神様の摂理と日本
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第一章 神様の摂理と日本

  一 日本

 「日本人」という言葉は、「日本」と言いますが、「一本の人」になりなさいということです。「日本」は「二本」ではありません。足が二本の人ではなく、一本の人になりなさいというのです。それは垂直です。

 皆さんは、このような日本人になるために、ここに訓練を受けに来たというのです。まっすぐに立てて鉄柱を打ち込み、垂直になったものは、絶対に曲がってはいけません。「にほんじん」が「いっぽんじん」になるために、良い訓練場を訪ねて韓国に来たのです。

 韓国は、国ではなく、地獄のいとこである監獄です。監獄は韓国ではないですか。発音はどうですか。韓国と監獄、同じではないですか。「にほんじん」を監獄(韓国)に連れてきて訓練させ、「いっぽんじん」にするために声を張り上げる立派な先生が、この世界にたったお一人だけいます。その方が正に文先生だというのです。

 先生が日本語の中で一番好きな言葉は「一生懸命」です。この言葉は、一生の間命を懸けて必死にやることを意味します。適当にではありません。適当に御飯を食べ、適当に服を着る、そのようにするのではありません。適当にできない立場、不自由な立場で韓国に置かれても、適当にやる以上、自由にやる以上の実績をもたらすために一生懸命にする、そこに本来の意義があるのです。(一八六−一一五、一九八九・一・二九)

 日本は雑教国家です。神が八百万もいるというのは、いったい何ですか。それは、いわしの頭も神として拝んでいるということです。ひもにかけて拝んでいるのを、先生は直接見ました。直接見たので言うのです。

 日本の人たちは、何にでも敬拝すれば福を受けると信じています。そのように単純に宗教を信じる人たちが、日本の人たちだというのです。

 日本人は、「二本人」と同じです。日本人は、一本人」にならなければなりません。一本人」は垂直を象徴するのです。一本人」の日本人になるのです。東西南北を回るのが日本人です。このような状態で回るのです。

 それでは、「二本人」がいいですか、「一本人」がいいですか。韓国では、一本のことを「イルボン(一本)」といいます。「イルボン」は、一つの根本を意味します。先生は、それを既に学生時代に話したというのです。一本人がいいか、二本人がいいか」と言うと、何のことか分からないのです。(笑い)そのようなことを話したことがあります。

 「一本人」は垂直になるというのです。このような立場で、大東亜共栄圏を主張すれば良いのですが、「二本人」でいてどうするのかということです。これは深刻な問題です。これを解決できなかったので、めちゃくちゃになっているのです。

 日本が信じる神においても同じです。東西南北、どこでもすべていいというのです。しかし、そのようにしてはいけません。儒教思想と仏教思想がシャー了一ズムの観念と先祖崇拝の観念をもっているのですが、それは、唯一の神を中心とした内容とは何の関係もありません。ですから、根本とは違うのです。

 日本の使命は、エバ国家の使命だというのです。エバは母親を象徴するので、日本は、外的には民主主義でも、共産主義を包容して消化しなければなりません。

 ですから、神様は、日本に世界的な経済圏を付与しているのです。堕落により、エバを中心として、万物とともに子女の心情圏がサタン世界に落ちてしまいました。ですから、エバの使命というものは、神様の心情をもって息子、娘と万物を抱いて戻ってこなければならないのです。

 しかし、エバには神様の心情圏がありません。それは、来られる主である完成したアダムにあるのです。それゆえに、一つにならなければならないというのです。それがアダム国家とエバ国家です。

 なぜアダム国家とエバ国家ですか。堕落は、アダムとエバの二人によって起きました。それで、終わりの日には、個人に植えたものが世界的に結実する時代になるというのです。政治的に見れば、すべて国家として結実しなければならないというのです。それで、天の側のアダム国家、天の側のエバ国家、天の側の天使長国家が出てくるのであり、その反面、サタン側のエバ国家、サタン側のアダム国家、サタン側の天使長国家が出てきて結実するのです。

 最後には、その結実したものを清算して、悪なる側を整理しなければなりません。それを整理するためには、善なるものを中心にして整理しなければならないというのです。そのようにするためには、善なるもので悪なるものを包容して、偽りのものは自然に消えていくようにしなければなりません。それが第二次世界大戦だったのです。(二三七−一八八、一九九二・一丁一七)

 民主世界が天の前に責任を果たせずに怨讐の前に追われ、再出発する道が遠くなったので、怨讐の国に行き、み旨を中心として再び取り戻してこなければなりません。それで、日本という国がエバの立場にいるので、必然的な運命により、世界的アダム国家の立場に立った韓国の前に現れたのです。ですから、日本とドイツは、第二次大戦以降今まで、この地上で祝福された国になったのです。

 日本では、「天照大神」という女性神を崇拝しています。世界的に見て、女性を代表として立てて誇る国が正に日本です。それで、世界の男性たちが、「日本はおんな(女性)だ」と言うのです。事実は、世界的に堕落するにおいて、最初に選ばれた悪なる国だというのです。

 この国が、摂理のみ旨の前において、エバ国家として登場したのです。そのようにエバ国家が登場すれば、天使長国家はどの国になるのですか。これが蒋介石の統治する台湾です。それで、韓国と日本と中国が共同運命に立ってアジアの情勢を左右できる時代が、必ず来なければならないのです。これが絶頂に達する瞬間が来れば、神様の時が地上に顕現できる時が切迫してきていることを知らなければなりません。その時が、今のこの時だというのです。(五〇−二二〇、一九七一・一一・七)


  二 イギリスの模倣文化

 アメリカは、イギリスが産んだので息子です。息子が堕落して天使長になる前はアベルです。ところで、息子を産んだのですが、これは長子権です。長子権をもっているので、天の側の長子になって戻ってくるときには、天の側の長子として、天の側の母親を迎えなければならないのですが、途中で落ちてしまったのです。ローマから島国のイギリスに経るとき、エバ以前には天使長の立場にいたのです。堕落した天使長ではなく、復帰された天使長の立場にいたというのです。それは何かというと、アベル的立場です。アメリカが長子権を受け継ぐことができるようになって、これが戻ってくるようになるのです。蕩減復帰するためです。

 島国の日本は、イギリス文化を一〇〇パーセント受け継ぎました。それで車両も左側通行です。イギリスが左側通行だからです。左は日本の国を象徴します。そして、どこに戻っていくのかというと、イギリスと同じ基準を中心として蕩減復帰するのですが、韓半島、イタリアのような半島に来るのです。半島は何かというと、男性でいえば生殖器です。

 イタリアがなぜ世界の文化創造に歴史的貢献をしたのかというと、半島だからです。ですから、島国は何かというと、女性の陰部と同じです。

 この復帰は、そのようになるのです。ローマ教皇庁、男性が責任を果たすことができずにいるので、女性が離れて、そこで闘って覇権を握ったのです。カインである旧教の前に、カインとアベルに分けて立てたものが来て、アベル的新教独立国家をつくり、カインであり長子であるローマ教皇庁を治めるのです。

