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三 神様は人間をどのようにつくったのか

P29

神様はあらゆる万物をおつくりになり、その万物の主人公として人間始祖をエデンの園につくっておかれました。人間をおつくりになるとき、神様がふざけ半分に見て楽しむものとしてつくったのではありません。趣味でおつくりになったのではありません。人間をつくって万物を代表する中心に立てるまでの神様のご苦労と精誠は、到底語り尽くせるものではないという事実を私たちは知らなければなりません。

神様は、人間をおつくりになるとき、精誠の限りを尽くし、心血を注ぎ、ご自身の命の核心をすべて集中なさり、愛と愛情をありったけ注いでおつくりになったのです。どんな力をもってしても離れられない、切っても切れない因縁の中でおつくりになったのです。このようにしておつくりになった人間なので、その人間をご覧になるときはじめて神様に平和が訪れるようになり、すべての情と幸福は人間を通してのみ宿るのです。

神様は人間の父であり、人間は神様の子女です。神様が骨の中の骨、肉の中の肉、骨髄の中の骨髄をそっくり投入してつくった人間なので、このような人間が神様を引っ張れば、自ずと引っ張られてしまうのです。また神様が人間を引っ張れば、嫌でも引っ張られて行くのです。

神様はこのような因縁の中で、内容と目的が一致する人間としてつくったのです。もし、そのようにつくった人間を見て神様がほめたたえるみ言や詩があったとしたら、それは世の中のいかなる詩人も作家も表現できない最高の作品になるはずです。その対象は神様でもなく、万物でもなく、ただ万物を代表した人間なのです。(二〇\二〇七)

宇宙が創造される前に、まず神様がおられました。神様がおられ、み言を構想されました。そのみ言というのは、具体的な実体をつくりだす内容をもったみ言です。その実体をつくりだして、それっきり神様と関係のない位置に置こうされたのではなく、神様とその実体が永遠に一つになるようにされたのです。切っても切れない、神様も切れないし人間も切れない不可分の一体理想を成就しようとされたのです。そのための最高の位置はどんな位置ですか? 私たち人間の立場から見ると、神様が最高の位置におられ、私たち人間は無価値な位置にありますが、私たちは最高の価値を持った神様の前に最高の対象となることを願うのです。また、それが一時的ではなく、永遠であることを願うのです。ですから人間は、「出発当時から神様と別々に出発したのではなく一緒に出発したのだ。自分は神様がおられると同時に出発したのだ」という立場を追求していくのです。(六八\一二七)













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