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御旨と海 なぜオーシャンチャーチが必要なのか
1982年 9月 5日 イースト・ガーデン


 オーシャン・チャーチのミッションを続けたくない者、手を挙げて。今日、先生は海の摂理について話したいと思います。一九八一年六月までにマスター・マリーン百五十隻の船を造りました。そして三百隻の船を完了した時点で、工場をアラバマに移すことができます。アラバマに移動したら、そこのファイバー・グラス部門で小型と大型の漁船を造ることになります。将来全長百フィートから百二十フィートの船が造られます。アラスカで使える船を造る計画なのです。その船は、南あるいは東海岸の海で漁をする他の船をデザインするための基本になります。

 それと同時に、我々はアメリカの海岸沿いに三十のオーシャン・チャーチセンターを作る計画を最初に立てました。それから三十の大型船が「母船」という形で各センターに送られるはずでした。そして一年間で皆さんはその船の船長になれるだけの十分な訓練を積むべきでした。一九八〇年十月一日に先生は全員をグロースターに呼んで、オーシャン・チャーチのビジョンについて細かい説明をしました。皆さんはそこにいたのですか。最初の計画によれば、皆さんは主要な港に行って、そこで若者達の訓練を始めることになっていました。そしてワン・ホープ号を一隻ずつ使って、漁と海のビジョンについて若者達の関心を引き起こすことでした。もし彼らが責任を持てば、一隻につき最低五人の割合で、船をその若者達に任せることさえできました。

 最初の段階は各センターが十隻の船に責任を持ち、またそれを利用することでした。一隻につき五人の若者達とすれば、皆さんは今五十人の若者達を訓練しているはずでした。そして彼らはオーシャン・チャーチのメンバー達と一緒に働いているはずでした。我々の計画はただ漁をすることだけではなく、海にビジョンを持った人のネット・ワークを作ることも含まれています。

 問題はオーシャン・チャーチを我々がどう理解するかにあります。どうして「オーシャン」の後に「チャーチ」という言葉を付け加えるのかです。オーシャン・チャーチは一つの信念に基づいて作られ、一つの信念に従って導かれているのですから、一つの教会運動なのです。その信念とは一つの信念とは一つの哲学です。つまり我々の主な関心は内的なもの、あるいは霊的なものです。それがオーシャン・チャーチの本質です。未来はその精神を開発する者達、すなわち創造に、そして世界に本当に責任を持つことのできる人達のためにあります。

アメリカの運動の基本構造

 ベリー・タウンの神学校を通過して来る我々の運動の中核メンバー達の基本ルートというものを先生は計画しました。神学校卒業後、彼らはまずカープに行き、キャンパスで訓練を受けるべきです。それから自動的にオーシャン・チャーチに来ます。それが我々の運動の指導者を教育するための計画なのです。統一神学校からカープ、それからオーシャン・チャーチへ。そういう豊かな訓練を受けた後、神学校の卒業生達は州の指導者となります。各州がそういう指導者を持たなければなりません。

 将来、州の責任者としての資格を持ちたい者は誰でも、まずカープそしてオーシャン・チャーチの指導者としての資格を持たなければなりません。我々の運動は、現在の州の指導者のレベルを超えて成長しつつあります。これまではどんなに明瞭かつ創造的な指示が与えられていたとしても、その指示は十分に消化され受け入れられてはいませんでした。指導者から各メンバーに至る段階において、メッセージの内容が収縮してしまい、メンバーの所に達した時にはもはや意味のないものになっています。しかし、カープからオーシャン・チャーチそれから州の責任者へと移行する指導者は、先生の指示を理解しそれに応じることができます。彼らは新しい指示を受けたらいつでもそれに応じて行動に移すことができる特別対策班のようなものです。

 将来、統一教会の組織あるいは指導や指揮の方法は州レベルでなされることになります。厳密な連邦システムではなく、むしろ州のシステムとなります。各州が自らの問題に責任を持ち、自らの方向性を出していくことのできる強力な単位となります。例えば、アメリカは連邦政府がありますが、各州も自らの政府を持っています。これがアメリカの源なのですね。先生もそのシステムを我々の運動の中に取り入れたいと思います。五つの州からなるリージョンを一つのグループとして各州を分けます。そうすると十のリージョンができます。そして各々のリージョンは州の責任者の援助をする指揮官を持ちます。そこで唯一必要なことは、本部と各リージョン間の良き連絡関係です。本部の仕事は小さいものでなければなりません。本部が必要とするものは、地方センターから情報を集め、全体像を把握しておくこと以外には余りありません。そうしておけば、本部は各リージョンの仕事を中心に一般的な指示を出すことができます。各リージョンはそれぞれ一人の巡回師を持ち、その人は各州を訪問し、そこでどういうことが行われているのか、長所は何か、何か改善の余地があるか等を調べます。彼らは本部へのみ、しかも直接情報を報告します。巡回師は先生とつながっているべきであり、また我々の伝統と御旨の道、並びに教会の管理行政についても良く知っていなければなりません。巡回師の仕事はメンバー達を直接教育するために各州を訪問することです。こういうふうにして彼らはすべてのメンバーに、指導とカウンセリングを与えることができます。

 各州がそれぞれの責任分担を担うわけですが、こういうふうにして統一システムが全国に広がることになります。我々の教育は何を中心にすべきでしょうか。伝統。ではその伝統とは何でしょうか。その伝統はカープの伝統、オーシャン・チャーチの伝統、そして州の責任者の伝統を含んでいます。我々はメンバー達を教育し、豊かでどういう状態にあっても他の人達の面倒を見ることのできる有能な者達にします。

 どうして先生はそういう組織に関心を持っているのですか。この国は三つのカテゴリーに入る人々からなっています。内陸に住む人々、海岸に住む人々、若い次の世代の人々、若い世代には高校生と大学生が含まれます。だから先生は大学キャンパス(カープ――全国大学原理研究会)運動と、高校(ハープ――全国高校原理研究会)運動の両方を行う必要があります。

 考え方が古く、自分の生活様式に凝り固まっていて容易に動こうとしない、変化を好まないそういう人達を取り扱うことは不可能なことです。だから我々は将来に目を向けて、冒険を好む若者達と共に新しい世界を開拓しなければなりません。若者達は世界中で最も建設的で生産的な人達です。しかしそれはいろいろなグループに分かれています。真剣な人達もいれば、フリー・セックスや麻薬、あるいはあらゆる種類の放縦に身を任せている人達もいます。

 我々は、道徳的に清い若者達を作り上げることに力を注いでいます。彼らを清め、彼らに挑戦し、彼らの才能の開発をしてやらなければなりません。それがカープの使命です。一九七八年以来、州レベルの教会活動にほとんど力が注がれませんでした。カープのメンバー達は強力なカープ運動を作り上げるように今まで急き立てられて来ました。カープのメンバー達には多くの敵がいます。彼らは力が強くしかも喜んで対決して来ます。アメリカのほとんどの大学に強力な共産主義と左翼のグループがいて、彼らは何年もの間、活発に活動を続けています。先生は皆さんが怒り狂った連中と対決しなければならないことを知っています。そういう左翼達が、あるいはもっと暴力的な団体が、多くの大学をまさに乗っ取ろうとしています。それは今までずっと頭の痛い問題だったし、今からもそうでしょう。カープのメンバー達はそれと対決しなければなりません。そして大学キャンパスにいる共産主義関連団体の、思想や戦術に打ち勝つ精神を示さなければなりません。一九七八年にアメリカのカープは始まったけれども、キャンパスでの実際の活動は、その一年後までは始まりませんでした。全国ネット・ワークを作る前、我々はしっかりとした勝利の伝統を打ち立てなければなりません。一九八二年末までのカープの目標は、三百のキャンパスを開拓することです。先生は皆さんの国を救いたいと思っています。皆さんはどうなのですか。もしアメリカを救えば、全世界が救えます。アメリカは世界の縮小体であり、世界の人々は今でもアメリカに目を向けて、その例に倣おうとしています。

