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御旨と海  真の父母と蕩減
1985年 8月 バークレイ


 一年以上、先生に会ったことがない人、手を挙げなさい。皆さんはどこにいたのですか。サンフランシスコですか。皆さん、不思議な人々ですね。(いいえ)いずれにせよ、皆さんに会えてとても嬉しく思います。皆さんはとても若く、皆さんの顔は、まさに花に例えることができるでしょう。春にさく花です。皆さんはすばらしい顔をしています。そして皆さんの前にいるのは一人の老人です。多分、皆さんは先生を必要としないでしょう。(いいえ)そうです、皆さんは先生を必要としません。(いいえ)

 よろしい、では何について話しましょうか。皆さんは生命力のある若者達です。皆さんが先生に話してほしいということがあれば、どんなことでも話をすることができます。実際、先生はそれについていつまでも何カ月でも、話すことができます。先生は楽しいことについても、惨めなことについても、話すことができます。先生は皆が興奮するようなことでも、また犠牲の道で一生懸命働くことについても話すことができます。楽しいことについても悲しいことについても話すことができます。では皆さんは、先生に何について話してほしいと思いますか。(真の愛です)今日は真の愛について話すべきかどうか分かりません。恐らく皆さんの方が、先生に対してそれについて話すべきでしょう。ダンベリーについてはどうでしょうか。それは何か知っていますか。それは何を意味するか知っていますか。それは刑務所です。どのような種類の刑務所ですか。それはアメリカの刑務所です。韓国の刑務所ではありません。なぜ先生はそこへ行かなければならなかったのでしょうか。それはアメリカが、先生を理解しなかったからだと皆さんは言うでしょう。なぜアメリカは先生を理解しなかったのですか。それはアメリカが理解しなかったからではなく、理解しなかったのは皆さんです。メンバーのすべてが理解しなかったのです。先生は一九七八年までに、このアメリカで三万人の人達が教会につながるように計画しました。もし我々がその目標に到達していたら、もっと異なる結果を得ていたでしょう。それだけの数のメンバーがいれば、このアメリカに確固とした基盤を造っていたことでしょう。それがなかったためにアメリカの国民と政府は、我々を低く見たのです。それは誰の過ちでしょうか。アメリカ政府の過ちですか。それともそれは我々の過ちですか。誰の責任であろうと政府は迫害を進めたのです。しかし、皆さんはアメリカ政府に属しているのではないですか。だからもし皆さんが、政府が悪かったと言えば、皆さん全部もまた悪かったということを意味するのです。先生が十三カ月間刑務所にいたという事実は、アメリカの歴史から決して消え去ることはできません。今後、何万年もの間その事実を消し去ることはできません。その裁判の記録はトラック一杯になりますが、アメリカ人が、先生が誰であるかをはっきりと悟る時には、いかにしてこのケースについて説明できるでしょうか。

 皆さん自身の心の中でどう感じますか。皆さんは先生が決して刑務所へ行くべきではなかったと感じますか、それとも、先生はそうすることに値したと思いますか。先生は皆さんの顔からどう感じているかを当てることができます。ではどうしてこのようなことが起こったのでしょうか。一つはこういうことです。政府が先生を恐れていたからです。その理由は何もなかったのですが、彼らは恐れていました。なぜ彼らは先生を恐れなければならなかったのでしょうか。先生は怪物のような角を持っていますか。先生はこの世の怪物のような人物を象徴しているのでしょうか。皆さん、先生を見てみなさい。何も特別変わった所はないでしょう。唯一の違いといえば、皆さんが寒い時に長い袖のシャツを着るけれども、先生は短い袖のシャツを着るだけです。先生はサンフランシスコの、この涼しい夕方を気にしません。しかし先生はそれで変わっているわけではありません。

 先生の年の人々は、六十を越えれば引退のことを考え始めます。しかし先生にとっては仕事はまだ始まったばかりです。先生はいつでも必要ならば出かけていって、戦う用意ができています。皆さんもまた出ていって、それを行う準備ができていますか。統一教会には他の誰も持っていない、信じられないような二つの言葉があります。それは「真の父母」と「蕩減」という言葉です。これら二つの言葉はすばらしいものです。しかしすべての人達が真の父母が好きなわけではありません。そしてまた、もう一つの言葉である蕩減というのも、またあまり好まれません。それは本当です。特にアメリカにおいてはそうです。そうでしょう。皆さんはそのもう一つの言葉が好きですか。(いいえ)それは結構です。誰もその言葉、蕩減を好きな者はいません。先生自身もその言葉は好きではありません。誰も蕩減は好きではありませんが、我々は自分の面前にその言葉を持って、それに向かって歩まなければなりません。なぜ、そうでしょうか。祝福を受けている人達、手を挙げなさい。おー、たくさんいますね。もしそんなにたくさんいるのであれば、もう褒めるようなことは言うべきでないでしょう。もっと厳しい叱るようなことを言うべきでしょう。それは皆さんが聞く必要のあることだからです。

 また先生は、なぜここにいる祝福の女性達の前に立っているのでしょうか。なぜ男性達がこの場所にはいないのでしょうか。先生が最初にここに座った時には、考えてもいなかったことです。先生がアメリカの女性達を好きでないことは、秘密ではありません。それはアメリカの女性達が先生を好きではないからです。そうでしょう。(いいえ)「いいえ」とはどういうことですか。皆さんは、先生が女性に対して民主的ではないし、公平ではないと言って非難します。皆さんはいつも男性を優先すると言って、先生を讒訴します。こういうことで、先生に対して心の中では煮えたぎっているのです。そして今ここに、皆さんの前に先生が座っています。皆さんが知っているように、先生は男性の立場に立っています。だから、先生と一諸になってこのすべての女達を包み込みましょう。しかしそれを力やお金によってなすことができるでしょうか。そうすることはできません。

 話を続けましょう。皆さんが知っているように、私の人生は戦いの人生でした。先生は自分の周りにいる人達から、最も多くの非難と讒訴を受けてきました。歴史上、最も悪し様に言われてきた人間であるかもしれません。先生はあらゆることに対して非難され、これに耐えてきました。皆さん、それを想像できないでしょう。先生のこと、レバレンド・ムーンのことで何も悪いことを言わなかった韓国人は一人もいません。そのような種類の人は一人もいません。しかし先生が彼らに対して何ら悪いことをしたことはありませんでした。先生は他の人の物を奪ったり、呪ったりしたことはありません。しかしながら、先生はいつも呪われ、悪く言われてきました。日本人もまた同じです。先生のこと、レバレンド・ムーンのことについて、何か悪いことを言わなかった日本人は一人もいません。特に日本の共産主義者については、特にこれが言えます。彼らは先生の名前をプラカードに書いて、そして二十年以上も先生に対して反対のデモを行ってきました。彼らはいつも先生に対して何の根拠もなく、事実でないひどいことを言い続けました。

蕩減による統一

 一九七五年と一九七六年に先生がアメリカに来て、ベリー・タウンに神学校を設立し、百二十カ国に海外宣教師を送った時は、アメリカの国と全世界が反対してきた時でした。先生はこれらの宣教師のチームを三つの国民、すなわち皆さんも覚えているように、アメリカ人、ドイツ人、日本人からひとりずつ選びました。そうした理由は、彼らが第二次世界大戦ではお互いに戦った国を代表しているからです。なぜ先生はこのようなチームを作ったのでしょうか。それは一世代前には、彼らは敵だったからです。

 それをこのように見てみなさい。日本人は小さいですが「出ていく人達」です。アメリカ人は背が高くて、普通やせています。彼らはバッタやキリギリスのように飛び回って、人生において都合の良いことだけを探しています。彼らは「幸せになりたい」とか「幸運でありたい」といったタイプの人達です。ドイツ人は、機械やロボットのごとく綿密な人達です。このような三種類の人達が一つのチームに組織され、そして外国へ送られ、彼らは心の満足がいくまで戦いました。それで人々は、なぜ先生がもっとお互いに調和できるような組み合わせを選ばなかったのか、と不思議に思いました。教会内で多くの人々、多くのリーダーやメンバー達にはそれが疑問でした。しかし、これらの国が代表している三つの点を見ることができました。この使命で行った日本のメンバー達は、自分がその中で最も古いメンバーであることを誇っていました。言い換えれば、彼らは先輩だったのです。日本の文化では先輩であることがいつも大変重要な点なのです。

 一方、アメリカは世界の一等国です。誰しもアメリカ人を軽んずることはできません。そしてアメリカ人はそのことを主張します。しかしドイツ人はアメリカ人を尊敬しません。なぜなら、ドイツ人はアメリカ人よりも優れた技術を持ち、物事を達成することにおいても組織的だからです。それで、その三人のメンバー達が一つのチームを作りましたが、そのような背景ゆえにお互いに譲り合おうとしませんでした。そのため我々は外部からの圧力や迫害の問題だけではなく、このチーム内部にも問題を持ったのです。実際的には内的な不一致が最大の問題でした。それではなぜ、これら三カ国からなる代表を送ろうとしたのでしょうか。皆さんはその答えを知っていますね。先生はそれを蕩減という目的のためにしたのです。蕩減が我々の仕事の上ではカギであるがゆえに、そのようなチームを一つとしなければならなかったのです。

 第一に、誰もが同じ言葉を話せないので極めて困難でした。それについて考えれば、人生は極めて興味深く、波乱に満ちたものとなります。もし誰かが「夕食にしましょう」と言いたいとしても、それを簡単な言葉で言うことができません。だからそれを身振りを使った言葉でしなければなりません。もし皆さんが神の前で調和するのであれば、それは最も尊い、素敵な生活様式となります。それのみならず、この三人の誰もが彼らが送られた国の言葉を話せませんでした。この三人が同じ言葉も話せず、一緒に住むようにここへ来て、さらに現地の言葉も話せない状態を想像してみてください。その土地の人々は、彼らがその国で何をしているのかと不思議に思ったに違いありません。

どの国でも同じような経験をしました。それから、ある国においてはお互いに話し始めました。彼らは「あなたの国においてはどうですか。統一教会はあなたの国の言葉を話せる人を送りましたか」と尋ねました。それに対して「いいえ、お互いに話し合うことも、土地の人達と話し合うこともできない三人の人達を送ってきました。しかし彼らはここにいます」と答えざるを得ませんでした。

 各国はこの奇妙な宣教師のことを調査したいと思いました。しかし誰もが他の者が言っていることを理解できませんでした。ある国においては、それぞれの国の大使館に連れて行って通訳を頼みました。このようにしてそれぞれの国は、その国における我々の教会のことを調査したのです。彼らは三つの違った大使館に行かなければなりませんでした。しかしある小さな国においては、大使館は通訳を出すことができませんでした。それで調査することが全く難しくなりました。大使館の多くは統一教会を支持していませんでしたが、それで彼らの国の国民を守りました。ドイツの大使館はドイツの国民を守り、日本の大使館は日本の国民を守りました。このようにして、異った国において関係を結ぶことができたのです。

