神様の摂理から見た
  南北統一

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二.すべての人類は兄弟、一つの家族

 我々が住みたいのは天国、天国で暮らしたい、それは間違いありません。天国に境界線がありますか。(ありません)。人種の差別がありますか。(ありません)。それでは、天国とはどのようなところですか。人はすべて神様の懐から生まれたので、人類はすべて兄弟です。神様を中心として見れば、神様の息子、娘なのですべてが兄弟です。地上天国を中心として見れば民です。地上天国の万民、国民だというのです。民なのです。(六六―二八一)

 私がどこで生まれたかというと、大韓民国で生まれました。皆さんが大韓民国の国民であるという時、なぜ大韓民国の国民なのですか。皆さんの先祖が中国からきたのか、蒙古からきたのか、どこからきたのか分かりませんね。しかし、根元を探してみると、これは一つなのです。全部一つだというのです。根元を探してみると、始祖が出てくるのです。そうなるようにさせた一つの根源的な存在がいなければならないのです。それは漠然としているものではありません。

 では、根源となる存在、始祖は誰かと言えば、それが神様です。皆さんをじっくり見ると、女性がどうしてそのような姿をしているのか、男性がどうしてあのような姿をしているのか、本当に神秘的なのです。ただ毎日、何となく見て暮らさないで、どうしてあのような姿をしているのか、深刻に考えてみなさい。(一六六―二一二)

 アメリカの主人は誰ですか。神様です。なぜなら、アメリカの地に人が定着する前からアメリカの地を愛された方が神様だからです。韓国の主人は誰ですか。韓国の地に倍達民族(韓国民族の古称)を立てる前から韓国の地を愛された方が神様です。最も難しい時も変わらずに愛してこられた神様です。ですから神様が主人なのです。ですから、皆さんが神様の変わらない息子、娘になるなら、アメリカの地も私の地であり、韓国の地も私の地であり、世界の地も私の地であると言えるようになるのです。愛を中心として見ると、そうだというのです。(一八―九〇)

 完成した人はどうなるべきかと言えば、天と共に世界的な一つの国の国民にならなければなりません。皆さんはどこの国の人間ですか。皆さんはアメリカ人、ドイツ人、韓国人などと言いますが、私の国はどこにありますか。この地球です。この地球が私の国です。私の故郷はどこですか。この地球が私の故郷です。私は国境のようなものは知りません。黒人、白人というようなものも分かりません。すべては神様の子供です。そのような観点から見ると、世界がうまくいくというのです。

 アメリカ人の皆さんに一つ聞きますが、アメリカ人とは誰ですか。皆さんに聞きますが、アメリカがうまくいくのがいいですか、世界がうまくいくのがいいですか。(世界です)。

 皆さんは統一教会員なので、そのように答えるのですが、他のアメリカ人はそれを嫌がるのです。レバレンド・ムーンは異端でどうのこうのと言います。では、誰が勝つのでしょうか。誰が歴史を、世界を動かすのですか。アメリカには動かすことができません。アメリカは既に世界から追放され、孤立していくということを知っているのです。我々だけが世界を保護することができます。

 では、このレバレンド・ムーンはどこの国の人ですか。(韓国、神様の国)。神様の国の人です。私はその答えを願ったのであって、韓国という言葉は好きではありません。

 韓国は今まで三十年間、私に反対してきた国です。ですから韓国を捨てても世界を救出しようとしているのです。黄色人種を捨てても白人を呼び、黒人を呼ぼうと、白人を訪ねて行って、「お前を必要としている」と言うのです。それで今、アジアと韓国が危ういことを知りながらも、アメリカにきて、このようなことをしているのです。そう、レバレンド・ムーンはどこの人ですか。「神様」、父の国の人ですね。あなたはどこの国の誰の息子かと聞かれたなら、神様だと言うのです。どこの国の人かと言われたなら、神様と言えばいいですか。神様の国、天国人だと言わなければなりません。

 その国は、私が生まれた祖国と言うこともできる韓国よりも偉大なことがあることを発見し、我々の両親と暮らすよりも偉大なことがあることを発見し、我々の故郷にいるすべての兄弟よりも偉大なものがあることを発見したので、すべてのものを捨てて、これを私の故郷と思い、私の国と思わざるを得ません。それで、天国に入籍できる手続きを私が学んだのです。それには書類がなければなりません。アメリカの永住権を得るだけでも、どれほど複雑か分かりません。ところで、天国の市民になるのは簡単だと思いますか。(七九―二四七)

