南北統一と世界平和
(全面表示) 戻る INDEXへ
 世界平和と統一に関する文鮮明先生のビジョンと実践 2

四 国際祝福結婚と平和

 国際的に結婚をするようになると、自然に国境が消滅するのです。イギリス人とフランス人が結婚すれば、国境は自然になくなるのです。自分たちも知らずに変遷しているという事実を知らなけれぱならないというのです。そのようになると、フランスにお嫁に行ったからといってフランス人でもなく、またイギリスの夫を得たからといってイギリス人でもありません。これが問題です。何人なのでしょうか。間違いなく統一教会人です。その統一教会人とは何でしょうか。これから理想とした平和世界、あるいは自由世界が成就されれば、それを基地にして理想世界の出発をすることができる群れです。(一二九−二三八、一九八三・一一・六)

 平和の世界というものは、黄色人種だけではいけないのです。五色人種が一つにならなければなりません。今、私が世界平和の旗手として来たので、これを祝福という、結婚という問題を中心として、平準化させなくては、世界は谷間にいるので平地が現れないのです。水平線が出てこないというのです。(一八二−二七三、一九八八・一〇・二三)

 ある国家のイスラム教のグランド・ムフティが祝福を受けて先生と一つになっているので、いつでもその国に入?ていって教育することができます。イスラム教とキリスト教をみな祝福していれば、世の中が平和になっていたでしょうか、なっていないでしょうか。その次に、その息子、娘たちは共産党と結婚させるのです。怨讐国家の人々同士で交差結婚をさせるのです。そのようにして家庭を結べば、下りていくのではなく、上がっていくようになります。世界が歓迎しながら押し上げるのです。人類の理想の春がそのカップルたちについてくる、といって歓迎するというのです。そのようにしてこそ地上天国が成されるのです。そのような基盤を築いておけば、自然に天上天国に入っていくのです。(三〇二−一〇四、一九九九・六・一)

 私たちの前に迫ってきた二〇〇〇年代は、世界の全人類が、神様を中心とした真なる本然の人間の価値を取り戻し、天地父母と一体となって祝福された真なる家庭を成して、神様と真の御父母様を中心として永遠に「ため」に生きる真の愛の道理を実践する、真なる平和と真なる理想の天国時代を迎えなければならないのです。(二九八−三一八、一九九九・一・一七)

 アダムとエバを真の父母として繁殖した人類は、一つの大家族を成して、アダム文化圏の平和世界を成したのです。したがって、復帰歴史の帰結は、真の父母と真の愛を中心とする真なる家庭を取り戻して立て、これを中心に編成されるのです。この時、中心である真の家庭は、人類の願いであると同時に神様の願いです。この真の家庭は、真の愛と真の生命の始原になり、人類の平和と幸福の起点になります。(二九四−六七、一九九八・六・一一)

 これから、平和の世界をどのように成すのかというと、骨子は簡単です。怨讐同士の息子、娘を結婚させて、自分よりも幸福に生きることを祈る、その国から平和の世界は出発するのです。それをしなくては、永遠に平和の世界がありません。アメリカとソ連が交差結婚をすれば、平和の世界が来るのです。日本民族と中国の交差結婚、日本民族とソ連の交差結婚、日本民族とアメリカの交差結婚、このような「三時代の結婚をしてでも行く」と言うことができる日本人になってこそ、天の国で四数圏を越えていきます。(二九六−二〇四、一九九八・一一・九)

 人類に最も至急に必要なものは、真の父母による真の愛の革命です。根本的な変革なくしては、人類の幸福や平和な世界は望むことができません。今日の問題は、真の父母が中心になった真の家庭主義、神様の真の愛主義によって整理されなければなりません。

 私が世界的に展開してきた平和運動とともに、真の愛主義の理念を深刻に評価されることを願います。青少年に対する真の愛と純潔運動、そして国境、文化、血族、宗教を超越した真の愛による真の家庭運動などを、教団的行事としてのみ考えてはいけません。

 世界平和は、平和な国家がまずなければなりません。国家の平和は家庭の平安が前提でなければなりません。世俗の人々が一般的に願ってきた権力や富貴や知識が、平和と幸福の必要十分条件になることはできません。真なる幸福は、愛の所有に比例するのでもなく、外的な生活の便利さによって左右されるのでもありません。このようなものが真の愛と共にあるとき、真なる平和と真なる幸福を得るようになるのです。真なる平和も無限な幸福も、真の愛で他のために施すとき、そして、その施したものが全体を回って再びやって来るときにこそ、確実に得られるようになるのです。

 これまで皆さんは、各分野において並外れた確信で、人類福祉と社会発展のために大きな実績を寄与していらっしゃったことを知っています。もちろん、その分野でさらに大きく寄与されなければならないでしょう。しかし今、人類は総体的危機の時代を迎えています。特定分野だけの備えや努力だけでは及びません。指導者たちが時代の良心になって積極的に模範を見せながら、平和世界の基本単位であり前提条件である真の家庭を創造して、指導するために先頭に立たなければなりません。

 十三日、私が執り行う三億六千万双祝福結婚式の第一次儀式は、私が生涯を懸けて理想家庭に対して教育してきた結実の一つです。祝福儀式に同参する者は、既に神様の前に婚約し、神様の真の愛を中心として真なる夫婦、真なる父母になって真なる家庭を成す人々です。平和世界の実現のために、真の家庭運動を通した歴史的な真の愛の革命をとうとうと進行しているのです。

 人類を家庭破綻の道から救うことよりも、至急なことがどこにあるでしょうか。平和世界に向かう真の家庭運動に、積極的に同参されることを重ねて催促いたします。(二九四−六八、一九九八・六・一一)

 各自が神様に侍って真の愛の人格を成して真なる夫婦、真なる父母になろうとする厳粛な誓約なくしては、真なる家庭を回復することはできません。祝福結婚の儀式において創出された和楽な家庭こそ、平和な社会と国家、そして世界をつくることができます。特に、国家と人種と宗教を超えて挙行される祝福結婚それ自体が世界平和の礎石になります。これが神様の願いではないでしょうか!

 祝福結婚の儀式は、偽りの愛の因縁を清算して、絶対性を中心とする結婚の神聖な内容と価値の回復を志向します。真なる夫婦の愛、真なる父母の愛、真なる子女の愛を回復するための儀式なのです。したがって、祝福結婚式に参席する当事者は、純潔と信頼を生命視して不変の夫婦の愛を誓約します。その真の愛の基盤の上で、真なる家庭を成して、真なる子女を養育して、生活の中で真なる国家と平和世界の実現に献身することを誓います。

 そのようにして、万民が一日も早く真の家庭を成して神様を中心とする地上天上王権時代に進入して、勝利と自由と平和と統一の世界で生きることができるように指導しなければなりません。(二八八−一七二、一九九七・一一・二七)

 今、世界宗教大会において、イスラム教と統一教会が「結婚しよう」と言うのです。十三教団の代表たちが集まって、これから世界平和に行く直短距離は、この道しかないという結論を下したのです。宗教が先頭に立たなければならないのです。心が平和を主導しなければならないのです。心圏が宗教だからです。先生が二大世界連合をつくりました。「世界平和宗教連合」と「世界平和連合」がそれです。心圏が宗教連合です。その宗教連合で何をするのでしょうか。宗教世界にカイン、アベルはありません。宗教世界にカイン、アベルはないので、母が立ち得る足場がありません。この原則を中心として、父母が立ち得る位置に立たなければならないのです。今の教団長たちが天使長の位置に立たなければなりません。嫌でも断行しなければなりません。

