神様の摂理と日本
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第二章 お父様と日本

  一 お父様の日本体験


 先生は、皆さんと同じ年齢の時に日本に行きました。釜山から船に乗って日本に行ったのですが、その時、釜山から連絡船に乗りながら、とめどなく涙を流したのが数日前のことのようです。その時は、日本統治時代でした。

 ですから、かわいそうなこの民族を、誰が束縛から救援してあげるかというのです。私は、星を見つめながら夜を明かして精誠を尽くしたのであり、この民族の解放の一日のために精誠を尽くし、涙を流しながら、「私は今から出発しますので、帰ってくる時まで、神様、この民族を守ってください」と神様に祈祷しました。

 涙を流しながら恨を残したその時が、数日前のことのようです。漢江の鉄橋で涙をぼろぼろと流したその時が、数日前のことのようだというのです。それは、すべてこの民族のための道だったので、そのような祈祷をしました。

 孤児のようなこの民族を置いていく時、外套を頭からかぶってソウルから釜山まで痛哭しながら行きました。汽車の中で、日本のおばさんが泣いている私を見て、「青年、父母がお亡くなりになったのですか。そのような悲しみは人間ならば誰でも受けることではないですか」と言いました。しかし、私の悲しみは、ひたすら国を愛する心でいっぱいの悲しみだったのです。

 釜山の埠頭から日本に向かって出発した時が、一九四〇年三月三十一日でした。今から三十年前、午前二時四十分に出発したのですが、その時の心情を、私は忘れることができません。私は、日本に行って地下運動をしました。国を愛せない人が天を愛することはできないのです。

 当時、私の同志たちは、上海臨時政府を中心として、金丸先生と共に運動するために関釜連絡船に乗って行き来していたのであり、釜山から新義州まで行き来しながら抗日運動をしました。先生も、命を懸けてそのようなことをした歴史をもっています。

 それゆえに、先生は、統一教会の教会員である皆さんをそのままにしておかないのです。それが嫌ならば、ここに来てはいけません。十年くらいあとに来なさいというのです。

 男らしく生きたければ来て、つまらない考えをもっていれば妨害にしかならないので、みな離れていきなさいというのです。このことは、自分のためにやるのではありません。私は、涙を流しても、自分のためには流しません。ですから、民族と国家に対して、どこの誰に対しても、一点も恥ずかしいという心をもっていません。今も同じです。(三九−六二〜六三)

 先生の生涯はそうです。怨讐をいかにして救ってあげるかというのです。怨讐をみな教化するまでは、自分の家族を顧みることができません。神様もそうです。神様の摂理を見ても、歴史を通して御自身を投入して忘れてしまいながら、怨讐圏の息子、娘を御自分の息子、娘以上に愛してこられたのです。そのようにしながら終わりの時に向かって歩んでこられたので、終わりの日になれば、サタンは降伏せざるを得ません。そこまで来ました。分かるでしょう?

 その基準において、神様と真の父母と教会、そこには日本人というような観念はありません。日本人という観念はないのです。日本文化という観念もありません。ただあるべきものは、愛という観念だけです。日本人という観念がある場合には、サタン圏です。「私は日本人だ」、日本人ということ自体、恥ずかしいことです。恥ずかしいことなのです。それは堕落圏にいるということになるのです。いくら「偉大なアメリカの国民だ」と言っても、それは堕落圏です。国境を越えることができないのです。

 民主主義は兄弟主義でしょう? ですから、第二次大戦後にどうして戦勝国家が敗戦国家を助けてあげたのかというと、それは兄弟国家になるからではないですか。兄の立場に立つ先進国は、弟である国家を保護し独立させなければならないのです。歴史が始まると同時に植えられたすべての種は、終わりの日に実を結ぶのであり、腐ったものは、すべて一箇所に集めて埋めてしまわなければなりません。火で燃やしてしまうのです。

 ですから、統一教会にみな屈服してしまうでしょう? フリーセックスも屈服してしまうのです。麻薬も飛んでいき、お酒も飛んでいき、今までサタン的にやってきたすべてのものが飛んでいってしまうのです。すべて屈服してしまい、唯一残るものは愛しかありません。

 それゆえに、男性としての威信を守り、女性としての本分を守らなければなりません。「本来の男性は、こうでなければならない」、「本来の女性は、こうでなければならない」、それをはっきりと知っているでしょう? そのような権利をもつ神様の代身者です。そのような威信を汚さないようにしなければなりません。いくら美人の女性が誘惑したとしても、負けることはできないのです。お金や権力というものは、真の愛の基準にふさわしいものではありません。真の愛を求めていく人は、お金や権力、知識、生命までも超越しなければなりません。

 先生はそうです。エバ国家の使命を全うさせるために、皆さんを苦労させているでしょう?誰がそれを決定したのかというと、先生がそのように決めたのです。先生が決定したので、エバの使命を全うするために、どれほど……。そうでなければ、主管圏の復帰は不可能です。今回帰ったなら、皆さんは徹底的に責任を全うしなければなりません。

 日本には主人がいません。天皇が日本の主人ではありません。天照大神という女性神を崇拝し、八百万の神を崇拝する雑神教です。唯一神教ではありません。雑多な神を好むのです。そのような意味で価値がありません。そのような日本が発展することができたのは、西洋文明を盗んできたからです。西洋文明をそっくりそのまま盗んできました。自分でつくったものは一つもないのです。

 本来、神様は、イギリスをエバ国家としてお決めになりました。日本の伝統的な文化は、イギリスからもってきたものです。

 イタリアは半島です。これは末光と同じです。それはまさしく子宮を愛するのです。ちょうど男性と女性が一つになるのと同じです。

 それゆえに、文化は、半島を中心として興亡盛衰を繰り返してきました。これをアジアで見れば、韓国と日本がちょうどそれと同じです。日本の文化と財宝は、アジアのためのものです。太平洋の島国がどこに行くのですか。それを連結しようとしているのが先生の「韓日のとりで」です。アジアを連結しなければなりません。日本の文化の中で、日本自体から始まったものは一つもありません。

 日本の民族自体も、韓国からみな逃げていった人々でしょう? 悪いことをして逃げていった人々でしょう? 悪いことをして逃げていった人々や、亡命した王族たちです。ですから、刀で闘って復讐しなければならないので、韓国を数百回以上も侵略したのです。

 歴史において、韓国は九百三十回以上侵略を受けたのですが、そのうちの八〇八Iセントが日本から受けた侵略です。闘って負けて逃げていったので、どうにかしてやり返そうと侵略してきたのです。それゆえに、日本民族は、悪いことをして逃げていった別種の韓民族だというのです。(笑い)ですから、これはサタン圏です。

 先生は、学生時代から日本をよく知っています。その時から、今後日本を消化しなければならないと考えたのです。腕力や日本刀でするのでしょうか。絶対に力では不可能です。愛でするのです。

