ケ 人間存在の起源と目的

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神様はなぜ人間をつくられたのかというと、愛を成就するためです。愛は神様から始まるのではありません。相対から探し出されるものなのです。愛は、相対がいなければ探し出せないのです。

 ですから、神様が最高に貴い愛を成就するためには、相対が必要なのです。神様も相対がいなければならなかったのです。それで、相対をつくられたのです。相対を通してのみ絶対的な愛を得ることができるので、神様ご自身も相対を探すのです。そして神様も、愛のために生きようとされるのです。神様も、愛のために存在するのです。このように、愛とは驚くべきものなのです。

 神様は、人間のために存在し、人間も神様のために存在するのです。ですから、真の愛というものは、「為に生きる」というところから始まるのです。本来、人間はどこから生まれてきたのでしょうか? それは、神様の愛から生まれたのです。愛のゆえに生まれたのです。愛が起源なのです。

 私たち人間が受け継いだ生命が貴いのではありません。神様の愛の理念を通して生命が生じたのです。生命よりも愛が先なのです。愛が根を張ったので、私たちの生命が生まれてきたのです。ですから、人間は愛によって生まれ、愛によって育ち、愛の相対に出会わなければならないのです。神様が一代目であるとすれば、人間は二代目ということになるのです。神様が自らの息子娘を愛するように、その愛を体恤することのできる立場に立たなければ、神様の前に完全な愛の対象になることはできないのです。(一九八六・三・二一)












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