 このようにして、一つの長子圏を復帰するようになったので戻ってくるのですが、イギリスは、落ちたものを復帰したものなので、長子、天使長、長子圏の天使長は、エバを迎えて入ってこなければなりません。ですから、西洋文明を日本がそのまますべて受け継いだのです。この七年間において、世界的に経済王国のネームバリューがつかなければなりません。一九八五年が終わる時までです。

 日本が経済富国になったのは、エバのためではなくアダムのためです。ですから、そっくりそのままアダムに捧げなければなりません。エバが堕落することによってアダムまでも堕落したので、天の所有圏とすべての万物をサタン圏内に奪われたのです。ですから、復帰時代において、天の側の天使長、長子圏を身代わりするアメリカの財物とともに、日本を中心とする世界の財物と、今後二世たちまですべて捧げるのです。

 それゆえに、この西洋社会では、二世たちがすべて日本を思慕するのです。二世はアベル圏です。二世たちが、みな日本に行こうと大騒ぎです。みな日本の服を着て大騒ぎです。それはなぜそうなのかというと、自分たちは分からないのですが、天地の運勢が、復帰の運勢が、そして歴史が、この原則的なプログラムによって進展するからです。

 それでは、日本はどこに行かなければならないのですか。日本は、裸の花嫁です。そのような花嫁なので、韓国にも嫁いでくることができるということです。

 何人の男性がいるかというと、アメリカも男性であり、金日成も男性であり、ソ連も男性です。ソ連も天使長圏なので男性です。しかし、ただ一つ、エバ圏があるとすれば、中国しかありません。終わりの日になる時には、エバが男性に出会う時が近づいてくれば、サタン的エバが天の側に帰ってこなければなりません。それで、天使長圏の国々が中国と距離を置くのです。そのような摂理的意味があるのです。二三八−三〇八、一九八六・∵二四)

 どうして日本が四十年間韓国を占領したのでしょうか。サタンは前もって知っているのです。これからのキリスト教文化圏は、半島が中心となるのです。ローマは半島でしょう? 半島は、男性の生殖器と同じです。どうして半島が世界の文化圏を支配したのかということです。

 イタリアの文明は、何千年間継続しました。そうでしょう? そして、地中海はちょうど女性の膣と同じです。ここでローマ教皇庁を中心として息子、娘を繁殖し、世界を制覇することができたのです。ところが、ローマ教皇庁は、ローマ人を通して世界をローマのもとに占領できると思ったのです。それが間違いでした。ローマ教皇庁は、教皇庁を犠牲にしてでも世界を救援しなければならないのですが、そのような神様の摂理の方向とずれてしまったのです。

 それゆえに、エドワード八世を中心として革命が起きたのです。カトリックの反対のものが生じ、新教と同じアングリカン・チャーチ(聖公会)が出てきて、島を経て、太平洋を越えて戻ってきたのです。これが半島を訪ねて戻ってこなければなりません。

 戻ってくる所は、ローマと同じ立場にある韓国です。イギリスと同じ立場にあるのが日本です。ですから、西洋文明を一〇〇パーセント導入したのが日本です。それで、日本に行けば、イギリスのように自動車が左側通行なのです。

 日本は、軍隊はドイツのもの、法はイギリスのもの、文化はフランスのものをどろぼうしてきました。天の側のすべてのものをまねて、天がもったすべての原理的内容を偽りの原理の立場に立てて装い、百二十年間、T八六八年から一九八八年まで、明治、大正、昭和−’昭和天皇が一九八九年一月に崩御−まで、完全に百二十年間です。これは、サウル王・ダビデ王・ソロモン王、アブラハム・イサク・ヤコブの百二十年間と同じです。ここで、天地が交差できる時代圏に越えていくのです。ちょうど百二十年になることにより、先生が韓国で交差の役割をするのです。(一九九−一三三〜三四、一九九〇・二・一六)


  三 日本の発展と百二十年統一期

 大陸を中心とする神様のみ旨が、ユダヤ民族が失敗することにより、イタリア半島を中心として世界を制覇しようとしてきたのですが、それも失敗し、イギリスを中心とする島嶼文明を中心としてやろうとしましたが、それも失敗し、それでアメリカ大陸が受け継いだのですが、これが反対に戻っていこうとすれば、蕩減して戻っていかなければならないのです。島国を中心として蕩減しなければならず、半島国を中心として落城しなければなりません。そのようにしなければ、大陸に行くことはできないということです。

 ですから、イギリスと同じ島国に戻ろうとするので、イギリスに該当するアジアの国がどの国かというと、正に日本だというのです。日本が百二十年間アジアを制覇したのは、イギリスが全世界に影響を及ぼしたように、アジアに影響を及ぼすそのようなサタン圏をつくらなければならないからであり、日本がこのような運命の恵沢を受けるようになったからです。ですから、近代の日本文明は、イギリスからそのまま受け継いだものです。(八〇−二五六、一九七五・一〇・二四)

 日本の運命は、日本自体には分かりません。先生しか分かる人がいません。それで、皆さんを立てて、「アジアのために生きなさい」と言うのです。それは、蕩減復帰です。蕩減復帰しなければなりません。韓国の人は、いくらやろうとしても、それぞれです。

 日本は、今家庭破壊うんぬんと言っているのですが、伝統的な精神が家庭に定着しているのかというのです。儒教、仏教、キリスト教も、すべて崩してしまおうとしたのが宗教迫害でした。それを蕩減復帰するために、「皆さんは韓国で苦労しなさい」と言ったのです。日本自体では不可能だというのです。

 そのような観点から見るとき、日韓祝福を受けた人が日本で尊敬されましたか、適当に扱われましたか。(尊敬されました)。そうではありません。日本の教会は、そのようになっていません。指導者たちは先輩家庭なので、仕方なく歓迎しますが、心はそうではありません。

 今まで、日本の統一教会は、本然の立場に一致する統一教会ではありませんでした。すべて間違っています。カイン・アベルの問題を反対に考えているというのです。正反対です。ですから、発展できないのです。発展したとしても困るというのです。

 先生は、天の側の世界的中心です。先生がこのような生活をしているのに、日本の人たちは、「アベルは絶対的だ」と言っています。そのような権利はありません。自然に従っていくようになるのが原理観です。自分が気に入らないからといって追い出すのは、天に従っていく道ではありません。

 イエス様が死んだことも、カイン側の国と教会のために十字架にかかったのです。天が「アベルだ」と言ったのに、なぜ死ぬのですか。蕩減復帰は、闘って復帰するのではないのです。打たれて復帰しなければなりません。

 先生の立場から見るとき、日本は怨讐です。しかし、エバ国家なので、心の中で怨讐だという思いをもってはいけません。昔あったことを完全に忘れてしまわなければなりません。ただ二人しかいないという兄弟の心情をもたなければ、エバ国家だという概念を見いだすことはできません。(二三九―一一〇、一九九二・一一・二四)