 先生は、学生時代に貧民窟を訪ねていきました。行かない所がありませんでした。当時、先生を含む三銃士がいました。先生は健康体でしょう? 力があります。手は小さいのですが、強いのです。日本の飯場でも、弱者の側に立ってよくけんかをしました。

 日本にいる時、日本の女性たちの誘惑がなかったのではありません。先生は、そのような経験をたくさんしました。映画館のような所に行けば、本来は男性が女性の手を握ります。ところが、どうしたことか、先生の手を握る女性がたくさんいました。

 先生は、日本にいながらも悪いことはしません。日本の女性たちをしかって教育したことが忘れられません。先生に片思いをして「殺す」と脅迫してきたこともたくさんありました。色を越えて、歴史を越えてすべて教育したのです。そのように見れば、悪い男性ではありません。

 青年時代、先生は、片思いをしたり、手紙のようなものを書いたりしたことかありません。その反対でした。堕落の基準を越えていかなければなりません。女性は弱いので、風が吹けばゆらゆらします。しかし、男性というものはそうであってはいけません。

 世界の女性たちは、先生の相対圏に立っています。世界において、真の夫は一人しかいません。神様から見れば、未完成の男性と女性たちしかいないのです。人類は、男性と女性に二十五億ずつ分かれて五十億にもなりますが、それは一人の男性と万人の女性と同じです。しかし、それはみな堕落圏です。ですから、メシヤ思想が必要になるのです。(二一八−一三八〜一四一、一九九一・七・一四)

 先生は、日本に来ても、多くの様々な仕事をしました。学生時代に学生服を労働着に着替えて、一日中電信柱を引きながら銀座の通りを歩いたその時のことを、今でも思い出す時があります。周囲にはりりしい男性とスマートな女性たちが行き来し、香りを漂わせながら通り過ぎる姿を見つめた、実に、生涯忘れることのできない印象をもっています。

 汗を流しながら十字路に来た時、最も大きな問題になるのが赤信号でした。それが一番の怨讐でした。十字路を通過する時までは、絶対に青信号が消えてはならないのです。赤信号になれば大変です。そのような時は、信号機をI度にたたき壊してしまいたい気分になります。そこに立って、そのようなことを考えてはいけません。何かつまらないことを考えてはいけません。赤信号になれば、先生は、おなかを突き出し、汗を流しながら中央を行き来している人々を見つめます。そうすると、彼らは嫌な顔をして通り過ぎます。それは、おもしろい人間の展覧会です。先生にとって、今でもそれは忘れられません。今でも、そのような生活をしてみたいと思います。

 先生は、品川の貧民街を隅々まで研究したことがあります。そのような場合、先生がそのようなことをしたからといって、皆さんもそのようなことをすれば大問題になります。ヒッピーの王様が生まれるかもしれません。日本のすべての警察が動員されるかもしれません。

 そのようなことが、先生には確固たる価値観になってきました。人間のごみのような一番下から人間の最高の栄光の立場まで、すべて研究してみました。どこに行っても友達ができます。先生は、一食ぐらい食べなくても、食べたのか食べなかったのか考えません。そのような観念が強いのです。皆さんもそのような訓練が必要です。

 大きなことをなすためには、革命をなすためには、様々な環境にぶつかってそれを切り抜け、目的点まで行かなければなりません。ある時は労働者にならなければならず、あるいは漁師にならなければならず、埠頭に行って重い荷物を担ぐこともしなければなりません。車も引かなければならず、リヤカーも引かなければなりません。自転車にも乗らなければなりません。自動車にも乗らなければなりません。また、歩かなければならないのです。

 時には、先生はこのようなこともしました。先生が高田馬場にいた時のことです。先生は、品川に関係があったので、たびたび行き来したのですが、雨が降る日に、若い女性たちがぱりっと着こなし、つんと澄まして行き来しているのです。先生は、服がぬれた時には、わざと若い女性の隣に行きました。そのようにすると、女性たちは気分が悪いという目つきをします。それは、悪い心をもってそのようにするのではありません。「あの女性は間違いなくこのようにするだろう」、最初はこのように、二回目はこのように、三回目はこのように、何パーセント当たるかテストしてみるのです。そのように研究しながら人々をキャッチしたのです。

 ですから先生は、皆さんをちらっと見ただけでもすべて分かります。見てすぐに、「あー! あの人はどこが足りない」と考えます。顔から全体をざっと一目すれば、この人はどこが足りないということをキャッチします。鼻がこのようになっているなあ、肩がこのようになっているなあ、耳がこのようになっているなあといって、すぐにキャッチします。そのような訓練をしたのです。

 ですから、皆さんが約婚する時にも、三百双以上を十時間以内で組んでしまいました。それは研究しなければなりません。

 自分が雨にぬれてみすぽらしい姿でいる時に、自分のために誰かがそのようになったり、自分の家庭がそのようになったという場合には、自らを考えずに、涙を流しながらその人を助けなければならないというのが心情世界の義理ではないかと思います。ですから、たくさん行動し、体験した人が勝つのです。

 「先生は、女性たちにも考えられないようなことをさせる。実際は、信じられないのが男性だ」、そのように考えて気分が悪ければ、荷物をまとめて帰ってもかまいません。頭を下げておどおどする、そのような指導者では教育することができません。堂々としたものをもたなければ教育することができません。

 今はスピード時代です。先生は、昔は言葉が速くありませんでした。言葉をゆっくりと話しました。日本に来てから、日本語を学びながら、日本人と一分間にどちらがより多く話すことができるか競争しました。負ければ、先生は眠れません。ですから、何かを始めれば日本語を使用しました。

 今でも、このように話す時は、実際は考えながら話を組み立てて話さなければならないのです。今は、皆さんに向かって話をしたとしても、このように速いテンポで言葉を話すようになったのです。

 先生は、何でもすることができます。時には、人のもめごとを引き受けてけんかもしました。悪い者が良い人をいじめる時は、先生はそのまま通り過ぎませんでした。自ら進んで「こいつ、何だ」、そのようにしました。青年時代にはそのような気質も必要です。

 先生は、皆さんをそのような人に育て上げたいと思います。四方八方に適応し得る、そのような人が必要だからです。

 ですから、先生は何でもすることができます。のこぎりを持てば、何でもつくります。やってみなかったことがありません。何でもすることができます。ですから、どこに行っても、背広を脱ぎ捨てて服を着替えさえすれば、何でも助けることができる人です。

 皆さんも、そのような訓練が必要です。ですから、それを研究しなければなりません。それを一週間続ければ、その環境で自然に親交関係が結ばれます。それを見れば、全体から見たときにどこが間違っているかということがすぐに分かります。そのような相互関係をもって訓練していけば、原理はどこでも同じだということが分かるようになります。

 先生は、このように話をしながらも、日本語を話しながらも「てんちゅう」と言えば、天宙一つだけを考えるのではありません。電柱もあります。天の注射も「天注」です。それも考えます。「メシヤ」と言えば、メシヤのことだけを考えません。それに関連した言葉を考えながら話すのです。ですから、応用がきく人格をつくらなければなりません。そのような方面に、先生はとても発展的な頭をもっています。