 一つになるには、結婚以上に早い道はありません。国境を中心として、すべて怨讐になっています。それで私が日本と韓国の交差結婚を奨励したのです。交差結婚を知っていますか。韓国の男性と韓国の女性は、全員日本の女性と日本の男性をもらうのです。交差です。日本の男性と日本の女性は、韓国の女性と韓国の男性をもらうのです。交差結婚するのです。怨讐同士が結婚すること以上に平和へ行く直短距離はありません。人種を克服するのです。(二四九−二五六、一九九三・一〇・10)

 平和世界を成すのに、国際結婚以上の直短距離はありません。怨讐がどこにいますか。国境を境界にした所で、すべて怨讐になっているのです。一番近くにいる人が怨讐になったのであって、遠くにいる人が怨讐ではありません。

 ですから、平和の世界がはやくできるようにするために、国境を越えて怨讐国家の人々同士で結婚するのです。そのようになれば、半分は平和世界に入っていくのです。結婚をする前には、「あの国のやつらめ!」と言いながら、見るだけでも、声を聞くだけでも殺したいと思っていたのですが、夫がその国の人で、妻がその国の人になれば、半分はその国の人になってしまうのです。二代、三代まで行くと、完全に根が抜けてしまうのです。それで先生は交差結婚を奨励するのです。

 怨讐国家の人々が互いに結婚することが世界平和を促進させる道です。それを先生が推進しているのです。皆さんは、自分の国の人が良いと言いますが、これから十年、二十年後を考えてみなさいというのです。飛行機に乗って訪問する親威かいないと悲惨になるのです。(二四九−三三二、一九九三・一〇・一一)

 世界平和の先頭に立たなければならない、ということが宗教圏の任務です。絶対的に神様が要求する任務です。それに反対する人は、この場にいないでしょう。平和に向かう一番の短距離、近い道は何でしょうか。それは、宗派を超えて青年たちが結婚することです。紛争する宗派同士で結婚した場合には、半分は解決するのです。それを二度くらいすれば平定されてしまいます。統一教会の青年を中心として、各宗教の青年たちと交差結婚をするというのです。

 世界の宗派が交差結婚をすることによって怨讐の国が一つになるのと同じように、怨讐の宗教が一つになるというのです。それが世界平和を成す直短距離です。それを成せなければ、神様が宗教を立てた意味がありません。(二四九−八五、一九九三・一〇・八)

 これまで私は、統一教会を根にして、神様を中心とする人類家族が自由と理想と幸福を謳歌する平和世界の建設のために各方面にわたって数多くの機構を創設し、広範な活動を展開してきました。

 すなわち「科学の統一に関する国際会議」、「世界平和教授アカデミー」、「世界言論人会議」、「世界平和頂上会議」、「世界宗教議会」、「世界平和連合」、「世界平和宗教連合」、「世界平和女性連合」、国際演芸公演団体および「世界大学生原理研究会」などが国際合同祝福結婚式を前後して、平和世界の建設のための私たちの知性の啓発と献身を誓う場を設けるでしょう。

 私が執り行う統一教会の国際合同祝福結婚式こそ、人類が原罪を清算して、神様の真の愛、真の生命、真の血統を取り戻す復活と重生の祝福なのです。人種と民族と国境を超越した真なる人類兄弟大家族の理想を実現する平和の産室になるのです。

 今、私は、このすべての団体と機構の創設者として、もう一度この団体が神様と人間の理想である世界平和を具現するためのものだという事実を闇明いたします。特定の団体や教団、特定の民族や国家の利益のために創設されたのではなく、万有の主人であられる神様と全世界人類の幸福と平和と自由のために創設したのです。

 不倫と退廃にひた走る性道徳の紊乱は、私たちの家庭を破壊させています。どの国家も道徳の破壊と犯罪で苦痛を受けており、党派と階層間の対立はもちろん、貧困と無知がいまだに途絶えずにいます。世界は、国境紛争、宗教観の偏見と人種と民族間の葛藤が解決される気配すら見えておらず、国家や民族利己主義によって世界平和は脅威にさらされ続けています。

 女性たちは、家庭を守る愛と平和と奉仕の中心です。世界平和も、その出発の起源が健全な家庭の母でなければなりません。メシヤの役目を宣布した私の最も中心となる教えは、神様を中心とする家庭倫理の確立と二世教育の問題です。家庭は、汚されたこの世界を浄化させなければならない聖所なのです。(二三四−二四九、一九九二・八・一四)

 統一教会には国境がありません。文化背景の壁がないのです。大勢の白人と黒人が結婚をします。今回、日本人が世界的に出ていきました。数百人がアフリカ人と結婚したというのです。この数が百万を超えて千万を超え、国まで超えるようになると、世界は平和の世界になるのです。そして、一つの血統になるのです。サタンはそれが恐ろしいのです。

 国際結婚をしなければなりませんか、してはいけませんか。一つの家で、十二カ国の人々が互いに一つになったならどうなるでしょうか。一つになってみなさいというのです。「平和世界になるな」と言っても平和世界になるのです。どれほど素晴らしいかというのです。その時は、レバレンド・ムーンが平和の王になるのです。(二三五−一九九、一九九二・九・二〇)

 神様の創造理想の基本単位は家庭です。家庭は、国家と社会を成す基礎になります。神様の人種を超越した真の愛によって、世界大家理想は平和世界の具現と直結します。人類は、神様の真の愛の理想のもとで祝福家庭を成し、模範となる夫と妻になる時、善なる子女をもって正しい倫理を実践することができるのです。(二三四−二七二、一九九二・八・二六)

 今日の世界問題は、あらゆる多様な分野が相互複合的に連結されていることがその特徴です。したがって今度、「世界文化体育大典」という名前のもと、思想と政治分野をはじめとする学術、宗教、言論、科学、芸術など、すべての文化的分野の世界問題を幅広く一つの席で扱うようになったのは、世界平和の真なる道を模索するのに画期的な貢献となるだろうと信じます。

 さらに今度の会議は、体育オリンピックと共に開催され、人間社会の精神的な面と肉体的な面を均衡に発展させるべき方向性を提示する意義をもっています。特に世界百三十カ国から、国籍と人種を超越して三万双の善男善女たちが集まる中で挙行される歴史上最大規模の合同結婚式は、二十一世紀とともに新しい歴史時代を迎える世界人類が、神様を中心に互いに和合することによって世界平和を実現する、平和の大道を見せてくれる壮挙になるのです。

 過ぎ去った人類の歴史を振り返ってみると、瞬間でもこの地の上に真なる自由と平和と幸福が実現された日がありませんでした。実際に、経済的平等という理念的価値のもと、「人類を搾取から解放する」と言った共産主義は、むしろ闘争と貧困の凄惨な結果ばかりをもたらしました。

 そして、このように神様の真の愛で心と体が一つになった男性と女性が、神様の真の愛を中心として出会った夫と妻として一つの家庭を成すようになれば、この家庭は、神様の真の愛を中心として一体を成すことによって、真なる自由と平和と幸福の根源地になるのです。

 このように、神様と人間が真の愛を中心としてその理想の統一点を共有するようになる時、初めて人間は、真なる自由と平和と幸福を享受するようになるのです。

 このような原理は、一人の個人だけでなく、家庭と社会と国家、そして世界に至るまで共通の平和の原理として適用されるのです。このように人類は、神様の真の愛を中心として、神様と統一体の理想を成していかなければなりません。それが人類歴史の根本方向でした。(二三四−二二七、一九九二・八・二二)


五 キリスト教とイスラム教圏の和解、中東和平のための努力

 イエス様の死によって、左翼、右翼、バラバとイエス様の四大怨讐圏が対決するようになったのです。その世界が再臨の時には統一されなければならないので、左翼と右翼を一つにしてバラバ圏を一つにするのです。イスラム教とキリスト教を一つにして戻っていかなければならないのです。このように、地獄に向かっていたものが、全体を取り戻して平和統一の道に戻っていくのです。右側のものが左側に行き、左側のものが右側に行くのです。反対したキリスト教が共産党に負けてしまうというのです。反対したキリスト教がイスラム教に負けてしまうのです。