 アメリカが行かなければならない所は、ヨーロッパではありません。そのような祝福を受けたので、イエス様の霊的な文化圏を中心として結実し、アジアに来て結束しなければならないのですが、アジアに戻ってこようとすれば、どのようにしなければならないのでしょうか。蕩減しなければならないというのです。キリスト教が歴史的に誤ったことを蕩減しなければなりません。ローマ帝国が誤り、イギリスが誤ったので、アジアに戻ってくるにおいて、サタン圏内に奪われた二代、二つの国の失敗を、サタン側と対決して取り戻してくる闘いをしなければならないのです。

 その闘いが第二次大戦でした。その国がどの国だったのかというと、イギリスと同じ島国、すなわち東洋文明圏を代表する島国日本でした。ですから、日本は、サタン圏のエバ国家なのです。天照大神がエバだというのです。

 日本が八十年から百二十年内に、世界の経済圏を制覇し、政治思潮においてアジアに大東亜共栄圏を主張し、一つの統一世界の旗を掲げて世界と天地を踏み上がっていくことができたのは、なぜでしょうか。アメリカの覚醒とヨーロッパを団結させるための神様の作戦でした。そして、闘うようにさせて、歴史時代にイギリスが誤ったことを復帰するためだったのです。(八一・二四八、一九七五・一二・二八)


  四 日本はエバ国家

  1 エデン復帰歴史

 世界的に見て、神様のみ旨に対することができる国はどの国ですか。このような質問を統一教会具にすれば、「あ! その国は韓国です」と答えるのです。皆さんだけではなく、少しでも神霊的な世界を体験した人ならば、誰もが、韓国はこれから新しいエルサレムになり、世界の信仰の祖国になるという啓示を受けています。しかし、彼らは、その信仰世界がどのように展開され、どのような内容とどのような因縁の系統を通して成し遂げられるのかということを知らずにいます。このような立場で、韓国は神様が選ばれた国となり、韓国民族が選民になることができると考えれば、これは、韓国民族にはこの上なく喜ばしいことだと言わざるを得ません。それこそ福音に間違いないというのです。

 しかし、韓国が世界的なイスラエル、世界の数多くの民族を越えて、神様のみ旨の前にそのまま選ばれた第三イスラエル民族になるのではありません。蕩減復帰という原則があるので、その原則に立脚して様々な事情を蕩減しておいた基盤がなければ、韓国が福を受けることができないという事実を、皆さんは知らなければなりません。

 堕落したエバがアダムを支配したのと同じように、国家的基準においても、やはりサタン側のエバ国家が天の側のアダム国家を支配する一時がなければ蕩減復帰できないのです。ですから、韓国がいくら日本の支配を受けたとしても、解放を中心として、ここに必ずアダム的な主体の権限をもって現れる役事がなければなりません。

 その役事は、どのような役事かというと、正に神霊の役事です。このような役事をする集団が、必ず現れなければなりません。すなわち、神霊的な群れが集団を成して準備しなければならないのです。解放を前後して、神様の特別な選択を受けた、すなわち、天の復帰の使命を果たすその役軍は、大日本帝国の弾圧下において、満州の平野や深い山中に入っていき、人知れず神様と密接な関係を結んできました。そのような隠れた役軍が大勢いたというのです。このように、ひそかに神霊的な組織運動が北から南に連結されてきたのです。

 このような役事をする大勢の人々は、日本が滅びることをその内部で公然と発表しました。滅びる日と時間まで啓示を受けたのです。それで、その時、神霊的な人々の大多数は、日本が一九四五年八月十五日を中心として滅びるということを、普遍的な常識として知っていました。したがって、「日本は必ず滅びるので、最後まで耐えていこう、サタンに屈服せずに志操を守れ、ここで勝利の基盤に踏み越えていかなければ、来られる主を迎えることはできない」と言ったのです。ですから、主は、韓国解放とともに来られるということを、大勢の人たちが知っていました。韓国が解放を迎えるとともに、この地上に主が来られるという啓示を受けて、その準備をした集団がたくさんあったのです。

 しかし、解放されても、彼らが探している主が来られたのか来られていないのか分からず、流れていってしまったのです。ですから、復帰の使命を背負ったかわいそうな役軍は、一生の間、または数十年準備をし、いくら精誠を尽くしたとしても、もしも間違えば、主を逃してしまうというのです。このように韓国が解放される時まで、神様がその背後で役事されました。

 このようなことを考えるとき、復帰歴史は、何を復帰するためのものでしょうか。エデン復帰です。ですから、人間たちは、エデン復帰の路程を歩んでこなければならなかったのですが、エデン復帰をしようとすれば、どのようにしなければならないでしょうか。アダムとエバが堕落したその反対の経路を通らなければなりません。したがって、この民族を中心として、神霊的な集団が役事しなければならないというのです。

 それでは、役事をするにおいて、どのようにしなければならないのでしょうか。エデン復帰をしようとすれば、アダムとエバが引き起こした歴史を蕩減復帰しなければなりません。今韓国が南北に分かれていますが、このような役事をしなければなりません。一九四五年を中心として二十年前後、原理的に見るときも、二十年前後を中心として、さらに進んで四十年前、韓国が日本の圧制を受けると同時に、キリスト教も圧制を受けましたが、その後の歴史圏内において飛躍的な発展をしたのです。そのようになるのです。アダムがエバに主管されることにより、アダムは滅びましたが、主管されたその時から、天の側は再び発展してきたのです。

 皆さんの中に知っている人がいるかもしれませんが、解放直後に聖霊降臨四十周年記念礼拝をしたことがあります。その時に記念礼拝に参加した人たちは知っているでしょう。その礼拝をしたのが解放直後です。これを見れば、四十年歴史を根拠として、神様は、この国、この民族が日本に支配されると同時に、新しい運動を急進的に発展させてこられたのです。韓国において、今までのキリスト教の宣教歴史になかった飛躍的な発展をしたのも、そのような復帰摂理によって成されたのです。エバ国家である日本に圧制を受ける韓国でしたが、未来にアダムの特権、さらには神様の権限を握り、日本に備えて立つことができる摂理的み旨があったので、圧制を受ける中でも、飛躍的な復興をもたらすようになりました。キリスト教も、その期間に発展したのです。(二三−二六一犬一六三、一九六九・六・八)


  2 日本は、なぜエバ国家になったのか

 韓国と日本と中国は、カインとアベルの関係です。したがって、韓国を取り戻してくるまでは、国を中心として上がっていかなければなりません。国を中心として復帰して上がっていくのです。韓国は、今まで上がっていかなければならない運勢にあったので、主体国家になっていませんでした。国が完全に復帰されるようになれば、韓国が主体国家になるのです。言い換えれば、アダム国家になるというのです。

 アダムの前には、エバがいなければなりません。韓国がアダム国家ならば、日本はエバ国家なのです。このアダム国家とエバ国家が一つにさえなれば、天使長は自動的にこちらに倒れてくるようになっています。思いどおりに決定することができるのです。その天使長国家は中国です。

