ケ 愛の作用と霊人体の完成

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 それでは、この世で最も速い作用は何でしょうか? それは何かというと、愛の作用なのです。分かりますか? この世で最も速い速度は、電波ではないのです。最も速く、最も目覚ましく飛ぶことのできる力を持っているのは愛だというのです。この地の果てと、あの地の果てにいる人間同士が互いに愛し合うとすれば、すべてを超えて引っ張り合うのです。何のことか分かりますか? 愛はそのような力を持っているというのです。

 ですから今日、宗教を中心として「その愛を探しなさい。その愛の神様に近づきなさい。そのために心情を持ちなさい。祈りなさい」と言うのです。私たちが愛の世界へ接触することによって、神様のすべての愛の作用に同参できるのです。同参ということは、直ちに同席できるということなのです。

 そうなれば、神様の行く所には、どこへでも飛んで行くことができるのです。そのような完成した愛の実体となって、神様の前に相対的資格を持てばどうなるのかというと、考えることすべてが、即時的に可能になるのです。そのように霊界という所は、私たちが願うことは何でも補給される所なのです。愛の内容を持ったものはすべて、どこででも供給を受けられるというのです。

 私たち人間は真なる愛をなぜ必要とするのでしょうか? 神様の本然の世界、理想的なその世界に行って、真なる愛を体験した人は、神様が願うすべてのことを即時的に所有できる能力と権威を持つことができるのです。それでは、その資格をどこで完成できるのでしょうか? それは、地上で成し遂げなければならないのです。霊人体という言葉を知っているでしょう? その霊人体を中心として、肉身と一つになる過程において、初めて神様の愛の接続点ができれば、そのような位置に立つことができるのです。ですから、皆さんは、神様を愛さなければなりません。

 どのようにすれば神様の愛を感じることができるのかというと、それは同胞を愛し、世界の人々を愛し、万物を愛さなければなりません。そのように、愛さなければならないのです。そこで、愛の感情を感じなければならないのです。いかなる国の人も五色人種を愛する、愛の心を持たなければなりません。

 人間だけではなく、微生物にも、そのような心情で愛することのできる心があるのです。それが自動的にあふれてくるのです。花が咲けば、その美しい花の色が自然に現れるのです。香りが、「ああ、これは私が何かの香りを漂わせようとして、このようにしたので漂っているのだ」というのではなく、自然に生まれてきたことと同じく、自然に愛の花が咲かなければならないし、愛の香りが漂わなければならないというのです。

 そうなるためには、その愛の花が咲くための栄養素を受けなければなりません。地から栄養素を受け、太陽から栄養素を受けるように、私たちも肉身において栄養素を受け、霊人体を通して栄養素を受けるようになるのです。分かりますか? ですから、生力要素、その次には何の要素ですか? (生霊要素です)。そのようなものが必要だというのです。

 そうなれば、どのようになるのかというと、私たちが、すべての愛の完備体となることによって、どこへでも飛んでいけるのです。どうです。素晴らしいでしょう? そうすれば、この太陽系だとか、すべての銀河系の大宇宙世界は全部、私たちの活動舞台になるのです。

 愛する夫がいれば、その夫と共にどこへでも行くことができるのです。太陽の中心にも行けるし、すべてを通過できるのです。太陽の中心は、炎が燃えていて、恐ろしくて行けないと思うでしょうが、炎の真っただ中も無事に通過できるというのです。あの太陽の中心はもちろん、太陽の東西南北四方も、思いのままに通過できるのです。そこで、その太陽の中心にダイヤモンドがあり、他の何かがあることも、すべて知ることができるようになるのです。

 そうしてみると、この膨大な宇宙にはダイヤモンド星があるでしょうか、ないでしょうか? あるというのです。純度の高い金を主成分とする、そういう星があるというのです。千差万別の万宇宙のすべての実像は、私たちの足下にあるのです。

 もし、皆さんが完全な愛の人格を完成できなかったならば、それが制限されるのです。そのような世界を行ったり来たりする道が制限されるのです。四方を通ることができないのです。一つの門を通ったとしても、また次の門を通らなければならないのと同じです。一瞬に東西南北、四方を巡ることができないのです。

 私たちは渡り鳥になってはなりません。春夏秋冬、どこへでも合わせて行ける、自由に生きていける資格を持つには、完全な愛の人格を具備しなければなりません。        (一九八一・四・一二)











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