 今、先生はなぜそのようなチームを送り出したかについての秘密を明らかにしたいと思います。このようなメンバーをこうした形で送れば、このような宣教師に対して注目が集まるだろうということを知っていました。統一教会を好きな人が誰もいないがゆえに、彼らを国から追い出そうとするでしょう。それぞれの国が統一教会を調査しようとしましたが、そうするためには、宣教師の来た国の人を通訳として話さなければなりませんでした。各大使館は自分自身の国の誇りがあり、自国の国民を迫害させることを望みませんでした。少なくとも外国の土地においてはです。世界がこれらの宣教師に反対しようとし、彼らを駆り立てようとしました。大使館は、少なくとも自分の国民を守りたいと思っていたので、そのような迫害に対して何らかの抵抗をしました。皆さんはこれは愚かな戦略と思いますか。それとも、迫害の時代であると考えれば、これは最善の戦略であったと思いますか。百カ国以上の国に我々の運動に対する迫害があった時、そのようにして種をまかざるを得なかったのです。発展途上国は何が起こっているかを知りません。彼らは先進国の言うことをただ受け入れるだけです。

 いずれにしても、先生は極めて真剣に基盤を造らなければなりませんでした。当時、先進国は先生に対して反対していました。しかし先生は開発途上国に対して宣教師を送り、究極的には先進国を抱きかかえることができるようにと願ったのです。今日、文鮮明という名前を知らない先進国がありますか。今では日常の名前となっていますね。

 過去の十年間において、先進国は先生に対して反対してきましたが、第三世界の多くに強固な基盤を築いたのです。これらの国々の多くは、アメリカが自分達の国に影響を及ぼしてほしくないと思っています。彼らは「ヤンキー・ゴー・ホーム」という旗を掲げています。だから、我々は新しい運動を始めて、それに影響を与えることができるでしょう。アメリカや日本といった先進国では、先生に対して賛否両論のいろいろな動きがありますが、それと同時に、他の多くの国々では我々の基盤は成長しつつあります。

アメリカ政府は持てるものすべてをもって反対してきました。しかしながら、その結果は、彼らの希望したものとは反対のものとなりました。何千、何百万という人々はレバレンド・ムーンが悪いとは信じないし、また政府が正しいとは信じません。先生がダンベリーに入っている間、彼らは統一統会に反対していたのですが、キリスト教社会の多くの人達が我々と一体化し、そしてまたキリスト教会の人達同士の間でも一体化しました。

 ダンベリーに行っている間、先生はこの国のすべての牧師達に小包を送りました。その中には原理講論と原理を講義したビデオテープが入っていました。我々はこれを三十万部以上送ったのです。これらの牧師達の中には、我々がそういうことをしたので驚いた人もいれば、あるいは腹を立てた人もいました。それにもかかわらず、多くの人達がその本を読むか、あるいはテープを聞くようになりました。我々にはそれだけの能力があることを皆さんは知っていますね。人々は我々に引きつけられ、そして何が我々をそのようにさせているのかを知りたいと思っています。

 キリスト教の牧師達は世界で最も貴重な本を持っています。彼らには旧約聖書と新約聖書があります。しかしながら、彼らがどんなに試みたとしても、これらの本に何が書かれているかを本当には理解することはできないのです。彼らはこの二つの聖書を結び付けることはできません。それのみならず、彼らは聖書と今日の世界を結び付けることができないのです。聖書は、多くの家庭において本棚を飾るものとなってしまっていますが、今日の世界の出来事に対しては何らの意味を持っていないのです。多くの知識人にとって、聖書が今日の世界とどのように結び付いているかということは、不思議に思われています。ますます多くの人々が、もはやキリスト教はこの社会で必要な機能を果たすことができないと見ています。このようにして、疑いもなくキリスト教は衰退しつつあります。このような疎外がまさに、キリスト教が今日被っている非常に大変な問題なのです。

 一方、統一教会を見てみなさい。我々は生命が展開する原理原則を知っています。我々は神の摂理歴史の公式とその時間表を知っています。このようにして我々はどこから来て、どこへ行かねばならないかをはっきりと知っています。先生がまさに刑務所に行く時、多くの兄弟が泣き叫び、悔い改めました。

 しかし先生は彼らに対して、「あなたがたは先生がなぜそこへ行こうとしているのか、知っていますか。またそこから先生が出てくる時に、何が待っているか知っていますか。先生がダンベリーへ行くことの目標や目的を理解していますか」と言いました。先生はダンベリーにいる間にしなければならない、いくつかの重大なことがあるのを知っていました。先生はアメリカの歴史において、どんなに長く続こうとも、消すことのできないことを成し遂げなければならないことを知っていたのです。ダンベリーにおいて、刑務所の係官は、非常にたくさんの有名な人達が先生に会いに来るのを見て驚きました。司法省から来た人もいたし、国務省からも先生の所を訪れて来ました。「どうしてレバレンド・ムーンは、そのような有名な人達を訪問しに来させることができるのか」と、彼らは不思議に思いましたが、いずれにせよ、先生はそうしたのです。

 彼らはこう考えました。「ここはアメリカだ、韓国ではない。彼はなぜそうできるのか。なぜこの男がアメリカでそんなに多くの人を導いているのだろう」。我々の運動の中においても、アメリカ人メンバーは同じように考えています。なぜ先生がそのようなことをするのか、なぜアメリカ流にしないのかと不思議に思っています。先生は我々の運動の外にいるアメリカの人々が、どのようなものであるかを正確には知りません。しかし、教会内にいるアメリカ人については良く知っています。だから、彼らのそのような考え方をすぐに把握することができます。先生は皆さんが自分自身を知っている以上に、皆さんについて知っています。それが、統一運動の指導者が皆さんではなく、先生である一つの理由なのです。

 十年間で、あらゆることにもかかわらず、先生はアメリカで達成すると言ったことをすべて成し遂げました。教会のあるメンバー達は、「自分は統一教会に十年いるのに、人に見せることのできる新しいドレスさえ持っていない。家庭もなければ、自分の将来はどうなるのだろう」と考えています。皆さんは心の中でそのような不平を言っているかもしれません。過去においてそのような不平を言ったことはありませんか。もし十年後に先生が皆さんに対して、もう一度万物復帰を始めなさいと命令したら皆さんはどうしますか。これから我々は、過去よりももっと入念なる組織を持たなければなりません。皆さんは外に出かける時には泣くかもしれませんが、しかしそれでも出て行かねばならないでしょう。先生はそういうことを決めるかもしれません。皆さんの状況は、大変難しいものであることを先生は良く知っています。それで皆さんは、先生が不思議な人間であるというふうに感じているのです。

 先生は皆さんをそれほど一生懸命働かせてはいません。実際、霊界にいる皆さんの先祖達は、この国のために皆さん以上に一生懸命働きました。彼らは皆さんを押し出しています。青い目を持った皆さん、アメリカ人達は霊界については良く知らずにいます。東洋人は小さな目をしています。ということは、彼らの方が霊界をより良く見ることができるということです。大きな目を持った西洋の人達は、外的な世界だけを良く見ることができます。例えば、カメラのレンズが広く開いている時は、ほんの僅かの距離しか見ることができません。しかしもっと小さく絞られれば、より広い範囲を見ることができるのです。先生の目は非常に小さいので、永遠の中を深く見ることができるのです。青というのは深い色ではありません。黒いのは非常に深いのです。先生は黒い目が好きです。その色はアフリカ人の色です。先生はそれが好きです。このことはどうですか。先生は黒い目を持っています。そして先生が、青い目をした教授達に来てくれることを頼むと、彼らは来ます。それと同時に、これらの世界的に有名な青い目の教授達が、先生に来てくださいと頼んだ時、先生は行かないのです。それでも彼らは納得します。なぜでしょう。その理由は、先生が彼らの内外を知っているからであり、彼らは先生のそんなことを知っているからです。

 マッチングをするのがどれほど難しいか、皆さんは知っていますか。先生はそれをたった二、三時間の間に何百双もできます。これらのマッチングは非常に良いマッチングです。僅か二、三時間で、先生はどうしてそのようなことができるのでしょうか。皆さん、それができますか。(いいえ)だから皆さんは先生を必要とするのです。それは本当です。西洋人の皆さんは先生が必要ですね。(はい)では、皆さんは先生を必要としていない、全く必要としていないと言いますよ。必要としていない、必要としていない、必要としていない。(いいえ必要としています)では、皆さんが先生を必要としているということにしましょう。アメリカの青年達は興奮することが好きです。皆さんは余りにも興奮することが好きです。なぜ先生はこういうことを話しているのでしょうか。それは、この国の誰も先生が何をしようとしているか理解していないからです。統一教会のメンバーですら、先生のやろうとすることを理解しません。過去十年間、皆さんは先生を理解しませんでした。それは惨めな状況でした。もし皆さんが先生を理解しないとしたら、どうしてアメリカの人々に先生を理解してもらうことを期待できるでしょうか。皆さんだけでなく、先生の家族も先生を決して理解しませんでした。先生自身の兄弟や姉妹達も先生のことを理解しませんでした。彼らも先生に当惑し、反対したのです。

 アメリカは偉大な国であるかもしれませんし、アメリカ人も偉大な国民であるかもしれません。しかし皆さんの考えることは、ただ自分の国のことだけです。もしそのように考えるとするならば、どうして皆さんは偉大であることができますか。世界の問題は皆さんにとってそれほど重要ではありません。今日、世界のある国では何百万の人々が飢えに苦しんでいます。皆さん、それが分かりますか。いいえ、皆さんはそれが分からないでしょう。先生がしなければならないことは、この世界のより良い側面を霊界と連結することなのです。そして先生は、先生の目を深い地獄、最も惨めな状況に向けなければなりません。先生はそういうすべての問題を解決しなければならないのです。

 外部の世界は先生をインチで測りたいと思っているのですが、先生はマイルでもって、行くのです。その二つの基準が違っています。だから彼らは、先生が何をしているのか、なぜしているのか分からないのです。しかし先生は深い責任を持っています。先生は彼らに分かる言葉で、責任を取ることのできる人々を教えなければなりません。クリスチャンに対して何をなすべきか、教えなければなりません。地獄の深い所にいる人にも、何をなさなければならないかを教えなければなりません。それから、彼らの理解できる言葉で教えなければなりません。これは非常に複雑なことなのです。

 このことの良い例はアメリカの女性です。アメリカの女性達は最も尊敬される立場に立ちたいと思っています。しかし先生は彼女達を一番低い地獄の所に置いて、そこから働かせようとしなければなりません。そこまで落ちた時、彼女達はそれでもなお生き残ることができるのだということを発見します。彼女達は、そのような惨めな場所で生活しなければいけないとは、想像したこともありませんでした。しかし、それでもなお彼女達は以前と同じ人間なのです。