 中国は、中国大陸全体を統一して、それを共産党に奪われ、今は、台湾を中心として国の命脈をつないでいます。自由中国と中共という二つの国に分立し、二人の主人が生じました。それは、そのように生じるようになっているのです。台湾を中心として、中国の生きる道は、日本をつかむ道しかありません。他の方法はありません。韓国よりも日本をつかまなければなりません。

 天使長は、誰によって救援されなければなりませんか。エバによって救援されなければなりません。しかし、自分が優れていると調子に乗って振る舞っていれば、救援されません。今からは、中国が仕方なく日本に、「助けてください!」と言う圏内に入ってきます。そのような時が来れば、私たちの時が近づいてきたことを知りなさいというのです。原理的にそうなのです。

 今まで、日本が発展したのは、韓国が発展するのを継承して祝福されたのです。その祝福は、内的な祝福ではなく、外的な祝福を受けたのです。外的な祝福とは何かというと、物質的な祝福です。ですから、日本が二十年間に歴史上にない経済的発展を成し遂げたのです。来られる第三次アダムの新婦国家として装うためには、早く育てなければなりません。そのためには、二十年を中心として、急速度で発展してこなければならないのです。それで、日本が富強な国家になったのです。

 統一教会は、日本を料理しなければなりません。韓国の人たちが、この言葉を聞けば気分が悪くないと思いますが、日本の人たちが聞けば、気分が悪いでしょう。しかし、仕方がありません。日本人が何を言っても仕方がないのです。皆さん、日本の人たちが履いて歩く下駄があるでしょう? 下駄を履くとき、足の親指と二番目の指の間にはさんで歩くでしょう? それは、父と母が分かれたことを意味するのです。この下駄を脱がせておけば一つになります。それでは、それを誰が脱がせるのですか。先生しか脱がせる人がいません。

 日本がなぜエバ国家なのかというと、名前が四文字なのですが、女性を呼ぶときは何々子と言います。「女」という名前はありません。なぜ女性の名前に「子」をつけるのでしょうか。女性が願うのが男性だからです。それで、女性の名前には、何々子、何々子と「子」という字をつけるのです。おそらく、日本の女性の名前は、全体の三分の二に「子」がついているでしょう。それが願いだというのです。

 また、男性たちの名前には、「郎」という字がついています。何々郎、何々郎……。本当にたくさんいます。それは、男性が天使長なので、「新郎よ、早く来てください!」と言って待っているのです。男性は天使長型ではないですか。事実がそうです。日本人たちの名前がすべて四文字になっているので、女性であるエバ国家だというのです。しかし、韓国の人たちの名前は三文字になっています。これは、蘇生、長成、完成の三数を意味します。ですから、韓国が男性国家になるまいとしても、ならざるを得ません。

 新郎として来られる主は、天から福をもってこられます。福をもってこられるのですが、どのような福をもってこられるのでしょうか。天運をもってこられるのです。お金をもってこられるのではありません。お金をもってくる男性を願うか、天運をもってくる男性を願うかというとき、お金をもってくる男性を願うという人は滅びるのです。天運をもってくる方を願わなければなりません。お金は、既に地上にあるので、必要ないというのです。食べて暮らすお金はあるので、立派な男性を願うのです。日本はそのような立場です。

 ですから、日本は、統一教会を受け入れなければなりません。統一教会は、神聖な新郎です。ですから、統一教会の独身男性たちには、日本の女性たちがすっかりほれ込んでしまうのです。それで、今回先生が三双を祝福してあげたのですが、それは、韓国と日本をすべて連結させなければならないのでしてあげたのです。先生の家庭を中心として、四位基台を成さなければならないので、入れ替える立場で三人を祝福してあげたのです。

 ですから、日本が韓国を協助しなければ滅びるのです。アメリカに繊維問題や複雑な問題が出てくるのはなぜかというと、日本が韓国を協助しないからです。だんだんと苦しむようになるのです。しかし、韓国にさえ協助してあげれば、いくらアメリカが日本を協助しなくても大丈夫です。そのようになれば、そこからは、新しい次元の経済的基盤が他の角度から展開していくというのです。ところが、韓国には協助しないとじたばたしていては、自分の足が徐々にがちがちに固まり、動かなくなっていきます。

 日本が韓国を協助しないので、日本にいる統一教会が韓国を協助しなければなりません。日本にいる統一教会は、日本を代表した立場です。日本国民一億を代表しているのであり、日本政府を代表しているのです。ですから、韓国から行った「統一思想」を信奉する日本の統一教会員たちが、積極的に韓国を協助することにより、日本政府が協助しないことを蕩減復帰できるというのです。(三八−一一八〜一二〇、一九七一・一・三)

 アフリカのような所に宣教師として行った人は、日本の大臣やトップクラスの人が訪ねてくればどうなりますか。大使館にいる人も、経験がないので通訳できません。食口たちがすべて通訳してあげるようになっているのです。遠からず、私たちのメンバーを中心として大使館を動かし、大使を代えることができるようになるというのです。そのようにできる日が遠くないと思います。そのようにすれば、日本から嫁いできたといって無視されるでしょうか。

 その道が、日本が世界に伸びていける道です。エコノミックアニマルと呼ばれる日本人がどこに行くのですか。女性、芸者は、経済動物です。芸者を知っていますか。花を売る女性です(体を売る女性)! 花を売るのならば、統一教会の花を売るのとちょうど同じです。芸者は経済動物です。お金のためならば何でもします。狂ったこともするというのです。

 正にそのような国が日本という国です。サタンは、天の側のものをそのように使ってしまうのです。しかし、先生は、正反対のことをしています。

 何のために日本をエバ国家として立てたのですか。それは、仕方がありませんでした。女性は、一人しかいません。二人だけいても、そのようにはならないのです。しかし、天下に女性が一人しかいないのにどうするのですか。殺してしまいますか。どうしますか。

 ほうり投げてしまえば終わりです。天下がひっくり返るので、仕方なくサタンが愛したものを拾ってきて教育し、犠牲にするのです。なぜですか。漂白です! 漂白剤があるでしょう? 漂白剤を使って真っ白にして、そこに新しい文字を書いたり、何かをしようと考えるのです。正にそれです。皆さんは、それも知らずに、立派な日本人だと考えてはいけません。

 イギリスが失敗したので、そのようになったのでしょう? (はい)。それは、ただそのようになったのではありません。歴史を見れば、間違いなくそのようになっているので、否定しようとしても否定できないのです。そのようになっています。最初は、日本もそのように言ったでしょう? 教授のような人たちは、「文先生、なぜ日本がエバ国家ですか」と言ったのです。しかし、今は、「いやあ、このようになるとは思わなかった! 間違いなくエバ国家だ」と言うのです。

 日本がエバ国家だという証拠は何ですか。島国だからということもありますが、エバの腹中には双子が宿らなければならないのです。それが誰ですか。先生が日本をエバ国家に選択したのちに双子を宿すようになったのですが、それが朝総連と民団です。それを消化しなければ、日本の行く道がありません。