 一九七八年以来、我々はキャンパスで数多くの共産主義団体と対決して来たし、その中に多くの団体が後退して行きました。彼らを打ち負かすことのできるという絶対的確信を先生は持っています。第一段階は大学キャンパスです。それは、将来の指導者達が準備されているのが大学であるし、そこから各国との接近を開始することができるからです。アメリカを出発点として、カープ運動は全世界に拡大します。このようにしてカープが広まるのを、特にドイツで活動する姿を先生は見てみたいと思っています。もしカープの若者達が一緒になって、武力を一切用いずにベルリンの壁を崩して国を再統一することができるならば、それは最も素晴らしい光景となることでしょう。先生は「女性達の力」と名付けているのですが、その「女性達の力」を通してそれが達成されるのを先生は見たいと思っているのです。女性達が先頭に立ちます。女性達が前進すれば、敵も立ち向かうことができません。そうなります。分かりますか。

オーシャン・チャーチとカープの関係

 カープとオーシャン・チャーチは成長過程が似通っているので、互いに協力し合うべきです。共に協力精神を持たなければなりません。カープのメンバー達は大学の友人達を「我々の船に乗らないか」と誘うこともできます。もし冒険好きの学生ならば、それに大きな関心を示すでしょう。そうしたらオーシャン・チャーチのメンバー達がその学生達を海に連れて行き、そこで我々が持っている将来のビジョンについて教えます。大学生はこういう企画や計画に心を躍らせるでしょう。

 内陸の運動は海岸線の運動に連結されなければなりません。それがカープとオーシャン・チャーチです。大抵の大学生は内陸部に住んでいますが、オーシャン・チャーチを通して彼らは全く新しい世界に招待されます。我々にはシステムも企画も計画もそしてビジョンもあるのですから、何も二の足を踏む必要はありません。大学のキャンパスへ行ってクラブを設立すれば良いのです。先生が既に説明したのと同じやり方を用いて、彼らに船の責任を持たせてやっても良いのです。「これを使ってもいいよ」と言いさえすれば良いのです。多くの学生達がその船を使用するために、夜昼なく働くことでしょう。

 今までこまごまとした指示がいろいろ出されたけれども、それはまだ達成されていません。オーシャン・チャーチのメンバー、皆さんはその内の一つでもやり遂げたものがありますか。皆さんは大学生達がやって来た時に、海とそこにあるいろいろな物の香でもって彼らを魅了することができるような、経験豊かな漁師に既になっているべきなのです。皆さんは彼らを人生の旅に誘い、そこで漁の仕方を教えることができなければなりません。

 我々の大きな船が港にやって来た時、彼らをワン・ホープ号に乗せて連れて行き、その大型船を見せてやることができます。そして「皆さんが望めば、もし一生懸命働けば、将来こういう船を皆さんは持つことができるんだよ」と言うこともできます。多くの若者達は、そういう目標を与えられれば気狂いのようになって喜ぶでしょう。皆さんは彼らに何か夢のあるものを、何か生きがいのあるものを与えることができます。

 彼らを週末大型船に乗せて漁をやらせても良いのです。今日はワン・ホープ号に乗せていろいろ教えてやります。彼らは大学生活に必要な費用を週末の労働で 稼ぐことができます。またその稼ぎを使って修士課程や博士課程で勉強することもできます。彼らにはそういう素晴らしい機会が与えられています。彼らは知的能力とか海に関する特技を持って、また知的能力と機械に関する特技と霊的能力を身に着けて卒業することができます。

 それが我々の展望であり、また目標でもあります。皆さんは一体どうしたというのですか。何年間も無駄に過ごして来ました。どうして皆さんはこういう目標に向かって働こうとしないのですか。先生は皆さんに同じことをもう一度最初から繰りり返さなければなけないのです。情けないことです。教会のへ指導者達は顧問グループとして、オーシャン・チャーチが成功しようと失敗しようと、いずれにせよ責任を持たなければなりません。

 カープのメンバーの皆さんはどう思うのですか。オーシャン・チャーチと隣り合わせであることがとても嬉しいのですか。それとも嫌なのですか。若者達は生きがいを求めています。それを考えてみてください。いろいろな学校に船を配置します。そして海の好きな青年を見つけます。もしそういう青年が見つからなければ、その時はカープのメンバーが一隻船を引き受けてお手本を示すのです。十人のカープ・メンバーで二隻の船を持つべきなのです。そして若者達の関心を引き、その船を彼らに使わせてやることができます。それはその学校が誇りとするプログラムになるかも知れません。またカープはそのプログラムで成績の良かった人に奨学金を与えることもできます。これらの船は若者達にぴったりと合っているのです。切れ味が良く、現代的で力があります。水の中でナイフのように波を切りながら進む船が、先生は欲しかったのです。先生は若者達のために、若者達の心を興奮させるような船をデザインしました。これは若者達への先生の愛なのです。

 先生はオーシャン・チャーチが飛び立つのを期待していたのですが、期待通りには行っていません。皆さんは余り前進していません。現在は世界的危機状態にありますから、先生は一分でも無駄にすることができません。我々はこれらの船を造り始めた当時は、船についての何の知識も持っていませんでした。しかし我々は奇蹟を引き起こしました。マスター・マリンはゼロから始めたのです。全世界からメンバーが集まって、これらの船を造るために働きました。どうしてですか。先生はオーシャン・チャーチが全世界に広まって行くのを期待しました。だからここで成功したならば、次には別の国に行くことができます。オーシャン・チャーチのメンバー達は、地方の行政府の支持を獲得する責任を担っています。市長、警察署長から知事に至るまでです。彼らは皆さんの仕事を見て、皆さんを称賛するようになるでしょう。皆さんの親はそのことで反対するでしょうか。そういうことは全くありません。問題はオーシャン・チャーチが飛び立たなかったという点にあります。オーシャン・チャーチのために準備された八年計画というものがありました。その期間内で皆さんがその計画を完了し、次に国際レベルにまで進むことができるようになるのを先生は期待していたのです。

 誰もがオーシャン・チャーチを羨ましく思うほどにそれが成功するのを先生は期待していました。オーシャン・チャーチのメンバー達は教育程度が高く、多くの者が神学校を卒業しています。皆さんはオーシャン・チャーチでの経験を活かせば、この国の偉大なる指導者になれるはずです。大学教授と付き合って、我々の原理を彼らに教えなければなりません。また我々が持っているビジョンも彼らに示すべきです。彼らに講義をします。皆さんにはそれができます。皆さんにとって、それは何ら特別なことではありません。

 先生は決めました。先生は皆さんがそういう人達になれるということを知っています。博士課程にある者達もオーシャン・チャーチに来なければなりません。この路程を通過しなければなりません。こういうふうに訓練することによってこの国を教育し、この国に対して、将来への方向性を示すことのできる指導者の資質を我々は開拓することができます。皆さんがそういう男、女になるのを先生は心から願っているのです。先生が歩んで来た路程を見るべきです。先生は一介の漁師として自らを訓練して来ました。どうしてですか。自分のためではなくこの国を救うためにです。先生は共産主義を乗り越えるための方法を見出す決意をしました。先生は生涯、ずっと共産主義と闘っているのです。アメリカはこの思想に負けてはなりません。だから先生は三十年以上もの間、この目的のために全生命をかけているのです。

 先生は既に皆さんの路程を研究し開拓して来ました。カープのメンバーの皆さんは自分の使命を知っているのですか。共産主義は大学のキャンパスを通してアメリカに浸透しつつあります。皆さんはそれを暴露し、それと対決しなければなりません。オーシャン・チャーチのメンバー達、麻薬は海上経由でこの国に入って来ています。皆さんはこの国の本当の自由を守らなければなりません。その本来の威厳を守らなければなりません。

