神様の摂理から見た
  南北統一

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五.南北統一は真の愛で

 統一教会は金日成を追放しなければなりません。共産党は神様を否定し、人類を残酷に虐殺したために、我々は彼らを怨讐サタンとして規定して彼らを倒す責任を負って準備を行うのです。また我々韓国の国民が選抜隊となって、天の高地を占領し、旗を立てなければならないのです。どうしてそうなっているのですか。韓国において南北統一が成し遂げられれば、世界の統一は成し遂げられるようになっています。軍事力、武力を使用して統一が成し遂げられると思いますか。とんでもないことです。私に軍事力さえあれば何でもつくれる力のある人です。しかし軍事力だけでは絶対に成し遂げることができないために、今このように話を伝えているのです。(一九八六・三・一四)

 今日の人間社会は堕落した以後に腐敗してしまいました。あらゆる哲学者たちが自分を中心とした私欲を主にしています。むしろそのようなものはきれいに掃き出してしまわなければなりません。武器や経済力、知識などをもって腐ってしまった哲学をなくすことができますか。できません。ただひとえに真の愛だけがその使命を果たすことができるのです。その愛は神様からの愛です。神様と愛の因縁を結ぶなら、必ず主管性と独立権、その次には相続権を所有することのできる特権があるというのです。力学の世界においては入力よりも出力が小さいのですが、愛の世界においては入力より出力が大きいのです。行えば行うほど無限に福を受けます。

 真の愛とは何ですか。「ため」に行う愛なのですが、いくらでも与えてそのまま忘れてしまうのです。いちいち与えたことを記憶するようなこともしません。またいかに注ぎ与えても疲れることがありません。九十歳を越えた父母が七十歳になる息子に「おい、車に気をつけなさい」と言ってもおかしくはないし、また何十年間もその言葉を数え切れないほど繰り返したとしても、嫌になったり、疲れたりはしないのです。堕落した世の中の父母でさえこうであるとするなら、本質世界において神様の愛を受けたり与えたりする場合に、疲れるというようなことが果たしてあり得ますか。人生において真の神様の対象圏を確定し、愛の栄光が不変であるということを初めて知るとき、我々人間の愛を中心として永生の倫理を妥当化することができるのです。このような事実を知っている人がどこにいますか。

 この前私がアメリカの監獄に入って、ベッドに一人横たわっていたのですが、神様が訪ねて来られて、「信じることのできる人がお前しかいないからニカラグアの事態を解決せよ」と命令されました。神様が訪ねて来られるような人が、私のほかにどこかにいませんか。先進国を代表するというアメリカには二億四千万にもなる国民と、数限りなくたくさんの教役者たちがいますが、彼らを訪ねて行くことができずに私を訪ねて来られた神様が、どれほどかわいそうか想像がつきますか。しかしながら神様は愛を訪ねて行くことができるので幸いです。ですから世界のために私が働かなかったなら、南米は既に荒れ野と化してしまったことでしょう。(一九八六・三・一四)

 この時代において願うことは南北統一です。北韓と南韓を統一して神様が安息することのできる土台を、皆さんの家庭と我々の教会に、我々の世界教会に集めることを天は望んでいるのです。それなら神様をどうやってお迎えしますか。どうやってこの問題を全部きれいさっぱりと洗い流さなれけばなりませんか。何で洗えば神様がきれいだとおっしゃるのかというのです。ほかでもありません。自分の母親・父親を愛する以上、夫・妻を愛する以上、子供を愛する以上の愛でその環境を整え、その愛に祭物的な祭壇を積み上げる、その席において初めて理想的な南北統一が起こり、理想的な東西文化の統合が起こり、分離されていた地上世界と天上世界の理想的統一が起こり、地獄と天国の解放圏が開かれるのです。愛をもたずして解くことはできません。愛の鍵が必要なのです。(一九八七・一一・八)

 私の心と体の愛による統一は、家庭的な愛の統一と互いに常に通じることができるのです。家庭が和合した愛の夫婦は、家族ばかりでなく、その氏族にも通じることができるのです。愛する夫婦が一つになるなら、どこの誰がこれを引き裂き、踏みにじることができますか。和合した家庭、和合した民族、和合した政府、和合した世界、和合した天地、和合した人間愛と神様が一体となった、そのような世界が愛のユートピアではありませんか。そこには分立があり得ません。神様を知っている場所には……。

 あらゆる植物が太陽の光を生命の要素として吸収するのと同じように、人間たちには愛が生命の要素となるのです。我々の希望は永遠に愛とともに慕い合いながら生きることのできる、地上天国や天上天国が建設されることです。しかしこの世の中には、すべてのものの主人格として登場することのできる、驚くべき人生の価値とその特権的な権限をもった愛の主体者、あるいは対象者が果たしてどれほど存在するでしょうか。

 きょう夕方この席に参席された諸教授におかれましては、ぜひこのことを忘れることなく、心と体が一つになるように努力することによって、自分の妻のために尽くすことのできる愛を行うところから、家庭と民族と国家と世界を愛することのできる真の人となるようにお願いします。

 もしそのようになれば、南北統一はもう既に終わったも同然です。南北統一が貿易によって成し遂げられると思いますか。とんでもありません。共産主義思想といっても神様の愛の中においては力なく吸収され、消滅してしまいます。我々が今までそれを知らずにいたのであって、愛する心をもてば南北統一は決して問題になることはありません。それだけではなく、東西問題や南北問題もこの神様の愛をもって完全に解決することができます。

 このような神様の理想を中心として世界の理想を消化し、そこにおいて国家理想を消化し、国家理想から民族・家庭・個人にまで連結することのできる、理想世界の平和的な無限境が成し遂げられることによって、この地上にはユートピアが間違いなく建設されるのです。(一九八六・三・一四)

 共産世界は皆さんが引き受けて立て直さなければなりません。父母の立場で私が争うわけにはいきません。そして銃や刀をもって、あるいは力づくで戦うことはできません。愛をもって戦わなければなりません。共産主義者たちは民主世界を滅ぼして共産世界をつくろうとしていますが、我々は民主世界を救い共産世界までも救ってやる、そのような体制をつくらなければなりません。(一九八〇・四・一五)

 韓国が二つに分断されている、それを統合しなければならないのです。南北を統合しなければなりません。何をもってですか。武力をもってするのではありません。神様の愛で統合することができるなら、そこが最も高い所となるのです。いったいそれはどこですか。三十八度線です。三十八度線を吹き飛ばすことができるなら、金日成も目をパチパチさせながら「仕方ない」、ソ連も「仕方ない」、中共も「仕方ない」、野党も与党も「仕方ない」、アメリカも「仕方ない」、日本も「仕方ない」、このようになれば万事が終わるのです。そうして滅びるのでしょうか、それとも栄えるのでしょうか。万事が終わり、万事が新たに始まるというのです。

 ですから我々は国民を連結するのです。韓国に勝共連合の要員は七百万から八百万人ですが、日本は三千万人を越えることも可能です。しかし我々がすべて保留しているのです。アメリカは一千万人のカウサ(アメリカにおける勝共運動)要員を連結してきたのです。中共はこの影響圏を中心に、今回五月何日かに、中共の機械使節団が我々の統一産業に来るというのです。アメリカに先立って主導的に、このような仕事を行っているのです。(一六四―五八)




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