになり、このようになる」という、そのような話を誰が信じますか。避難民暮らしをしていた時なのです。今、約四十年たってみると、その時に話したことがすべてそのとおりになりました。そのとおりになっただけでなく、そのような環境を私がすべてつくりました。ですから、その人たちは、今ではみなキリスト教では限界があると思っています。

 アメリカが生きるためには、今からレバレンド・ムーンの思想で再起しなければならず、再訓練を受けなければならないことを感じているので、教育を受けに来たのです。私が座って食事もした所に来て、その場に座り、ひたすら涙を流して痛哭する、ということが起きました。それを考えてみてください。それはどういうことですか。その人たちは、牛をほふって祝宴をするからといって、訪ねてくるでしょうか。黄金のふろしきをあげるからといって、訪ねてくるでしょうか。ただ一つ、自由世界の指導国であるアメリカが生きることができ、キリスト教が再び生き得る可能性があるので訪ねてくるのです。

 一人追われたレバレンド・ムーン、四十年前に孤独な人だったレバレンド・ムーン、コーナーで陰に隠されていたレバレンド・ムーンがどれほど凄惨でしょうか! 世の中は豊かに栄え、貧しく愚かな立場にいたレバレンド・ムーンが、コーナーに立ってそこから出発しようとした時、誰が歓迎したでしょうか。一人もいませんでした。私は私なりに、最低のところから歩んで上がってきたのです。最低のところから教育してきたのです。それゆえに、今では、韓国の学界が、世界の学界がレバレンド・ムーンの思想を研究する段階に入ってきました。(一六二−二九二、一九八七・四・一七)

 私がいち早くアメリカに世界本部を置き、自由世界の思想教育に力を注いできたことは、皆さんが周知の事実です。統一運動においては、「ワシントン・タイムズ」をはじめとするいくつかの言論機関を世界の各地に立て、世界の言論人を教育し、世界の各大学の教授たちに方向を提示し、世界各国の学生運動を主導し、退役将軍たちをはじめとする在郷軍人たちを糾合し、南米諸国を統合する運動を起こし、世界の宗教一致運動を既に以前から直接遂行してきました。(一六四−一九六、一九八七・五・一五)

 今までアメリカで教育をしてきました。若者たちを捕まえて教育しました。真っ赤だった者たちが白くなるようにしたのです。真っ黒だった者たちが黄色くなり、白くなるようにしました。黒人たちが白人たちよりも良くなったので、より白くなりました。心で見ればそうではないですか。白人を怨讐視していた人を、教育して白人のために死のうという人に育て、また、黒人をごみ箱だと思っていた白人を、教育して自分たちがごみ箱の中にある自分たちのごみを片づけるのが仕事だと思う人に育てました。そして、「文総裁のためにこのような姿になってしまった」と言う人は一人もいないというのです。文総裁のために、私が天地を往来することができ、東・西洋を往来することができ、南北を往来することができる神様の息子、娘になったと自負心をもつのであって、文総裁の悪口を言う人は一人もいないというのです。(一七七―三〇、一九八八・五・一五)

 アメリカを中心として見るとき、アメリカのキリスト教がアベルの立場にいて、アメリカの国がカインの立場にいます。このアベルとカインが一つにならなければなりません。ところが、現在、アメリカのすべてのキリスト教文化圏が、サタン側の世界である共産党の侵害を受け、本来、憲法によって、国会からすべての官庁と教育機関まで、全体が礼拝と祈祷を捧げたのちに働き、教育するようになっているのですが、そのような環境が一九七〇年代、一九八〇年代に入って、すべて除去されることによって、神様の摂理の基台であるアベル的基盤が完全に世俗化してしまいました。カイン的基盤にアベル的基盤が占領されるという実情になってしまいました。このようなころに、統一教会を中心として迫害が起きたのです。

