天宙の王座
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 この講演文は2001年2月25日から4月17日まで、アメリカ50か州巡回訓読講演で訓読なさった真のご父母様のみ言である。


3.新千年においてアメリカと人類が進むべき道

  神が求めておられる本然の世界

1 尊敬する内外貴賓の皆様!本日、私の講演のために、お忙しい中にあって参加してくださった、聖職者を中心とする各界各層の指導者の皆様に心より感謝申し上げます。何より、きょうまで常に私を守ってくださった神にすべての栄光をお返し申し上げ、深い感謝を捧げます。

2 私は生涯を通じて神の創造理想を実現するために苦心してきました。知ってみると、神は栄光と尊貴の宝座におられるおかたではなく、堕落によって地獄に落ちた子女たちを救うために苦労してこられた悲しみと嘆き、そして苦痛の神でした。

3 そのような神のみ旨と心情を知るようになった私の生涯は、ひたすらみ旨を成就するために全心全力を尽くしてきた日々でした。過ぎ去った80年の歳月を振り返ってみるとき、私はあらゆる迫害に遭ったにもかかわらず、今日この場に皆様と席を共にすることができるようになったのは、神が守ってくださったからです。

4 この意義深い日に、皆様とともに神の摂理的な歴史と世界を理解するために「新千年において人類とアメリカが進むべき道」という題名でお話しいたします。

5 神の救いの摂理の歴史観から見るとき、歴史の終末はサタンが主管してきた悪なる歴史の終末であり、同時に神が主管なさる善なる歴史の出発となります。したがって、末世は神の摂理を完成させなければならない時です。個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、さらには天宙を完成させなければならない「終りの日」だというのです。

6 神は、摂理路程で終末が訪れるたびに、神を中心とした理念圏に人類を率いてこられましたが、人類は責任分担を果たすことができず、善なる立場に立つことができませんでした。しかし、神は絶対、唯一、不変、永遠なるおかたであるため、神のみ旨もまた絶対、唯一、不変、永遠です。

7 それゆえに、神は人間始祖の堕落により失った真なる個人、家庭、社会、国家と世界の主権を復帰なさり、直接に運行することのできる世界を建設なさるはずです。

8 神が探しておられる本然の世界は、どのような世界でしょうか。その世界は、真なる父母を中心とした世界です。しかし、人類は堕落によって、歴史の始まりに真なる父母と世界を失ってしまいました。

9 その結果、私たちが所有するすべてのものの中で真の父母と連結させうるものが何もありません。だれが世界に責任をもつのか

10 それゆえに、人類は何よりもまず真を探さなければなりません。ですから、真なる父母、夫婦、子女、民、万物と宇宙が神の心情を通じて動じ静ずることができなければなりません。そのようになりうる時が、人間世界において悪なる世界の「終りの日」となるのです。そのような理想が実現する時が「終りの日」であり、再臨の時です。

11 ですから、再臨の時に火の審判があったり、地が割れたり、あるいは(主を)信じていた者たちが空中に引き上げられるといった天変地異が起こるわけではありません。

12 その時は、悲運の歴史が蕩減されて、個人、家庭、社会、国家と世界が正しく立てられる時です。そのようになるのが人類の希望であり、人類歴史が追求すべき目標です。

13 ところが、個人も、家庭も、国家も行く道を失ってしまいました。世界には公害問題、食糧問題、宗教間の葛藤、人種間の対立など数多くの問題が発生しています。だれがこのような世界に責任をもつのでしょうか。深刻な問題です。

14 過去に共産主義国家も民族主義を克服することができませんでした。今日のアメリカも汎米主義を克服することができずにいます。いかなる国家であれ、自国の利益だけを掲げるときは、世界を指導することができません。自らが供え物となって人類を抱き、理想的な世界に前進することができなければなりません。今はそのような理念を中心とした民族や宗教が必要な時です。

15 ですから、私は神の命を受けてアメリカの青年たちを教育しながら、没落していく道徳的な危機について警告し、キリスト教の復興のために全力を尽くしてきました。


  真の父母の教えの核心

16 皆様はレバレンド・ムーンの教えの核心が何か知りたいことでしょう。それは簡単です。

17 第一は、より大きなもののために犠牲になりながら生きよということです。個人は家庭、家庭は氏族、氏族は民族、民族は国家、国家は世界、世界は神のために生きよというのです。そのようにすれば神も私たちのために生きたいと思われるのです。