 それだけでなく、先生は人々を一つの極からもう一つの極へと動かさなければなりません。これはつまり、東洋人ははるばると西洋へ来なければならないし、西洋人はまた東洋へ行かなければならないということです。先生は両極端の人々を一つにしなければならないのです。先生が人々にこのようにする時に、彼らは死ぬことはできません。生き続けなければなりません。そうすれば、彼らは本当に生き続けるということを見いだすでしょう。彼らの目は成長し始め、そして彼らの人生に対する見方も変わり、より大きくなります。このようにして、たとえ彼らがそれまでずっと、抵抗していたとしても、彼らは人間としてより良くなっていくのです。

 以前、彼らができることといったら、前を真っすぐ見ることだけでした。彼らは上や下、そして右や左を見ることはできませんでした。しかし、今や彼らの目はどの方向でも見ることができます。彼らはあらゆる方向を見渡すことができ、自分達の周りの世界をすべて見ることができます。以前はアメリカ人はアメリカしか見ることができませんでした。しかし今や彼らは世界を見て、そして世界は非常に小さくなってしまったので、彼らは自分の後ポケットに入れてしまいたいくらいだということに気がついています。皆さん、これは一つの進歩だと思いませんか。

蕩減の価値

 このひ弱なアメリカの女達を見なさい。彼女は今や世界を見て、全天宙を抱きかかえることができます。彼女はそれだけの自信を持っているのです。この意味において、アメリカは滅びなければなりません。それは悪い意味においてではなく、良い意味においてです。先生は皆さんについて知っています。統一食口達は十年以上この運動にいたとしても、それでも多くの物を所有してはいません。しかし、皆さんは何百万ドル出しても、お金では決して買うことのできないものを所有するようになっています。皆さんは何でもでき、どこへでも行ける顔つきと性格と自信を持っています。こういうものは、いくらお金を出しても決して買うことのできないものです。

 十年以内にこの小さな姉妹は、そのような自信と「ガッツ」を持つようになったので、彼女はどこへ行ってもドアを叩いて、そして自分の心から言わなければならないことを何でも言うことができます。たとえ二億四千万の人々が反対してきたとしても、自分は間違っていないと言うことを知っています。これはたいした人格であり、ある種の偉大さです。それは皆さんの知っている誰かに似ていることです。誰に似ていますか。皆さんは先生がどういう種類の人間であるかを知っています。皆さんは第二のレバレンド・ムーンになりつつあるのです。それは良いことですか、悪いことですか。

 なすべきことは非常にたくさんあります。だから先生は、皆さんをもっともっと押し出したいと思っています。皆さんはしばしば「自分はつらい仕事は嫌いだ、自分は中心者が嫌いだ」というようなことを言います。しかし皆さんは、先生のことはどういうわけか好きなのです。しかし、もし先生が皆さんにもっともっと辛い仕事をさせるとしたらどうですか。それでも皆さんは先生を好きですか。今までは伝道に行っても、帰って来る時は頭をうなだれて肩を降ろし、そしてしおれた目をして帰って来ました。人々が皆さんを非常に迫害をするので、皆さんは倒れそうな気持ちがしました。だからそういう皆さんに対して、先生は素敵な言葉で話をしたり、慰めるようなことを話してあげました。しかし、今は時が変わりつつあります。

 皆さんが出かけると、多くの人は皆さんを歓迎します。だから、もし皆さんが帰って来た時、先生がまた皆さんを歓迎するとしたら、それは良くありません。皆さんはただそこに立ち止まったままになるでしょう。外からの迫害がなくなり始め、それが途絶える時には、今度は先生が皆さんを迫害する番です。それは本当です。良い指導者というものは、そうするしかありません。先生は皆さんに対して、そのようでなければならないのです。ローマ帝国を見てみなさい。当時ローマ帝国は巨大な帝国で、世界的な影響力を持っていました。しかしどうなったか見てみなさい。彼らは一つのことを忘れました。つまり、彼らの偉大さは世界のためにあるということを忘れたのです。彼らはその偉大さを自分達のものとして保とうと決めました。その時点以降、彼らは衰退し始めたのです。そして最後に彼らは滅びてしまったのです。

 もし皆さんがアメリカを見れば、まさに歴史上のローマ帝国と同じ立場にあるということが分かります。神様はこの国に祝福を与えました。この国は普通の国ではありません。ところが不幸なことにアメリカの人々は、それは自分達のためのものだと考えているのです。もしアメリカの人々が、この国の祝福を自分達のためだけに用い続け、世界の他の人々のことを忘れるとすれば、彼らも例外なく滅びるでしょう。第二次大戦以降、もしアメリカに偉大な指導者がいて、人々に対してアメリカの役割は世界のより不幸な国々を助けることであると教えることができたとしたら、今日、世界におけるアメリカの状況は、はるかに異なっていたものとなったことでしょう。一言で言えば、「ヤンキー・ゴー・ホーム」というようなことを言われる国ではなかったでしょう。このスローガンから、アメリカが衰退しつつあることが実感されます。

 先生はある国が栄えるか滅びるか、いつそうなるかといった歴史のパターンと秘密を知っています。どうすればこの国が栄えるかということを知っています。ではどのようにして、この国を行くべき方向に行くようにと導くことができるのでしょうか。それは先生が皆さんを導くのと同じような方法です。先生のダンベリーにおける最後の四十三日間に、先生に対する世界の世論は劇的に変化し始めました。しかし、もし先生がそのようなことで皆さんを自己満足させるならば、ローマ帝国と同じ道をたどることになるでしょう。だから今は、この国と世界のために先生が皆さんを追い出さなければならない時なのです。

 先生は、皆さんが先生の周りや近くにいたくないと思うほどに追い立てるでしょう。皆さんに対して先生は、ライオンのようになるでしょう。皆さん、それを恐れるのであれば、荷物をまとめて先生の目の届かない所へ行きなさい。他の国のために奉仕しなければならないでしょう。先生は、どうすれば一つの国が栄えるか、また、滅びるかを知っています。これを知っているために、先生はこの国にとって何が良いかが分かっているのです。また、皆さんにとって何が良いかを知っています。他の方法で、どのようにすることができるでしょうか。

 万物は回転します。宇宙のすべての法則は、単純にこのようになっているのです。上昇しているものは、また下降しなければなりません。上昇中の人は、しばしばある点まで下がらなければならないことを理解しないことがあります。これが問題であり、危険です。現在の時点において、この国はいずれ先生を歓迎するであろうということを知っています。それゆえに、先生の心はこの国を越えて動いているのです。彼らが先生を歓迎する時には、先生は既に世界の他の所で仕事をしているでしょう。この国が先生を歓迎する時は、先生がこの国を離れる時となるのです。なぜでしょうか。

 もし先生がここにいて、彼らの歓迎を楽しみ自己満足するならば、アメリカを助けることはできるかもしれませんが、世界が困難な状態になってしまいます。皆さんは先生を愛して、先生にいつまでも皆さんと共にここにいてほしいと思うかもしれませんが、それは皆さんにとって良いことではありません。皆さんはこの時点で立ち止ってしまうでしょう。だから先生は皆さんにこれだけのことを言うつもりです。「もし皆さんが先生に会いたいのであれば、地球上の一番遠い所へ行きなさい。この地球上の最後の一人が救われるまで、先生と共に最も困難な場所に行きなさい」と。もし皆さんがそれでも先生と共にいたいと思い、先生の行く所はどこにでも行ってそのような仕事をするのであれば、皆さんは決して滅びないでしょう。それがアメリカの人々が繁栄する唯一の道なのです。

 多分皆さんは、先生がダンベリーから出て来たら、統一教会をすばらしい環境の所にしてくれるだろうと期待していたかもしれません。しかし、先生は皆さんに対してもっと悪くなりました。皆さん、どう思いますか。それは先生が牢獄にいる間に、強盗とか、そういう悪い人に会ったからですか。先生は彼らの影響を受けて、もっと難しい人間になったのでしょうか。先生が皆さんに言っていることに対してどう思いますか。「自分はお父様がこのような人であるとは決して予想もしなかった」と皆さんは思っていますか。あるいは皆さんは「お父様、どうぞ自分をさらに追い立てて下さい。自分はもっと働きたいと思います」と、自分に言い聞かせていますか。皆さんはここに留まりたいのですか。それとも出ていきたいのですか。

 もし皆さんが先生の言葉が好きでないとしても、いずれにしても皆さんを追い立てます。それが嫌な人は自由に出ていったらいいでしょう。それが最も簡単で、最も都合の良い方法です。さて、皆さんはどちらを選びますか。出ていって安易な道を選びますか。それとも留まって困難な道を選びますか。なぜ皆さんは留まりたいと願うのですか。皆さんは気が狂っているに違いありません。しかし、皆さんがなぜ留まりたいと思うかを知っています。皆さんは蕩減という言葉の意味を知っています。皆さんはその蕩減によって、より良い場所に導かれるということを知っているので、困難な道をたどりたいと願っているのです。先生が皆さんにつらいことをさせても、それが皆さんをより良くしてくれるということを知っているので構わないのです。なぜなら、皆さんは、それが三倍も十倍もの蕩減であることを知っています。もし皆さんが先生に追い出されて、そして遠い国へ出かけるとすれば、それが神様の祝福を得る確かな道です。皆さんはそのことを知っているし、先生もそのことを知っています。だから先生は皆さんを追い出すのです。

 先生が皆さんを追い出し、最終的に皆さんが戻ってくる時には皆さんを歓迎するでしょう。先生は皆さんのために、たくさんの御馳走を作って、大々的な祝賀会を持つでしょう。そしてその時、先生は皆さんを褒め、皆さんがいかにすばらしいかということを皆に語るでしょう。皆さんの先祖達も皆さんを歓迎し、そしてそれがすべてとなるのです。それが我々の時代となるのです。その時まで、皆さんは蕩減という哲学に従って生きなければなりません。皆さんが今晩なしたことは、「お父様、どうか私を困難な場所へ送ってください。私は実績を持って帰ってくることを約束します」と先生に対して言うことです。

 先程言ったように、統一運動における最もすばらしい言葉は「真の父母」と「蕩減」ということです。真の父母は皆さんの世話をし、皆さんが必要とする時は皆さんを受け入れ、皆さんが寒い時には着物を着せ、お腹が空いた時には食べ物を与え、落ち込んでいる時には引き上げてくれる、そういう人です。そうでしょう。しかし、もしそれだけであれば、我々の生活はそれほど興奮するものとはならないでしょう。しかし蕩減ということのゆえに、私達の生活はもっと興奮したものとなり、もっと意味深いものになり、もっと喜びに満ちたものとなるのです。真の父母は本来、蕩減生活をいかに送るかを教える人です。そのような生活こそ、先生が自分自身で送ってきた生活です。蕩減のゆえに、先生は一度に一つのことしかしないということは決してありません。そうではなくて、一度に十も百も千ものことをするのです。