 そのような環境の中で迫害を受けながら、今日まで統一教会は何をしてきたのでしょうか。キリスト教の新しい方向と国の新しい方向を選別し、世界的な蕩減基準を築いてきたのです。これが天から任された使命だったので、先生は、アメリカに行って若者たちを教育し、統一教会をつくってアメリカの国とアメリカのキリスト教に影響を与えるようにしてきたのです。その途中で監獄にも行ってきたというのです。ダンベリーの監獄を一つの限界点として、自分たちができるすべての行動をし、それを所願成就することによって、アメリカの宗教界は、レバレンド・ムーンをアメリカの国から除去したと思い、レバレンド・ムーンがアメリカとは何の関係もない立場に落ちたと思ったのですが、その反対の結果がもたらされたのです。監獄に入って出てくることによって、アメリカの政府とアメリカのキリスト教が協力して、闘っていたものが反対の環境に展開していったのです。

 そのような課程を経ながら、今までアメリカの朝野の核心的な要員たちを新たに教育してきました。既成教会とアメリカの朝野の中心的な人脈を教育することによって、希望のなかったアメリカが、レバレンド・ムーンの思想を中心として希望をもつようになり、絶望状態に落ちて疲弊一路で退化していたアメリカのキリスト教が、ついに新しい方向に向かって前進することができる新しい転換時期を迎えるようになりました。

 皆さんが知っているように、アメリカの宗教界の牧師七千人を韓国に連れてきて教育し、三十五万人のアメリカ宗教界の牧師たちに私たちの原理のすべての内容が含まれた冊子を贈りました。それが十トントラックで百台分にもなります。長さが約十メートルあるトラックがあるでしょう? そのようなトラックで、正確に九十八トラックです。これを全国にいる牧師に贈りました。先生の説教集である『御旨と世界』から必要なものを抜粋した内容と原理の本、勝共思想を含んだ冊子をすべて発送してあげたのです。(二〇七―三一九、一九九〇・一一・一一)

 共産主義に対してはどのようにしたのでしょうか。ゴルバチョフと金日成、この二人が一九八七年にレバレンド・ムーンを暗殺する計画で、アメリカに赤軍派二十五人を投入しました。彼らがCIAに捕まって取り調べを受けたのですが、その取り調べが終わらない渦中に、私は裸になって先頭で走ってモスクワに入っていき、ゴルバチョフと会い、彼らが行くべき道を収拾してあげるために進み出ていったという事実! 今になっては、ソ連でもレバレンド・ムーンを中心とする希望と願いが大きいというのです。

 それゆえに、共産党の青年指導者たちを連れてきて、今教育しています。既に一千人が終わったのですが、「今年の七月までに三千人を教育してあげることによって、ソ連が今後行くことができる方向を見いだすだろう」と言って、そのように実践しているのです。このようにして共産世界に、この巨大で希望的な門を開いているという事実が驚くべきことです。彼らのために、どれほど自分自身を投入したのかということが、すべての困難な問題を解決する鍵だ、ということを教えてあげました。(二一○−一一八、一九九〇・一二・一七)

 世界のトップクラスの人々が現在、方向を定めて一つの平和世界、統一の世界に行くことができる、このような時代を迎えています。そのようにしようとすれば、宗教が先頭に立たなければなりません。それで宗教国連をつくり、宗教議会をつくり、宗教連合をつくり、神学大学をつくりました。世界の宗教を代表した神学校がベリータウンにあるUTS(統一神学大学院)です。そこでは、イスラム教も教え、仏教も教え、すべて教えてあげるのです。教えてくださいと言えば教えてあげるのです。(二七七−五二、一九九六・三・二四)

 イスラム教圏から来て教育を受けるのは、歴史始まって以来初めて起きたことです。この人たちが来て、自分たちを中心として大騒ぎしているのです。それで、私がここに来る前に四十人を呼んで気合いを入れました。

 今日のキリスト教の人たちが、イスラム教の高位の人たちを連れてきて教育することができますか。私たちの教育を受けて感動し、コラーンを信じていたように神様の前に祈祷して賛美すればよいのです。お互いに争っていては滅びる、ということを知りません。これは、ちょうど病院に入院している者と同じですが、自分たち同士で争っているのと同じです。病院に入っていることを知らずにいるのがキリスト教徒たちです。それでは滅びます。死ぬというのです。(二一〇−二一〇、一九九〇・一二・二三)

 今から私たちは、共産党を対象として原理教育をする予定です。転換期のソ連主義は、それが良いものであり、私が彼らにとって唯一の希望の道を提供しようとしているということを彼ら自身が知っているのです。私たちは、モスクワが常にそのまま存在するようにするために、すべてのものを動員しなければなりません。それで、ソ連の指導者たちをアメリカで教育するために、支援しています。

