第一節 本然の人間と真の人生の道

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一 真の人間観

ク 神と人間にとって最も貴いもの

 神様は、エデンの園にアダムとエバをつくられましたが、神様にとって最も貴いものは何かというと、人間なのです。このように神様が人間を最も貴く思うその理由は何かというと、神様は愛の対象を必要とされるので人間を最も貴く思うのです。

 神様がどんなに愛を持っていても、愛することのできる対象がいなければ、愛を感じることはできないのです。愛は相対的関係においてのみ感じるのです。ですから、神様が人間を最も貴く思うのは、愛することのできる対象の位置、愛の対象の位置に人間が立っているからなのです。神様が最も貴く思うのは、人間以外にいないのです。

 それでは、その人間が最も貴く感じ、貴く思うことのできるものとは何でしょうか? それは、神様の愛を最も貴く思うというのです。人間は今まで、それが分からなかったのです。ですから、神様には人間の相対的愛が、人間には神様の主体的愛が最も貴いのです。(一九八六・三・二一)

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