神様の摂理から見た
  南北統一

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三.主導的な力量の養成だけがこの民族の生きる道

 大韓民国の解放はいかに力を注いでも一人ではできないのです。アメリカを動かさなければなりません。分かりますか。自由世界を動かさなければなりません。金日成を打つには大韓民国の力をもってしてはできないのです。日本とアメリカの力を借りなければなりません。何の話か分かりますか。

 ではそれを誰がするのかというのです。それは大韓民国の現在の大統領ではできないのです。このような面において私が必要なのです。大韓民国の国民たちが私に助けを請うことになるのです。そのような力が私にあるかないか、私は知りませんが、私が天をつかんで今まで人間がすることのできなかったことをしたために、現在の立場から見る時、まさに可能圏内に入ってきていると見るのです。分かりますか。(一九七九・一〇・二六)

 我々韓国が生きることのできる道がどこにありますか。日本とアメリカを消化できる力を備えるところから、生きることのできる道が開かれるのです。そのような土台の上に、韓国を中心とした一つの世界的な体制とアジア圏とを形成しなければならないのです。私と統一教会は今までまさにこのような運動を推進してきたと言うことができます。私はこのような仕事を既に十余年前から推進してきたのです。(一九八〇・一一・一)

 今や韓国問題を韓国の国民自らが解決することのできる次元が過ぎ去りつつあるのです。しかし、韓国の国民が問題を解決することができないからといって、外国の強国の中に、韓国のために責任をもってこの問題を解決してやろうと言う国が、果たして出てくる可能性があるでしょうか。ないのです。なぜですか。世界の主導的な責任を負い、民主世界を代表するアメリカが後退するために、どのような国もその代わりを務めることはできないのです。万一手を出すとしたら、それはこの国をのみ込んでしまおうという目的で、この韓国をすべて取り込んでしまおうという目的でやって来るのです。そのような強大国はあるかもしれませんが、心から韓国のために、韓国を助けるためにやって来る強国はないという結論を下さざるを得ないのです。このような境遇にいるのが、現在の韓国の立場であるということを皆さんはよく知らなければなりません。

 それならこのような立場において、どこから解決点を探さなければならないのですか。南北を統一することのできる自主的な国民をどのようにして形成するのかが問題です。勢力の均衡上において劣勢な韓国民族が、南北に分断されている状況のもとで民族の主体性を鼓舞するためには、いかに団結してこの環境を打開していくのかということが問題です。このような主体的な影響力を確保することのできる道をもたずしては、今後韓国の立場は不幸にならざるを得ないということを皆さんは知らなければなりません。(六三―二七〇)




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