神様の摂理から見た
  南北統一

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二.忠・孝・烈の国

 今日の大韓民国の立場はどうでしょうか。韓国は五千年の歴史をもっていながらも、純粋なる民族的伝統文化を継承、発展させてきています。歴史時代ごとに強大国の侵略を受けましたが、民族性を失わずに単一民族として歴史時代を導いてきています。

 韓国は受難の歴史を経てきました。奸臣たちの前に忠臣たちは血によって国家を守ってきたのであり、外国の侵略を受けたときは婦女子、幼子たちまで一つに集まって敵を退治したのです。忠臣烈士が世界歴史の中で最も多い国が韓国です。彼らは憂国の衷情の一心で自分自身はもちろんのこと……。韓国が単一民族として燦爛たる文化的伝統を継承、発展させてきたのは、忠臣烈士たちの貴い精神が継承されてきたためです。

 忠臣烈士が国家のために血を流したのは、祭物歴史の見本であると言えるでしょう。今日、統一教会はこのような韓民族の崇高なる伝統を基盤として、神様の摂理を広げてきています。特に先生は神様の国の新しい伝統を立てるために苦心してきました。韓国は忠臣烈士だけが多い所ではなくて、孝子孝女と烈女が多いことで、世界史において最高です。このような韓国の忠・孝・烈の思想は、東西文化圏を一つに束ねるときに絶対的な作用をすることは確実です。

 韓国の忠・孝・烈の思想が天運に従って神様の摂理と連結され、その道理を立てるようになるとき、神様が保護し役事されることでしょう。先生はこのような韓国の伝統的思想を摂理と連結させて、世界の中に立てるために一生を努力してきました。(一六八―一一五)

 韓国人は昔からずっと忠孝の節義と気概が高い民族です。国軍の日、五・一六広場に招待され、壮年国軍の偉容を見て心温まる思いをもったときがありました。ところでその国軍勇士たちが査閲隊の前を過ぎながら叫ぶ「忠孝」という掛け声が本当に印象的でした。神様に選ばれる民族が叫ぶ掛け声としては、あまりにも啓示的でした。世界のどこの国にもこのような掛け声を叫ぶ軍人はないことでしょう。韓国は最後に神様に忠誠と孝道を尽くす民族なので、その忠孝精神が今日国家の中心思想となったのです。沈清の哀切なる父に対する孝誠、春香の夫に対する節義と気概、鄭夢周の王に仕える忠誠、柳寛順の殉国精神、このような忠孝の節義と気概は、古今東西どこにも類例を見ることのできない韓民族の魂です。

 このような忠孝精神と松竹のごとき節義と気概は、今後成し遂げられる地上天国の中枢的思想と精神になるのです。天国は神様の国なので、その国のために永遠に忠誠を尽くさなければならず、神様は人類の父であられるので、その父に永遠に孝道を尽くさなければなりません。世界の数多くの民族を置いてどんなに試験をしてみても、韓国のようにその忠孝の熱と節義と気概が高い国はないので、神様は韓国を選ばれ、訪ねてこられるのです。(一〇〇―二五二)

 韓国は単一民族です。韓国の女性は絶対に他の国の男性と結婚しないのが伝統になっているのです。日本が韓国を侵略しましたが、日本人と結婚した韓国人は極めて少ないのです。一つの郡でも指を折って数えるほど少ないのです。節義と気概を生命よりももっと重要視します。それでも、歴史過程において韓国の女性たちは言葉にできないほどの苦労をしてきました。

 一つの国が選民になるためには、第一に女性たちが苦労を多くしなければならないのです。そして人間生活が悲惨なことも、国なき民族が悲しいことも誰よりもよく知っています。韓国は多くの民族から圧迫を受け、支配を受けてきたために、天の保護を憧憬する国だというのです。

 中国大陸に行って夜になり、どこかの家に入って戸をたたいても、家の主人が韓国人なら扉を開けてくれるのです。ソ連も同じで、ソビエト政権が立つ前のロシア帝国の時も同じように韓国人が道を通って戸をたたけば開けてくれたというのです。それはなぜでしょうか。中国人や日本人やソ連人は必ず身に武器を持って歩きます。道端で死んだ人の体を探ってみれば、彼らには必ず武器があります。しかしながら韓国人はどんなに探してみても武器などというものは刀一つなく、せいぜい火打石があるだけです。このように韓国民族は武器を知らない民族だからです。

 また、文明においても仏教文明、儒教文明、キリスト教文明が韓国を支配してきました。宗教的な面でも韓国はすべての宗教が代表的に結実を見た国でもあります。そうだというのです。(五四―二三八)




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