サ 率直な人は発展する

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 悪とは、自分を主張することです。神様も、世界もすべてを自分に帰一させようとして、踏み消そうとすることが悪なることなのです。これがサタンです。反対に善とは、私自身でこの宇宙を全部解放しようとすることです。宇宙を踏み消そうとすることではありません。宇宙を解放して、最高に良くしようとすることです。ですから、それは易しいことではありません。

 皆さんは、喧嘩したことがありますか? 皆さんの中で喧嘩をしたことのある人は手を挙げてみなさい。したことがありますか、ありませんか? 他の人を見たというのはどういう意味ですか? 自分の良心に尋ねてみればいいのです。首をかしげているその女の子はたいへん独特な性格です。喧嘩をしましたか、しませんでしたか? (しました)。そうでしょう、したでしょう。このように聞いて、初めて「しました」と言うのですか? そのように弱々しく答えるのは、サタン的な悪なる側の答えです。大きい声で答えるのが、善なる側の答えなのです。

 皆さんは、悪なる側の答えをしましたか、善なる側の答えをしましたか? (善なる側です)。どうですか? 男性たちも答えてください。悪なる側の答えをしましたか、善なる側の答えをしましたか? 悪なる側でしょう。不利なので、自己中心的に「ウー」と小さい声で答えるのは悪なる側です。

 人間は率直でなければなりません。率直なことは、あらゆる世界に通じるのです。率直なことは、どのようなことにも通じるのです。もし自分が誤ったとすれば、率直に誤ったと言えば、そこから発展するのです。善であっても、そのような過程を経なければ発展することはできません。人間はいつでもうまくいくとはかぎりません。誤ることもあるのです。それで発展できるのです。

 私たちが過ちを犯しても発展できるのは、そこで、率直に告白して、悔い改めることができるからです。分かりますか? 過ちは悪いことではありません。もし誤ったならば、そこから新しい刺激を受けてジャンプしなければなりません。刺激を受けて善なるほうに飛躍できれば、誤ったことも良いことになるのです。ですから勉強ができずに落第をしたとしても、落第することによって優等生にもなれるというのです。

「この人はクラスの中で一番になれずに、なぜ落第してこのように台なしになったのだろう」と言うのですが、落第することによって、それが刺激になり、全く違う方向へ飛躍すれば、かえって落第したことが善なる道に行くチャンスになるのです。何のことか分かりますか? 直線で行くのは大変なことです。このように、最善を尽くさなければなりません。

 ですから、人間は率直でなければなりません。隠そうとする人は発展できないのです。率直な人は発展します。この宇宙が押してくれるので発展するのです。どこへ行っても宇宙が押してくれるのです。東洋でも、西洋でも、過去、現在、未来においても率直な人は皆、友達になれるのです。どうして隠そうとするのですか? 自分を弁明しようとして、自分が目立とうとすれば発展もできないし、友達もいないのです。

 皆さんに今、一番必要なことは何かというと、率直な考えを持つことです。そこで私が一歩踏み出せば、善と悪が決定するのです。何が悪いか何が良いかが決定するのです。

 十歩行けば、善の垣がだんだんと重なり合って十重になるのです。一度流れてしまうと、二重、三重に埋め合わせても、取り返しがつかないのです。永遠に流れていってしまうのです。ですから、そのような道を行きそうになる時には、指導する先生が必要なのです。「これではだめだ!」と言って、気合を入れてくれる先生が必要なのです。皆さんが気合を入れられることは、悪いことではないのです。

 気合を入れられて、「先生め、今に見ていろ。今夜、路地で会おうものなら容赦しないぞ!」と言う人は滅びる人です。「先生、待ってください。十年後に会いましょう。その時には、私が先生に教えてあげられるようになります。先生は私から学ぶ人になるでしょう」と言えれば、気合を入れられたことが、最も良いことになるのです。

 勉強ができないと気合を入れられて、人として扱われず、悔しくて胸がふさがる時、その憤る心を善なる方に向けると、先生から気合を入れられたことが、金メダルをもらったことよりも、より高価な記念となるのです。このように考える心が皆さんには必要なのです。(一九七八・一〇・八)











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