三 結婚と人生

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ク 真なる結婚観と家庭観

 結婚はなぜするのでしょうか? 少し結婚観について話をしましょう。人間はどうして生まれたのか分かりましたか? 人間は、どうして生まれたのかというと、神様の愛のみ旨を成すために生まれたのです。では、結婚はどうしてするのかというと、神様の愛のみ旨を成し遂げるために、神様の願いであり、アダムとエバの願いである息子娘を生んで、四位基台基準をつくり、球形になって、家庭の基礎をつかむためです。家庭に息子娘がいなければ、夫婦同士だけでも横的な基準は立つのですが、縦的基準は立てることができないのです。

 ですから、結婚したすべての夫婦は、息子娘を願うのです。それはなぜかというと、天理の運行法度の力が、そこに作用するからです。皆さん、不思議だとは思いませんか? お嫁に行くとどうして、赤ちゃんを生むことを望むのですか? 女性の立場からいうならば、大変なことなのに、どうしてそんなに苦労してでも生まなければならないのでしょうか? それが分からなかったのです。

 どうして赤ちゃんを生まなければならず、どうして息子を愛さなければならず、どうして娘を愛さなければならず、どうして夫を愛さなければならないのかが分からなかったのです。自分の命を犠牲にしても夫を愛さなければならず、自分の命を犠牲にしても息子娘をどうして愛さなければならないのかということが分からなかったのです。

 それは、宇宙の中心となる神様の愛に接するためであり、神様の愛に接することによって、万事に勝利して、万事を意のままにするためです。愛のゆえに、そうなるということを知らなければなりません。それは、皆さんによってつくられたのではなく、皆さんが願ったことでもないのです。神様の創造の原則がプログラムとして、そうなっていたからです。コンピュータに入力したプログラムは、何百回引き出しても、そのまま出てくるのと同じように、歴史が千年、万年変わっても、そのプロジェクトは皆さんの心に作用して、そのように、力の本性の作用として出てくるのだということを知らなければなりません。それは、確実にです。では、人間はどうして生まれたのでしょうか? (神様の愛のためです)。神様が愛の相対者をつくろうとするからです。では、結婚はどうしてするのでしょうか? それは、球形世界の家庭の形態をつくるためなのです。

 それゆえ、そこには何の愛があるかというと、父母の愛があり、夫婦の愛があり、子女の愛があるのです。神様は、父母の愛を手に入れられなかったし、夫婦の愛を手に入れられなかったし、子女の愛を手に入れられなかったのです。球形の愛を持ってこそ、一つの核を中心として四方にすべて通じるのです。球形は一点を中心として、すべてに通じるのです。この一点が理想的な愛の核なのです。この核を通じて、伸びていった時に、すべてに愛の関係の球形が生まれるのです。ですから、家庭というものは、宇宙を代表する総本部であったのだという結論が出るのです。分かりますか? それが宇宙です。簡単なことです。(一九八四・六・二〇)













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