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文鮮明師 講演文

"In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the word was God." John1:1


「神様の祖国と天一国王権時代」

03.02.05 ロッテホテル)


  尊敬する前、現職の国家元首、そして、世界からお集まりになった宗教界政治界、学界の指導者、そして、紳士淑女の皆様!

 きょう皆様は、理想天国世界である永遠不変の平和統一世界を願う心を胸に抱いてこの席にお集まりになりました。

 私は、この意義深い席において、「超世界平和超宗教超国家超NGO連合」の創始者として、神様が本来理想とされた「神様の祖国と天一国王権時代」に関するみ言をお伝えすることによって基調演説に代えようと思います。

 今日この地上に生きている人間たちは、神様が予告なさった理想の国と理想の義を探しだすことができずにいます。ですから、理想の国と理想の義を探しだすことが、今日の私たち人類の希望であり、また今まで数千年の歴史過程において生まれた人間たちの希望だったということを知らなければなりません。

 それでは、このような超希望のその国、超希望のその義が、どうして天地すべての存在の最後の目標として残るようになったのでしょうか。それは、人間が堕落したからです。

 人類始祖の堕落によって、理想の国と理想の義の中心となることができる神様と人間が、何の関係も結ぶことができない立場に置かれるようになりました。すなわち、理想の国と理想の義の中心である天のお父様のことや家庭のこと、そして、その国家に関して、何も分からない人間に転落してしまったのです。ですから、神様は、このような無知な民と人類を目覚めさせ、天のお父様と家庭と国家がどのようなものなのかを教えてあげるために、今まで歴史路程において苦労してこられたのです。

 したがって、理想の国と理想の義を探し立てることが、今も私たちの希望であり、目標として残るようになったのです。

 この世界には、現在数多くの国が存在しています。しかし、その多くの国家の中で、神様から本当に愛を受ける国は一つもないのです。したがって、このような堕落世界を否定して、新しい神様の国を再び創造しなければならないということが、今まで六千年間神様が摂理してこられた目的なのです。

 それで神様は、歴史を通して国を取り戻す摂理をしてこられました。神様が願われる国が協助しなければ、神様の人類復帰に対する一つのみ旨は成されないからです。それゆえに、神様が願われる真の宗教を中心として、真の国家が存在しなければなりません。そこで神様は、ある一時を迎えて、特定の国を探しもとめられるのです。その探しもとめられる歴史が選民イスラエルの国とユダヤ教を中心とした歴史でした。

 皆様が希望とされるその国はどのような国ですか。その国は、今日皆様が生きているような国ではありません。このような国は、どのみち別れを告げなければならない国です。私たちには、まだ神様の国がありません。国がない人には本籍地がありません。国がなければ国籍を持つことができないのです。国がなければ入籍できる基台がないということです。

 それゆえに、現世において私たちがしなければならないことは、神様が願われる理想の国を探し立てることです。天国の選民である第三イスラエルの宗教と国家を中心に、一心一体一念によって編成された一つの国家を形成しなければなりません。その国籍を持って、愛国愛族する真実で善なる父母の血統を受け継いだ勝利的息子娘として、この地上で自らの一族、あるいは家族を率いて生きていってこそ、天上世界の天国に入っていくことができるのです。それが創造原理です。

 神様の願われる国があって、はじめて千秋万代の私たちの子孫にそっくりそのまま残してあげることができる伝統も残るのであり、私たちが血の汗を流したすべての努力も残るのであり、天の苦労を祝賀することのできる記念塔がこの地上に生じるのであり、すべての栄光の痕跡がこの地上に残ることができるのであって、国を立てることができなければ、すべて無駄になるというのです。

 それゆえに、神様の国を探し立てるということが、天地において最も重要な問題だということを知らなければなりません。「私たち祝福家庭は、真のご父母様の愛を受けることができる天国を守る家庭だ。したがって、私が真のご父母様の前に孝子になり、国家の前に忠臣の道理を果さなければならない」という信念を、常に持って生きなければなりません。

