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宗族的メシヤ
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三 真の御父母様と長子権設定

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1 長子権設定

 本来、神様の創造理想から見るとき、長子は神側で始めなければならず、もちろん次子も神側で始めなければなりません。ところが長子権がサタン側になり、次子権が神側になりました。これを取り替えなければなりません。それで聖書に出てくるエサウとヤコブの問題を中心として見るときに、ヤコブが母の協助を受けて母と一緒になり、エサウにパンとレンズ豆のあつものを与えて長子の嗣業を奪う役事をしたというのです。

 ところで今まで聖書の歴史がなぜこのようになったかということを知らなかったのです。これは、統一教会が出てくることによって初めてはっきりとしたというのです。ですから、次子が天と地を懸けて世界的基準で長子権を復帰せずしては、長子権を探し求めて立てずしては、御父母様が御父母様として振る舞うことができないというのです。なぜかといえば、堕落した父母がカインとアベルを生んでおいたからです。サタン側の長子であるカインを生んでおき、堕落圏内にいるアベルを生んでおいたというのです。

 堕落圏を乗り越えて長子権も神側の長子権、次子権も神側の次子権にしてこそ、堕落しなかった本然の世界に立つことができるのです。これが、本来の創造理想だというのです。神様が絶対的であるほどにその理想も絶対的に残っているので、再びこれを探し求めてくるための歴史過程を経て蕩減復帰して、どのひとときであってもこれを乗り越えなければならないというのです。(一九八五・八・一六、イースト・ガーデン)

 長子権復帰? それはどれほど難しいことでしょうか? これゆえに、全部とろけるのです。道人たちが無数に犠牲になり、キリスト教がローマ帝国四〇〇年の間苦労し、サタン世界の版図を越えるために血を流したのです。皆さん、ローマに行ってその洞窟に入ってみたでしょう? 壇を作り、祖先の死体を壇下に埋め、その臭いをかぎながら、その水を踏みながら生きたのです。天がさせたのでそうするのであって、誰がしますか? 人間としてはできないのです。ですから、天がいかばかり苦労しただろうかというのです。歴史におけるその功を、皆さんは分かりません。それを分からなければなりません。

 先生がそのようなことを全部知って一代、四十年間にこれを解いたのです。神様も何万年、何十万年かかったのに――人類歴史を八十五万年から一五〇万年ととらえているのです――このような歴史過程で神様も解けなかったことを先生が四十年間の歴史にすべてのことを解いて、これを再び終わりに合わせたという事実、これが驚くべき事実なのです。

 先生を見て、毎日平凡に過ごす、もっぱら平面的に生きる先生と思ったのであって、先生の内面的な世界のその生に対する苦痛を誰が考えてみましたか? 自分たちは、外的に喜ぶならば「いい」と言い、「ああ、先生、いい」と言い、先生にどんな苦痛があるのか分かってくれましたか? ここに長くなったというおばあさんたち、おばさんたち。

 ひたすら神様しか好みません。み旨もそうなのです。完成することは、神様を中心として完成しなければならないのであって、それ以外の氏族を通じて完成しますか? 援助を受けて完成しようとするのですか、違うというのです。

 今では長子権復帰がされましたから、皆さんは天下に誰も頼ることができないということを知らなければなりません。

 長子権復帰はそのように難しいというのです。これが原理原則なのですが、それを正し、理論的な体系において、今ではそれを否定することができません。先生は、言うだけだと言う人がいないのです。(一九八六・二・九、漢南洞公館)

2 長子権勝利の結果

 真の父母の名前とともに四位基台圏を成して敬拝する所は、堕落圏ではないのです。神様が直接主管するので、解放圏が展開されることによって、天上世界のすべての霊人たちが地上に来て、天使長と共にアダム家庭を保護するように保護できる時代に入ってきたというのです。昔は、カイン圏が霊界になっており、アベル圏が地上になっていたので、アベルがカインを救うために犠牲になる時であったので、利用されてきました。今では長子権を復帰したので霊界が天使長になり、今日、統一教会を中心としたアダム圏であるのでアダム圏を後援するようになっているのであって、利用するようになっていません。ですからサタンが活動する地がありません。余地がないのです。サタンは、追放されるのです。強く、大胆に立った基準を、一歩も譲れない前進的姿勢と平衡的基準を備えて前進するところには、悪魔の勢力圏は全部崖から落ちるのです。(一九九一・一・一、零時、本部教会)

 今から皆さんは御父母様の代わりに愛をもたなければなりません。代わりに愛をもたなければなりません。全部、アベルを愛することのできるお兄さんにならなければなりません。アベルは何ですか? 怨讐なのです。その怨讐を自分の実の弟以上に愛する運動をしなければなりません。そうでなくしては今後、世界を天側に引っ張っていくことができないのです。

「神様は、そのひとり子をたまわったほどにこの世を愛して下さった……」とそう語ったではありませんか?このように愛するというのです。自分の愛するアベルを犠牲にしてもカインを探し求めなければなりません。カインを探し求めなければ長子権復帰ができません。