 その発展的何かは、もともとそのようになっているのでしょうか。そのようになっていません。ですから、訓練するのです。ですから、ある人々はそれを喜びません。

 三角関係、四角関係、それはどのようになるのか、平均的になっているのか、そのような方向において、先生は発展的な素質をもっています。

 部屋の中に入れば、装飾がどのようになっているのかすぐに分かります。しかし、常に平均的にならなければなりません。そのような物を見る方法を知っていながらも、見ていないふりをするのです。心の中では他人の言葉を分別しながら、分別できないふりをするのです。分別できないふりをするところに何かあるのです。

 ある時は、「申し訳ないが、今は会ってあげることができないので帰ってほしい」と言うこともあります。死んでいく人がいる時は、死なない人は後回しにして、死んでいく人を助けてあげるのが正常な道です。

 「日本の地に生まれたので、日本のためだけに死になさい」という教えを受けた日本人ばかりならば、日本は滅びるようになります。(五五−五三、一九七二・四・二三)


  二 日本宣教の出発

 先生にとって日本は怨讐の国ですが、そのような日本が将来韓国のために生きるようになるだろうという信念があったので、十年以上前、自由党の時代、監獄に入って追われる身でありながらも、借金をしたお金で密航船に乗せて日本に宣教師を送りました。しかし、国ではそれを知っている人がいませんでした。ですから、先生は「十年だけ見ていなさい。間違いなくアジアには、自由にこのようにする時が来るはずだ。その時のために、今民族の反逆者として追われたとしても、私はこのことをする。このような正義に立脚した私の信念と行動を歴史が保証する日が来るはずだ」と考え、断固として行いました。

 その時、統一教会の食口たちは、ほとんど飢えるようにしていた時でした。写真を売って、その日、その日をやっと暮らすような状況でした。そのような状況であったにもかかわらず、今のお金で百五十万ウォンほどの借金をして、密航船に乗せて送りました。

 その前に、忠清道にある甲寺という寺で、彼に向かって、「あなたが無事に到着する時まで、眠らずにあなたのために祈祷し、あなたのために精誠を尽くすだろう」と言い、「たとえ死んだとしても、任務を全うする時までは現れてはならない」と言いました。しかし、彼が、麗水を通って日本に行くとすぐに捕まり、大村収容所に閉じ込められるようになったのです。そのようにして一週間以内で送還される立場になりました。

 しかし、先生から切符をもらって命を懸けて行った男が、首を切られて死ねば死ぬのであって、帰ってくることができるでしょうか。送還されるために下関に向かう途中で列車から飛び降りようとしたのですが、汽車の速度が速く、トンネルが多くてそのようにすることができなかったということです。そのようにして下関に到着し、再び収容所に入れられて、送還されるのを待つだけの立場になりました。

 そのようになれば、すべてのことが無に帰してしまうでしょう。一策を案じ、断食をしたそうです。一週間、十日、断食ではない断食で塩だけを食べ続けていると、熱病のようなものを患うようになって気絶したということです。そのようにして作り病を得て、病院で治療するといって、入院している途中で逃げ出してしまったのです。そのようにして伝道を始め、今の七、八万人の統一教会の勇士を育て上げたのです。そして、今や日本政府は、統一教会でなければ駄目だと言う立場にまできたのです。

 先日、日本にいる韓国大使館の広報宮を、先生が会って大声でしかり飛ばしました。「あなたたちが今まで統一教会を批判したということを知っている。しかし、今は、日本が統一教会の世話になるべき立場なのにもかかわらず、反対しているではないか」と言うと、「今からはそのようにしません」と言いました。先日、そのように報告をしました。今は、統一教会に対して有り難く思っているのです。今は、先生が命令さえすれば、日本はどのようなことでもすべて行います。

 共産党の者たちや日本のつまらない輩を捕まえ、なくしてしまうことができる基盤を統一教会はもっているのです。これはもっと大きくなるでしょう。六、七万近くの壮健な青年が精鋭部隊を組織し、今日本の共産党とぶつかり合う準備をしています。ですから、今回先生の趣旨で、東京事件をこのように、あのように処理しなさいと指示してきました。今後、ここに反対する共産党のスパイをどのようにして粉砕しなければならないかという問題について、日本の著名な人士たちと意見を交換し、それに対する計画を組んで今帰ってきました。しかし、その事件が、誰が指示してそのようになったのかということは、日本も知らず、韓国も知りません。これが知られるようになれば、統一教会の文先生が日本のために貢献したということを知るようになるでしょう。今は、少しずつ知られるようになりました。

 統一教会は追い込まれてもかまいません。中共とソ連がねらっている日本が左傾化されれば、韓国もどうすることもできません。袋のねずみがどこに行くのですか。左傾化されざるを得ないでしょう。そのような理由で、これを右傾化するために、先生が日本を助けているのです。日本では、政治家たちも共産党ゆえに反共色をもつことができずにいます。それゆえに、統一教会を前面に立てて、朝鮮大学の前で反共講義をしているのです。今、原理研究会もこのことのために闘っています。(二三−一三七、一九六九・五・一八)

 私が刑務所に入って出てきてから、すぐに甲寺にとどまりながら研究したことは、「今後、日本が問題だ。今は滅びたが、今後再び日本が問題になる時が来る。それゆえに、私たちは日本を怨讐視してはならない」ということでした。歴史を見れば、韓国を六十回以上侵犯した日本人ですが、韓国人は、道心をもって彼らを感動させようとしました。

 「初めから韓国のすべての文化と技術を学んで私たちに反対したのではないか。このような民族性がいまだに残っているので、私たちが本当に愛でもてなす心をもち、道心をもって彼らを感動させて愛の世界を立て、滅びた彼らのために、滅びたその時の刀で復讐するようなことはせずに、彼らを愛したという条件を立て、彼らを愛したという伝統を立てよう!」と言ったのです。ですから、大学街で日本と交渉する準備をしておき、ひそかに日本に人を派遣したのです。(六五−五八、一九七二・一一二三)


  三 お父様が御覧になる日本の使命

  1 恩赦された日本

 先生が特別にエバ国家として立てた日本の女性たちは、二つの心をもっています。一本ではなく、二本になっていればどのようになりますか。女性が嫁いでいけば、秋夕のような名節に、すべてどろぼうして帰ってくるという、そのようなうわさがアジアでは立ちました。西洋に行って暮らそうという人がいないではないですか。ですから、女性がみな「帰る」と言えば、男性もみな一緒に帰っていくのです。帰らなければそこで死ぬはずですが、みな、お金を稼いだといえば、ふろしきに包んで帰っていきます。

 日本は島国でしょう? 火山で毎日揺れる故郷がどうしてそのように慕わしいのですか。考えてみれば、惜しむほどの情的な内容は何もないのですが、故郷なのでどうすることもできないのです。

