御旨と世界
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信仰の三子女と本然の家庭基盤

1983年5月13日 韓国 済州島


 ◆宗教生活の本質

 今、先生があなたたちに一番心配するのは、宗教という観念が薄らいでいくことです。それは恐ろしい。非常に心配している。現実的生活が増えてくると、そういう傾向になりやすい。本来、先生があなたたちとこういう集会を行うときでも、ちゃんと祈って、讃美歌を歌ってやるほうがいいんだね。しかし、環境が違うからこうしているが、何か会議に入るときも、(いきなり始めては)いけないよ。いつも正式な教会儀式が必要である。分かりました? 外的な活動だけに力を注いでいけば宗教観念が薄らいでいく。それは大変なことである。そうなれば、霊界の援助圏が完全に切られるというんだね。霊界が我々と関係なくなってしまう。だから、いつでも霊界を引っ掛けて、人間が集まらなければなりません。それは創造の原理なんだね。霊界と地上界は親子関係になっている。それをはっきりしておかなければなりません。 先生自体もそうだよ。こういう生活をしていても、必ず静かな所へ行って整備しておく。そういうふうにして二十四時間いつでも、本心のコースに自分なりに帰ることのできるような訓練が必要だというんだね。釣りをしていても、大きな魚を獲った場合には、「君偉いよ、魚の歴史のうちで、先生に獲られた最初の魚だろう」と、天的に捧げられた第一の捧げ物として捧げる。そういうふうに考えて、式をしてやるんだよ。先生が山で猪を捕った時なども、ちゃんと条件を立たせておる。それは宗教生活の本質である。今はサタンと闘っている時だよ。一線に立って闘った環境に触れた場合には、みんな心情的原因を正して、整備しておかなければなりません。それはいつでも必要だ。先生だにそうやっているのに、あなたたちは毎日、それを考えなくてはいけないよ。そうでないと、習慣性がついてしまったら大変なことになる。「宗教なんかもう入りたくない。あの団体なんかもう入りたくない」と、皆さんは人々から言われないようにしなさい。自分一人で、ちゃんと祈る時間を設けて、整備して、元に返す訓練が心要だよ。分りました? なぜかというと、我々が堕落したということは間違いない。理論からいっても、宗教上から見ても絶対に間違いないからである。 ヘーゲル弁証法は間違っている。ヘーゲルは弁証法における「闘争」という観念をどこから引き出してきたのか。人間の心の中に深く入ってみれば、良心と肉心は闘っている。そこで闘争観念が元々からあるというように考えられてきたのである。だから、神が創造した世界そのものに闘争があると曲解されてきた。それは堕落観念が分からなかったからで、根本的問題である。 人間の本心を深く探ってみれば、人間は相反する二つの性質でもって対立しているというように考えられてきた。ですから、そういう二つの要素が組み合わされた人間の、良心的な基準と肉心的な基準に対応しながら、歴史が発展してきたという観念がすぐ生まれるのです。それゆえ、ヘーゲルにおいては「堕落観念」を生み出すことができなかった。これは、根本的問題である。堕落した結果としての人間自体を分析してみれぱ、相反する二大性質で結合している。それが、そもそも神の創造の原則だと思うから、宇宙はそうなったとする根本的原論を立てるようになった。 そういうふうに考えてみた場合、今の共産主義思想は現在のすべての事象を弁証法理論による歴史的発展の中で主張する。現実の一切を上部構造と下部構造に分立させ、論争、対決の相対圏を立たせて解決し、発展させようという戦闘的な理論を引き出している。発展するには、以前のものを破壊しなくてはならないという理論が必要になってくる。そもそも、ヘーゲルの弁証法は、その基準を堕落しなかった人間の立場から考えた。しかし、事実はそうではない。堕落した人間であったから、良心と肉心の対立、闘争が始まったのである。もともと、人間の中には矛盾した性質はなかった。 そういう面から見た場合に、我々は、本源の基準に一致する現実的な運動というものが絶対必要である。ヘーゲルは、「生活の場」が矛盾をはらんでいると見た。それが平常なものであって、宗教は異常なものだと思うようになったのである。そうではありません。ヘーゲルの考えは間違っている。堕落した結果の人間を中心として、堕落前の本然の人間の出発基準において考えた点が間違っていたのである。 我々がここで強調しなければならないことは、堕落観念を早く宣布することである。我々人間自体の中で、良心と肉心とが相争って闘っている。その二つの力の拡大が、世界の分立体として、民主主義世界と共産主義世界、唯心、唯物の世界として現れている。その結実として収穫期に向かって進んでいるのが、末世紀(終末時代)の時代思潮の現象である。はっきりしているんだよ。

