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第三節 人体の神秘

P82

一 体は神秘の王宮

人間の体は神秘の王宮です、神秘の王宮。どこかの学者だ科学者だという人が何を言おうと、それらは全く役に立たちません。指一本研究して本を書くとしたら、何千万冊書いても書ききれないのです。人体は神秘の王宮です。人間の体には四百兆以上にもなる細胞が、皆それぞれ異なった作用をしながら動いています。これを拡大すれば、この宇宙よりも大きくなるのです。

これは何の衝突もなく調和を成し、一日の生活、一年の生活、一生の生活を営むことができるほど神秘的です。ところがある科学者は、それらがすべて自然に適応し発展してきたものだと言います。(三七\一六)

体は神秘の王宮です。この指の爪一つ取っても、医学的に何千年何万年研究して切りがないのです。このごろの博士とかいう人たちを見ていると、怠け者もいます。博士たちが研究していることと全宇宙を比べてみると、何億万分の一にも満たないのです。そんな人たち、いわゆる博士という人たちが、神様はいないとかどうしたとか結論づけたことを信じられますか? 気分が悪いでしょう?

何かの公式だの法則だのと言いますが、それを超越したものがたくさんあります。公式の終わりはどこにあるか、考えたことがありますか? 私たちが学校で学んだ高等数学や何かの公式は、宇宙の公式世界において何段階に属すでしょうか。人間は自然環境に備えることのできる内容を持って生まれたということを、私たちはもう一度考えなくてはなりません。(三五\五三)

皆さん、これから毎朝鏡を見る際に考えてみてください。どれほど神秘的か。この顔かたち全体について考えると、この世界は神秘の王宮になるでしょう、神秘の王宮! いくら医学が発達しても、この人体の中にある無窮無尽の世界の内面を解明し尽くすことはできません。本を千冊書いても、この指一本すら解明できないのです。子供が適当に粘土をこね回して人形を作るようにして出来たと思いますか? 前後左右どこを見ても矛盾や欠点がないように、秩序整然とした配列の中ですべてがつくられたのです。(一五九\二七四)

私たち人間の体の構造を見ると、これは神秘の王宮です。どんな存在よりも「神秘」そのものだといえます。そのようなすべての神秘の要素を連結しながら、人間という一つの生命体をつくった絶対者がいるとすれば、彼は無限の能力を持った主人公であるに違いありません。(二七\二一九)













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