 これは莫大な仕事なのです。アメリカが自分の置かれた状態に目覚めた時、周りを見渡して「一体この状態から我々を救い出してくれる人はどこにいるのでしょうか」と問うようになります。人々の良心を呼び覚ますために、誰かがやって来てキリスト教を蘇らせなければなりません。神様は先生にそれをやるように指示を与えられました。皆さんは神学校卒業生です。外へ出て一日中海で働き、それから帰って来て夜は教えるのです。そういう生活をしなければなりません。まさしく先生はこれを皆さんのためにやって来たのです。やっと皆さんは目覚めたのですか。皆さんはオーシャン・チャーチが嫌いなのですか。皆さんはカープが嫌いなのですか。こういうふうにして我々はこの国を救います。政府が先生を称賛し、援助しにやって来ると皆さんは思いますか。彼らはそれと全く反対のことをやるでしょう。だから皆さんは強くなければなりません。

 全世界の兄弟姉妹達が血を流しています。文字通り、彼らはこの国を救うために、血のにじむような苦労をしてお金を送って来ています。皆さんは船に乗っています。そして強い風が吹き付けて来ます。皆さんはその風に向かって「兄弟姉妹達が作った血のにじむようなお金の代価に応えるために、俺は前進するぞ」と叫ぶべきです。それを彼らは皆さんに望んでいます。カープにいる神学校卒業生、手を挙げなさい。皆さんはオーシャン・チャーチに行く準備ができているのですか。皆さんがカープで達成したことはそのままオーシャン・チャーチで役立つでしょう。この目的に喜んで従ってくれて感謝します。

アメリカに責任を持つ

 しかしたとえそうであったとしても、先生の失望感は大きいのです。今年プロビンス・タウンでメンバー達は出かけようとはしませんでした。先生は彼らを出かけさせるために、あらゆる手段を講じなければなりませんでした。皆さんは若いのだから「お父様、強風が何ですか、出かけましょう」と、先生に向かって叫び声を上げるべきなのです。出かけることが分かっていたら、その何時間も前からあらゆる準備を整えていなければなりません。しかし先生がやって来た時には、エンジンが故障しているし、餌も買っていないし、フックの大きさも合っていません。そういう怠慢なやり方で、どうして世界を動かせるのでしょうか。

 皆さんは何を心配しているのですか。皆さんの生活は保障されています。神様は既に皆さんの運命を決定されています。皆さんはただ漁に真剣になりさえすればいいのです。いつの日か、皆さんの妻子が生活の糧のために、皆さんの仕事に依存するいうになるでしょうか。皆さんはそれを知っているのですか。ほとんどの者達が、やらない口実を見出そうとしているのに過ぎません。先生がどういうふうに思っているのか、皆さんには分かっているのですか。先生は皆さんにお金を稼がせてそれを盗み、韓国に持ち帰るとそういうふうに皆さんは思っているのですか。それは事実と正反対です。先生はお金を海外から持って来て、皆さんがこの企画を出発するための手助けをしているのです。政府はそういうことさえも分かりません。彼らは盲目だから、先生をこの国から追い出したいと思っています。しかし先生には、皆さんやこの国を助けようという決意があります。

 先生は慰めをどこからか得たいのですが、どこにも見当たりません。政府は先生を迫害していますが、その迫害はひどいものです。しかし、皆さんが与えられた単純な責任分担を果たさなければ、それはもっとひどい迫害となるでしょう。皆さんは大学のキャンパスと港町に行ってそれを行うべきです。そうすれば、達成されます。出かけて行って、皆さんが持っているものをすべて与え尽くすのです。

 先生が来る前には皆さんはどこにいたのですか。ほとんどの者達は人間のくずのようなものだったんですね。皆さんはアメリカのこととか、人類を救うことについて考えていますか。霊界とか永遠の命について考えているのですか。皆さんは自分の人生の価値について考えていましたか。自分のことでさえ、真剣に考えたことがありましたか。神様の御旨についてはどうですか。考えたことがありましたか。考えたことすらないのですね。

 皆さんは何を恐れる必要があるのですか。皆さんは自由なのです。皆さんはアメリカ市民です。自分の国のために一日二十四時間働く権利を持っています。そうしたからといって、皆さんは牢獄へ入れられるでしょうか。彼らは昼夜問わず、先生を追いかけ回しているのですが、皆さんの所まではやって来ません。皆さんはここで生まれたのですが、この国について先生が抱いているような思いを皆さんは持っていません。この国が危機に陥っているということを皆さんは感じることができないのです。それが何よりも先生を苦しめるのです。皆さんには分かりません。我々は互いに心底から理解し合わなければなりません。先生はアメリカを離れる前に、しっかりした基盤を築いておきたいのです。皆さんは疲れているのですか。疲れたという言葉は私にはありません。もしそれが許されれば、先生は何年も前に既に疲れてしまっているはずです。先生は六十歳を越えているのです。ほぼ定年退職の年齢に達しています。しかし先生は今、皆さんの二倍働いています。

 マスターズ氏に最初に会った時、彼の髪が真っ白になっていることに気がつき、老人なのかと思いました。だから彼を親切に扱い、余り強いるようなことをしませんでした。その後、彼はたった五十六歳だということが分かったので、先生は「ああ、もっと彼を急き立てるべきだった。彼はまだ青年だ」と思ったのです。どうしてこの人は英国から来たのですか。彼は皆さんとは異なった運命を持っているのでしょうか。そうではありません。世界は一つです。アメリカはアメリカだけではありません。どの国も単独では存在していません。何が起きようと、我々はそれを互いに分かち合っています。しかし、アメリカは自らの行く道を自らの手で選ぶでしょう。先生はアメリカが失敗した場合のために、この役割を果たすことのできる別の国々のことについていつも思いを巡らしています。ソドムとゴモラは神様の裁きを受けました。彼らには自分の運命を決定するための機会が幾つも与えられていました。遂にロトとその妻はその町を去らなければならなくなりました。神様は彼らに後を振り返ってはならないと言ったのですが、その女は後を振り返り塩の柱になってしまいました。

 もし先生がこの国を去るようなことになれば、一度たりとも振り返ったりはしません。先生が荷をまとめて、この国を去る日を皆さんは見たいのですか。この暴力的な国から先生を去らせないでいるものは何でしょうか。それは皆さんなのです。こういう生活をしている皆さん、絶対的な心情を注いでいる皆さんが先生をここにつなぎ留めています。多くの国々が先生に来て欲しいと懇願すらしています。南アメリカとアフリカでは、多くの国々が来て欲しいと先生に頼んでいます。行くべきですか。いつの日か行くでしょう。しかしアメリカを見捨てるような形で先生が行くのを皆さんは願っているのですか。

 この国で成功したければ、皆さんは蕩減を払わなければなりません。それが先生の生き方なのです。それを先生は微塵も変えようと思いません。神様がアブラハムに行くように言われた時、アブラハムは黙ってそこを立ち去るしかありませんでした。アブラハムは「あのー、旅費はどうしましょうか」などと言うことはできませんでした。その場で直ちに出発しなければなりません。先生は真剣な男なのです。もしそういう風にしてアメリカを去らなければならなくなったならば、たとえ国務省が何か感じる所があって先生に戻って来てくれるように頼んだとしても先生は戻らないのです。それは絶対なのです。

 さて、カープとオーシャン・チャーチの重要性が分かりましたね。マスター・マリーンのメンバー達、これらの船がどれだけ重要なものであるかを知っていますか。マスター・マリーンのメンバー達、自分の仕事に対してどういう心情を持っているのですか。オーシャン・チャーチの皆さんが、大きな可能性を含んだその使命の一部でもいいから実現してくれたらと先生は期待していました。まあいいでしょう。今日は皆さんが新しい指示そ受ける日だとしましょう。皆さんはこの日のことをしっかりと覚えておかなければなりません。皆さんの使命はとても重大であり、アメリカの運命が皆さんの双肩にかかっています。皆さんはこのことを骨の髄まで感じなければなりません。この国にとって他に方法がありません。