 原理は永遠な歴史を通しても変わらない真理です。これは、いかなる偉人の権勢や国家の権力でも変更できず、世界も神様も変更できないのです。

 過去、現在、未来にかけて変わらない真理であるなら、これは人間が本来願う理想的な価値をもっているに違いありません。この原理によって復活された人たちが国家を超越し、世界を超越して一つになれば、皆が兄弟になるのです。そこには白人もなく、黒人もなく、黄色人もありません。考えてみてください。黒人といっても、皮膚の色が違うだけですべてが同じです。骨も同じだし、皮膚も同じだし、血も同じです。皮膚の色が少し違うだけなのです。それは気候と環境によって変わったもので、どうしようもないのです。

 その例として松の木を見てください。極限地帯から温帯圏へと行くと、種類がだんだん違ってきます。松の木が立っている地域的な環境によってだんだん変わり、また、それが出発した基準と歴史を通して種類が変わったのです。また、熊を見てください。北極の熊は白熊です。白色にならなければならないのです。それは環境のせいです。保護色が白色だからです。

 白色人種は、北極の白熊と同じことで、黒色人種は暑い温帯地方の黒熊と同じなのです。ただ、その違いだけです。それでも、黒熊と白熊が互いに「お前は白熊だから、お前は黒熊だから」と言いながら、共にいることができますか。

 白色人種がこのような思想をもっているなら、黄色人種と黒色人種に数的にもやられてしまうのです。その白色人種は全人類の三分の一程度しかいないのです。共産主義が猛威を振るっているこの時代に、そのような考えをもっていたなら、それは価値のない攻撃対象になるしかないのです。ですから、そのような考えは一日も早く清算しなければならないのです。

 すべては一つにならなければなりません。統一教会は結婚式も国際的にやります。西洋人と東洋人が結婚をします。白人と黒人が結婚したりもします。人種を超越して、お互いに愛する姿は歴史にもない美しさです。そうならないことに問題があるのであり、それは最も美しいことです。このような主張は今から十年、二十年、三十年後にも、必ず先見の明がある主張だったと評価を受けるでしょう。このように主張する世界的な思想がなければ、人類は滅亡してしまいます。神様を中心として見ると、人間はすべてが兄弟です。神様の前ではすべてが一つになれないわけがありません。アメリカの建国精神は「神様のもとに一つの国家」です。これは立派な精神です。また、今まさにそのようになろうとしています。(一九七五・七・一三)

 万民はそれぞれ暮らす環境が違うだけで、人間という点では白人も黒人も同じです。もし、ある人が黒人女性と結婚して暮らしながら黒人の子を生み、それから、また白人女性と結婚して白人の子を生んだとすれば、その人は白人の父親にもなるし、黒人の父親にもなるのです。すなわち、子らの父親は一人なのです。どのようにしても、世界人類は一人の父によって生まれた兄弟だという心情が込み上げてこなければ、世界人類の統一は不可能であり、万代の糾合は不可能です。(一八―一一一)

 私には白人たちが必要です。なぜですか。西欧人たちをこれから収拾しなければならないからです。私には黒人たちが必要です。なぜですか。これから世界の黒人たちを収拾しなければならないからです。私には黄色人種が必要です。なぜですか。これからアジア人を収拾しなければならないからです。

 それで何をしようというのですか。西欧人とアジア人と黒人を分けておくためではありません。一つにするために必要なのです。ここで一つにするには、出発から完全に一つになったという基準をつくらなければならないのが、先生の思想です。それで先生は将来、十二カ国ぐらいの人と一緒に住まなければならないと思っています。

 白人の国で四、五カ国の人、黄色人の国で四、五カ国の人、そして黒人の国で四、五カ国の人を選んで、十二民族を連れて暮らしてみようというのです。それは今までも考えたし、今でも考えています。

 「ああ、レバレンド・ムーンは黒人と一緒に暮らしているので、もうだめだ」と言う人たちは、私が追い出すのです。黄色人種と黒人と合わせて西欧人を追い出すのです。我々統一教会員は、そのような考えをもってはいけません。神様が「ああ、西欧人は愛して、黄色人種と黒色人種は愛さない」と言われますか。そのような神様がいますか。(いいえ)。生活が苦しければ苦しいほど、苦労する我が子に父母は同情するのです。父母のその愛を嫌いますか。それが原則です。原則的な愛です。

 それで先生はアメリカのすべての財源を、貧しい黒人や未開の民族のために使えるように教育しようと思います。それは神様が願われる教育です。それをどうやってしますか。(七四―三六)




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