 
◆堕落観念を忘れるな

 ここで、我々統一思想はどうするか。出発点が間違っているから、我々は一次元高い本源の元に帰らなければならない。一次元高い本源の元という人間は何か。これは良心と肉身が闘っている人間ではなくして、良心と肉心が一致している人間である。絶対一致、永遠一致という基準において霊界は地上と一体となる。もともと原則の立場から見れば、人間は霊肉一体基準において、神の心情圏を中心に立つようになっているんだよ。その心情基準が中心になった場合には、良心と肉心は絶対に分けることができません。 だから、堕落観念をいつももたなければなりません。分かりました? それをもたないと、とんでもないことになる。それが失われて、習慣性になると、恐ろしいことになる。神も霊界も関係をもつことができなくなる。我々は心情世界とは何ら関係ないことになります。分かりました? (はい) 。 だから、我々は、堕落圏にいるという自覚をいつでももたなければなりません。食事をするときもその観念を忘れてはいけません。何をするときも、その観念を忘れてはなりません。いつかは整理しなければならない渦中にある。時が来たら、間違いなく整理する。個人からはっきりと整理するし、家庭、氏族、国家、世界に至るまで整理する。この整理の徹底化した伝統基盤を各自が確立しなければ大変なことになります。 この世の中の生活は、堕落圏だから、神様に通ずる生活ではありません。この世界の八〇パーセント以上がサタン世界に彩られているというんだね。これを否認して、肯定の立場に立ち帰るには、嫌々ながらも、習慣性に自分なりに気づかなければ崩壊に遭うというんだね、分かりました? この世の中では、子女関係、親子関係、国家関係がみんな堕落結果の基準を中心としてつながってきている。子供がいるとしても、みんな堕落の血統をそのまま認定した子女関係、家庭関係、氏族、民族、国家関係である。ここに、新しく我々が持ち出すのが“霊の子”という問題です。 
 

