南北統一と世界平和
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 世界平和と統一に関する文鮮明先生のビジョンと実践 2

第五章 世界平和のための具体的行動

一 世界平和のための各種機構の創設背景

 「世界平和宗教連合」、「世界平和女性連合」、「世界平和連合」、「世界平和言論協会」、「世界平和教授アカデミー」、すべて「平和」が入ります。平和思想は「神主義」です。「頭翼思想」です。

 家庭は、世界平和のための家庭です。個人も世界平和のための個人です。すべて自己中心ではありません。平和のためのものです。その思想をもたない人は、みな個人主義です。これは、すべて除去されるのです。御飯を食べるのも、世界平和のために御飯を食べるのです。水を飲むのも、世界平和のために水を飲み、空気を吸うのも、世界平和のために空気を吸うのです。

 愛も世界平和のための愛です。仕事も世界平和のために仕事をするのです。そのように考えなさいというのです。そこに歩調を合わせることができないものは、すべて秋風に散る落葉になるのであって、枝にはなれないことを知らなければなりません。葉にしかならないのです。枝にならなければなりません。枝になろうとすれば、平和思想をもたなければなりません。話すことも世界平和のためであり、においをかぐことも世界平和のためであり、五官がすべてそうでなければなりません。(二五二−三〇一、一九九四・一・一)

 今の時は転換の時期です。政治権力や軍事力では天運を遮ることはできません。神様の大きさ、宇宙の経綸に私たちが歩調を合わせなければなりません。今回、私たちが創設した世界平和のための二つの組織は、国家権力が主導してできたのではありません。真の平和の道は、そのようにしてはやって来ることができません。

 私たちは、宗教や文化、そして皮膚の色の壁を越えて、「神主義」のもとで新しい組織をつくりました。心と体が一体となり調和を成してこそ理想体となるように、「世界平和宗教連合」と「世界平和連合」が「神主義」を中心軸として調和、協力、一体を成すことが、真なる平和世界へ向かう統一方案です。全体の心的な世界と、全体の体的な世界を代表するこの二つの機構が、神様の真の愛で調和、統一を成せば、すぐに理想社会になるのです。これから、この二つの組織の正しい役割のために、学者と言論人の支援が大変重要だと思います。(二一九−一二六、一九九一・八・二八)

 私は、神様の摂理の方向に従って世界を改革し、地上に神様の真の愛の理想を回復することにすべての精誠を尽くしてきました。「国際宗教財団」(IRF)を中心として世界的に展開した「新超教派研究協会」(New ERA)、「世界宗教協議会」(CWR)、「超教派牧師会議」(おり)、「世界宗教議会」(AWR)、「世界宗教青年セミナー」(YSWR)、「青年宗教者奉仕団」(RYS)、等の活動を通して、教団間の理解と和合と宗教人がしなければならない神様の真の愛の実践の手本を見せながら、平和世界理想のために尽力しています。

 私は、世界平和のための心的であり主体的である「世界平和宗教連合」の創設に続き、あすには体的であり対象的である「世界平和連合」を本芸術会館で創設する予定であり、このために全世界から指導者たちが到着しています。この二つの機構が内外に調和、協力しながら、天意に従って真の愛で統一を実践するならば平和世界は実現されます。神様の真の愛によって、心と体の統一と世界を越えて宗教と政治が統一を成すことによって平和の世界が来るのです。(二一九−一一一、一九九一・八・二七)

 私は、一九八五年、アメリカ、ニュージャージー州で開催された第一回「世界宗教議会」の時に、創始者の演説を通して三つのお願いをしました。一つ目は、各宗教の伝統は互いに尊重しなければならず、少なくとも宗教相互間の衝突や紛争を防止するために努力すること、二つ目に、私たちは、協助する宗教共同体として世界に奉仕すること、三つ目は、宗教の使命を完遂するために、すべての宗教指導者が参席し、世界平和のための一つの組織として発展しようという内容でした。

 そして、ちょうど一年前、アメリカ、サンフランシスコで聞かれた第二回「世界宗教議会」において私は、「世界平和宗教連合」の創設を主唱しました。皆さんを含めた志のある宗教界の指導者の協助とともに、今日この場において、世界のあらゆる宗教の指導者が同参し、世界平和のための宗教連合体が歴史的な誕生をするのです。

 今は、世界の宗教が世界平和の実現のための中心的責任を負うために、積極的に実践の道に進むときです。幸福な人類の未来は、物質的繁栄を追求することだけで成されるのではなく、宗教間の理解、精神的な和合を通して思想と文化、人種間の葛藤を克服して迎えるのです。(二一九−〇八、一九九一・八・二七)

 先生が暮らすことのできる家庭、先生がとどまることのできる教会、先生がとどまることのできる一族を探し求めていくにおいて、既に世界版図をみな築きました。そこに備えるための外的条件をすべて築きました。世界の学者世界、「世界平和教授アカデミー」(PWPA)百箇所以上、言論界組織、その次に頂上会議──これはこの世界を動かすことのできるサミット・クラブです──をすべてつくっておきました。心を代表する宗教圏連合、体を代表する政治圏連合として、「世界平和宗教連合」と「世界平和連合」をつくったのです。自分個人から心と体の闘争歴史によって分かれたものを、終わりの日に来て、これを収拾しなくては、人類の生きる道を収拾する道理がないのであり、平和の世界に行く道がないので、一人このようなことをするのです。反対を受けながら一人でしたのです。どこの誰が歓迎しましたか。(二一一―三三六、一九九一・一・一)


