神様の摂理から見た
  南北統一

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三.国民連合の創設と目標

1 国民連合創設の動機と背景

 南北統一運動国民連合というものを誰がつくりましたか。(先生です)。いや、誰によってつくられましたか。これはレバレンド・ムーンによってではなく、神様によってつくられました。(一九八八・一・三一)

 先生が世界的に追放された立場で、あの世界の果てから、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界的な版図を編成して、世界的運勢をしっかりと背負ってきて、今回、接ぎ木するのです。皆さんがご存じのとおり、南北統一運動国民連合、それは易しいことですか。神様が先立たなければなりません。神様が共になければだめなのです。(一六六―一五四)

 今日、南韓が世界の中心国家として天と連結され、愛の軸の基準が三十八度線になるべきであり、天上の国に入り得る十二の真珠門になるべきなのに、金門になるべきなのに、何の門? 板門店、板の塊の門になったというのです。金門店、すなわち黄金で通じる門になるべきなのに、滅亡に通じる門になったというのです。サタンと天が讒訴する世界のただ一つの基地なのです。正義と悪が対決するのです。正義が追われ、悪が勢力を得るというのです。うそによって打つのです。これを除去するためのみ業をレバレンド・ムーンが全世界を代表して、やっているのです。日本もそうであり、アメリカもそのように防御をするのです。それをすべてして、今回帰ってきて……。私が韓国に対しては今まで手を付けられなかったのです。

 南北が分かれたので、これを愛で連結させて統一することによって、祭物的な恨みの世界を越え、本然の神様の愛を連結させるのです。そうして、人類の解放と神様の解放を中心として、この国家全体に問題となるものを、全部、愛の理想で踏みつぶすのです。統一祖国を中心として永遠に解放の栄光を、永遠に愛の理想の栄光を備え、神様と共にとこしえに暮らすことのできる天国が開門され、そこに入ることを願い、南北統一国民運動を開催したという事実を知らなければなりません。分かりましたか。(はい)。(一六六―八一)

 先生は今まで右側の個人圏、家庭圏、氏族圏、民族圏、国家圏の編成を連結させ、韓国に帰ってきたのです。ですから、勝利圏をもって韓国に帰ってきたというのです。ですから、カインはアベルに屈服しなければならないというのです。違いますか。そのような運勢をもってきたので、南北統一運動国民連合を結成できるのです。ですから、皆さんは六・二五動乱のとき、共産党員たちが三十八度線を突破してきた、それ以上にしなければならないというのです。共産党が何年間で整備して、出てきたでしょうか。三年間です。一九四八年から一九五〇年まで、三年期間に準備して、南韓に侵攻したように、我々も三年以内にしてしまわなければならないのです。(一六四―一一八)

 私が異邦の民族としてアメリカの行くべき道を正すために、今まで先覚者の立場にいたので、最後までやって定着できるようにして、帰らなければならないというのです。これが神様が考えることなのです。そのように見るので、ここにくっついているのです。そうでなければ、とっくに韓国に帰ったのであって、なぜ韓国の人がここに来て働きますか。違いますか。天が行くことのできる、天が君臨できる道を築いておいて初めて、自分の国に行くことができるのです。天は世界の舞台を通じて、我々の国に来るのです。我々の国を通して世界に行くのではありません。考えが違うのです。ですから、今からは、南北統一も世界を通じてできる道が連結されたので、南北統一運動国民連合を編成したのです。(一六七―二六六)

 国民が何を願うのかというと、南北が一つになることを願い、また、天が公認することのできる正義の主権者が現れることを願うのです。ですから、先生が今回、「南北統一運動国民連合」を創設することによって、韓国国民は南北を統一するお方は文総裁、あの方しかいないというのです。それが空論ではなく、決定的な事実です。政府もできません。 全大統領が南北を統一できますか。金日成が南北統一をしようといって、南北を統一できますか。夢です、夢。