 今や私たちの時が来ました。私たちの時代が来たというのです。反対する人が今後、反対しようとするならば、恐ろしくなるというのです。恐ろしくなります。また、自分の先祖たちが来て今後、首を締めつけます。そのようなことを体験するというのです。反対しようとするならば、これが締めつけられるというのです。霊界が直接発動して入っていきます。

 ですから、伝道が必要ない時が来るのです。霊界がみなします。そうではありませんか? この地上は、アダム、エバの世界と同じなので、天使世界に該当するその天使たちが保護するようになっているのであって、滅ぼすようになっていないのです。ですから、堕落した天使を追放することのできる段階に入ってきたので、長子権が復帰されるのです。長子権が復帰されることによって天使世界が地上世界の人間に協助するようになっているのです。今までは、協助ではないのです。人間世界を蹂躙したのです。それで数多くの霊通者たちが、多くの人たちがその穴に落ちて犠牲になったというのです。(一九八六・二・九、漢南洞公館)

 蕩減路程における世界長子権復帰の基準を成就することによって、初めてこの地上に原理結果主管圏と直接主管圏が真の御父母様の名によって連結されるのです。この連結された基準、一致した線上以下にはサタンはおれないようになるのです。(一九八六・一・三一、漢南洞公館)

 世界的にサタンを愛したという条件さえ立てるならば、私に従うすべての人は、サタンが連れていけないというのです。そうであるならば、どのようになりますか? カイン・アベルが変わるのです。皆さん、アベル圏は今までは追われる位置にいましたが、今や天の国の長子権をもって立っているここに、サタンの天下は崩れていかなければならないのです。後退一路であって、ここに対峙する何ものもありません。対峙したならば、めちゃくちゃになるのです。それが原理観なのです。

 悪なるサタンが銃や剣をもってアベルに血を流すようにして、天が行く道を妨げてめちゃくちゃにしたことを考えるとき、長子権を復帰したその時代においては、サタンは天を中心として長子権を復帰したその基準の前に出ていくことができないのが原理なのです。そうですね? 天国に直行することのできるその基盤の上にサタンはさからうことができないのです。どれだけ共産党が大きいといっても、秋に露にあって落ちる葉のように、一挙に落ちていかなければならないというのです。それで、腐ったそのものを肥料として、新しい生命の復活の基盤としてつくらなければならない、とこのように見るのです。

 今は、はっきりそのような時になりました。個人的な責任分担、家庭、氏族、民族、国家、世界的な責任分担を完成したその長子の権限を誰が持ったかといえば、先生が持っているのです。

 ですから、大韓民国が統一教会の文先生に対して反対し、政府が憎んで、そうしてみなさいというのです。憎めば憎むほど、混乱が起こるようになっているのです。反対すればするほど崩れ始めるというのです。世界が黙っていないというのです。国民が黙っていないというのです。自分でも分からないようにつむじ風が吹きつけるでしょう。天運が一〇〇パーセント回ってきました。今からは、ここに対峙する方法とすべての組織体系をどのように運営するかということが問題です。(一九八六・一・三一、漢南洞公館)

3 霊界に形成された長子権

 霊界は、カイン・アベル圏を中心としてサタン圏の中心になり、アベル圏をもてないように立ちふさがったというのです。今では長子権が換わったので霊界のすべての垣が崩れるというのです。地上でこの長子権が展開されて、統一教会が世界的に歓迎されることによって歴史的なすべての霊界の垣が崩れていくのです。サタン側の長子権の壁が全部崩れていくというのです。サタン側の長子権が崩れると同時に、天側の長子権を中心としてふさがれていたこの世界に全部、道が生じます。分かりますか? 長子が行くことのできる道、その道をつくっておかなければなりません。

 それをダンベリーでしたのです。ダンベリーで。分かりますか? 地獄から霊界まで道を築いておいたのです。ハイウェーを。ですから、この小路に従っていくようになるならば、この道は曲りくねっていますが、あの宝座まで、天の国の王宮まで連結されるのです。これは、長子権回復がなされないならばできないというのです。(一九八六・二・九、漢南洞公館)

 今の時代でいうならば、カイン・アベルを中心として見るとき、心情的基準で興進が霊界で長男の位置にいます。長男の位置に立っているのです。長男の位置に立って次男と心情的に一つにならなければ天国に入っていけません。イエス様も天国に入っていけなかったのです。原理がそうではありませんか? 天の国、天国に入っていこうとするならば、真の父母が出てきて、真の父母の息子、娘の伝統的な心情を通じた長子と次子が一つにならなければなりません。天国は、そうして入っていく所です。霊界のイエス様が今、長子の位置にいますか? 心情圏内では、真の父母と心情的因縁ができていません。

 ですから、興進が行くことによって、興進が霊界で長男の位置にいるのです。それで霊界でのロード興進という言葉は合っているのです。(Lord:支配者、主人、王子の意)。御父母様の代わりに行っているのです。ですから、霊界に長子権が生じたというのです。ですから、イエス様は絶対に侍らなければなりません。(一九八七・一二・四、漢南洞公館)














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