 政府がやってきて、彼らが調べられるだけ先生の生活を調査するかもしれません。彼らが調査している間に、先生は自分のしていることをもっともっと増やしています。もし、先生についてすべてを知ることを自分達の仕事であるとしたならば、彼らの仕事は決して終わらないでしょう。なぜなら彼らは決して追いつかないからです。これはどこから来ますか。それは先生が苦労したからです。先生が受けなかった取り扱いというものは何もありません。それゆえに多方面な人間になったのです。

 我々、迫害されている人間は、自己満足している人間よりも多く考えなければなりません。生き残るために、もっと多くを考えなければなりません。他の人達が安楽に座っている間も、先生は常に考え、より早く動き、そして常に行動してきました。先生は動きながら計画を立てることを学びました。先生は一度にたくさんのことをすることができます。皆さんは先生が能力のある人間だと思いますか、それとも、それほど能力のない人間だと思いますか。アメリカの女性の皆さんに聞いてみましょう。皆さんは先生のような人を夫にしたいと思いますか。

 先生は誰に対しても同じような意図をもって話します。教授達に話す時には、彼らにもっともっと仕事をさせるようにしますが、彼らは構いません。先生が彼らに話す時、強い調子で話したとしても、彼らは先生に対して微笑んでいるだけです。そのようにすることで先生が大好きなのです。それは蕩減の原則のゆえです。例えば、韓国において彼らは先生を一から十まで迫害しました。つまり彼らは、あらゆる可能な方法で迫害をしたのです。しかし今日、先生が韓国で話をする時には、彼らは先生の言うことに耳を傾けます。ただ耳を傾けるのみならず、先生が彼らに命令する時のための準備をしているのです。

 日本においても同じです。アメリカもまたこのようになるでしょう。心配しなくてもまもなくこのようなことが起こるでしょう。この原理には例外はありません。もしこのようにして勝ち得た成功というものがあるとすれば、先生はそれを成し遂げた数少ない人間の一人です。先生を迫害したことのある誰もが例外なく、一度受け入れたならば、涙を流して悔い改めの心を表しました。栄光の道はただひとつだけです。そしてそれは最大の忍耐を持って越えていかなければならない苦難の道です。

 さて先生の計画は何でしょうか。それは皆さんの一人一人を、全く同じ方法で勝利者にするということです。どうですか。それを望みませんか。皆さん、それを好みませんか。韓国人は、たとえ心の中でそうしたいと思っていても「はい、それは望みません」と言うのです。非常に単純です。先生がアメリカでしたいと思うもう一つのことは、この単純な秘密を明らかにすることでした。皆さんは蕩減ということを知っていたので、どんどんと歩んでくることができました。またこのことゆえに、皆さんは勝利を勝ち得るでしょう。

 皆さんは、アメリカで他の誰もが知らないことを知っています。それは何ですか。それは蕩減の価値を知っているということです。皆さんは蕩減を払うという秘密を知っています。いつの日か、他の誰もが通ったことの無い道を走らなければならないことを知っていたので、他の人々が彼ら自身の道を走っている間、下がって研究しました。この先生の近くで生活していた人達も、先生が何をしなければいけないかということを知りませんでした。今でさえも、先生がすることが何であれ、同じような状況です。

 最近のアメリカの歴史においてこれに対する非常に良い例が一つあります。ニカラグアの情勢は、正しい心を持った人々にはあまりにもはっきりしています。アメリカ議会において、コントラに対して千四百万ドルの援助を送ろうという提案がありました。しかし、その少額の援助すらもアメリカ議会が否決した時、何か重大な問題があり、もしそのような状況が放っておかれたならば、アメリカは困難な状況に陥るだろうということが分かっていました。アメリカ議会はその提案を全く否決しましたが、「ワシントン・タイムズ」はそれに対して強く反対の声を上げました。そのために決議がひっくり返されて、コントラは最初の援助額の二倍の額を得ることができるようになりました。その後、何人かの人達がレバレンド・ムーンはアメリカに滞在すべきであり、彼は世界の他の国へ行くべきではないという電話をかけ始めました。そういう内容の電話が実際に来たのです。

 皆さんか世界を見る時に、先生が見るのと同じようには必ずしも見てはいませんが、しかし先生と同じように見ることが必要です。だから先生は、皆さんにもっと教育を受けてもらいたいと思っているのです。皆さんは、真の父母と同じ目で世界を見始めなければなりません。皆さんは、蕩減の原則を通して世界を理解しなければなりません「真の父母」という言葉は、「蕩減」という言葉よりも素敵な響きがあります。しかし、皆さんが真の父母を理解したいと思うならば、皆さんは蕩減ということを理解しなければなりません。もし蕩減というものがなかったならば、先生は今日同じ場所にはいないでしょう。先生が誰であるか、誰も知らないでしょう。皆さんが初めの頃蕩減を好きではなかったことを先生は知っています。しかし、真の永続する成功を収めるには、それ以外の道はないのです。先生が初めてアメリカに来た時、キリスト教の牧師達の先生に対する取り扱いは非常に厳しいものでした。しかし、先生の話を聞きにくるようにキリスト教の牧師達を先生が招待すると、統一教会のメンバーよりも多くの牧師達が姿を現しました。その牧師達は何かを信じていますか。彼らは自分が信仰を持っていさえすれば、天国に行けると信じています。それはほとんど迷信です。それでいて、彼らは何ら別の考えもなく、我々を異端と言っているのです。彼らの考えは子供の世界に住んでいる人々の考えのようなものです。それは本当に皮肉なことです。

 先生が刑務所から帰ってきた時に、皆が先生に対して拍手をしました。先生自身の家族も先生を歓迎しましたし、教会の食口すべても先生を歓迎しましたし、多くのキリスト教の牧師達も先生を歓迎しました。彼らは皆、先生が正しいことをしたと言いました。それは先生がただちょっと刑務所から足を踏み出しただけであるということを考えると、それは驚くべきことです。これは歴史的なことです。そしてそれは、ある方法で発展していかなければなりません。皆さんはいかにして歴史を止めることができますか。もはや天においては決定しました。だから、地においてもそれはなされるでしょう。西洋世界が最近の歴史を支配してきたとしても、いずれはレバレンド・ムーンのやり方に従わざるを得ないでしょう。神様が一度何かを決定した以上、西洋世界といえども神様に対してどのように反対できるでしょうか。神様は今やレバレンド・ムーンを応援することを決定したのですから、西洋世界はいかにそれを避けることができるでしょうか。そういうことはできません。ですから、いずれ彼らもこの道に来るでしょう。待って見ていなさい。何千人ものアメリカの青年達が争って統一教会に入るようになるでしょう。

 今、我々の路程は惨めです。しかし、彼らはいずれ皆さんを探し求めて来るでしょう。そのことを考えてみてください。ムーニーとしての皆さんの将来の路程はすばらしいものです。国中の人々が「ムーニズム」は良いと騒ぐようになるでしょう。国中の雰囲気が変化しつつあります。そして今やムーニーに対して、良い方向の興奮が起ころうとしています。皆さんはこれからますます上げ潮に乗っていくでしょう。人々がやってきて、皆さんについて尋ね、皆さんがこれからずっとどこへ行こうとしているのかを知りたいと思うでしょう。そして彼らは皆さんの行く所に従って行きたいと思うでしょう。その時、先生には一つ心配なことがあります。人々がやって来る時に、彼らは群れをなしてやって来るでしょう。我々は深刻な競争をすることになります。この人達は皆さんより優れたメンバーであるかもしれません。そのようなことが起こる前に、先生は皆さん一人一人に真の路程を通過したということを意味する印を張り付けたいと思うのです。だから、先生は皆さんに、出かけていって、前以上にもっと一生懸命働いてほしいと願うのです。

 皆さんが将来どうなるかは、皆さんが今何をするかによって決定されます。皆さんはいつも韓国の指導者達と争いますか。皆さんは彼らの言うことを聞きたくないでしょう。彼らはそのような地位に値する何をしたのでしょうか。それは蕩減の法則なのです。彼らは建物の柱のようなものです。一度何かの建設を建てれば、その柱を取り替えはしないものです。皆さんもまたこの建物の柱となるでしょう。なぜならば、我々は発展しているからです。皆さんは柱としてはより小さな柱であるかもしれません。それにもかかわらず、皆さんはそのような立場に立つのです。そうなった時には先生は皆さんを引き抜いて、それを取り替えることはしません。だから皆さんは、そのための準備を今しているのです。

 これが本当となるかどうか、皆さん待って見ていない。ハーバード大学やプリンストン、エールやスタンフォード大学、その他の大学の学生が、この運動に入ってくるようになるでしょう。それは絶対に間違いありません。教授達も既に入ってきています。だから学生達もいずれ従うことは確かです。

 教授達は先生が主張していることを理解し尊敬しています。

 皆さんがプライドを持っているとしたら、それは忘れてしまいなさい。我々の教会のメンバーの中には非常に醜い者がいて、皆さんか暗闇で見る時に恐れるような怪物すらも彼らを恐れるようなそんな人もいます。しかし、それでも先生は彼らを愛します。なぜなら彼らは蕩減の法則の中を生きて来たからです。これがムーニーについての大きな秘密なのです。先生の言葉が皆さんにとってどんなに厳しいものであっても、皆さんは構わないでしょう。なぜならば、それによって皆さんが高められるということを知っているからです。

 皆さんは既に、今後四カ月の間に、我々はどういうことをしようとしているかについて聞きましたね。先生は三万名のメンバーを獲得するという目標について皆さんに説明しました。しかし今や摂理の時が変化しました。我々は七万名の牧師を教育しなければなりません。もし我々がこの目標を期限までに満たせないとすれば、我々は困難な状況に陥ります。そのような短い期間に、いかにして、そのように多くの牧師を教育することができるでしょうか。我々は宗教の自由のキャンペーンを通して、我々を支持するようになったり、我々について学ぶようになった七千名の牧師をこの運動に引き入れなければなりません。そして彼らを動機付けすれば、それぞれの牧師がさらに十名を連れて来ることができるようになるのです。

 これらの牧師達は我々について良いことを聞き、少なくとも我々が悪い人間でなく、何も悪いことがないことを知っています。だから彼らは少なくとも、我々の言うことに耳を傾けることができます。彼らが動き、彼らがこのアメリカの国を目覚めさせるために我々を助け始めるということは、アメリカにとって偉大なニュースとなるでしょう。彼らが旗を掲げて一般大衆叫ぶようになる時、この国は再び上昇するようになるでしょう。

 我々にとってこのことは、これからの四カ月間、今以上の努力をしなければならないということです。これらの牧師に対して、アメリカにおける彼らの歴史的役割について教育するために、毎日毎日働かなければなりません。我々がそのようにしてアメリカを動かし、それによって神様が再びこの国を通して働きたいと願うようになるだろうということを確信できる、はっきりした根拠を持っています。皆さんの立場を先生の立場と比較して見ましょう。先生は十三カ月の間ダンベリーの刑務所で一生懸命働きました。そしてその間も、毎日のように様々な指導者と会見しました。今日まで、先生以上の難しい生涯を送って来た人がいるでしょうか。先生は皆さんが、毎日毎晩働いていることを知っています。それでも先生は、この国の全体の方向性、また世界全体の方向性について考えなければならないのです。だから先生はこうした考えから離れることはできないのです。