 韓国の人たちには、伝統的な族譜があります。族譜があって、五千年以上続いてきたのです。しかし、日本の人たちは、三代、五代以上は知りません。名前もなく、結婚するのも、一家親戚や兄弟でしてしまうという結果になるのです。動物と同じだというのです。

 そのようなものが、時代を迎えて神様の摂理に従ってアダム国家を四十年間統治しながら、多くのことを学んだのです。西洋を通しても学び、アジアでも学びました。嫁いでいって、世の中のすべてのものをふろしきに包んできたのです。(二三九−一二〇、一九九二・一丁二百

 第二次世界大戦は、日本の天皇のために発生しました。韓国をこのようにして、アジアを侵略したのです。第二次大戦を引き起こした人が、日本を一等国にするために、うまく四十年間生き残ってきましたが、今はもう限界点に到達しました。統一教会が、アダム国家が威力を発揮する時期に戻ってきたというのは、摂理的意義があるのです。

 先生が日本をエバ国家として立てていなければ、あのような国になることはできませんでした。悲惨な国になっていたでしょう。キリスト教文化が先生を受け入れる場合には、イギリスがエバ国家です。もちろん、アダム国家は韓国です。イギリスがエバ国家であり、フランスが天使長国家であり、ドイツがアダム国家として、自動的に一つにならなければならなかったのですが、彼らが神様に背いて反対したのです。ですから、怨讐の最も愛するもの、エバ国家を奪い、男性国家のドイツを奪ってみ旨の中に立てたのが、統一教会を中心とするアダム国家、エバ国家、天使長国家だということを忘れてはいけません。ですから、日本を祝福したのは、日本のためではありません。世界のためであり、統一教会と韓国のためです。韓国統一のためにその祝福を使わなければ、日本は滅びます。

 ですから、韓国を救うためには、日本人の皆さんが活動し、皆さんのお母さん、お父さん、おじいさん、全員を動員して、一日も早く韓国を統一させ、中国を解放しなければなりません。これが先生の使命です。今まで錠前をしっかりかけておいたのは、キーをつくるためです。今はもう、やすりで仕上げてぐるっと回せば、さっと開くようになっています。そのように良い時代に来ています。今、そのような時期が遠くないということを知って、この地で「にほんじん」が「いっぽんじん」になるように努力しなさいというのです。

 皆さん、日本海海戦でバルチック艦隊を東郷平八郎という将軍が……。その時の標語は、「皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ!」でした。私たちは、それ以上の世界的緊急の戦闘に臨んでいるということを忘れてはいけません。

 今は、日本人の皇国ではなく、天宙皇国です。「天宙の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ! 奉仕せよ! 犠牲せよ!」。このような意味をはっきりと理解して、「にほんじん」が「いっぽんじん」にならなければなりません。「いっぽん」なので、うまくやることができるというのです。み旨も一つであり、方向も一つであり、このように一つの足で……。「ハナ」は韓国人です。

 み旨の完成が遠くない摂理を迎えたにもかかわらず、固い決意をしない愚かな人は、ごみ箱にほうり投げるのです。日本人は、みな賢くてスマートです。「ね、ね」というのは「イエ、イエ」(韓国語で「はい」という意味)です。「あのね」、「このね」、「そうだね」と言うでしょう?

 日本人は、いつも「ね」と言います。これは、韓国に行かなければならないという標語の一念としてそのように言うのですね! (笑い)「あのね」というものを忘れてはいけません。「ね」というものは、韓国語のOKと同じです。

 「クロッスムニダ」という言葉を知っていますか。それほど不自由でなければ、そのまま成されなければならないという言葉です。そうでしょう? 「ね」というのは、韓国語の「ネー(はい)」だというのです。そうだね、そうだね!

 今から世界は、先生によってすべて収拾されます。先生以外にはできません。真の愛を強調しながら、真の愛を中心として、混乱した世界を一つにするのです。

 結婚問題を解決した人に、経済が問題ですか。皆さんが、億万長者の娘ならば、皆さんの父母が亡くなって財産を相続する場合には、その財産を先生に捧げなければなりません。これが原理観です。(一八六−一六、一九八九・一・二九)


  五 日本の特性

 日本も島国であり、イギリスも島国です。日本は、イギリスの文化を受け入れました。軍隊は、ドイツの軍隊を見習いました。日本で始まったものは一つもありません。それで、自動車も左側通行でしょう? イギリスに行って見てみなさいというのです。それはどこから学んだのですか。イギリスから学んできたのです。

 それは、エバ国家だからです。日本がつくったものは一つもありません。男性がつくったものをすべて奪ってきて、それを集めて網のようにしてつくったのが今の日本の文化です。模倣国家の代表でしょう?

 女性もそうです。男性からすべてのことを学ぶでしょう? 素早く学んで、その家庭のすべての家族に対して相対圏に立ち、定着圏に立つので、世界を歩き回りながらすべてのものを学んできたのです。

 戦後、日本の外交関係の人たちが、カメラを持って世界に出ていき、カシャッ、カシャッとどろぼうしたのです。キャノンのようなものも、ライカ(注:ドイツのカメラの名前)のようなものからすべてどろぼうしてきたのです。

 先生の話は、間違った話ではありません。それでも良いのです。エバ国家である日本は、それでも良いというのです。夫がもっているすべてのものを、愛する妻のチマの間に隠すのです。

 日本の着物は、チマのように、何かを包めるところが一つもありません。座っても、鼻水を流しても、そのまま流れていきます。一銭のお金も隠すところがないでしょう? しかし、韓国のチマはこのようにすることができます。

 以前、お母様が日本の呉服店に行って着物をつくってきたと言って、着てみたのですが、二時間かかりました。ああ、結ぶのに五回も結ぶのです。先生が見たのです。

 そのように着て下駄を履くのですが、下駄は常に注意しなければなりません。特に女性は、常に注意するのです! 思いどおりに行動してはいけないので、そのようなものが世界的な代表として日本の文化になったのではないかと思いました。

 ですから、日本の女性たちは、みな腰が太いのです。ですから、「気をつけなさい、気をつけなさい! 前にも気をつけて、後ろにも気をつけなさい! 汗が出ても気をつけなさい」ということです。転べばどろぼうに捕まるので、気をつけなさいというのです。(二三四―七七、一九九二・八・四)

 今は思想の時であり、思想戦の時代です。より価値のあるものがあるというときには、日本人でも、韓国人でも、西洋人でも、より価値のあるものを得ることができれば、今のものを捨ててより価値のあるものと取り替えるようになります。人間は、比較する能力をもっています。損害を被る立場とは取り替えません。

 日本人は、百年の歴史を通して、西洋文化を導入して急いで取り替えてきました。ですから、今の現代文化世界においては、日本が模倣主義のチャンピオンになりました。そのような国民性をもっています。そのように考えれば、先生は、気分の悪いことがあります。「統一思想」においてもチャンピオンになるでしょうか。

 もちろん、チャンピオンになってもよいのです。しかし、根本をひっくり返してはいけません。そのように考えてみるときに、日本人自体、アメリカ人自体は、その国が滅亡することを願いません。その国に世界を背負わせれば、国境をいくら広げてもよいと言います。

