サ 人間の特権と価値

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 神様は、愛のゆえに人間をつくられました。人間が万物と違う点は、神様の息子娘としてつくられたことです。人間は神様の直系の愛を受け得る対象としてつくられたということなのです。これが人間の特権なのです。

 人間は、神様の愛に対していかなる立場かというと、神様の愛の対象存在としてつくられたのです。神様は二性性相であり、プラス・マイナスという二性性相の主体となっているがゆえに、その主体の前に対象となるプラス・マイナスという形態を持つ物体が必要となるのです。そして、その形態は、主体の性稟に反対する形態であってはならないのです。主体のすべての性稟に対する相対性を備え持ち、愛という本質に必ずぴったりと合うことのできる、相対的形態でなければなりません。

 その相対的存在の人間は、神様と何で合うのかというと、愛以外のものでは合わないのです。愛にのみ、合うようになっているのです。神様には何の知識も、他の何ものも必要ないのです。ただ愛のみが必要なのです。ですから、愛にのみ合うようにできているのです。

 人間がこの宇宙の中心であり、被造世界の中心だというのは、神様が愛の理想を成すために、被造世界をつくられたからであり、愛なる神様の前に一番最初に中心の位置に立って愛を受け得る特権を持っているので、「人間は万物の霊長である」という言葉が成立するのです。霊長という言葉は、神様の相対的愛の圏内を除いてはありえないのです。万物と同じになってしまうのです。人間特有の価値は愛の特権を持つことであり、また、全被造世界を代表して、神様の前に一番最初に相対的立場に立って、この宇宙を支配できることです。そういう愛の因縁の位置に同参できる権威を持っているということなのです。それゆえ、人間は万物の何だというのですか? (霊長です)。ですから人間は、愛を除けばすべてを失ってしまうのです。(一九八四・七・一○)











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