 先生がダンベリーへ行く前は、一人の牧師が統一教会に来て少しでも統一原理を学びたいという関心を示せば、メンバーは大いに喜んだものです。しかし今や、非常に多くの牧師達が統一教会にやって来て、統一神学を聞き、それを理解しようとしているので、そのような会議のスタッフの人数が足りないくらいです。そういうことが既に起こっているのです。大きな変化がありました。そのような変化はどこから来たのでしょうか。
 先生はアメリカで十二年、ほぼ十三年間働いてきました。先生は成功しなかったように見えるでしょうか。ある日突然、それが全く反対であることが分かりました。そのことをこういう具合に考えてみなさい。これは皆さん自身の国です。皆さんはこの国の言葉や習慣を用いります。先生は言葉も知らずにここへ来なければなりませんでした。そしてアメリカの人々は、そのほとんどが敵となるくらいに先生を迫害しました。誰がこの国のために、それほど一生懸命働く必要があるのでしょうか。皆さんこそ一生懸命働くべきです。なぜなら、これは皆さんの国だからです。蕩減の法則は単純なものです。最も一生懸命働く者が、最も大きな報いを得るのです。先生は皆さんにそのような 報いを得てもらいたいと思うのです。つまり、皆さん自身の国から認められるようになってほしいと思うのです。

 これまで二時間かかって、蕩減について説明しました。ですから皆さんは、蕩減ということがいかに偉大なものであるかということが分かりました。それは勝利のための保証です。だから皆さんは、先生が皆さんに対してなさなければならないことが何か分かりましたね。もう一つ法則規則があって、これを守るのは簡単なものです。例えば、皆さんが人間の体を見れば、硬い骨と柔らかい肉の両方があることが分かるでしょう。ある意味でそれは硬いものと柔らかいもの、強いものと弱いものとの関係ですね。そうでしょう。もし皆さんが強い性格を持っていれば、体は弱いかもしれません。他方、皆さんの体が強ければ、それほど強い性格を持っていないかもしれません。そして、むしろ柔らかいか、おとなしい性格を持っているかもしれません。

 それと同じようにアメリカは強大な国であり、非常に大きな国です。しかしアメリカの性格は幾分弱いのです。アメリカ人は自分の国に対してそれほど愛国的ではありません。自分自身の国を守ろうとする熱意がそれほど強くありません。しかし韓国では非常に違っています。韓国は弱い国であって、歴史を通して中国や日本によって侵略されました。しかし、国民は深い愛国心によって自分の国に結び付けられています。

 このような存在の法則は、皆さんがどこへ行こうとも働いているように見えます。最も多くの苦労や苦しみがある所にはどこでも、最も深い心情と性格が現われるように見えます。国のために、何度も何度も苦しみのどん底を通過し、その中から勝利へ導いてくれる指導者のために最大の努力をなそうという人々が現われるのです。韓国は今、北と南に分裂しています。人々は大国によって囲まれており、それに対して何もすることができません。自分の意思通りにできることは何もありません。人々は他の国がどうするだろうかということを考えなければなりません。彼らは惨めであり、このような状況の下で苦しんでいます。しかし彼らの精神は高く、その決意は非常に強いのです。国は極めて弱いけれども、その内的な性格は極めて強いのです。

 先生についても同じことが言えます。全世界が先生に反対してきました。先生はそのすべてに甘じなければなりませんでした。先生は弱い立場に立ってすべてを守り、自分が何度も何度も打たれるままに任せてきました。しかしながら、アメリカに対して共産主義反対の発言をする時、先生の言うことを理解し、受け入れることができなければ人々は立場を失ってしまうでしょう。もし人々が先生が与えようとしている正しい助言を受け入れることができなければ、彼らはいずれ負けるでしょう。これまで我々は弱い立場に立って迫害を受けて来ました。しかし一度我々が確固たる基盤を獲得すれば、我々は非常に強くなって、真理のために発言し、世界の間違っていることに反対するために発言するようにならなければなりません。我々がそのような認められた中で柔らかくなるのではなくて、より強くならなければならないということがはっきりと理解できますか。先生がダンベリーから出てくるや否や、皆さんは先生の口から何か慰めの言葉を期待したかもしれません。しかし先生は皆さんを追い立て、以前より、もっともっと一生懸命働かせること以外何もしませんでした。

 アメリカの学校制度においては、子供をぶつことはできません。しかしここでは、先生は大人でさえも蹴り飛ばしています。皆さん、生き残ることができますか。先生がアメリカの若い大人たちを蹴り飛ばしているからといって、アメリカが先生を追い出すことができるでしょうか。それともアメリカの人達は、先生をアメリカの国内にいさせるでしょうか。もし彼らが先生をアメリカの国内にいさせるとしたら、それは利己的な理由でそうするのでしょうか。そうではなく、彼らにとって先生が必要であることを理解するがゆえにそうするでしょう。皆さんは既にそのことを理解しています。先生は皆さんを必要としませんが、皆さんは先生を必要としています。たとえ先生が皆さんを蹴り飛ばしたとしても、それでも先生を歓迎するという人、手を挙げなさい。先生は皆さんがいなくても仕事をすることができますが、皆さんは先生なくして仕事をすることはできません。先生はダンベリーから出て来たのだから、入る時以上に強烈です。恐らく皆さんは、先生が復讐心を持っているのではないかと思うかもしれません。そういうことはありません。しかし先生は、神様がアメリカに対してどのように感じておられるか知っています。だからそのことを皆さんに与えようと思うのです。皆さんは厳しい取り扱いを受けても構いませんか。(はい、構いません)では今度は先生が「ありがとう」と言う番です。先生は皆さんの約束を受け入れます。だからそれがあれば、実際にはもうあまり話すことはありません。

海は将来のための我々の基盤

 サンフランシスコのここへ来てから、先生はこの家で非常に多くの御馳走を出されているので、全部食べるのが大変でした。刑務所では、食べる時になると食べたいと思わなくても食べなければなりませんでした。そこにいる者はそこのスケジュールに従わさせられます。ところが、ここサンフランシスコでは、一日のいつでも食べ物が出されました。

 いずれにしても、これまで先生の話を聞いて、皆さんはどんな印象を持ちましたか。先生がそれでもなお、統一教会のメンバーを愛していると思いますか。多分そうではないでしょう。先生はこの「多分(maybe)という言葉は、刑務所にいる時に非常に役に立つということが分かりました。「はい(Yes)」言いたい時も「多分」と言いました。また「いいえ(No)」と言いたい時にも「多分」と言いました。これは非常に便利な言葉です。刑務所にいる間、先生は刑務所の制度を詳しく研究しましたが、とてもその制度を尊敬することができませんでした。それを注意深く見た後に、先生はその制度は本当の目的には役立っていないと結論しました。なぜならば、その制度は大変多くの時間を浪費し、受刑者の間に、政府に対する復讐の思いを起こさせているだけだからです。そのようなことでは良くありません。

 受刑者の中の多くの人達が、外へ出る時に、先生に電話したり先生を訪ねることを望みました。彼らの多くが、そうしても良いかと先生に訪ねてきました。先生は「イエス」ということはできませんでした。なぜなら、彼らは先生の生活とか仕事をそれほど良く理解していないからです。しかしまた「ノー」と言うこともできませんでした。なぜならば、彼らの心を傷つけたくなかったからです。そこで先生は「メイビー」と言わざるを得ませんでした。なぜ先生がそうしたか、皆さんは分かるでしょう。しかし皆さんに対しては、そのような「メイビー」と言うことはありません。先生は「メイビー」という言葉は好きではありません。また皆さんも、そのような言葉を好きであってはなりません。我々の生活においては「イエス」、または「ノー」であるべきです。我々は明確でなければなりません。だから皆さんは「イエス」という人間であるか、あるいは「ノー」という人間であるかの、どちからでなければならないということを理解しましたね。「メイビ」という人間であってはいけないのです。

 皆さんに会うことは本当に良いことです。しかし、ここは段々寒くなってきました。場所を変えませんか。ここにいると少し寒すぎるから中に入りましょう。皆さんはここに先生と共にいます。では一緒にべることも良いことだと思います。しかも先生は生の魚、寿司を食べるつもりです。皆さんは寿司を食べたくないでしょう。ちょっと聞きますが、皆さんは寿司や生の魚を食べますか、それとも売りますか。我々の運動の中では、今やオーシャン・チャーチというのがありますね。我々がそのプロジェクトを始めたのはいつですか。もうすぐ五年になります。皆さん、統一食口達がどの仕事を一番好まないか知っていますか。妻達は夫達に対して「オーシャン・チャーチへは行ってはいけませんよ。そこの人達は寿司を食べなければいけないし、私はそれが好きではないからです」と言います。先生は、そんなことを言う女達は好きではありません。

 皆さんはオーシャン・チャーチの基盤がどのようにして造られたかを知っていますか。先生がその基盤を造ったのです。先生はそれを自分でしなければなりませんでした。最初のうちは、先生は全く一人でした。今は、我々は海老やロブスター、ハリバットを捕まえています。多くのアメリカ人がそのようなシー・フードを好んでいます。先生はそれを知っていましたから、先生が一人であらゆることを開拓し、開発したのです。それから食口達を説得しなければなりませんでした。先生は多くの食口達が過去五年間の内に、オーシャン・チャーチから逃げ出すのを目撃しました。しかし、先生はそれを続けたのです。今や我々は、カナダでロブスターの養殖をしており、またアラスカでもフィッシングをしており、アラバマでも海老を捕っています。東海岸でも漁業を発展させています。前かし、誰もこの仕事をしたいと思った者はいませんでした。こういう仕事は、誰も好きではありませんでした。この基盤を造るため大 たった一人で先生は働きました。

 アラスカには自動的に魚を加工するシステムを持っています。このようなシステムがなかったならば、それを経営するには余りにもお金がかかり過ぎたでしょう。先生はそのための計画を立てなければなりませんでした。工場をどのような段取りにするかの設計もしなければなりませんでした。最初のうちは、誰もそれに興味を持ちませんでした。先生は、どれくらいの魚を一度に取り扱うことができるかを考えなければなりませんでした。そしてあらゆる細かいことを考えなければなりませんでした。自動制御システムを設立するために、我々は大きな赤字を出しました。しかしそのような投資をすれば、いつの日か、事業に成功するであろうということを先生は知っていました。

 シアトルでは、我々はどんな種類の魚からでも、擦り身を作ることのできる工場を造らなければなりません。そのような種類の工場があれば、どんな種類のシー・フードも作ることができます。そういう種類の基盤は非常に重要です。最初のうち、先生はこのプロジェクトに自分自身で取り組まねばなりませんでした。今や、皆さんはこのことを理解するようになり、それを相続することができます。だから先生は、皆さんに両方の手で生きた魚をつかみなさいと言っているのです。それは、皆さんか熱意をもってその摂理をつかむということです。そのことに心を興奮させなさい。なぜならば、それは味もとても良いし、健康にもとても良いからです。