18 家庭でも父母は子女のために生き、子女は父母のために生き、夫は妻のために生き、妻は夫のために生きなければなりません。どこであれ、より為に生きる人が中心になります。

19 第二は、怨讐を愛せよということです。神は、堕落によってサタン悪魔の子どもとなってしまった人類を救うために、ひとり子のイエス様を送って犠牲の道を歩ませました。そのように、だれであれ怨讐の子どもたちを実の子よりも愛すれば、サタンも自然屈服するのです。

20 いつもサタンの戦略は、打って奪われるのであり、天の戦略は打たれて奪ってくるのです。それが公式となっています。

21 私も生涯を通じて数多くの迫害に遭ったにもかかわらず、今日、全世界ヽ185か国に宣教の基盤を築きうるようになったのは、そのような天理に従って生きたからです。

22 キリスト教の宣教の歴史を見ても、イエス様を信じたキリスト教の信者たちの歩んだ道は、追われる道であり、迫害の道であり、殉教の道でした。

23 そのように2千年の歴史を経ながら流された殉教の血の跡が基盤となって、民主世界という巨大な体制が発展してきましたが、今日にはそのような基盤となったキリスト教が危機に瀕しています。

24 キリスト教の理念を中心とした国家が神を否定し、イエス様を否定し、そして神の摂理を否定しています。結局は「神はいない。神は死んだ」という神学まで出てくるようになったのですから、今まで真なる子女を探し求めてあらゆる犠牲の道を歩んでこられた神の心情はいかばかりでしょう。


  摂理の終末時代

25 内外の貴賓の皆様、今まで神が犠牲となったものはすべて、だれのためのものでしたか?それはアメリカのためでもなく、キリスト教自体のためでもありませんでした。結局は、堕落によって失った自分一人を救うためだったという事実を知らなければなりません。堕落が一個人から始まったので、救いも一個人から始まらなければなりません。

26 ですから、一人の人が出てきて「この時代のための責任を果たします。今まで神に人類が負わせたすべての負債を清算する私自身となります」と言うことができなければ、復帰の道はありません。絶対に、漠然とした位置では蕩減復帰は不可能です。

27 だれであれ、神の悲惨さを神に代わって体験してみなければ、神の心情を知ることができません。

28 皆様は自分の子どもが死んでいくような深刻な心情で世界の人類のために祈祷してみたことがありますか?自分自身を犠牲にして家庭、氏族、民族、国家と世界を救うために、どれほど精誠を尽くしましたか?だれも自信をもって答えることができないでしょう。そのような絶対的な基準の代表者として来られたおかたが再臨主です。

29 人間始祖が堕落した後に救いの摂理を展開なさった神は、2千年ぶりにアプラハムを立てられて、その子孫たちを選民として、新しい民族を編成されましたが、それがイスラエル民族でした。その民族は、メシヤを迎えるための選民となりました。

30 人間始祖だったアダムとエバが立てることができなかった基準を再び立てるためのものがメシヤ思想でしたが、それはユダヤ人たちの立場から見ると、新婦の思想でした。すなわち、主を新郎として迎えるために、新婦として準備しなければならなかったのが、ユダヤ教の使命だったのです。

31 そのような重大な使命があったにもかかわらず、イエス様を十字架にかけることで、ユダヤ民族は流れてしまい、第二イスラエルであるキリスト教がユダヤ民族の使命を継承してきました。神は、その目的を中心として6千年間摂理してこられましたが、その摂理の終末が今のこの時代なのです。


  メシヤ思想の核心

32 それではメシヤ思想の核心は、何だったのでしょうか。それは世界を救い、統一させるためのものであり、本然の理想家庭を建設することのできる教え、人間始祖が堕落によって失ってしまった父母の位置を取り戻すものでした。

33 新・旧約聖書の教えを見ても、メシヤとは父の権勢をもってきて聖霊の実体である女性神に出会い、真の父母の位置を回復する存在でした。ヨハネの黙示録に預言されている小羊の婚宴も、新郎と新婦が真なる夫婦の過程を経て真の父母となることです。

34 サタンを中心とした偽りの父母によって理想的なアダムの家庭が失われました。神が望まれた真の家庭、真の氏族、そして真の国家を失ってしまわれたのです。ですから、地上にメシヤを送って失われたものを取り戻すために摂理なさいました。そのような使命を抱いて来られたかたがイエス様でした。