 もし皆さんがこの復興運動に参加し、神様と人類のために仕えることができるレベルまでこの国を引き上げるとしたら、皆さんは忘れられてしまうのですか。皆さんの墓は荒れ放題にされますか。この国は、いつの日か思い出してくれると思いますか。先生はそれに対してはっきりとした答えを持っています。皆さんは年を取り、疲れ、隠れたいと思うようになるけれども、大衆が皆さんを捜し出し、もっと奉仕してくれと言うようになります。結婚して、ただ自分の家族だけの面倒だけを見るという生活、そういう生活を皆さんは想像できますか。先生は皆さんを王様のように扱って来ました。皆さんは世界のことについて何の関心も持たない情けない人生を送っていた男達、女達だったけれども、先生は皆さんを召命し皆さんに栄光を与えました。皆さんには教育が与えられました。先生は皆さんがこの国を指導することができるように、皆さんの心と魂を引き上げて来ました。他に何かもっと皆さんのためにしてやれることがありますか。皆さんは先生から他に何を期待できるのですか。

 この国が生き残るかどうか、また自由世界の希望そういったものが皆さんの双肩にかかっています。十年か、二十年か、それを続けてみるのです。先生が皆さんに願うのはそれだけです。そのうちに皆さんにも分かるようになります。この国は危機に陥り、皆さんを必要とするようになります。皆さんはこの国を引き上げることができます。そういうことを考えたら、疲れなど感じる隙がありません。四十歳か五十歳が皆さんの人生の絶頂でしょう。その頃が依然エネルギッシュであるだけでなく、経験と知恵がついている人生の最も良い時なのです。途中で逃げ出してはなりません。分かる時がきっと来ます。十年か二十年経った頃、皆さんは自分の努力の結実を収穫できるようになります。

 今、先生はストライプバスを捕っています。この魚を捕まえるのはとても難しいのです。だから先生はそれを追いかけています。夏中ずっとこの辺一帯が先生の話で持ちきりでした。誰もストライプバスを見つけることすらできないのに、先生は毎日それを釣って来ました。皆さんもそういうふうにならなければなりません。人々が皆さんの行動を見て、皆さんを尊敬するようにならなければなりません。先生は一言も語らなかったけれども、その行動を見て、人々はこの夏ずっと噂し続けました。そういうふうになりなさい。一つの目標を持ち、その目標に向かって昼夜なく働き続けなさい。先生はどういう人間ですか。それでは皆さんはどういう人間になるべきですか。先生は皆さんが偉大な男、偉大な女になるように皆さんを訓練したいのです。絶対に。

 プロビンス・タウンとグロースターのほとんどの仕事は先生がやりました。けれども、人々が噂をする時には「レバレンド・ムーンがこうやった、ああやった」とは言いませんでした。そうではなく、ムーニー達がマグロとストライプバスを皆捕っていると話していました。先生の努力は皆さんのためのものなのですから、そうあって欲しいのです。先生は皆さんを上へ上へと引き上げたいと思っているのです。ここに小柄な兄弟がいます。彼はニュー・ホープ号のエンジン・ルームで働き、毎日臭いの強い魚を切り刻んでいます。彼の両手はいつも汚れており、彼の衣服は臭いがします。誰も見ようとはしません。見たとしても彼に近づきたいとは思いません。しかし十年後には彼はロサンゼルスの市長になることができます。どうしてですか。なれるのです。もし彼が責任を引き受け必死になって働くならば、成長して他の人達が尊敬する人になることができます。ただひたすら働き、話をしない。慰めを求めない。そうすれば人々は皆さんの存在に気付き、皆さんの想像を絶するような素晴らしい責任分担を依頼するために、皆さんの所へやって来るようになるでしょう。

 パク・ポーヒーを見なさい。我々がメディアの摂理を始めたばかりの頃、彼は新聞が何であるかということさえ知りませんでした。しかし今ではワシントン・タイムズがあり、それは出版物だけではなく、それ以上に大きなものを生み出すことになります。誰がそれをやったのですか。パク・ポーヒー?

 そうではありません。彼はただ先生と一つになって、天のお父様に完全に従って働いただけなのです。そうすれば奇蹟を起こすことができます。決意すれば皆さんはひとかどの人間になれます。先生はそういう人間です。先生はどんな会社でも始めることができます。先生が皆さんの所に来て、その会社の社長になってくれるように頼んだとしたらどうするのですか。先生は皆さんにどんな仕事でも引き受けることのできる有能な人間になってほしいのです。だから皆さんの尻を叩いて、厳しく訓練しているわけです。それが真の父親の愛です。

将来の指導者のための試験場

 オーシャン・チャーチとカープは試験場です。先生はそこに将来の指導者を探しています。皆さんは自分がそうであることを証明したならば、次には国際的な面での責任を引き受けなければなりません。世界の若者を使って、こういうことをしている人は他には誰もいません。ソ連と中国には既に先生のことを批判している新聞が発行されています。だから先生は自分が彼らに影響を与えていることを知っています。それが彼らの反応ならば、彼らは先生を恐れています。そういうことも先生は知っています。先生は皆さんから見て、恐ろしい人間に見えますか。ではどうして共産主義者は先生を恐れているのですか。皆さんにとって先生は父親のようなものです。しかし彼らにとっては先生は恐れも情も知らないようなファイターなのです。

 先生はマーシャル・アーツの企画を作成したいと思っています。それはとても難しいので、メンバー達はそれを経験したらオーシャン・チャーチに入れさせてくれと頼みに来るほどのものです。そういうふうにして彼らはマーシャル・アーツから逃れて船にやって来ます。そうすると先生は同じことを船の上でも教えるように要求します。彼らはショックを受けて海の中に飛び込みたいと思います。しかしそこには皆さんを歓迎するものがいます。鮫です。鮫が十分に皆さんの面倒を見てくれます。問題はありません。それなら皆さんはどうしますか。飛び込みますか、それとも生き残ってマーシャル・アーツを徹底的に学びますか。そういう訓練を皆さんに受けてもらいたいのです。

 キューバは目と鼻の先にあります。オーシャン・チャーチは彼らと対決することになるかもしれません。彼らによって苦しめられるかも知れません。皆さんはそういう準備もしておかなければなりません。日本で我々が反共宣言をしたとき、同時に全国に三十の銃砲店を作りました。「あなた方が喧嘩に来るならば、我々は自己防衛します」というメッセージを彼らに直接与えました。それらの銃はライフル銃に過ぎなかったけれども、必要とあれば、すくなくとも彼らを食い止めることができました。最低その位しなければなりませんでした。そうしないと共産主義者達は暴力に訴えることになったでしょう。

 誰でもそのライフルを買って家に置いておくことができました。日本政府は喧嘩を挑発するのではないかと心配しましたが、我々の目標は暴力沙汰にならないようにすることでした。我々の目標は共産主義の思想に勝利することです。しかし人間は攻撃されたら、自ら守らなければなりません。こういうことをしておけば、共産主義者達は慎重にならざるを得ません。彼らは敢えて暴力的手段に訴えようとはしませんでした。一度もありませんでした。遂に日本の警察は「レバレンド・ムーンは賢い男だ。彼の戦術が素晴らしかったので、共産主義者の路上での暴力行為を食い止めることができた」と言いました。

 その間、カープの各キャンパスで、我々は共産主義に対する思想攻撃をかけていました。共産主義の理論は統一教会の教えとは比較にもなりません。彼らは日本の大学のキャンパスでの討論会で私達を打ち負かそうと努力したのですが、反対に、威信を失墜するほどに打ち負かされてしまいました。我々の持つ真理は明らかに疑問の余地もなく、彼らの持つ理論を越えていました。また日本のメンバー達は、彼らよりもずっと遥かに一生懸命働きました。遂に彼らは最後の手段に訴えざるを得なくなりました。我々に対して暴力を使い始めたのです。彼らは路上に連れて行き、そこで闘いたい、我々をそこで脅かしたいと思いました。カープに濡れ衣を着せ、攻撃をかけて来たこともしばしばありました。我々はそれに立ち向かいました。我々は先に攻撃をかけたいと思ったことはありませんでした。彼らの攻撃に対して自分を防衛しただけでした。日本のカープ・メンバーは韓国のマーシャル・アーツの最高のものを学び、死ぬ準備もできていました。多くの若者が攻撃されたけれども、彼らは自己防衛をしただけでした。