 私が投資するのは、ソ連自体のためにするのです。ノーボスチ通信社も歓迎しましたが、「それを消化するには、すべきことがあまりにも多いので、その提案を受け入れることはできない」と言ってきました。それで、私はすぐに、事が最小限半分はうまく進行するようにするために、モスクワ大学を訪問し、その大学を中心にソ連を代表することができる教授協会を創設しました。その大学と連結して、大学内の若者たちを選択しました。今、モスクワ大学から選抜された大学生三百人が、ここを訪問して教育を受け、私が来るのを待っています。

 彼らが提案したことは、「マルクス・レーニン主義をこの教育機関で教え、『統一思想』と「神主義』の訓練教育をそちらで実施して、交換教育を実施してみよう」というものでした。もう一度準備してそのようにしようというのです。彼らの希望的な目的のために、それを実施したのです。今まで私がそのための支援をしています。最近、ソ連で注視していることは、教育、ソ連主義、思想指導、この三つです。(二一七−一八九、一九九一・六・一)

 ソ連の二世たちも、すべて先生の側です。連れてきて教育したでしょう? これが八千人を超えました。今回も教育したのですが、全員、一流大学の学生で英語に堪能な人たちです。今では、ソ連の十以上の共和国圏内に、私たちが立てた二世たちによって築かれた基盤は、どのような条件でも取り除いてしまうことはできません。先生が関心をもっているのは、二世教育です。二世をつかむことができなければなりません。二世をつかめば、南北統一をすることができます。(二二六−二八八、一九九二・二・九)

 共産世界、ソ連の若者たちと指導者たちも、四泊五日の修練を受けて一八〇度天の側に向きを変え、レバレンド・ムーンの思想に従っていくと誓っていきました。アメリカの若者たちは、今までレバレンド・ムーンに反対してきたでしょう? 「レバレンド・ムーンが何だ。異端なので私たちは嫌いだ!」と言いました。しかし、今日、アメリカの青少年たちが置かれた状況を見てください。凄惨なほどの混乱と無秩序の中に陥って苦しんでいます。希望が全くありません。以前に、私がソ連で教育したモスクワ大学の学生たちを連れて、アメリカのアイビーリーグ(注一米国東部の名門大学を一括した総称)の秀才たちを逆教育しました。アメリカの置かれた現実があまりにも深刻だからです。それを知らなければなりません。(二四三−二一一、一九九三・一・一〇)

 ソ連は、今ではもうどうすることもできません。ロシア正教が統一教会に反対してきても仕方がありません。既に過ぎたというのです。「後の祭り」です。中・高等学校の教科書を作り、大学の教科書を作り、軍隊向けの教科書を作って、今教育しています。それを、モンゴルを経て中国にまで拡大してきました。中国が反対し、ソ連が反対してみなさいというのです。反対すれば……。満州に三省があります。延辺からハルピンまで連結しておきました。(二七三−一二八、一九九五・一〇・二二)

 各国の教育機関は、人材を養成するところですが、その伝統が世界の歴史の方向と一致しなければなりません。そのような教育をしなければ、世界から脱落します。個体国家時代は過ぎていきました。ヨーロッパでも、今回、EU(ヨーロッパ連合)ができました。統一ヨーロッパを中心として、これに対処するために南北米統一連合を構成し、韓国でも統合機構を中心として、アジアでも統合を叫んでいるでしょう? 国家的次元の時代は過ぎていったのです。

 ですから、世界の先進国家、どのような国でも統一教会を捕まえることはできません。私がこのような話をしてあげるのは、今後、韓国が行くべき道のためです。韓国はどこに行くのですか。国際舞台に出ていかなければならないのですが、行くことができません。今、私が北朝鮮と連結して話していることが何かというと、「ソ連と中国がこのような方向に動いていくので、レバレンド・ムーンの思想を中心として、六ヵ月あれば、私がソ連と中国に派遣して教育することができる実力者を育ててあげるので、早く門を開けなさい」と言いました。そのようにすると、ソ連がこのように回っていき、中国が回っていくのですが、ここで教師として送ろうというのです。指導者を送るのです。(二八七−四五、一九九七・八・一〇)

















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