 真の父母の愛を受けて、神様の愛を受けなければならないというのです。ところが、神様の愛は国がなければ受けることができません。サタン王権の国家に勝利した後にこそ天国が成立するからです。

 私たちは、神様の国を仰ぎ慕います。なぜでしょうか。そこには真の愛があり、真のご父母様がいらっしゃるところだからです。一時的な愛ではなく、時間を超越して永遠に真の愛が存続することのできる理想の国になるところだからです。また自分自身を高めることができるところであり、自己の価値を百パーセント認定されるところだというのです。つまり永遠に幸福なところなのです。

 ですから、堕落人間は、天国を慕って憧憬するのです。私たちが行くべき道は、本当に行きたい道であり、私たちが求めて成し遂げるべき国は、永遠に永遠に暮らしたいと思う国です。私たちが持たなければならない財物は、天宙のものであると同時に私のものであり、この時代のものであると同時に過去のものであり、同時に未来のものだと保証されるものでなければなりません。

 また、私たちが泣く時には、天地が共に泣くことができ、私たちが喜ぶ時にも、天地が共に喜ぶことができる権威と知識を持たなければなりません。これが、今日の堕落した人間たちが現世において追求しなければならない最高の欲望であり、希望です。

 真の人は、だれもが自分の本然の国で暮らさなければなりません。それは、人間に付与された絶対的な条件です。一人残らずその理想の国とその理想の義のために、新しい希望に満ちた義の生活をしなければなりません。心で理想郷を描き、生活で義の道理を立てながら、理想の国と理想の義のために生きなさいというのです。

 皆さんには、そのような国がありますか。ないのですから、その国を求めて成し遂げなければならないのではないですか。その国は何という国だといいましたか。天のお父様の理想の国、統一の国です。万民が父母様に侍って暮らすことのできる国なのです。

 この国を成し遂げるということには、堕落した人間ならば例外はありえません。ここには、家庭も協助し、氏族も、民族も、世界もすべて協助するはずです。そして、個人を統一することができ、ひいては家庭、氏族、民族、国家、世界を統一できるのです。

 全知全能であられる神様は、この地上に必ず摂理のみ旨を成し遂げなければなりません。それでは、み旨が成された結果とはどのようなものでしょうか。それは、この世界の万民が救われ、神様が彼らをすべて子女として主管することができるようになるということです。

 そのようになることを願うのが摂理のみ旨です。もし、地上で国家を復帰することを自分の生涯で果たすことができずに死ぬ場合、皆さんは、霊界に行っても、天国に属した真の人としての価値を持つことができないのです。地上において、神様の主管圏内で統治された国家圏での実績を持って霊界に行かなければならないというのです。それが本来の神様の創造基準だからです。

 皆さん、私は、今世の中に羨むものがありません。堕落した世の中のものには関心がない人です。“神様が保護することのできる理想の国で死ななければならないのではないか。私がそのように生きていくことができなければ、私の生涯は悲惨な生涯ではないか。だから死ぬ前にその国を取り戻して、一日でもそこで暮らしてからいかなければならない”というのが私の一生の願いです。

 そのような一日のためには、堕落した世の中の数千日の犠牲を投入しようという心で歩んでいるのです。何も知らない皆さんが休んでも、私は歩んでいます。皆さんがすることができなければ、外国の人を動かしてでもしなければならず、この国ができなければ、外国を通じて包囲作戦をしてでも行かなければならない道です。

 皆様、私たちの信仰の目標は、はたして何でしょうか。神様の国の民になることです。その国の民になることができなければ、自由自在に万民、あるいは万物世界に誇って愛を受けることのできる道が現れないのです。

 国がない者は、いつも攻撃を受けるようになります。かわいそうな立場に立つようになるのです。あえなく打たれる境遇にいくらでもあうようになります。それゆえに、神様が願われる国がどこにあるのか、すなわち神様が足場として定めることができる国をどこで取り戻すのか、これが問題です。