 アメリカのカープにもそれが必要だと思いませんか。皆さんが行く先々に共産主義者達がいます。皆さんに準備ができていなければ、彼らは皆さんを攻撃し、皆さんに怪我をさせます。「ああ、準備しておくべきでした」と言うようなことがあってはなりません。それでは手遅れです。強い決意がなければ、皆さんは神様の御旨のために闘うことはできません。これは先生がいつもメンバー達に教えていることです。我々を見なさい。マーシャル・アーツを教えている神学校は一つしかありません。その一つの神学校こそ、ベリー・タウンにある我々の神学校なのです。

 皆さんは、これが生死をかけたものだということを理解するまでは前進することができません。アメリカ政府は先生を抑え付けようとしています。いいでしょう。やらせておきましょう。上院議員達や知事達が先生に心から詫びる時が必ず来るでしょう。彼らが先生に何をしようとも、先生は前進します。どういう攻撃をかけて来ようとも先生は前進し、さらにますます大きくなって行きます。統一教会はそうなるのです。どういうことがあろうとも潰されません。皆さんもそういう内的決意をしているのですか。もしそうならば、統一教会は永久に発展するでしょう。

ビデオ教育の時代

 今年の夏、二千百組の祝福が行われました。それぞれのカップルに成功してもらいたいのです。神様のチャンピオンになってもらいたいのです。皆さんは先生に従うべきですか、それとも無視すべきですか。皆さんがこの道を行かなければ、誰が苦しむことになりますか。究極的に苦しむのは先生ではありません。それを果たさなければ、皆さん自身が苦しむことになります。先生はそのことを良く知っているからこそ、祝福について真剣に指示を与えているのです。先生の言うことを真剣に受け取らない人は、真剣に受け取る人の後に従わなければならない結果になります。先生は「多分こうだろう」という人間ではありません。先生には「多分そうだろう」というようなことはありません。先生は真理です。皆さんはそのことをはっきり知っておかなければなりません。

 マジソン・スクエア・ガーデンには、壇の上を歩いてそして献身を誓った二千組以上のカップル、四千人以上の人がいました。彼らは洗脳されてはいません。知的で真剣な人々なのです。アメリカは先生のことをどう考えているのですか。彼らは先生のことをもっと真剣に考えるべきです。我々のことをもっと真剣に考えるべきです。実は、その闘いはもう終わっています。人々は、我々の理想が偉大であることをはっきりと知っています。我々の結婚は、その理想を支えるという重大な責任を担っています。マジソン・スクエア・ガーデンの催しを見た人々はとても感動しました。素晴らしいことがあったんだということを彼らは感じました。我々はそれをテープにとって、音声無しで人に見せることができます。人々は黙ってそれを見るでしょう。その方がより効果的だと先生は思うのです。我々は結婚を見るだけで、人々は我々がどういうものであるかを理解できます。彼らが感受性の強い人々であるならば特別説明することはありません。祝福家庭の皆さんは、この結婚式のテープを皆さんのホーム・チャーチの家においておくべきです。そして、その地域の人達皆にそのテープを見せてやることができます。人々はそれを見た後、皆さんを別の目で見るようになるでしょう。皆さんは人気者になり、見たいという人が増えます。またそのビデオを見るために料金を払いたいとさえ言うようになるでしょう。

 アメリカ人達はそのテープを見て、夢の中にいるのではないかと思う程に魅了されることでしょう。見終わったら、彼らは美しい夢から覚めると共に、皆さんに好意的になっていることでしょう。彼らは「この若いムーニー達は何と素晴らしい人達でしょう。世界の希望だ」と思うに違いありません。皆さんは自分の結婚式のビデオを、少なくとも自分のため、そして自分の子供達のためにとっておくべきです。

 神学は別として、これはアメリカにとって偉大な贈り物です。皆さんがムーニーであることを知った人々は誰しも、皆さんの結婚式のテープを見たがるでしょう。彼らは好奇心をかき立てられるでしょう。それから皆さんを、そして皆さんの配偶者と皆さんの家族を見ます。そして皆さんが最初どういう状態から出発したかを知れば、彼らの目に涙が浮かんで来るでしょう。彼ら自身の家庭がそういう状態にあるからです。皆さんが知っているように、アメリカの家庭の約半数が崩壊しています。彼らは皆さんを見れば、皆さんと一緒にいたいと思うでしょう。

 ムーニーのカップルは模範家庭のショー・ケースになるでしょう。ムーニーの各家庭の前には旗竿を立て、そこに「ムーニー・カップルここに住む」と書いたアメリカの国旗の二倍の大きさの旗を翻します。ムーニーの親戚の中で賛同的な人達も「ムーニーの親戚ここに住む」と書いて旗を立てます。そして人々が訪れて来たら、まず皆さんの結婚式のテープを見せます。それを見終わった彼らは、完全に魅了されてそこにじっと座ったままでいます。それから、皆さんは彼らに統一原理の全内容が入った六時間のテープを見せてやります。

 日本の人々はムーニー達がやって来ることに好奇心をそそられ、今ではわざわざ我々のビデオ・センターを訪問して来るようになりました。そのほとんどが若者達や知的な大学生達なのです。彼らは将来の重要性を知っているので、新しいアイデアを学び、それが未来に関係しているかどうかを知りたがっています。我々は千二百本以上のテープを作り、それはいつでも見ることができます。毎月百名以上の人達がメンバー・シップにサインをしています。先生はこれを十倍にしたいと思っているので、日本のメンバー達は一万二千本のテープを作っており、それを昼も夜も人々に見せています。

 この企画が始まったばかりの頃、当時ハッピー・ワールドの社長をしていました古田が先生に「それは不可能です。何百万ドルとかかります」と言いました。それでも先生は「やりなさい」と言ったのです。何とか彼らは方法を見つけました。そして一年間試してみた後、古田は先生の所へ戻って来て「先生の言われたことは全く正しく、現在我々は毎月百人のメンバーをえています」と報告しました。

 オーシャン・チャーチはこれをどうやればいいのか知らなければなりません。皆さんがやることは、ただ伝統を打ち立てるということです。一旦基台ができれば、皆が成功への道を継承できるようになります。カープのメンバーの皆さんは、全カリキュラムを含んだビデオ・センターを作るべきです。優秀な先生達や芸術家達が我々の所へやって来ます。我々は彼らが彼らのアイデアをテープに入れるのを手助けします。最高の質の人々を得て、彼らの援助で全カリキュラムを作成します。そして我々はあらゆる分野―――ビジネス、哲学、音楽、宗教あらゆる分野にいるアメリカの若者達を教育することができます。

 日本がその道を示しました。我々はこれをアメリカで行い、それからドイツ、英国、そして全世界に広げます。人々はどんな分野においても自己教育をすることができます。最高の学生達が関心ある人々に直接教えることができます。ビジネス・コースを受けた後、彼らは大学へ行き試験を受けます。そういうふうにして学位を取ることができます。

 それを実行するためにはケーブル放送とテレビ放送を作らなければなりません。衛星中継を用いた教育過程によって、我々は世界のどんな人でも教育することができます。最初はこういう教育方式に人々の関心を引き付けるのは難しいかも知れないけれど、いずれ人々は列を作ってやって来るようになります。こういうふうにして、我々は全世界に奉仕することができます。何千名という人がこういう方法で学位を取ることができます。衛星中継学位ですね。