二 世界平和統一家庭連合

 人類の幸福と平和理想を実現するには、障害が多いのです。政治的、経済的利害関係の衝突をはじめ、様々な否定的要因が数多くあります。その要因の中で最も根本的なものは、人間が自己の中で心と体が衝突を起こして矛盾していることです。長い人類歴史を通して、心と体の葛藤が完全に解決されたことがありませんでした。人間始祖の堕落の結果が、このように深刻で悲惨なのです。

 私は、去る七月三十日から八月一日まで、アメリカの首都ワシントンD・Cで「世界平和家庭連合」創設大会をもちました。ジェラルド・フォード、ジョージ・ブッシュの二人の元アメリカ大統領をはじめ、四十カ国の元・現職国家元首および首相と百二十余カ国の代表が一堂に集い、歴史的な世界大会を開催したのです。それは、これまで私が真の愛の平和世界実現のために生涯を捧げて築いておいた世界的な機構と基盤の上に創設した、最も貴い機構になります。

 これから私たちは、神様と歴史の前に答えなければなりません。大きく和合して一つにならなければならない人類が、何をもって、どのように現実を克服し、近づいてくる新千年を希望の中で迎えることができるでしょうか。また、個人と自国の利益を超えて「ため」に生き、信頼して生きていくべき平和世界を成し、またこれを支える新しい価値観をどのように定立するのでしょうか。科学技術の燦爛たる楼閣の上で人本主義の眼鏡をかけ、物神の誘惑のもとでではなく、本心の扉を開けて謙虚に答えを探さなければなりません。地上で探せなければ、天から来る声を通して解決しなければなりません。(二七九−二〇八、一九九六・八・二〇)

 「世界平和家庭連合」を成すことができなければ、平和世界は絶対に来ないというのです。これが重要です。家庭がそれほど重要なのです。平和世界も家庭から始まるのです。家庭に十人の家族が暮らしているならば、十人の家族がみな一つにならなければなりません。一つとなってお互いが縦横に、前後、左右、立体的に和合するようになる時に、理想的平和の世界が訪ねてくるのです。(二三二−三二二、一九九二・七・一〇)

 これから一つ残っていることは、世界平和のための統一連合が残っているのです。これさえすればすべて終わるのです。これが成される日には、国が加入するのです。国が加入するというのです。ですから、国が救いを受けるのです。氏族的メシヤのようなものは横的な基盤です。縦的な基盤は、既にすべて設定されたというのです。そのようにすれば、すべて終わります。摂理やすべてのことが終わるのです。ですから、サタン世界は完全になくなるのです。(二一九−二五四、一九九一・九・八)

 「世界平和統一家庭連合」です! 世界、平和、統一家庭をなくしてしまってはいけません。それで連合体として行くのです。すべて相対的です。その相対基準の中に愛を連結すれば、世界は一つに連結されるのです。(二八三一五二、一九九七・四・八)

 これからは、宗教が必要ありません。世界基督教統一神霊協会の時代は過ぎ去ったというのです。それで、「世界平和統一家庭連合」を宣布したのです。エデンにおいて堕落していない本然的家庭、アダムとエバの絶対信仰、絶対心情園、絶対、永遠に分かれることができない父子関係の一休園を成さなければなりません。

 世界のどのような邪悪なものが誘引するとしても、アダムとエバが堕落した根源的動機に接し得る何ものもない位置に立って解放されなければならないのです。それが堕落した人間の宿命的な任務である、ということを知らなければなりません。(二六六−二五五、一九九五・一・一)

 四月十日から「世界平和統一家庭連合」という名称を使用します。家庭問題が今、世界的問題になっています。家庭の破綻は、世界的な重大事です。アダムとエバが堕落する時、神様が家庭に干渉できなかったので、終わりの日に来て収拾しなければならないのです。政治の力をもって、経済の力をもって、文化の力をもって、宗教の力をもって家庭と青少年の淪落を防止することはできません。(二八三−一一、一九九七・四・八)

 神様の真の愛は、投入してまた投入して無限に与え、そして、その与えた事実すら忘れてしまう絶対的な愛の基準です。このような神様の真の愛の絶対的基準を、縦的に連結して横的に拡大していくことで、人類が願う理想世界を尋ね求めていくのです。

 神様は、真の愛を中心とした環境圏を造成するために、真の愛と真の家庭の実体である真の父母を中心に、世界的な基盤を造成してきました。世界の大学者と共に絶対価値を探求する「科学の統一に関する国際会議」と「世界平和教授アカデミー」、言論の自由と倫理的責任を追求する「世界言論人会議」、各宗教間の和解と一致を模索する「世界平和宗教連合」、世界平和を模索する「世界平和連合」、女性の社会的参与を通した理想社会実現のための「世界平和女性連合」、真の家庭理想を実現してその理想を全世界的に拡大するための「世界平和統一家庭連合」、そして、二十一世紀の新しい青年文化運動を主導する「世界平和青年連合」の結成および組織拡大などは、そのような背景から出発したのです。(二七一−一四九、一九九五・八・二七)


三 世界平和教授アカデミー

 私は、「世界平和教授アカデミー」を、人間の知恵を啓発するために人生を捧げて尽力してきた皆さんの知性によって、この危機の時代を転換させ、世界平和の根源を模索する牽引車のような機構になることを願いながら、創立したのです。「世界平和教授アカデミー」の究極の目標は、平和と繁栄のための新しい理念と方法論を研究しようとする勇気ある学者たちの献身的な努力によって、正義と調和と秩序の世界を創造することです。また、「世界平和教授アカデミー」は、今日の時代において危機意識をもっている学者や指導者に、人類が当面した家庭の根本的な問題を検討するのに必要な資料を提供しなければならないと思います。(一三〇−九、一九八三・一二・一八)