 私たちがこの国この民族のために血の汗を流すのは、結局永遠の天国を成し遂げるためであり、千秋万代の子孫たちが永遠に讃揚することのできる福祉国家を成し遂げるためです。その国は、神様を中心として、直系の血統の子女たちが天命を信奉し、神様に代わって命令し、王権を持って治める、そのような国に間違いありません。

 そこには、民主主義や共産主義はありえないのです。一度形成されれば、永遠の国家体制として残るというのです。

 このようなことを考えるとき、皆さん自身がそのような国の民になることができなかったという事実は、無念なことではないかというのです。そのような一つの理想国家を持っていないことを嘆息しなければなりません。皆さん自身がそのような国で暮らすことができないことを嘆息しなければなりません。そのような一つの不変の主権を持っていないことを私たちは悔い改めなければならないというのです。

 そのような主権と国と国土を立てるために、神様は、人類歴史を通して選民圏善主権国家を立ててこられました。その過程で数多くの人々が死に、数多くの民が犠牲になり、数多くの国が滅び、数多くの主権が交代してきたという事実を私たちは知っています。

 そのように犠牲になった数多くの人々の中で、天の側に立っている人々、あるいは天のみ旨のために犠牲になったすべての哀しい魂たちが、ある一時にそのような一つの国、そのような世界が成されることを願っているということは間違いありません。

 人類始祖が堕落した後、歴史は神様が主管されたのではなく、サタンが主管したということを、私たちは知るようになりました。しかし、本来この世の主人は、神様がならなければならなかったのです。神様と愛の関係を結ばれた直系の血統の子女、その子女たちによって構成された真の家庭を中心として、氏族と国家と世界が成されていたならば、それこそ神様が主管することのできる世界であり、神様が主管することのできる国であり、神様が主管することのできる家庭であり、神様が主管することのできる個人になったのです。

 ところが、人間が堕落することによって、個人から家庭、氏族、民族、国家、世界、このように全体が神様と反対の立場に立つようになったのです。これが堕落の歴史であり、堕落の世界だということを知らなければなりません。

 創造主を中心とした被造世界は悲痛の中に陥っています。したがって、この世界をそのままにしておけば、神様が創建なさろうとしていた創造理想の永遠な真の愛の世界を成し遂げることはできず、そして、絶対者であられる神様が本来意図された創造理想を実現させてこそ、神様本来の権威を取り戻すことができるので、その位置を標準として悪なる世界を収拾し、本来理想とされた本然の真の世界に率いていかなければなりません。これが堕落した世界に対する神様の摂理歴史なのです。

 ところが、この地には、堕落主権の国は多くありますが、神様が願われたその国は一つもないのです。神様は、ご自身のみ旨を成すことができるその国を建てるために、人間の知らないところで歴史を通して時代を動かしてこられました。

 神様は、一つの個体を通して家庭と社会と国家と世界を主管しようという願いからアダムをつくられ、完成に向けて育てていかれました。ところが、アダムとエバの堕落によって、一つの家庭から統一された世界が始まるべき歴史は、善悪の闘争史として四分五裂してしまいました。これを収拾して連結させていくのが救援摂理歴史観です。

 アダムは、すべての人間の始祖なので、アダム一個人を失ってしまうことは全体を失ってしまうことと同じようなものです。したがって、これを再び立てなければならないのです。再び立てられるその一人は、サタン世界の氏族と民族と国を否定し、放棄し、忘れてしまうことができる、すなわち神様のみ旨だけのために生きていく絶対的真の人でなければなりません。

 皆様、すべての宗教は、究極的に神様のみ旨を成そうとする共通の目的を持っています。摂理圏内にある代表的なものとして、皆様もよくご存知のキリスト教の歴史を例として上げ、一度考えてみましょう。

 ノアは、民族的な環境に身を置いていましたが、そこに属することを願わず、国に属していましたが、その国にとらわれず、自分の希望の国を求めていきました。希望の国を探し立てるために、彼は、あらゆる試練と逆境を経ていかなければならなかったのです。