 それは本当です。動物の肉は、いつも食べる物としては必ずしも最善のものではありません。医者達がこの点を証明しつつあります。彼らは人々にもっと魚を食べるようにと言っています。健康のためにアメリカ人はもっと魚を食べるべきです。そういう理由で、我々は日本レストランを作り、また新鮮な魚を配達する制度を作らなければなりません。ムーニーがこういう仕事をしていることに、多くの人は腹を立てるかもしれません。しかし我々はこのような努力によって、漁業を救いつつあるのです。彼らもそれを理解するようになるでしょう。

 皆さん、グロースターについて知っていますね。先生が初めてそこに行った時には、マグロの値段は一ポンド当たり十セント以下でした。今やマグロは一ポンド四ドル五十セント以上です。先生がそれに参入した時、マグロの買い付けをしている人々は先生に反対する声を上げました。しかし先生は気にしませんでした。それは良いことだからです。先生も自分の声を高くして、そういう仲買人が漁師を搾取しているということを言いました。それは本当なのです。そこで漁師達は先生の本当の動機を理解し始めたのです。

 その後しばらくして、先生がニュー・ホープ号に乗って出かけると、無線を通して「レバレンド・ムーン、私はあなたが嫌いではありません。良い一日でありますように」と呼びかけてくるのを何度も聞きました。それは本当です。漁師達は余り多くのお金を稼いではいないのです。彼らは惨めな立場にいます。海に出ていく費用について考えてみてください。海の町は惨めな状況にあります。なぜですか。それは若者達がそういう町から逃げてしまって、内陸へ移動しているからです。彼らは海で仕事をしても、余りお金を稼ぐことができないのです。彼らも一度やってみたかもしれませんが、海に出かけていって、嵐に巻き込まれたりしました。それは惨めな経験であり、多くの人々はそういうことは繰り返したくないのです。特に彼らにとって益となることがない場合にはなおさらです。若者達はそういう町を離れて、もっと容易な仕事を陸地で探そうとしています。青年は将来を象徴します。それは単純なことです。これらの海の町にとってみれば、そこの人々はいずれは衰退し滅びるであろうということです。彼らにとって、それは深刻な問題です。先生はこのことを考え、どうしたら若者をこれらの町に引き戻し、海の生活に引き戻すことができるかということを考えました。これが先生がマグロ釣りを選んだ理由です。アメリカの若者がマグロを釣る経験を持てば、彼はその時の経験を決して忘れないでしょう。一度、二度とそのような経験を持てば、もはや若者は海から逃れることができません。海におけるそのような経験に心を奪われてしまいます。だから先生は、若者に夏中海に出かけてもらいたいのです。そして彼らに、こういうすばらしい経験をしてもらいたいと思うのです。先生はすべての多くの漁業の町を訪ねてみました。漁師達は自分の捕まえた魚について自慢するのが好きです。彼らはお互いに「自分はこんな種類のストライプバスを捕まえて、それはこれ位の重さがあったのだ。自分がハリバットを捕まえて、これのために二十分間も戦った。それはこれ位の重さがあったんだ」ということをお互いに話します。彼らはお互いに話して非常にやかましいのです。

 しかし、そういう所へある若者歩いていって、自分の捕まえたブルー・フィンのマグロの写真を見せ、静かに「これはたった千ポンドの重さでした」と言ったとすれば、彼らは気違いのようになります。彼らはそれを信じないでしょう。彼らはその若者の口を開けて見て、「本当かな」と思うでしょう。若者はこういう瞬間の誇りというものを持ちたいでしょう。先生は若者がこういう種類の誇りを感じてほしいと思います。

 多くの漁師は、彼らが魚を釣る場所を他の誰にも決して言いません。しかしそのようなマグロを釣った後に、皆さんが一緒に漁をしようと彼らを招待すれば、彼らはやってくるでしょう。そうすれば、彼らは皆さんに彼らの漁をす場所を見せて、そしてどうやって異なった種類の魚を釣るかを教えたいと思うでしょう。そうでしょう。もちろん、そうです。人々はそういうものです。もし、皆さんが美しい船を持っていて、彼らに一緒に漁をしようと招待すれば、彼らは皆さんの友達となるでしょう。小さな町でもし皆さんがワン・ホープ号のような美しい船を持っていて、人々に皆さんがそれを造るのを手伝ったんだと言えば、彼らは皆さんを自動的に尊敬するようになるでしょう。皆さんはワン・ホープ号についてはそれほど知らないかもしれませんが、それを見れば、それがいかなる種類の船であるかが分かるでしょう。先生はいろいろな異なった種類の魚釣りをしました。そしていろいろな異なった漁場を研究しました。それから、先生の頭はそれほど悪くありません。実際、先生はかなり頭の良い人間です。先生はこんな細かいことが分かり、それを連結することができます。

 そのような考えで、先生はワン・ホープ号を開発し、設計しました。この西海岸にいるメンバーの皆さんは、ワン・ホープ号を見たことがありますか。皆さんの多くはまだ見たことがないのですね。それでは皆さんは都会の子供ではなくて、田舎の子供のようなものです。皆さんは現在起こっていることを何も知らないからです。皆さんはそのことを見つけて、他のメンバーに追い付かなければなりません。

 先生はその船を設計し、その船の経験からどんな種類の船も造ることができます。先生はもっともっと大きな船を設計する方法を学びました。だから今や、先生にとって問題になるような船は一つもありません。我々はいかなる種類の船も造ることができます。ということは、またいかなる種類の魚をも釣ることができるということです。我々はこうでなければなりません。もし我々がいかなる種類の魚でも釣ることができるとすれば、我々はどんな魚でも売ることができるということです。ニューヨーク市には、巨大で有名な卸売りの組織があり、そこでは世界中の魚を売っています。ここに来た日本のメンバー達の多くが非常に一生懸命働きました。彼らは誰のためにそんなに一生懸命働いたのでしょうか。彼らはアメリカのために、そして皆さんのために一生懸命働いたのです。この国が彼らを迫害し、ムーニーを迫害するというのは悲しいことです。皆さんはそれについて心の中で深く感じなければなりません。さもなければ、誰がこのような状況を変えるのですか。

 先生は皆さんがどういう状況を通過しているか良く知っています。皆さんは先生が持っているような責任は持っていません。先生は統一教会の指導者であり、先生の関心は皆さんのための基盤をいかに造るかということです。いわば、先生は皆さんが住む家を準備するために、地下に下りていっているようなものです。

 二十年前、アメリカ人は日本人を見た時に「彼らは生の魚を食べる動物のようなものだ」と言ったものです。ところがこの数年来、アメリカ人は変わりつつあります。今や彼らは値段の高い寿司レストランで食事をし、たくさんのお金を払っています。アメリカにある日本レストランは非常に多くの金を稼ぐでしょう。日本レストランを最初にアメリカで作った時には、それほどお金を作ることはできませんでした。しかし、今や時代が変わりました。我々はアメリカの都市に、千件のレストランを作ることができます。

 多くのその他のレストラン・オーナー達は、ムーニーがこの種のビジネスに入ってきていることを快く思っていません。しかしそれは問題ではありません。なぜなら、もし皆さんが人々に良い食べ物と良いサービスを提供するならば、人々はそこで食べる度に喜ぶからです。我々はそういう種類の高い水準を持つつもりです。そうすれば、お客さんは何度でも来るでしょう。そのようなすばらしい経験を与えてくれる人々を迫害することは、非常に難しいのです。

 本当に関心を持っているお客さんには、自分達の家で寿司の作り方を教えることもできます。また食事の時以外の時間で、我々はそのための寿司教室を開くことができます。それからまた、我々はレストランの隣に新鮮な魚のお店を作ることができます。自分自身で食事を作りたいお客さんはそこで魚を買うことができます。そのようにすることは人々にサービスを提供する美しい方法であり、また人々と良い関係を築くことができます。このようにして、アメリカのすべての海岸、海岸沿いにある町に発展することができます。これは皆さんにとって良いことであり、アメリカの人々にとっても良いことです。

 力とは何ですか。力とはある状況に対して責任を持つことのできる能力です。もし皆さんがあるものを本当に責任を持つことができれば、それに対して権威を持つことになります。先生はこの点を良く知っています。責任を取る者とは、真の権威を持つ人のことです。皆さんもまたそのような人とならなければなりません。アメリカは世界でそのような権威を持っていますか。

 人間が生きるためには高蛋白質を必要とします。アメリカはその二百海里の中にその蛋白源をたくさん持っていますが、世界の他の人々には与えてはいません。もしアメリカがそのような必要性を理解できず、世界の人々を助けないのならば、先生自身で何とかしようと決意しています。二百海里の制限をめぐって、多くのトラブルがあります。世界の他の国の人々は、これらの海域にある潜在的な可能性を知っており、彼らはそこで魚を釣りたいと思っています。彼らができる二番目の選択はアメリカからその魚を買うことですが、他の国に対して魚業を制限しているこの海域で、アメリカ自身は魚釣りをしていないのです。

 先生の言っていることが何のことか分かりますか。先生はこうした状態を良く知っており、それがアメリカが関連する他の国々に対して、どのような影響を及ぼしているかを知っています。こういうことを考えたアメリカの若者は一人もいませんでした。アメリカの若者は誰も先生を助けに来てくれませんでした。むしろ、先生が皆さんのために基盤を築いているのです。今や、皆さんはこの基盤を見、今まで先生がひとりでしてきたことをはっきりと理解しました。今、皆さんには希望があります。

 過去五年間、先生はアメリカの漁業の状況について調べてきました。それには麻薬の取引が多く関係しています。それは本当です。陸にある漁業会社の多くの背後に、そしてアメリカの港に出入りする小さな船の背後に、多くの麻薬の密売人がいるのです。これらの人々が「マフィア」です。アメリカ政府は、このような組織が活動をするのを防ぐために何もしようとはしていません。このマフィア達はしばしば密輸を支配しており、また港に荷揚げされる値段を支配しており、アメリカの港の多くの局面を支配しています。彼らは人々を麻薬取引に関係せさることによって、その支配権を獲得するのです。それから彼らは、人々をして不法行為ばかりでなく、望む商売をさせるようにするのです。ムーニー達は正しくなければなりません。我々は一歩一歩このような状況を正していかなければなりません。またレストランのために、一日二十四時間、店を開けておかなければなりません。もしどこかのレストランがある種の魚が欲しいと電話をした時に、我々がその魚を持っていなければ、できるだけあらゆる所に電話して、そのお客さんのために必要な魚を見つけなればなりません。他の人達は、一日八時間しか働きません。その後は、彼らは店を閉じてしまいます。彼らは自分のしていることに対して何ら思うこともなく、ただそれだけして家に帰ります。しかしムーニーの場合は、仕事にすべての心を注ぐのです。我々は最も新鮮な魚を持とうと思っているし、それが我々の誇りりです。そのような評判は広まるでしょう。

