神様の摂理から見た
  南北統一

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第五節 七千の群れと韓国食口の使命

一.蕩減復帰すべき七千の群れ

1 バアルに屈しない七千の群れ

 旧約時代のエリヤの役事を見ると、北朝イスラエルに十支派があり、南朝ユダに二支派がありました。南北に分かれていたのです。これを一つにするために、エリヤが戦ったのです。バアル神を信奉し、アシラの木像を守る八百五十名近い預言者に対し、エリヤ一人で生きている神様を証すべく、バアル神が本物か偽物か試すために、祭壇を築き牛を供えて、祈祷し、天から火が下って祭壇を焼いたほうが本物であるというのです。

 それで北朝イスラエルの代表たちは、邪神を隠して、アシラの木像とバアル神を信奉する預言者たちが侍っていましたが、その牛に火がつくことはありませんでした。

 しかし、エリヤが祈祷したところすべて燃やし尽くしてしまったのです。そして、そこにいた偽りの八百五十名の預言者たちを殺しました。そうなればすべてのものが屈服するはずなのに、サタンが反抗するのです。エリヤを捕まえて殺そうとしたのです。それでエリヤは砂漠地帯へと逃げてれだまの木の下に座り、死を請うて祈りました。「今や、私だけが残りました」と嘆息し、自らの命を召してほしいと言ったのです。そのように嘆くエリヤに対し、いまだバアルに屈しない七千余りの群れを残すというのです。この七千余りの群れを支えて、南朝が再び南北朝の統一圏を築き上げなければならないのです。

 当時、それが国家的基準で成せなかったため、メシヤ圏が立てられませんでした。その基準を中心として、イエス様が来られる前にエリヤが来て、縦的に分けられてしまったイスラエル圏を横的に立てるのです。ユダヤ教とイスラエル民族、イスラエル民族とローマが横的にカイン・アベルの関係になります。

 ユダヤ教はアベルでユダヤの国がカインですが、これが一つとなりアベル圏となって、アベル圏イスラエルがカイン圏ローマと闘い、勝利しなければならないのです。縦的基準が立ったので、横的基準としてローマを平定させなければなりません。世界を平定させなければならないのです。(一六九―二〇六)

2 イエス様と七千の群衆

 イスラエルとユダヤ教が分かれたのを統一しなければなりません。イスラエルはすべてカイン圏であり、ユダヤ教はアベル圏でした。そこでエリヤは、ユダヤ圏を中心とする神様のみ旨の前に民族を一致させようと、バアル神に仕える八百五十名をすべて殺しました。それを見れば、生きた神様でしょう。けれども、彼をイスラエル民族すべてが打ち殺そうとしたのです。神の中の神である神様の前に帰ってきたならば、イスラエル民族はエリヤを支持し、擁護しなければいけないのに、かえってエリヤを打ち殺そうとしたのです。ですから、エリヤが逃げてれだまの木の下で寝る途中、神様がエリヤにパンと水を上げ、道を行くようにしました。そうするとエリヤが、ホレブ山の洞窟に入って、神様に「もう私一人しか残っていません。私の命を昇天させてください」と最後に言いました。その時の神様の言葉は、いまだバアル神に屈服しない七千の群れがいるというのです。民族が反対し、十支派が全部反対してもこの七千の群れが一つになって蕩減条件を立て、ユダヤと一つになった条件を立てて、この難局を克服することができるというのです。超えることができるというのです。このような七千の群れを蕩減しなければならないのです。

 イエス様を中心にして見てみましょう。イエス様が来られる時、ユダヤ教とイスラエルの国が、すべて一つになって、イエス様を絶対信奉しなければなりません。民族はメシヤを送ってくださるとの約束を信じ、メシヤは訓練されたユダヤの国と一つになると同時に、ユダヤ教会とも一つにならなければなりません。ユダヤ教のもとで国が治められなければなりません。今まで、ユダヤ教の祭司長たちが国を祝福したように、教会という内的基盤のもとで、外的基盤が支配されなければなりません。ユダヤ教のもとでユダヤの国を治めるという立場で、つまりカイン・アベルが蕩減復帰したその立場で、イエス様を中心として一つになったならすべて終わるのです。ところが、それができなかったのです。

 しかし、イエス様の前に一つになった七千の群れが残っていれば、もう一度収拾する道があるのです。天の側に収拾する道が生じるのです。(一六五―二八九)

 エリヤの代わりに来たのが、洗礼ヨハネです。それで洗礼ヨハネが来て、イスラエル民族の中から七千の群れが救われたのです。イエス様に従う新しい教派がアベル格になったなら、そのカイン圏として、イスラエルの国とユダヤ教の中から七千の群れを引き出さなければなりません。そして新しい洗礼法を中心として、国全体が従わなければならないのにもかかわらず、ユダヤ教と隣国が反対しました。ところで、洗礼ヨハネが新たに七千余名を集め、イエス様の前に捧げて完全に一つになったならば、イエス様は死にませんでした。イエス様と一つになったなら、左右が一つになったでしょう。

