神様の摂理から見た
  南北統一

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六.世界平和の解決基地は人間の体と心

 三十八度線で分かれたのは、南北が分かれたのはそこからではなく、人間の心から分かれたのです。心でそのようなものを立てたので、そのようなものが実を結び結果が出てくるのです。そうでしょう? (はい)。植えたとおり収めるのです。心的な世界の人と体的な世界の人が互いに対立し闘争するこのような現象を環境に……。人間自身に植えたものを徐々に広げて置いて見ると、今は世界時代になったので、それを全部一箇所に固めてみるとそれが何でしょうか。唯心史観を中心とした民主世界が出てきたのです。心的な表示の結果体として、世界型として実を結んだものが民主世界、唯心史観の世界でしょう? (はい)。唯心史観は心を中心とした世界の一つの観です。その次に唯物史観を中心として、体を中心とした人として実を結んだ世界的な結束的一つの形態が共産世界です。

 では、これをどこから解決するのでしょうか。今日アメリカが外交政策や軍事政策をいくら上手にしても不可能です。これは既に落第です。落第なのです。ソ連が民主世界を占領して勝ったとしても、体と心を一つにできる人になれない限り、ソ連自体もまた分かれるのです。間違いなくそのようになるのです。

 見なさい。今このソ連を、共産主義といえば世界主義です。世界主義であるにもかかわらず、一九五七年度に中・ソ紛糾が始まり、今はどのような政略や政策をもってしても、これを是正し合わせられなくなっています。合わせることができる道というものは、妄想時代圏内に入ってきたというのです。それは何を言うかというならば、分かれるようになっているというのです。

 この問題の解決点、平和の解決基地がどこかというならば、これはアメリカでもなく、ソ連でもありません。それを知らなければなりません。平和の解決基地はどこでしょうか。どこでもないですか。アメリカでもなく、ソ連でもありません。問題はどこにあるのでしょうか。私の胸の中でこのように二つ……。体と心が闘うこの人間の胸の中で、どのように平和の宇宙観をもち、幸福な平和の世界観をもつかということが極めて重大な問題です。(八五―三〇二)

 皆さんに一つ聞いてみましょう。皆さんの体と心が闘いますか、闘いませんか。(闘います)。それは平和ですか、闘争ですか。(闘争です)。これがいつ解決されますか。この戦争がいつ終わりますか。それを考えてみましたか。この世界の戦争がいつ終わるのでしょうか。そのような考えはする必要もないのです。私の体の中の戦争を完全にいつどのように終えるのでしょうか。それを終える時世界の戦争が終わるのです。私の体の平和が、世界の平和が成されるのと連結されるのです。

 聖書を見ると矛盾したことが多いのです。天国は私の心にあると言いました。その大きい天国が心にありますか。これはどういう意味ですか。心と体が闘わないで完全に宇宙の代わりとして存在するようになるならば、そこに天国が臨むのです。その天国は世界と通じるのです。連結されるというのです。(八二―一三四)




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