神様の摂理から見た
  南北統一

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二.南北分断の原因とその意義

 韓国の国民は今、誰もが統一を願っているということをよく知っています。南北が分かれるようになった原因を考えてみるとき、六・二五事変がその原因だと思うかもしれませんが、根本問題に入っていって原因を調べてみれば、今日、世界が一つになることのできない歴史的路程を経てきたからであるということを知るようになります。(四八―一四一)

 南北が分かれたのは、解放直後にキリスト教と先生が一つになることができなかったからです。キリスト教と国家が先生に反対して一つになれなかったからなのです。この南北が分かれたのは何のためなのかといえば、地上のキリスト教と国が責任を果たすことができなかったからです。(一六五―二九八)

 大韓民国が南北に分かれて三十八度線が生じたのは、解放以後、神様のみ旨を奉じることができなかったことに対する神様の怨恨の応報です。(四五―一三九)

 復帰歴史を中心として見るとき、既成教会が解放直後にみ旨を奉じて立ち上がったこの若者の後ろに従っていたなら、韓国はこのようにかわいそうなことにはならなかったのです。そうしていたなら三十八度線がふさがれなかったのです。そして、ソ連はとっくになくなったはずです。一九五一年四月、トルーマン大統領がマッカーサー将軍を解任してから、韓国は押され始めました。もしその時、マッカーサー将軍の言葉どおりにしていたならば、その年の九月に韓国は蘇満国境に行って戦ったはずです。そのようになれば、日本が受ける祝福を韓国が全部受けるのです。じっと座っていても生きられる国になるということです。ところが、紆余曲折の末に今のように複雑な世界になったのです。

 今後、世界情勢は我々の動きと対比していきます。世界情勢がどんなに大きく変わっても、我々の動きと対比していきます。皆さんはそこに対する具体的な内容を知りませんが、復帰歴史はそのようになっていきます。(八一―二三一)

 今日、世界史的な境地から見るとき、左右の思潮が韓国を中心として奇妙に対峙しています。板門店を考えてみてください。本当におもしろい名詞です。このようなものは世界に一つしかありません。皆さん、そのようなことを考えてみましたか。自覚のある人は少し考えてみてください。むやみにそのようなことがあるのではありません。板門店は我々民族だけの問題として生じたものではなく、世界的な思潮によって生じたのです。(一三―四五)

 まさにここの三十マイル北側で、民主主義と自由理念はこの世界で最も残虐無道な閉鎖された北韓の金日成の共産集団と対峙しています。この二つに分立した世界の中の一つは神様を認定する世界であり、他の一つはその正反対に神様を否定する世界です。極と極、思想を異にする二つの世界の差異点を韓半島よりももっと顕著に際だってあらわにできる所はありません。韓半島は自由と独裁、善と悪、民主主義と共産主義の間で闘争する、全世界の縮小版なのです。(一六八―二三五)

 南北が分かれたので、これは世界史的な分立を指すのです。共産主義と民主世界の決裂したすべてのものが、韓国の三十八度線を中心として解決されなければなりません。ヘレニズムとヘブライイズム、つまり宗教歴史と人本主義の思想が結託して、最後の終着点として解決されなければなりません。

 板門店は何かといえば、二つの世界の警戒線を指すものです。一般的にこれを解けば、民主世界と共産世界が対峙しているのですが、み旨的に解けば、天国世界とサタン世界が対峙しているのです。民主と共産がこのように先鋭に対峙している所は韓国しかありません。

 韓国の南北問題は、単に金日成と現政府の闘争だけではありません。ご存じのように、人本主義や神本主義、ヘレニズムやヘブライズムなど、さまざまな思想が韓国という終着点に至ったと見ることができ、さらに、韓国が唯心、唯物思想の対決の最後の終着点になっているというのです。このような事実はひとえに韓国民族だけの問題ではなく、ひいては世界の問題です。より次元を高めて考えれば、善神を代表した神様と、悪神を代表したサタンの対決の現状だと見ることができるのです。(一九八六・三・一四)




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