 したがって聖書で、「先の者があとになり、あとの者が先になる」と言った言葉は、正に終わりの日に起こることを言った言葉なのです。これが後ろに回るには、共産党が反対しても回ることができず、イスラム教が反対しても回ることができず、そして民主社会が反対しても回ることができません。どのようにしてでも、平和に統一して後ろに回らなければなりません。回ることによって神様の宝座に向かって行く道が生じるのです。(二四九−九七、一九九三・一〇・八)

 先生の使命は、第二次大戦の時に分かれた二つの世界を統一することです。すべて分かれました。韓国も二つの世界に分かれ、イスラエルも還故郷しましたが二つの世界に分かれ、アメリカも人本主義世界、神様を離れた世界に分かれていきました。これを、レバレンド・ムーンを中心として、第二イスラエルのキリスト教と第三イスラエルの韓国を統一することによって、アメリカを中心として世界統一圏ができ、イスラエル問題と南・北韓問題が解決されるのです。今、世界的に南・北韓とイスラエル、第一次、第三次アダム国家が問題です。これさえ統一するようになれば、平和世界が来るのです。それをすべき責任が統一教会と先生に残っているのです。(二四三−二九六、一九九三・一・二八)

 この先、残った最も恐ろしい戦争が人種戦争です。宗教戦争は、必ず人種戦争になっていくのです。イスラム教は黒人で、キリスト教は白人です。黒人、白人、中間の輩がすべて互いに怨讐です。人種戦争が起きれば、白人たちは七〇パーセントが客死するようになるのです。なぜなら、黒人たちが彼らをみな殺してしまうというのです。皆さん、「イエローパワー」というのを知っていますか。これは、レバレンド・ムーンが出てきて、アジアを動かしてそのようなことを防止しようというものです。全体世界を救わなければなりません。そのようにしなければ、平和の世界を取り戻すことはできません。

 それで、今回強調したことも世界平和です。「世界平和連合」、「世界平和宗教連合」、「世界平和女性連合」、「世界平和教授アカデミー」など、すべて「平和」が入っています。神様の目的がそれです。このすべてのものを中心として「世界文化体育大典」をするのです。この大典がオリンピック大会を凌駕しなければなりません。なぜなら、オリンピックは体を中心とした大会だからです。神様がいないのです。しかし、「世界文化体育大典」は、世界に文化を植えるのです。すべての文化の中心が宗教なので、宗教を中心としてするのです。宗教を中心として、精神を強くして体を引っ張ることができるようになってこそ、正常な人に戻っていくことができるのです。そのようになれば、世界的な運動が起きて新しい文化が創造されます。ですから、それを真の父母がすべてするのです。(二三四−三三二、一九九二・八・二七)

 最近、皆さんは、湾岸戦争で世界がどのように宗教戦争に陥るようになるのかを目撃しました。また宗教による地球の災難は、これからも起き続けるでしょう。

 今まで多くの政治家たちは、自分たちの目的のために宗教的敵対感を利用してきました。それによって宗教は、無力になって混乱しました。そして宗教は、世界平和のための責任を明白に悟れませんでした。今、「世界平和宗教連合」を通して、全世界ですべての宗教指導者たちが互いに和解するようになるはずであり、平和のための指導者になるでしょう。

 「世界平和連合」は、世界平和のための政治家たちと国家機関の協力機構です。今日の世界は、国家主義では支えることができません。現在、東ヨーロッパで燃え上がっている民族紛糾は、民族主義の破壊的な特性を立証しています。民族的プライドや自己決定は、ただ世界共同体に貢献する中で得られる時に正しく善となるのです。自分の国だけを優先して他の国に対する憎悪を増進させる国家主義は、他のために生きる宇宙の原理に相反するのです。宇宙の原理に相反するすべての主義は消滅するようになるでしょう。(二三四−二二一、一九九二・八・二〇)

 再臨主は、民主世界、アメリカを収拾し、共産世界を収拾し、イスラム教圏を収拾しなければなりません。現在、バラバ圏がイエス様の体を占有しています。イエス様が死ぬことによって、イスラム教が。祝福されたイスラエルの十二支派民族圏を占領したのです。バラバが、イエス様が死ぬことによって代わりに生きるようになったのです。生き残ったバラバ圏なので、アラブ圏、イスラム教圏が占領したのです。キリスト教と怨讐であり、イスラエルと怨讐です。イエス様の体を占有してすべてのものを引き受けたというのです。終わりの日になって、これを統一して背を向けることによって、一つの天国の平和世界に行くことができると思うのです。(二二九−三三八、一九九二・四・一三)

 二千年たって、長子権をもって故郷に帰ってくるイスラエルをイスラム教圏が反対したのです。それゆえに、イスラエルとイスラム教を一つにできなければ、世界に平和はありません。国家同士もそのようになっています。国家までも歴史的に二つに分かれています。今、世界は、宗教を中心とする中近東のイスラエル地域の問題と、民主主義思想と共産主義思想を中心とする韓半島の南・北韓問題があります。ですから、宗教と思想を背景とした二大陣営の衝突によって第三次世界大戦が起きれば、地上の人類は全滅するでしょう。そのような危険のまっただ中に立っているのです。これを誰が平和の世界に収拾しますか。(二二九−一二五、一九九二・四・一一)

 左翼、右翼が転換できる契機をレバレンド・ムーンがつくったのは歴史的事実です。誰も否定できません。世界で一番の問題がイスラエルのユダヤ教、その次にはキリスト教、イスラム教の争いですが、これを誰が和解させるのでしょうか。今まで、ここに手をつけた人がいませんでしたが、初めてレバレンド・ムーンを中心として連結されるのです。そのようにして世界平和の問題が根本的に解決されていくという事実を、ヨルダンから来た人々も知らなければならないでしょう。歴史的転換時期に立っているというのです。(二二五−一四、一九九二・一・一)

 イラク問題も、ゴルバチョフを通してソ連とイスラム教圏を連結させて解決しようとするのです。アメリカが軍隊を配置するのにかかる経費で、早い内に平和的に解決しなければならないのです。基盤が問題です。イスラム教圏の中東国家の長たちが集まって会議をもつようにして、イラクのイスラム教責任者と折衷して、イラクにブレーキをかけるようにしなければなりません。

 私は、平和ブローカーになりました。世界平和のためにブローカーの仕事をしなければならないのです。仕方がありません。昨年四月に、中国と台湾のナンバー・ツーたちを集めて会議をしましたが、皆さんは何の会議をしたのか知りません。和解できるように会議をしたのです。イスラエルの教授たちとアラブ圏の教授たちは、今すべて通じます。それを自分たちが願うのです。「ああ、先生が少し積極的に出ていってこうしたら良いのに……」と言います。私がそのようにすれば完全にブローカーになってしまいます。「ブローカー」という名前を好む人はいません。まかり間違えれば、二国をかみちぎって食う二重スパイを培養する温床地になるというのです。そのような名前を私がもつようになりました。そのために、有名な世界の政略家たちを四十人ほど流入させて、みな結ぶのです。私は、直接関係はないのですが、彼らを結ぶのです。(二〇六−一五五、一九九〇・一〇・四)

 皆さんが知っているように、イラクのクウェート侵攻が起きるや否や、すぐにグランド・ムフティに人を送って、「キリスト教指導者とイスラム教指導者たちを通してこの争いを止め、ここに平和の基地をつくらなければならない」と主張してきたのが私です。ここにいるレバレンド・ムーンが、そして韓国がイスラム教と何の関係がありますか。何の関係もありません。ところがなぜそうしなければならないのでしょうか。人類の平和のためにそのようにしています。神様のみ旨がどこに向かっているのかを知っているので、そのようにするのです。

