ス 人間最高の完成の標語

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 それでは、人類の行く道の中で、一番早い道はどんな道でしょうか? 一生というものは、短いものです。皆さんも、自分がいつ死ぬか分からないでしょう? 「ああ、私は十七歳になったので、ずいぶん生きてきたな」という言葉は、人間はいつ死ぬか分からないということなのですね。既に、皆さんはたくさん生きてきたでしょう? 十七歳といえば、十七日よりも多いでしょう。一年七か月よりも、多いでしょう。人間はいつ死ぬか分からないのですね。いつ死ぬか分からない短い人生において、私たちは思いもよらない多くの課題を背負っていかなければならないのです。そのような課題が残っているということを、考えなければなりません。ですから、神様は人間に対して、この課題をはっきりと提示しなければならないという結果になるのです。ゆえに神様は、「誰よりも私をもっと愛しなさい」と言ったのです。

 それで宗教の道は、自分の父母を捨てて、家庭を捨てて、国を捨てて、世界をすべて捨ててでも、神様の前に真の愛をつかんで出ていくのです。ですから一時は、すべてのことが皆破壊されるようになるのですが、それがすべてを一瞬に完成できる道なので、歴史もそのような道を擁護して出発したし、世界もそのように勝利した人を褒めたたえるようになり、国もそのような人を褒めたたえるようになり、家庭もそのような人を褒めたたえるようになるというのです。ですから、「神様を誰よりも愛しなさい」というその言葉は、何よりも最高の完成への標語であるという結論になるのです。

 それゆえ、宗教では「誰よりも神様をもっと愛しなさい」というのです。イエス様は神様の愛を持った息子なので、誰よりもイエス様を愛すれば、神様と一つになるのです。そういう意味から、「親よりも、妻子よりも、誰よりも私をもっと愛さなければ、私の弟子にはなれない」と言われたイエス様の言葉も、そういう意味があるのです。

 このような観点から見た時、神様は短い生涯を生きていく人間の前に、一番素晴らしい標語と課題を付与するために、「誰よりも神様をもっと愛しなさい」ということを主張してこられたのです。そうすることによって、誰でも神様の息子になることができるのです。神様の息子になった時は、聖人完成はもちろん、忠臣完成も、孝子完成も可能になるのです。いっぺんにすべてのことが完成されるのです。このようになれば、家庭的基盤でも勝利した位置に立つのであり、国家的基盤でも勝利した位置に立つのであり、世界的基盤でも勝利した位置に立つのです。












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