 皆さんの故郷は、まともでなければなりません。火山でも爆発する日には大変なことになるのです。大島も、鹿児島も、調査してみれば分かりますが、日本全土が列島です。ですから、どこに逃げていくのですか。韓国しかないというのです。

 日本は既に恐れています。ですから、今、旅行に行く気分で、休息として韓半島に来て大陸と出会うようになれば、気分が良くなります。大東亜戦争の理想であった大東亜共栄圏は、既に先生がすべてつくったというのです。それは、銃と剣で脅迫してつくるものではありません。多くのアジア人の血を見ながらつくるものではないというのです。先生は、一人も殺したことがありません。日本人を殺したという話を聞いたことがありますか。

 ある人が統一教会に入ってきて、汽車に乗っていく途中で誤って落ちて死ねば、みな「文総裁がそのようにした」と責任を転嫁するのです。アメリカでもそのようなことがあります。釣りに行った統一教会のメンバー二人が事故に遭い、死にました。ところで、それについて「文総裁が殺した」とこのように言って、私の両肩に責任を負わせているのです。そのようなとんでもないことがどこにありますか。先生が責任を負うという意味は、単に日本全体をエバ国家として立てる責任を負っているということです。

 都市には、どろぼうが大勢います。義心のある人々はみな、田舎にいます。ですから、氏族的メシヤとして故郷に帰りなさいというのです。

 先日、すべて指示したではありませんか。それなのに、どうしてやらないのですか。それをやらなければなりません。お金が問題ではありません。特別なことについては命令することができるのです。

 先生にお金があれば、日本の負債を返してあげようとするのであって、先生が使うのではありません。自分の財布の金額の中から、三〇パーセントを神様にお返ししなければなりません。先生には一銭もありません。借金をしてこのことをしているのです。父母が借金をしているのに、家で「ああ、私は死にたくない」という息子、娘がどこにいますか。そのような子女は不孝者です。そうですか、そうではありませんか。はっきりと話してあげるのです。話してあげたにもかかわらず実践しなければ、霊界に行って讒訴されるのです。「お前、先生が指示したことをはっきりと知っていながら、なぜやらなかった?」と言って、自分の先祖たちが讒訴するのです。原則だけは、はっきりと教えてあげるのです。

 「南北統一がなされればどのようになるだろうか」、そのようなことを考えるでしょう? 南北が分断されたのは日本が原因なので、南北統一がなされる時までは日本の協助が必要なのですが、南北統一がなされたのちには、お金が何十倍、何百倍かかったとしても、収拾するのに問題はありません。

 北朝鮮の貧しさ以上に日本人が貧しい生活をしてでも南北統一をしなければ、日本全体の解放は不可能です。天はそのように見ています。大きな銀行は、すべてソウルに行かなければなりません。なぜでしょうか。アジアの建設のためです。日本人は、そのようなことをよく知りません。日本は、もともと大東亜共栄圏を主張した時期があったでしょう? 今は、支配するのではなく、アジアを開発しなければならないのです。

 今までは、神様の所有がなかったので、真の父母にも所有がありませんでした。今、先生がもっているものはありません。すべての教会が、所有のために真の父母の名前を使用しているのです。

 教会と国に献金し、神様に捧げなければなりません。神様の原理的所有権の出発という権限が与えられたのちに、先生は宇宙的宮殿をつくらなければなりません。先生は、まだ南北統一において中心的な位置をもっていません。それをはっきりと知らなければなりません。

 それゆえに、皆さんは、建国精神に向かって進んでいく二世たちを教育すべき父兄、夫人、先輩の立場で、統一教会の華やかな未来を開いていく青年たちの道をふさぐ無知な指導者、無知な先輩、無知な父母になってはいけません。先生が忠告するのです。

 今から全国に宣布するのです。「私は決心しました」と宣布するのです。皆さんを中心として、十人、百人、日本民族全体を糾合するのです。そのようにして、アジアの建設のために世界に船出するのです。日本がそのようにして船出するようになれば、世界から歓迎されるのです。それ以外に、日本の未来はありません。先生が誓って立てた以外の道はないというのです。

 ここに集まった五百四十人、この人員を中心として十人ずつだけ糾合すれば、五千四百人になります。このような方式で選抜していけば、南北統一の資金は問題ありません。どのようなことがあっても一体化させなければならない責任がエバ国家としての日本にある以上、日本が過去の歴史を懺悔する意味でも、南北を分断させたその罪過を蕩減しなければならないのです。(二二七−一〇一〜一〇四、一九九二・二・一〇)

 日本が四十年前に犯した過ちがあるので、世界から、アジア民族から烙印を押されているのですが、それをどのようにして消すのでしょうか。その烙印を消さなければなりません。何によって消すのでしょうか。お金で消さなければなりません。先生を立てなくては、日本がアジアに出ていく道はありません。

 今、中国自体を見ても、中国人は、日本人といえば無条件に嫌うのです。「すべてお金でやる」と認識しています。表情では分からないというのです。しかし、先生はいつでも歓迎です。ですから、先生を中心として出ていくのです。

 先生は、絶えず日本のためにこのように犠牲になっています。少しだけ考えてみても、神様に対して恥ずかしい時がたくさんあるのです。「何ゆえに、お前が一生の間苦労して日本を解放し……?・」。日本人は昔から怨讐なのに、そのような者たちのために、一生を懸けてこのように苦労しているのでしょう? しかし、どうすることもできません。愛というものは、女性がいなければできないのです。

 韓国を最も愛する国は、日本です。今の日本民族は、先生の教えによって教化された日本民族です。かつては、最も憎む韓国の怨讐である日本民族でした。今、先生が怨讐圏を完全にチェンジしているでしょう? 日本の歴史において、皆さんは、天皇に対して日本民族として忠誠を尽くしてきたでしょう? 「陛下のためには、命までも喜んでお捧げします」という、そのような精神的伝統があるのですが、今私たちがやっていることは、それ以上の基準にならなければなりません。命が三つ、四つ、いくつあったとしても、兄弟をみなまとめて犠牲にしたとしても足りないという忠誠心をもち、神側に立たなければならないのです。(一九二−三二七〜三二八、一九八九・七・九)


  2 日本の使命

 韓半島において、サタン圏の三カ国が出てくれば、神側の三カ国を編成しなければならないのですが、英・米・仏が反対したので、それを中心に反対の基準から取り戻してきたものを条件として、日本と中国を中心として復帰的な神棚の三カ国を選択したのです。

 ですから、日本が福を受けるようになるのは、先生が選んであげたからです。このようになるのです。なぜそのようにならなければならないかというと、日本がエバ国家だからです。エバ国家とはどのような国でなければならないのかというと、必ず侵略国でなければなりません。

 イギリスは、世界の代表的な侵略国です。天使長はどのような者かというと、歴史上にない侵略者です。神様までも負かしてしまったのです。最高の侵略者です。最高の詐欺師です。ですから、神側に対して侵略者でなければならないのです。そのような使命を果たさなければ、エバ国家として登場することができません。ですから、そのような国家でなければなりません。

