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文鮮明師 講演文

"In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the word was God." John1:1


「人類救済は真の家庭から」

02.04.27 14万4000組国際聖職者祝福式晩餐会 シェラトン・ナショナル・ホテル



 盛大に聖職者祝福式

 米国のキリスト教牧師などでつくる「米国聖職者指導者会議(ACLC)」(本部・米国ワシントン)は二十七日午後、ワシントン近郊のホテルで、大規模な国際聖職者祝福式を開催。神の前に永遠の結婚を誓う同式には、さまざまな宗教・宗派から約七百組以上の聖職者カップルが参加、ACLCの祝福運動をさらに推進していくことを誓った。

 ACLCは、二〇〇〇年五月、超宗教・超国家の平和運動を推進している文鮮明師によって創設された。

 同祝福式のサブタイトルは「家庭のために立ち上がり、国家を救おう」。式のメーン会場の最前列には、文師がマッチングした聖職者・日本女性のカップル多数を含む二十一組が着席。

 この二十一組には、マルコムXの元ボディーガードで、ハーレムの父と呼ばれるチャールズ・ケニヤッタ牧師(82歳、アワースクエア・バプテスト教会)のカップルも含まれている。ケニヤッタ牧師は、ACLC議長のジョージ・スターリングス大司教(イマニ・テンプル)らとともに、同日の式に向け祝福の意義を語る全米講演ツアーを行ってきた。

 会場には、さまざまな宗教・民族を代表する衣装で着飾った聖職者夫人の華やかな姿もあちこちで見られた。

今回の祝福式では、ドン・オルソン牧師(セント・ルーク・ルーテル教会)が開会の祈祷をささげた後、郭錠煥・世界平和超宗教超国家連合議長が礼式の辞を述べ、「真の愛の生活の模範者となり、退廃的な社会に対する新しい希望の基台となってください」と強調。ガイアナ元首相のハミルトン・グリーン氏は「このイベントは世界に対するメッセージだ。文師のこの運動は、本当にタイムリーだ」と述べ、ACLC運動に大きな期待を表明した。

 式の模様はサテライトおよびインターネットを通じて米国内および世界各地で開かれた祝福式に中継された。同式にはワヒド前インドネシア大統領、タミー・レモン・ゲサオ現パラオ大統領のほか、イリノイ州知事など四人の州知事、二十五人の連邦上下両院議員が祝電を寄せた。

 同式では、イスラム教のアラマ・ムハマド・フセイン・アクバル師、ユダヤ教のイツハク・バー・デーア師、米国で著名なウイリー・ウイルソン牧師を含む宗教・宗派の代表十人が祈祷をささげた後、厳粛な雰囲気の中、主礼の文鮮明師夫妻が入場。聖水儀式(新郎新婦に聖水をかける式)、成婚問答、主礼の祝祷、指輪交換に続き、文師は十四万四千組聖職者の祝福達成を宣言した。

                                                                                  (4/29付世界日報一面より)

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 聖職者祝福式に参加した皆様に、お祝いの言葉を述べたいと思います。すべての人類が民族、教派を超えて一家族になる祝福であり、調和と愛の新しい歴史の出発です。

 私は八十年余りの生涯を通して、一なる神を中心とした世界平和のために働いてきました。祝福家庭とは何でしょうか。真の父母なくして真の子女、真の社会はありえません。今日、真の家庭の正確な定義はありません。人類はこの点について無知に陥っています。問題は、人間が明確な目的なく生きてきたことです。宗教の究極的目的は、個人の救いだけでなく、家庭の救いまで完成することです。歴史を代表する家庭の正しい基準を、宗教は設定しなければなりません。それなくしては、地上に世界平和を確立することはできません。外的環境がいくらよくなっても、真の家庭なしでは世界は破壊されてしまいます。

 父母、夫婦が分かれ、子女をもつことができないことは悲しいことです。歴史上の多くの聖人、聖賢は、神の理想世界、平和の基礎が家庭にあることを認識しませんでした。中心的家庭が地上に顕現しなければなりません。真の家庭から、新しい歴史の理想が出発します。