 ノアには親戚もいて、民族もいましたが、それよりも神様のみ旨の国を追求していった人です。ノアに願われた神様の希望は、理想の国と理想の義を求めて個人的環境を屈服させていくことでした。彼が春夏秋冬、一日も休まずに百二十年の試練の過程を越えるその苦衷は、どれほどのものだったでしょうか。家庭までも彼を捨てましたが、ノアは、どのような矢でもすべて受け止めて百二十年を切り開いていきました。

 その国とその義を求めることをせずにただ生きていけば、自らとその子孫たちまでが、すべて蕩減を受けなければならないという原則をノアはよく知っていたのです。神様は、アブラハムとサラを立ててカルデアのウルを離れるようにしました。自分たちが行って住まなければならないところがハランだということを知らずに、無条件に信じて、順従な心を持ってそこに向かっていきました。

 神様は、絶対信仰、絶対愛、絶対服従を願われたのです。サラは、王に連れていかれても、アブラハムを決して怨みませんでした。このように、希望の国に向かっていく彼らの心は、いくら激しい迫害に追い込まれても変わらなかったのです。

 ヤコブは、自分に与えられた祝福には希望の国と民族が約束されているという信念があったので、だれもその強い信念を曲げることができなかったのです。

 このようにみ旨は、個人、家庭、氏族へと広がり、預言者たちは、次第に世界的な希望を成すために歩んでいくようになったのです。

 イエス様は、イスラエルの不信と迫害によって流浪の身となり、霊肉の希望のすべてを成し遂げることはできませんでした。しかし、メシヤは、天と地のすべての障壁を崩し、一つに統一された国を探し立てなければならないという使命を持って来られる方です。

 この堕落した地を中心として構成された理念国家は滅んでも、天倫が要求する理念国家は必ず立てられなければならないというのが神様の不変のみ旨です。アダムを中心として願われた神様の希望は、アダムの一個体だけに留まるのではなく、アダムを中心とした家庭と氏族と民族と国と世界を成し遂げることでした。

 メシヤがそのようにして成し遂げようとした国が、イスラエルの不信によって壊れた時、イスラエルは滅びました。したがって、再び来られる再臨主は、アダム家庭とイエス様の家庭を復帰完成させ、第三次アダム完成の使命である世界次元の復帰的成約時代において、メシヤとしての使命を完成させるという責任があります。

 彼には、第一次アダムの理想家庭を復帰しようという旧約時代、第二次アダムであるイエス様の復帰された家庭理想圏を立て、国家完成のための新約時代国家基台から第三次アダムの世界復帰時代である成約時代へと発展させてみ旨の完成を成し、アダム圏理想を中心としたみ旨の家庭、氏族、民族、国家、世界を完成させる責任があるというのです。

 神様は、愛する息子娘を地上に送って絶対的な一つの国家を立てようとしてこられましたが、現時点において、一つの国家を復帰することができる基台はつくられていません。

 いつも堕落した人間たちが失敗したので、この地上に天の人を送ってそれを治めさせ、推進させ、成就させるために、歴史を通して努力してこられたということが今までの復帰摂理歴史観なのです。

 神様が堕落した私個人を犠牲にしても感謝しなければならず、また私の家庭と氏族、民族、国を犠牲にしても感謝することができなければなりません。そのような個人と国が現れてこそ、新しい世界はその国によって収拾されるのです。

 ところが、個人がいくら犠牲になったとしても、その国が立てられなければ、個人の犠牲は勿論、家庭と氏族と民族と国家と世界の犠牲までも再び継続されるのです。そのような原則の下で、今まで神様も歴史路程を通して、その国を復帰するための摂理を推進してこられました。

 したがって、国を考え、国のために生きることができる個人がいるならば、その個人の伝統を受け継いだ家庭を通して国のために犠牲になることができるようにし、また氏族と民族と国家が、その伝統を受け継いで世界のために犠牲になることができるようにしました。