 今のハワイは、アメリカに入っています。ハワイの国民も喜んでそれを願い、アメリカが大国なので、それを背負うようになったのです。それと同じように、世界の各国が一緒に世界の国民になることができます。事実、そのようにならなければなりません。その必要性を日本民族が自分のもっている国民性以上に要求するようになれば、これは、闘わずに自然に変化していくのです。

 そのような運動を神様も考えざるを得ません。ですから、堕落していないときの価値というものを、私たちははっきりと知らなければなりません。その価値は、万象と取り替えることができません。(五五−四二、一九七二・四・二三)

 分別と反発の環境を通して闘いの基盤を広げ、相対を求めるために文化が様々に分かれていきます。言葉も、すべて時勢によって変わっていきます。ですから、言語も、一つしかなったものが、堕落以降に多くの言葉が生じるようになりました。そのようなことは、今からはいけません。私たちの言葉は、二つではいけません。国も二つではいけません。一つの国、一つの言語、すべてそれを願うのです。

 日本にも武士道というものがあるのですが、その復讐心、このようなものを吸収しなければなりません。一人の人、一つの家が滅亡しても、その一家の側近の中の一人が残れば、生涯をかけて恨みを晴らすということがいくらでもあります。ですから、ある方向に向かって一時に国境を撤廃する運動を起こさなければなりません。そのような思想運動を必要としています。そのようなことが根本的に間違っているということを教えてあげる人が出てこなければなりません。日本が滅亡すればよいと思う日本の国民はいません。アメリカが滅亡すればよいと思うアメリカの国民もいないのです。(五五−四一、一九七二・四・二三)

 韓国の幹部たちは、日本で話をして、アメリカで話をしたあとに、ついてきながら学んでいます。なぜならば、カインを先に愛して消化しなければならないからです。ですから、エバは、カインとアベルを消化して統一しなければなりません。

 日本の人たちは、幼子を育てるのと同じ心情でしなければなりません。幼子にお乳を飲ませる母親の心情で、自分が使うお金があれば、それをすべて投入して、自分の一生を消耗してでも育てようという母の真の愛の心情をもった国民にならなければならないというのです。

 それでは、日本の人にそのような心がありますか。島国根性はこのように小さいのです。しかし、大陸はそうではありません。アメリカや中国もそうです。ですから、三カ国までも包容しなさいというのです。いくら戦乱のときでも、そのような大勢の人で連結されているというのです。(二四七−二四、一九九三・四・二一)

 日本の人は神経質でしょう? 女性は神経質です。桜はすぐに散るではないですか。桜というものは、花びらがすぐに散りますが、むくげは万事泰平です。

 それで、誰が先にたたきますか。そのように考えれば、歴史的なものは歴史的なものだとしても、悲惨な記録になるでしょう? 誰でも、血統を汚す者は、再び堕落する者がいれば深刻です。そうでなければ、本然の血統が連結されません。(一九二−三〇七、一九八九・七・九)


  六 日本文化

 日本文化は、イギリスからそのまま移してきたものなので、アジアにおいて百二十年間主導的な役割をすることができました。イタリアがイギリスに入っていったのと同じように、韓半島まで支配しなければなりません。それで、日本がこのアジア大陸をすべて支配しようとしたのです。間違いなく、日本がこのようにアジア文明の旗手となり、民主世界と闘争するのです。それで、第二次大戦の時に、怨讐と闘うのです。

 その後、日本が支配した領土、韓国や中国までもすべてアメリカが管理しなければなりません。そのようになっていたならば、共産党があるでしょうか。インドとアジア全体がこのようになっていたならば、その時から世界を一つにしていたのです。

 それで、私がアイゼンハワー大統領に会って話したことは何でしょうか。あなたの在位時代に、一九五〇年代のダライ・ラマ事件で、全世界の共産党が宗教を問題視した時、全世界を代表する数多くの宗教指導者を中心として、仏教や儒教、あるいはイスラム教やキリスト教を、「すべての宗教の怨讐は共産党だ」と言って、一つにしなければならないと強烈に話をしたことがあります。その時、アメリカ政府が十億ドルだけ預金しておいて、宗教のために世界福地化運動をしていれば、完全に糾合していたのです。

 アメリカの歴史は、アメリカ国民が動かして回っていくのではありません。一人の話を聞くか聞かないかによって、国家の運が行ったり来たりするということを、皆さんは知らなければなりません。

 このような観点から見るとき、日本を経て韓国の半島でイタリアの教皇庁のようなキリスト教文化が結実するという結論が出てくるのです。韓国が西欧文明とアジア文明の接線地になるというのです。(八〇−一四八、一九七五・一〇・二一)

 日本人一億二千万人が人格をもっていれば、それぞれ自分なりの様々な方向性や目的性をもっているでしょう。日本文化がその背後にありますが、日本文化を構成しているその内面にはいろいろあるのです。文化には、もろもろの学問を中心として、様々なものが入っています。それが、すべてそれぞれの方向をもち、日本文化の上に結束して連結し、世界に向かっていこうとするのです。

 だとすれば、その主流とは何でしょうか。日本文化を中心として世界に向かう主流は、いったい何でしょうか。皆さんは、それを知らずにいます。日本精神と言えば、すべて藩士(注:江戸時代の武士)を中心とするチャンバラのような、そのような精神だというのです。主従関係、絶対服従という状況では、民主主義世界には適応できません。それは、縦的な関係、縦的な一面の方向による時代には適応したかもしれませんが、今のような垂直とともに平面、そして球体を要求する世界的時代においては適応できません。

 さあ、そのように言う場合に、日本と日本文化が行く方向、主流はいったい何でしょうか。それを答えることができません。これは、根源をたどっていけば、結局日本人に戻るのです。帰結するということです。日本文化は、日本人個々人に戻っていくのです。

 日本人と言えば、日本の男性と女性と言うことができます。その二人に戻るのです。そこから出発して、それが交差して生じたのが一億二千万です。結局は、それを縮小した動機であり基盤というものは、男性と女性です。その男性と女性というものは、日本文化を代表した、日本文化が願う理想的な男性と女性を指して言わなければなりません。そのような男性と女性は、いったいどのような男性と女性でしょうか。それを知らずにいます。

 ですから、主流的な人格を備えた日本の個人的な男性と女性を中心として、日本の文化を連結しなければなりません。その連結された文化というものは、理想的な男性と女性が願うところの目的と連結されなければなりません。目的と原因が一致したとすれば、その家庭は、いくらジグザグに進んだとしても、目的に到達することができるのです。

 問題は、個人の人格を中心として原因となり、全体文化の原因となり動機となる基準と、それが到着しなければならない終点、終末的な到着点が、その目的観にどれくらい一致するのかということです。

 そのように考えるとき、文化を引っ張っていく日本精神というものが問題です。それは、ジグザグではなく、ある大きな波が押し寄せてきて、この環境を奪い取っていこうとしたとしても、その全体を押さえて、それを飛び越えていくことができる主導的な精神、それができているのかというのです。そのような精神があれば、それは、個人の峠、家庭、氏族、民族、国家、世界まで、または永遠の世界の理想まで考えるのです。その日本精神が、そのような世界精神に続いているのかというのです。