◆三人の霊の子は絶対必要である

 霊の子とはいったい何か。これは失われた三人の天使長を意味する。アダム、エバが、三人の天使長の共同圏、協助圏に立てなかったから人間は堕落した。それを蕩減しなければならない。だから、三人の霊の子は三人の天使長に当たる。それらが一つになって、アダムに対して命を捧げるような立場に立たなければなりません。 あなたたちは霊の子に対して、アダムの立場、エバの立場に当たる。そうなった場合、三人の天使長の代わりに立った霊の子は、その霊の親に対して、命を捧げても何の未練もないような心情圏をつくらなければなりません。教育して、そのような関係をつくらなければなりません。そして、アダムの立場から見た場合、自分自体が結婚するのを遠慮しなければならなかったのが、天使長の立場だね。三人の天使長がつくられた目的は、アダム、エバを教育して、家庭をもつことのできる心情圏確立の日まで遠慮せざるを得ない立場であったのに、逆に問題を起こしてしまった。そのことが堕落でした。 ですから心情圏の復帰は、三人の天使長自体が一体となって、あなたたちのために命を捧げても、天の法に違反しないというような決定的な三人の天使長をあなたたちがもった立場に立つことによってなされる。そうして初めて、アダムが三人の天使長を一致させ得なかったその基準を蕩減復帰した立場に立つ。分かりましたか? (はい) 。 それで、イエス様の三人の弟子も、イエス様のために死ななければならない。イエス様は親である。本当は、天使長には子供はないんだね。堕落して、天使長系の子供の立場に立ったのであって、切って離すことはできません。だから、それを結びつけながら、元のほうに帰るために天はそれを認定せざるを得ないんだね。それが、アベルの道である。まず、三人の天使長が一体化した基準であなたたちの一切の祝福を援助し、準備してくれなければなりません。だから、統一教会は三人の霊の子がなければ生活することができません。分かりました? 三人の霊の子がいなければ、三人の天使長が完全に援助した基準に立てないから、その基準は、そのまま堕落圏内にある。サタンはいつでも引っ張っていく。 だから、三年間、霊の子が絶対的に一体化した基盤の上で、すべてを犠牲にしながら祝福の一日を待つような環境で、三人の天使長はアダムとエバに侍らなければなりません。それを通過したのちに神の認定を受けて、神の心情圏を共にしながら、アダムは三人の天使長に対し、「どうぞ、成熟いたしましたから、相対者と祝福を受けさせてください」と言う。これが統一教会の原則である。だから、三人の霊の子女がいなければ祝福できないということは、理論的であり、原則的である。絶対できない。それをもたないで結婚した者は、堕落圏内にとどまる。 今はいい時にきた。あなたたちは、万物を与えてでも伝道する時にきたよ。ヤコブがエサウを屈服させる時、金を与え、万物を与え、すべてを捧げて屈服させたように、我々は物を使って、平面的に天に屈服させることができるようになった。だから、我々は万物に恵まれる。統一教会は世界一、万物の祝福を受けるようになるだろう。分かりました? ただ、日本一になるかもしれない、と思うのでは霊界は援助しません。このような徹底した理論を確信して、実践すれば世界一になる。理論が間違っていなければ、いかなる反対を受けても必ず世界一になる。先生がなすことは原理基準以外ありません。だから、霊の子は絶対に必要か、必要でないか? (必要です)。 将来、反対がなくなった時には、自分のおじいさんが孫になるし、お父さんが子供になるし、それから子供が親になる。「天地開闢」という言葉があるんだね。まるっきり反対になる。まるっきり主人が違うというんだね。向こうに引っ張っていたサタンは、永遠に惜別して、神に向かって回れ右して天国に入る。そうするには、蕩減条件という反対のコースを正して、サタンの防備をして、君はこうだからここには入れないという、絶対的、理論的壁をつくらないと、サタンを後退させる何の力もありません。これが復帰の真理だというんだね。 だから、三人の霊の子がなければ、祝福もできなければ生活もできません。今はそれが逆になっておる。条件なくして生活している者もいるだろう! 早く正していかなければならない。それを七年間でやる。我々は結婚したのちに、夫婦共に三人の天使長が援助したがるようにならなくてはなりません。自分個人のためには、三人の天使長、霊の子が援助したんだけれども、家庭、夫婦を援助したことはありません。その援助の基台をなすために、三年間という期間が必要である。分かりました? 

 
◆家庭編成のための七年期間

 そういうふうにして、夫婦が一つになって、霊の子が各々三人で、合計八人になる。そうして、天使長の立場の者たちが、親に対して、共に完全に一つになったという条件が満たされることによって、そこから新しく、伝統的なアダムの直系として、そのアダム家庭の八人兄弟(食口)が家族として復帰される。 共々に、霊の子供をもっている男、女が組み合わされて、夫婦が相互に愛して一つになったという基準に立ち、そうして命を捧げても天に逆らうような精神を、我々の中に見いだすことができないというような立場に立って、初めて生活圏に入り、三人の天使長圏が三人の養子圏に入るんだね。 堕落したアダム家庭の八人は、サタンの実子圏に立って落ちていったね。ただし、「実子」といっても血統が違う。違うものが神の直系に入ることはできません。それは養子圏に立つ以外に道がないというんだね。養子圏に立つ子供は親と一つになって、(再び)落ちていくのではなくて、長成期完成基準から七年間上がっていかなくてはならない。あなたたちは完成基準にはまだ上がっていないだろう。神の直接主管圏内に上がるには、完成基準を乗り越えなければならない。それは原理の教えだよ。今はまだそうなっていない。それをまとめたのが長成期完成基準だ。アダム家庭は、ここから落ちていったんだけれど、ここを中心として七年間上がっていく。それは家庭編成のための七年間である。 どういうふうにして養子になる? 夫婦アダム、エバと絶対的に一つになり、原理的にも逆らうことなく、アダム、エバのためにすべての存在価値を向けてきたという基準が立つことによって、養子圏になる。そして、アダム、エバの堕落前の夫婦圏が保たれる。分かりました? アダム家庭の堕落のために、世界の一切が堕落してしまったのだから、霊の父母と一つになって、世界の復帰を目標として上がっていく家庭でなくてはならない。堕落は八人の家族を中心として、サタンによって無原理圏に落ちていったね。その反対の方向に、親と霊の子が一つになって、上がっていくことによって、堕落の天使長の子孫と、養子圏の天使長の基準に分かれる。一方は上がるし、他方は下がる、その境目になっているというんだね。 だから、この八人が完全に一つにならなければならないという原則なのである。分かりました? そして下がるのではなくして、世界復帰のために犠牲の道を行かなければならない。サタンは周囲を犠牲にさせる道を行きながら落ちていった。我々は自分自身を犠牲にさせながら、世を救うためにやっていく。サタンは世を滅ぼすために、自分を中心にさせながら堕落していったんだから、我々は自分自身を犠牲にさせながら反対に、この世の中を救っていく。理論的だね。分かりました? (はい) 。この原則はもう揺るがせない。上がっていく八人の家庭編成圏において、堕落世界の家庭と、復帰された親の家庭とに分かれる。 