 しかし、先生はあらゆる方面の土台を中心として、周囲に力を整えて、国民を連合できます。これだけ連合させておけば、第二次大戦直後にアメリカの教会とアメリカの国が一つになれなかったのと、韓国の国民と先生が一つになれなかった基準を代身して蕩減することになります。この二つさえ一つになるときには、世界の核心基盤が完全に成就して、神様を中心として、統一教会を中心として、世界的な出帆が起こるというのです。(一六五―一一三)

 見てみなさい。北傀が解放以後、一九四八年九月に政府を樹立しました。そして、一九五〇年六月に南侵しました。一九四八年十月、十一月、十二月……。一九五〇年六月まで一年九カ月で南侵をしました。そうして、南韓をあっという間に全部、灰にしてしまったのです。ソウルは三日間……。南韓全部を、あっという間に支配したというのです。北傀が二年にもならない期間に、全部、そのようなことをしましたが、休戦後、三十四年になりました。あらゆる精誠を南韓解放のために投入したので、それのためにどれほど準備したかというのです。それゆえ、ここでアメリカが後退すればだめだというのです。それで、我々が既にワシントン・タイムズをつくり、レーガン行政権を立ててきたのです。

 そのような金日成に対して「南北統一運動国民連合」ですって? 国民運動をするですって? 我々は過ぎゆく人が、道端で酒を一杯飲み、「ああ、気分がいい」と言う、そのようにするのではありません。既に世界から包囲してきたのです。包囲網を張ってきて、中国、日本、アメリカまで背後を結び、てこで持ち上げなければならないというのです。そうすることのできる我々韓国の与件が必要です。(一六六―一二四)

 国民連合をつくるために、まず環境圏を造成するため、「教学統連」(全国大学教授学生南北統一運動連合)を一九八六年十月十一日につくりました。当時、大学機関の責任者としていた○博士は「先生はどういう仕事をそのように豆を炒って片づけるように、稲妻のようにするのか」と言いながら、大変そうにしましたが、摂理がそのように緊急な時でした。何カ月にもならずに、さまざまな闘いをし……。このように我に返ることができないくらいに忙しく過ぎていきました。特に、「南北統一運動国民連合」を結成した一九八七年には、四・一三措置だとか、六・二九宣言だとかいって、摂理史的に国家的に一番複雑な時でした。一番複雑な時に口を開けば、全部、御用団体だと烙印が押される危険があったときに、統一運動を起こしたのです。お金がある事業家も、政治家もじっとしており、出世しようとする人もじっとしています。死ぬような局面なのに、声を張り上げるのは我々しかいませんでした。大学街にはうちの○○牧師と○○○総裁が行って、高麗大で○総裁が受難に遭ったりもしました。

 それゆえ、統一運動は今回、第二回で決着をつけなければなりません。統一教会を見くびって追い出してはならないということを、ソ連と北傀を背景にして現れた民民闘、自民闘など、左傾団体が教えなければなりません。

 昨年、大学街の左傾運動圏では五人幇(五人の最高実力者)をやっつけようとしたそうです。統一教会の五人幇と彼らとが争えば、統一教会の五人幇が勝つようになっています。統一教会の五人幇という言葉はどこから出てきたでしょうか。高麗大を中心として大学街で争うとき、左傾運動圏からもってきて付けて争ったスローガンでした。その時局において全国の大学街を縫い、大学教授たちと社会著名人士を中心として、全国で巡回講演をしたのは誰ですか。我々のほかにいますか。それはとても大きな冒険でした。危険窮まりない冒険でした。そのような土台を築き、五月十五日、国民連合を発足させたのです。それを国がつくってくれましたか。誰がつくってくれましたか。純然と国民連合を中心として先生がつくったのです。(一九八八・一・二)

2 創設日は一九八七年五月十五日以前であってこそ

 時というものは一度しか来ません。時は人を待ちません。しっかりと準備し、待ちこがれて時を待つべきであって、人がいないといって、時が待ちはしないのです。過ぎ去るのです。

 そうでなければ、国家の運勢だとか、天運の拍子が食い違ってきます。ですから、夜昼がありません。夜昼がないというのです。それをするためには、いつ休むかというようなことがありません。くたくたなのが問題ではないというのです。ですから、今回は「南北統一運動国民連合」を創設しました。(一六七―二四八)

