サ 霊界の構造とメシヤの使命

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 統一教会の信徒たちは霊界に行く時、誰を訪ねていくのでしょうか? 霊界では誰が主人ですか? その国の主人は、真の父母なのです。ですから、「真のご父母様のおられる所を訪ねていこう」と言うのです。それでは、どうしてこの世において宗教を信じ、奉仕して、あらゆる人々のために犠牲にならなければならないのでしょうか? これが大きな問題なのです。他のために生きなければなりません。他のために生きずに、自己のために生きればどうなるかというと、あの世に行ったら、個人を中心として生きた人々は、あの世の個人クラブに入るのです。個人クラブでは皆、お互いに為に生きようとはしません。お互いが譲歩せず、喧嘩ばかりするのです。このような個人クラブに入れば、永遠に抜け出せないのです。個人を主として生きてきた人が霊界に行けば、他の所に移ろうとしても永遠に越えていけないのです。

 また、家庭を主として生きてきた人は、霊界では家庭クラブに行ってとどまるようになるのです。そして、家庭を主とする者たちが集まった囲いの中に皆入るのです。そこから別の所に行こうとしても、行くことができないのです。民族主義者は、民族主義者同士が集まって、お互いに「国を愛した愛国者だ」と、言うのです。そのように、すべてにクラブの塀ができているのです。

 それでは、神主義とは何でしょうか? 神主義とは何かというと、個人主義でもなく、家庭主義でもなく、氏族主義でもなく、民族主義でもなく、国家主義でもありません。天宙主義なのです、天宙主義の基盤を持ったそのような霊界には、個人主義の囲いの中にいる人が入っていこうとしても入ることができないのです。家庭を主として、「ああ、この世がどうなっても、うちの息子娘、うちの子たち、うちのお父さんお母さんしかない」と言っているような者の圏内に入れば、そこから抜け出る道がないのです。永遠に抜け出せないのです。そのような塀を誰かが崩さなければなりません。その中で互いに、自らの主張を通して、家庭を中心に喧嘩ばかりしているのです。

 そして氏族主義者は氏族主義者同士で集まって、「あなたの氏族がどうのこうの」と言って、他の氏族は必要ないというのです。互いがその間に身分を立てているのです。このようなクラブ的な形態ができたのです。そして、霊界へ行った人たちは、地上の堕落した人たちの影響を受けて皆、そのような囲いの圏内で騒いでいるというのです。

 そのようにして、この塀のために大騒ぎになっているのです。神様から見ると、人間は堕落してしまってそのような塀をつくっているので、その塀を全部崩してあげなければならないのです。では、誰が個人主義の塀を崩してあげられるのでしょうか? この塀をつくってしまったのは父母です。私たち人類の父母の過ちによって塀ができてしまったので、この塀を崩すためには、人類の父母が再び祖先の誤ったその責任を代身しなければなりません。

 全人類の父母、そして祖先の資格を持って、個人的な塀を崩してあげ、家庭的な塀を崩してあげ、氏族的な塀を崩してあげ、民族的な塀を崩してあげ、国家的な塀を崩してあげ、世界的な塀、霊界の塀まで崩してあげなければなりません。このような障害となる塀を完全に崩すために来られるお方がメシヤであり、それがメシヤの使命なのです。メシヤの使命が何か分かりましたか?(一九八一・四・一二)











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