 平和のための国連機構のようなものをつくらなければなりません。今の国連機構は、頭だけあって手足がない機構です。「世界平和教授アカデミー」をつくって、そこに看板をつければ国連総会にもなり得るのです。「あなた方は、国連総会に政治家だけが集まるではないか! 私たちは、平和のための使節だけが集まる」と言って、新しいアベル的な国連総会をつくろうというのです。現在の国連総会は、頭だけあって手足がないので、まるで全身がまひしてラッパばかりを吹く立場のようです。一年の内で、総会をする時は熱心に騒ぎますが、次にはどこで死んだのか影もありません。(六二−二九八、一九七二・九・二六)

 先生を知らない人たちは、「先生を見ろ。私たちがこうやって苦労しているのに、私たちを助けてくれずにそれは何だ。どこに行って何を投資して……」と言うでしょう。それは、皆さんが分かっていないのです。「教授アカデミー」をつくるときも、情報部がそうでした。「ふん! 国家でも何十人もまとめることができなかった教授たちなのに、統一教会で、『平和教授アカデミー』ですることができるか」という話をしました。彼らとは観点が違うというのです。(七一−一四六、一九七四・四・二九)

 私たちが「統一科学」という問題を中心として、全世界的に教授たちを引っ張り出してたびたび行事をしていますが、ここにどれほど多くの関心が注がれているかを知らずにいます。初めは批判もしましたが、このごろは、「レバレンド・ムーンがすることはすべて深刻な問題だ」と、このように言うというのです。このような段階に入ってきて、だんだんと押していくのです。それで、何か何でも一つに糾合しなければならないと考えるのです。教授たちを糾合するための作戦を韓国でしなければならなかったので、「平和教授アカデミー」を結成したのです。言い換えれば、「世界平和教授アカデミー」は、「全世界の教授たちがこの平和世界建設のために、実際の行動はできないが、各分野で頭を使って文章を書き、方向を提示することに先頭に立たなければならない」という趣旨からつくったのです。韓国では既に成功裏に進んでいます。T次的成功です。

 「平和教授アカデミー」という名前で、「広場」という月刊誌を全世界の大学に発送したので、韓国でこのような運動をしているということを、既に名のある教授たちはみな知っています。それゆえ、アジアにおいて著名な教授たちを糾合して、「アジア平和教授アカデミー」が発起さえされれば、これがヨーロッパにも連結されるのです。

 アメリカならばアメリカのための教育制度ではなく、イギリスならばイギリスのための教育制度ではなく、それを超越して私たちが新しく構想する一つの世界、平和の世界を建設することができる教育制度を準備しなければなりません。このような目標を立てておいて、そこに合う教育施設を整えなくては完全な教育をすることができないので、そこに合う大学を立てようと思います。それで、国際大学理事連盟をつくろうと思います。

 このような計画を立てて、世界的な大会を通して発表するようになるのです。学界で発表するよりも権威のある路線を、方向をつくらなければならないというのです。それぞれの分野の世界的な学者たちが糾合して月刊誌を発刊するのです。そうして毎月方向を提示するのです。「科学はこのように行かなければならないのです。経済はこのように行かなければならないのです。哲学はこのように行かなければならないのです。法学はこのように行かなければならないのです」という一つの方向に、平和と統一という方向に引っ張り出すのです。(七一−一七五、一九七四・四・三〇)

 世界のすべての国の教育制度は、競争で勝利した者だけが獲得することができるという競争の長所と、それに最も適合する生活を、あまりにも強調しすぎてきました。これは、人類を一つの人間家族の構成員として導くことによって、平和な共存の世界に導くための健全な人間の努力を食い荒らす伝染病のようなものでした。いずれにしても、現在の人類は、知性人の間でそのような競争を強調することが変遷されつつあり、生存のための協同が不可欠な要素であることを悟り始めました。このような見解に照らし合わせてみるとき、教育の目的と教育哲学は、深層から変革を経なければなりません。(七四−一〇七、一九七四・一一・二二)

 すべての会員は、学者たちを積極的に後援するだけでなく、社会世論に影響を与え、歴史を引っ張っていかなければならないと思います。私たちは、非暴力的な態度で、しかし所信をもち、この時代の最も難しく複雑な哲学的・社会的課題として人類が当面している未解決の問題を解決することに心酔して、献身的でなければなりません。「世界平和教授アカデミー」の目標である平和実現は、理想と理論の基準においてではなく、実践的方法による実践をもって到達される目標です。

 私は、「国際文化財団」と「世界平和教授アカデミー」の基盤を通した世界大学連盟の理想をもってきました。今それを実現する段階になり、六大州に少なくとも七十の総合大学を順次設立し、高い次元で若い世代を育成指導するでしょう。大学相互間に交換教授制度、交換学生制度、協同研究等を通した体系性を帯びた教育で、人類が一兄弟になる平和世界の理想を実現しようと思う次第です。(一三〇−一二、一九八三・一二・一八)

 一九七八年から今まで、宗教と関係のある教授たちを教育してきたのです。神学者を教育し、その次には哲学者や数多くの学者たちに今、統一教会の「原理」を中心とする公聴会を三年間続けています。そのようにしながら、各国に今、「平和教授アカデミー」を編成するのですが、その国を動かし得る学者たちがみな、理事要員として登場するのです。(一〇七−二一九、一九八〇・五・一九)