 キリスト教は第二イスラエルです。真の家庭なくして真の目的に行くことはできません。家庭の基盤が弱まると、社会は崩壊します。神が人類を救済する出発点は、国でも、天才的個人でもなく、真の家庭です。真の家庭こそ、これらすべてを超越する出発点です。すべての人に、家庭の門につながる資格が必要です。

 カトリック教会では、深刻な性の問題が起きています。独身主義の限界です。神の理想は、真の男女による真の家庭によりもたらされるのです。聖職者は真の家庭のモデルをつくり、他の模範にならなければなりません。新しい運動が出現しなければならず、本然の基準がなければなりません。

 歴史は神の復帰摂理であり、創造理想を復帰するための摂理です。イエスは家庭について最も多く、最も真剣に話しました。創造神と人間との唯一の関係は、親子の関係です。それは単なる創造者と被造物の関係を超える真の愛の絆です。イエスは、自分は花婿であり、あなたは花嫁であると言いました。それは真の愛の関係です。子供は夫婦の愛の結実です。人間は神の王子、王女であり、神のすべての権能を相続します。イスラエル民族は神の選民でしたが、キリスト教は、来られる主の花嫁の立場に立つ宗教です。聖書の子羊の婚姻は、キリスト教の花嫁の宗教としての使命を示しています。イエスは地上に来て、花嫁を迎え、家庭をつくり、家庭の主となるべきでした。しかし、イエスは家庭理想を完成できず、十字架につかれました。イエスは家庭をつくったあと子女を生むはずでした。その子供は神の孫息子、孫娘となるはずでした。

 神は、すべての人のモデルとなる神の家庭を創建されようとしました。堕落人間はこうした家庭を希求してきました。理想家庭の完成が、すべての宗教の目的です。すべての人間は、真の家庭をつくる道をゆかなければなりません。堕落世界の人間は神の人を嫌います。この複雑な状況のゆえに、イエスは、自分の家庭が敵になるだろうと言われたのです。イエスが完成したかったのは、神を中心とした一つの家庭です。イエスは家庭を確立できなかったので、再び来ると言われたのです。再臨の目的は真の家庭をつくり、真の国家をつくることです。それが神の理想です。神を中心とした家庭を地上に樹立し、神の血統を残すことです。

 真の家庭が確立されなかったので、神は復帰摂理を進めてきました。神が第一代で、アダムとエバは第二代、アダムの子女は神の孫です。三代にわたる家庭が完成されるはずでした。堕落の結果、第二代、第三代が失われ、血統が神の血統からサタンの血統に転換されました。イエスが家庭をつくれば、神の第二代、第三代が復帰されるはずでした。そこから、国と世界ができるはずでした。この家庭が確立されませんでした。サタンが与えたサタンの血統が、神の血統に転換されなければなりませんでした。アダムとエバは本来は人類の父母となるべきだったのです。神は、それに代わる真の父母を地上に確立し、神の血統を樹立しようとしてきました。祝福された家庭は、神の第三代、孫の立場に立ちます。神の孫の家庭になります。神の血統、生命が受け継がれます。生命と愛以上に血統は重要です。

 祝福の価値は、宇宙にも替えられない価値をもちます。祝福は、人類の真の父母として来られた文師によってのみ可能になりました。文師は米国で三十年間苦労の道を歩んできました。祝福家庭とは、神を中心とする理想家庭です。来られる主は家庭を必要とします。来られる主より前に、家庭をもつことは正しいことではありません。来られる主が真の家庭をつくり、全人類がそれに接木されなければなりません。皮膚の色の違いも問題ではありません。すべての人が通過しなければならない門は、共産主義世界でもなく民主主義世界でもありません。本然の理想家庭です。神を中心とする理想家庭を構築しなければなりません。平和の国、平和の世界、理想家庭、理想世界を地上に創建しなければなりません。それが神の世界摂理を完成する唯一の道です。それは国からではなく、家庭から出発します。共産主義世界や民主主義世界からでなく、皆さんの家庭から始まります。聖職者は、家庭、地域社会を救い、国を強化するための前線に立たなければなりません。それは言うのは簡単ですが、実行するのは難しいことです。アメリカの大統領になるよりも重要なことです。われわれは世界を変える前線に立ちます。祝福された牧師は、教会を通して祝福運動を拡大し、平和の国の開拓者になられんことを。

 神の祝福がありますように。

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