 体と心が分かれて二つの世界が争う形になったので、今、心の世界を象徴する宗教界を「世界平和宗教連合」を中心として統一しなければならず、体の世界を象徴するこの世界で争っている国々を収拾しなければなりませんが、このために「世界平和連合」を創設したのです。そこで共同会議をして、平和世界建設の任務を中心として出動命令をするようになる時、宗教人たちが先頭に立たなければならないのです。その時は、統一教会の人々とグランド・ムフティの直属の弟子たちと、その次に他のすべての教団の継承者たちが、この世界の平和のために引っ張っていかなければなりません。心が体を動かすのと同じようなことをしなければ、平和の世界は来ないのです。(二一〇−一二三、一九九〇・一二・一七)

 イラク問題を中心として、ペルシア湾を中心とするイスラム教圏が一つになると問題が大きくなるのです。イラクのサダム・フセインがもう少し考えて、「キリスト教のブッシュは私たちの怨讐だ。今から十二世紀の十字軍戦争でやられたことを復讐するために出ていこう」と言って出ていけば、イスラム教はすべて一つになるのです。今はイスラム教同士で争っています。キリスト教圏が大爆発してイスラム教地域が一つになると、宗教戦争に展開していくのです。こうなれば問題が大きいというのです。

 今回の中東会談は、レバレンド・ムーンとグランド・ムフティと二人で提案しました。発起人が二人です。それが今、世界的に知られて、イスラム教世界にも知られているのです。結論は簡単なことです。宗教人たちが先頭に立って、平和の世界を成さなければならないのです。それは間違いない結論です。それが、レバレンド・ムーンが今まで自由世界と宗教世界に対して下した決定的な結論だということを、皆さんが理解してくださることを願います。(二一〇−一二九、一九九〇・一二・一七)

 今、ただ一人生き残ったのはバラバです。そのバラバがキリスト教文化圏からみな奪ってくるのです。終わりの日である今になって、キリスト教と争ってはいけないのです。バラバ自身も生き返った動機がイエス様と……。イエス様を中心として左側の強盗と右側の強盗がいました。右側の強盗が右翼ではないですか。左翼と右翼、一方は「神様はいない」と言い、一方は「神様がいる」と言います。今は右翼と左翼がみな倒れましたが、ここに誰が残ったのでしょうか。バラバが残っているのです。これを主が来て天の側の宗教として消化しなければならないのです。共産主義を天の側の国として消化しなければならないのです。それで先生が「世界平和宗教連合」をつくったのです。これをつくって、シリアのようなイスラム教圏を中心として平和を主張できる条件を既に立てたのです。(二一三−一八五、一九九一・一二〇)

 湾岸戦争を、蘇生、長成、完成のユダヤ教、キリスト教、統一教会が一つになって防がなければなりません。それでソ連とアメリカを中心として中間に橋を置くのです。背後でこのような平和のための努力をする人は、先生しかいません。キリスト教とイスラム教が争うようになる時は、民主世界と共産世界の紛争が問題ではありません。宗教は恐ろしいものです。今、悪魔は、宗教戦争を起こそうとしているのです。そして、キリスト教文化圏を中心としてめちゃくちゃにして、霊的な基盤をすべて自分側に引っ張ったのちに、霊的世界に残すことができる条件をもとうというのです。それがフセインの考えです。

 主が来られる時に火の審判をするという聖書のみ言のような、硫黄の火の審判が起きます。このようなことが起こる前に、それを防御するために、平和主義者として先生が背後で連絡をするのです。そのために、ゴルバチョフが知るようになり、ブッシュも知っています。(二一四−三〇四、一九九一・二・三)

 バラバ圏がイスラム教圏です。イスラム教は、すべてイスラム教圏としてユダヤの国十二支派を占領しました。これがイエス様が死ぬ時できたので、イエス様が再び来る時は、右翼を収拾してイスラム教を収拾して平和の世界に行けるようになってこそ、この地の上にイエス様の復活的統一と平和の理念が成就されるのです。

 その次に、何で統一するのでしょうか。「頭翼思想」です。左翼と右翼を消化できるのは真の愛だけです。その次には何をするのでしょうか。教育です。家庭において神様が教育できなかった子女教育、兄弟教育、夫婦教育、その次に父母教育をしなければなりません。こうして平和的天の国の祝福を受けることができる家庭にならなければなりません。(二二一−二一八、一九九一・一〇・二四)

 イスラエルとユダヤ教が一つになってイエス様の首を切ったのです。その時に右側の強盗、左側の強盗、そしてバラバがいましたが、誰を殺そうとしましたか。バラバです。その時に左側の強盗がイエス様を讒訴しました。左側の強盗と右側の強盗はみな死にました。万一、その時に死ななかったならば、右側の強盗も一つになるというのです。その二人が一つになって左側の強盗を消化するのです。生きている間に二つの世界を消化するのです。その時に、バラバも問題なく消化したでしょう。一八○度向きが逆になるのです。そのようにしていれば、イエス様の使命はすべて終わるのです。神様の愛を中心として東洋と西洋が一つになって、世界平和のための統一連合が成されるのです。ところがイエス様が死ぬことによって、サタンが世界を占領しました。(二一九−二五八、一九九一・九・八)

 私がブッシュに、「絶対アラブ圏と争ってはいけない」と言ったのです。サダム・フセインは、アメリカと争うようになると間違いなく「十二世紀の十字軍戦争の時負けたのが悔しくて、それを歴史的に復讐するために、アメリカが世界の全権基盤をもってイスラム教を全滅させようと戦争している」と扇動します。そうなる時は、自分たちも知らずに勢力を合わせるというのです。国が問題ではありません。宗教が国の上にあるのがアラブ圏です。一時に糾合してキリスト教圏とイスラム教圏間の戦争が起こるのです。そうなれば、右側の強盗と神様の側がサタンを打った立場になるので、世界平和の門が倒れるのです。それで「絶対争うな」と、そのような厳命を下したのです。

 それでアラブ圏のイスラム教責任者であるグランド・ムフティ、教団長を引き受けたその人々を中心として、十日に会って、アラブ圏の総帥たちを集めて、十七日、緊急会議をすることを指示したのです。キリスト教と争ってはいけないのです。それを平和の起点にすることをイスラム教のてっぺんで教えてあげなければなりません。そうしてこそ、その指導者たちがキリスト教と争おうという主張を防御できるので、それをさせているのです。(二〇六−二七五、一九九〇・一〇・一四)

 世界平和という目的を中心として見る時、人類が受ける被害が大きいので、ペルシア湾事態を収拾するのです。何日かの間にすべてたたき潰し、焦土化させてアメリカが勝ったとしても、何の利益があるのかというのです。歴史的な汚点になって、キリスト教文化圏とイスラム教文化圏が決裂され得る刺激的な材料になるだけであって、何の利益もないというのです。私たちのような人々は、平和の問題を中心として先端に立っているので、このことを考えざるを得ません。(二一二−三二六、一九九一・一・一一)


六 平和文化、どのように成すのか

 平和の解決方案をどこで見つけるのでしょうか。それは、米ソ間ではありません。人間の根本を問い詰めてみるとき、人間は平和を望みますが、争いを好むというのです。人間は、一面では平和も望みますが、一面では争いを好みます。皆さん自体では、心と体がいつも平和に暮らしていますか、争っていますか。

 一つは唯心史観を中心とする世界、すなわち内的な人の結実として実を結んだ一つの世界であり、そして、唯物史観、物質を中心とする外的な人の結実として結束した共産主義の世界です。これらが今、平和になり得るでしょうか。この動機がどこにあるのかというと私自体、心と体が争う、ここが動機になっています。