 神様を父母とする世界は一つの家庭、人類は一兄弟という理想から見るとすれば、東洋と西洋の最短距離の調和統一体は、宗教思想を中心としてのみ可能なのです。「世界平和教授アカデミー」が本当に世界平和を目標にするならば、そして、私たちすべての兄弟たちが学問的な良心と知性を尽くしてこの目標を成就することを望むならば、私たちに再覚醒と再決意が必要だと考えます。真なる人類平和は、価値観が異なる人間相互間の平面的関係改善だけでは訪れることができないのです。神様を求心点にした絶対価値のもとにおいてのみ、真なる平和世界を見いだすことができるのです。

 この平和理想に対する根本的障害要素は、無神論的共産主義です。私は、資本主義も神様が願われる主義ではないことをはっきりと教えています。しかし、共産主義は、神様の存在自体を否認しているので、この主義は「神主義」の前に第一次的な障害になるのです。(一三〇−一五、一九八三・一二・一八)

 知恵の中の知恵は、神様の心情と理想を知ることだと思います。私たち「ICUS」(科学の統一に関する国際会議)の家族は、通常の学問研究の次元を越えて、天的知恵を所有するための共同努力の場を用意するために実践しなければなりません。そのようになれば。私たちは、神様の理想であると同時に人類の共通の希望である、平和理想世界実現のための主流的使命を担当することができるでしょう。神様は、良心的な碩学たちのこのような役割に期待していらっしゃいます。学者たちに対する社会的期待から見ても、あすの主役である青少年を教育する使命から見ても、学者の模範は大きな役割を与えるでしょう。(二一九−一〇五、一九九一・八・二六)


四 世界平和連合、南北統一運動国民連合

 先生の計画どおりにすれば、戦わずに無条件の統一時代が来るのです。「世界平和連合」をなぜつくったのか分かりますか。全世界の国家が一つになって韓国を万年、億万年、平和の王国として宣布するためです。祖国なので、そうではないですか。祖国を侵略する者がどこにいますか。韓国を万国保護王国として宣布しなければならないというのです。それを誰がしますか。それは、他の人にはできません。私がしなければならないのです。今、その準備をするために、あらゆる方面に組織を編成しているのです。(二四三−一六三、一九九一二・一・三)

 皆さんは、神様が平和の役軍として選ばれてこの場に召命を受けられた方々です。今から九年で紀元二〇〇〇年が来ます。二〇〇〇年というこの峠が、私たちの生きている時に偶然に来るのではありません。これは、歴史の新しい転換点です。新しい歴史が胎動しています。平和の二十一世紀が近づいてきています。しかし、その平和は、ただで来るのではなく、神様と人間が協助して、与えられた責任分担を果たすときにだけ可能なのです。そのようにしようとすれば、私たちは残りの九年間で、平和を阻害するすべての要素を除去する作業を終えなければなりません。

 これは平和の時代です。これをもって名実共に天国だというのです。このような希望と光明の二十一世紀には、私たちがきょう創設する「世界平和連合」がその理念を提供して世界人類を教育し、摂理に従ってこれから来る平和世界の牽引車の役割をしなければなりません。私たちの連合は、また世界の道徳性を明かす灯台にならなければなりません。

 平和の使徒である貴賓の皆さん! 光明な新しい日が私たちを待っています。私たちは、きょう全員が使命感に燃えなければなりません。これから、私たちの最後の一滴の汗と涙と血を流して人類共同の目的を成さなければならない、という歴史的使命が私たちを呼んでいます。その最初の仕事が神様を私たち個人、家庭、社会、国家、世界に迎え入れることなので、天が共にいらっしゃる時に敵対する者がいるでしょうか。(二一九−一二一、一九九一・八・二八)

 これから創設される「世界平和連合」は、過去の国際連盟や国連と異なり、真なる本然の平和理想と真の父母の理想をもって、最後に世界平和を成そうとする雄大な新しい出発です。人間同士で平和を謳歌せず、神様の中に、神様と共に平和を謳歌しなければならないという斬新な覚醒がなければなりません。世界平和の中心は神様であられ、その原動力は真の愛なのです。二九−

 体を代表する国連機構の前に、一つの心の代表として世界平和を指導できる「世界平和連合」をつくるのです。第一次大戦後の国際連盟と、第二次大戦後の国際連合という国連機構が平和を模索してきましたが、すべて失敗しました。なぜでしょうか。先進国家を代表する為政者が先導的な立場に立つようになるので、体が心を動かすそのような立場に立っていたというのです。

 しかし、今回、私が提唱する「世界平和連合」は、宗教指導者が先頭に立つのです。これは、何千年の歴史をもっているのです。この世界的宗教指導者が一つになって政治世界をコントロールしなければならないのです。心が体をコントロールするように、それを収拾しようというのです。それゆえに、外的な政治世界に相対的平和基準を設定するために、レバレンド・ムーンが提唱したのが「世界平和連合」です。(二〇九−二五九、一九九〇・一一・三〇)

 「世界平和連合」を創設して何をするのでしょうか。宗教界と政治界の大物を連合して世界平和を成そうというのです。世界平和というものは、宗教と政治が一つにならなければならないのです。この二つは、今までは戦っていました。政治がいつも宗教を打ってきたのです。これを一つにしなければ、世界が変わらないというのです。

