サ 適性に合う科目を中心として集中的に勉強すること

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 今、勉強することにおいては、何が一番面白いのか、趣味が何なのか、皆さん自身がよく分かるのですね? 皆さん一人ひとりに一番面白い何かがあるのです。夜中に寝ていて、目を開けるや否や、何が面白いか分かるのです。何の音楽がよいか分かるのです。皆さんには、このような素質があるのです。

 皆さんが食べている食事についてもそうです。御飯を食べるのも、ある人は魚のおかずが好きなのですが、ある人は魚が嫌いであり、ある人はナムルが好きで、ある人はキムチが好きなのです。このように皆違うのです。そうなっているのです。自分がある好きな性稟を持っていれば、それを一日中食べていても、嫌いにならないのです。好きなものは一生の間、好きだというのです。

 食事において、このような性稟があるように、勉強もそうなのです。勉強も自分が一番好きな科目があるのです。その科目は何でしょうか? これは、一人ひとりが慎重に考えなければなりません。皆さんのような思春期には皆、流行歌が好きなのですね。しかし「私はいつも流行歌が好きだ」と言うことはできないのです。それでは、つまらなく、流れてしまう人にしかなれないからです。

 ですから好きなことにも、価値基準から見て一体何が好きなのかということが問題なのです。少年、青年、壮年、老年を問わず、すべての時代に好きであって、また過去、現在、未来においても好きであるという、そのような基準を中心として「このことが私に合っている。このことが私には面白い」という科目があるのです。そうですね? そうなれば、その科目を中心として集中的に勉強するようになるのです。

 ところで、勉強はどのようにしなければならないのでしょうか? 勉強は自分で定めた目的を達成するためにするのです。もし科学が好きであれば、主に科学に対しての勉強をするのです。全体的にはできなくても、まず科学を専門にして、その次に、自分が必要であれば横的に広げることができるのです。自分の趣味に合わせて広げることができるのです。

 今の世の中では、必ず専門科目を持っていなければなりません。まず専門科目を選び、それを中心として勉強するのです。科学であれば、科学の歴史に対して知らなければなりません。昔、どんな人々が科学をこのように発展させてきたのかという、科学の歴史と、科学者たちを知らなくてはならないのです。

 その次には、現在の科学者たちがどのクラスにいるかということを知らなければならないのです。そして、そのような中で自分がどの位置にいるかということを知らなければなりません。過去から現在があるのですが、今の私は降りていく位置に立っているのか、昇っていく位置に立っているのかということを知らなければなりません。

 もし、皆さんが降りていく位置にいるのならば、その位置を捨てて昇っていこうとする位置に立たなければなりません。昇っていく位置に立つためには、過去のどの人よりも、現在のどの人よりも、もっと熱心に勉強しなければならないという結論が出るのです。

 過去の誰々はどうであって、現在の誰々はどうであってと言いながら、その人々と比較した時に、その人々は八十点だけれど、私は七十五点だと。また、現在の科学者たちを中心として見れば、あの人は百点なのに、私は今六十点だと。このようにして比較するのです。それで、六十点から百点になろうとすれば四十点を足さなければならないのですが、四十点を足すためには、そのための努力をしなければならないのです。そのようにして、最高の位置に上がっていかなければならないのです。

 そのような努力をしなければならないのです。そのような努力を各分野で行って、世界の先端の道を行くようになれば、皆さんは世界の各分野の素晴らしい人々を、すべて指導できる位置に立つことでしょう。

 ですから、皆さんは自分が何を中心としなければならないかということを、早く決定しなければなりません。その次に、過去、現在、未来のすべての偉大な人々と比較してみなければなりません。自分がそれ以上のものを備えようと努力すれば、その人々は私の後につくのです。そうして、皆さんが各分野の偉大な人になり、すべての人々を指導できるようになるのです。       (一九八二・一〇・二〇)












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