 人類というものを分析すれば、二人から始まります。今、世界に五十億の人類が生きていたとしても、その出発点というものは同じです。一人の女性、一人の男性です。

 ですから、世界的な理想を標榜する男性と女性だというのです。そうだとすれば、日本文化というものは、世界的な主流思想をもったものに消化、吸収されなければなりません。従っていかなければなりません。ですから、大きなものが中心になるというのです。

 このように考えるとき、世界主義、そこに加えて天宙主義、宇宙主義と言えば、これは国家主義や家庭主義のようなものではありません。人生観というものは、個人的なものをいいますが、家族や国家や世界というものは、とどまるところをいうのです。

 「家」というものは、個人が暮らすところであり、「国」というものは、国民が暮らすところです。そして、「世界」というものは、世界の人が暮らすところです。それは中心ではありません。相対圏にはなりますが、中心ではありません。結局、中心は人だというのです。

 統一教会は、世界主義を叫ぶ世界人、宇宙人、それに加えて「神主義」を叫んでいるのです。宇宙人というものは、相対圏に立ちますが、「神主義」というときには、主体圏に立つのです。

 このように考えるとき、そこに連結される日本の文化になっているでしょうか。日本文化自体の内面で生活している日本人個人から出発した日本文化が、終着点に一致していて、そのような完成した人格をもっているのかというとき、これは様々です。これは、千里の道で言えば、一里も行かずに方向が全く分からなくなってしまうのです。めちゃくちゃな方向をもっているというのです。

 そのような中で、皆さんが日本を捨てて韓国に来た目的はいったい何かというとき、男性と女性を願ってきたというのです。結局はそれです。

 どのような男性と女性でしょうか。日本の文化圏に属した民族よりも世界的で、広くて高い内容をもっている世界の主流の側に近いそのような民族のところに来たのです。その民族が日本よりも先頭に立った場合には、その先頭に立った民族によって環境保全がなされるのです。

 主流がこのようにあるとすれば、主流から流れるきれいな水が、公害で汚れた水を見るとき、「ああ、私はあなたと混ざるのは嫌だ!」と避けたくなるのです。普通の場合はそうです。しかし、自然の調和と総合関係というものは不思議なものです。それは、水というものの性質から見れば、汚れたものがあっても、どのようなものが来ても、和合しながら自分の本質が汚れても、それを包容して自分の周辺のものまで吸収し、これを同一化させるのです。そして、それが流れ流れて、汚れたものが沈んできれいなものが浮かび、流れていく間にとてもきれいな水になって海に入っていくのです。歴史の流れはそのようになっています。

 そのような観点から見るとき、日本から韓国に来るとき、韓国人はみな良い人だと思ったらそれは間違いです。

 韓国と日本を比較すれば、歴史は二倍くらい長いのですが、人口は、北朝鮮を合わせても半分です。半分ならば、歴史の短い日本人が韓国人よりも数が二倍になったということですが、息子、娘を二倍、三倍生んだということです。なぜそのようになったのでしょうか。島国だからです。

 どこを旅行しても、大陸と通じる所がないではないですか。大陸は、旅行すれば、一週間、一ヵ月、あるいは一年間かかっても帰ってくる道がないではないですか。ですから、行けば一年もかかりますが、島国は、小さいので一週間もすれば、「ただいま」と言うのです。夫婦関係というものは、仲が良くて慕わしいとき、お互いに抱き締めます。先生がこのような話をすれば、みな笑いますが、教育というものは、率直でなければなりません。実体をもって説明するのが一番効果的だからです。

 統一教会の教主も人間ですが、そのようなことを率直に話すのは恥ずかしいことではありません。皆さん、夫と妻が裸になるとき、「ああ、私は恥ずかしいので裸にはならない!」、そのように考えますか。皆さん、結婚しましたか。まだ生活には入っていませんね。十一月に先生からみ言を間いて、韓国の夫は大変だというのです。韓国の夫人や夫は、結婚した相対者を指折り数えて待っているのです。

 「好きなようにしなさい」と言っても、好きなようにする人はここにはいません。それで、皆さんは、特殊な種類の人間だというのです。「好きなようにしなさい」と言っても、好きなようにできません。

 このように、「好きなように行きなさい」と言って好きなように行っても困り、好きなように来ても困り、好きなように暮らしても困るのです。先生も、そのような立場に立ち、今まで一生の間苦労の道を歩んできたのであり、人知れず開拓の先端に立ち、開拓の生涯を今も続けているのです。

 一国の文化を占領するというとき、その占領の出発、上陸作戦の出発は言語です。言語を知らなければ、占領することはできません。先生が日本語を知らなければどうでしょうか。大変なことです。皆さんは、日本で育ち、先生に会わずに先生を知りませんでしたが、言葉が通じれば、日本の生活の根底以上の深いところまで、皆さんの歴史の背後までも入っていくことができるのです。入っていくだけではなく、話をしながら出てくることもできます。その循環運動の回路をつくることもできるというのです。相対がいればできるのです。

 皆さんが韓国に来たのは、先生が慕わしくて来たのでしょう? みな先生がいるので来たのでしょう? 女性というものは、日本の女性もそうであり、世界の女性もそうです。「ああ、先生が韓国にいらっしゃるので、韓国という所に私も行きたい」という、そのような動機で来たというのです。男性たちはどうですか。韓国の女性が立派だから、女性が慕わしくて来ましたか、先生のために来ましたか。

 女性が動機になって来たのではなく、男性のために来たのではありません。先生が動機になって来たので、先生の言うとおりに従わなければなりません。

 動機を失う者は路程を失い、路程を失う者は結果を出すことができません。ですから、動機を失えば、先生とこのように出会ったその目的は失敗に終わるというのです。それゆえに、韓国の男性たち、どろぽうのような男性たちが日本の女性を占領し、日本の男性たちは韓国の女性たちを占領したいという、そのような戦争が起きるのです。この戦場をどのように和合させるかということが問題です。(一一八−二八九〜二九四、一九九一・八・二二)


  七 日本が発展した理由

 今後、統一世界に向かう統一食口の行く道において、迫害を防備しながら、誰が何と言っても一つの国家を神側に早く復帰しなければなりません。このような点から見るとき、今までの韓国を中心とする摂理は、その目的を成し遂げるためのものだということを知ることができます。現在、三分の二くらいの段階まで上がってきています。このような事実は、実に神様が喜ばれることだと言うことができるのです。

 いまだ韓国自体が完全に復帰されていないこのような時に、もし日本が援助する立場に立てば、韓国自体の復帰が早くなります。もし日本の国家が援助してくれれば、自然に韓国自体の復帰が早まるのです。なぜならば、アダムはエバによって堕落したので、エバによって復帰することができるからです。