 宗教界の大物と政治界の大物の連合化と世界平和、これが成されなければ世界平和は来ないのです。どうすることもできません。それで先生がすべて準備しました。宗教界の心と政治界の体が一つになれば、ここから一つになるのです。(二一七一三五九、一九九一・六・一二)

 第一次世界大戦後に国際連盟をつくりましたが、それは失敗し、第二次大戦直後につくった国際連合も失敗しました。失敗したその基盤の上に、レバレンド・ムーンが「世界平和連合」をつくります。個人から心と体が分かれたものが、世界的に二つに分かれたのです。それを、一つになった心と体をもった人が統一しなければなりません。統一しなければなりません。分けてはいけないというのです。これ(心の側)が右翼で、これ(体の側)が左翼です。また、これ(心の側)は宗教界で、これ(体の側)は非宗教界です。この宗教世界と非宗教世界を統一しなくては、世界に平和はありません。ですから、左・右翼を一つにしなければなりません。それをしている人がレバレンド・ムーンです。(二〇五−二一三、一九九〇・九・二)

 金日成は、神様がいないというサタン側共産主義世界の代表者である反面、文総裁は、絶対的に神様が存在するという民主世界の代表として、韓国を中心として北朝鮮を消化、吸収することによって、一つの父母である真の父母の心情をもって歴史的善悪闘争を越え、平和世界を創建しなければならない宿命的な課題の前に、今回、「世界平和連合」を創設し、摂理史的み旨に合わせようとするのです。(二〇四−一四四、一九九〇・七・六)

 各国の大統領をした人、世界の財閥たちをすべて指導するのです。彼らに「統一思想」を教育するのです。「ゴッディズム」(神主義)、「頭翼思想」を学ばなければなりません。「平和連合」がこの思想基調を中心として世界を収拾する道しかありません。今まで世界のために働いてきた人は私しかいないではないですか。共産世界に影響を与えて、民主世界に影響を与えた人は、私のほかにいないではないですか。カトリックの教皇庁が影響を与えましたか。ビリー・グラハムが影響を与えましたか。とんでもないというのです。私しかいないのです。これをしっかりとしておいてこそ、けりがつくのです。これが最後です。(二〇一−一三四、一九九〇・六・二三)

 私たち「南北統一運動国民連合」は、この時点で何をしなければなりませんか。最初に私たちは、民族の和解と一致に向かう真なる価値観を定立して、その価値観を中心として思想武装をしなければなりません。アメリカをはじめとする自由世界の弱点は、思想の空白が存在する点です。物質の豊かさと自由の澎湃が、価値観の混沌と世俗的な人本主義の台頭をもたらしてきたという事実です。自由世界は、思想的な面において繰り返し後退してきました。これは滅びていく共産世界が、最後に世界赤化の野望を放棄しない理由です。

 第三次大戦は思想戦です。共産主義を軍事的にだけ破ることはできません。共産主義思想を凌駕する、より優秀な思想でなければ共産主義を破ることはできません。その思想とは、正に真理に立脚した思想を言います。

 偽りは、真によってのみ征服できます。その思想が正に「神主義」です。これから自由世界が「神主義」、すなわち「統一思想」で武装して、理念的攻勢に転換しない限り、共産主義に勝つことはできません。

 「南北統一運動国民連合」は、汎国民思想武装運動の先鋒の大将にならなくてはなりません。「神主義」は、北朝鮮の同胞を解放するだけでなく、全世界の共産主義を解放して余りあるのです。また、この理念は、放縦と不道徳で腐っていく西欧世界に精神的大覚醒運動を起こしています。

 それゆえに私は、一九七六年、アメリカの首都ワシントンD・Cで歴史的「神主義」宣布大会を終えたのち、「次の大会はモスクワで開くことになる」と宣布したのです。「神主義」は、共産主義世界を解放できるという所信があるからです。

 共産主義がなかなか衰退しないのは、私たちの明確な代案がなかったからです。また、より優れた思想で武装されていなかったからです。これからは、大韓民国から思想運動を起こして、共産主義克服のための汎世界的な運動を展開しましょう。私たちが思想的攻勢を行って、虚偽と欺瞞で飾られた金日成唯一思想を圧倒しなくては、どうして統一を願うことができるでしょうか。

 私が早くからアメリカに世界本部を置いて自由世界の思想教育に努めてきたことは、皆さんが周知の事実です。「ワシントン・タイムズ」をはじめとして、いくつもの言論機関を世界各所に立てて世界の言論人を教育し、世界の各大学の教授たちに方向を提示して、世界各国の学生運動を主導し、退役将軍たちをはじめとする在郷軍人を糾合して、南米諸国を統合する運動を起こし、既に以前から世界宗教一致運動を直接遂行してきました。

 このように私は、これまであらゆる力を尽くして、アメリカと日本に影響を及ぼし、ヨーロッパ、南米各国にも基盤を築き、さらには中国にまで影響を与え、北朝鮮解放の国際的与件造成に全力投球してきました。

 韓国は、地政学的にとても微妙な位置にあります。韓国を取り囲んだ四大強国、すなわちアメリカと日本とソ連と中国は、私たち韓半島にそれぞれ重要な関心と利害関係をもっています。私たちは、この四大強国に影響を与え、私たちの統一課業に有利な方向へ導いていかなければなりません。そうでなくては、私たちの祖国統一は訪れることができません。私は、国際舞台においてそのような影響力と実力を、思想教育運動を通して、そしてその他様々な分野での成功を通してなしてきたのです。

