シ 夫の責任と妻の責任

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 夫は妻を愛して、影をつくってはなりません。妻のために責任のある夫として、自分の妻を一番愛する夫にならなければなりません。また、「妻としても、私の夫は本当に素晴らしい」と言うことができなければなりません。私たちのお母様がそうなのです。

 また、父親もそうなのです。他人の父親になることは簡単ではありません。事実、息子は他人です。世界に送り出す、他人となる子供を私が管理して育てているのです。そのように見るのです。子供は他人なのです。父子の関係は、問い詰めると他人になるのです。父親の役目をすることは簡単ではありません。妻の役目も、夫の役目も簡単ではありません。また、大きな所帯を好きにならなくてはなりません。大きい所帯を受け持つ金持ちの長男の嫁をよく見ると、慣れていて落ち着いているのです。いくら秘密に何かしようと思っても、自然に防御されてしまうのです。それだけ、経験があるのです。

 皆さんは、舅、姑のいる所にお嫁に行きますか、舅、姑のいない所にお嫁に行きますか? (いる所に行きます)。舅、姑がいても、統一教会の皆さんは皆、先生が小言を言って教育してきたので、問題ないのです。そこで暮らせば、その嫁に、舅が死ぬ時には遺産を譲り渡してくれるのです。分かりますか? どんなに怖い姑にむちで打たれながらでも、そこで不平を言わずに過ごして、姑が「本当によい嫁だ」と褒められるようになる時は、その姑のすべての貴重なもの、装飾品も全部、受け継ぐことができるのです。分かりますか? 皆、そのようになるのです。

 気難しい性格の夫は、妻をよくたたくのです。時々、夫からたたかれて、すっと涙が流れ落ちていくことを感じても、すぐに笑うことのできる女性であれば、幸福な女性になるのです。私は、そのように考えるのです。女性たちで、夫からしかられたり、ぶたれたことのない人は不幸なのです。ですから私は、お母様は不幸だと思うのです。(笑い)私が統一教会の教主でなければ、既に一発なぐっていたことでしょう。統一教会の教主であるゆえ、そのようにできなかったのです。(笑い)真の父母という名がついているからです。そんな名がついていなければ、私はそんな訓練をするというのです。

 そのようにしながら、お互いに開拓していくのです。高い所に登っていくのです。明日の希望がある限り、お仕置きされても、構わないというのです。希望の道を早く行くことができるとすれば、その道のためにお互いが激励して、押し合ってでも行かなければなりません。女性は、お嫁に行く時、愛そうとして行きますか、愛されようとして行きますか? (愛そうとしてです)。この世の女性たちは、愛されようとして行くというのです。それでは、愛そうとしてお嫁に行くのに、夫が愛を受け付けないとすればどうなるでしょうか? どうなるのですか? 愛を受け付けないというのに、始終、愛そうとすれば、しかられて、たたかれることでしょう。しかたのないことです。それはありえることです。始終、愛そうとすれば、夫が殴りつけることもあるでしょう。その時は、どうするつもりですか? 泣きながらでも愛そうとしなければなりません。死にそうになっても、愛そうとしなければならないのです。死にそうになりながらも愛そうとする時に、夫が屈伏するのです。そのようになるのです。それは、説明の仕方によるし、解釈の仕方によるのです。環境や立場が違うといって、一方的にすべてを評価してはなりません。

 あなたは、お仕置きされたことありますか? (されたことはありません)。それでは、ちょっとぶたれなければいけません。(私がぶちます)。(笑われる) 統一教会の女性たちは、あまりにも運がいいのです。男性たちがどこかを歩き回って帰ってきた時、昼寝などできるでしょうか? どうですか。

 この世で有名な夫に仕えようとすれば、女性は昼寝などできないのです。ありったけの精誠を尽くして、衣類を整えて、化粧をして、ひたすら夜を明かして座って待っていなければなりません。でなければ宝石の装飾品をつけて、貴金属の装飾品をつけて、ラッパを吹き、踊りを踊り、何でもできる芸者たちが列をつくって待っているからです。

 賢い夫に仕えていて、妻が高慢になり、「私は愛だけを受けたい」と言っていれば、一生の間、夫は共に暮らしてくれるでしょうか? 皆さんの顔を鏡で見て、一生の間共に暮らしてくれる男性がどこにいるのか考えてみなさい。皆さん、丸い目、平べったい顔、ぺったんこの鼻、唇、その四つを見て、一生の間、どうやって暮らすのですか? それを考えなくてはなりません。この顔だけを見て一生の間、暮らしてくれる男性を考えた時に、心から同情してあげなければならないのです。ですから一か月に一回くらい、「仕事が大変だろうから、私を小突いて、気分を晴らして暮らしてください」と言える余裕がなければなりません。(一九八四・七・一〇)














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