 先生がなぜこの創設大会を必ず五月十五日までにやらせるのでしょうか。今の時が季節で言えば夏になる前だからです。今は全万物が蘇生する時だということです。また、全体の運勢で見ると……。五・一六が何年に起こりましたか。(一九六一年です)。そのような五・一六の運勢を中心として、新しい主権が生まれました。ですから、その前にやらなければならないというのです。それを越えてはならないというのです。それゆえ、この時、韓国の情勢も全部そのようになるのです。これは巧妙に合わせたのではありません。神様の摂理のプログラムがこうなっているので、全部、混乱が生じるのです。野党も混乱しており、与党も混乱しており、国民自体も行くべき方向が見つからず、宗教界も手を出せず、誰も手を付けられないというのです。ここに我々がぴったり合わせたのです。しっかりと打ち、越えていくのです。このようにすることによって、霊界と肉界が分かれ、東西が分かれ、南北が分かれていた、あらゆる運勢を集約させてこのように集まったのです。(一六四―一六九)

 今回、この「南北統一運動国民連合」の結成も、○○○は「先生、だめです。忙しくて死にそうです」と言い、○○○も「忙しくて死にそうです」と言うのです。それで、「いつやればいいのか」と言うと、「七月の夏休みの時にすれば、いいです」と言うのです。そう言ったでしょう、○○○? (六月だと言いました)。六月ではありません。(笑い)時間がないのです。先生がやらなければだめなのです。この時、全部……。ねじがあって、ボルトとナットが相互いに回って、どうすればぴったりと合いますか。ちょうどそれと同じなのです。不思議にこの一致点を探し出すのです。誰がいらっしゃってですか。神様がいらっしゃって、神様の名によってです。分かりましたか? (一六五―一三〇)

 実際、忙しいのです。アメリカ自由協会をつくって、台風が吹いてくるので、全部、方向をつかんであげなければならないので、忙しいということを私は知っています。けれども、それよりももっと忙しいのが「南北統一運動国民連合」だということを、彼らは知らないのです。「五月十五日までにこのようにしなければならない」と言うので、目をむくのです。「やるのです、この者たち!」と言われて、仕方なくやってみると、このようになったでしょう。よくやりましたか、よくやりませんでしたか? (よくやりました)。仕方なくやったけれど、よくやったことになったのです。

 できれば、七月ごろにやればどれほどいいかと思うでしょうが、それは違います。五月十五日を越えてはだめです。もし、我々が五月十六日にやったなら、鶏龍山のあの信徒の中の連中が、正道令をやろうという雑役夫たちを中心として、五月十六日に、南北統一汎国民大会をするようになっていたのです。それだから私が(五月十五日までにやれと)催促したのです。「十五日を越えてはだめだ」と言ったのです。十六日を越えれば、「ああ、文総裁が何をするって? 他人がやるからまねをしようとするのだろう」と、このような声を聞くのです。そうなれば、イメージが悪くなるというのです。ですから、霊界から催促したのです。邪悪なものが浮つき、うんちのにおいを漂わせるのです。この時、誰も手をつけられないように、三、四日前に帰ってきて、さっと早めるのです。(一六五―五一)

 今回、先生が韓国に帰ってきて、国民連合運動を誰がするのかというのです。政府が今回の大会を禁ずることによって、ヘゲモニー(主導権)を奪われたのです。それゆえ、韓国国民は今、先生に従ってくるようになっているのです。分かりましたか。(はい)。

 ちょうど今、南韓が先生と一つになり得る道がこれです。そうなれば、北韓の金日成一家が全部、飽和状態になるのです。

 これ以上、満たされ得ない飽和状態、飽和状態からは下がっていくのです。その飽和状態で連結さえできれば、一つにさえなれば、先生を中心としてすっと世界的な放物線に向かって上がっていくというのです。ここからは下がらずに……。(板書されながら語られる)ここは一つの平等世界であり、理想世界なのです。ですから、真なる世界に帰っていくのです。(一六四―二七五)