 それのみでなく、我々はまた海岸から海岸へ、国から国へと協力を惜しみません。もし漁師達が南アメリカで魚を捕っているとすれば、我々は、彼らがその魚をヨーロッパへ売るのを助けるでしょう。もし彼らがアフリカで魚を捕っているのであれば、我々は、その魚をアメリカやその他の国で売るのを助けるでしょう。魚は世界中の海のみならず、川や湖などにもいます。だから我々は魚を捕ったり、養殖したり、加工したり、それを売ったりするあらゆる方法を見つけなければなりません。先生は、魚を捕ると同時に、魚を加工することもできる船を造ることについて考えました。我々がアラバマ船を最初に造り始めた時、その近くにある造船所は次から次へと閉鎖されていきました。だから、造船会社を造るには時期が非常に悪い、と誰もが言いました。そのくらい漁業が衰退していたのです。なぜアメリカ人はそんに魚が嫌いなのでしょうか。それは彼らが、魚というものがどんなに良いものであるか、それをどのようにして料理し、味わうかということを知らないからです。我々は彼らにそのことを教えなければなりません。

 彼らはまた、魚を捕る生活様式がどんなに良いものか知らないでいます。だから我々は、若者を海に連れていって、いかにしてマグロを釣るかを教えなければなりません。そうすれば若者達はその精神を得るでしょう。そして彼らは、そのような生活をしたいと望むようになるでしょう。先生はそのことを何年も前に考えました。そして皆さに話しているのです。いつの日か、人々はレバレンド・ムーンを見て、「レバレンド・ムーンは本当に良い人である」と言うようになるでしょう。

 皆さんが何かの基盤を造っている時には、人々は皆さんが何をしているのか理解できないものです。皆さんがその仕事を成し遂げた後になって、ようやく人々は、皆さんの目的と動機を理解するものです。だから迫害は自然現象なのです。迫害は起こらなければならないのです。多くの人々は迫害ゆえに逃げ出しました。しかし、先生はそれについてすべて知っています。先生の全生涯は、迫害の中で過ごしてきました。先生がダンベリーに行くことによって、何が起こりましたか。先生は四年間分の仕事と努力を失いました。四年間が完全に失われたのです。だから先生の関心は、いかにして復帰をより早く進ませるかです。先生はそれがいつまでもだらだらと続くことを望みません。いかに早くするか、それが先生がダンベリーで過ごしている間、ずっと心に留めておいたことです。先生は、いかにしてアメリカにおいての仕事を早く進めることができるか考えたのです。

 アメリカ西海岸にはいくつかの都市があります。アラスカを中心として、シアトルとサンフランシスコは北アメリカの摂理に属し、ロスアンゼルスとサンディェゴは、南アメリカの摂理に属しています。そのことを考えてみなさい。我々は多くの種類の基盤を持っています。そして、南アメリカにも基盤を造らなければなりません。それらの国にもまた将来があります。我々は、世界的な漁業のための基盤造るのを手助けしなければなりません。

 北極から南極までずっとです。南アメリカには、チリとアルゼンチンがあります。それらは南極に連結しています。誰も南極を所有している者はいません。いつの日か、我々はそこに行くべきです。皆さんはそのことを考えるべきです。我々は北極から南極までの間のすべての国々を連結しなければなりません。皆さんはそのことを考えなければなりません。今から皆さんはそれを打ち立てるために働くのです。

 皆さんは何を愛するつもりですか。何ですか。(魚です)。そうです。魚をもっともっと愛さなければなりません。我々は、いかにして最も良い方法で魚を養殖し、最も費用のかからない方法で魚を加工し、生産するか研究しなければなりません。もし我々が魚を日本に送れば、日本人は高い技術水準を持っていますから、非常に綿密にその魚を観察することでしょう。

 最初、人々は皆さんを迫害するでしょう。しかし、ただ仕事を続けなさい。アメリカと日本はお互いを必要としています。両者は将来の運命を共にしているのです。だから、日本人とアメリカ人のメンバーのマッチングが多く見られるのです。お互いの文化から、それぞれお互いを益するものがあります。日本人の妻を持ったアメリカ人の兄弟は、日本のどこへでも行くことができます。妻が自分の夫を紹介すれば、彼は日本人に信頼されるでしょう。彼らはその男性に何らかの因縁を感じるでしょう。

 アメリカはレバレンド・ムーンを必要としないと感じています。しかし、アメリカは世界から孤立することはできません。日本とアメリカは、お互いよを必要としています。だから、このような結婚をして、文化を一つにするということは良いことなのです。そのようなことから誰もが益を受けるのです。皆さんはこのような国際結婚の一部であるがゆえに、世界において特別の位置を占めています。これは未来の希望なのです。皆さん、いかがですか。皆さんは海に対して、また漁業に対して関心を持っていますか。これまで、いかに世界を一つに結び付けることができるか考えたことがありますか。海の摂理はなんとすばらしいことでしょう。海へ行って魚を捕まえ、それから加工して、それを売るということを悪く考えてはいけません。海は将来の我々の基盤であり、我々は何らかの方法でこの海の摂理に参加するようになるのです。

 我々はこの基盤を、全世界のために築かなければなりません。これが人々と国家を一つにする、最も早い方法です。先生はこれをいかになすことができるかといつも考えていました。だから先生は海に基盤を造っているのです。我々がこの基盤を造れば、将来に対する我々の方向性は真直ぐなものとなるでしょう。

 いかなる基盤を我々が築こうとも、その背後には霊界があるのです。皆さんはそれについて余り分からないかもしれませんが、それは事実です。我々のメンバーの中には命をかけて共産国の中で働いている者達がいます。しかし、彼らはそこにおける将来のために基盤を造っているのです。彼らを守るものは何ですか。CIAも彼らを守ってはくれません。それは確かなことです。何か他のものが彼らを守っているのです。それが霊界です。それらのメンバーのことは、いつも先生の頭の中にあります。皆さんは彼らについて考えないでしょうが、先生は世界中の統一運動の指導者なのです。だから先生の心はいつも、そういうことについて考えているのです。

 この地上世界は、非常に狭い場所です。霊界は広くて際限がありません。それゆえに、皆さんが建設の基礎を造りながら地下で働いている時に、皆さんの仕事がどれだけ広くなるかについて考えなさい。なぜそうなのですか。それは皆さんの仕事の背後に霊界があるからです。このようなわけで、先生は迫害のまっただ中、誰も先生を歓迎せず、皆が先生を排除しようと一生懸命になっている時に、この国中の海の基盤を築いたのです。だから皆さん、今から一生懸命働いて、将来においてその結果を見たいと思いませんか。先生は、皆さんがそのことを全然知らない間に、これだけのことをしたのです。

 今から皆さんは「フィッシュ・セーリング・ファーザー」になることができます。それは誰のことですか。それはムーニーのことです。サンフランシスコに責任を持つのは誰ですか。その人は誰ですか。皆さんはこの新しい基盤を造らなければなりません。皆さんは海が好きではありません。先生はそれを知っています。皆さんは魚を釣ることができません。しかし、皆さんはどうやって魚を釣るか学ばなければなりません。先生が来る時はいつでも、皆さんは先生と共に海に出て行く準備ができていなければなりません。先生がここへ来てから既に二日になるけれど、何も用意されていません。ロサンゼルスの責任者は誰ですか。皆さんも同じようなことをしなければなりません。「フィッシュ・セーリング・マザー」はムーニーの姉妹です。また「フィッシュ・セーリング・ファーザーズ」はムーニーの男達です。

 これが基盤なのです。一度にこの基盤を造ったならば、将来は大きなものとなります。既に先生は、過去十年間に皆さんのためにこの基盤を用意しました。我々は非常に多くの人材とお金を投入してきました。そして、たいした見返りもなしにそうして来たのです。しかし、何か大きなもののための基盤を築いている時には、それは覚悟しなければなりません。

父母の言葉を学ぶ

 先生は何歳ですか。もう既に六十五歳です。それはどういう年ですか。それは大部分の人にとっては引退する年ですね。人々がその年齢に到達すれば、もう人生において新しいことは何もしません。普通、彼らは自分が既にそれまでに築き、打ち立て、馴れ親しんだ習慣の中に落ち着きます。先生にとって、英語を学ぶことは容易ではありませんでした。心の中で英語の文を作りそれを皆さんに正しく語ることは非常に難しいことです。

 先生がもっと若かった時には、コンピューターのような頭を持っていました。先生はあるレッスンを学べば、その明確な意味を書くことができ、一度書けば、もうたとえ十年後でも決して忘れませんでした。しかし今、英語を勉強するとなると、夜に一つの言葉を書いて覚えても、翌朝起きる時にはすべて忘れてしまっています。一つの言葉を十回暗記しても、それでも完全に忘れてしまうことがあります。だから、それがどんなに難しいことか考えてみて下さい。それでも、そのような困難にもかかわらず、英語を学んだのです。

 もし皆さんが、人々が英語を話しているのを聞けば、彼らの言葉に汚い単語が並べられているのを聞くでしょう。彼らは英語を知っていますが、彼らは、自分で見つけることができる最も悪い言葉で話すのです。先生は何度も英語の聖書と原理を読みました。先生は英語は好きではありませんが、皆さんと皆さんの文化を理解するために、それを学ばなければなりません。先生はこのアメリカにいて、統一教会の指導者です。だから、皆さんと話し合うために英語を学ばなければなりません。

 しかしながら、皆さんは韓国語を学ぶべきです。なぜか、それは韓国語が母国語だからです。韓国語は我々の信仰が表われた言葉です。それは我々の「故郷」の言葉だからです。皆さんは、いつ韓国語を学ばなければなりませんか。それは一九九〇年までに学ばなければなりません。それ以後、先生は通訳を使いません。責任者の会議に来たいと思う者は、誰しもが韓国語を知っていなければなりません。さもなければ、何も理解できないでしょう。このために、日本の多くのメンバーは、一生懸命韓国語を勉強しています。皆さんアメリカの若者達は、より長い道を行かなければなりませんね。なぜならば、英語は日本語より遥かに韓国語からかけ離れているからです。それでも皆さんは、韓国語を学ばなければなりません。なぜならば、統一教会の信仰の本来の言葉は韓国語だからです。多くの学者達が韓国語で原理講論を読むために、韓国語を勉強しています。彼らはそうすることの価値を理解しているのです。実際、通訳を通すならば、本来の意味の七五パーセントは失われてしまいます。だから本来の意味に近付くために、韓国語を学ばなければならないということを知識人は皆分かっています。皆さんは信仰の源泉、我々の信仰の内的な部分に近付かなければなりません。

