天宙の王座
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 この講演文は、2001年10月21日(月)、アメリカのニューヨーク・ヒルトンホテルで開催されたIIFWP (世界平和超宗散超国家連合)2001総会の閉会の辞である。


5.真の私を探そう

1 尊敬する内外貴賓、ならびに紳士淑女の皆様! 早くも、この意義深い会議の幕が下りると思うと、名残り惜しい気持ちを禁じえません。しかし、今や時間がありません。これから、私たちは皆、神が下さった使命を胸の中に刻み、第一線に出ていかなければなりません。

2 私たちが躊躇してためらえばためらうほど、人類はますます抜け出すことのできない苦境に立たされることになるでしょう。世界を一度見渡してください。皆様のほかに、だれが今日の人類が抱いているすべての問題を解決することができるとお考えですか。

3 明日には韓国を発たれる皆様に、私は今晩、形式的なお別れめ挨拶をするよりは、皆様を兄弟のように信じて深い心情を分かち合いたいという気持ちで、天がこの時代に私を通して人類に与えようとなさる真理の一端をお伝えしようと思います。「真の私を探そう!」という題名でお話します。

4 皆様、神の創造理想を完成するものは、何であるとお考えですか。皆様が、神の真の愛と真の生命、そして真の血統の因縁を中心として真の種となり、真の家庭、氏族、民族、国家、世界へと芽を出して育つことです。

5 しかし、人間の始祖の堕落によって、人類は神の真の愛と真の生命、そして真の血統とは何の関連もないサタンの偽りの愛と偽りの生命、そして偽りの血統の後裔となり、偽りの種に転落してしまいました。これが人類の悲劇であり、私たちが解決しなければならない最も大きい課題なのです。

6 神は、救いの摂理を展開してこられながら、旧約時代には万物を通して人間を覚醒し、新約時代には直系の子女を通して人間を覚醒し、そして成約時代には父母を通して人間を覚醒なさるのです。そうであるなら、今まで何を覚醒してこられ、今は何を覚醒なさるのでしょうか。

7 果たして、私たちは何を根拠に「私」という主張ができるでしょうか。皆聞きたくない話かもしれませんが、今日まで人類は堕落した後裔として真の価値を見いだすことができませんでした。

8 神は、人間を創造なさった後に、「私たち」という立場で真なる家庭を立て、その家庭を拡大発展させて、ご自身の創造理想である平和世界を地上に築こうと計画なさいました。しかし、その人間始祖の堕落によって真の「私」の位置を誤まって理解したために、神も「私たち」という言葉を使用することができませんでした。神が「わが子」と呼ぶことができる関係を結ぶことができなかったのです。

9 したがって、私たちの抱いている「私」という概念は、神の創造理想とは何の関係もないのです。ですから私たちは、自らを完全に否定しなければなりません。

10 それならば、人間は「私」という主張をどこから始めたのでしょうか。堕落した世界において、アメリカならば、アメリカの国民として教育を受けた歴史的な伝統とか国家的伝統を中心として「私」という意識をもつようになりました。

11 まず、私たちはそのような「私」ではない、完全な「私」の位置を探さなければなりません。そのためには、「私」を完全に否定しなければなりません。それでこそ、心と体が完全な統一を成すことができます。

12 考えてみてください。天と地が公認しうる完全な「私」を探し立て、完全なる家庭を築き、その上に完全な国家、世界を建設する前に、どうして神が不完全な私たちのことを、ご自身の真の愛と真の生命、そして真の血統の圏内に立てておいて、「私たち」と呼ぶことができるでしょうか。

13 神は、「私たち」と呼ぶことのできる真の男性と真の女性、すなわちご自身の真の息子、娘を探すために、復帰摂理を展開してこられたのです。そうであるなら、私たちは神の前で真の「私」であると主張しうるかということを考えてみなけれぱならないでしょう。

14 いや、それよりもまず、私たちの心と体が一つに統一されていると自信をもって叫びうるか自問すべきです。その問いに対してはっきりと答えることができなければ、私たちはいまだに行くべき道が遠いということを認めざるをえないでしょう。