チャンピオンの基準

 先生は普通の男と違っています。先生の心は普通の人とは大分違います。そうですね。皆さんは先生といる時、先生をそっとしておきますか。それとも使えるだけ使うのですか。先生は段々年を取っています。皆さんは先生をそっとしておきたくはないですか。分かりました。では、先生が使い古されてしまった時のための予備のタイヤが我々には必要です。皆さんがレバレンド・ムーンの予備のタイヤになるべきです。そうであって初めて公平だと言えます。そうですね。先生は皆さんに先生の「予備」になってもらいたいのです。

 皆さんは今ではもう他の人とは違う人間になっています。そうですね。アメリカ人の皆さんは他のアメリカ人とは違った見方をします。それは皆さんのビジョンが世界的だからです。皆さんの心情が全世界とつながっているので、人々は、皆さんの所へやって来て一緒に働きたいと思うでしょう。必ずそうなります。多分どういうふうにつながれているのか、皆さんは気付いていないかも知れませんが、先生のゆえに皆さんは全世界に連結されています。

 先生は有名人になるために出発したのではありません。先生はむしろ人目につかない所にそっとしていたいと思うのですが、年と共に次第に世界の注目を浴びるようになりました。先生がプロビンス・タウンに漁に出かけると、人々は先生をあちこち探し回って「彼はどこにいるのだ」と聞くんですね。普通、先生は彼らのすぐ傍にいるのですが、それが先生だとは彼らには分かりません。皆さんとは違うのです。皆さん、アメリカ人は人目につきたい、見られたいと思います。皆さんは本当にテレビ・カメラの前に立つのが好きです。先生とはまるで反対です。先生がそこにいるのすら人々は分からない、そういうのが先生は好きです。

 もし先生が独占インタビューを許したならばどうなるでしょう。彼らは飛び付いて来ますか、それとも先生を無視しますか。そうですね。人々は先生のことを知りたくてたまらないのです。何とか先生にインタビューをしたいとしょっちゅう朴大佐にひたすら懇願している人がいました。彼女は国際的に有名な雑誌のために働いています。先生が「駄目だ」と言って、朴大佐がそれを彼女に伝えました。彼女は「分かりました」と答えただけでした。朴大佐は今まで既にたくさんの雑誌編集者達の申し出を断っています。彼らは決して腹を立てたりはしません。分かってくれています。先生がそういう類の人間でないことを彼らは知っているのです。今日、世界で最も速い輸送手段は何ですか。「ジェット機、ロケット、アポロ、そしてコンコルド」と皆さんは言います。それはそれでいいでしょう。しかし皆さん、統一食口はその百倍速くなければなりません。どうやってそれができるのですか。霊的、知的スピードでやります。人々が月へ一回行く間に、皆さんは十回往復することができます。人々が一つのことを学ぶならば、皆さんは百のことを学びます。人々が一時間講義するのであれば、皆さんは十時間講義します。人々が一時間働くあるいは走るならば、皆さんは十時間働きそして走ります。

 熟練した漁師を見て、皆さんは、「彼は俺よりもたくさんの魚を捕っている」と言います。では三年間で彼を追い越す決意をするのです。彼を見て「あなたは日中働いていますが、私は昼も夜も働きます。」と言うべきです。「どんな人が作った記録でも自分は破ってみせる。新記録を作る」と自らに言い聞かせるべきです。他の漁師たちよりもっと長い時間働き、もっと多くのことをします。そういうふうにして三年間やってみます。そうすれば、どんな人でも追い抜くことができます。遂には誰もが皆さんの所にやって来て、皆さんを注視するようになるでしょう。

 先生もアメリカにやって来て、同じように「私はどんなアメリカ人よりももっとアメリカを愛そう。アメリカをジョージ・ワシントンが愛したよりももっとアメリカを愛す」と言いました。それから「どうしたら、そういう人より優れた人になれるだろうか」と先生は真剣に考えなければなりませんでした。そして、どうしてアメリカを愛さなければならないのかをアメリカの若者に教えることができるか、というのが先生の答えでした。先生は彼らに人生の霊的重要性について教えることができます。先生は神様の御旨について教えることができます。

 先生は体系的、組織的にそれをすることができます。この国の青年を復帰しよう、こう先生は決意しました。ジョージ・ワシントンでさえこういうことは考えませんでした。アメリカに奉仕するという面で、過去にどんな人が記録を打ち立てていたとしても、その記録を破ってやると先生は決意しました。休むことなく五十州を回り、聖地を決めました。その後、ずっと休むことなく講演旅行を続け、何度も疲労こんぱいに陥りました。キャンペーンの間中ずっとそういう状態だったのです。

 オーシャン・チャーチは気まぐれに作ったのではありません。先生はアメリカのためのビジョンを持っており、オーシャン・チャーチはその中の重要かつ絶対的な部分を演じています。先生の心は果てしなく広がっています。先生が行うものはすべて、数千年にも渡る目的をもっています。アラン・ホーカソンがニューホープ号に乗って舵を取ります。この時彼は一つの目的を持っています。しかし先生がニューホープ号を海に出す時には、先生の目的はもっと遥かに大きく偉大なものであります。

 過去にどういう人が記録を作ったとしても、それを破ると先生は決意しました。その基盤の上に先生はアメリカの活動を開始し、それを推し進めて来ました。アメリカの歴史上のどんな人よりも、先生がアメリカを愛しているということを皆さんは信じていますか。先生が霊界へ行ったら先生がジョージ・ワシントンから指導を受けるのですか、それともジョージ・ワシントンが先生の所へやって来て先生の指導を受けるのですか。どちらですか。もしそうであれば、現在の大統領も同じ立場にあるわけですね。

真の父母の孤独な立場

 皆さんは先生が一日中家の中に閉じこもり、木を見たり、鳥を見たりして暮していると思いますか。それが先生の生き方だと思いますか。金持ちで気ままに生きて来た人達は、霊界では全く特別な所に住んでいるということを皆さんに知っておいてもらいたいのです。彼らは心底恥じています。先生の人生を調べてみれば、それが苦しみに満ちたものであることを皆さんは知るでしょう。先生の基準は物凄いもので、貧困とか苦痛のレベルを越えています。先生は考えられる限りの辱めを受けて来ました。しかし神様を愛するという心は決して変わりませんでした。

 先生は安楽な生活をしたことがありません。イースト・ガーデンでもそうです。むしろ、先生はその場所を他の場所と同様、涙を流す場所として用いて来ました。いつでもです。皆さんはこのことが分からないのですが先生は生涯ずっと神様のために涙を流し続けて来ました。神様もこれをご存知なのです。レバレンド・ムーンがどういう生活をして来たか、神様はつぶさに知っておられます。だから先生が死んでも、神様は先生のために社を作ってくださるでしょう。先生が生涯神様のためにやって来たことを神様は決して忘れないでしょう。

 皆さんの運命は先生に会うことになっていました。皆さんは先生と会った時、心に何かを感じました。それは目に見えないきずなです。それは神様が先生のことをご存知だからです。先生は毎日新しいことを考えています。指導者達は先生を二十年か三十年知っています。それでも先生は毎日、彼らに新しい考え新しい情報を与えています。先生は彼らにとっては依然として謎の人です。彼らは先生のことを良く知っており、毎日先生と会う生活に慣れているというと皆さんは思うかも知れませんが、そうではありません。先生が次に何をするか分からないから、彼らが先生に会う時の感情は恐れに近いものです。先生が何を考えているかが彼らには今でも本当は分かっていません。皆さんは先生が好きなのですね。しかし、どんなに先生を身近に感じたとしても、先生を完全に知ったという気持ちにはなれません。皆さんも先生の中にある、ある種の威厳と恐ろしいほどの力を感じています。先生はこの家に孤独な男として生きています。誰も本当には先生のことが分かりません。お母様や子供でさえそうです。

