神様の摂理から見た
  南北統一

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四.統一の願いを果たす日が早く来るようにしてください

 お父様、新たな朝の光がさし込み、きょうという日が明るくなりますように。昨日の苦しさを忘れ涙のにじんだ恨に満ちた復帰の道を歩む開拓者の悲しみを、私はお父様とともによく知っております。この世界を誰が責任をもつのでしょうか。南北が決裂し闘争の基準を経ずには、血肉が切り刻まれる悲しみの壁を越えずして南北が再び春を迎えることができない運命にあるこの韓民族を、お父様、哀れに思し召してくださいますように。

 四十年前に、この国の解放と独立のその日が来た時、既成教会がこの息子と共に一つになっていたなら七年以内に世界を制覇し、この息子が四十代にして韓国は世界を指導することのできる主導国になっていたことでしょう。四千年の歴史を再蕩減しなければならないという状況の中で恨の暴風雨に遭遇し、北寒雪風に苦しんだ歴史的事情を忘れることはできません。その曲折の悲運が事実として心を刺激する土壇場においても天がかわいそうだと感じられるがゆえに身もだえし、お父様はその世界の路程をその胸に抱き導いてくださって、今日の勝利の基盤の上に立たしめてくださったのです。その有り難い天運を前にし、身の置き所も分かりません。

 愛する私のお父様! お父様と呼ぶことのできる深い愛の心情が心にしみ、ふさがっていた天上の恨の雲を突き上げ、お父様をすべてもち上げて解放圏へと移してさしあげることのできるその一日が実現されることを祈る統一教会の群れの願いをお忘れにならないでください。私どもがその日を立てるためには、南北を統一しなければならない運命を担っております。この宿命的な課業のため、私どもはまた歩みに歩まなければなりません。

 このために未知の地において、全世界六大陸を舞台に足早に駆け抜けてきた私の四十余年の生涯の失われた歴史時代にもう一度思いをはせれば、今日解放後と同じ四〇年代の難所がこの民族の前に降りかかっております。どこへ行かなければならないのか、その方向を見つけ出せずにいる大韓民国の現実を直視する時、天のみがこの道を指し、教えてくださることを知っております。

 収拾しなければならないとてつもない環境的な与件を、収拾することのできない立場に立って、きょう胸を痛め、明日を心配する心をもたざるを得ない実状を知っていらっしゃるお父様、私どもはあなたの力を必要とし、あなたの協助を必要とするがゆえに両手を合わせてお父様の前に祝いの拍手を打たずにはいられません。この哀れな群れが集まって、この日に両方の手を挙げるのは南北統一だけではなく、アジアを連結させて西欧社会と一つにさせなければならない天意を前にして身を縮め、心を絞って前進しようとする誓いでございます。この誓いは血のにじんだ誓いであり、これを実践しなければならない運命が立ちはだかっているという事実を前にし、我々は決心をし宣誓をいたします。(一九八七・一二・一三)

 万象が望む願いの国が完成することを、お父様がどれほど心待ちにしていらっしゃるのかと思う時、必ず南北韓が統一された韓国にならなければなりません。このことを思えば、お父様、我々が居眠りをして送るような立場で日々を過ごしてはいけません。精誠を尽くし目を見開いてお父様がお任せになられた使命を受けもつために、あらゆる忠誠を尽くすことのできる我々の生活にしなければなりません。このような生活をするためには戦いが繰り返される路程を経なくてはならないということを各自の心中により深く、より大きく感じることのできるあなたの子女になることをお許しくださいますよう切にお願い申し上げます。(五〇―三四)

 お父様! 南北が分かれたこの事情をご存じのお父様! 互いに誰も信じることのできない環境を目の前にしている全大韓民国の民、以北の民はいかに哀れでしょうか。天を信じ、天の心情をもつ姿を見つめながら困難な環境を克服していくようお許しください。中心がなくならない環境は再創造されるという原理を知っている大韓民国の、そして北韓の同胞たちとなるようお許しください。

