神様の摂理から見た
  南北統一

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三.第三イスラエルとして選択された韓半島

 歴史は東方で一つにならなければならないのです。イスラエルの国を中心として仏教、儒教、ヒンズー教、その次にはゾロアスター教のような宗教をみな包括することのできる基盤を、中東圏内につくっておいたのは、イエス様が来てその宗教圏を収拾して東洋を中心として版図を見いだそうとしたからです。しかしイエス様が死ぬことによって、外的な体を犠牲にしたので、これが逆になったのです。ローマに入って世界一周をして東洋に再び帰ってきたのです。

 ローマ教皇庁を中心として、英国を経て、アメリカを経て、二千年かかって、今回り回って帰ってくるのです。回り回って帰ってくる所には、そのまま入ってくるのではありません。蕩減復帰の原則を中心として、それとは反対の現象を経るようになるのです。日本の国が英国のような国に該当し、英国に行く前のローマ半島のような半島が韓半島だというのです。同じ与件を中心としてその時代に責任を果たせなかったことを、世界版図において失敗したことを再び蕩減し、清算したということのできる基盤を経ずしては、サタンが後に付いて入ってくるのを防ぐことができないのです。それで蕩減という原則を中心としてそのような路程を歩んでくるのです。

 今後の世界はアジアを中心として動くでしょう。なぜそうなのでしょうか。イエス様の体と心が分かれたのですが、体と心が分かれずに一つとなっていたならば、アジア版図を中心としてヒンズー教を収拾し、仏教を収拾し、ユダヤ教を収拾して、中東にある宗教を全部収拾して、イエス様を中心とする一つの宗教文化圏をつくって、それを中心としてローマを収拾するのです。ローマを収拾すればみな終わるのです。ところがイエス様を殺すことによって、本然の宗教基盤を失ったのです。それを探そうとするのですから、逆に行かなければならないのです。キリスト教徒たちの希望と理想圏内で神様のみ旨を抱いて、国と教団を中心として一つの世界に行くことのできる立場に立ったにもかかわらず、国の足場を失い、教会の足場も失って悲惨な群れとなって、ローマに探しに入っていったのです。

 それを見いだすためには、四百年間血の代価を支払わなければならないのです。そして蕩減しなければならないのです。それを失ったがために、これが一回りして必ず……。それではその時代になればどこに回り回って帰ってくるのでしょうか。島国のような国を経て、ローマのような半島の国に移住して来るのです。そのようなコースの中心点のようなものが……。アジアにおける英国のようなものが日本です。そして日本文化は英国文化が移動してきたものです。

 それでは韓半島はどのような立場に立つのでしょうか。ローマのような位置にあります。ローマ教皇庁のような位置にあるのです。それでは韓国はいかなる国でしょうか。韓国は歴史時代のすべての宗教と人類を神様のみ旨に合うように収拾して、統一的な世界と統一的な天国を建設することのできる責任を果たす国とならなければなりません。なぜでしょうか。ローマ教皇庁を中心として、半島を中心として世界を動かした教皇圏を代表することのできる文化終着点時代に入るからです。文化的背景を中心として南北が統一され、そのような位置をつかみ受け継いで、世界の宗教を動かし、世界万民を動かすことのできる位置に立ってこそ、イスラエルを選ばれた神様のみ旨に一致することのできる宗教圏が顕現するのであり、神様のみ旨に一致することのできる民族圏、国家圏が形成されるのです。

 韓国は南北にばっさりと引き裂かれました。堕落とは何でしょうか。体と心が分かれたことです。世界的に見るとき、北側は唯物論として物質を主とし、また南側は唯心論として蒔かれたものが世界的に実を結んで結実したのと同じです。このようにして二つが戦うのです。体と心が戦うということなのです。この戦いを今しているのです。では、このようにして今、この共産世界と民主世界がどのような段階に入ってきたのでしょうか。今や二つともが疲労困憊しているのです。疲労困憊しています。それでは我々統一教会の原理はいかなる原理なのでしょうか。第三イスラエル圏形成のための内容です。我々は再臨思想を中心とした第三イスラエル国家とならなければならないのです。

 韓国の韓民族をじっと見れば、五千年という長い歴史を経てきましたが、この民族は特殊な民族です。誰かに支配されるのを嫌うのです。どこに行っても自分が大将の役をしようとし、誰かに仕えては生きられないのです。そのために、言葉もそうではないですか。小さい国が、ミグクノム(アメリカのやつ)、イルボンノム(日本のやつ)、チュングクノム(中国のやつ)、ソリョンノム(ソ連のやつ)と、みんなノム(やつ)なのです。(笑い)人をノムということは、自分が両班だということからです。

 それでは韓民族がもたなければならない、誇らなければならない、人々をノムと言うことのできる特権とは何でしょうか。そうなろうと思えば神様の思想を受け継がなければなりません。それでは神様の思想とは何でしょうか。「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである」(ヨハネ三・16)ということです。これと同じように、皆さんも神様と同じくこのような思想をもたなければならないのです。神様の思想は世界を救うことです。世界を救うために宗教を立てたので、宗教を犠牲にしてでも世界を救わなければならないのです。(一六八―三一一)




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