 
◆再臨を待つ心情で霊の親の実子に侍りなさい

 そういうふうにして、この霊の子は何を待つか。霊の親の実子が生まれるのを、歴史において、再臨の救い主が来られるように思わなければならない。分かりました? だから、この霊の子はいろいろと何も思う必要はないというんだね。ただ一つ願うべきことは、その霊の親の実子が生まれるのを待ち望まなければならない。胎中にいる時から実子を敬わなければならない。天使長は、アダム、エバに対しそれを貴く思い、相談し、援助するように造られたと同じように、腹中にはらむその時から愛し、自分の命よりも貴く思うような基準において、生まれる日を指折り数えて待つ、何よりも高い希望をもって待たなければならない。 そして、生まれた場合には自分の財産をすべて捧げ尽くさなければ、天使長基準の所有権を復帰する道が生まれてきません。それで、イエス様がお生まれになった時、東方の三博士たちがなぜ訪ねてきたか。それは、世界的な基準を連結させる蕩減条件として、霊的に高い水準の者が訪ねて、捧げ物を捧げるためである。彼らは、どこかに世界の救い主が来られることを、親がはらむ以前から待っていた者である。その誕生を知れば、すべてを捧げて、すべての冒険を乗り越えてでも自分たちは侍りに行くというようになっていた。イエス様の前に現れたこの東方の三博士は原理的である。 イエス様が三人の弟子を連れながら、死んでも生きても歩んでいかなければならなかったのも、「霊的子女」という原則があるからである。その原則を我々は今まで、はっきりと理解できなかったから、サタンがこの世界を蹂躙して、自分の気ままに、すべてを卑しくしてしまった。そういうふうにして、アダム、エバを愛さなかった天使長、アダム、エバがはらむ、その子供を愛さなかった天使長がサタンであるというんだね。 天使長圏をもとがえすには、霊の親であるアダム、エバを愛するとともに、おなかにはらむ子供を愛した基準を通して、その子供が生まれ、さらに、その子供たちが結婚する日まで責任をもたなければならない。それが、原理原則の道だね。これを先生の家庭で見れば、先生の子供を、先生が干渉して育てるようになってはいない。三家庭が責任を果たさなければならなかった。 霊の親の中にはらんだ子供が、宇宙と取り替えることのできないほどの喜びと希望でもって生まれた場合には、自分のすべての成功をなし得た喜びでもって迎え、その子供を結婚させて、定着させることによって、天使長がアダムと、カイン、アベルを愛し得なかったすべてをなし得た基準において、サタンは完成基準を中心として完全に分別される。そうしなければ、サタンを回れ右させる道はない。あなたたちはいつも蕩減復帰と言うんだけれど、いつ蕩減復帰したか。それは、家庭を中心としたこういう徹底した内容でもって、分別させる原理があるから可能なのである。だから、霊の子は絶対必要だ。分かりました? そのために、先生は生涯をかけている。そういう伝統的精神を国家伝統基準として、国を越えて世界各国に植えつけながら、六十数年の生涯をかけて闘っておる。それが第三次七年路程であったというんだね。分かりました? 六〇〇〇双の祝福を終えた今、もうサタンは世界的に反対することができない。だから、霊的に見れば各国の先祖はみんな大変だったろうね。 祝福によって、“あわよくば、結婚して家庭をもって、幸福をむさぼれる”と思う者もいるかもしれないが、この道において、そういうことはできません! 歴史において、サタンが残した悲哀に満ちたいろいろな闘いの悪辣な基台、伝統が残っている。民族差別運動とか、家庭紛争とか、親子分裂とか、破壊運動とかいったすべての過去の災禍を、我々自身において消化して、新しい伝統を自分によって、アフリカの地に、世界の地に立てなければならないのが、日本のエバ国家としての使命です。それは先生の話ではありません。原理観がそうなっている。 それは、男性ではできません。だから、女性の国が必要である。それで、あなたたちが現在の摂理を担当しているからといって、あなたたちが偉いのではありません。霊界が援助しているからといって傲慢になるのではなく、感謝しなければならない。我々は、エバ国家的蕩減条件を素直な童女のような姿でなしていきましょう。 だから、我々の行く道において、迫害やいかなる困難があっても、あなたたちがそういう伝統的精神をもっていけば、国が反対したとしても、国自体が二つに分かれてしまう。共産党も分かれてしまう。すべてが分かれてしまう。それは、神が直接に働きかけるから、カイン、アベルにすぐに分かれてしまう。先生を中心として、アメリカも二つに分かれているよ。世界も二つに分かれている。レバレンド・ムーンの側とその反対の側とに、必ず二つに分かれる。それは日がたつにつれて、サタンのほうは下がっていくし、神のほうは発展する。 