15 神は愛の主体であり、生命の主体であり、血統の主体であるため、永遠に不可分の一体的な基準に立つことができる、そのような真の息子、娘を探してこられました。すなわち神は、真の愛を中心として心と体が一つとなり、絶対信仰、絶対愛、そして絶対服従の観念をもつことができる、そのような息子、娘を待ってこられたのです。

16 必ず、真の愛は相対と一緒になって成しうるようになっています。男性が一人で愛を完成することができますか? 相対がいなければなりません。父母も子どもがいなければ、父母の愛を探し出すことができません。神も一人では愛の理想を完成することはできないのです。

17 まさに、これが神が人間を創造された理由なのです。まず私たちは、心と体の統一により個人完成を成し、その土台の上に神と縦的な父子関係を樹立しなければなりません。

18 しかし、縦的な関係だけをもってしては「私たち」という言葉は成立しません。必ず、横的な関係と調和を成さなければなりません。ですから、男性と女性が祝福結婚を通して真の夫婦の関係を結び、子女を生み、真の家庭を築き、三代を中心として四位基台を完成してこそ、初めて神は「私たち」という言葉を語ることができるようになるのです。

19 そうであるなら、私たちはどのようにして、その位置まで進むことができるでしょうか。神が万物を創造されたその位置を訪ねていけばよいのです。神がどのような立場で創造をなされたと思いますか?絶対愛と絶対信仰を中心とした絶対投入でした。神ご自身の利益や事情を考えることのできる隙間はありえませんでした。まさに、完全に百パーセント与えても、さらに与えるという為に生きる愛の始原がそこにあったのです。私たちの家庭でも同じことです。神の立場にある父母は、真の愛を中心として息子、娘のために完全投入、絶対投入により、犠牲となるのです。

20「正分合」の論理で見ると、まず夫婦が「正」の立場で縦的な軸を立てなければなりません。そして、「分」の立場で横的に一つになれば、「合」の立場で子女たちが一つになり、完全な「私たち」の概念が設定されるのです。それが四位基台の完成であり、三対象の目的の実現なのです。

21 家庭こそ天が私たちに下さった最も貴い贈り物に違いありません。家庭という環境がなければ、どうして「私」を探し、「私たち」を考えてみることができるでしょうか。家庭こそが愛と平和、そして幸福のゆりかごなのです。

22 皆様、私たちは世俗的な名誉、知識、権力や財力に引き回される愚を犯してはなりません。世の中にいくら優秀で有名な者がいるとしても、その人の心と体が一つとなれず、天と縦的に連結できなければ、かわいそうな人です。その人が天に抱かれ、「私たち」と呼んでもらえないならば、神の創造理想である平和世界の実現と何の関係があるでしょうか。

23 皆様、「真の私」をどこから探し出すのでしょうか。為に生きる真の愛を実践する場でなければ探すことはできません。完全に自分自身を否定し、家庭のために生き、国のために生き、世界のために生き、そして神のために生きるようになれば、「真の私」は自動的に探し出されるのです。これが復帰摂理、救いの摂理の道を歩んでいる人間たちの避けることのできない運命なのです。

24 私たちは、むやみに自らを前面に打ち出してはならないでしょう。長い歴史の裏通りで「真の私」を探し求め、恨に満ちた復帰摂理を展開してこられた神の心情を少しでも知るならば、だれもむやみに自分自身を主張することができないでしょう。

25 私たちは寝ても覚めても理想家庭の完成のために生きなければならないでしょう。神が千年万年待ってこられた理想家庭さえ立てられるならば、それが地上天国の基盤となるでしょう。ですから、そのような家庭で神の恨みが解かれうるのです。

26 皆様!太陽を仰ぎ見ても恥ずかしくなく、海を見ても堂々とし、そして万物の前でも一点も隠すものがない真なる「私」を探し出して、神が「私たち」と呼んでくださることができる家庭を立てましょう。

27 今一度、本大会のために、忙しい日程を後にし、最後まで共に参加してくださった世界の指導者の皆様に深い感謝を捧げます。皆様が帰られたら、今回ここで学んで悟られた真理を広めてください!天の任命状を受け、平和世界の実現のための平和大使としての自負心をもち、第一線に出ていかれるようお願いします。神の祝福が共にあらんことをお祈りします。ありがとうございました。*












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