神様の摂理から見た
  南北統一

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四.総選挙に対備した北韓の作戦

 勝共連合では以北の五つの道に対する組織をみなつくりましたか。(市・郡の組織はある程度できました。しかし邑・面の組織は一部だけができています)。以北は行政組織の数を南韓と同じようにつくったと言うけれど、こちらではそんなふうにはできないでしょう? ここに出ている行政組織は以北でつくられたものではなく、昔のものです。以北で編成されたものが必要でしょう、昔のものはあってもなくても同じことです。道の数も今我々が使用しているのは咸鏡南道、平安南北道、黄海道……このように五つの道なのですが、現在以北では九つの道に分かれています。そう、九カ道ですが、慈江道、それから黄海南北道というのがあるのですか。(はい、両江道もあります)。両江道も入れてと……。(はい)。そうなっているんですね。

 だから行政編成を大韓民国と同じ数にして今まで訓練してきたのです。それが何かと言えば、総選挙時代に備えたものなのです。(一六三―一八四)

 北韓には「道組織」があり、「郡組織」があり、「区組織」がありますが、「農民区」というものもあります。「区組織」があって、「面」はなく、「里・統組織」になっています。このように見ると、南韓の「面」よりももっとたくさんあるのです。

 このようにしたのは将来もし事態が不利になった時、総選挙を行って、つまり選挙を通じて解決することのできる方案を第二の目標として立てているからです。南韓を侵攻してみて、もし万が一征服できない場合には、政治制度を通じて解決することができるようにしようということなのです。このような方法を考え出したという事実を見ると、その準備したものが彼らの思惑どおりに完全に完了したと考えなければなりません。

 そのような共産党の準備された体制を知っている我々が、これに対処することのできる準備を行わないというのは至極無謀なことです。

 しかしながら今、与党でこのことについて検討していますか。野党が考えているでしょうか。南韓において誰がこのことについて神経を遣っているというのでしょうか。考えているのは我々しかいないではないですか。このようなことに心を砕く天が、我々にこのような責任をお任せになったのだとすれば、これに備えて準備を行って勝利することは願っても、敗亡することを願いはしません。ですから、どれほど切迫した位置にいるのかということを知らなければなりません。(一九八八・一・九)

 南北総選挙を行うことになれば、少なくとも三カ月以上の期間が必要ですが、金日成はこれを四十日の間に行おうと言うのです。四十日間で南北総選を行おうと言うのです。三カ月で行おうと言ったとしても、二カ月で行おうと言うのです。それで「ではそうしましょう」と言うと、その次にはまた「四十日にしましょう」と、こう言うのです。しきりに縮めようとするのです。最小限で彼らは四十日と言うのです。なぜならば、彼らがあらかじめあらゆる事柄に対して万全の態勢を備えているからです。南韓の地域を全部二重に組織編成しておいて、そこにさっと配置するのです。そこに軍の政治宣伝工作隊を送り込んで組織要員と一緒に一度に組み合わせて、彼らが南韓から出てくるや否や、地下要員たちが現れて作戦どおりに宣伝を行うのです。そうなればどうなるのかというのです。(一六五―一九〇)

 南北総選挙を行うことが決まると、以北の人々はできるだけ早いうちに行おうとするのです。彼らは既に組織編成を全部終了しているのです。そこに動員されることになる場合には、あらゆる機密はもちろんのこと、軍事力を総動員して自動車やら何やら全国的にあらゆるものを全部組織編成して、動員を行うことができるように、あらゆることを準備したのです。南下して来たら間髪を入れず、即刻宣伝に取りかかることができるようにつくっておいたのです。できるだけ早いうちに全部行おうとするのです。(一六三―三二三)

 今先生が心配しているのは南北統一です。その南北統一とは何かというと、南北韓総選挙です。ところで金日成は「高麗連邦制」を中心として話を持ち出してくるのです。今そうしているところなのです。金日成は相対的な基盤が拡張されつつあることを知っているので、そのような主張をしてきているのです。「南労党」の残党らが残っていることを知っているのです。彼らが蜂起して結束すれば、南韓の体制に対処することのできる要員が南韓の内部にもおり、自分たちが南下して来た場合にも十分に事を起こすことができると踏んでいるのです。それで南韓侵攻を画策しているのです。何の話か分かりますか。(はい)。

 彼らは組織をきっちり組んで、政治工作班がやって来ては宣伝を行い、後継要員を配置できるように連れてくるのです。現政府がそのようにできていますか。これに対処して我々がそのための準備を行わなければならないのです。それが執権政党がその責任を果たすことができなくなった場合には、我々がそれに代わって国を保護することのできる基盤となるのです。分かりますか。(はい)。生き残ることのできる基盤です。このことをよくよく知っておかなければなりません。(一六七―八一)




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