 
◆今は所有観念を捨てなさい

 それで霊の子が必要であるということがはっきりと分かりましたね。はい) 。それは、アダム家庭の堕落天使長を中心として、堕落して、落ちていった基準を、養子圏の家庭を中心として、実子の子供と共に侍り、一体となって完成基準、つまり天の直接主管圏に向けて、七年間を通過して越えることができる。その間はあなたたちは働かなくてはならない。しかし、その基準を越えたとしても、その霊の子の連結体、すなわち、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界の復帰はアダム、エバの使命だというんだね。それと同じように、祝福家庭の各家庭自体が世界を復帰しなければならない使命をもっているというんだね。分かりました? だから、その家庭が世界復帰するまで、犠牲にならなければなりません。それを先生が身代わりになって、世界的、全体蕩減の代表的基盤として、家族、氏族、民族、国家、世界へと順繰り大きくしたのが第三次七年路程である。 だから、あなたたちは、霊の子と同じだから、養子圏として、一致して真の父母に侍ることによって、それが世界的基準に発展するまで、その精神でもって一貫して進み、世界が反対しない基準になれば、世界完成圏を越えることができる。だから、その時まであなたたちは家庭安着できない。世界の荒野路程をさまよう環境を乗り越えることはできません。カナンの地に定着する、つまり、自分の国をもって定着する時期にまだなっていないというんだね。分かりました? だから、日本のあなたたちも、家庭定着するとしても、それは永遠の定着ではありません。それで、今は、自分の所有物をもってはいけないようになっている。 世の中のあらゆる物は、自分の所有物になる前に、まずもって、神の所有権の認定を受けなければなりません。それから、真の父母の所有物になる。神の物から、真の父母に相続されたあとに、真の父母によってあなたたちの相続物が始まるのである。国家以上の基準から、そういうような整備の基準がまだなされていない。統一勇士は今、国を求めてさまよっているというんだね。それを果たさないと、あなたたちの分配地、所有権は生まれてきません。それをイスラエル民族に例えれば、カナン復帰基盤をもたなければ、十二支派に対して土地分配とかいったものはなされません。今までの蕩減復帰圏内では、アベルを犠牲にしてカインが発展してきたけれど、今はカインが犠牲になってアベル圏を確立するためにやる。つまり、カイン圏がアベル圏を援助する立場に立っている。時が違うというんだね。分かりました? だから、韓国の古い兄弟、家族に対しては、世界の家族として、みんなが支えなければならない。そうすることによって、古い家族は先生を支えるようになる。あなたたちは、ちょうどイスラエル民族がモーセに侍ったのと同じように、直接、先生の家庭に侍るのではありません。原則からいえば、韓国の古い家庭たちを押し立てて、先生に侍るようにするのが原理の道である。だから、世界すべてのものが今その伝統をつくるために、三十六家庭をアメリカに派遣している。今から、アメリカに新しい天の伝統をつくるんだね。日本はもう、そういう伝統はつくらなくていい。だからといって、先生がいない韓国は、自分たちとは関係がないといったら大間違いである。先生がいる時以上に一つにならなければなりません。分かりました? 日本民族が、アダム、エバみたいに一つにならなければ、神の願う国は生まれてきません。 