 そのような国家が世界の文化圏を創建するのですが、それが歴史の動機になるのです。それゆえに、西欧文明圏はイギリスから出発しました。それでは、なぜイギリスがエバ国家なのでしょうか。イギリスは、島国なので大陸を思慕するのです。ちょうど男性を思慕する女性のような立場にあるのです。孤独な立場、自分自身で自立できずに、夫を見つめる女性の立場と同じなのが島国です。それが西欧文明の代表としてはイギリスになるのですが、アジア文明圏の代表としては日本という島国がなるのです。

 それゆえに、日本文明は、百二十年で文明圏として限界に達したのです。このように考えるのです。明治維新がなされてから、今年でおそらく百四年目かになるでしょう? 日本文明は、百二十年に達すれば、すべて統一文化圏に吸収されます。もうすぐでしょう? その時は、韓国を四十年間占領して支配したのが限界に達した期間に相当するのです。

 日本は、アジアにおいて侵略国です。韓国を支配し、中国を支配したのです。エバ国家であるその国は侵略国なのですが、アダム国家を支配しなければならず、それから天使長国家を支配しなければなりません。アジアの天使長国家は中国なので、中国文明がアジア文明の出発なのです。また見てみれば、中国は何を好むのでしょうか。龍を好みます。龍は天使長型だからです。

 ですから、日本は、アダム国家である韓国と天使長国家である中国をすべて支配する立場にあるのです。それは何かというと、ちょうどエデンの園で堕落する時に、エバが天使長を滅ぼし、アダムを滅ぽしたのと同じです。

 日本は二人の男性を滅ぼした国です。それゆえに、それと同じ世界的な国家形態の立場からそれを蕩減復帰しなければ、摂理の原則が一致しません。イギリスがそうだったのであり、アジアにおいて日本がそうだったので、そのような条件を中心として見るとき、韓国と日本が怨讐であり、日本と中国が怨讐です。怨讐にならなければならないというのです。その怨讐が最初に復帰されなければならないのです。

 反対したので、怨讐の側から再びひっくり返し、天の側に蕩減復帰させるのが救援摂理の原則です。ですから、中国が抜けてはなりません。アメリカでも、日本は怨讐でしょう? そのように原理に合うように神様は摂理してこられるのです。日本は、アメリカに対して、今でも怨讐です。

 今、神側では、先生を中心として怨讐の国、エバの国を立てて、アメリカと韓国を一つにするための主動的役割をさせています。ですから、怨讐は怨讐ではありません。「きのうの敵はきょうの友」と言いましたが、そうではなく、きのうの敵はきょうの食口になるのです。分かりますか。

 今、日本が韓国を助けてあげているでしょう? 反対のことを行うようになるのです。日本がアメリカを助けてあげなければならないというのです。そのようにしなければ復帰はなされません。完全にそのような立場に立ったのです。(六八〜五一〜五二、一九七三・七・二三)

 なぜ日本が必要なのでしょうか。日本は、花のように美しい青春を迎えた女性です。エバ時代です。エバ国家です。本来は、イギリスのキリスト教が反対しなければ、イギリスがエバ国家になっていたはずです。しかし、それが壊れることにより、反対するサタン側から抜き出して、日本がエバ国家になったのです。それは皆さんが原理を通して学んだので詳しい話はしませんが、二十年ほどで日本は世界的な富豪になったではありませんか。今からは、アメリカよりも前に立つでしょう。経済復興で日本は世界最高の位置に立つようになっています。事実、そのようになっています。それは、日本がよくやったからそうなのではありません。エバ国家なので、日本に祝福をしてあげるのです。韓国ゆえにそうなのです。(六八−一七五、二九七三・七・二九)

 日本にメシヤが来ることができるでしょうか。来ることはできません。島国にメシヤが来ればどのようになるでしょうか。ぽこんとへこんだものが海の底に入ってしまいます。男性は高い所で生まれるのです。理想的な所で生まれるのです。

 ですから、最高のものは垂直に焦点を合わせるのです。平面理想ではありません。今まで、知識を中心として平面運動をしていたとしても、垂直理想を立ててすべて拡大し、常に球形運動をしなければなりません。そのようにしない場合には、行く所が分かりません。上がっていくこともできず、再び戻ってきた場合にはどのようにしますか。戻ってきても、再び上がっていく所がなく、下りていく所もありません。ですから、中心を求め、根を求めて世界は連帯し合っているというのです。(二三〇〜一六一、一九九二・五・八)

 カイン・アベルの基準を立てることができなければ、母の立つ位置がありません。世界を一つにするためには、時になれば世界的な面で一つの方向性を求めていき、民主世界圏内に行って国家基準を完全につくっておいてから、どのようにしなければならないのでしょうか。カイン・アベル国家、それからアダム・エバ国家がなければならないのです。それを選択しなければなりません。

 ですから、世界的に韓国がアダム国家です。アメリカを中心としたキリスト教文化圏が先生を受け入れていれば、どこがエバ国家かというとイギリスです。イギリスがエバ国家となり、イギリスと世界のキリスト教文化圏を中心として一つにするはずだったのですが、キリスト教が反対することによってできなかったので、これがアジアに回ってきて、アジアを中心として、韓半島を中心として怨讐の国である日本が登場したのです。

 復帰時代に入ってくるようになり、日本は、エバ国家の立場にあるので、世界の終末時代における経済圏を、すべて集める母の責任を果たすのです。

 エバによって失ってしまったものを、すべて日本が復帰しなければなりません。ですから、日本における経済圏のすべての力は、日本のためのものではありません。韓国のためのものです。これが分からないので、これを分からせるために、私がお金を投入しながら教育しているのです。

 ですから、姉妹関係を結ぶのです。兄弟国家をつくりなさいというのです。兄弟国家をつくり、カイン・アベルのように結びなさいというのです。国家がそのようになり、アダムとエバのように完全に一つに結んでしまえば、その国家の一番上に真の御父母様が登場することにより、アジアと世界が一つの世界になるのです。

 ですから、日本がすべきこととは何でしょうか。エバは二人の息子を産んだので、今、日本の統一教会の食口たちがすべきことは何でしょうか。

 アメリカがアベルであり、ドイツがカインであって、お互いに怨讐です。この怨讐国家を抱いて乳を飲ませ、日本の統T教会の伝統をアメリカに植え、ドイツに植えるのです。この運動をするのです。

 韓国と日本も怨讐でしょう? アダムとエバが怨讐の種を蒔いたので、世界的結実をなさなければならないのです。

 それから、カイン・アベルが怨讐の種を蒔いたので、怨讐国家として世界的に実を結ぶのです。また、世界的に民主世界と共産世界が一つの世界に越えていくためには、カイン・アベル圏の兄弟基盤を復帰しなければなりません。そのようにしたのちには、父母圏に越えていくようになるのですが、その時は世界版図が父母国家になり、カイン・アベルの国家形態を中心として、蒔かれたすべての怨讐が一度にここに連合され、四大怨讐圏国家が一つになり、自分の国を愛する以上に天を愛する伝統を立てることにより、歴史上にない新しい国の出発がなされるのです。そのようにして地上に天国が始まるのです。(一三六−一七七、一九八五・一二・二九)