 だから先生が皆さんに指示を与える時、それを軽々しく扱ってはなりません。日本のメンバー達は先生を軽々しく扱ってはならないことを知っているのですが、アメリカ人達はまだそれが分かっていません。日本人達は何も聞かずに黙って従って来ます。それは大きな力であり、また忠誠心でもあります。先生が韓国と日本でやって来たことに対して、多くの人が批判して来ました。韓国と日本からたくさんのものを取って、それを全部アメリカのために使っていると言って、先生を批判しました。しかし彼らには、なぜ先生がそういうことをするのか分かっていませんでした。何年も経って、先生のビジョンが次第に形を持ち始め、今では、人々は先生の仕事を真剣な目で見つめています。畏怖の念さえ持っています。キリスト教の学者や神学者達も信じられなくて頭を横に振っています。我々のビジョンはとても偉大なのです。

 皆さんは先生のことを良く知りたい、先生の近くにいたいと思わないのですか。そうであれば、皆さんはとてもまれな普通でない生き方をしなければなりません。先生の指示に従って狭い生き方をしなければなりません。皆さんはそういうふうに運命付けられています。今ではとても有名な学者達が、レバレンド・ムーンに会えないだろうかと言って指導者達の所へやって来ます。普通のメンバー達の所へさえ来ます。皆さんはどうなのですか。皆さんもそれと同じ思いを持っているのですか。頻繁に先生に会いたいのですか。「私は先生から指示を受けるのに値しない男です。こういう地位にいるべきではありません。私よりももっと準備された人がこの地位にいるべきです。何という栄光でしょう」。そういうふうに皆さんは思ったことがありますか。

 真夜中に月を見ながら、また太陽が昇ったばかりの早朝に、深く冥想をしたことがありますか。海の遥か向こうを見ながら、自分の地位とか運命について考えたことがありますか。「自分は真の父母に直接つながっている特別な人間です。直接、真の父母から指示を受けることができます」。そういうふうに考えたことがありますか。全宇宙が皆さんを羨んでいることを考えたことがありますか。

 皆さんは先生のために働くことにどれほどの栄光を感じているのですか。イエス様のために働いた弟子達はどうでしょうか。イエス様の時、人々には受ける器がなかったのでイエス様は原理を教えることができませんでした。弟子達は教育を受けておらず、何も分かりませんでした。彼らはただイエス様の中に何かを感じ、従って行こうと努力したに過ぎませんでした。イエス様が基台を造るのをどうやって援助したら良いのかすら、彼らは知りませんでした。彼は孤独の中で亡くなりました。全く孤独でした。

 ペテロが第一弟子でした。彼は無教育な一漁師で原始的な人間に近かったのですが、今誰もが彼を聖人として崇めています。皆さんは神学校卒業生ですが、ペテロよりも劣った人間になるつもりですか。もしイエス様が一箇所でもいいから「真の父母」という言葉を聖書に残しておいてくれたならば、先生はこれほど苦しまなくてもよかったでしょう。

 もしイエス様が聖書の中のどこかに少しでもいいから人間の堕落について、どうやって堕落が生じたのか、どうやって罪が侵入したのかを教えていたならば、先生はこれほど苦しまなくても済んだはずでした。今日、二千年経って全く新しいメッセージがやって来ました。今、先生は人生のあり方を教えています。人々は先生のメッセージを読むのですが、そのメッセージは今から二千年後の人々のためのメッセージでもあります。彼らは理解できるというだけでなく、彼らの「血と汗」、彼らの生き方となるものなのです。そういう基準で先生は教えています。

 そういうことを皆さんは考えたことがありますか。「ああ、お父様はいつもおかしなことを言ったり、教えたりされる」と皆さんは良く言うのですが、先生は二千年後の聴衆に向かって話しているのだから、それは当然なのです。「働き過ぎて、使命の途中で死ぬことがあっても自分は後悔しない」と先生は思っています。皆さんはどうなのですか。そういうふうに皆さんは考えているのですか。そういう決意を皆さんは持っているのですか。

 分かりましたか。特に神学校卒業生の皆さんは分かりますか。皆さんには特権と責任が与えられています。先生は皆さんにこのムーブメントのための記録を樹立し、その記録を付けておいてもらいたいと思います。先生が行かなければならない時がやって来ます。そうしたらその後皆さん一人一人、自分の「使徒行伝」を記録すべきです。皆さんは神様の目から見て大きな負債を背負っています。三年間、先生は神学校に特別の注意を払って来ました。ほとんど毎日そこへ行きました。そして細かいこともほとんどすべてにわたって先生が気を配りました。時間があれば必ず、先生は神学校に行きました。しかしその三年間も終わり、神学校についての先生の使命も完了しました。

 先生は皆さんに対して無責任だったことは一度もありません。しかし、皆さんはオーシャン・チャーチにもカープにも無責任です。自分の使命について何も考えないならば、神様は皆さんを指導者としては認めません。まず何でもやりたいと思うことをやってそれから自分の使命について考える、そういうことは先生は認めません。神様も認めません。一日二十四時間、先生は使命のこと以外に何も考えません。

 皆さんはこれ以上のメッセージを必要としません。皆さんはメッセージを持っています。皆さんの使命がオーシャン・チャーチであれ、カープであれマスター・マリーンであれ、皆さんの体と魂から出て来るすべてのエネルギーを、その使命に投入しなければなりません。それが重要なことだと思わないのですか。先生は疲れていません。足が痛みだしたら、先生は自分の足に向かって「足よ、どうして不平が言えるのですか。どうして私に従わないのですか。お前を切り捨ててしまうぞ。私は紙の御旨を行なっているのだ。お前はそれを助けなければならない」と叱りとばします。こういうふうにして先生は自分を前に押し出していきます。時には、実際に自分の足をぶつことさえあります。

 先生は毎日、自分を急き立てながら海に出かけます。エンジンが故障した場合、先生はがっかりするのですが、その日先生が陸の上にいることを神様が何らかの理由で願っておられるのだということに気が付きます。そしてその理由を先生は探します。先生にはそれしかないのですが、皆さんは時々理由もなく陸の上に残っていたいという気持ちになって、休憩したり昼寝をしたりします。しかし先生の良心は先生がそういうことをするのを許しません。

驚嘆すべき真の父母の路程

 皆さんは先生に従いたいのですか。真の父母のチャンピオンになりなたいのですか。なりたいの、なりたくないの。(なりたいです)霊界に行けばすべてが分かります。何も隠されません。そうするとどうなるのですか。永遠に恥じても良いのですか。それとも誇りたいのですか。それならば何かをしなければなりません。誰もがやれないことをすべきです。何かユニークなことをやるべきです。他の人が真似できないことを何かやるべきです。神学校の学生達をして学問の分野の最高レベルを達成させ、それから卒業後は彼らを船に乗せて海に送り出します。先生は何という指導者でしょうか。

 気違いじみています。どうして先生はこういうことをするのでしょうか。先生は漁師達、波止場で働く労働者達、船乗り達のことを皆さんに知ってもらいたいと思っています。そういった人達の中に強烈な愛国者がいます。先生はアメリカを愛し、また世界をも愛しています。皆さんにもそういうふうになってもらいたいのです。自分の国を愛し、また世界を愛する強い人間になってもらいたいのです。それから皆さんは教師になり、その分野にいる人達を復帰します。

 先生は皆さん全員に、生涯漁師になって欲しいとは思いません。しかし皆さんはその分野において救いの力をもたらすことができるようにその生活を味わい、そしてその分野の先生にならなければなりません。そして港町で働く漁師達や労働者と心情を一つにして、神様を中心とした兄弟姉妹にならなければなりません。そうすることは良くないことですか。

 船に乗って海の上に行き、時々トイレがないことがあります。数時間経ったら小便をしなければなりませんが、する場所がありません。だから他の人達が船の上にいても、そこでするしかありません。ある意味では恥ずかしいのですが、先生自身が皆さんの先頭に立ってやる必要があります。公的人間であるためには、先生は皆さんが行わなければならないことをまず見本に示し、皆さんの道を直くすることになります。心配せず、不平を言ってはなりません。いつの日か、大衆の面前で大便をしなければならない立場に立たされたとしても、恥ずかしい思いでそれを行ってはいけません。皆さんは偉大な運命の下にあり、何らかのものを達成できることになるでしょう。だからすべて威厳を持って行わなければなりません。

