コ 悪魔の便宜的なる自由

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 最近の学生たちの姿を見てください。彼らは皆、火炎瓶を手にして、すべてをたたき壊しているのです。学校の器物などを破壊しているのです。それを世の中で何と言うかというと、「悪魔の独断主義者だ」と言うのです。世の中に、そんな者たちがどこにいますか! それは、ふしだらなことであり、ふしだらなことをする者は、降りていくしかありません。絶対に昇っていくことはできません。すべての人々が支持してこそ昇っていくことができるのです。そうですね? 自分が育つために必要な栄養として、すべての元素を吸収して、それが自分にとっての後ろ盾となって大きくなっていくのです。

 ところで、そのようなことを全部無視して、「自由行動である」と言って、破壊的行動を執るようになる時、降りていくしかないのです。そして、消え去ってしまうのです。それでは、あまりにも問題が大きいのです。皆さんにとっても、問題となることなのです。先生も、皆さんのような年齢の時に、その問題で苦しんだことがあるのです。これは、すべての人が苦しんできた問題なのです。

 皆さん、このことをよく知らなければなりません。自由には必ず、何ですか? 原理原則を離れた自由はないのです。お父さんお母さんが結婚して、息子娘が生まれれば、お父さんお母さんの息子娘であるという、その原理を否定することはできません。そうですね? その事実の前には順応しなければなりません。そのためには、お父さんお母さんと和合をしなければなりません。互いに好きにならなければなりません。私だけが好きなのではだめです。お父さんも好きだし、お母さんも好きだし、私も好きだというのが本当の自由なのです。「私だけが好きでなければだめだ」と言うのは、悪魔の便宜的自由です。すべてを破綻させるための一つの策略による自由行動なのです。それは、原理を離れたことになるのです。(一九八八・一○・一六)












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