 このような基台の上に出発した「南北統一運動国民連合」は、韓国だけの単独的な団体ではならず、アジア各国と、さらには世界各国とつながりをもつ国際連合運動にならなければなりません。それゆえ、私たち「国民連合」は、これからアジア国民連合に発展し、世界国民連合としてさらに発展していくでしょう。これが全世界人類の念願であり、また神様の望まれる念願でもあります。

 私たちは、今、ここで民族的で世界的な課業を受け入れなければなりません。歴史的な統一の課業は、義人たちの差し伸べる手を待っています。皆さんは、このような歴史の召命を受けて、「南北統一運動国民連合」を結成する場に集まったのです。

 檀君国祖の開国精神は、敬天愛人の思想です。今日、その崇高な私たちの開国思想が昇華され、世界を価値観の混沌から救う万民救世の思想、すなわち「神主義」としてこの地に生まれたのです。

 私はまず、韓国問題は世界問題の縮小体であり、世界問題の解決は韓国問題の解決と不可分の関係にあると言いました。この言葉はすなわち、私たち韓国から世界問題を解決する処方が出てき得るという意味にもなるのです。そうです。私たちが南北統一の処方として用いることができる「神主義」は、世界を共産主義から、また世俗的人本主義から解放する処方にもなるのです。

 私たち全員が共に、私たちの価値観を定立して国民思想武装に総決起しましょう。私たち全員が共に、南北統一の熱望をもってこれを信仰化し、石壁も突き抜いていく情熱を燃やしましょう。私たちは、大歴史行進の最前列に立ち、永遠の民族史の中で、最も勇壮な南北統一の場を神意に従って私たちの手で成すという自負と決意をもって、この「国民連合」を通して世界的な実践基盤をつくりましょう。(一六四−一九六、一九八七・五・一五)


五 世界平和統一家庭堂、世界平和女性連合

 「世界平和統一堂」の「堂」の字は、「家」の「堂」を意味するのであって、「群れ」の「党」を意味しないことを闡明にします。言い換えれば、私が言う「世界平和統一堂」は、通常、二国の政権を勝ち取るための政党の機能を意味するのではなく、世界平和のための世界の各国家が統一された基盤と努力を増進させる連帯活動を強化する殿堂、すなわちハウス(house:家)の意味をもつのです。

 それゆえに私たちは、世界の平和を具現するために、各国の政治指導者、学者、宗教人、言論人、教育者、芸術文化人、女性指導者、青年指導者が、全世界の女性を代表する母たちをして、すべての階層の人々に、神様を中心として愛によって心と体が一つになること、そして家庭を中心とした世界平和のビジョンを提示する積極的な交流と教育の機会を提供できるように拍車をかけることを望みます。(二三四−二五一、一九九二・八・二四)

 今、神様がこの地上に定着されるためには、愛を中心とした家庭中心の礎石の位置に定着されなければならないと思うので、私たちは、世界平和統一、世界が平和な統一をしなければならないというのです。すべての本然の起源が個人にあるのでもなく、国にあるのでもなく、世界にあるのでもありません。今現在、アメリカが民主世界の主導国としていますが、今後、平和を主唱していくためには、どこに設定基盤を置かなければならないでしょうか。アメリカに置くことはできないのです。

 そのようになれば、他の国がすべて反発するようになるのです。すべてを越えて、基本的な基準である家庭から定着の起源を発見しなければ、平和を成すことができないと見るのです。ですから私たちは、家庭を中心としていくら反対したとしても、どのような力とどのような反対にぶつかっても、悪魔の怪しい巧妙さをもった敵がいるとしても、この家庭の基盤を一寸も、一分も譲らずに安定基盤の上に確定しなければ、世界平和の礎石を置くことはできないというのです。このような意味で、「世界平和統一家庭堂」というのです。これをはっきりと知らなければいけません。(二四一−一四、一九九二・一二・一九)

 「世界平和女性連合」は、家庭倫理を徹底して教育させる運動として定着しなければなりません。これが定着しない世界は、神様のみ旨も、世界の平和も、国の復興もすべてありません。文総裁のような人も、この基盤を築くために家庭を求めていくということを知らなければなりません。

 世界平和女性運動は、世界平和家庭堂になるのです。「世界平和家庭連合」ですが、すべて家庭堂になるのです。「堂」とはどのような字ですか。「家」の「堂」の字です。「群れ」の「党」の字は闘争する党です。戦う党だというのです。戦っては平和の基準に代わることはできません。そのために、文総裁は、一生の間、打たれて奪われてくることをしてきたのです。(二三二−一九九、一九九二・七・六)


六 世界平和超宗教超国家連合、世界平和宗教連合

 各宗教間の真摯な対話と調和を実現することで、地上に神様のみ旨を促進させ世界平和を実現するために、私は、「世界宗教議会」と「世界宗教連合」を設立しましたが、現在このような機構は、停滞した宗教界に奇跡を起こしています。そして、私は、人種紛争および宗教戦争を防いで、神様の名のもとの理想的平和世界を立てるのに積極的に寄与する青少年の機構を設立しましたが、「世界青少年会議」と「青少年宗教奉仕団」がそれです。私は、このようなすべての機構を通して、宗教界に新しい代案を提示しています。(一六七−九八、一九八七・六・三〇)

 私は昨年、「世界平和宗教連合」を創設するときまで、千辛万苦の困難を乗り越えてきました。誰も成すことができなかった教団間の大和合と、神様のみ旨を中心とした世界平和の実現という目標をおいて私は、四十年以上「ため」に生きる献身の路程を歩みました。