35 イエス様は、イスラエルの不信によって民族と国を失ってしまいましたが、神の希望だった世界と天国のために命を捧げました。十字架にかけられたイエス様の苦難は、神と共に歩んだ道でした。イエス様は茨の道にあっても、「父よ、彼らをおゆるしください!」(ルカによる福音書23 : 34)と言いながら切に求めました。そのように死んでいく場でも、未来の勝利を約束してローマと、反対していた群れを祝福したのです。

36 ですから、イエス様の生涯は33歳で終わったのではなく、歴史とともに続いてきたのであり、神が保護なさったので、その精神を継承したキリスト教は、世界的な宗教にならざるをえないのです。

37 内外の貴賓の皆様、今は世界でアメリカが最も強大な国といいますが、神の摂理に従って正しく立たなければ、いつまでも強大であることはできないでしょう。


  神の摂理的な帰結

38 人類の文化史を見ると、古代文明は熱帯圏で始まりました。マヤ文明、インカ文明、エジプト文明、インド文明、中国の黄河文明など古代文明の発祥地は、亜熱帯圏や熱帯圏でした。

39 人間始祖が堕落しなかったならば、春の季節にあたる温帯文明から文明が始まるべきでしたが、熱帯文明から始まって秋の季節にあたる涼帯文明圏が築かれました。それが自由世界を中心とした文明圏であって、西洋文明が中心です。おおむね、その文明圏は北緯23度まで連結していますが、アメリカとイギリス、そしてドイツなど西方の先進国が含まれています。

40 秋の季節にあたる涼帯文明が終わりながら、冬の季節にあたる寒帯文明が出てくるようになりました。それが共産主義の出現でした。知性人たちは、ソ連が解体して冷戦体制が終わったと考えましたが、いまだに唯物論と無神論は世界の随所に蔓延しています。

41 神の創造理想が春の季節の温帯文明から始まるべきだったのに、人間始祖の堕落によって熱帯文明の原始的な立場から始まりました。しかし、今からは涼帯文明と寒帯文明は終わり、人類が追求してきた温帯文明が始まるでしょう。

42 ところで、何によって寒帯文明を解かすことができるでしょうか。権力、経済、科学や知識ではそれを解かすことはできません。

43 世界の文明は循環します。ナイル川、チグリス川、ユーフラテス川を中心に発達した文明がギリシャ、ローマ、スペイン、ポルトガルを中心とした地中海に移り、その地中海文明がイギリスとアメリカを中心とする大西洋を経て、最後は韓国と日本を中心とする太平洋で結実するでしょう。

44 そのような文化史的な観点から見るとき、朝鮮半島の位置はきわめて重要です。韓国は北方にロシアと中国の寒帯文明圏と接し、南方にはアメリカと日本を連結する涼帯文明圏と接しています。ですから、ここに雨天文明を消化することのできる春の季節の温帯文明が発生するというのが摂理観です。

45 それゆえに、その両大文明の結実地である韓国から、南北問題と東西問題を解決するために、生涯を捧げてきたレバレンド・ムーンが出てきたというのは、神の摂理的な帰結と言わざるをえないのです。

46 実際に、私が生涯を通して人種と理念、そして国境を越えて「神の下の一つの世界」を建設するための運動を展開してきたのは、そのような神の摂理に沿った道だったということを申し上げます。これは摂理史的な原則であって、私がつくりだした特別な理論ではありません。


  今日の宗教

47 そのような摂理史を悟った私は、神のみ旨を成就するために、五大洋六大州で私の手が及ばない所はありません。今までアラスカ、南極、南米の33か国、旧ソ連の各国家、アジアやアフリカ大陸のすべての国家で、新千年に人類が当面する公害や食糧の問題などを解決することのできる準備をしました。近年にはブラジルのパンタナールとアマゾン川を中心として環境保存のための基盤を整えました。

48 一方、内的には「国際合同結婚式」と「真の家庭の価値誓約運動」に約4億3千万組が参加することで、神が長い間、待望されてきた理想家庭を土台とした地上天国の建設に拍車がかかっています。

49 内外の貴賓の皆様、これまで世界は政治と経済、そして軍事的な分野で優越した力をもった国々が支配してきました。しかし、神の摂理に歩調を合わせることができなくなるとき、永遠なる国はありません。ギリシャとローマがそのよい例です。今日のアメリカも過去のローマと同じです。ローマが滅亡した理由は、外からの侵犯というよりは、内部における道徳的な堕落によって崩壊し始め、天の運勢が離れたためでした。