 そのような立場で考えてみたときに、日本が戦後の敗戦状態から再起することは難しかったにもかかわらず、どうして二十年の間にそのように発展してきたのかを考えてみれば、それは、韓国動乱のためなのです。韓国七連結された結果です。そのようにして、今世界的な国家になっているのです。

 もし、日本がエバ国家の立場で韓国を援助すれば、韓国の今後の行く道に歩調を合わせて援助してくれるとすれば、南北の復帰は自然と成し遂げることができると見るのです。(四〇−一二一、一九七一・三〇)

 日本は、今裸の女性が新郎を迎えるために色目を送っているのと同じです。それで、共産世界なら共産世界、民主世界なら民主世界が、すべて日本に対して関心を集中させているのです。世界情勢は、このような局面になりました。

 それでは、どうして、日本が経済的な面で祝福を受けたのでしょうか。世界各国の経済的後援と、復帰時代に入って祝福を受けたからです。

 エバによって世界的に失ってしまったものとは何かというと、地と人と愛です。ですから、それを復帰するために、その国がエバ国家なので、経済的に世界一流の立場に入っていかなければなりません。遠くない将来に、そのようになるのです。

 その次に、エバは、自分に任された使命を果たさなければならない立場にいるので、先生が日本の人たちを先頭に立てるのです。そのようにしながらも、彼らは、心情的に誰よりも高い位置にいなければなりません。心情を中心として見れば、日本の人たちがちょうどそのようになっているというのです。(六二−三二四、一九七二・九・二六)

 日本がなぜ福を受けたのでしょうか。日本はエバ国家なので、エバが堕落することによって失ってしまったすべてのものを物質で受けたのです。

 世界の物質の祝福は、日本を中心としてどこに行かなければなりませんか。韓半島を経て中国大陸に行かなければなりません。中原天地に行かなければなりません。本来、イエス様が来られた時は、中国とインドが文化国であり宗教国でした。ヒンズー教を中心とする文化圏と仏教を中心とする文化圏が、イエス様が来た時に三位一体となり、ローマ帝国を吸収する責任を果たさなければなりませんでした。

 ユダヤの国と中東のアラブ圏がその時に一つになっていれば、自然にインドと連結されていたのです。インドの人たちは、人種自体がヨーロッパ系です。アジアがインドと連結され、インドがミャンマーを通して中国と連結することができ、中国の宗教文明圏を連合し、世界的版図を中心としてローマを消化していたならば、一つの天国を形成することができたのです。二三五−二六六、一九八五・一二・一五)


  八 日本の生きる道

 先生は世界を引っ張り、皆さんは一族を引っ張っていくのです。そうしてでも、先生が引っ張っていくその世界の隊列を満たすことができる内容にふさわしい氏族圏とともに、先生と世界万民とともに堂々と本郷の地に帰らなければなりません。そのような運命を開拓しなければならないのです。それが四十年荒野路程です。

 本郷の地に帰っていくために、すべての準備をしなければなりません。日本における生活の幸福、日本の環境の豊かさなどの習慣的なすべてのものを考えてみるとき、爆風が吹き荒れる荒野を越えていった本郷の地には、何もないのです。砂漠だけです。荒野だけです。

 そこに定着して、新しい氏族、国家を編成し、世界万民を統一する一つの王国を成し遂げなければなりません。それが、再び来たアダムに神様が願われる本来の使命なのです。

 神様が王でいらっしゃるならば、アダムとエバは神様の第一代の王子、王女です。神様の相対として、天宙のすべてのものを相続することができる神様の第一王子と第一王女が、私たちの第一始祖であるアダムとエバだったということをはっきりと知らなければなりません。このように、王族心情圏に一致する生涯を終えて入っていくところが天国です。これを今まで歴史始まって以来、いかなる宗教も、いかなる人も知らなかったのです。

 ところが、既成教会では、「イエス様を信じればすぐに救われる」と言っています。そのようなばかなことはありません。真の父母は、そのような心情圏、長子圏にいて、アダムとエバは第一代の長子と長女だったのです。第一代の真の父母でした。地上王国の第一代の中心人物だったというのです。

 その王を中心とする王族が地上に残っていたとすれば、今この世界は、神様の理想を中心として、すべてのものが準備されているでしょう。ところが、堕落することによって、サタン圏を中心として、数百、数千の民族が分裂し、闘争の渦中で、闘争を中心として王族圏を制圧してきたのです。それが堕落の結論です。

 今回、先生が日本を訪問したのは、韓国と日本、アダムとエバ国家が一つになり、アメリカとドイツが一つの国となるようにするためです。それ以外のすべての国々は、地上天国の王族圏です。

 今まで、長子権、王国権というものをもっていませんでした。直系の長子権をもち、万人の歴史を指導して余りある伝統的な基準を立てなければならないのです。天の側の愛、真の愛を中心として植え、繁殖させて定着し、万年を越えても変わらない基盤を残すというのが神様の理想なのです。

 それを日本の国民に再教育しなければなりません。日本は、一つの株式会社と同じです。日本は、国にとどまらずに世界に跳躍できる真の父母と一つになったと考えればよいのです。

 日本が今までの経済力を祝福された基盤の上に、精神的な内容をもつようになるときには、心身分裂の悲劇の歴史が、心身が統一されたアダムとエバの完成実体になるのです。「八定式」以降、すべてのものが収拾されていくという次元に入ってきたのです。ですから、日本政府もそれを知らなければなりません。

 それで、私たちは、血統を超越して国境を超越します。文化、習慣など、すべてのものを超越する力をもっています。このような偉大な団体が、今まで悪魔に包囲されていた個人、家庭、氏族、民族、国家、世界の壁を一つ一つ崩しています。個人的な壁、世界的な壁をなくしていっているのです。ですから、今から世界的な問題を解かなければなりません。思想的に問題の男が文先生であり、宗数的に問題の男が文先生です。なぜならば、イスラム教のリーダーまでも統一教会に連れてきて祝福してあげるからです。その時は、既成家庭の祝福も同時にしてあげるのです。(二二八−二八九、一九九二・三・二七)

 私が数日前、日本の家庭部長が来たので話をしました。彼に、日本が生きる道は何かということに対して話しました。復帰歴史は、物質から始まったというのです。

 旧約時代は祭物、すなわち物質時代であり、新約時代は人格時代であり、成約時代は父母の心情時代です。万物と人格と心情です。それで、「日本は、これを立てなければならない」と言いました。「韓国のために宣教献金を出しなさい。それから、韓国のために死になさい。そして、韓国を自分の国よりも愛しなさい。そのようにしてこそ、日本が生きる道が生じるようになる。これが復帰だ。これが日本の行くべき道だ」と言ったのです。

 この原則は、皆さんにも同じです。この原則は不変です。先生が嫌でも、先生を中心として一つになっていなければなりません。そのようにしなければ、氏族的なメシヤになることができません。祝福とは、それではないですか。祝福してあげたのは、一つになったという条件を立ててあげたということです。家庭を中心として一つになったというのです。家庭がなければ、横的な出発は絶対に不可能なのです。(四四−二五七、二九七万五・二三)















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