 そうすれば霊界にいる聖人達が皆さんを見下ろして、皆さんが真剣でしかも聖なる人達だということを知るようになります。そうすると、皆さんが小さな船に乗って海の上で大便をする時、霊界にいる皆さんの先祖全員がそれを見て、皆さんの立場を羨ましく思うようになります。彼らは「私もあそこに降りて行って、あれと同じことを経験したい」と言うでしょう。皆さんの子孫達も皆さんの例を見習い、小さな船に乗って海の上に行き、それと同じ経験をするようになります。実際、皆さんの人生の終わりが来る前に、多くの人達が皆さんの船にやって来て、こういうことを行うようになるかもしれません。そして彼らを海に連れて行く費用を少々もらうことによって、皆さんはおお儲けすることになるかも知れません。皆さんは笑っているけれども、ある意味ではこれは冗談ではありません。

 先生はフォークとかスプーンを使わないので自分の指を使って食べることができるし、膝の上に食物を置き、一方の手でそれをつかみもう一方の手を使って、それを食べることもできます。先生にとってはたいした違いではありません。他の人達を救うためにそういうことをしなければならないのであれば、先生はためらうことなく自分の膝を使って百万回でも食事をすることができます。皆さんがどう思おうと、先生の考え方は皆さんのそれとはまるっきり違っています。皆さんも先生と同じように考えたいですか。先生の考え方に似た考えを持ちたいのですか。一九七二年、先生がアメリカにやって来た時、誰も先生のことを知りませんでした。しかし、三年以内でこの国をひっくり返し、それから正常なものにしようと、先生は決意しました。何百万人という人がこの国にやって来たけれども、先生の第一歩はその人達とは違っていました。先生は「私が持っている思いと使命を抱いてこの国にやって来た人は、今だかつて一人もいませんでした。しかし私はそれをやります。そしてこの国を神様のもとに戻します」そう考えながら上陸しました。

 皆さんがオーシャン・チャーチに来たばかりの時、これと同じ心情を持っていたならば、オーシャン・チャーチは今日のような状態にはなっていなかったことでしょう。天気予報を聞いて、グロースターは荒れ模様ですが、ここニューヨークは凪ということを皆さんは知るでしょう。そうすれば皆さんはどこで漁をしたいと思うのですか。「東海岸は私の領域です。私はそれを上がったり下がったり、どんな所でも働くつもりです」少なくともそういうふうに考えることのできる心情を皆さんは開発しなければなりません。しかしそこに行く方法は自分で考えなければなりません。経済復帰をして飛行機で行くか、それとも歩いて行くか。いずれにせよ、そこに行かなければなりません。それからその地域、その海岸線について学ばなければなりません。魚について、またそれをどういうふうにして捕っているかについて知らなければなりません。それだけをしたら、次は学んだ技術を実際に使ってみて、それを改善しなければなりません。先生は皆さんとはやり方が違います。それは先生が、皆さんとは違う考え方、物の見方、聞き方をするからです。だから先生の実績は皆さんの実績とは大分違います。「私にはできない」と人は言うけれども、どうしてそういうふうに言えるのか、先生には理解できません。できないというものはありません。皆さんの命が今やっている一事にかかっているならば、皆さんはどうするのですか。皆さんの命が危ない状態にあれば、今やっていることがどういうものであれ、皆さんはそれを必死で行うでしょう。ひたすらそれに専念し、自分の持っている物すべてを投入するでしょう。

 先生の言っていることが分かりますか。先生の考えはそういうもの、あるいはそれ以上のものです。普通の考え方ではありません。先生はニューヨークに着いた時、すべての指導者達をエンパイヤ・ステート・ビルディングの頂上に連れて行きました。先生はニューヨークに来たばかりで、そこで何が行なわれているのかすら知りませんでした。それでも先生は指導者達に向かって「ニューヨークにある重要なビルの幾つかを我々は買うつもりです。もしかしたらこれも買うかも知れません」と言いました。実際に三、四年以内に、我々は幾つかの大きなビルを買うつもりだったのですが、その当時としてはもう遅すぎました。しかしまた別の機会がやって来ます。「意志がある所、道あり」ということを先生は心底から知っています。先生は夜も昼も解決策を見出だすまで問題を考えます。諦めたことはありません。先生の考えは皆さんの考えと大分違うのです。

 皆さんはどうなのですか。皆さんの中で変化しているものが何かありますか。皆さんはただ髭を伸ばすことによって変化しているのですか。それは皆さんの中で何かが変化したのですか。もし本当に内的変化があれば結果が現れて来ます。それがどこにあるのですか。皆さんは今まで何をしていたのですか。まあ、皆さんの髭はとても素晴らしく立派に見えます。先生は皆さんはポール・バンヤン(訳注:アメリカの伝説的英雄)のように見えます。それと同じ位の思いを自分達の船に注いでいるのですか。皆さんはどちらの方をより愛すのですか。髭ですか。それとも使命ですか、先生はそれを調べたいと思っています。

 先生は普通簡素な服装をしています。今すぐにでも海に行ける用意ができています。先生は自分がユニークな運命の下に生まれているということを知っています。そしてそれを生き抜くつもりです。人々が先生に対して何と言おうと、また何をしようと関係ないのです。一方の耳から入れ、もう一方の耳からそれを出してしまいます。先生は自分の運命をやり遂げること、自分の使命を完遂することしか考えていません。それだけです。そういうふうに先生は考えます。オーシャン・チャーチは滅多にない団体です。世界中探してもこういう組織はありません。誰がそれを創ったのですか。そんなに単純なものではありません。皆さんはオーシャン・チャーチを他の人達に説明できますか。それがどうして存在しているのかについて、またその哲学について、皆さんは説明できますか。先生はオーシャン・チャーチに妻達用のプログラムを作りたいと思っています。「妻達が船の舵をとる」と、ある日先生は宣言するつもりです。その日は夫達が自分の妻を訓練しなければなりません。もしそれをしなければ、先生は彼らから船を取り上げてしまいます。いずれにせよ、その船は皆さんの船ではないのです。皆さんはそれを管理しています。丁度、教会センターを管理するようなものです。統一教会は多種多様のものを、少しずつではありますがことごとく持っています。何か欲しいものがあれば統一教会に送れば良いのです。世界中の人々がそういう目で我々を見始めています。我々はカタログを作るべきです。そして、もしある人が女性の漁師を必要とし、しかし我々にそれがなければ、我々はそれを作りあげるつもりです。皆さんはここで生まれ、皆さんの文化もここにあります。皆さんの生き方もここにあります。皆さんはもっとやるべきです。ここアメリカで先生が作った記録を、ことごとく皆さんは破るべきです。そうしますか。(はい)。まあ、皆さんは単なる「はい」人間ですか、それとも「行動」人間ですか。皆さんが良くやるようになるかどうかは、こうやって話しているだけでは分かりません。分からないんですね。だから先生は皆さんをじっと観察しようと思います。オーシャン・チャーチの指導者達は優し過ぎます。親切で寛大すぎます。皆さんには「鉄拳」方式が必要です。そうすれば皆さんはもっと早く、もっと大きな成功を治めることができます。皆さんは「将校と紳士」という映画を見ました。まさに「鉄拳」方式でした。しかし先生はその映画を見て悔しく思いました。それは、先生だったらその映画の中で軍曹がやったよりも遥かに多くのことを、その兵士のためにしてあげることができたからです。その映画は素晴らしい訓練方式について見せてくれましたが、道徳は荒廃していました。我々の訓練はその映画以上でなければなりません。皆さんの訓練は海兵隊以上でなければなりませんが、我々の道徳も聖人のごとく高潔でなければなりません。

 それでは、今日からは今までとは違った人間となって、与えられた使命を完全に全うしましょう。ありがとう。そして、神様が皆さんを祝福してくださるように。























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