 皆さんは霊界に行く前に韓国語を学ばなければなりません。さもなければ、皆さんの先祖達が皆さんに対して腹を立てるでしょう。先生はこの現実を良く知っています。もし皆さんが先生を信じないならば、今晩死んで霊界に行ってみれば分かるでしょう。先生はこの世における生活と、霊界における生活を明確に教えています。アメリカ人の中には、大きな体をしていて非常にプライドが高く、他の国の言葉を学ぶことができないと言う人がいます。それは彼らにとって不幸なことです。また小さな日本人も、彼らが韓国語を勉強したくなければ同じことです。将来、会議に来た時に彼らは惨めです。すでに日本人は、そういう惨めさを味わっています。会議で、先生は韓国語で話し、英語で通訳がなされているからです。実際、彼らは先生の話の間、眠っているだけです。先生はそういう惨めな状況になるのを見たくありません。だから一九九〇年までには韓国語を学んでください。さもなければ、先生に会いに韓国に来ないように、また先生のいる霊界には来ないようにしなさい。先生は英語を学ぶために非常に努力をしました。先生は非常に遅れて勉強を始めました。だから、英語を学ばなくても良い口実はあったのです。それで今、先生は英語を話すことができますか、できませんか。だからこの年で先生は英語を勉強したのです。皆さんは何歳ですか。皆さんはまだ若者です。皆さんにとって韓国語を学ぶことは、問題ありません。

 先生の年齢で、先生は何でもすることができます。英語も学びました。魚釣りにも行きました。また他のメンバーが考えなかった様々なことをし、若者ですらもできない歩調に合わせてきました。皆さんは若いのです。少なくとも皆さんは、先生に歩調を合わせなければなりません。もし皆さんが韓国語を学ぶことができないとすれば、皆さんは一人前になったとは言えません。皆さん、このことが分かりますか。十年後には多くのメンバー達は、母国語である韓国語で統一原理を読むでしょう。そして、先生の母国語で先生の話を聞くことができるようになるでしょう。もし皆さんがそうすることができないとするなら、それができるメンバーの前で惨めな気持ちになるでしょう。だから母国語を学んでください。それが今、先生が皆さんに頼んでいることです。堕落以後、人類は様々な言語と文化に分かれてしまいました。神様はそれを望みませんでした。そういうものはサタンの願う世界です。皆さんは本来の言葉を復帰しなければなりません。本来の言葉とは何ですか。それは一番最初の親が話した言葉です。しかしながら、皆さんが知っている親達は堕落してしまいました。そして復帰の歴史は、真の父母が打ち立てるまで展開してきました。

 今や、我々には真の父母がいます。彼らの本来の言葉は何ですか。我々はその本来の言葉、母国語を学ばなければなりません。

 神様の力のみが、世界を一つの言葉のもとにつなぐことができます。統一原理は、世界のすべての人々によって韓国後で読まれるべきです。人々が共通の理解を持つようになるまでは、決してお互いに戦うことをやめないでしょう。人類が現在分裂している原因は異なった言語を喋り、人生に対して異なった理解をしているからです。この状況のゆえにこの世界は何と複雑でしょう。

 神様について考えてみなさい。毎晩、人々は何千もの異なった言葉で神様に祈っています。実際、神様の耳にとっては苦痛です。それは本当です。神様にとって、それらを一つ一つ取り扱うのは非常に複雑なのです。神様に「ゴット」と祈る者もいれば、ある者は「神様」と祈っていますし、又、ある者は「アラー」と祈る者もいます。皆さんは神様のためにも、一つの言語を復帰しなければなりません。このような状況において、神様はいかに惨めであるかを考えてみなさい。皆さんは、この状況がアメリカにおける先生にとって、いかに困難であったかを知らずにいます。これは神様にとっても同じことです。だから先生は神様がいかに惨めであるかを知っています。神様は子供達の間において一つの言語と一つの心情、一つの共通の理解を望んでいます。これがゆえに、皆さんにこのことをはっきりと教えているのです。

 韓国を訪れた牧師たちはこのことを良く理解しました。多くの人達が韓国から帰って「レバレンド・ムーンと統一運動を理解するために、自分は韓国語を学ばなければいけない」と言いました。もし彼らがこのような現実を理解するとしたら、皆さんはどうして理解しないのですか。もし他の人達が自分でそのように考えることができるとしたら、皆さんはなぜできないのですか。彼らはムーニーではありませんが、皆さんはムーニーなのです。皆さんは先生に最も近い人達です。だから先生の言っていることを理解しなければなりません。

 一九九〇年まで後五年です。皆さんは韓国語を学ばなければなりません。先生はこのことを一九八一年に言いました。しかし、誰もそのことに注意を払いませんでした。なぜなら、彼らは自分なりに「まだ九年先のことだ」と言っていたからです。今や、もう五年しかありません。まもなくそれは四年先となるでしょう。皆さんが韓国語を学ぶことは簡単ではありません。英語とは全く反対です。韓国語を学ぶ唯一優しい方法があるとすれば、それを暗記することです。皆さんは心がコンピューターであるかのように、それを吸収しなければなりません。皆さん、韓国語を勉強しますか。皆さんは先生に対していつも約束をしますが、時として、皆さんを信頼することができまん。一九九〇年以降は、先生はどこへ行こうとも韓国語でしか話さないつもりです。ヨーロッパへ行っても韓国語だけで話すつもりです。そして先生の言うことが分からない者は、先生の言うことをテープ・レコードーに録音して、後で通訳を見つけなければなりません。しかし先生はそのことさえも許さないかもしれません。

 先生は皆さんが韓国語を学ぶようにと、自分で英語を勉強しました。先生は今、「先生の言ったことが分かった人は手を挙げなさい」と韓国語で言いました。ところが、ここにいる誰も手を挙げませんでした。だから皆さんはどうしなければならないか分かるでしょう。韓国語は発音するのに非常に難しい言葉です。韓国人はどこへ行っても、その国の言葉を早く覚えます。皆さんは、日本人と韓国人の話す英語の違いに気付くでしょう。韓国人はより早く言葉を学びます。そして発音する能力は、もっともっと良いのです。どこへ行こうとも、フランス、ドイツ、アフリカ、南アメリカでも同じです。なぜならば、韓国語がそのような広い範囲の発音を持っており、他のいかなる言葉の発音もカバーするからです。韓国語を勉強したい人は手を挙げなさい。アメリカ政府はムーニーを好きではありませんが、それでも皆さんは韓国語を勉強したいと思うのですね。

 アメリカ政府は、先生がアメリカナイズされずに、却ってアメリカの若者を「ムーナイズ」したという事実を快く思っていません。彼らはそのことを全く好ましく思わず、それを「洗脳」と呼んで、悪いイメージにしてしまいました。しかしそれは統一教会の用語ではなく、彼らの言葉なのです。我々は彼らからそう言われるような、何をしていたのでしょうか。皆さんの生活を以前の生活と比べて見てください。皆さんは前よりも良くなりましたか、悪くなりましたか。皆さんがいかにどれぐらい変わったか、皆さんはよく知っています。だから皆さんは誰かに対して何も言う必要がありません。まもなく彼らは皆さんのことを理解し、皆さんがいかに良い人間になっているかを認めるようになるでしょう。

 今から我々は、今まで以上に一生懸命働くつもりです。そうですね。この地域は二千五百人の牧師しかいません。それは我々にとっては少な過ぎます。皆さんは、なぜ先生が今皆さんを押し出しているか、なぜそんなに急いでいるかを分からずにいます。しかし近い将来、皆さんはその理由をはっきりと分かるようになるでしょう。先生は皆さんが一生懸命働いてくれるものと信じます。先生の飛行機は、一時間以上前に出発することになっていましたが、皆さんに話をしていて止めることができませんでした。だから後で別の飛行機に乗るつもりです。

 先生はここへ来る前に、アラスカで魚釣りをしていました。朝早くから夜遅くまで船に乗って魚釣りをして、一度も休みませんてした。そしてここへ来るとすぐに皆さんに話を始めて、一度も休みませんでした。だから先生を羨ましく思わずに同情してください。先生がかつてここへ来て、この海岸の北から南まで様々な港で魚釣りをして、そして漁業を将来盛んにするために、様々な可能性を探ったというこの事実を知れば、漁師達はどんなに感謝するであろうかということを想像してください。

 漁業のみならず、先生が投資したすべてのプロジェクトにおいて、先生は非常に多くの時間とエネルギーを投じました。これらは先生がこの国からいなくなった後にも、この国における先生の仕事として歴史的な記録として残るでしょう。このことを考えてみなさい。この統一の思想は、やがて全世界を抱擁するでしょう。将来は白人も、黒人も、黄色人も皆統一思想を知って感謝するでしょう。将来、先生をなつかしく思い、そして先生の歩みをたどりたいと思う人の中から、詩や文学が生まれてくるでしょう。黒人も、白人も、黄色人もそういうものを書くようになるでしょう。ダンベリーの人々すらもそのような気持ちを持ってそれを著すでしょう。これは皆さんにとっても言えることです。我々は、今日のために生きているのではありません。未来のために生きているのです。先生は苦労の中から出発した自分の路程を、必ず成功させようと決意しています。その同じ状況が皆さんにも当てはまらなければなりません。もし先生がこのように決めたとすれば、皆さんは違った道を行くことができますか。それは真の父母の伝統であり、それを皆さんに残して行きます。だから皆さんは、この世界の最後の人が救われるまで、ずっとこの道をたどっていくべきです。これは達成するまで、これ以外の道を行くことはできません。我々はこれを人生最大の道だと言っています。。そして実際、これは人生最大の道なのです。

 皆さんの心の中で、皆さんが先生に関する思い出を決して消し去ることはできないでしょう。これは以前ムーニーだった人にも言えることです。彼らの多くは、戻ってきたいと願っています。そして彼らは、教会へ戻ってくる方法を見つけようとしています。たとえ彼らが教会を離れたとしても、先生と共に過ごした思い出を忘れることはできません。このような状況は悲しく惨めなことです。先生が初めて牢獄に入った時に、皆さんが苦しんでいました。その時のことを思い出すと、その重みを感じます。しかし今回、先生が刑務所から出てくると、至る所の人々が先生を歓迎してくれました。

 教会を離れたメンバー達が皆さ同の街頭での活動を見る時、彼らは道の傍らにいて、皆さんの前にそう簡単には出てくこられないということを知っています。誰が彼らにそのような惨めな状況を与えたのでしょう。先生ではありません。先生はそのような状況にある人を見たいと思いません。そのような状況を作ったのは、彼ら自身です。それは非常に悲しいことです。そして先生はそのことをはっきり理解しています。韓国にも、そのような以前教会員だった人がいます。そして彼らは、この教会での生活を、離れた経験による苦しみを乗り越えられずにいるのです。

 これは先生が生きてきた唯一の道であり、先生と共に働きながらいかに多くの人が離れ去ったとしても、先生はこの道を離れることはできません。これは皆さんにとっても唯一の道であり、皆さんが歴史を振り返ってみる時、決して後悔することのない道です。霊界にいる人は誰もが、これが正しい道であり、唯一の道であることを知っています。先生は、皆さんが一生懸命働いてくれることを知っています。神様の祝福がありますように。アメーメン

























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