 今日、なぜ日本が世界的な経済大国にならなければならないのでしょうか。天使長圏の文化世界にあるものを日本がすべて奪ってこなければなりません。日本がアメリカを押さえ、ドイツを押さえて、それ以上に上がっていかなければならないのです。このようにして一九七八年から五年間、日本がこのように有名になったのです。潮の流れが変わったのです。西側に流れていた水が東側に流れ、速度を加えていってみると日本が現れたのです。このようにして今、日本が世界的に有名になったのです。

 そのようにしながら統一教会の運動は、日本のエバ国家という名称を中心として、エバは乳を搾って息子に飲ませなければなりません。どの息子にですか。アベルと、それからカインに飲ませなければなりません。飲ませて育てなければなりません。しかし、子供たちは、みな自分勝手につくった世界のカイン・アベルです。

 これをどのようにしなければならないのでしょうか。心情で抱き、自分の子宮に入れて再び産まなければなりません。入れればどのようになるのでしょうか。いくら子宮に入れたとしても、父がいなければ生命の種はありません。

 ですから、エバは父を愛する心で、その父は天を愛する心で、これ以上ないほど愛さなければなりません。これ以上ないほど愛するにおいては、息子、娘よりも愛することができる立場に立たなければなりません。そのような系統的因縁により、ここで再び父の精子を受け、子供の種を受けて再び産む運動をしなければなりません。しかし、大きくなったのちには、再び産むことができないので、接ぎ木しなければなりません。(一二二−四四、一九八二・一〇・三一)

 日本は、カインとアベルを一つに抱かなくては天に入っていくことができません。アダムは、カインとアベルを抱いたエバを連れて神様のところに帰っていくようになっているのです。アメリカとドイツが一つになれば、ソ連は手も足も出ません。ですから、み旨から見れば、日本と一つにならなければならないのです。アジアにおいては日本を食べようとし、西欧ではドイツを握ろうとしているのを私が完全に押さえています。そうすれば、サタンは入っていかないのです。ですから、先生は日本政府に影響を及ぽすのです。(一二三−三九、一九八二・一二・一)

 神様の愛を中心として一つにならなければならない韓国、日本、アメリカを中心として見るとき、アジアにおいて、日本はちょうど垣根のようになっているではないですか。地形的にそのようになっています。韓国は、アジアの穴だというのです。半島は何かというと、男性で言えば生殖器に該当するのです。

 日本は、島を中心として一つになることができる運勢をもっているのですが、日本自体が韓国を支配したのです。四十年間です。それはサタンが支配したのと同じです。天照大神、女性神に仕えている日本の国がアダムの国を四十年間支配したのは、四千年歴史をサタンが支配したのと同じです。この過程にあるので、一時、アダム文化圏を支配し、西欧文明圏をすべて受け継ぎ、西欧と通じることができる道を築きました。

 ですから、日本文化圏はイギリス文化圏です。イギリスのすべての文明制度を移植したのが日本です。アジアにおいてイギリスのような国、イギリスを中心として世界を制覇したそのような時代を再び蕩減復帰したのです。それを再現させるための形態が日本だというのです。

 ローマを中心としてすべてのヨーロッパ文明圏が一つになったのと同じように、その半島であるローマと同じものが再現される所が韓半島です。それゆえに、韓国と日本とアメリカを連結させなくては、この世界問題を収拾することができません。これが現在の立場です。

 それでは、誰がこれを一つにするのでしょうか。いくらアメリカが優れているといったとしても、アメリカにはできません。いくら日本が優れているといったとしても、日本にはできません。いくら韓国が優れているといったとしても、韓国にはできません。

 それは統一教会のレバレンド・ムーンを中心として、神様のみ旨によって一つになるのです。アダム、エバ、天使長が愛で一つになれる本然の圏を受け継ぎ得る内的な摂理観、摂理歴史の背景をもって現れる、そのような団体、そのような人でなくては、一つにすることはできないと考えるのです。

 ですから、先生が今までやったことは、韓国に先立って日本に基盤を築いたのです。日本に基盤を築くと同時に、日本の基盤を築くに先立ち、既にアメリカに対する基盤を一九六二年から、六〇年代から築き始めたのです。今見てみれば、アメリカも私かいなければならず、日本も私かいなければならず、韓国も私かいなければならないのです。これは明白な事実です。(一六六−二九四、一九八七・六・一四)

 電気が空気を中心として結婚式を行う時は、陽電気が先に動くのではなく、陰電気が先に動かなければなりません。地に届いて初めて作用が起きるのです。ですから、低気圧になります。このように、空気を通してプラスとマイナスが統一されるのです。

 なぜ日本が、そのように電子世界において最高のチャンピオンになったのでしょうか。女性だからです。電子世界はますます小さくなるのです。大きなラジオがポケットに入るようになったのです。女性のハンドバックにすべて入ります。それを見て喜ぶのが女性ではありませんか。

 なぜ人々は、ダイヤモンドのような宝石を好むのでしょうか。小さいから好むのです。ですから、全世界の宝石類は、すべてそこに入っていくのです。

 日本は、エバであり島国なので、常に大陸を思慕するのです。島国は、すべて魚の棲む家です。ですから、日本人は魚をたくさん食べるので長生きするのです。結局は、そうであってこそ元気な息子、娘を生めるというのです。

 きょう、私たちの食口を見ると、女性たちの背がみな高いのです。昔はこのように小さかったのですが、大きいのです。それは魚を食べるからです。

 そのようになったので、このエバ国家というものは、こちらを見てもあちらを見ても、先生の環境圏内から避けるすべがありません。また、天使長の国も避けるすべがありません。

 四十年前に敗戦して日本が荒廃したのですが、女性が現れて、四十年間で二十代のような美人になったので、世界の男性がみな取って食べようとするのです。日本の女性たちに対してよだれを流しているのです。(二三五−三一八〜三一九、一九九二・一〇・一五)


  3 「その国」のための使命

 なぜ先生が日本人を重要視するのでしょうか。これが問題です。

 アメリカに来て暮らす先生が、なぜ日本人を重要視するのでしょうか。日本人は三十七年前、第二次大戦の時、韓国の怨讐だったのですが、なぜレバレンド・ムーンがアメリカに来て日本人を重要視するのかというのです。

 なぜ日本人は、韓国の怨讐なのにレバレンド・ムーンを好み、このアメリカの怨讐なのに、なぜ好むのでしょうか。日本はエバ国家だというのです。エバの立場にいます。

 そのエバが息子を産んだのですが、二人産んだのです。カインとアベルを産みました。これを抱いて双子として再び産まなければならないのですが、争う息子ではなく、互いに愛する息子にしなければなりません。そのようにしなければアダムを訪ねていく道がありません。アダムを訪ねていくことができないというのです。