 今、ここから私たちが一段階さらに進んでいく道は、教団間の和合に満足せず、学会、政界、言論界等の社会指導者と共に世界平和のための汎統一機構を構成して、より積極的な対社会活動をすることです。宗教は、この機構が神様のみ旨を地上に実現できるように教育し、「ため」に生きる道において率先して模範にならなければいけません。(二三四−一七三、一九九二・八・二六)

 「ため」に生きる道、それは孝子の愛の道です。忠臣の愛の道です。聖人の愛の道です。聖人の愛は人類のための愛です。聖子は、天地を愛して、天の王宮法まで守ることができます。神様にまで心情的に仕えることができるのです。そのような縦的な立場をつかまなければなりません。聖子の道理と神様の愛の道理を学ばなくては、万教の平和の基準を見いだすことはできません。これが、私たち「韓国宗教協議会」が今後、到着しなければならない目的地ではないかと考えているのです。(一九六ー二三七、一九九〇・一・一二)

 宗教は、文化の中心なので、「世界宗教議会」と「世界平和宗教連合」は、「世界文化体育大典」の中心に位置するようになります。宗教的理想とその知恵と価値は、世界の中の教育、学問、芸術、体育、言論、政治、経済に染み込んで、その基準にならなければなりません。「世界文化体育大典」は、人類の精神文化を収拾して、人間の幸福のための真なる価値を取り戻し、神様と人間と万物が調和された新しい文化世界を志向する歴史的な行事になるでしょう。(二三四−二六八、一九九二・八・二六)

 人類の五分の三以上が宗教の発祥地であるアジアに住んでいますが、韓国は宗教結実の王国になってきました。そのような意味で、神様がどのように南北統一をしようとされるのでしょうか。宗教文化であるキリスト教文化を通して、キリスト教人たちが受け入れることができる受容態勢を成し、世界平和という表題のもとで、千にも万にも混乱したこの環境と心の世界を代表した全体の宗教世界を一つに束ねて、平和世界に行かなければなりません。

 それで私は、ソウルで「世界平和宗教連合」を創設しました。また、体の世界を代表した政治世界をすべて束ねて、国境を超越して統一体制に向かうことができる「世界平和連合」も創設しました。宗教界が一つになり、政治界が一つになれば、平和の世界は到来するのです。それは、連合方向を通してのみ可能なので、そのような環境を備えたこの舞台を私が注視しながら、ここに韓国民族を中心としてそのような連合体を創設したのです。私は、この基盤の上で北朝鮮に提示するのです。世界的な技術を提供するのです。そのために一九八〇年、技術平準化を主張したのであり、このために自由世界から反対を受けた人が私です。

 ヨーロッパは、アフリカを中心として原資材を得るために搾取政治をし、アメリカだけとってみても、原資材のために南米で軍事力、経済力、政治力を動員して搾取しました。しかし、私は、これを瞬く間に断ち切ってしまう技術平準化を主張したのです。(二二二−一三五、一九九一・一〇・二八)

 私は、「ため」に生きる神様の真の愛を中心として、これまで超教派・超宗派和合運動を世界的に展開してきました。宗教間の和合と交流がないのに、どうやって世界に平和が来るでしょうか。今も中国、アイルランド、インド等の地では、凄惨な宗教紛争が起こっているではありませんか。

 私は、昨年八月二十七日、世界のすべての宗教最高指導者たちを集めて「世界平和宗教連合」を創設し、宗教人が和合と協力で世界平和を実現することに心を合わせることができるようにしました。真に貴い組織です。(二三四−二六一、一九九二・八・二六)

 平和の世界に行くのに、方向が二つになってはいけません。政治の方向、宗教の方向が統一された方向でなければなりません。そのようにしようとすれば、宗教が指導しなければなりません。心が体を支配するのが原則なので、心的宗教圏を結成するのが、今回二十七日に行われる「世界平和宗教連合」です。そこには十二宗派がすべて入っています。キリスト教も入っています。その次に国を中心として数十カ国、四十カ国以上の国がみな入っています。そうして、平和の世界に向かうその道を模索するための出発をしなければならない時だというのです。このような時を迎えたこの期間に、文総裁が話したことは、すべての歴史の骨髄である主流的内容です。(二一九−七四、一九九一・八・二五)

 究極的平和世界の実現のための宗教の役割は絶対的なので、これから宗教人が宗派の壁を崩して、神様が願う目的のもとで、連合された力によって世界平和具現に立ち上がらなければなりません。世界平和のための宗教人の役割が不足だったことを自省して、世界和合の動機であり根本要素である真の愛を、宗教の中で開発し、これを実践する「世界平和宗教連合」運動を大々的に展開する時です。(二〇五−一六〇、一九九〇・八・一六)


七 その他の多様な平和活動

 私は、平和な人類社会の創建と神様中心の新しい青年文化の創造を念願して、その戦列の先頭に「原理研究会」の若者たちを立て、真の愛と真の生命の実践連動を世界的に展開させてきたのです。

 「CARP」(大学原理研究会)会員と青年指導者の皆さん、若者だけの特権である熱い情熱と明哲な理性を通して、悠久な歳月の間、神様が追求してこられた真の家庭を完成し、真の父母、真の師、真の主人の三大主体思想で武装して、神様の統一された平和世界建設のために全員で共に前進しましょう! (二三四−一四五、一九九二・八・二三)

