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第六章 先生の学生時代

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第一節 先生の幼少時代

一 先生の誕生

先生は一九二〇年に生まれました。そのとき、韓国の情勢は悲惨でした。日帝時代であり、いちばん悲惨な時代、歴史的な大変遷の時代でした。先生は患難(不安と災難)の時代に生まれ、患難の時代に生きているのです。そうではないですか? 国を見てみると患難です。日本に隷属していた患難の時代でした。そのとき、一九二〇年は、己未の年(一九一九年)の万歳事件の後であり、その上、同じ年から三年だったか七年だったかの間、凶年になったのです。

私が母のお腹にいるときは、松の木の皮を…。あれ、何といいますか?(松の甘皮)。松の甘皮を削って食べて、それでどうにかしのいだという話も聞きました。このことを考えると、神様は今日文先生を愛しているように思えるのに、生まれるときはなぜそんな歴史的な苦境に追いやり、最もひどい患難、険しい谷に立たせて苦労させたのか…。それに私が生まれるとき、私の一族が…。これらはすべて神様の役事なのです。私は蕩減法を知っているからすべて理解できるのであって、そうでなければすべて嘘だと言うことでしょう。(一四一\三〇)












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