 乳を一つずつ飲んだとしても、互いに足でけってけんかしてはいけません。互いに取り替えて飲んでも、くわえてただ喜び、互いによしよしとなでてあげながら乳を飲まなければならないのであって、け飛ばしながら乳を飲んではいけません。一つにならなければなりません。そのようにしなければ、エバはアダムのところに行くことができません。

 また、アダムは、エバがカインとアベルを一つに抱いて戻ってくるようにさせなければなりません。そのようにしなければ、神様のところに行くことができません。これが原理です。ですから、死ぬまで命を懸け、死を覚悟してこのことを完成しなければならない責任があるという事実を知らなければなりません。

 カインとアベルは、天使長の息子、娘です。そして、天使長が誤ったのですから、天使長は、アダムとエバに対して絶対服従しなければなりません。

 先日、ドクター・ダーストとニール・サローネンが不平を言いましたが、ドクター・ダーストをしかり飛ばし、アメリカ人をしかり飛ばすのであって、日本人や韓国人はしからないというのです。天使長が降伏しなければなりません。そのようにしなければ行くことはできないというのです。「怨讐を愛しなさい」と言ったイエス様のみ言を考えるとき、怨讐国家を中心として天国の船出が始まるという事実を知っていたイエス様の立場は、どれほど悲惨だったかということを知らなければなりません。また、それを実践するレバレンド・ムーンの立場が、どれほど悲惨かということを知らなければなりません。

 神様がいらっしゃるならば、けってしまいたいと思い、殺してしまいたいと思い、首を切ってしまいたいと思い、一日ですべて埋めてしまい、逃げていきたいと思う時がいくらでもあり得るというのです。このように怨讐の基盤の上で、愛して勝利の出発をしなければならないという悲惨な事情を知らなければなりません。ですから、この国にエバの基盤を造成するために、日本の女性たちを動員したのです。手本を見せなければなりません。それが何かというと、世界的なエバの責任だというのです。教育するのです。不平を言っては、皆さんは絶対に天国に行くことができません。

 今後は、皆さんが日本人とドイツ人と韓国人と、一つの家で暮らさなければなりません。一つの家で四十家庭、百二十家庭が暮らしたとしても、不平を言わず、争わずに暮らすことができてこそ、パスして天国の市民になることができると考えるのです。

 そのようにしてこそ、皆さんの家庭が天国の家庭として生余録に登録されるだろうと考えるのです。これはレバレンド・ムーンの言葉ではありません。原理がそうなのです。私の言葉ではありません。このようなことを知ったのでレバレンド・ムーンがこのようにしているのであって、知らなければ、今日の皆さんのように許しを受けられる道があるはずですが、知ってやることができなれば、許しを受ける道がないというのです。(一二五−一四二、一九八三・三一四)

 日本に生まれて日本で死ねば、日本的な人間にしかなりません。日本に生まれて世界で死ねば、世界的な人物になるのです。「統一思想」をもった女性たちは、腹が据わっているということで有名です。皆さんは、小さな女性ですが、大物であっても堂々と会うことができる度胸をもっているでしょう? このような女性は、日本的な男性は嫌であり、世界的な男性でなければ相手にしません。

 ですから、どの男性も、みなそのような立派な男性にならなければなりません。女性は、それほど努力しなくてもよいのです。立派な夫を迎えれば、夫に比例した成功の基準は、結婚する一週間前と一週間あとでは、全く異なります。女性は、それほど準備しなくてもよいのです。女性らしいまなざしをもてばよいのです。女性が街頭に出てキャンペーンをしながら「皆さん、お願いします」と言うこと、それは良いですか、悪いですか。喜んでするのですか、仕方なくするのですか。喜んでするのであれば一生しなければなりません。

 ですから、私たちは、その答える方法を知らなければなりません。自分は良いのでするのか、悪いのでするのか、どちらなのかというのです。男性が花束を抱いて「皆さん、お願いします」と言えば、本当に見苦しいのです。

 死んでもできないことを仕方なくするのですが、それをやってみれば、おもしろいことがそこにいくらでもあるのです。

 できないので「できない」と言う立場に立つよりも、できなくても「やる」と言うとき、そこにはいくらでも成功の道があるのであり、いくらでも善の道もあり、世界的な道も開かれるのです。ですから、人間に限界を置いてはならないということを発見するためには、まずそのような価値観が必要です。それによって私たちは、がりがりにやせた人が、強くてがっしりした人になります。前しか知らなかった人が後ろを見ることができるようになります。戦術において、四方をいかに管轄する能力を備えるかによって勝敗は決定されます。

 なぜそのようなことをするのでしょうか。日本に誰にも負けない人材を養成するために、このようなことをさせざるを得ません。ですから、統一教会の女性において、夫が死んだ場合に、涙をぼろぼろと流す子供が三人、十人いても泣かないでいることができる女性を育成しなければなりません。結婚して子供を三人、あるいは五人もった時も、男性が必要ならば動員するのです。そして、男性を送った立場に立ち、一人で五人、十人の子供がいても、生活問題は心配ないという女性を育成します。

 そのようにすれば、その男性は何をするのでしょうか。日本、あるいは世界のために働く男性をより多く育成しようとするのが先生の考えです。気分が悪いかもしれませんが、先生が願うことはそれです。そのようにしてでも早く世界を復帰することができれば、というのが神様の願いなので仕方がありません。これに反対する人がいれば、荷物をまとめて帰らなければなりません。

 一人の子供が泣いてもおろおろする軟弱な女性になりたいですか、男性がいなくても十人の子供に大学を卒業させることは問題ないという自信をもった女性になりたいですか。ですから、無一文でも、決心いかんによってお金を稼ぐ道はいくらでもあるというのです。先生はそのような訓練をしています。先生は何でもやることができます。今どこに行っても、誰の援助がなくても開拓していくことができます。(五五−五二、一九七二・四・二三)

 統一教会の食口は、日本の統一教会と韓国の統一教会が、両国間にいまだに残っている歴史的、国家的な感情をどのようにすれば超越でき、兄弟のような心情圏をつくることができるか、ということを考えなければなりません。これは最も重要なことです。ここにおいて、日本や韓国などという国を介在させて考える立場に立つ場合には、神様が願われる新しい神様の国をつくりあげることができません。そのような立場から見たとき、韓国と日本の食口たちは、一体となって新しい国家復帰という目標を定め、神様が探してこられたその国を全体的に復帰する時まで推し進めていかなければなりません。これが統一食口の世界的使命です。

 このために、韓国の統一食口は今まで闘ってきました。その歴史的伝統を日本の食口たちに伝え、いかにして日本の食口たちを同じ立場に立てるかということが、今現在において重要な問題です。