 
◆ホーム・チャーチと天国への入籍

 だから、霊の子は絶対に必要である。霊の子を中心とするその父母たる祝福家庭は、それは五パーセントではあるんだけれど、各自において世界的蕩減基準を立てていかなくてはならない。先生の立場からいえば、先生はもうずうっと根から幹を中心として、穂先までつないだところの生きた木になっている。だから、今苗が生えだしたらすぐに大きくなるようになっているんだね。 それで、枝の方向には同じ木が横になっているんだけれど、それらをみな一つの根から、幹から、穂先につなぐような組織体制が必要である。それを我々は、「ホーム・チャーチ」(家庭教会)というんだね。だから、家庭教会がなければ、その元の木とつながることはできません。元の木とつながることができないものは、天国とつながることはできません。だから、家庭教会がなくては、天国に入ることができないという結論になる。分かりました? 先生は生涯かけて、世界的蕩減条件を立たせた。先生が九五パーセントを払ったので、あとはあなたたちが五パーセントの蕩減条件を立てることによって、親子関係が決定されるというんだね。そこに初めて、入籍という問題が出てくる。あなたたち、いつかは入籍しないといけないだろう。天国への入籍は、霊界に行ってからやるのではありません。地上の完全なるアダム一族において、天国の入籍は決定されるべきである。その入籍の基盤はまだまだできていません。だから、一国を中心として早く入籍の基盤を世界的に準備しなければなりません。早くつくらなければ、世界は滅亡してしまう。分かりました? あなたたちは入籍しているの? (やっていません) 。今から、先生ははっきりした天の憲法をつくらなければならない。そういったたくさんの問題が残っている。だから、世界のために先生はいかに内的に焦っているか。一日も、一瞬も休む暇がありません。 また、トンネルを掘るのは何のためかというと、日本の運命が永遠につながる道だというんだね。そうでなければ、日本は島国を免れる道はありません。日本を半島とつなげた場合には、大陸と一つになって、いわばアジア結婚式が可能になるんだね。アジア圏の父母を中心として、アジアの三人の天使長が兄弟のようになって、新しい西洋文明圏とつなぐ。東洋が夫になり、西洋が妻になって、世界的な八人アダム圏が自由自在につくられる。そうして、地上の世界最上級に立つアダム理想郷と、天の心情を一致させる道がそこにおいて終わるというんだね。分かりました? 今日、東洋文明を中心として、西洋文明がよくも慕ってくるようになってきているね。 西洋の三国が一つになって、西洋の三人の兄弟の立場に立ち、その兄弟の親の立場に立つことによって、八人の世界的家庭の親になった場合には、それは再臨の理想の決定基盤になる。地上におけるすべてのことは終わって、そのまま天国に直通する。それは、理想の地上天国に展開していく。分かりました? 必ずそうなっていくんだよ。だから、我々はすべてを犠牲にさせても、この道を行かなければなりません。国とか民族とか、そういう感情をもっていては何もできません。分かりました? 漠然とではなく、はっきりと知らなければなりません。サタンと真正面からぶつかって、勝利した実績をもって、これを神様に捧げる。あなたたちは、いつサタンと別れを告げたか? 理想家庭編成のために、すべての面で、いつ区別をつけたか? 今まで、霊の子をそんなに貴重に思わなかったね。ですから、今後は霊の子を自分の子供より以上に愛してあげなければなりません。














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