 このように、その国と世界を復帰するために、今まで神様は、摂理を推進してこられたのです。その方がまさに真なる私のお父様であり、真の息子である自分を取り戻すために、またその家庭と国を取り戻すために苦労された方だということをはっきりと悟って、それに報いる責任を果さなければなりません。

 皆様、今日私たちがこの地に生まれた目的はどこにあるのでしょうか。それは、国と世界を愛するためです。今まで神様が摂理されてきた目的も、その国と世界を愛するためです。

 主権のない国の国民は哀れです。それで、イエス様が憂慮されて、「だから、何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな。これらのものはみな、異邦人が切に求めているものである。あなたがたの天の父は、これらのものが、ことごとくあなたがたに必要であることをご存じである。まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。(マタイ6:31-33)」とおっしゃいました。これが宗教圏が成就させなければならない責任なのです。

 先に息子を求めなさいと言いましたか。あるいは国を求めなさいと言いましたか。神様が求めている国を求めなさいと言われたのです。その国とその義を探し立てるという神様の希望は、人間と被造万物を離れて成されるのではなく、人間と万物を通じて成されるのです。これが神様の創造原則なのです。

 その希望は、真の人間を通して神様と万物が同和するというものでした。それで、神様は、堕落した人間に、神様に代わる一つの実体として、天の血統を代表することのできる方としてイエス様をこの地上に送られたのです。すなわちイエス様は、初めてこの地上に神様の歴史的希望を成就してさしあげるために来られた方だったのです。

 四千年目にはじめてそのような立場に立てられた息子、一つの国の中でユダヤ教を中心として、ヨセフ家庭に一つの種としてこの地上に立てられたその息子がまさにイエス様でした。
 この時、既にサタン側は、国家を立てて天の側を攻撃していたので、天の側でも完全な足場となる国家的な基準がなければならなかったのです。これがイエス様の責任でした。

 それで、神様は、悪なる世界で一つの国を編成するために四千年間苦労されました。そのように苦労された神様の功績は、イスラエル民族がイエス様を受け入れることによって世界的な足場となり、この地球星が完全に神様とイエス様を中心とする世界にならなければならなかったのです。

 しかし、イエス様が亡くなることによって、霊的にのみその世界が成されました。イエス様は、三年公生涯路程において、ユダヤ教を中心として失ってしまったすべてのものを蕩減復帰しようとしましたが、洗礼ヨハネの家庭とユダヤ教の不信によって十字架にかけられて亡くなったので、霊肉を中心として、この地上に一つの実体として、神様の足場となる国として立てられたイスラエルがすべて崩れていきました。

 結局、イエス様を十字架で殺すことによって、肉的イスラエルの国は滅び、復活後の聖霊の降臨を通して霊的父母の立場に立ち、キリスト教は、霊的にのみ国家の基台を持つようになりました。イスラエル民族は、国のない民となり、流離彷徨する身となってサタン世界のあざけりの的になったのです。したがって、今日、霊肉を共に備えたキリスト教の国は、世界のどこにも探しだすことができません。

 ですから、再び来られる主は、四千年間準備してイスラエルの国を立てた神様の摂理を、イスラエル民族が理解できずに不信によって失ってしまったので、それを再び復帰しなければなりません。

 皆様、イエス様は、この地上に国を探したてようとして来られました。一つの国を取り戻そうとして来られたのです。しかし、イエス様は、その国を霊肉合わせて取り戻すことができず、霊的にのみ取り戻されました。それゆえに、今日のキリスト教は、この地上に実体の国がないというのです。

 これは、神様がこの地上にどの国、どの民族を中心としても、「愛する私の国であり、愛する私の民族だ」と主張なさることができないということを意味します。いまだに神様の国の基台がこの地に立てられていないということを意味するのです。