3 国民連合の目標

 南北統一運動国民連合というものは、神様の伝統的思想を中心として、南北を統一しようとするものです。そうして、すべての国民が新しい建国思想をもち、天の国を建設しようとするのです。(一九八七・五・一)

 レバレンド・ムーンが韓国に来て、統一された韓国をつくるために、南北統一運動国民連合をつくったのです。(一九八七・一一・一三)

 我々は摂理観を中心として、近道を探すために南北韓の統一のための国民連合を創設しました。何をしようというのですか。何をしようというのでしょう? 南北統一だけではありません。南北解放だけではありません。人類解放とともに、神様を解放しようというのです。何を中心としてですか。真なる愛を中心として、これを知らなければならないのです。(一六六―一五五)

 「南北統一運動国民連合」は南北の、統一のための運動機関です。これを国民が連合して南北統一運動をするのです。ここには六千万を動員しなければなりません。六千万民族が一つにならなければなりません。六十万を代表し、団結して、新しいエデンに向かって六百万、六千万の団結された旗手たちが生まれるようになれば、世界は完全に地上天国の基地に直行することでしょう。(一六三―二四)

 自信と信念をもち、文総裁の言葉を信じ、今から北韓を撃破しなければなりません。撃破するには誰が責任を負うべきでしょうか。神様は責任を負えません。文総裁も責任を負えません。皆さん個々人が責任を負わなければなりません。個々人がサタンの前から解放されなければなりません。個々人が解放されるためには、どうしなければならないでしょうか。皆さんの家庭が解放されなければなりません。それゆえ、「南北統一運動国民連合」がすべての力を注ぐべき目標とは何でしょうか。目標はただ一つです。統一教会の目標も勝共連合の目標も教学統連の目標も、国民連合の目標も一つです。二つではなく、一つなのです。それが何でしょうか。家庭です。なぜ家庭でしょうか。堕落することによって、家庭を失ったからです。ですから、家庭を撃破しなければなりません。(一六六―一六六)

 国民連合の目標とは何かというのです。南北統一運動をしようとすれば、何から撃破しなければなりませんか。焦点はどこでしょうか。総攻勢をすべき所とはどこかというのです。その撃破の基準はソウル市ではなく、すべての統・班です、統・班長。すべての統・班長であり、里・班長です。これを撃破する運動です。我々のすべての組織は、そこに力を注がなければなりません。それを全部、撃破するための我々の一線の地はどこでしょうか。もちろん全部、統・班まで行き、里・班まで行かなければなりませんが、面と洞に我々の前進基盤がなくてはだめだというのです。分かりましたか。面を中心として洞を中心として、全国に三千三百個の基地を確保しなくては、到底、撃破運動は不可能だというのです。

 では、撃破するというのはどういうことかというと、共産主義に打ち勝つことのできる思想武装をすることをいいます。しかし、思想武装をするだけではいけません。彼らは今、共産主義思想、国家的基盤を中心として実践しながら理想の実現を唱えてくるのです。理想の実現のために四十年間、実践の場で努力しましたが、それが今まで成就できなくて……。共産主義の理論は実践の場をもちましたが、全部、共産党指導体制のその要員を中心とした実践の場であって、国民は忘れてしまうようになっているのです。国民がすべて離脱し、反抗するのです。このように見るとき、我々には時が来たというのです。ですから、南韓を中心として、一つにさえなれば、北韓の国民も完全に我々に連結され得る基盤が編成されていくのです。

 ですから、すべての撃破運動も北韓に行って、北韓の統・班長と里長を撃破するための運動なのです。ここで全国の組織をみな終え、訓練されていてこそ……。(一六五―一九九)

 国民連合運動の今後の闘いの目標は、統・班撃破運動です。統・班長さえ一つにすれば、南北統一になるというのです。統・班長を一つにして、思想武装さえすれば、結局は南北を統一できるというのです。統・班長を一つにするのは、難しくありません。(一六五―二七四)

 我々は勝共連合の組織もあり、統一教会の組織もあり、学生たちを中心とした教学統連という組織もあり、国民連合という組織もありますが、このすべての組織の目的は、すべて統・班占領のためなのです。(一六五―一〇)




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