コ 陶酔できれば発展する

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 皆さんは、今が本当に貴い時であるということを知って、この時代に決心したことを最後まで実行してみてください。皆さんは、芸術中学校や芸術高等学校に通い、最初に決心したことを最後までやってみてください。ピアノ科の人は手を挙げてください。下ろしてください。次に、バイオリンの人。チェロの人。その次に管楽器は何がありますか? いろいろあるでしょうね? 百回演奏しても、千回演奏しても変わらない、神秘的な音を出さなければなりません。このように楽器を扱う人々は、自分の音の世界に自分が酔わなければならないのです。

 いくら寝ていたとしても、眠気がおそってこようとしても、その音が一度「ピン」と聞こえたならば、精神がさっと翔ることのできるように、酔うことのできる素質を持っている人は、これから発展性があるのです。そのような人は、必ず成功をします。しかし、しかたがなくて、気分のままに自分が負けないために、このようなことをする人は長くは続かないのです。自分のすることに酔わなくてはなりません。

 誰々は、今ピアノを上手に弾くそうですね。もし素質があるのならば、ピアノを弾きながら、自動的に酔えるはずなのです。ピアノに酔いなさいというのです。そのような素質を持つ人は、間違いなく発展します。その軌道に乗れば、飛ぶようになります。そうでない人は、そこで中止するようになるのです。

 ですから、芸術の分野に趣味を持った人は、これから酔う方法を知らなければなりません。先生も話す時には、そのように酔って話すのです。バイオリンを弾いたり、ピアノを弾く時に、酔えばもっと早いのです。皆さんが三十分で酔うとすれば、先生は一秒で酔います。そのように感度が速いのです。それをキャッチする方法を知らなければなりません。先生と同じ感度になるには、皆さんはどのようにしたら到達できるのでしょうか? それには、たくさんの訓練が必要なのです。

 また、世界的な名作を作る彫刻家のような人々も、酔って作品を作るのです。けっして義務的ではないのです。朝、太陽が昇ることも忘れ、夕方に太陽が沈むことも忘れ、夜になったことも忘れるくらいに酔って作った作品は、名作にならざるをえないのです。すべてのことが皆そうなのです。先生もそうなのです。

 先生がみ言を語って心霊指導をする時も、いつもみ言に酔うのです。朝になり、夕方になるのも分からなくなるほどです。そうして、必ず真なる世界に対して、真なる相対的存在が自然に現れるのです。これが、自然の理だというのです。そのような人たちは神秘的な霊的世界の霊人たちが協助することを感じるのです。その世界に入るようになれば、バイオリンのような楽器を演奏するにしても、一人ではないのです。霊界が皆、聞いているのです。そのような境地に入れば皆、成功するのです。(一九八二・一〇・二〇)












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