 自然の道理も同じですが、歴史も植えたとおりに刈り取るのです。今日、世界がこのようになったのは、結局は人一人が体と心に分かれて争っていて、それが世界的に実を結んだからだ、という結論が出てくるのです。それゆえに、平和をどこで見つけるのでしょうか。結果から見つけることはできません。どんなに結果から探し出したとしても、原因が是正されない限り、その結果はいくらでも壊れていくのです。それはとても理論的です。

 それで、原因的な人をどのように一つにするのか、ということが問題です。その胸の中に争いがなく、「私は平和な人で、私は幸福な人です。天宙の万有の存在は私を手本にしなさい」と言えるこのような人をつくるまでは、平和は絶対に見つける道がないというのです。

 ですから、問題はどこにあるのでしょうか。世界問題が問題ではなく、このすべての相対的な国家問題が問題ではなく、主体となる人間問題が問題だ、ということを知らなければなりません。分かりますか。経済が問題ではありません。科学が問題ではありません。それはぽんとければ、ピユーンと飛んでいくのです。問題は何かというと人間自体です。人間自体が問題なので、このような問題を中心として、真剣に取り組んで、解決できる法案を模索するまでは、人類の平和の本拠地は永遠に探し出すことはできないと見るのです。(八六−三一、一九七六・三・四)

 今日、幸福はどのような所で追求できるのでしょうか。私とあなたの間で幸福は始まるのです。これが起源だというのです。平和はどこから始まるのでしょうか。私とあなたの間から始まります。あるいは、理想はどこが起点になるのでしょうか。私とあなたの間だというのです。したがって、私とあなたの間で理想的な環境を完全に設定できない立場では、真なる理想や幸福や平和というものをもつことができません。

 私たち人間自体を中心として考えてみるとき、体と心の中で心を「私」だとすれば、体は「あなた」のような立場になるのです。したがって、平和の基準を整えた立場で完全に楽しみ、永遠の生命と幸福の基礎を私はもっていると自慢しようと思うなら、心と体のようなあなたと私のこの相対的関係が、永遠に動かずに幸福を支えることができる主体性をもたなければなりません。私の体と心を中心とした「私」の中に、これを設定できるかできないかという問題が、とても重要な問題だというのです。もし、そのような主体的な動機を体と心を通して私に設定できない日には、永遠の幸福は求めることができないのです。

 範囲を少し広げて、縦的な世界に対して、「私」は地上の一つの軸になりますが、私を中心として相対的世界に広げておくと、私が男性ならば夫人がいることでしょう。そこにおいて、あなたと私の間の主体的な不変の一つの基礎を備えなければなりません。「私たち夫婦は、幸福な夫婦だ、平和な夫婦だ、あるいは理想的な夫婦だ」と、このように言うときは、この基礎が動いてはいけないのです。

 それが新しい出発点になり、一つの人類の行路において、歴史に代わる数多くの家庭、現時代に代わる数多くの家庭、未来に代わる数多くの家庭の前に、闘争の主体的な一つの統一的起源に立って、「私たち二人は幸福だ。私たち二人は理想的だ」と言うことができなければなりません。その理想とは、変わるものではありません。永遠性をもたなければなりません。幸福と平和も永遠性をもたなければならないことを考えてみるとき、そのような夫婦としての主体性、不変の主体性をどのようにもつかは、重要な問題だというのです。この二つの間が幸福の基礎になり得ない限り、その幸福は長く続かないのです。結局、左側に転がり落ちるか右側に転がり落ちるか、そうでなければ脱落するかという運命に直面するのは自然の道理だ、とこのように思うのです。(八五−九五、一九七六・三・一四)

 世界は、これからどのようになるのでしょうか。この世界は、どのようにしたら存続するのかということが問題です。主体と対象になって争えば、世界は滅亡するのです。宇宙の力が追放するのです。しかし、主体と対象が和合する時は、宇宙の力が保護するのです。ですから、平和の世界は自動的に成されるのです。平和の世界とは何でしょうか。今日、民主と共産世界が一つになって完全なプラスになっていれば、マイナス世界を吸収できる条件が自動的にできるのであり、完全なマイナスになっていれば、完全なプラス世界を吸収できる条件が自動的にできるのです。したがって、完全なマイナスは完全なプラスを誘発するのです。(一三九−一八二、一九八六・一八二)

 平和の世界を成すには、どのようにしなければならないのでしょうか。全世界的に見るとき、思想世界において頂上の位置を占領しなければなりません。これが一つ目の課題です。思想世界には、哲学思想、宗教思想、あるいは様々な他の思想がたくさんあります。ここで闘争して勝利し得る頂上の位置まで上がらずしては、平和の世界を指導できる道ができないのです。これが一つ目です。

 私が先進国家の異端者になることを宣言して準備してきたのです。ですから、私がもっている科学技術では、先端のドイツ科学技術と連絡して道を築いており、日本においても、電子業界の十大先端技術をもっているそのすべての実験室の後門から出入りできる道までもっています。科学技術の頂上の位置に進まなければ平和を成すことはできません。

 その次には、なんでしょうか。言論世界において先端の位置に行かなければなりません。現在レバレンド・ムーンは、「ワシントン・タイムズ」を中心に、アメリカの千七百七十二にもなる新聞社をすべて押さえて頂上の位置に上がっていかなければならないのです。情報において最高の頂上の位置に上がっていかなければなりません。そのようにしなければ、平和の世界を支えていくことができる闘争舞台から没落してしまうのです。(一四三−二六一、一九八六・三・二○)

 新しい千年を見つめる人類は、平和と繁栄のために、愛の文化、心情文化世界を志向していかなければならないと見るのが私の所信です。(二九九−六〇、一九九九・二・四)

 今日、世界は、人々が平和に共存し、すべての民族、文化、宗教を包括できる理想社会のモデルが必要です。私は、今年三月と四月に「サンパウロ宣言」と「ニューホープ・ファーム宣言」を宣布しながら、まずブラジルをはじめとする南米数カ国でモデル社会を建設して、徐々に様々な国に拡張していくことを促しました。(二七一−七四、一九九五・八・二二)

 理想的な社会や国は、すべての人が国境と皮膚の色を超越して相互に協力して調和を成し、幸福に生きていく社会です。この社会は、人々が一つの神様の息子、娘であることを自覚して、真の父母を中心として一つの兄弟となった大家族社会であり、そこは、血統と所有権と心情を復帰した祝福家庭が、真の父母の言語、真の父母の文化のもと、自由と平和と統一の世界を成す所です。人々は、神様の心情文化の中で共生、共栄、共義の生活をするようになるのです。(二六九大五五、一九九五・四・一七)


七 超民族、超国家、超宗教理念

 今までは分裂した基準に立っていましたが、今、天的に見る時、時は民族的な観念を超越して、兄弟社会国家時代に入ってくるようになります。ですから、すべて国連機構のもとで兄弟です。ところが、兄弟が争いをするのです。カインとアベルが争ってきました。今、平和な兄弟にさえなれば、すべてが成されるのです。ですから、世界は兄弟という同等な立場にあるので、アメリカがもっている財産を分け与えようというのです。その財産は、自分たちがつくったものではなく、父母から相続したものなので分けてあげるのです。かすを分けてあげればあげるほど災いになります。それで今の時は、必ず天を主とする心情の世界にならなければなりません。(一五一−五四、一九六二・一〇・七)