 そこに、百二十門徒があり、七十二門徒があったでしょう。我々の言葉で言えば、三十六家庭があり、七十二家庭があり、百二十家庭を全部編成して、その次は七千余名の群れがすべて家庭をもてば死にません。滅びません。しかし、イエス様はそれができなかったのです。サタンに奪われる立場に立たれたので、イエス様が十字架にかけられる時、左側の強盗と右側の強盗がいたのです。左右が入ってくる条件になったのです。七千の群れを神様がもっていなかったので、左右が分裂されました。右側の強盗と左側の強盗がここで生じたのです。(一六九―二〇八)

3 蕩減復帰しなければならない七千の群れ

 新約時代においては、来られる主に先だってエリヤが来るようになっていました。ところがイスラエルの教会とイスラエルの国が一つになりませんでした。カイン、アベル圏が一つになる時のみ神様のみ旨が成就されるので、エリヤの代わりに来た洗礼ヨハネがイエス様と一つにならなければなりませんでした。洗礼ヨハネは、カインとアベル圏、つまりユダヤ教とユダヤの国を一つにするために代表として立てられたのです。

 ユダヤの国は小さな国です。四時間あれば全体を一周することができます。復帰しやすい国です。それで、小さな国を立てて摂理をしました。

 教会を中心として、洗礼ヨハネがイエス様と一つにならなければなりませんでした。エリヤが来た時も、バアル神のアシラの木像を建てる思想的動揺時代だったのです。ローマの末期において、ヘレニズムの哲学的思想背景を中心として、すべてが複雑な時代だったのです。バビロンにも行ってきたり、雑神までも仕えるなど複雑な時でした。これを再び収拾して教化し、イエス様と一つにして、その上に父母様の位置を備えることができる効果的父母になって、次にイエス様が王権を建てるのです。そして、国を建てたならば、その国を中心としてローマを包容し、中東の十二支派、アラブ圏がその時完全に一つの国になったでしょう。

 今日このように、一つになれず怨讐になっている国が再蕩減するにおいて、カイン、アベルと同じく闘っています。

 これを誰が一つにさせるのでしょうか。レバレンド・ムーンです。レバレンド・ムーンが今一つにさせているのです。国際会議、政治会談なども、私が支持しなければ会議にならない段階に入っています。そのような複雑な内容、歴史的過誤を清算しなくては、現在のすべての問題が解けないのです。

 イエス様の時、洗礼ヨハネを中心として、バアルに屈服しなかったと同じような七千余名の群れがいたならイエス様はなぜ死んだのでしょうか。七千の群れをもっていたならば、そこには子女編成が自由にできたでしょう。十二支派、七十門徒、百二十門徒ではなく、新しい一つのイエス様氏族をつくって、新しい王権基盤まで連結させるよう洗礼ヨハネ一族を吸収したでしょう。また、七千余名の群れがいたならば、イエス様はなぜ死にますか。その恨みが解けませんでした。

 そして、再臨の時期においては、このような恨みを解かなければなりません。私がアメリカのダンベリーにいた時、旧約時代の解怨、新約時代の解怨をする立場なので、アメリカの政府の有名な人の中で、七千余名の群れを全部結ばなければなりませんでした。ですから、ダンベリーにいる時、三十万の牧師たちの前に五ポンドの重さのビデオテープと本を送りました。そして、アメリカの牧師たちが統一教会の内容を知ってびっくりしたのです。

 アメリカの神学校の方向性を、私が設定してあげています。例を挙げれば、アメリカにはAALという宗教連合会があります。六千名が集います。五年前には、統一教会は足を踏み入れることもできませんした。しかし今は、会長と理事会を、我々の神学者たちで埋めています。夢のような話です。(一九八五・一二・二九)

 イエス様の前に七千名が一つにならなければならなかったのに、天が選んで連結した七千余名の群れを失ったのでこれを蕩減復帰しなければなりません。それで、先生はダンベリーの牢獄の中で、七千名の牧師たちを教育しなさいといいました。分かりましたか。七千名を教育したのです。アメリカとアメリカの教会、天の側になる人は一人もいませんでした。統一教会がアベル圏にいれば、アメリカにおいてアメリカのキリスト教会の七千名を連結させて、アベル的基準と一つになってこの道に従っていけば、蕩減条件は成立するのです。それで先生が牢獄の中で成したのが、七千余名の群れの教育です。カウサを中心として、七千余名の牧師たちを中心として蕩減条件を立てたのです。その七千余名の群れを連結させるのがどれほど難しかったでしょうか! (一九八七・五・二七)




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