神様の摂理から見た
  南北統一

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第二節 祖国光復の道

一.世界のすべての国家の起源

 皆さんは、どこの国の国民ですか。大多数がアメリカの国民だと思います。では、アメリカが皆さんの祖国です。そうでしょう? また、先生の祖国はどこですか。韓国です。そして、この久保木の祖国はどこかといえば、日本です。あのデニスの祖国は、イギリスです。ポール・ワーナーは、ドイツです。このように、ここに集まった我々の祖国は各自違います。それでは神様の祖国はどこになりますか。神様の祖国は今、存在しないのです。

 この世界のすべての国家はどこが起源になっていますか。神様が起源になっていますか、そうでなければ何が起源になっているのでしょうか。このようなすべての国家の歴史的な起源が問題になっているのです。

 この世の中の国々は争いによって分かれてできました。それで、二つの国がある場合、二つの国の間にある境界線は極めて恨の深い境界線になっている場合が多いのです。第三国、第四国との境界線よりも、隣接した境界線を中心としてさらに熾烈な争いをして、より多くの血を流した歴史的な事実があることを我々はよく知っています。このように二つの国家間、二つの民族間の壁が最も高いのです。

 戦いはいつも、何万里も離れて飛び回ってするのではないのです。昔から隣り合わせの二つの国家の境界線を中心として戦いが起こったのです。それで、皆さんも最も近い所から戦うようになっています。なぜならば、人間が堕落したからです。近い所から争いが起こるのは堕落による結果です。

 堕落とは何ですか。神様と人間の間に葛藤が起こるようになったことであり、神様とサタンの闘争が起こるようになったことです。人間とサタンの闘争が起こるようになったのです。人類歴史において、この地球上に数多くの国があるということは、闘争があることを証明するという結論になります。

 そのようにしてできた国はどこへ行くのでしょうか。すべての国が平和の世界を追求しますが、平和の世界に行くことができるのでしょうか。このような問題が今、人類の共通課題として残っているのです。平和の世界は結果の世界ですが、間違った出発、すなわち、間違った原因から平和の世界に到達するということは、論理的な矛盾だと言わざるを得ません。

 ですから、このような戦争の起源を克服して、越えていくことができる運動を展開するときにおいてのみ、理想世界に向かう出発点を探すことができるのです。原因が完全なので結果が完全なのであり、平和から始まったので平和の過程を通ることができ、平和の目的に到達できるというのは、理論的に妥当なことです。

 このように見るとき、自分の国と隣接している国が歴史的に怨讐国家だと言って、いつまでも憎んでいたなら、永遠に平和な世界に到達できないことが分かります。そして、いくら理想郷を慕い理想郷に向かって前進したとしても、その目的達成は不可能なのです。このような戦いが始まったその動機を否定し、間違った歴史を消してしまうためには、その反対方向の内容をもって主張する運動が必要だというのです。(一〇七―一六)




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