 民族感情があるとヘゲモニー(覇権)争奪が起きるので、民族感情を超越しなければなりません。アメリカ人はアメリカがヘゲモニーを握っていると思い、ソ連人はソ連がヘゲモニーを握っていると考えるのです。それではいけないのです。そのような観念を超越した特殊な民族がいなければなりません。特殊な主義思想をもつ群れがいなければならないというのです。そうでなければ、今後の経済戦争を防止できる道がないのであり、世界に平和の時代は来ないのです。そのことを私の手でするというのです。そのようにしようとするなら、これから世界銀行をつくらなければなりません。そのような理想をもった世界銀行をつくらなければならないというのです。

 人類が生きるためには、どのような運動が起きなければならないのかというと、白人と黄色人種が一つになって黒人を生かす運動をしなければなりません。このようにしなければ、平和の世界が訪れることができないと思うのです。それを、これから統一教会がしなければなりません。霊界に行くようになるとき、白人が別々に行って、黄色人種が別々に行って、黒人が別々に行くのですか。一つになるのです。(八六−一八四、一九七六・三・二八)

 神様の愛を私が所有できる栄光の位置を求めていこうとするので、このようなことをするのです。それは、どれほど素晴らしいかというのです。それで怨讐までも愛するのです。なぜですか。神様には国境がないので、国境を取り壊さなければなりません。ここにおいてのみ、一つの世界が起こるのです。ここにおいてのみ、平和が起こるのです。ここにおいてのみ、霊界と肉界が一つになって通じることができる道ができるのではないかというのです。(一一一−九一、一九八一・一・二五)

 今、私たちは、退屈で苦痛だった世紀にけじめをつけ、やって来る二十一世紀を迎えようという時に際して、真正な新しい文化を創造するためには、争奪と反目一辺倒の自国の利益だけの追求から脱皮して、汎世界的次元の新しい価値観を確立することが切実に要求される時点に到達したと思います。それとともに、すべての隣国の幸福と平和なくして、自国だけの真正な平和が維持できるのかどうか反省してみるとき、国籍を超越した人類愛のない世界平和は考えられないのです。こさらに新しい国際経済機構が創設されて、過ぎた日の莫大な経済的浪費と損失を防ぎ、また全世界の国土利用計画を「世界と人類」という次元で新しく推進することによって、すべての人類に平和と幸福を共に享受することのできる権利を付与しなければなりません。そうして理想世界が到来し、永久平和が実現されて、人間は、誰でも幸福で豊かな人生を享受するようにならなければなりません。

 このような試案は、今後の理想世界を一日も早く短縮させて実現しようという具体的方案の一部であり、これを通して科学者たちもまた、全人類の幸福と世界の平和のために貢献することによって、世界を一日生活圏に結び、新しい文化世界を創建する、ということにその意義と目的があります。(一一五−一七七、一九八一・一一・一〇)

 神様と人間が望むものは、平和の世界であり、理想的な一つの世界です。平和な理想世界は争いのない統一の世界です。しかし、全世界の統一を模索する以前に、一つの国家の統一がまず模索されなければなりません。

 真なる平和世界が成されれば、その世界は永遠に存続するのであり、また超国家、超人種、超宗教的にならざるを得ないので、それは実に、全人類が一組の親のもとで一つの兄弟姉妹の因縁で結ばれた一つの大家族社会になるのです。(一三三−二八四、一九八四・一一・三)

 人類の願いは平和であり、平和は統一によってのみ成されます。統一には、世界統一だけでなく、国家統一、家庭統一、個人統一もありますが、この中で最も基本になるのが個人統一です。このような統一の運動において、今日レバレンド・ムーンは、名実共に現実社会で、なくてはならない人になりました。

 神様が願われる平和の世界を成すためには、第一に、思想界で頂上の位置を占有しなくてはいけません。既存の哲学思想や宗教思想と争って勝利しなくてはいけません。

 しかし、神様が思想、科学、技術、経済、言論、情報分野などで頂上に立ったとしても、問題が残ります。その問題は、国家と民族を越えることができる人をどのようにつくるのかということです。自分の祖国を中心とした人が責任をもつようになると、アメリカ人はアメリカ人に一元化しようとし、イギリス人はイギリス人に一元化しようとし、フランス人はフランス人に一元化しようとするでしょう。したがって、世界的平和統一を構想する前に、このような民族性をどのように克服させるかが問題です。(一四九−二六九、一九八六・一一・二七)

 世界的な平和の基地になることができる基盤を築いたとしても、問題が一つあります。思想をもっており、科学技術をもっており、経済力をもっており、言論機関の先端に立ったとしても問題があります。その問題とは何でしょうか。自分の国家、自分の民族を越えることができる人をどのようにつくるのかということです。世界の平和を成すことができる人は、アメリカを中心にするような人ではいけないのです。先進国の国民として、自分なりの愛国思想を中心とした基準に立っていては、そのような組織体の責任をもった時に、アメリカ人ならば、アメリカ人の一元化をもってすべてを自分の国の利益に絡ませようとします。イギリス人ならばイギリス人、フランス人ならばフランス人、みな同じです。これが問題です。ですから、世界の平和統一を構想する前に、どのように民族性を克服する人をつくるかということが深刻な問題です。(一四三−二六四、一九八六・三・二〇)

 人間を操ってきたどのような主義思想、どのような宗教理念でも、世界の平和と統一を成し遂げることはできません。このように、すべて道がふさがっているので、真なる仏教人が待ち焦がれ、真なるキリスト教徒も待ち焦がれ、真なる哲学者も待ち焦がれ、真なる主義思想家たちも待ち焦がれる一つの理念、社会と国家と世界と天下を統一することができる一つの理想が出てこなけれぱならないというのです。(一五四−四八、一九六四・三・二三)

 今から十年後には紀元二〇〇〇年になります。それ以前に、どのように真なる世界平和を達成するかが私の今からの課題です。紀元二〇〇〇年における私たちの出会いは、世界の平和を成就した祝賀宴での出会いにならなければならないのです。私たちは共にやって来る歴史的な十年を生きながら、人種と国境を超越して宗教と宗派の壁を崩し、文化と言語の障壁を越えて、お一人の創造主、神様の前にみなが一つの兄弟として、豊かな兄弟は貧しい兄弟を助けながら歴史に残る真の平和建設の役軍になりましょう。(一九八−一六五、一九九〇・二・一)

 世界的次元でも、やはり地域、人種、宗教、文化、慣習、言語、国籍など、一つの平和世界のために飛び越えなければならない挑戦の課題が山積みされています。しかし、本来宇宙万象をつくられた神様の視覚、神様の真の愛の目を通して世界を見る時、世界は、人種、言語、宗教、理念的差異を越えて一つに見えるのです。

 特に、家庭は国のために、国は世界のために、そして世界は神様のために犠牲になる位置に進まなければならないという真の愛の倫理展開から、民族利己主義、国家利己主義を越えて永遠の平和の世界を望むことができるのです。(二八八−一〇一、一九九七・一・二八)

 今、一カ国主義の時代は過ぎました。一つの国家が主張して、世界が何だかんだと言う時代は過ぎました。民族主義の時代は過ぎました。人間がいくらあがいても、神様が行く統一の公式路程を完成するためには、一つの民族ではいけないのです。連合民族、総合民族を通してなされるというのです。一つの平和の世界は、単一民族に従うのではありません。文化がそうであるように、文化背景の主軸を成している宗教も、世界を包容でき、民族を越えてアジアと世界天地をすべて包容できる能力のある宗教でなければいけない、という結論が出てくるのです。(二二二−一三一、一九九一・一〇・二八)

 文化と人種を超える前に、慣習と伝統を克服しなければいけないというのです。そのようにすることは、易しいことではありません。今まで歴史は、戦争の歴史を繰り返してきました。悪いものをすべて整理してしまうことによって平和の世界が出てくるのであり、争いに勝利したものだけを中心として平和の世界に到達するという考えが、個人からブロック的に続いて、民主主義と共産主義が世界的なブロックを中心として争ってきたというのです。(二一八−二八八、一九九一・八・二二)