 もし、その当時イスラエルの国がイエス様を中心として一つにさえなっていたなら、息子であるイエス様を中心としたその国は神様の国となるので、神様は、その国を中心として世界を復帰なさったのです。

 しかし、この地を中心として、霊肉合わせて連結させようとしていた基台は、イエス様が死ぬことによって、すなわち実体を失ってしまうことによって霊的にのみ復帰されたのです。したがって、今までのキリスト教徒たちは、国がなく、主権のない民と同じ立場なので、どこに行っても命を奪われたのです。

 殉教の血を流すことによって発展しました。それは、そのように植えたキリスト教なので、そのように殉教の血を流して刈り入れなければ発展できなかったからです。今血を流して迫害される時期が終わりましたが、それがそのまま死んでなくなるのではなく、キリスト教の霊的基盤を中心として、失ってしまった実体の国を世界的に成し遂げるために、その国を欽慕し、主を待ち焦がれてきたのがまさに再臨思想です。

 新婦宗教であるキリスト教の責任は重大です。イエス様も楽園に行って待っています。天の玉座の前に出ることができなかったということを知らなければなりません。イエス様は、神様の前に国の主権を立て、その国を治め、地上から天国まで直通することのできる権限を持った国をつくらなければなりませんでした。

 しかし、イエス様は、そのような国をつくることができなかったので、神様の前に直接立つことができないというのです。したがって、楽園は、天国に行く待合室だというのです。また、天国は、一人では行くことができないところです。天国は、本来堕落しなければ、アダムとエバを中心として祝福を受けた家庭が、家庭単位で行かなければならないところです。息子娘たちと共に入っていかなければならないのです。

 再び来られる再臨主は、偽りの父母によって誤ったことを復帰するために、神様の真の愛、真の生命、真の血統に再び接ぎ木して帰る、天宙的蕩減基準の再祝福結婚式を行うようになるのです。

 全世界人類もこの門を通らなければ、天国に入っていくことができないので、再祝福結婚式が必要なのです。それを再び蕩減復帰するために、天は、二千年間闘いながら、今まで世界と連結できる基台をつくってきたのですが、国の基準がないこの地上で、だれが国の基台を受け継いでくるのでしょうか。

 宗教圏がキリスト教を中心として一つにならないので、神様は、新しい宗教連合運動を通じて、多くの神霊的な人を求めて募集運動をしながら今まで準備してこられました。

 尊敬する指導者の皆様!

 今、人類は、三千年代に入って新しい天運を迎えています。真のご父母様を中心として大祝福結婚時代を迎え、天地理想圏の世界が始まるようになりました。

 すべての宗教人たちが心を合わせ、私が主唱した、国連の中に、上院のような超宗教的代表者たちによって構成される議会を併設するという提案を完遂することに力を集めなければなりません。なぜなら、国連さえ一つになれば、天上天国、地上天国は一瞬の内に完成できるからです。

 国連が人類のためにできる最も崇高なことがあるとすれば、神様の真の愛を基台とする人類の国家のための霊性回復より他に大切なことがあるでしょうか。それで、今まで私は、宗教界だけではなく、政治、思想、経済、文化等、各分野をすべて網羅して良識ある指導者を選び、「ために生きる生活」の真の愛の結婚教育を実施してきました。

 このような基盤の上に私は、既に数万名の平和大使を任命しました。彼らは、今世界中で私が創設した「世界平和超宗教超国家超NGO連合」の旗を掲げて、神様と人類が心から願ってきた天地開闢である平和世界実現のために総力を注いでいます。

 全知全能であられ、絶対的な神様のみ旨は、遠からず成就されることでしょう。ここに参席した指導者の皆様も、皆様の家庭と国を真の愛で新しく創建し、真実で、永続的で、国境のない神様のみ旨の国と、平和世界の天一国祝福理想を成就することにおいて主人となられることを願いながら、これで私の話を終えようと思います。

 天の祝福が皆様と皆様の家庭に満ちあふれることを祈ります。

 ありがとうございました。

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