50 一時は労働者と農民たちを中心として唯物論と唯物史観に立脚した政治勢力が、旧ソ連と中国を中心として世界の人口の3分の1、地球面積の3分の2を占めたごともありました。しかし、それも永遠には続きませんでした。

51 今後は、神のみ旨を代弁する宗教人たちが勢力を得る時が来るでしょう。ですから、全人類が希望をもつことができなければなりません。宗教指導者たちは、神のみ旨を地上に宣布し、人類が進むべき方向を提示すべき預言者たちです。しかし、今日のようにばらばらになって教派と宗派閥で争っている宗教は、神の摂理に対して障害となるばかりです。


  「終りの日」は真の父母が現れる時

52 ですから、私はかなり前から統一教会の予算の90パーセント以上を超教派運動と超宗派運動に投入して宗教間の葛藤を解決するために努力してきただけでなく、世界平和宗教連合を創設して宗教団体間の和解と一致によって人類平和を増進する運動の先頭に立ってきました。最近では世界平和超宗教超国家連合を創設し、ワシントンで7回にわたって国際訓読セミナーを開きました。

53 全人類は、人種と宗派を超越して創造理想世界の実現に向けた神の摂理を理解し、究極的には神の心情に一致しなければなりません。人間始祖の堕落によって失ってしまった神との心情的な関係を回復して、本然的な父母と子女の位置を取り戻さなければならないのです。

54 神が約束なさった「終りの日」は、真の父母が現れる時です。言い換えると、「終りの日」は人間始祖の堕落によって父母を失った人類が、本然の父母を再び迎えることのできる希望の時だというのです。ですから、真の父母は人類歴史の希望の結実体であり、望みの結実体であり、勝利の結実体です。

55 統一教会は、国際合同結婚式を通じてそのようなみ旨を世界化してきました。民族と人種、そして皮膚の色を飛び越えて黒人と白人、そして黄色人種たちが兄弟姉妹として一つになり、夫婦となることは、地球村を一つにしようとする神のみ旨の成就において、最も重要なことの一つです。

56 そのように人類は、失った本然の兄弟姉妹、夫婦、父子の因縁を回復して、究極的に子どもを失って嘆いてこちれた神を解放してさしあげなければ、真なる幸福の道を見いだすことができません。

57 今まで民主主義世界で人間の自由と解放を主張してきましたが、私たちは神の自由と解放を主張しなければなりません。神が自由と解放を享受することができるようになれば、人間の自由と解放はおのずと実現するのです。


  アメリカは準備された国

58 内外の貴賓の皆様、本日、アメリカの主要都市のうちの一都市で神の摂理を語っているのは、大変深い意味があります。アメリカは様々な面において、神の祝福によって準備された国です。

59 アメリカを建国した先祖たちは、命を懸けて信仰の自由を求めて渡ってきたピルグリム・ファーザーズ(Pilgrim Fathers)でした.彼らは信仰の自由を求め、愛する親兄弟と故郷に別れを告げ、国まで捨てる覚悟で命懸けで大西洋を渡ってきました。メイフラワー号がニューイングランドに到着したのは1620年11月の晩秋のことでした。そのように到着した102人のうち、その年の冬を越えられずに寒さと飢えにより半分以上の人々が死にました。彼らが立派だったのは、子孫たちのために翌年にまく種を残して飢え死にしていったという事実です。

60 清教徒たちは、何をするにも神のみ旨のために生きているという信仰が徹底していました。彼らは一年目の収穫を手に神に感謝を捧げ、教会と学校を建ててから彼らが住む家を建てました。清教徒たちが開拓していく路程で農業を営むときも、戦争するときも、いつも先立たせたのが祈祷でした。

61 独立戦争当時に有名だった最後の激戦地であるフォージ渓谷(Vally Forge)でジョージ・ワシントン将軍が戦闘に臨んだときも、命を懸けた祈祷を捧げたはずです。そのように神のみ旨を先立たせた戦闘で、神はアメリカの手を挙げてくださいました。

62 その当時に世界的な強大国だったイギリスは、国王と国民が合わさって戦いましたが、アメリカは神と神の愛する息子、娘が共に戦ったのです。ですから、アメリカという自由信仰のプロテスタント国家が成立したのではないですか。

63 今もアメリカの国会は、開院するときに祈祷で始めます。大統領が就任の宣誓をするときも聖書に手を置いて宣誓する国がアメリカです。さらには貨幣にも「我々は神を信じる(In God We Trust)」という言葉が刻まれています。ですから、アメリカが世界的な中心国家になりえたのです。