 全世界的に教団が一つになり、今、平和のユートピア、天国の統一された世界を望むというとき、それは絶対的な神様の願いなので、二つはあり得ないのです。絶対的な一つの世界なので、その世界を中心とした天国理念というものは、超国家的、超人種的にすべてのものを勝利して超えた位置で成されるのです。

 宗教が今、天の国を追求し、あるユートピア世界を追求し、ある極楽を望んでいますが、その名前は何でもいいのです。人間たちが望む理想世界を越えて神様と人間が一つになり、最大に幸福で、最大に平和に成り得る所を、いわゆる平和の世の中、天国だというならば、その天国の主権者は誰かというのです。それは、この国の盧大統領でもなく、アメリカのブッシュでもなく、ソ連のゴルバチョフでもありません。誰かというとき、その主権者は神様です。そしてそこには、天国の民がいなければなりませんが、民は誰ですか。その民は超人種的な民です。そこには、髪が黒かったり、黄色かったり、また顔が真っ黒だということは問題ではありません。色が問題ではありません。神様は、超人種的な国の大王であられます。(二一〇−二〇〇、一九九〇・ 一二・二三)

 神様が志向される目的は、宗教を通して現れます。したがって、どんなに数多くの教団があるとしても、その教団が行く道の目的は、一つの帰結点に帰着しなければなりません。その帰結点とは何でしょうか。それは、平和と連結され得る、天国と連結され得る理念ではないのです。ですから、今日、世界の混乱状態を迎えた全人類は、国家を超越して世界平和を追求するのです。

 平和世界を追求するのですが、これは何を中心とした平和でしょうか。人を中心とした平和は、今まで失敗してきました。人々が願ったすべての平和は失敗してきたので、今、一つの可能性があり、希望を与え得るところがあるというとき、それは神様を中心とした世界平和の論理を提唱するところです。そこにおいで初めて、混乱した世界に新しい方向性、新しい歴史性を提示できるその何かがあるのです。このような結論は、論理的に追求するときに得ることができる堂々とした結論です。

 この結論とは何でしょうか。天国です。天国を言うのです。平和の世界ですが、中心をもった平和の世界です。そのような所が天国です。中心というものはどうでなければならないのでしょうか。とれは、歴史性を克服しなければならず、教団性を克服しなければならず、その次に民族性、人種性など、すべてのものを克服しなければなりません。そのような位置で、変わらない一つの中心として残り得る所にならなければならないというのです。(二一〇−一九九、一九九〇・一二・二三)

 宗教人たちがすべきことは、平和の世界を成し遂げることです。一つの平和の世界をつくらなけれぱなりません。イスラム教徒でもクリスチャンでも、誰彼を問わず、皆が平和な世界を築いて、人類が、永遠に一つの希望的な人類として残らなければならないというのです。これだけは統一されています。

 レバレンド・ムーンは世界の平和のために、このような基盤を築かなければならないので、一つの国境を中心として交流したすべてのものを撃破してしまい、超国家的、世界的な面において技術平準化運動など、新しい一つの世界を創造できる、このような構想をもつようになったのです。(二一〇−一二〇、一九九〇・一二・一七)

 今、この地球星には、約百八十の国家がありますが、国境をもつすべての国々で、平和を維持してきた国がありません。それでも、このような国境を克服できるのは宗教以外にはありません。例を挙げれば、アメリカはプロテスタントの独立国家ですが、このプロテスタントの独立国家内には数多くのキリスト教徒たちが連結されています。国境を越えて、一つのキリスト教文化を中心として、このような世界的指導国をつくることができたその力は、宗教以外には出てくることはなかったというのです。アメリカという国を中心として、思想的に共産主義と内的争いをするようになったのです。

 皆さんが知っているように、レバレンド・ムーンがアメリカに来て、十年以上暮らしましたが、アメリカのキリスト教をはじめとして、すべての制度が反対しましたが、今は、レバレンド・ムーンを中心としなければ平和の世界に行けないというそのような観点を、一般の知識層の人々がもつようになりました。このような事実は、天のみ旨から見るとき、ものすごいことです。アメリカ人たちがそれを知ったのです。レバレンド・ムーンを敵として対してくるとき、彼らを敵として対さずに、長い間耐え愛で対してきた事実を知ったので、すべてのアメリカ国民が、新しい時代に歴史的な粛然さを発見するようになったという事実は驚くべきことです。(二一〇−一一八、一九九〇・一二・一七)

 今、宗教を見ると、自分の教派第一主義を中心として、すべて排斥的です。このような環境になっては、これから世界に相当に困難な時代が来るということを知っているので準備をしたのです。これから一つの平和の世界を構想するにおいて、宗教がどれほど助けになるでしょうか。この宗教の壁を崩さなければ、宗教が人類平和に莫大な被害をもたらすだろうと考えるので、このようなことをするのです。宗教というものは、国境を越え数千年の文化背景を超え、超民族的に信者たちを包容しているので、この壁を崩すということはとても難しいことです。四大宗教であるキリスト教、イスラム教、仏教、儒教がみな数千年の歴史を経てきました。これからこれらが対立して争うようになると、世界の平和は破壊され、人類は滅亡するというのです。

 このような観点から見るとき、このような教団はどのようにして闘わずに戦いをやめて、一つの平和の世界に向かって互いに交流しながら、連合体制をとるようになるかということが問題です。これは、私たち人間よりも天が、霊界がそのように志向することを願うので、その願いに従ってレバレンド・ムーンは統一教会という名前を中心として、世界的な運動を展開しているのです。(二一〇−一一七、一九九〇・一二・一七)


八 科学技術の発展と平準化、そして平和

 人間が科学を発達させた動機には、様々なものがあることを知っていますが、究極的にはあくまでも、人間共同の福利、すなわち人類共同の平和と繁栄を実現することにあると見て間違いないでしょう。しかし、科学の領域が細分化されて、その方法がより一層分析主義に流れたために、人類共同の福利という価値的な方向とは少し違う方向に発展してきたと思うのです。(六九−二三六、一九七三・一一・二六)

 科学者の中には、各自の専門分野によって、時には当面の研究に没頭するあまり、人類福祉に貢献するという精神を忘却する場合もありますが、大部分の科学者たちの基本姿勢は、人類の平和と繁栄に寄与するということだったことは、疑いようのないことです。科学には様々な分野がありますが、そのどれも人類の幸福の実現を目標にしない部門は一つもありません。物理学、化学、医学がそうであり、生物学、地質学、天文学がそうです。(六五−二五五、一九七二・一一・二六)

 人間が科学を発達させた究極の動機は、人類の平和と繁栄の実現にありましたが、専門化された科学の具体的方法は、当初の価値的方法と一致することができなかったのです。人間の科学に対する期待は、主体である人間の福利でしたが、科学の成果は、人間の対象である物質的環境の開発となる場合が大部分だったと思います。したがって、機械技術による物質的生活の向上を試みた科学や政治、経済的平等の理論が人類の真正な幸福を保障することは難しくなったので、科学者たちは、もう一つの使命を自覚しなければならない、という結論が出てくるようになります。

 科学時代に生きている現代人は、人間の内面性の洞察を通して、絶対秩序を根本にした新しい倫理的標準を確立することを強調しています。その新しい倫理は、自然を愛し、人間の価値を再検討し、人間相互感の愛、そしてその愛の根本である神様を求めることを願います。学者たちは、外的な技術や科学革命と共に、全人格的完成と平和世界理想を成就する文化革命、精神革命を成し遂げる課題を抱えているのです。(一三五−二二七、一九八五・一一・一九)