 全世界が勝利したこの基盤を受け継ぎ、万民の解放圏がここから芽を吹き、万万世に褒めたたえることのできる新たな歴史的転換期がやってくることを知っております。このすべてのことがお父様の恵みであることを知っております。この日を祝福の恵みとしてお許しくださり、南北韓の怨恨の基盤をお父様が踏まえられて、このすべてのものを主管してくださいますよう切にお願い申し上げます。誰の願いに対しても動ずることのできない天のみ旨、誰の呼びかけに対しても答えることのできない天の事情を知る統一家が、行かなければならない厳粛かつ厳然とした路程を自ら進んで求めゆきながら、驕ることなく、慎み歩むことのできる群れとなりますようお願い申し上げます。(一九八七・一一・八)

 一つの国が南と北に分かれています。民主主義と共産主義との対決の基点となっています。大韓民国が必然的に行かなければならない運命の道、受難の道に入りました。まず打たれる位置に立ち、悲しみと寂しさを抱いて身もだえしながら明日の勝利を目前にしていますので、お父様、この民族に強さと大胆さをお許しください。(三一―一八一)

 三千万民衆を導くことのできるのも、南北五千万の民をあなたのみ前に抱くことのできるようにするのも、あなただけがはっきりとご存じでいらっしゃいます。この国この民族をお父様の掌中につかみ、願われる群れをお立てになるあなたのみ旨の前に、支えられ勝利した天の国を建国することができるその日が早く来るように、お許しくださいますよう切にお願い申し上げます。統一された希望の日が我々の民族の前に早く来るようお許しくださいますことを、お父様、切にお願い申し上げます。(六三―三一八)

 お父様! 南北がかみ合わずにいるこの韓半島をあなたが愛し、指導され、主管されて、あなたの願いとともに勝利の一日を迎えるこの国、この民族となるようお許しください。お父様! 南北が行き来するようになるすべての内的事情をお認めになる志を成し遂げて、あなたの願われるみ国のために、天が背後から動いたことを我々は存じております。行き来するこの期間に、このすべての責任者たちの心を天が感動、感化させてください。そうしてあなたの願われる所に向かって、いかなることがあっても行かざるを得ないこの道を、神様のみ旨とともに、そのみ旨と向かい合う多くの群れが付き従って行くことができるようお許しください。どうかこの国、この民族をあなたが保護し指導してください。(六一―二八〇)

 天よ! この哀れな韓民族を記憶してください。五千年の歴史を過ごしてきたこの民族、哀れな孤児のような立場で生きてきたこの民族、着る物さえも着れず、飢えた乞食の子供ような立場で辱めを受けてきたこの民族、それでも神様がいらっしゃるということを信じ、寒い時には両親を懐かしむ心を思い出しては、「我々の両親は死んだけれども、神よ我々をお助けくださいませ」と祈祷した歴史的因縁を残してきた韓民族でございます。そのことを知っていらっしゃるがゆえに、あなたはこの民族を探してこられ、この民族を祝福するために数多くの困難な逆境の中においても消えることのない一つの祝福を与えようとしてくださいました。ところが、この民族はあなたを裏切ったのです。

 お父様! 統一教会は解放以後今まで、逆境の真ん中で受難の路程を歩んできました。どこの誰にも語ることのできない悔しさも我慢してきました。歯がきしみ、あるいは筋肉がひきつるような場でも、神様の切ない日々に思いを寄せながら歩んできたのです。あなたが永遠に誇りとすることのできる我々とならなければいけないということを知っていますので、この国この民族を愛してくださって、その胸に抱いてくださいますようお願い申し上げます。

 行き違いになった南北の統一は、誰が名乗り出て解決するのでしょうか。神様がこれに責任をもたざるを得ないということを存じています。我々は不足なので精誠を尽くしてこの悲しい運命を封じ、十字架の死の路程を覚悟することのできる悲惨な群れとならなければならないことを思うたびに、我々は静かにあなたの胸を懐かしみつつ、あなたの勝利の一日を立てる結果を見つめながら、この難局を突破しなくてはなりません。それが現在統一教会の使命であるということを、誰の胸にも確実に信じるようにお許しくださることを切にお祈り申し上げます。(六三―三六四)




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