64 ところが、他方では今のアメリカはどうでしょうか。公立学校では、公式的に祈祷を禁じています。創造論ではなく進化論を教育しています。さらには50パーセントに達する離婚率は、家庭の神聖さを余すところなく破壊しています。

65 そのような現実を心配された神の声を聞いた私は、いち早く1971年に祖国と家族を後にしたままアメリカに渡ってきました。そして私は、数度にわたって全国を巡回しながら「火事の家に消防士として来た、病気にかかったアメリカを治療する医師として来た」と叫びました。

66 すでにそのとき、私は神がアメリカから離れておられるのを発見しました。アメリカのあらゆる所に神がおられなければならないのに、反対に随所から神が離れ始められたのです。人々の心から、家庭から、学校から、はなはだしきは教会からも神が離れておられたのです。

67 振り返ってみると、私がニューヨークのマンハッタン5番街を歩きながら、アメリカを離れられた神にすがってとめどなく涙を流したのが昨日のことのようです。不幸にも、私が予言したとおりに、アメリカは道徳的に衰亡の道を歩んでいます。

68 皆様、どうしてレバレンド・ムーンがアメリカで反対され苦労し、このように叫んでいるのでしょうか。私は神がアメリカを尋ねてこられるまで流された血と汗と涙のご苦労をだれよりもよく知っているので、この30年間、ただの一日さえ気楽に過ごしたことがありません。


  アメリカの主人

69 アメリカの主人はだれでしょうか。ホワイトアメリカンやプラックアメリカンではありません。神がアメリカを愛されるようにアメリカを愛する人が本当のアメリカの主人です。

70 アメリカは地上に神の国を立てることができるよう選ぱれた長子圏の代表国家であるため、今もイエス様が霊的にアメリカの地におられながら、神のみ旨を成就してくれることを切実に願っています。

71 一方、私は神のみ旨に従って1982年にワシントンタイムズ社を設立し、アメリカの進むべき正しい方向を提示する保守正論紙としてアメリカの世論をリードしてきました。そして真の家庭の価値の実践運動と青少年たちのための純潔運動を通じて救世運動を展開してきました。それらすべてはアメリカが神の摂理に従って真っ直ぐ立つことができるようにと願う心から始めた仕事です。

72 私が1965年にワシントンD.C.を訪問して指定してあげたホワイトハウス近くの聖地には、今も夜を徹してアメリカのために祈祷する群れがたくさんいます。皆様がたすべては、心の扉を開いて、清教徒をはじめとした歴代の愛国烈士が今も切に願っている声を聞くことができなければなりません。


  旧約と新約の約束が成就する成約時代

73 内外の貴賓の皆様、今始まったばかりの新千年は、6千年間追求してこられた神の救いの摂理の歴史が終わり、エデンの園で失った創造理想が天宙的に実現する時です。また、人間始祖の堕落によって主人を失ってしまった万物の嘆きも解放される時であり、長い間分かれていた父母と子どもが再会する時であり、これ以上涙のない新しい天と新しい地が築かれる時であり、地上と霊界に神の国が建設され通じるようになる時です。そして神の全般・全能の権限が行使される時です。

74 ひいては、東洋と西洋の全体が天地父母を中心として一つになって、地球星大家族の世界が実現する時です。それは旧約と新約の約束が成就する成約時代の完成を意味します。

75 今や時が来ました。アメリカがもう一度、覚醒すべき時が来たのです。第二の建国運動を挙国的に展開し、神を中心とした真の父母、真の家庭、真の国家と真の世界を探さなければらない時なのです。ですから、離れようとなさる神にすがらなければなりません。

76 6千年間準備して尋ねてこられた神が、アメリカを離れられたら、どこに行かれるでしょうか。神に正しく侍りさえすれば、家庭の問題、倫理の問題、青少年の問題、そして人種の問題は自ずと解決します。五色人種が一つになって生きていくアメリカは、地上天国のモデルです。

77 私たちは皆、一致団結して人類が進むべき道を開かなければなりません。長子の国であるアメリカが、神に侍り、世界を神の前に導く先導者的な使命を完遂しなければならない時です。その歴史的な課業を完遂することに、みな共に参加してくださるようお願いします。

78 今一度、この場に来てくださった皆様に深く感謝し、天と地に平和と自由、そして正義があふれる新しい千年王国が実現するよう願いながら、私のお話を終えようと思います。皆様の家庭と国に神の祝福が共にあらんことを願います。*












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