 科学技術においても、私のもっている基盤は大変なものです。今、ドイツに工場を四つ買いました。世界で一番大きな機械を造ることができる実力をもっているのが私たちの工場です。それでドイツの技術を完全に習得したのです。それで今、共産党、あの中国共産党を誘引しているのです。一九八一年度の「科学者大会」(科学の統一に関する国際会議)で提案した平和高速道路を中心として、「あなた方がどんなに言っても、体質が変更される。あなた方に一番必要なのは機械だ」と、中国共産党に言って製鉄工場を合作するのです。機械技術がなければ製鉄工業は絶対に開発できないのです。

 セラミックを研究したのも、皆さんのためではありません。世界人類のためなのです。個人の会社のためではありません。世界人類のために共義の材料として与えるのです。万民の平和と幸福の理念を促すための材料であって、個人の欲望を中心として自分自身の利益を追求するそのようなものではないというのです。思想が違います。(一六五−一八二、一九八七・五・二〇)

 技術というものは人類のものです。ある特定の国のものではありません。ドイツの技術、日本の技術、アメリカの技術、これらを世界の技術として拡大させなければならない責任があり、それが正義の旗を掲げて前進する男の道だと考え、人類が望む平和の基地を築く道だと考えたので、十年前に技術平準化を主張したのです。(一九六−一一二、一九八九・一二・三一)

 私がアジアの平和のために、香港地域とハルピン、ハバロフスク、新義州、天連地方、その次にはウラジオストックを中心とする大工業団地を開拓するのです。中国人や日本、韓国、ソ連人たちも考えられないことを、平和を愛し、愛護する私がするのです。そのために莫大な財源を西欧社会から引き入れるのであり、莫大な技術を引き入れるのです。技術は、私が既にもっています。何でもつくれます。血のにじむ苦労をしながら開拓したのです。誰の世話にもなりません。今、私がやれば、なんでもすべてやれます。国がありませんが、国以上の基盤をもっていると自負する人です。中国がそれを知っています。(一九三−一七七、一九八九・一〇・三)

 ドイツの今後を心配する人々が調査をしてみると、文先生以上にドイツのことを考える人はい ないというのです。十年前からずっと話していることを工場長がすべて録音しておきました。テープを聞いてみると、その時にはその人がレバレンド・ムーンだということを知りませんでした。「いや、これは既に……! 数年前からドイツのすべての工場をずっと回って見ながら、スパイのようなことをしてきた」と言うでしょう。その時語った、その内容が科学技術平準化運動です。ドイツを越えて世界、平和の世界に連結するのです。彼らには分からない話です。話した内容を 聞いてみると、反対することは何もないのです。尊敬する内容しかありません。(一九二−二九三、一九八九・七・九)

 「パンダ」(PANDA)計画の目的の中の第一は、平和のためということです。お金をもうけるためではありません。その重要な内容は、東洋の平和のためなのです。世界平和を成すことを目的にして東洋の平和を結束するためなのです。

 二番目は、共産主義根絶です。今から三年、五年後を考えてみてください。大きな事件です。東洋の平和計画と共産主義根絶、それで「統一思想」と中華思想を一体化させるのです。中華思想と一体化運動です。中国の中華思想が世界の中心思想になりつつあるでしょう? それを一体化させるのです。自然に一体化するのです。

 今、共産主義が大変です。それは、弁証法的な憎悪の哲学を中心として正反合の理論をもっています。それは和合のハーモナイズ、闘争の弁証法ではなく、神様を中心として和合すると共産党以上の体制を固めることが可能です。「統一思想」と中華思想の一体化ができると地上天国実践時代に入っていきます。(一九二−二五一、一九八九・七・四)

 神様が万民の平和の武器として下さった科学技術を、特定の二国が使用して世界をむさぽり、幸福になることを神様は容赦されません。万民の幸福のために人間に下さったのが科学技術です。特定の白人だけがその恵沢を享受し、平和を無視した武器として使用することはできません。そのような観点から先生は技術平準化を語るのです。そのようにすればアメリカが反対するでしょう。先進国である日本も反対するでしょう。それで中国を選びました。

 ところが先生は、中国に会社の事務所が一つもありません。彼らは五年間続けてきましたが、先生は昨年十一月から六ヵ月間できれいにしてしまいました。それはどのようにしてやったのでしょうか。まず平和高速道路で建設構想を発表しました。彼らはそれを知っていました。「ああ! 素晴らしい。平和高速道路は中国の基礎を築くものだ。それは重大な事業だ」と言いました。今まで聞いたところでは、文先生は共産党を悪辣に反対する人だと思ってきたのに、延辺に工科大学を建設したというのです。六階建ての建物で立派な大学を建てました。(一九〇−一七七、一九八九・六・一九)

 中国は今、先生の側に抱き込まれるようになっています。今、中国は、重工業化が必要で、中小企業の発展が緊急に必要です。それは、文先生と手を結ばなければ世界的に効果を得る道がないということをよく知っています。文先生と手を結べば、三十年飛躍し、文先生と手を結ばなければ大変なことになります。日本と外交を結んでつくった合弁会社制度では何十年もかかります。けちな日本が科学技術を譲渡しません。アメリカもそうで、先進資本主義国家に対してはそれが不可能です。そのような世界の現状の中で、一九八一年、第十一回「科学者大会」(科学の統一に関する国際会議)で先生は、科学技術の平準化を世界に提唱しました。私がもっているすべてのものを中国に譲渡してあげようというのです。なぜでしょうか。アメリカも中国を消化できませんし、ソ連も消化できませんでした。その中国を先生は科学技術によって消化します。(一八三−七二、一九八八・一〇・二九)

 私は、世界全域にかけて築いた科学技術の基盤を中心として助けてあげようというのです。それで世界の科学技術の平準化のために、一九八一年度に「先端科学技術は一つの国家に属するのではなく、世界平和のために全世界、全人類に属している」と宣言したことがあります。アメリカのような一つの国を中心として科学技術を準備するのではなく、全世界的な目的によってそれを使用しなければならないというのです。(二一五−二〇一、一九九一・二・一七)

 十三億の中国を除外しては平和を論じることができません。それゆえに、中国を料理しなければなりません。料理するためには、それらの行く道の障害物を取り除いてあげなければなりません。それで中国が私の世話にならずにはいられないのです。先端の科学技術まで伝えてあげようと思います。

 それでは、なぜ「科学技術を中国に分けてあげよう」と言うのでしょうか。皆さんがこれを知らなければなりません。ソ連とアメリカが軍縮問題を中心として、核武器まで国際法によって合意したといっても、それ以後にアメリカとソ連が本当に武器を売らないだろうかというのです。武器を売らざるを得ないのです。アメリカは今、経済的に疲弊状態に入っているので、莫大な資源をここから工面しなければならないのです。ですから、武器の売買を世界市場を中心としてやらなければならないので、ソ連と競争をせざるを得ません。このようになると、どんなに核削減だとか何だとか合意したとしても、それは掛け声だけになるのです。それで世界平和を成すためには、すべての技術を中国に植えてあげなければならないのです。(二一〇−六七、一九九〇・一二・一)

 今は、軍事武器を光力払う時代は過ぎました。ですから、軍事産業を平和産業に転換させなければなりませんが、平和産業基地になれる所は、世界で中国とソ連とアジア地域しかないというのです。五十億人類の中で三十二億がここに住んでいます。それでアジア圏に手をつけなければならないのですが、日本は手をつけられません。なぜかというと、日本はアラブ圏から石油を輸入してくるので、日本がイスラエルに手をつけると政治的問題が起きるのです。それで日本は手をつけられません。ですから、手をつけられる国は、この韓国しかないのです。(二一〇−六九、一九九〇・一二・一)














SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送