 歴史の背景を異にするこのような立場から考えてみれば、自分の国内閲においては、いつでも日本ならば日本を考えるようになり、韓国ならば韓国を考えるようになります。それではいけません。

 ここにおいて自らの国家を超越して、韓国も日本も、韓国の統一教会の食口も日本の統一教会の食口も、共に今までの国家観念を超越して、新しい国家編成という目的で一致しなければなりません。このようにして一つの国家が一つの国のための媒介体として努力するならば、これは神側として栄光の基準になるのです。今まで、サタンが役事していた世界には、そのようなことかありませんでした。

 一つの国、その国の主権を立てるために、二つの民族が共に協力して一つの民族の主権をつくったという歴史は、今までありませんでした。しかし、神様の摂理に従う私たち統一教会の食口は、二つの国民が一つの国の主権を立てるために犠牲になることができなければなりません。すべてのものを投入してそこに歩調を合わせるということは、今までの歴史にはなかったことです。ですから、それは神側で誇る条件になるというのです。

 このようなことを成すために、その先頭に立つ国は、歴史的にとても大きな使命をもっています。ですから、韓国と日本、韓国の統一教会と日本の統一教会がもし一つになって一つの国を復帰したという場合には、二つの国民が結合されたその伝統は、今後の歴史過程において多くの国の模範となる伝統的基盤となるでしょう。ですから、この伝統をどのようなことをしてでも、きれいな真の伝統として神側に立てることが、日本と韓国が今からしていかなければならない統一食口の使命です。

 ここにおいて感情的なわずかなすき間、すなわち境界線をなくすように、いかにしてその障害要素を早く打破するかということを考えるとき、私たちは、祝福を中心とする国際結婚問題を考えなければならないのです。

 できれば短い期間内で、日本の女性は韓国の男性と、韓国の女性は日本の男性と、このように感情的結合をなす祝福の基盤をつくらなければなりません。それでは、どのようにすればそのような基盤を早くつくれるのかというのです。もしそれが成し遂げられれば、これは、新しい世界をつくるにおいて絶対的に重要なものになります。

 そのようなことを考えるとき、今回、三百人近くの皆さんがここに来て修練を受けているということには、大きな意義があります。日本人として韓国に来たという考えを捨て、日本で生まれた韓国の僑胞だという心をもち、自分の本国に来たような考えをもって、新しい思想を植えていかなければなりません。ですから、私たちは、短期間で主権国家を復帰しなければなりません。ところで、まず韓国を復帰しなければ、日本は復帰することができないというのです。(四〇−一二三、一九七一・一・三〇)

 日本を考えてみれば、今、日本はそれほど統一教会に反対していないように見えます。究極的な迫害は、まだしていません。しかし、そのような平穏な時代が、そのような環境がいつまでも続くと考えたら大きな間違いです。

 もし天皇を中心として、そこに右翼が一つになれば、日本は神道が中心となっていくようになります。しかし、神道とキリスト教は歴史的に反対になっています。そのような立場から考えてみるとき、日本の復帰摂理を急がなければなりません。ですから、日本作戦において、先生は、今までそのような背後の関係を一括して考え、指導してきました。日本は、必ずこのような過程を通過して、このような時代に追われ、このような政策的な方針を進めさせていくでしょう。ここにおいて統一教会は、どのような方向に進んでいくのかということを考えなければなりません。

 もし誤った場合には、とんでもないことになってしまいます。その両側を合わせながら、まだ始めたことのない新しい中間の位置をとりながら、短期間で発展する道はどのような道なのかということを考えなければなりません。

 様々な危険を経てそれを遂行して成し遂げれば、自由な世界圏になります。もしそのような基準ができれば、三年以内で、世界をある方向に向かって進んでいくことができる基準まで引き上げることができます。

 世界的復帰ということを考えるとき、そこでより一層考えなければならないことは、その国がどれほど重大かということです。皆さんは、それを頭から忘れてはなりません。寝ても覚めても、あるいは仕事をする中でも、このような精神的モットーを遂行するために、私たちはあらゆる力をそのことに注がなければなりません。時が来たときには全体が行動して、一度にその目的のために生きなければならないという、そのような決意を常にもたなければなりません。

 ここにおいて、日本民族は異なっていると言うことができます。感情が残っていては、絶対に神様のみ旨を遂行することはできません。韓国民族ならば韓国民族に対して、地位などというそのような感情をもってはいけません。そればかりではなく、国を超越して、カインとアベルのように、自分の血統以上にお互いを愛さなければなりません。

 ですから、韓国にいる統一教会の食口同士で愛するよりも、韓国の食口と日本の食口が愛するほうがより強い愛にならなければ、これは世界的伝統になりません。そのような重大な位置に立っているということを皆さんが考えて、今から方向を転換していかなければ、神様が探してこられた国を復帰できません。韓国にある統一教会自体だけでは一つの国を成すことができないという環境に追われています。いずれにせよ三角作戦を行い、外部をして援助させる国家的基盤をつくらなければ、北側を押し出すことはできません。

 このようなことを考えて、皆さんは、その方向に心を合わせ、その目標に向かって一体となることができるように努力してくれることを願います。これが、今回皆さんが来韓するようになった主たる目的です。そして、皆さんが常に目標としなければならないことは、国を救わなければならないということです。もし日本の政策が韓国に反対する政策ならば、日本の食口たちは、政府に抗議し得る基盤を築かなければなりません。そのような基盤を築こうとすれば、そのための実践をしなければなりません。あるいは、アジアの平和を害する政策を施行するならば、私たちはそれに反対する政策を用いざるを得ません。

 日本の食口自体をもってできない場合は、世界のすべての統一教会の食口を行動のご縁に立たせ、歩調を合わせてそのような抗議をさせなければなりません。それができない場合には、世界各国の世論を動員してでも影響を及ぼすように措置しなければなりません。そのようなことを考えれば、何か何でも国家基準が必要だというのです。国が必要なのです。統一理念を中心として国を指導することができる、そのような優位的立場にいかにして立つかということは、統一教会の食口として常にもたなければならない重要な思想です。

 もし地上の国家を復帰することを自らの生涯で果たすことができなかった場合は、皆さんは、霊界に行ったとしても天国に属する人としての価値をもつことができません。地上において、神様の主権圏内で統治された実績をもって霊界に行かなければなりません。それが本来の創造基準なのです。

 このように考えるとき、国というものは、私たちの生涯においてどのような犠牲を払ってでも復帰しなければならない重要な目標です。伝道するのも、この目的のためです。

 ですから、何か何でも早く早く良い人を復帰して、影響力を早く波及することができるようにし、すべての力を一箇所、復帰に向けて注がなければなりません。

 そのようにして一つの国が復帰されれば、第二の国を復帰して全力を集中しなければなりません。もし二つの国が復帰された場合には、再び二つの国が第三の国に向かって集中します。このようにして一つ一つの国を復帰していかなければ全世界は復帰されません。(四〇−一二九〜一三一、一九七一一・三〇)
















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