 ソ連のすべての大学には、ソ連共産党の青年組織があります。それを「コムソモール」(Komsomol)というのですが、その組織の事務室が、「CARP」(大学原理研究会)事務室になったというのです。そして、マルクス・レーニン研究室が私たち「PWPA」(平和教授アカデミー)の事務室になりました。国策的な次元で大々的にアメリカと結ぶのです。これからソ連の体制変動から起こる問題を収拾できるただ一つの理念は統一教会の理念しかない、という決定的立場で、このようなことが推進されているという事実を知らなければなりません。(二〇八−一〇七、一九九〇・一一・一七)

 今回私は、アメリカで司法協会をつくったのですが、なぜそれをつくったのでしょうか。皆さん、ソ連や中国、北朝鮮は、裁判をしながら生きた人を捕まえてあらゆることをすべてしています。捕まえて殺すこともできるのです。人権蹂躙が危険な状況です。それで私が、世界枝道の先頭に立って万民を平和の道に正しく導くためには、この裁判制度を正しく確立しなければならないと思ったのです。そのような意味で、この司法協会をつくったのです。(一二五−二〇四、一九八三・三・二九)

 これから海の世界に入っていくのです。これから空中に上がっていって暮らすのは大度なのです。空中に上がって暮らしながら防御するより、海の中に入っていって暮らしながら防御するほうがずっと安いのです。どれくらい安いかといえば、これは千分の一もかからないというのです。水がどれほど親しみ深いですか。海には、いつも同化できる環境的与件ができており、自然に連結することができる何かがありますが、空中はどうなのか考えてみてください。空中は、アメリカが軍事的な意味において力を注がなくてはならないのですが、平和のための未来の世界を見てみれば、そのお金をもって海洋開発に投資すれば、どれほど素晴らしいか考えてみてください。これから軍事的な防御問題がなくなる時が来れば、世界はみなどこに行くのでしょうか。世界が海に関心を転換させる時が来るというのです。遠くありません。(一四六−二四三、一九八六・七・一)

 新しく千年を迎えなければならない時点において、半島国家は、摂理的に貴重な使命を果たさなければならない国です。これらの国は、これまで世界文化に寄与した功労と共通した経験を半島国家連合として結集し、平和世界を実現するのに先導的役割を果たさなければなりません。

 今まで私は、人類が平和世界で幸せに暮らすことができる道を教えてきただけではありません。難しい開拓をして、平和世界を成すための様々な機構を創設しながら多くの支援をして育成しています。「世界平和連合」、「世界平和宗教連合」、「世界平和女性連合」、「世界平和青年連合」、「世界平和大学生連合」、「世界平和教授アカデミー」、「世界平和島嶼国家連合」等は、すべてこのような目的のために創設された機構です。今回、「世界平和半島国家連合」を創設するのも同じ目的です。

 レバレンド・ムーンがなぜこのサッカーチームをつくって運動に関する関心をもつのでしょうか。運動というものは、和合と平和を増進するにおいて必要です。有名なサッカーチームが一度競技をすることになれば、全世界が見ることになります。ボクシングは一人でしますが、サッカーは十一人でしなければならないというのです。

 そのサッカーチーム自体が、みんな融合されなければなりません。一つにならなければなりません。和合されなけれぱならないというのです。その次には、すべての戦い、闘争のない平和が起こるというのです。それを知らなければなりません。調和が起こるのです。そして、サッカーチームが競技場に出てきて、チームに出会うことが自分の生活よりもさらに好きになることができなければならず、統一がなされなければならないというのです。

 ですから、サッカーチーム自体が和合と統一です。一つです。これが何ですか。私たちの家庭に必要であり、社会で必要であり、国家で必要であり、天地に必要なのです。平和が必要だというのです。平和にならなくては統一が成されません。

 私たちの天馬チームがどのように勝利したかというと、チーム自体がハーモナイズ(調和)されて、チーム自体が平和の上に統一されたからです。統一は平和にならなければなりません。平和を成して、統一が起こりながら勝利したのと同じように、全世界において全人類と和合しなければならず、平和で一つになることによって統一が起こるというのです。

 すべての運動というものは、ハーモナイズするためのものです。平和に連結された統一の世界、統一されるためのものです。すべて一つになるためのものです。それでこのような一つの中心、メインゲームを立てて、「世界文化体育大典」を開催するのです。これを一九九二年度に一次、今二次、三次は一九九八年度にワシントンD・Cでするのです。(二七六−二一、一九九六・二・一一)

 趣味産業に対する世界的な組織をつくって先取権を握ることが、これからの世界の金融界等の人的資源をはじめ、すべての分野を平和に導いていく一つの近道だと考えるのです。それで、海に対して二十年間計画して、今まで準備をしてきたのです。来年四月になれば、二十年になります。(二五二−二一〇、一九九三・一二・三〇)

 大韓民国を代表する平和と友情の使節である「リトル・エンジェルス」が、ここでソ連公演をするようになったことは、私にとってとてつもない喜びです。芸術を愛するソ連国民に対して、「リトル・エンジェルス」のソ連公演より以上の良いプレゼントはないだろう、というのが私の考えです。全世界のどのような会議も、このように美しい音楽と美しい古典舞踊を近くで鑑賞し得る素晴らしい会議はなかったでしょう。

 子供は、友情と平和を伝達する最も良い使節です。彼らは、真なる愛に向かっているからです。これが正に、「リトル・エンジェルス」を一九六三年に創立した私の創立趣旨でした。それ以降、「リトル・エンジェルス」は、全世界を巡回して平和と幸福のメッセージを全世界、万民に伝達しました。(二〇一−二一四、一九九〇・四・一一)














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